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【楽天ブックスならいつでも送料無料】神の時空(倭の水霊) [ 高田崇史 ]高田崇史講談社ノベルス☆☆☆☆☆ 結構ストーリー展開が凝っている。そして、今回のテーマは弟橘姫と日本武尊。テーマの展開は結構いつもの通りなのだが、やっぱりなるほどね~という感じはある。この弟橘姫が入水したときに衣服や装飾品が流れ着いたという伝説が関東の各地にあるというが、我が家の近くにも彼女の簪が流れ着いたという伝説のある塚がある。これを読んでいると私はあんまり日本武尊が悲劇のヒーローと感じなくなってくる。 また、この巻は前巻の前日譚にあたるが、最初読んだときに確かにあれ?と思った記述はあったのだが、私の記憶違いだと思っていたら、やはり前日譚だった。しかし、それに気づいたのは読み終わって、感想を読書メーターに書いていたときだから、かなりうっかりな読者だ。またこの巻の冒頭のプロローグとエピローグの置き方はかなり上手い演出だと思う。ストーリーの細部はこんな内容って一般の人は鵜呑みに信じないよなあとか思うものの、展開や設定がかなり面白いので、続巻も是非読みたい。前巻でかなり意外に感じた福来陽一クンのこれからの活躍もこの巻を読むとますます楽しみになった。 また、タイトルに暗示されている通り、豪雨の描写が出てくるのだが、この本を読んでいる傍らでテレビのニュースは広島の豪雨の被害を報じていた。不謹慎かもしれないが内容が妙に現実味を帯びているように感じられた。
August 24, 2014
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【送料無料】スノウ・グッピー [ 五條瑛 ]五條瑛光文社 四六上製☆☆☆☆☆ この本を読んで、昨今のニュースを聴いているとやっぱり考えさせられる。画期的な電子戦機材の開発担当者が失踪し、同僚が自衛隊やどこからともなく湧いてきたアヤしい連中と渡り合う。しかし舞台は主に石川県の能登半島のほうで和倉とか輪島とか出てくる。この設定で松本清張のゼロの焦点を思い出す人も少なくないと思う。でも展開そのほかは五條流。日米ハーフの江崎の容姿のモデルは主人公の三津谷がファンだったという早世した俳優に似てるというが、それって実名が出てないだけで誰が見ても松田勇作だと分かる。 また、この小説は殺人が起こっても犯人は明示されておらず、ミステリ感覚で読むとちょっと物足りないかもしれないが、この電子戦機材グッピーがどこに隠してるかで帳消しにできると思う。泣き黒子のある三津谷はいつものこの著者のヒロイン……じゃなくて主人公。それを取り巻く自衛官の宇佐見二佐の三津谷の前で見せる顔と江崎の前で見せる顔の違いは結構コワイものがある。そして、江崎のいい加減なようでしたたかな性格が結構爽快。
August 24, 2014
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】バッハ死のカンタータ [ セバスティアン・クナウアー ]セバスティアン・クナウアー大成出版 四六並製☆☆☆☆ ドイツのバッハ縁の地で多数の未発表の楽譜が発見され、美人のヴァイオリン・ヴィオリスト、それを独占しようとするアメリカの大富豪(と強面のボディガード)や腹に一物アリのイギリス人オークション会社社員、探偵、頑固そうだが実直な教会の用務員(?)さん、コンピュータの専門家(つまりはハッカー)など、多彩な人物が登場する。舞台もケーテン、ライプツィヒなどバッハ縁の地に加え、オークションが開催されるロンドン(サザビーズがモデルっぽい)、大富豪のお屋敷のあるサンタモニカなど各地の風光も興味深い。もちろん、バッハ縁のドイツの町の描写やバッハの未発表の楽譜にまつわり作曲家の知られざる交友などいろいろ盛り込まれて、バッハ好きには楽しめる内容。なんとなくドイツが舞台の二時間サスペンスのような感じもする。小説で読むと冒頭部分の本文の内容が色々飛ぶのでなかなか読み進まなかったのだが、この小説、映像化したら、ライプツィヒやケーテン、ロンドンのオフィスやサンタモニカの豪邸など視覚的にも楽しめそうな情景が多く楽しめそうだ。 また、バッハの楽譜にはかなりの点数の散逸があるらしいことが今読んでいる「マタイ受難曲」に書いてあったので、このバッハの楽譜が大量に発見されるというクラシック音楽界的には結構衝撃的な設定にも結構リアリティがあるのだ。でもやっぱりそういう経緯で発見された楽譜を独り占めしちゃいけないと思う。
August 11, 2014
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