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森田理論の感情の法則2は、「感情は衝動を満足すれば、急に静まり消失するものである」です。腹が減っているときに、おいしいものを腹いっぱい食べると、食欲は消失します。喉から手が出るほど欲しいものでも、一旦手に入れると、物欲は消失します。これは誰にも経験がありすぐに理解できます。この法則の活かし方としては、「私たちのように神経質性格を持った人は、例えば怒りの感情が起きた時に衝動的な行動をした場合、一時的に満足するかもしれませんが、後で後悔して苦しむことになりがちです」ですとあります。不快な感情を解消する行動や、本能的、刹那的、短絡的、刺激的な欲望を満足する行動は、一旦は快の感情が生まれますが、後から後悔することが多いので慎重に行動しましょうと言われています。私はこの法則を次のように理解しています。感情は一旦目標を達成してしまうと、緊張状態が緩み、弛緩状態に陥ってしまいます。この弛緩状態を元の緊張状態に戻すことはかなり難しいです。ですからその切り替えは慎重に行う必要があります。森田先生は、自動車に酔うような人は、緊張感を緩めてはならないと言われています。ムカムカして今にも吐きそうになったとき、決して心を他に紛らせないで、一心不乱に、息をつめて吐かないように耐えていく。吐けば楽になるとか考えて、決して気を許してはなりません。ツイツイ気を紛らせて、早くついて寝ようとか、ここまで来たから、もう十分だとか、都合のよい楽なことを考えてはいけない。こんなとき、あと2,3分というところで、安心して気が緩んで、急に吐き出すようなこともある。(森田正馬全集 第5巻 455ページ)緊張状態から弛緩状態に移す時は、ハードランディングではなく、ソフトランディングを心がけた方がよいということです。たとえば、冬に風邪をときは、外出から帰ってきてすぐに炬燵に潜り込み、転寝をするようなときがもっとも危ないと言われています。風呂を沸かして、湯船で身体をゆっくり温めて、あたたかい飲み物や食べ物を食べて徐々に移行していく。そうしないと、精神が先行して弛緩状態に陥っていても、身体のほうはすぐには弛緩状態にはならないということだと思われます。このギャップを縫って風邪が忍び込んでくるのです。これを生活に応用しているせいか、ここ10年間は全く風邪を引いたことがありません。それまでは恒例行事のように毎年大風邪を引いていました。
2026.02.28
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「苦即楽」「楽即苦」「病気即未病」「健康即不健康」という言葉について考えてみたい。ここで使われている「即」というのは、「つまり」「ただちに」「すぐに」「とりもなおさず」「イコール」ということらしい。・苦しみになり切ってしまうと、いつの間にか神経症が治ってくる。・楽しいことばかりでつい油断していると、突然奈落の底に落ちてしまう。・ガンなどの大病になり、不摂生な生活や食事を見直し、定期的に検診を受けながら用心して生活していると病気とは縁のない人よりもかえって長生きできることがある。・病気をしたことがなくて、健康だけが取り柄だと言っているような人が、突然倒れて突然死するようなことがある。森田先生はこの「即」という言葉を多用されている。「幸即不幸」「不幸即幸」「煩悩即菩提」「煩悩即解脱」「雑念即夢想」「諸行無常即安心立命」「耳鳴即無声」などである。これらは対立する言葉である。水と油のようにいつまでたっても混ざり合うことはないように思われる。しかし、森田先生は、これらはコインの裏表のように見方によって、どちらとも捉えられると言われている。それは私たち人間は事実をこの目で確認するよりも、観念の世界で是非善悪の判定をおこなう傾向が強く、ひとりよがりの一面的なものの見方・考え方をしてしまうためです。私たちは無意識に自分の物差しを当てて、「白か黒」「正しいか間違いか」「0か100」「完全か不完全か」「完璧か不十分か」「善か悪か」「よいか悪いか」と評価や判定を行っています。そして、その考えを基にして対策を立てて行動しています。飛行機でいえば片方のエンジンが故障して片肺飛行で強行着陸を決行するようなものです。乗客はたまったものではありません。森田理論に「両面観」の考え方があります。例えば円錐柱を真上から見て、丸い物体である。真横から見て三角の物体であると間違った判断しているようなものです。観念的な間違った判断を基にして、行動すると大変なことになります。大会社の経営者が、経営方針を議論した場合、全会一致ですぐにまとまるという考え方はとても危ないと言われていました。異論続出で紛糾してまとまらなくて、途中で何度も修正した方針は、最終的に事業化したときリスク回避できる確率が高くなると言われていました。田原総一朗氏の司会で「朝までテレビ」ではまるっきり反対の立場や反対意見の人を呼んできて議論させていました。視聴者は両者の言い分を聞いているうちに公平で正しい判断に到達していくようです。森田理論の中に、主観的事実と客観的事実の調和というテーマがあります。主観的事実を大切に扱うことは極めて重要ですが、客観的事実が蚊帳の外というのは問題です。卑近な例でいえば、飲み放題の懇親会でアルコール好きな人が浴びるほど酒を飲んで、前後不覚になり翌日の仕事を休むというは問題があります。主観的事実だけでなく、客観的事実を考慮すれば、二日酔いにならない方法はいくらでも思いつきます。最初は抑え気味に飲む。食べるほうを優先する。水とアルコールを交互に飲むなどです。両方のバランスを取りながら、アルコールを飲めば二日酔いで前後不覚になることは避けられます。「即」という言葉は、一つには森田理論の核心部分である「両面観」の説明をされているように思います。
2026.02.27
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後から冷静になって考えると、やってはいけないことだというのは分かるが、あの時どうして踏みとどまることができなかったのかと反省することがあります。不快な感情の暴走、怠惰な気分の暴走、本能的な欲望が暴走するときは、冷静な判断を行う前頭前野に肝心なエネルギーが不足しています。よく怒りの感情が暴走したとき、頭に血がのぼっているといいますが、実際には頭から血が引いて前頭前野は機能不全に陥っています。前頭前野が酔っ払いや幼児並の働きしかできないので、理性で制御しようとしても無理なのです。私たちの行動は、以下の2つのルートで決まります。①理性のルート・・・「これをしたらあとで困る」と計算して動く。②反射のルート・・・強いストレス刺激に対し、脳が勝手に「怒鳴る」「手が出る」「逃げる」といった行動をとる。感情や気分が高ぶっているときは、反射のルートが「高速道路」のようになっており、理性のルートが「通行止め」になっている状態です。条件反射制御法は、この反射の高速道路に「強制停止信号」を設置する訓練と言えます。もっとも一般的な方法は「特定のポーズ」と「言葉」をセットにして、脳に「今は条件反射を止める時間だ」と覚え込ませることです。「特定のポーズ」をとる・・・例えば親指の爪の先を少し尖らせておき、暴走しそうになった時に中指で押さえる。注意や意識が一時的に「痛い」という感覚の方に向きます。そのほかの方法は2025年12月6日の投稿をご参照ください。「言葉」で後押しする・・・「私は幼児ではない。耐えられる。だいじょうぶ。信頼している」アドレナリンのピークは長くても6秒だそうです。心の中で1、2、3、4、5、6と数えるだけで乗り越えられるのです。これを感情が平穏なときに1日20回ほど繰り返します。行動が暴走しそうなときにだけやろうとするのはお勧めできません。常日頃練習をしていると、感情が高ぶった瞬間に「あ、まずい」と僅かな理性が働いたとき、身体が勝手に練習したポーズをとれるようになります。そのあとさらに有効なのは、その場を外して頭を冷やすことです。トイレに行く。缶コーヒーを飲む。等々。その後身体のあちこちに散らばっていたエネルギーが前頭前野に戻ってきます。もはや理性のある大人、酔いがさめた状態に戻っています。
2026.02.26
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私が参加している集談会で映画の紹介があった。「ほどなく、お別れです」という映画です。こういう生活情報は、興味や関心の幅が広い私にとってはとても貴重なものです。早速観に行ってきました。葬儀屋のディレクター漆原氏とアシスタントの清水美波の葬儀への向き合い方のヒューマンドラマです。遺族の悲しみは一人一人違います。例えば泣き叫ぶだけが悲しんでいる人もいれば、あまりのショックで涙も出ない人や、怒りをぶっつけることでしか悲しみを表現できない人もいる。そんな一人一人の「心の声」を聴き、最高の「お別れ」のプロデュースを心がけていました。特に故人の思い出の地を訪ねるシーンは感動ものでした。私は途中から涙が止まりませんでした。周囲を見渡すとほとんどの人が泣いていました。中には映画館を出てからも、感動の涙を流し続けている人がいらっしゃいました。「ほどなく、お別れです」というのは、漆原氏が次のように説明しています。「我々の仕事は、遺族が立ち止まるための場所をつくることではない。区切りをつけて、前に進むための、最後の一押しをすることだ」感動の涙を流すことは、自律神経を整えくれます。まだ見ていない方に是非お勧めいたします。
2026.02.25
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不快な感情と行動の分離、乗り気がしない気分と行動の分離は、社会の中で争いをなくして安全に生きていくためにとても大切なことです。そのためには感情と行動、気分本位と行動の間に「緩衝帯」を設けることが大事になります。緩衝帯とは「メタ認知」「脱同一化」「脱中心化」のことです。森田で言えば「自覚を深める」と言うことになります。難しい言葉ですが、例えば怒りなどの不快な感情が湧き上がってきたとき、条件反射的に買い言葉に売り言葉で対応するのではなく、あたかも流れる雲を眺めるように、大河を流れゆく浮遊物を川岸から眺めるように第三者(現場に急行したリポーター)の視点に立って客観視することです。これができれば、感情や気分と行動との間に隙間、スペースが生まれます。この能力が獲得できれば、人間関係は劇的に改善します。ここで一つ疑問があります。これはとっさの危険が迫ったときに対応が遅れてしまうのではないか。命に係わる危険が迫っているときは、間髪置かないですぐに闘うか、逃げるか素早い判断が求められます。この疑問はどう解決していけばよいのでしょうか。私たちの脳には、状況に応じて使い分ける2つの処理システムが備わっています。①早いルート(情動的反応)・・・脳の扁桃体を中心としたシステムです。生命の危機を感じた瞬間、思考を介さず「戦うか逃げるか」を判断します。ここではメタ認知をしている時間的余裕はありませんし、またしてはいけません。②遅いルート(論理的・客観的反応)・・・脳の前頭前野(メタ認知を司る部位)を中心としたシステムです。状況を冷静に分析し、長期的に見て最適な行動を選択します。①と②の関係ですが、現代社会では「差し迫った生命の危険がない」にもかかわらず、脳の前頭前野が「命が危険にさらされている」と勘違いしてしまうことです。ネガティブな感情や気分をそのままにしておくと、大変なことが起きるので、すぐにとっさに思いついた対応策を実行に移す必要があると思い込んでしまっていることです。これは大きな誤解ですが、慌てふためいてしまうので、間違いに気がつかないのです。例えば、上司に叱られて、人前で恥をかいたときは、心拍数が上がり、頭が真っ白になり、言い返したり、その場から逃げ出したくなります。これは、命が危険にさらされているわけではありません。ですから上司に向かって条件反射的な支離滅裂な反抗的態度に出るのは問題です。この場合は「メタ認知」の手法が役立ちます。「あ、今私の扁桃体が過剰に反応しているな」「恥ずかしいという感情が湧き上がってきたが、命が危険にさらされているわけではないな」というふうに、客観視して「速いルート」にハイジャックされた前頭前野を、「遅いルート」へ引き戻すことが肝心です。
2026.02.24
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伊藤絵美氏のお話です。ストレッサーやストレス反応に対して「コーピング」という対応策があります。これは、小さくてもいいから自分を助けるためにあらかじめ対策を立てておくことをいいます。1、腹が立ったとき、親指の爪を少しとがらせておいて中指を押し当てる。すると注意や意識が痛みの方に向かい、買い言葉に売り言葉的な反射行動が抑制される。次に一時的に席を外す。自販機のコーヒーを飲みに行く。トイレに行く。2、愚痴や不平不満を信頼できる人に吐き出す。自分を一人ぼっちにしない。3、落ち込んだときに効果のある音楽をあらかじめ決めて置く。私はマーラーの巨人です。ジャズなども効果があります。4、不安なときマインドフルネスを行う。例えば不安なときはアキレス腱を伸ばす。失敗したくないとき「交差足踏み」をする。これは右足をあげて右ひざを左手でタッチする。次に左足をあげて左ひじを右手でタッチする。これをリズミカルに1分間続ける。5、不快な感情、怒りの感情で一杯になったとき目のエクササイズを行う。①顔の向きを固定したまま、眼だけを左右に動かす。②見えているものが変わるので、その変化に注目する。③眼を2~3往復させたら一息つく。6、川柳や面白小話などのまとめたものを取り出して大いに笑う。お気に入りの漫才やコントをYou Tubeの「お気に入り」に入れておき視聴する。7、おいしいものを食べる。お気に入りのお酒を飲む。8、金魚ちょうちん、風車を作る。家の不具合箇所を直す。9、ペットと遊ぶ。動植物の世話をする。自家用野菜の手入れをする。10、スポーツをする。バイクでツーリングをする。釣りをする。楽器の演奏をする。カラオケに行く。インターバル速歩を兼ねて買い物に行く。11、料理に取り組む。ピザを作る。味噌作りや梅酒つくりなどの加工食品に挑戦する。部屋の整理整頓や不用品の片づけをする。断捨離に取り組む。本や衣類の棚卸を行う。12、映画を見に行く。バッティングセンターに行く。リサイクルショップやブックオフなどに出かけて掘り出し物を探す。ちなみに映画は集談会で映画が好きな人がいて紹介していただいた映画を見るようにしております。これは私が取り組んでいることです。皆さんもそれぞれ見つけてください。こんなときは、これが効くというものを自分なりにあらかじめ見つけておくと気分転換を図ることができます。
2026.02.23
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ネガティブな自動思考に対するマインドフルネスのワークをご紹介しましょう。まずは次のようなイメージを思い浮かべましょう。目の前にゆったりとした川があります。あなたは河原に座って、その川の流れをただ眺めています。その流れに沿って、葉っぱが一枚、また一枚、さらにまた一枚…と流れています。その「川を流れる葉っぱのイメージ」を頭の中でキープしながら、少しだけ意識を自分の自動思考に向けます。そしてその都度生じる自動思考をキャッチして、それを葉っぱに載せるイメージをします。自動思考を乗せた葉っぱは、川の流れに沿って、そのうち視界から消えていきます。あなたがするべきことは、「川を流れる葉っぱのイメージ」を頭の中でキープしながら、次々に浮かぶ自動思考をキャッチして、葉っぱに載せ続けることだけです。川の流れは止まることはありません。あなたが自動思考を乗せた葉っぱをせっせと流し続けてくれます。やるときは、目を閉じた方がやりやすいかも知れません。【 具 体 例 】「今日何を食べようかなあ」→「葉っぱに乗っける」→「明日は雨なんだって、いやだなあ」→「葉っぱに乗っける」→好きな人の顔のイメージが浮かぶ→「葉っぱに乗っける」→嫌いな同僚の顔のイメージ→「葉っぱに乗っける」→「なんであいつの顔なんか思い浮かんだのだろうか。ああ、嫌だ嫌だ」→「葉っぱに乗っける」→「葉っぱのワークは退屈だなあ」→「葉っぱに乗っける」→「あ、やばい、眠くなってきた」→「葉っぱに乗っける」・・・以下省略これと同じことを森田先生は「連想」と言うことで説明されています。「女中が紅茶を持って来た」→「どうしてこんなに遅いのか」→飲んでみれば薄い→「一体どうしたんだろう」→「いつもあいつはずぼらだ。いっそのこと追い出そうか。しかし今日は雨が降るから、明日にしようか」→「随分の雨降りだが、これで桜も散るだろう」→「家の盆栽も盆栽の桜も咲きかけたが、桜の盆栽もよいものだ」・・・ 自由な心の流転にまかせておけば、連想は連想を引き出して、下手な作為を超越して、全く思いもかけぬことに移り変わって、女中への腹立ちも、いつしか桜の風流に変化してくる。(森田正馬全集 第5巻 653ページ)
2026.02.22
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マインドフルネスやスキーマ療法に詳しい伊藤絵美氏のお話です。日常生活の中で「怒り」「不安」「イライラ」「落ち込み」などのネガティブな感情が自然に湧き出てきます。これらの感情に少しだけ距離を置いて眺められるようになると楽になります。そのためには、自然に湧き上がる考えや感情に対して「良い・悪い」「不快・快」「正しい・間違い」などの価値判断をしないで、いわゆるネガティブな考えや感情に対しても、「ネガティブだからだめ」などとダメ出ししないで、あたかも災害時に現場に出向いたレポーターが現場の状況説明をするように客観的に眺めるようにすればよいのです。どんな感情も永遠に続くことはありません。いつかどこかで消えて、なくなっていきます。ですから、湧き上がってきたネガティブな考えや感情はそのまま受け止め、出ていくものは出ていくにまかせる。執着せずに、自分の考えや感情に気づきを向け、消えるにまかせて手放していくのです。そのためのワークがあります。①すべての自動思考(自動的に湧き上がってきた考え)に、いちいち「~と思った」という言葉をくっつけていくワークです。「やってられないな~・・・と思った」「あの人大嫌い!・・・と思った」「生きていくのはしんどいな~・・・と思った」「今日の昼ご飯はなににしようかな・・・と思った」「あの人イケメンだな・・・と思った」「なんて可憐な花なんだろう・・・と思った」というふうに自動思考が頭をよぎるたびに、いちいち「と思った」をつけていくのです。「と思った」をつけることによって、思考は事実や真実ではなく、思考(頭の中の考え)にすぎない、ということを確認することができます。そして、いちいち「と思った」を差し込むことで、思考がグルグル重なっていくのを阻止することができます。②次に、すべての気分や感情に、いちいち「~を(と)感じる」という言葉をくっつけていくワークです。自動思考の場合は「~と思った」と過去形にしましたが、気分や感情についてはなぜか現在形の「~を感じる」「~と感じる」の方がしっくりくるので、ぜひ現在形で。「怒り・・・を感じる」「不安・・・を感じる」「イライラ・・・を感じる」「楽しい・・・と感じる」「うれしい・・・と感じる」「ウキウキ・・・を感じる」「さびしい・・・と感じる」「心配・・・を感じる」「落ち込み・・・を感じる」気分・感情はその程度が大きければ大きいほど、私たちはそれに圧倒されてしまいがちです。そこで一つ一つの気分や感情に丁寧に名前をつけて、ネガティブな感情を否定することなく、「~を(と)感じる」を差し挟みながら、大事に取り扱いましょう。
2026.02.21
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昨年末、男性3人、女性3人で忘年会を行いました。会場はカウンター式のスナックでした。企画をした人が着席する場所をあらかじめ決めていました。するとある女性の人が私の隣は嫌だと言い出したのです。そして勝手に他の人が座る場所に移動してしまいました。露骨に拒否された私は心が大きく傷つきました。非常にショックで一時頭が真っ白になりました。傷ついた心を癒すために、即座に相手の言動を非難したくなりました。また一方では、「またいつものパターンだ。私はいつでもみんなの嫌われ者なのだ」と自己嫌悪、自己否定の気持ちになり憂鬱になりました。ただしそのときはいつもの暴言は抑えることができました。それは私も「あの人はいつも一言多い発言が多く、隣同士の席は嫌だな」と思っていたからです。相手の方から席を代わってくれて、これで忘年会が楽しめると思ったからです。この対応をAIのジェミニに聞いてみました。この分析に納得しました。相手のことを非難するのは「することモード」だということでした。不快な感情を一時的に楽にするための方法を考えてすぐに対抗措置をとると、相手との人間関係が壊れるだけではなく、忘年会を楽しみに集まった人たちも巻き込んで忘年会が台無しになってしまう。次回からあなたは招待されることがなくなり孤立を深めることになるかもしれません。腹が立つ、傷つくという気持ちと自分を同一化して、本来の自分を見失った行動をとってしまうと、一時的に気が晴れたとしても、後悔や罪悪感で苦しむことになります。今までの人生でそのような経験は数多くあるのではありませんか。ジェミニがお勧めしたいのは「あることモード」の対応です。その事件現場にその様子を実況中継するレポーターを派遣します。「現在現場に到着しました。現在怒りという嵐が吹きまとっています。頭から血の気が引いて心臓の鼓動が大きくなっています。手足の筋肉が戦闘モードに入っています」「この嵐を一時的に治めるために両手の親指の尖らせた爪に中指を押し当てています。痛みがあるため注意や意識がそちらの方に向いているようです」「またいつものパターンだ。私はいつでもみんなの嫌われ者なのだ」と自己嫌悪、自己否定の気持ちになり憂鬱な気持ちも沸き起こっている模様です。以上現場からの中継でした。怒りはすぐには収まりませんが、これで隙間時間やスペースが生まれ、買い言葉に売り言葉的な対応が一時的に回避できます。以前と比べると大きな進歩です。これで十分だと思っています。
2026.02.20
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事業転換を行って生き延び、成長した会社をご紹介します。・富士フィルム・・・写真フィルムを作る会社でした。今やフィルムカメラを使う人はほとんどいません。富士フィルムはこのままでは会社の将来はないと危機感を持ちました。そこで、フィルムの主成分である「コラーゲンを扱う技術」、色あせを防ぐ「抗酸化技術」、微粒子を均一に塗る「ナノ技術」を化粧品に活かすことを思いつきました。そして富士フィルムは今や医療分野で世界的な企業へと成長しました。・東レ・・・繊維メーカーとして創業されました。合成繊維(ナイロンなど)紡績技術を蓄えていました。その中に、炭素繊維(カーボンファイバー)という鉄よりも強く、しかも軽いという商品を持っていました。この商品は本元の織物業界よりも、航空機の機体や自動車のパーツに転用可能な技術であることに気づき、顧客の転換、技術、資源、人材の集中投下を行い、世界的な企業に成長しました。・任天堂・・・元々は花札、トランプなどの印刷・製造販売を行っていました。これに固執すれば将来はないと考えて、それまでの印刷設備への執着を捨てて、開発資源をエレクトロニクスへ集中させました。子どもや家族で楽しめる電子ゲーム機の開発や斬新なソフトを多数提供する企業へと生まれ変わりました。任天堂は電子ゲームの世界で有名になりました。・ブリヂストン・・・元々足袋(タビ)の製造販売を行っていました。これに固執していたら今の繁栄は望むべくもありません。ゴム製品を扱う中で、近い将来自動車社会が到来することを予想して自動車のタイヤの製造販売に事業転換しました。ブリヂストンも世界的な企業に成長しました。私たちはこれらの企業から学ぶことはたくさんあります。1980年代多くの企業が高度成長し、株価が上がり、昇給は当たり前、社員旅行は海外という時代がありました。危機感はなく我が世の春を謳歌してどこまでも所得が上がっていくはずだと信じて疑いませんでした。それらの企業がバブルがはじけた後どうなったか、ここで説明する必要もないでしょう。私たちは順風満帆なときに精神が弛緩状態に陥ってはいけないということだと思います。そんな時こそ危機感を持ち、将来の変化を予測して、自分をその変化に合わせていかなければならない。そうしないと、すぐに奈落の底に落ちてしまう。そのときに大いに反省してもすでに時遅しということだと思います。将来の変化を見極めて、自分をその変化に合わせていくという態度を持ち続ける必要があります。森田理論は変化を察知して、変化を先取りするというのが大きなテーマとなっています。
2026.02.19
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山本海苔店社長の山本貴大氏のお話です。山本海苔店は乾海苔及び乾海苔を原料とした加工食品の販売を行っている会社です。現在社員は310名だそうです。驚くことに創業は1849年で、現在創業177年目を迎えるそうです。どうしてそんなに長く成長発展できたのか興味は尽きない。1849年(江戸時代後期)に山本徳治郎氏が日本橋で海苔の商売を始めました。そして二代目は明治天皇が京都へ還幸される際のお土産として味付けのりを開発しました。これが大好評になりました。二代目は「仕訳」も行いました。これは海苔の使用用途に応じて8種類に分類して販売したのです。例えば、お寿司屋さんが使う専用の海苔などを開発販売しました。続いて3代目は海苔の規格統一を行いました。19cm×21cmにしたのです。この企画に沿って陳列や包材が統一できて、商売の利便性が飛躍的に向上しました。5代目は日本初のドライブスルーを始めました。百貨店が営業していないときでも、車で簡単に買えるということで評判になりました。その後を継いだ父は、コンビニの販路を開拓しました。現社長の山本さんは、社員の意思統一ができていない点を重視して、会社を一つにする企業理念を社員全員を巻き込むことに挑戦しました。「よりおいしい海苔を、より多くのお客様に楽しんでいただく」というのが弊社の企業理念です。山本社長が177年続いている秘訣を3つほど紹介されています。1、当社は創業当初から「伝統は革新の連続である」という精神で事業を続けてきました。「老いない」「潰れない」「成長し続ける」という気持ちを持ち続けることがとても重要になります。特に事業が軌道に乗り順風満帆な時こそ気を引き締めることが欠かせません。2、お客様、社員さん、仕入先、地元を見据えて、四方よしのウィン・ウィンの関係を築く。特に美味しい海苔を作ってくれている生産者に対してはできるだけ高く買ってあげることが必要だと考えている。3、山本社長は事業承継の仕組み作りが大事だと言われる。山本海苔店は本家と二つの分家で経営する仕組みがあり、さらに各代一人しか入社してはいけないルールがあります。そして適切な後継者がいなければ養子をとることにしているのです。養子は優秀な人を選べますから、とても活躍します。(人間学を学ぶ月刊誌 致知 2026年1月号より)長く続いている会社は、それなりの理由があるというのがよく分かります。とかく飛ぶ鳥を落とすような勢いのある順風満帆な時には、危機感が薄れて欲望に溺れてしまいますが、そういう時こそ気を引き締める必要があるようです。精神的に緊張感が薄れて弛緩状態に陥ると、しだいに後退し衰退を招いてしまいます。これは一企業だけの問題ではなく、一人の人間の生き方を考えてみたときも同じことが言えると思います。
2026.02.18
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経営の神様といわれたドラッカーの言葉は、一般の人にもとても参考になります。私なりにアレンジしてご紹介します。・企業が成長し続けるためには「新しいこと」を始める前に、必ず「古くなったこと」をやめなければならない。つまり顧客のニーズから外れたものにいつまでも固守し続けてはならない。今日の繁栄に溺れてしまうと、すぐに明日の衰退を招く。・既存の自分を定期的に廃棄し、新しい能力を手に入れなければならない。神経質性格を活用する方法をどんどん開発し続けなければならない。・今成功している事業でも、この事業をまだ行っていなかったとしたら、今からこれを始めるだろうかと検討する必要がある。先行きがじり貧になることが予想される事業から撤退すべきである。先行きに希望が持てる事業を見つけ出してそこにエネルギーを投入する。・資源を未来に集中させるために、過去を定期的に整理する。エネルギーの無駄使いはなるべく早く中止するようにする。・今の自分たちが持っていないものを新しく作るために、今持っているものを潔く廃棄していく。既存の自分を定期的に廃棄し、新しい能力を手に入れなければならない。・未来を作ることはリスクを伴う。しかし、未来を作ろうとしないことの方がはるかにリスクが大きい。順風満帆な生活に胡坐をかいていると心身ともに弛緩状態に陥る。心身の緊張感を維持するためには、順風満帆な時こそ危機感を高めていくべきである。・強みのみが成果を生む。弱み(短所)を克服しようとするのではなく、強みをさらに磨き、活かすところにエネルギーを集中しなさい。・多くの人は変化を「問題」として忌み嫌いますが、変化は機会(チャンス)である。問題や課題の発生は自分を大きく成長させる。・成果をあげる者は、習慣化の天才である。何も考えなくても手足が自然に動く習慣を身に着けている人は非凡な成果を生み出す。・真のリーダーとは、自らの弱さや失敗を隠さず、そこから何を学べるかを考える人だ。ミスや失敗を隠蔽しようとすると、自己嫌悪感が強まり、強迫観念で苦しむようになる。ミスや失敗を公開して反省する人や弱点や欠点を認めて逆手にとる人は、器の大きな魅力のある人間へと成長していく。・最高のリーダーとは、自らの強みを通じて、他者の強みを引き出す者のことである。自分の得意なことをやって見せ、他人の意欲を引き出すことができる人は、組織を取りまとめることができる。・自分の強みを、目の前のなすべき仕事や課題に投入せよ。その結果をフィードバックし、さらに高みを目指せ。・状況を変えることができないときは環境を変えなさい。不安の悪循環を断ち切るためには、内よりも外に目を向けることである。イヤイヤ仕方なしの行動を続けるうちに、不快な感情は谷川を流れる小川のように速やかに流れ出す。・ボランティア活動などの社会貢献は、人生に意味と活力を与える。人生にとって「自立と自律」は何よりも大切ですが、それと同時に他人や社会のために貢献するという視点がないと早晩行き詰まってくる。・知識を定着させる最善の方法は、他人に教えることだ。以上の中から、自分の目標を決めて取り組むと、人生は楽しくなっていくと思う。
2026.02.17
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私は毎日ブログを投稿しています。今年は14年目になります。周りの人から次のような質問があります。毎日投稿する記事がよくありますね。不思議で仕方がない。かなり無理をされているようにお見受けします。原稿用紙2枚から3枚の投稿を毎日続けるのはしんどいでしょう。たまにはネタ切れで休みたいと思うことはないのですか。様々な行事や予定をこなしていると時間が取れないこともあるでしょう。そんなときはいつ投稿記事を作っているのですか。1年365日休まず13年も続けてきたコツの一端を教えてください。今日はこれらの疑問についてお答えしたいと思います。まず楽天ブログには50までの投稿記事を予約するシステムがあります。私は49の記事を常に予約しています。残り一つは予備としてとっております。分かりやすくいえば49日先までの投稿記事のストックを持っています。投稿日と投稿時間が指定できますので、何もしなくても49日先までは自動的に投稿原稿がアップされるようになっているのです。目先今日明日の投稿記事に右往左往しているとすれば、すぐに途切れてしまうと思います。また投稿記事を49日間寝かせておいて、明日投稿される記事は読み返して加筆訂正を行っています。また寝かせて置いた記事で投稿するには内容が不十分である。問題があるという記事が出てきます。それらは予約記事から思い切って削除しています。それから予約記事以外に「一時保存」という機能もありまして、そこにも絶えず10本の記事を持っていて、そこで試行錯誤しながら予約記事を作っているのです。毎日1時間の作成時間をとっていますが、それらはすべて「一時保存」の記事を作っているということになります。周りの人から見るとストイックになって、かなり無理をしているように思われるのでしょうが、私としては一日の生活習慣の一環として取り組んでいるので全く無理をしているという気持ちはありません。毎日淡々とルーティーン作業をこなしているだけです。頭がさえているのは朝なので、6時30分から8時まではブログ作りに充てています。規則正しい生活という面では朝起きる時間を一定にすると、スムーズに一日のスタートが切れます。緊張感を持って生活しているせいか、風邪で体調を崩すことがなくなりました。モチベーションとしては私は小学生の頃から神経症で苦しかった経験です。不快な感情や気分に振りまわされ、人間関係に問題を抱え、イヤなことから逃げ回り社会的な責任や義務を放棄してきた。子育てもうまくいかなかった。若いころはやることなすことが不平不満でだらけで、針の筵に座っているような問題だらけの人生を送ってきたわけです。37歳で森田に出会い、神経質性格者としての生き方を学ぶことができました。森田的な生き方は私のような問題を抱えている人には、とても役に立つことが分かりました。現在人生の第3コーナーを回って最終ゴールを目指している自分にはやるべ課題がある。それは、私と同じような人生で現在苦しんでいる人に、私の人生を振り返って反面教師として役立ててもらうことです。一人でも二人でもよいので、私のブログを読んで人生の指針を確立してほしい。これが私のやむに已まれぬ願いなのです。時々メールなどで励ましを受けることがあります。それがさらに闘志を掻き立ててくれます。今年も味噌の仕込みをしました。これは米麹です。3ヵ月熟成させて、5月末から食べられるようになります。
2026.02.16
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3分の早歩きと3分のゆっくり歩きをくり返すウォーキングです。これなら買い物のついでに誰でもできます。目標は一週に60分の早歩きをすることです。つまり20セットが1週間の目標となります。週4回行うとすれば、1日当たり5セットが目安になります。1日当たり合計の早歩き15分、ゆっくり歩きが15分、合計30分のウォーキングです。その効果は、下記の2025年12月17日中国新聞朝刊の記事をご覧ください。ちなみにマラソンのコーチだった小出義雄氏は、インターバール走行をとり入れるとフルマラソンを完走できる力がつくと言われています。心身の健康は、大脳と足の筋肉を毎日少しずつ鍛えていくことで維持できます。いったん廃用性萎縮現象が進行してしまうと元に戻すことは至難の業です。私はNHKのトリセツショウで100人の100様の健康法を調べて分かったことは、毎日無理なく、楽しく心身によいことをそれぞれの人が持っていて地道に取り組んでいることでした。
2026.02.15
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94歳で裏千家でお茶の師範をされている大貫ちか子氏の健康法のお話です。・朝の体操や10分間の散歩など適度な運動をずっと続けています。・三度の食事を作り、掃除洗濯、ゴミ出しに行くなどの身の回りのことは人任せにしないで、全部自分でしています。・でも一番の健康法は、やはり毎日お茶をたてること、お稽古に向き合うことです。今は現役の茶道家として、自宅で毎月9回ほどお稽古をして、15人くらいの生徒さんに教えています。・これからも一日一日感謝して、世のため人のため、茶の心を一人でも多くの人に伝えていくべく精いっぱいの努力を重ねていきたい。もっと多くの人、若い人たちが茶の心を学び、立派な日本人として生き、世のため人の為に貢献してほしいと願っています。大貫ちか子氏の稽古場の床の間に、老子の「道法自然心」という掛け軸がかかっていた。この言葉は、執着を手離し、自然体で生きていくという意味です。「こうあるべきだ」「もっとこうしなければいけない」という「かくあるべし」から解放され、森田でいう事実本位に生きていくということです。生徒さんには、あいさつがきちんとできる人になることと、「和敬静寂」の心を伝えるようにしています。「和」はお互いに心を開いて仲よくすること、「敬」はお互いに敬い合うこと、「清」は見た目だけではなく心も清らかであること、「寂」はどのような時も動じない心のことです。「和敬静寂」の言葉には、すべての茶の心が込められています。認知症を予防し、寝たきりにならず100歳越えを目指している人のお手本になる生き方だと思います。自分でできることはなるべく自分でする。ブログで森田の神髄を投稿していくことを生涯目標にしていきたいと思いました。(人間学を学ぶ月刊誌 致知 2026年1月号 参照)
2026.02.14
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純国産の量子コンピュータを誕生させた中村泰信氏のお話です。なおこの量子コンピュータはスーパーコンピュータで何万年もかかる計算を数分でやってのけるというものです。一時期、日本の研究にはオリジナリティが足りない。もっと独創性を発揮しなければいけないとさんざん言われたことがありましたけど、私には違和感がありました。何もないところから独創性が生まれてくるはずはなくて、地道な学習の積み重ねがあって初めて新しいことが生まれてくると思っています。独創性の反対は人真似です。人真似というとあまりよいイメージはないかもしれませんが、最初は真似でもいいからまず自分でやってみることです。そのうちに何か新しいアイデアが生まれてくるのであって、最初からオリジナルのアイデアを出せと言われても出てこないと思うんですね。やっぱり自分で手を動かして経験しないと知識や経験値は積み上がっていかないので、人真似も決して疎かにはできないと思います。武道に「守・離・破」いう言葉があります。武道の極意を身に着けようとすれば、まずはその道の達人のもとで修行する必要があります。この段階は時間もかかりますし、技術の向上も思うように進展しない場合が多い。師匠の厳しい指導についていけないと思うこともあるでしょう。でも、この段階を通過しないと、次のステップには進めません。途中で妥協してしまうと、最終的には「型なし」となり、基本や奥義を身につけることはできません。「型なし」の状態で次に進むと、人を感動させることは難しいです。少なくとも石にかじりついても3年は辛抱することが大事になります。それから日常生活の中で些細な問題点や課題を見つける気持ちを持って生活することはとても大事です。仮に些細な問題点や改善点を見つけたら、改善や改良のために努力を怠らないで継続していくことです。トヨタ自動車は昔から従業員が業務改善を提案する「創意くふう」という制度がありました。トヨタ自動車は今や世界的企業に成長しましたが、それは継続的な業務改善の賜物だと思います。それはなにもトヨタだけではなく、日本の企業風土として日本人の精神的支柱になっている。これは私たち神経質者は日常生活の中に大いに取り入れたいところです。(人間学を学ぶ月刊誌 致知 2026年1月号参照)
2026.02.13
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樹木医の塚本こなみ氏のお話です。塚本氏は造園指導を続ける傍ら、平成11年あしかがフラワーパーク園長に就任、平成25年はままつフラワーパークに理事長に就任。卓越したアイデアと努力により赤字に陥っていた両園のⅤ字回復を果された。その成功の秘訣をご紹介したい。塚本さんは「感動分岐点」という考え方が大事になると言われる。これくらいなら感動しないけれども、それを越えたなにかを提供すると感動がお客様の心の中に湧き上がってくる分岐点があるはずだ。そのために心掛けていることは、内容を毎年少しずつ変えていくことです。藤の季節に来られた方が来年また来ていただくために一ヵ所何か違うものを作る。そうやって少しずつでも常に進化させていくことが大事だと思っています。はままつフラワーパークの母体は浜松市ですので、大掛かりな変更やリニューアルにあたっては全て市の許可が必要です。私たち運営者が独自でできることは限られていますが、それでも少しずつ変化する場面、お客様に飽きさせない場面を作り上げていく努力をしなくてはいけない。(人間学を学ぶ月刊誌 致知 2026年1月号)私は森田理論学習の中で、神経症を克服し、神経質者の人生観を確立するためには、1年間のスパンで見たとき、今年はここが変わったというものを一つ身につけることが大事になると聞きました。何でもよいのです。例えば、今年は朝6時20分に起床する習慣が身についた。インターバール速歩をとり入れたウォーキングを続けることができた。今まで失敗続きだった家庭菜園が初めてうまくいき大収穫だった。毎年季節の変わり目に風邪をひいていたが今年は風邪をひかなかった。挿し木をしたアジサイが初めて花をつけた。生活習慣病検診で毎年2つ3つ引っかかっていたが、今年は全て正常範囲に収まった。感動分岐点ですが、生活を維持するために仕事をするというのはとてもしんどい。自分を鼓舞し叱咤激励してもなかなか長続きがしない。塚本氏のいう「感動分岐点」の考えをとり入れるのはどうでしょうか。たとえば、他人の役に立つこと、他人に望外の感動を与えることを目的に加えると、工夫やアイデアが生まれて俄然やる気が出てきます。
2026.02.12
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トヨタ自動車で現場一筋60年、トヨタの技能系から初の副社長に抜擢された河合満氏のお話です。トヨタには「改善なくして改革なし」という言葉があるそうです。具体的には古くから従業員が業務改善を提案する「創意くふう」という制度があるそうです。個人が出す創意くふうが基になって、社内の改善が生まれ、大きな改革に繋がっていくのです。河井氏は次のような成功体験を持っている。一つの機械で複数の部品をつくるので、部品をAからBに変更する時、金型や材料などを交換・調整するのですが、その作業のことを「段替え」と言います。段替えの時間が短かければ短いほど、小ロットの生産ができ、コストを削減して生産性を高めることができるわけです。最初は段替えに2時間くらいかかっていたんですよ。5種類の部品を作って2時間ずつだと10時間、つまり1日分ムダが発生してしまう。それで仲間と一緒にプロジェクトを立ち上げ、改善を重ねて40分くらいになった。さらにそこからシングル段替え(10分以内の金型交換)をやろうと考えました。品質と安全を守りながら、どうしたら早くできるか、機械を止めてから全部交換するのではなく、外で次の型を用意しておくとか、人の動きを一筆書きのようにするとか、2年ほどかけて最終的には9分に短縮できました。当然、簡単にポンとできたわけじゃない。一つひとつの積み重ねですね。上に近づけば近づくほど、もうこれ以上はムダがないように見える。だから苦労したけど、やりがいがありました。(人間学を学ぶ月刊誌 致知 2026年1月号 27ページ)今まで2時間かかっていた仕事を工夫や改善によって9分に短縮したというのは驚きです。二宮尊徳の言葉に「積小為大」というのがあります。小さな努力や行いをコツコツ積み重ねていけば、やがて大きな成果や偉業を成し遂げることができるという意味です。河合満氏の成功体験は、まさに「積小為大」の賜物ですね。生活の発見会の創始者である水谷啓二氏は、「我々神経質者は、風雲に乗じて大きな成果を生み出すことは難しいが、平凡を軽視しないでコツコツ努力を積み重ねていけばきわめて非凡な成果を生み、多くの人から尊敬されるようになる」と言われています。これは細かいことが気になるという性格特徴を活かし尽くした生き方のことを指摘されていると思います。
2026.02.11
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2025年12月12日の「応用森田・活用森田」学習会で、「不安は受け入れるものではない」という話で盛り上がった。不安は客観的立場に立って感じるもの、味わうものだというのです。今まで森田の学習会では、不安、恐怖、違和感、不快感などは「あるがまま」に無条件に受け入れましょうと学びました。一応は納得したつもりだったのですが、現実問題としては受け入れることができませんでした。その結果、不安になると、苦しさのあまりすぐに取り除こうとしたり拒否してしまう。最初は不安なんて自分の力でどうにでもなると思っていたのに、そのうち不安の勢力が大きくなって、不安に追いかけまわされるようになる。最後には強迫観念で苦しむことになります。怒りという感情が立ち上がると、すぐに買い言葉に売り言葉的な反抗的態度になってしまう。めんどうだ、しんどい、疲れるだけだ、やる気が出ないという気持ちが湧き上がると、つい責任と義務を放棄してしまう。身体的な痛みや不調感があると、あらゆる手段を講じてすぐに治そうとする。不安、恐怖、違和感、不快感などを受け入れようとすると、精神交互作用により神経症は増悪してくる。ではどうするか。今の心の状態、感情、思考、身体の違和感を、第三者的な立場からよく観察して感じるようにするのです。不安などは、解決すべき問題ではなく、観察すべき一時的な心の現象としてとらえるのです。空に突然浮かぶ雲を眺めていると、浮かんでは流れ、いずれ消えていきます。あたかも、災害時に現場に出向いて、その惨状を克明に実況中継するレポーターのような行動を心がけるのです。注意点としては、コメンテーターのように良いとか悪いとか価値批判、価値評価をしないことです。 すると感情や気分や思考と行動の間にスキマ、スペースが生まれます。感情と行動、気分と行動の分離が可能になるのです。時間の経過とともに、多少冷静になると、筋肉や心拍数を上げるほうに回っていたエネルギーが理性を司る大脳の方に戻ってきます。その段階で洞察を深めて、今後の行動予定や対策を考えるようにすればよいのです。今まで森田理論には、メタ認知、脱同一化、脱中心化という考え方はありませんでした。これはマインドフルネスでさかんに言われていることです。現在「森田的マインドフルネス」という言葉を聞くようになりました。森田理論がこの考え方をとり入れるとさらに飛躍する契機になると考えています。
2026.02.10
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日常生活の中で原付バイクを利用されている方に向けたお話です。交通法規を守り、安全運転を心がければ、手軽に行動範囲が広がりとても便利な乗り物です。原付には二段階右折、30キロ制限が課せられていますが、うわの空状態で運転していると、つい二段階右折を見落とし、さらに速度超過になりがちです。私は12月二段階右折を怠り、反則点数2点と6000円の行政処分を受けました。初めて通る道でした。二車線道路だったのですが、右折する手前で急に三車線になっていたのです。基本的に三車線は二段階右折となります。ところが厄介なことに三車線でも二段階右折禁止の道路標識があちこちにあります。そういうところでいかにも「二段階右折を順守しています」という態度で停止すると、標識見落としで逆に検挙されてしまうのです。その他、一時停止線前で確実に停止しないと青キップを切られます。「一時停止線できちんと止まりました」と弁解しても、確かに止まっていましたが、停止線を越えて止まったので道交法違反ですと青キップを切られます。一時停止違反というのは警察官の一番のねらい目なのです。なにしろ交通違反者の検挙者0というのは交番勤務の警察官としては失格なのです。何としても実績を作りたいと血眼になって違反者を探し回っていると思っていた方がよいのです。先日警察官に聞いて分かったことがあります。信号待ちの自動車が数珠つなぎで長い列を作っているところで、原付で自動車の左脇側道をスイスイとすり抜けて前進するのは問題はないか。側道をバイクですり抜けて走行するのは、その行為自体を直接禁止する法律はないそうです。ところがここに落とし穴があります。側道といっても、歩道がない道路があります。そういう道路では左に白線が引いてあります。この白線よりも左側にはみ出して走行すると、「通行区分違反」として検挙されます。歩道があるところでは、基本的に白線の左部分を通行しても問題はありません。なんともややこしいではありませんか。次に、二車線道路でこの先で左折するのだが、自動車が数珠つなぎで1回の信号待ちではとても左折できそうにない場合があります。その場合、右側の車線はガラガラなので、一旦右側通行をして、信号機の手前で前後の自動車の隙間を見つけて割り込む場合があります。これは完全にアウトです。「割り込み等違反」で見つかると検挙されます。バイクに乗る方はお互いに気を付けましょう。バイクに限らず「自転車」の違反者の取り締まりも厳しくなっています。自転車は酒酔い運転だけでなく、酒気帯び運転も青切符を切られます。お酒を勧めた人も罰則の対象となります。また自転車の運転違反なのに、自動車免許の停止や取り消し対象となります。それ以外にも、自転車を運転中にスマホを操作したり見たりする行為も罰則対象になります。
2026.02.09
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ビール注ぎ名人に海老原清氏という方がおられるそうです。1985年からビヤホールライオン銀座七丁目店でジョッキにビールを注ぎ続けている方です。1966年の初めての就職から数えると、40年以上の勤務経験がある大ベテランです。「ビール注ぎ名人」「生ける伝説」としてメディアでも知られ、日本一と噂される方です。海老原さんが注ぐビールを求めて、この店には年間30万人ものビール愛好家が訪れるそうです。この道38年の海老原さんは、最高のビールを提供するには準備が8割だといわれています。「注ぎ」「発注」「洗浄」の3つが大切だと言われています。その中でも、「ビールは洗浄に始まり、洗浄に終わる」と断言されています。1000リットル入りのタンクが6つあり、そのうち4本にビールが入っている。2本は洗浄できる。そのタンクの中に入り込み、1本当たり40分をかけて丁寧に洗浄するそうです。室温は2.1度に設定されているからとにかく寒い。これを2日に一度はおこなう。骨身にこたえる重労働だ。次は地下のタンクからビヤホールまで伸びているホースの洗浄だ。ホースの内部にちょっとした汚れでもあると、ジョッキの泡が粗くなってしまうという。最後はジョッキの洗浄です。しっかり洗う。そしてジョッキはビールを注ぐ直前まで氷水の中につけておく。布で拭いたり、乾燥させるとジョッキ内にどうしても埃がついてしまうという。埃や汚れはきめ細かな泡の敵であるという。また発注にも気をつかう。ビールは鮮度が命だからだ。少なすぎても、多すぎても問題だといいます。また運ばれてきたビールはすぐには出しません。炭酸ガスを落ち着かせるため、丸一日タンクで休ませます。きめ細かな泡がたつおいしいビールを提供するためには、細かい仕事を丁寧に積み重ねであることが肝心であることがよく分かります。これは細かいことが気になる神経質性格者にとってとても参考になる話です。とかく雑仕事は、「面倒だ、わずらわしい、金にならない」と言わないで、お客様に喜んでもらうために、誠心誠意心を込めてやるようにしたいものです。
2026.02.08
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今日は藤井英雄先生の「1日10秒マインドフルネス」(大和書房)という本から、不安な時の対応法、何とか成功したいときの対応法についてご紹介します。アキレス腱を伸ばす(142ページ)・・・のどが渇いていたら水を飲む。次に「アキレス腱を伸ばす」という宣言のあと、意識を左右どちらかのアキレス腱に固定します。マインドブルネスを保ちながらゆっくりとアキレス腱をストレッチします。十分に伸ばしたら反対側もストレッチしましょう。身体は戦うモードに変わっていますので恐怖心は半減しています。そこでもう一度マインドフルネスの状態で怖かったものを見てください。すると、「そんなに怖くない。できるかも」と思えてきます。マインドフルネスの状態で観察し、正体が分かってしまえば怖くなくなります。最後にマインドフルネスでいることを宣言して終了しましょう。交差足踏みをする(131ページ)・・・のどが渇いていたら水を飲む。安全な場所に立って「交差足踏みをする」と宣言します。右足をあげて右ひざを左手でタッチ。ついで左足をあげて右手でタッチします。リズミカルに1秒に1回足踏みをすれば10秒で5往復できます。ゆとりがあれば10秒でやめずに1分ほどしてみるのもよいでしょう。足が悪くて立って足踏みができない人や、ふらふらして危険な人は椅子に座ったままでもエクササイズできます。椅子に座って膝を持ち上げて反対の手で触るだけでも十分効果的です。その他深呼吸(吸う息の3倍くらい吐く時間をとる)、口角をあげて笑顔を作る、肩甲骨を内に寄せる、首を回すエクササイズも取り入れてみましょう。私が取り組んでいるマインドフルネスは、不安や緊張、震えなどの身体症状にラベルをつけて、そのときの心の状態、感情、思考、身体感覚などを、価値評価や批判をしないで、あたかも現場に駆けつけたリポーターの如く客観的に実況中継するというものです。これは不快な感情と行動の分離、不快な気分と行動の分離をしたい場合に大きな効果があります。
2026.02.07
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元日本ハムに在籍していた武田勝氏は投手でしたが平均球速は128キロだったという。かなり遅いというか、中学生レベルです。それでも2010年から4年連続で10勝以上をあげている。その他8勝をあげた年が3回もあった。彼はスピードボールが投げられないにもかかわらず、厳しいプ野球の世界で一流投手として活躍しました。彼の特徴は利き腕の肘が「くの字」に曲がっていたそうです。これはアマチュア時代に左ひじを繰り返し故障し、欠けた骨がくっつき、そのまま固定したためでした。普通はこんな利き腕では厳しいプロ野球の世界でやっていけるはずはないと考えるのではないでしょうか。武田氏は致命的な欠点を敢えて隠さないで、欠点を長所として活かす方法はないだろうかと考えました。その結果、速球には見るべきものはありませんが、変化球、それもスライダーとシュートに活路を見いだしました。彼と対戦した打者によると、彼のスライダーはストライクゾーンを大きく外れた状態から方向を変えてストライクゾーンに入ってくる。またスライダーとは反対に変化する切れのよいシュートを持っている。変化球を予想していると129キロの速球でも振り遅れてしまう。武田氏は利き腕が「くの字」に変形しているハンディを逆に自分の強みとして活かしていたのです。欠点と弱点は見方を変えると、長所や強みに変わることがあるのです。コインの裏表の関係にあるわけです。私たちは欠点や弱点を忌避するのではなく、欠点や弱点と思っているものの中に、長所や強みに転換できる部分はないか一度検証してみることが肝心です。たとえば、容姿や器量が悪いことは悪いことばかりではありません。イケメンや美人はすぐに悪い虫が近寄ってきます。容姿や器量が悪い人には、悪い虫はあまり寄ってきません。それが抑制力があまりない人にとっては、欲望暴走の制御力として機能していると思えれば、許容する気持ちが持てるのではないでしょうか。私たち神経質者は小さな不安にすぐにとらわれてしまうという特徴があります。その反面、外向的で発揚性気質の人にはない優れた特徴を持っています。不安にとらわれやすいからこそ、ものごとの細部や潜在的なリスクによく気がつきます。この特性は、ミスを未然に防ぎ、ち密な仕事をするためにはうってつけです。次に、周囲の環境や他者の感情に敏感であることは、裏を返せば、他人の心の機微や小さな変化を誰よりも早く察知できる能力です。これにより、人間関係や創作活動において深い洞察やきめ細やかな配慮もできます。3番目に、不安や不満を抱えやすいのは、「もっと良くしたい」「あるべき姿を追求したい」という強い「生の欲望」があります。このエネルギーは、現状に甘んじることなく、自己成長やスキルアップ、そして新しい知識の探求へと向かう強力な原動力となります。
2026.02.06
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2月13日(金)19時30分より21時30分まで、帚木蓬生氏の本を読む会を開催いたします。ZOOM開催です。偶数月に行っています。参加者は10名くらいです。今回は第8章「即」の単元です。参加希望者の方は、生活の発見誌(2月号57ページ)に学習担当の私のメールアドレスが載っていますので、参加希望のメールを送信願います。折り返し、参加案内、話題提供、参加のためのURLをお送りいたします。顔出しなし、発言なし、視聴のみもOKとなっています。発言される方はテーマに限らずなんでもOKとしています。以上ご案内いたします。
2026.02.05
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人と比べて致命的な欠陥を持っていると、すべてが投げやりになり自己嫌悪、自己否定で苦しむ傾向があるように思います。今日致命的な欠陥を逆手にとって、思わぬ成功をもたらした例をご紹介します。1、ポストイット・・・これは「強力な接着剤」を作る過程でできた失敗作だった。これがメモや資料に痕を残さずに貼れる「しおり」に使えることが分かったのです。一時的に貼るという高い利便性は世界中の人に利用されています。2、デルコンピュータ・・・パソコンは既存で強力な系列販社を通じて販売するのが普通でした。デルは専属の販社も持たないし、パソコン組み立て工場も持たない。ネットを通じて部品を調達し、組み立てを外注に出している。それをユーザからの様々な注文に応じて製品化して現地からの直販方式をとっている。在庫は持たない、系列販社はいらない。むしろ経費面から見ると足かせになる。施設や人件費、中間業者を介しないので、販売価格面で圧倒的有利に立っている。3、セブンイレブンジャパン・・・店舗は持たない。販売員の人件費はかからない。商品在庫は持たない。技術革新に伴う費用も掛からない。配送料もかからない。販売ノウハウと店舗経営を売りにしてマージンを得ているだけだが、本元のイトウヨーカ堂をしのぐほどの利益を上げ続けている。4、ネット銀行・・・従来の銀行は本店事務所の他多数の支店を抱えている。行員もたくさん雇用している。ネット銀行は店舗経費や人件費がかからない。大幅なコストダウが可能となり、高い金利や安い手数料の設定が可能となった。既存の銀行は太刀打ちできなくなってきた。5、野球界では50歳まで現役を続けた中日の山本昌氏がいる。初めて山本昌さんの投球を見た投手コーチは、これはまったく使い物にならないといったという。ストレートが早い訳ではない。さらに、投手としては致命的な欠陥を持っていた。股関節と膝関節が外を向いている。いわゆるガニ股です。変化球が曲がりすぎて、コントロールがつかない。しかしこの致命的な欠陥が選手生命を活かすことに繋がった。山本昌さんの得意ボールはスクリューボールです。これは横に変化しながら落ちるボールです。この球はコントロールを磨けば使い物になることが分かったのです。致命的な欠陥を逆手にとって選手寿命を延ばすことができた。続きは明日投稿します。
2026.02.05
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元ヤクルトの古田敦也氏は、人生でスランプに陥った時は、「人生のフォアボール」を目標にしなさいと言われています。古田氏は野球でケガやスランプに陥った時は、ヒットを打つなどということは考えないようにしてバッターボックスに入っていたそうです。それは不調のときについボール球に手を出してしまう。不思議なもので調子の悪い時に限って打ちたくなるからです。不調のときに、自分に言い聞かせていたことは、「ボール球には決して手を出さない」「きわどい球はファールでよい」「結果が出ないときはフォアボールねらいでいく」ということです。普通のバッターは打席に入るとヒットを打ちたい。それもボテボテのヒットではなく、クリーンヒットを打ちたい。あわよくば豪快なホームランを打ちたい気持ちがあるのではないでしょうか。でも不調のとき、やることなすことの多くは裏目に出ることが多い。大きな目標を掲げて挑戦することは尊いことですが、結果が出ないと自己嫌悪、自己否定で苦しむことになります。そういうときは、自分の身体と相談して、実現可能な目標に付け替えてやることが必要になります。たとえばヒットを打てる状況ではなくても、フォアボールで出塁すればチームに貢献することができます。ヒットは打てなくても、ファールで何球も粘ることができれば、相手のピッチャーに少なからずダメージを与えることになります。それもできないときは、ベンチで大声をあげてチームを鼓舞することはできます。暗い雰囲気の時にチームを明るくさせてくれる選手は貴重です。神経症で苦しいときは、周りの人に愚痴を吐いたり、不平不満をぶちまけてしまいます。また苦しみを解消するために、手あたりしだい苦しみを緩和してくれる刺激的なものに手を出してしまいます。その結果益々苦しみを強めてしまいます。森田に苦しい時は、「超低空飛行」を心がけるというのがあります。私は神経症で苦しい時、この言葉をキャッチフレーズにしていました。症状のためにすべてを放棄するのではなく、今の自分にできることをボチボチと手をつけて行くということです。墜落してしまえばそれきりですが、最低限のことをしていると、そのうち時間の経過とともに上昇気流に乗れる可能性が高まります。老婆心ながら、ただしこれはうつ病の人には当てはまりません。専門医にかかり薬物療法で治すことが優先されます。うつ病が治ってから森田理論学習に取り組むようにしましょう。
2026.02.04
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生活の発見誌に森田先生の「夫婦喧嘩の対応法」の記事がありました。夫に対して不満を持っている女性に対して次のように教えている。それは腹が立っても、それを小出しにしては、決して強い者に勝てるはずはないから、肚を立てるたびにますます悔しさが増すばかりである。だから、腹が立つことがあっても決して顔に出さないようにして、日記帳へ夫の無理なこと、自分の不満のことを詳しく書きとめておいて、さあ喧嘩という時に、充分相手をやりこめるだけの材料を集めておいて、予定通りに論争を開始する方がよい。そうすると次のような効果がある。第一に、口論すれば、互いに相手の欠点を挙げ、自分の不平を言いつのるから、腹立ちは加速度的に増悪するが、自分の感情を発表せずに、そのまま保持していれば、時間のたつとともに感情はしだいに消失していく。第二に、書きつけることによって自分の感情を表現すれば、主観的の気分が客観的の記述に置き換えられ、しだいに感情の落着くにしたがって自分を第三者としてみて、理知的な批判ができるようになる。私の感想です。こういうことができる人は相当レベルの高い人だと思う。森田先生にいわれて「ハイ、そうですか。ぜひ取り組んでみましょう」という訳にはいかない。それは相手の不快で理不尽な言動に対して、条件反射的に反抗的な言動をとってしまうのが常態化しているからだと思います。そういう人は、2025年12月6日に紹介した「身体的割り込み動作」を実行してみることをお勧めします。人差し指で親指の爪を押す。「ん」で反抗的な言葉を飲み込む。全く関係のない一点に意識的に注意を移すという方法でした。やりやすいものをいずれか一つ選んで実行してみる。この方法は、不快な感情と行動の暴走との間に、とりあえず1秒の間を作りましょうというものです。この方法は、感情と行動の分離の初歩的対応法となります。その段階を無事に通過したら、次に森田先生の提案に従って行動するようにするようにすると、夫婦の人間関係は比較的うまく収まるのではないでしょうか。「身体的割り込み動作」ができるようになれば、一山登った感情が下降に向かい、冷静に状況を分析して適切な対応がとれるようになります。
2026.02.03
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神経質な人は、物事を悲観的、否定的に考えることが多いように思います。例えば、カラオケで歌を歌っている場面を動画撮影して後で見ると、「ダメだ、音程が狂っている」「テンポがずれている」「音痴だ」「最低だ」などと口走っている。自分を否定するような言葉を口にしているにもかかわらず本人は全く自覚していない。これは大きな問題です。日頃から「ダメだ」「救いようがない」「最低だ」「もう限界だ」「自分には無理だ」「ついてない」などという言葉を習慣的に使っているとすれば、考えただけでも怖いことです。藤井英雄先生は、否定語と肯定語について興味深い話をされている。ネガティブな言葉を1回言えば、自己肯定感が1%弱くなり、ポジティブな言葉を1回言えば、自己肯定感が1%強くなると仮定します。90回のネガティブな言葉を口にすることで、100の自己肯定感は、40(0.99×90乗=0.4)に減少します。365回後には、(0.99×365乗=0.03)となり、100から3になります。90回のポジティブな言葉を口にすると、自己肯定感は100から245(1.01×90乗=2.45)に増加します。365回後には、(1.01×365乗=37.5)となり、100の自己肯定感は3750へと膨れ上がります。(「平常心」と「不動心」の鍛え方 藤井英雄 同文館出版参照)この話は目からうろこの話です。つまり否定語ばかりを習慣的に使用していると、自己肯定感はどんどん減少してしまうということです。ではどうすればよいのか。森田に「外相を整える」という言葉があります。そうです。形から入るのです。否定語はその都度肯定語に置き換えていけばよいのです。日頃から肯定語を紙に書いて持ち歩くことです。時々取り出して読み上げる。例えば、「素晴らしい」「嬉しい」「楽しい」「順調だ」「この調子」「がんばっている」「信頼している」「申し分ない」「最高だ」「これでいいのだ」「助かった」「ありがたい」「感謝、感激、感動した」「やればできる」「この次はきっと大丈夫」「成功するまであきらめない」「またチャンスはやってくる」「たいしたもんだ」「問題や課題が分かってきただけで儲けものだ」「失敗は成功の糧になる」「ここは是非とも改善してみよう」「諦めるには早すぎる」「エジソンは5000回失敗して最後には成功した」「プロ野球のバッターは10回の内2回から3回成功すれば評価される」その他、自分なりの、お気に入りのポジティブな言葉を用意しましょう。私はこれらの言葉を毎日一回唱和するようにしております。
2026.02.02
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相手のことを上から下目線で見てしまう人は、非難、否定、叱責、指示、説教、命令の言葉が多くなります。これでは親しい人間関係を築くことは難しくなります。人間関係をこれ以上悪化させたくないと思っている人は、相手への「感謝さがし」と「いいとこさがし」を始めてみませんか。毎日日記を書いている人は、イヤな人だと思っている人への「感謝探し」を思い出して書いていくのです。過去の付き合いの中で、親切にしてもらったこと、ありがたいと思ったこと、助けてもらったこと、楽しませてもらったことがあるはずです。日記を書くときは、「○○さん、ありがとう」「○○さんのおかげさまで助かりました」「○○さんに感謝します」などというフレーズから始めます。「あなたがいてくれて嬉しい」「私のために○○してくれてありがとう」「私を楽しませてくれてありがとう」次にイヤな人だと思っている人の「いいとこ探し」をする。人間だれしも、長所と欠点、強みと弱点、得意や不得手を持っています。上から下目線の人は、他人や自分の欠点、弱点、不得手、能力不足、劣悪な環境や境遇を焦点を当てて軽蔑したり攻撃しています。そうネガティブな部分は目をつむって許容してあげる。そしてその裏に隠れている長所、強み、得意、努力、存在を引き出して評価してあげる。自分が持っているものはあって当たり前という感覚で、自分の優れたところに気付いていない場合が多いのです。「感謝さがし」や「いいとこさがし」の目的は、嫌いな人を好きになりましょうということではありません。嫌いな人と敵対すると、その人との関係が悪くなるだけではすみません。相手は周りの人を巻き込んで自分に対抗してくることを忘れてはいけません。つまり人間関係が自分一人対その他大勢の戦いになります。自分一人では勝ち目はほとんどありません。それは何としても阻止しなければなりません。そのためには、相手から挑発されたときに、買い言葉に売り言葉的な対応は慎む必要があります。普段から相手の「感謝さがし」や「いいとこさがし」を心がけていると、多少なりとも歯止めがかかるような気がしております。相手のことを許容する能力が育ってくるのです。もし仮に暴言を吐いても、反省してすぐに謝罪することができるようになります。
2026.02.01
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