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いとまち

いとまち

2013年01月31日
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今日、四十九日になる。
早いものだ。
四十九日の法要は27日に行った。眞智子さんの兄弟、私の兄弟や親戚の皆さんに参列いただき、法要を行った。
そのあと、家の裏山にある墓地に納骨した。
眞智子さんの兄弟は我が家の墓地は初めてで、そこからの景色が美しいことに喜んでいた。
東には八ヶ岳連峰が一望でき、南には南アルプスがよく見える高台だ。眞智子さんはここに眠ることになる。
墓地の西側には八重桜が植えられ、5月の連休前には美しい花が咲く。墓地の周りはスイセン畑である。
花に囲まれた墓地だ。自分にとっては当たり前の景色だが、はじめての皆さんには新鮮に映ったのだろう。

葬儀場の「アークホール茅野」では葬儀の最後に「ナレーション」を流してくれる。関係者から聞き取りをして司会者の「語り」が行われる。この語りは死者を丸ごと語ってくれるので、参列者が死者への思いを共有できる場と化す。その原稿を戴いたので掲載する。



 涙ににじむクリスマスのイルミネーションが街を彩る、その輝く光の粒にあなたの声がして、あなたの笑顔が浮かんでくるこの師走の一日、ひとつの大切な大切な命終わりとなってしまいました。
惜しみ見ても余りある66年の華やかきステージに突然幕を下ろされた真智子様。
その輝き続けた命の歩み、そして思い出のほんのひとかけらを紐解きながらお別れを告げたいと存じます。
お年を感じさせぬ美しいお姿で皆様を見つめておいでのご遺影は2005年3回目の立候補の折撮影された思い出の1枚。
まさかこのお写真がご遺影になろうとご本人はもとより、どなたに想像がついた事でございましょう。
教師の道に終止符を打ち、志しを政治の世界に向け、平和の為 そして弱者の為にとその身を捧げていらした真智子様。
その尊き道のりを訪ねますと昭和22年12月3日長野市篠ノ井の北條家の次女としてご誕生。
幼い頃より本の虫と評される程の読書家で、林檎の木に登っては数々の本を読み更け、時として小さな机に兄弟5人で肩を寄せ合いひたすらに勉学に勤しんで来られた懐かしい少女時代。
当時教職にあったお父様と共にご家族で朝鮮より引き上げ、そのご両親に経済的なご負担ご心痛は掛けられないと、幼心に自主自立の信念の元あえて短大である日本女子体育短期大学にご入学。
ご卒業後はお父様の意志を継ぐかの如く教論として中学校の教壇に立ち、星の数ほどの背中を見送りその希望の命をまだ見ぬ明日へと導いた尊き歩み。
高校時代は新体操、短大ではフォークダンスクラブとご活躍された経験を生かし、下諏訪中学校の文化祭では全校ダンスの指導を自らされた校庭でのパーフォマンスは新しいプログラムとして今でも毎年恒例となるなど熱心に取り組まれて来られました。


後に障害児童教育にも携わるほか、長野県教職員組合女性部副部長など多くの役職を歴任される礎となりました。
女性の権利拡大そして子供やお年寄りへの福祉向上に精魂を注がれる日々、この世で一番輝ける場所を見つけられた真智子様。
時には茅野民報コラムで「私は何より人の命が大事だと思います。世界平和を発信して行くことこそ平和憲法を持つ日本。唯一被爆国の日本がやるべき事です」と語られ、命の大切さや弱者が差別されない社会を目指し心血を注いでいらっしゃいました。
持って生まれた誠実なお人柄は毎朝5紙の新聞、さらには業界紙までにも目を通され、日夜過密なスケジュールをこなし、寝る間さえ惜しみ市提案の文書に熱心に取り組まれるなど、その活動に命の光を放って来られた真智子様。  
そこにはいつも市民の皆様を始め、弱者の方の目線に立ち克己心を原点に、人の痛みの解る政治家としてだけでなく、一人の女性としての心優しい真智子様がいました。

終の棲家でもあったこの地の山々の美しさに魅了された真智子様にとって雄大な風景は、どれほどお忙しい日々の心を和ませて下さった事でございましょう。
その多忙な中にも女性としての心配りも忘れることなく、家事もそつなくこなし、さらには季節ごとのファッションにも気を配りおしゃれをも楽しんでいらっしゃいました。
和みの時間にはブログでご自分の思いを綴られたり、書道・絵手紙など心の拠り所とされていらした真智子様。
時には大好きなお酒を片手に議論を交わされ、楽しまれたカラオケでさえ、気配りを忘れる事無くその場を盛り上げるなど、人との繋がりを何より大切にとの思いを馳せていらっしゃいました。

しかし精力的にご活躍される選挙活動の最中、予期せぬ病に見舞われ先日旅立たれお母様の元へと向かわれてしまいました。
昨日があり今日を精一杯生き、そして未来という明日を残し 余りにも衝撃的なお別れとなってしまいました。
決して離れる事の無かったご主人様との2つの影、たとえあのお部屋のあの場所にそのお姿は見えなくとも、これからはステージを変え心のメールで語り合い寄り添って下さる事でございましょう。
毎日の生活の中1ページづつ綴って来られた、たった一つの人生という物語は、もうめくる事は叶いませんが、沢山の皆様が流して下さった涙が真智子様を穏やかな眠りに誘います事を願いご冥福を心よりお祈り申し上げます。












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最終更新日  2013年01月31日 19時28分21秒
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