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1965年(昭和40年)から1966年(昭和41年)にかけての2年間。今になって思い返すと、大げさに言えば歴史に残るような楽しい年だったようです。
昨日書いた、夏休みと春休みの映画教室で見た東宝の怪獣映画と若大将。
それだけでなく、好んで読んだ漫画では、たとえば「週刊少年マガジン」(講談社)では「ハリスの旋風」(ちばてつや)や「墓場の鬼太郎」(水木しげる)、「ワタリ」(白土三平)が載ったのが1965年からですね。
「墓場の鬼太郎」はまだ連載ではなく不定期だったのですが、「手」が1965年8月1日の第32号。「夜叉」が9月12日の第38号、以下、「地獄流し」「猫仙人」「おばけナイター」「水虎」「吸血木」「ゆうれい電車」と。「巨人の星」(川崎のぼる・梶原一騎)が1966年の第19号から。「あしたのジョー」(ちばてつや・高森朝雄)は、と思ったらこちらは1968年なのだった。
「サイボーグ009」の「地底王国ヨミ編」が1966年、楳図かずおさんの「半魚人」が1965年、「ひびわれ人間」「ウルトラマン」が1966年。小沢さとるさんの「エムエム三太」は1965年から66年にかけて。「無用ノ介」(さいとう・たかを)は・・・・これは1967年か。
「週刊少年サンデー」(小学館)では、「伊賀の影丸」の「地獄谷金山」が1965年。「邪鬼秘帳」も1965年。「土蜘蛛五人衆」が1965~1966年にかけて。「サブマリン707」(小沢さとる)の最後の話「アポロ・ノーム編」が1965年です。
そして画期的出来事といえば、 新書判サイズのコミックスが初めて登場したのが1966年
で、これは歴史的な特記事項。 小学館のゴールデンコミックス。「007号死ぬのは奴らだ」と「007号サンダーボール作戦」(さいとう・たかを)の2冊が5月に発売され、すぐあとの7月に秋田書店のSUNDAYコミックスで「サイボーグ009」(石森章太郎)第1巻が。
価格は220円~240円。今思えばけっして安くはないですが、当時は夢中になって買って読んだものです。
石森章太郎さんの「マンガ家入門」が1965年8月に刊行され、「続・マンガ家入門」も1年後の1966年8月に。「龍神沼」や「夜は千の目をもっている」を参考にして、私もマンガを描いてみたりしたものです。
歌謡界ではグループ・サウンズ大ブームの幕開けが1966年で、ザ・スパイダースの「夕陽が泣いている」と、ジャッキー吉川とブルー・コメッツの「蒼い瞳」「蒼い渚」。名曲の「ブルー・シャトー」は1967年。 ザ・ワイルドワンズ、ザ・タイガース、ザ・ゴールデンカップス、オックス、カーナビーツと次々に誕生。
テレビでは、アメリカの戦争アクションドラマ「コンバット!」の第4シーズンが放送開始されたのが1965年の10月か11月で、カラーになった第5シーズンも連続しての放送(72回)でした。金沢ではMROが毎週火曜の夜10時。大正製薬の提供で、リポビタンDのCMとセットになって記憶されている。
「奥さまは魔女」も1966年2月から始まり、毎週火曜夜9時半からなので「コンバット!」と一緒に見ていました。
特撮SFドラマ「ウルトラQ」が1966年1月~7月に。NHK総合のイギリス製人形劇「サンダーバード」も1966年4月から始まりました。ともに日曜日で「ウルトラQ」は夜7時、「サンダーバード」は夕方6時から。
そして、1966年当時は中学2年で映画館に一人では入れなかったけれど、マカロニウエスタンのブームが来ようとしていました。
「荒野の用心棒」(65)の日本公開が1965年12月末。「荒野の1ドル銀貨」(65)が1966年7月。
「続 荒野の用心棒」(66)が1966年9月。
翌1967年1月に「夕陽のガンマン」(65)が公開されて大ヒット。これ以降、1967年はマカロニ西部劇の大ブームの年となる。「真昼の用心棒」「さすらいの一匹狼」「南から来た用心棒」「ガンマン無頼」「続・荒野の1ドル銀貨」などなど。これらはリアルタイムで見られた年齢ではないけれども、主題曲が大ヒットしてラジオなどでよく耳にしました。
私はマカロニウエスタンが大好きで、目がないほうですが、だからといってアメリカの本場の西部劇も大好きです。ところが不可解なことに本場アメリカ製西部劇のファンにマカロニウエスタンが大嫌い、こんなゲテモノは西部劇とは認めないという人がいます。
西部開拓精神、フロンティアスピリットが微塵もなく、西部の文化も何もない、ただの復讐と残酷が売りなだけのそんなものは西部劇ではない、というのがその理由。
日本人が外国アメリカの開拓精神がどうのこうのと、何を言ってるんだいと思うのですが。映画に対する見方が私とはちがうようです。
おまけとして、泥棒映画の傑作「黄金の七人」(65)の日本公開が1966年3月。「続・黄金の七人レインボー作戦」(66)も同年の12月に公開。このような娯楽映画の楽しさが現代の外国映画にはなくなりました。
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