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監督 ドナルド・シーゲル
製作 ヘンリー・ブランク
脚本 ロバート・ピロッシュ 、リチャード・カー
原作 ロバート・ピロッシュ
撮影 ハロルド・リップステイン
音楽 レナード・ローゼンマン
出演 スティーブ・マックイーン、フェス・パーカー
ハリー・ガーディノ、ボビー・ダーリン
ジェームズ・コバーン、ニック・アダムス
アメリカ映画 本編90分 モノクロ ビスタサイズ
スティーブ・マックイーン主演の戦争映画「突撃隊」をDVDで鑑賞しました。 マックイーンの映画では「荒野の七人」(60)の後にあたり、この「突撃隊」と同じ1962年に「戦う翼」があり、翌1963年の「大脱走」という順になります。
原題の「Hell is for Heroes!」とは「地獄は英雄たちのもの」みたいな意味でしょうか?
おそらく1944年か? ドイツとフランス国境線に築かれたジークフリート防衛線にせまる連合軍。もうすぐ帰国できるという噂に喜んでいた兵隊たちに、突然、中隊が前線に移動する命令が下される。 補充兵として中隊にやってきたリース(スティーブ・マックイーン)は不愛想で無口な男。かつては勲章まで受けた下士官だったが酒に酔っての暴行罪かなにかの不行跡で二等兵に落とされたらしい。小隊長のパイク曹長(フェス・パーカー)とは北アフリカで一緒に戦った仲だった。
最前線にトラックに乗って移動した中隊は、兵力不足のために長大なラインの守備を命ぜられ、中隊は分散し、リースが属する分隊はわずか数名で敵と対峙しなければならなくなる。
なかば壊れたトーチカと、その付近の塹壕に陣取ったリースと、分隊長のラーキン軍曹(ハリー・ガーディノ)、ヘンショー(ジェームズ・コバーン)、コービー、コリンスキーたち。それにドイツ兵に強い復讐心をもつポーランド難民のホマー(ニック・アダムス)が無理やり頼み込んで加わる。 ドイツ軍のトーチカとはわずか数百メートルの距離でしかない。こちらがわずか一個分隊しかいないことを知られたら一気に攻めてくるだろう。
戦車のような走行音を出すように改造したジープを走らせて敵をだましたり、敵が仕掛けた盗聴器を見つけて、嘘八百のホラ話を聞かせたりするが、闇にまぎれて接近してきた敵の斥候隊との銃撃戦で手薄なことがばれてしまう。こうなれば先手を打って敵のトーチカを攻めるべきだとリースが提案する。反対する軍曹が敵の迫撃砲弾の爆発で死に、リースとヘンショーたちは独断で行動を起こします。
同じ年に公開された「戦う翼」もそうだったけれど、戦場にしか自分の居場所を見いだせない男をスティーブ・マックイーンが演じています。後方では他人迷惑な男だが、戦場では役に立ち頼りになる。しかしその独断的な行動が仲間を死なせてしまうことになる。怒った中隊長が「指揮官でもないお前にそんな権利があるのか。必ず軍法会議にかけてやる」と𠮟責する。このような役柄はマックイーンに似合っているのだろうか。
小隊長のパイク曹長(フェス・パーカー)と北アフリカで一緒に戦った旧知の仲という設定で、下士官の曹長が小隊長を務めているのは、少尉が戦死したので一時的に指揮をとっているのだろう。
このパラマウント社のDVDには日本語吹替え音声がはいっていて、マックイーンの声は内海賢二さんです。字幕の翻訳は日本語吹替えの翻訳と異なっていて(字幕は翻訳がヘタ)、日本語音声で見るほうが話がよくわかるし、面白いと思います。