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「鹵獲」とは、敵の兵器や武器を奪い取り、自軍の装備として利用すること。
「鹵獲」と一語で言っても、軍艦や飛行機から、戦車や自動車、機関銃・小銃まで、各種大小さまざま。「鹵獲時の状況」で分けると、戦闘中の鹵獲、撤退した敵が遺棄していった武器や兵器を回収する、または戦後の押収ということもあります。
日本では鹵獲兵器の利用例は少ないと思うのですが、古くは日清戦争での戦利艦である清国の戦艦「鎮遠」を日本海軍が整備して艦隊に編入した。日清戦争では清国のガットリング機関砲を鹵獲した例も。 日露戦争でもロシアの戦艦を何隻か鹵獲して編入したらしく、このような軍艦の場合は新造するより安上がりだったということだろうか。
第二次大戦では、中国大陸や東南アジアで日本軍が大量の火砲や銃器、飛行機を鹵獲したが、中国軍から奪ったチェコ製ZB26軽機関銃を一部で使った他は、ほとんどが研究用とされ、自軍の装備として利用した例は少ないようです。チェコ製ZB26軽機関銃などは、日本の故障ばかりでまともに作動しない軽機関銃よりよほど優秀なのに、弾薬を使い切ってしまえば補充がない。整備もできない。使い捨てにせざるをえなかったということか。
世界の各国軍隊で、最も鹵獲兵器を利用したのはドイツ軍だったそうです。
有名なのが1941年の北アフリカ戦線でのドイツアフリカ軍団。車両だけを見ればまるでドイツ・イギリス連合軍のようだったとか。
本国から遠く離れた北アフリカの砂漠では補給がままならず、敵の物品を奪って利用せざるを得なかったのが要因だと思われます。
ロンメル将軍がイギリス軍から鹵獲したAEC装甲指揮車を2台、マックスとモーリッツと名付けて自分の移動戦闘指揮車として幕僚とともに乗込んでいたことは有名です。
敵の兵器や武器を奪って自軍の装備品として使うには、それを修理や整備する能力がないとならない。ドイツ軍にはその能力があったということだろうか。
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