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Sep 2, 2024

音天さん　日本の夏に弱いの

テーマ：愛犬のいる生活(77191)

カテゴリ：私の創作

パル君の日々、小さな冒険を　パル君は語ってくれるのですけれど

幼稚園のうさぎさんたちは、夏休みの間、園長先生のお家の中で避暑しています。
お年を召されて早起きの園長先生が起きたら、１時間ほど、涼しい間にお庭でお散歩したり芝生の草の中から美味しそうな部分だけ食べています。

キリンのララさんはお二人目を出産しました。キロ君にも別々のお相手との間に合わせてお二人子どもができました。つまりアルタさんは、来世で四名の曽祖母になりました。

コッコちゃん達とピコちゃんは、公園の中の大きなケージの中で、引き続き共存しています。ピコちゃんは相変わらず、独身。縁日出身ピヨピヨちゃん達が大きくなって放置されここに連れて来られるコッコちゃん達は、だいぶ代替わりしました。ピコちゃんは、犬のパル君だって飛べるんだから、ましてやこんなに大きくて美しい羽がある自分はお相手を探して飛べる日が来るかもしれないと希望を膨らませています。

烏のオレ君は、さかさかさのお爺さんの目を盗み、おてんちゃんの所に、夏も秋も冬も春も日参しています。一途の初恋。

おてんちゃんは、ポッポさん達やチュンチュンさん達ともお話ししますが、日参して、外の景色や事象、噂話を語ってくれる唯一のオレ君に淡い恋心を抱いています。オレ君の恋心には気づいていません。ちょっと年上の親切なお兄さんだと思っています。あぶない、あぶない。

「外で上見りゃ天気がわかる、店で上見りゃ傘が選べる」が口癖の、さかさかさのお爺さんは、ドレミファソ　ソファミレド　ドソミソド　🎵上から読んでも〜左から読んでも〜🎵 を耳にしながら、ぼんやり考えています。おてんちゃんが烏みたいに鳴くのには困っていますが、諦めてもいるようです。籠の中の独身姫君と籠の外の自由な放浪者の恋は叶わぬに決まっている、いや、もしかしたら、と、お店の内外で、音天に負けぬ想像力を発揮して、上を見上げています。

パル君の家族が住んでいるマンションの別のお家の太郎君は、お散歩の時に草むらで出会ったぴょんぴょんを追いかけている内に急に来生に行ってしまいました。今は、パル君に飛び方やお家への入り方を教わっています。パル君と一緒に、アモちゃんに会いに行くのを目標にしています。

べるりんちゃんの弟ぼん君は、来世のパル君を見られなくなりました。少し前までは見えていたことも忘れかけています。

杏（あんな）ちゃんは、さあやちゃんの野球を見てから、小学校はさあやちゃんのいる南小学校に通いたいって言って、摩奈さんを困らせています。もちろんパル君を見えています。

虹（なな）ちゃんは、絵日記にべるりんちゃん、かりんちゃん、ゆうた君、りく君の名前を書いた植木鉢の絵を描きました。今年は、朝顔ではなくて、ミニトマトなので、みんな同じ色です。もちろんパル君を見えていますが、見えていることは、ママにも言わなくなりました。パル君には、ちょっとそれが寂しいような。

ひろ君は、今年も沖縄に行きました。夏休みの自由宿題は、沖縄のことを書こうと、まだ描いていません。ひろ君にもパル君が見えます。これにはパル君、参っています。

パル君は、相変わらず、来世と今世をふうわりふんわり行ったり来たりしています。
来世では、時々ママに会ったり、マルチーズ仲間やワンワン仲間や他の動物さん達と遊んでいます。特に仲良しの、灰色猫のみうさんと、みうさんのご家族のお婆さんとお祖父さんとは、動物園の大好きな木漏れ日のテーブルで　よくおしゃべりしています。

音天さんは、早く来世のパル君たちに会いたくて仕方ありません。

今までのパル君のお話は　こちらです。

パル君１

パル君２

パル君３

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