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スポーツの世界で、人々によく知られた選手の肖像を商品としてCMに使うビジネスは、1950年代の米国で始まりました。 この肖像権ビジネスを確立したのがエージェント会社IMG(インターナショナル・マネジメント・グループ)です。 ”仕事にインターネットなんかいらない”(2003年1月 幻冬舎刊 マーク・マコーミック著 草間岳洋訳)を読みました。 2003年に亡くなったマーク・マコーミックの仕事術・処世術の全体像を紹介しています。 IMGは1960年、マーク・マコーマック(Mark McCormack)とプロゴルファーのアーノルド・パーマー(Arnold Daniel Palmer)の握手による合意で設立されました。 アーノルド・パーマー、アンドレ・アガシ、タイガー・ウッズなどの著名アスリートを抱えています。 スポーツ、エンターテイメント、メディアなどの総合メディア運営を行う アメリカの企業で、ニック・ボロテリーテニスアカデミーを擁する国際総合スポーツ選手養成学校、IMGアカデミーズ(IMG Academies, IMGA)の運営管理、トランスワールドスポーツの制作やミス・ワールドなどの運営を主な事業としています。 マーク・マコーミックはインターネットの有用性は認めていますが、懐疑的です。 生きた経験と判断、変化を見極める才能などは、インターネットでは学べない、といいます。 ビジネスでは、あらゆる局面で人の力を意識します。 インターネットを使わずに仕事のスピードをあげる鉄則として、 常にペンを携帯する、 相手が電話をかけてくる時間帯を把握する、 むやみにダブルチェックをしない、 木曜日の計画は水曜日ではなく火曜日に立てる、をあげています。 つまり、仕事ができる人はインターネットに頼らないというのです。
2008.06.25
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藤原忠平 小倉山峯のもみじばこころあらば今ひとたびの行幸待たなむ ”二尊院”(1994年11月 淡交社刊 羽生田寂裕/小松真一著)を読みました。 これは、小倉山二尊院住職晋山、羽生田寂裕氏の文章と、京都の写真家、小松真一氏の写真で構成した見やすく読みやすい書です。 羽生田寂裕さんは、1932年嵯峨二等院に生まれ、1945年得度、1955年京都教育大学を卒業し、1977年京都市立中学校教員を退職し、1980年小倉山二尊院住職晋山として現在に至ります。 小松真一さんは、1953年京都市に生まれ、1977年同志社大学卒業後、父親の代からの写真館で仕事を始めて現在に至ります。 管理人は今年の4月に二尊院をたずねました。 二尊院は、京都市右京区の嵯峨野にある天台宗の寺院です。 山号は小倉山で、小倉山二尊教院華台寺といいます。 二尊院の名は、本尊の「発遣の釈迦」と「来迎の阿弥陀」の二如来像によるそうです。 平安時代初期の承和年中(834年 - 847年)に、嵯峨天皇の勅により円仁が建立したと伝えられます。 以後、荒廃しますが、鎌倉時代初期、法然の高弟である湛空らにより再興されました。 境内の墓地には、角倉了以、三条実美、阪東妻三郎らの墓があります。 総門を入った「紅葉の馬場」と呼ばれる参道は、紅葉の名所として知られまする。 また、奥には、百人一首ゆかりの、藤原定家の時雨亭跡とされる場所があります。
2008.06.18
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いま、成果主義に対する評価が大きく分かれ、いろいろな問題点が指摘されています。 問題があるにしても、これまでの日本型年功制に戻ることがよいのでしょうか。 ”成果主義の真実”(2006年3月 東洋経済新報社刊 中村 圭介著)を読みました。 中村圭介さんは、1952年生まれで、東京大学社会科学研究所教授です。 日本企業では成果主義はどのように運用されているのかを明らかにしています。 成果主義は救世主でも疫病神でもありません。 成果主義は単なる一時的な現象であり、日本企業の人事管理は大きくは変化しないのかもしれません。 あるいは、私たちはいま、時代の大きな転換期にいるのかもしれません。 いずれであったとしても、いまある変化の兆しを虚心につかみ、その意義と方向を観察し記録しておくべきではないでしょうか。 成果主義を導入せざるを得ないとすれば、どのような成果主義を目指すべきなのでしょうか。 成果主義には、素朴な成果主義、プロセス重視型成果主義、分離型成果主義という、少なくとも3つのタイプがあります。 素朴な成果主義は、売上、利益、費用などの数値実績と報酬を直接、関係させるものです。 プロセス重視型成果主義は、売上、利益、費用などの目標値の達成率だけではなく、成果を生み出したプロセスをも評価するものです。 分離型成果主義は、成果と評価を分離し、アウトプットとしての成果そのものは評価せずに、 成果を生み出すために発揮すべきだと定められた能力が、ちゃんと発揮できたかどうかを評価するものです。 成果主義の影響は賃金制度だけにとどまらず、賃金制度の変化を通して、人事管理全般に影響を及ぼします。 能力開発の重要性が従来以上に高まり、企業内の人間関係が変わっていくと思います。 これまでの日本の企業内秩序をつかさどっていたのは、年功的な秩序でしたが、成果主義はその基盤を掘り崩します。 従業員相互の人間関係が変わっていかざるを得ません。 果たしてどのような企業内秩序が新たに形成されていくのでしょうか。 本書では成果主義について概観し、その問題点を整理するとともに、日本の企業風土にあった新たな成果主義人事制度について考える機会を与えてくれます。
2008.06.11
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ソーシャル・ネットワークが拡大しています。 ソーシャル・ネットワークは、人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型のWebサイトで展開されているネットワークです。 友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣味や嗜好、居住地域、出身校、あるいは「友人の友人」といったつながりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供します。 ”ソーシャル・ネットワーク・マーケティング”(2005年6月 ソフトバンククリエイティブ刊 山崎 秀夫著)を読みました。 自社商品のファン・クラブをインターネットで組織して販売上の効果を挙げるという、新しい関係性マーケティング手法を紹介しています。 人のつながりを重視して、既存の参加者からの招待がないと参加できないというシステムになっているサービスが多いのですが、最近では誰も自由に登録できるサービスも増えています。 このソーシャル・ネットワーキングを活用した『コミュニティ・マーケティング』と『顧客クラブ』という新たな手法が急速に展開し始めた、といいます。 インターネットを活用して顧客のための社交クラブを育成し、自社のビジネスと連動させるというCRMの新しいアプローチ法は、今後、ありとあらゆる産業に拡大する可能性が出てきました。 そして、電子商取引企業から始まり、消費財産業へ、さらにビジネス顧客のユーザー会の組織化へと広がり始めています。 本書は、この21世紀型の最新マーケティングについて、アメリカ・日本での最新事例を紹介しつつ、その魅力に迫っています。序 章 『コミュニティ・マーケティング』と『顧客クラブ』第1章 ソーシャル・ネットワーキングの基本的な視点を深く理解しよう第2章 ソーシャル・ネットワーキングの台頭第3章 経験マーケティングの新しい進化第4章 多様に分岐するソーシャル・ネットワーキングの方向第5章 米国におけるソーシャル・ネットワーク・マーケティングの動向第6章 自社の顧客クラブ、ブランド・コミュニティの立ち上げ手順第7章 ソーシャル・ネットワーク・マーケティングの未来像
2008.06.04
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