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ハーレーダビッドソンは、ウィスコンシン州ミルウォーキー市に本部を置くアメリカ合衆国のオートバイ製造会社です。 ハーレーダビッドソン誕生から一世紀、男たちを、そして今、女たちを、若者たちを、そして今、中高年者を、ハーレーは虜にして離しません。 ”ハーレーダビッドソンの世界”(2009年6月 平凡社刊 打田 稔著)を読みました。 人間の五感をくすぐり、心を豊かにしてくれるハーレーダビッドソンの魅力を紹介しています。 打田稔さんは、1953年山形県生まれ、モーターサイクルジャーナリスト、エディター、カメラマンで、オフロードバイク専門誌の編集長を12年間務め、オフロードバイク人気、エンデューロレースブームの火付け役となりました。 ハーレーダビッドソンは、1903年にアーサー、ウォルターのダビッドソン兄弟とウィリアム・シルヴェスター・ハーレーによって設立されました。 エンジン設計はハーレーが担当しました。 最大の特徴は、大排気量空冷OHV、V型ツインエンジンがもたらす独特の鼓動感と外観です。 これに魅せられた多くのファンがいます。 1970年のアメリカンーロードムービー”イージーライダー”は衝撃的でした。 自由を求めてチョッパーで旅する若者、キャプテンアメリカと呼ばれるワイアットとビリー、二人の前に立ちふさがる偏見と差別、社会の体制に反逆し自由を求める若者像と、社会から見た自由への批判と偏見、羨望が複雑に渦巻いた悩めるアメリカを描いた作品でした。 当時、ハーレーというオートバイは名前でしか知りませんでしたが、映画に出てきたチョッパーのあまりのかっこよさに興奮しっぱなしでした。 いつかはハーレーに乗ってみたいという思いが、いつの間にか頭の隅にインプットされてしまいました。 16歳のころ、オートバイ雑誌に掲載されたヤマハトレール250DT1に一目ぼれして、初めてオートバイを手に入れました。 その後、雑誌業界で仕事をするようになって、1981年に中古のFXSローライダーを購入しました。 1982年に、雑誌の企画で、カリフォルニアをハーレーダビッドソンでツーリングすることになりました。 ハーレーダビッドソン本社の協力を得て、まだアメリカでも発売前だった1983年式の最新モデルを、ロサンゼルスのディーラーから借りて、ラスベガス、デスバレー、ヨセミテ、サクラメント、サンフランシスコ、ロサンゼルスと、およそ10日間で2000km以上を走るツーリングを行いました。 なぜオートバイに1200ccもの大排気量エンジンが必要なのか理解できませんでしたが、広大なアメリカを走っているうちに、余裕の走りに疲労も少なく、当たりまえに感じられてきました。 広大々アメリカを走りきるには、当然の排気量だったのです。 ハーレーダビッドソンは、アメリカでは、日本で国産オートバイに乗るのと同じ普通サイズだったのです。 あの巨人なハーレーがアメリカで生まれた必然性が、アメリ力を走ってようやく理解できたそうです。はじめに 人はなぜハーレーに乗るのか第1章 偉大なるハーレーダビッドソンの歴史と伝説第2章 ハーレーダビッドソンの歴史を築いた歴代モデル第3章 日本におけるハーレーダビッドソンの歴史第4章 ハーレーダビッドソン5つのファミリー第5章 Vツインエンジンとユニーク・メカニズム第6章 ハーレーダビッドソン人気の秘密
2013.10.29
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フランス革命では、マリー・アントワネット、ルイ十六世、ミラボー、ロベスピエール、ダントン、サン・ジュスト、マラ、ナポレオンといった主役だけではなく、一般には知られていない端役も多数存在しています。 ”フランス革命の肖像”(2010年5月 集英社刊 佐藤 賢一著)を読みました。 フランス革命史に登場する有名無名の人物たちの肖像画を数多く取り上げ人物評を描いています。 佐藤賢一さんは、1968年山形県鶴岡市生まれで、東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻し、1993年に第6回小説すばる新人賞を受賞し、1999年に第121回直木賞を受賞した作家です。 主に、中世から近世にかけてのヨーロッパを舞台とした歴史小説を多く書いています。 フランス語史料も駆使して緻密に時代背景を描写し、地の文から切れ目無く独白に入り最後にカギカッコ付きの独白で締める、という独特の文体を多用しています。 当時、フランスでは啓蒙思想家であるルソーや百科全書派であるヴォルテールにより、社会契約説が多くの知識人に影響を与え、それに国民が共感したことで、社会体制に対する反発が鬱積しました。 ブルボン朝政府、特に国王ルイ16世はこれを緩和するために漸進的な改革を目指しましたが、特権階級と国民との乖離を埋めることはできませんでした。 1789年7月14日のバスティーユ襲撃を契機として、フランス全土に騒乱が発生し、平民による国民議会が発足し、革命の進展とともに王政と封建制度は崩壊しました。 絶対王政が倒れたのち、フランスは立憲王政から共和制へと展開し、1794年のテルミドール反動ののち退潮へ向かい、1799年にナポレオン・ボナパルトによる政権掌握と帝政樹立に至ります。 この1787年の貴族の反抗からナポレオンによるクーデターまでが、一般に革命期とされています。 革命によって封建的諸特権が撤廃され、近代的所有権が確立されるなど、全社会層が変革へ向かいました。 前近代的な社会体制を変革して近代ブルジョア社会を樹立した革命として、 フランス革命は、世界史上、ブルジョア革命の代表的なものとされています。 フランス革命が掲げた自由、平等、友愛の近代市民主義の諸原理は、その後市民社会や民主主義の土台となりました。 この本では、名前は見知っているけれども肖像画を見るのはたぶん初めて、という人物が大半です。 このうち、前夜の肖像はいわば虚構の顔であり、外国人も多く、作家、思想家、芸術家と観念を生業とする顔ばかりです。 これらに感化された人間が、国民議会の主役となる、ミラボー、ラーフアイェットらの開明派貴族です。 その後、少しずつ新時代の顔も浮上し、シェイエス、デムーラン、バルナーブなどが見えてきます。 そして、王の肖像が醜悪に歪み既存の権威が失墜したとき、前面に現れたのはジロンド派の明るい表情でした。 品のよい楽観は希望に満ち、人間という存在には汚い部分などなく、理想ばかりでできているといわんばかりです。 一方、本音で厳めし顔のジャコバン派は、生真面目ながらも攻撃的で、人間存在そのものを悲観するかの相を示しています。 また、クーデターを起こすには起こしてみたものの、戸惑い顔をしているのはテルミドール派です。 今度は全体なにをしたものかわからないという、狼狽の相しか浮かべられないところに現れたのが、野心家ナポレオンの鋭い相貌でした。 虚構、異端、逡巡、失墜、楽観、本音、悲観、狼狽と、いれかわり、たちかわりに現れた顔、顔、顔、それは顔というより、むしろ表情というべきものなのかもしれません。 何故あのような結末を迎えざるをえなかったのか、最後まで答えが出ず未解決で、未完であり続けるからこそ、フランス革命は人々の興味の的であり続けるのでしょう。 言葉なら様々に飾り立てられるけれど、顔ばかりは嘘をつけないということでしょうか。1 前夜の肖像2 国民議会の英雄たち3 憲法を論じる横顔4 王家の肖像5 どこか呑気なジロンド派6 喧しきコルドリエ街7 厳めし顔のジャコバン派8 戸惑い顔のテルミドール派
2013.10.15
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スピリチュアルとは、黒人霊歌、白人霊歌と呼ばれてきたものの総称です。 スピリチュアルを賛美歌に含めて考える考えと、賛美歌としては取り扱わない考えとがあります。 スピリチュアルという言葉はスピリチュアリティの形容詞にしかすぎませんので、それ自体に悪い意味はありません。 スピリチュアリティというのは、神仏や大自然やいのちといった目に見えない存在の力が働いている、それに影響を受けているという超越的な意識のことです。 ”スピリチュアル・ライフのすすめ”(2010年5月 文藝春秋社刊 樫尾 直樹著)を読みました。 ヨーガ、呼吸法、坐禅、経行、祈り、瞑想、ウォーキングなど、不安や悩みを根本から解決する7つのエクササイズを紹介しています。 樫尾直樹さんは、1963年富山県生まれ、慶應義塾大学経済学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科宗教学・宗教史学専攻博士課程修了、早稲田大学・東京外国語大学助手、フランス国立高等研究院客員教授等を経て、現在、慶応義塾大学文学部准教授とされています。 祭り・民俗芸能や新宗教運動の人類学的調査研究等の後、日本、韓国、フランス等をフィールドとして、自らも毎日坐禅と道教瞑想を実践しながら比較瞑想論と宗教間対話論を研究し、瞑想行の一般理論構築を目指しているそうです。 スピリチュアリティ文化には、日本の伝統である禅や、数千年の歴史を持つインドのヨーガや呼吸法、瞑想、そして、終末期医療で安心して死を迎えられるようにする緩和医療であるスピリチュアルケアなどもあります。 その他、食・エコロジーや職場、大衆文化などの領域に横断的に広がっています。 パワーストーンやパワースポット、ヒーリングやチャネリングなども、スピリチュアリティ文化の一部です。 この本で一番伝えたいのは、そうした良質なスピリチュアリティ文化のエクササイズである、坐禅やヨーガの体操・呼吸法・瞑想を行なうと、心身のバランスがとれて健康になって、心が安定して自分に自信が持て、他人にも優しくなれるうえに、人生の不安がどんどん解消していく、ということです。 毎日続けることでダイエットや禁煙に成功し、肌もきれいになって硬かったからだも柔らかくなったそうです。 遅かった筆も速くなり、仕事もはかどるようになり、ちょっとした苦境にも動じない心が養われ、自己実現できるようになり自分に自信が持てるようになったそうです。 エクササイズを生活の中にとりいれて、生き生きと充実した人生をおくることが可能だそうです。 自身が毎日行なっているエクササイズが紹介され、からだと意識にどんな影響を与えどのような効果をもたらしたのかを伝えています。第1章 私のスピリチュアル・ライフ第2章 エクササイズをやってみよう-基礎編-第3章 良いスピ、悪いスピースピリチュアリティの原理と文化-第4章 スピ原理を生活の中で使ってみよう-応用編-第5章 スピリチュアルな生き方おすすめパワー・スポット20選
2013.10.08
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