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ブエノスアイレスでの最初の音楽仲間 Fabian Tejadaの率いるKamarukoの演奏を初めてみることができました。アルゼンチンの南部パタゴニア地方出身の彼は、現地のトラディショナルなリズム、そして言葉を取り入れ、独自の音楽世界を築いて注目を集めています。今日は国営放送の由緒あるスタジオにて..ここで演奏することは非常に栄誉あること。彼のやりたかった音楽性の完成された形、そしてその音楽で煮詰めている知名度における成功、そんな彼の晴れ姿を見ることができて物凄く感動しました。1999年に彼にパーカッションのレッスンを受けたことで出会い、当時彼と活動を共にしていたフルート奏者Marcelo Jeremiasと共に意気投合、トリオでの仕事を始め、レコーディングに至りました。アルゼンチンでの全ての始まり、様々な扉を開くキッカケとなったアルバム「Parque Latino」が完成。さあ、これから演奏!というところで Fabian と Marceloの間に亀裂が走ってしまい..1度も舞台で演奏する機会なく、トリオでの仕事は終わってしまいました。それから7年.. 3人それぞれの道。現在、フルート奏者Marcelo Jeremia は、スペイン在住。マラガでオーケストラのディレクター等を務めています。共に活動するには個性がソレゾレ強すぎたのかもしれません。でも何時の日か1度は3人舞台で共演してみたいものです。
2006.03.31
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Torquato Tasso にてチャランゴの巨匠ハイメトーレス氏の公演が行われていました。初日はゲストに自身の息子さんの率いるHumahuacaTrio、2日目はオペラ女性歌手Susana Moncayo、最後の2日間はトラディショナルなシクーリを演奏するWin^aypajを迎え、4日間に渡り、自身のグループの新しい公演をお披露目されていました。最近のハイメ氏の公演はグループにメキシコ、ペルー、ボリビアなど様々な国の音楽家が参加、国際色豊かな音楽性、踊りをフンダンに取り入れ動きある公演の形。何より心を動かされるのは味わい深いハイメ氏の歌声、そして語り..毎回、ジョークを交えながら様々な思いを語られる。まさに往年の味わい。こえから何度ハイメ氏の公演をみることができるだろうか..(現在のハイメグループ)Federico Siciliano (piano, acordeón y guitarron)Javier Sepulveda (sikus, quenas, cuatro, guitarra)Goyo Alvarez (guitarra)Sergio Lobo (danza y percusión)Manuela Torres (danza)Mercedes Sosa、Chango Faria Gomez、Gandini、Raul Lavie...70代に近い年齢の数多くの巨匠の演奏に触れることができる豊かなアルゼンチンの音楽模様。そんな機会を逃さないようにしたい。公演の後は、感謝の気持ちでいっぱいになります。 Gracias Maestro !! ハイメ氏インタビュー(pagina12)
2006.03.30
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ブラジル大使館で上映される音楽ドキュメンタリー映画を見てきました。今準備しているベネズエラドキュメンタリーを届ける舞台の参考になるかもしれない、、参考のために軽い気持ちで出かけたのですが、驚きました。ブラジル大使館の豪華さに,, 南米1の経済力が頷けます。ただもっと驚いたのはフランス大使館。お城のような建物、さすがフランス!という豪華な建築様式でした。ところがふと周囲を見渡すと何やら不穏な気配..。警察にぐるっと囲まれた大使館の前にはデモ舞台が大勢おしよせていました。一体なにがあったのかは掴みきれませんでしたが、フランスで起こっている一連の暴動が原因でしょうか,,ブラジル大使館の地下にある劇場でドキュメンタリーが上映されました。ブラジル音楽にあまり詳しくないのですが..味わい深いオジサンがボサノバを延々と歌っています。本当に延々と、、延々と、、.....zzzzzzzzz 少し長めだったので..眠っている方も多かったようです。ボサノバは非常に柔らかで眠りを誘うのに適した音楽ですね。素朴で味わい深かったけれど、個人的にはエネルギーに欠け全部同じに聞こえてしまった。字幕で見た歌詞も「やあ」「元気」「晴れているね」「そうだね」..だから何? ブラジルは場所によってトテモ平和でゆっくりとした日々が流れているのでしょうね。問題もなく、あっても気にしない。右往左往したアルゼンチンは始終ハラハラしますが..心が研ぎ澄まされるので創造的になれる。帰り道、再びフランス大使館でデモが騒いでいる横を通過しながらブエノスアイレスを愛おしく思いました
2006.03.28
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再びレコーディングのため首都圏から郊外 Loma de Samoraまで..久しぶりの電車に乗っての遠出で思わぬ空間に遭遇しました。ボロボロであまり綺麗とはいえないアルゼンチンの電車、多くの労働者を乗せてガタゴトと..小銭をせびる子供やジュースもろもろの販売員が車中を常にいききしています。この国の様々な現在を電車に揺られながら体感することができる,,哀愁のある風景です。そこに何ともいえない切ない歌声が、、アルゼンチンの現在を弾き語る青年の登場。驚いたのは..彼の音響セット。スピーカー、マイク全て見事に台車にまとめてありました。マイクスタンドもカートに設置してあって、電車の中で見事な音響で彼の歌声が響き渡りました。曲調はキューバのシンガーソングライターSilvio Rodriguesでしょうか,, この環境でこの歌声..この響き。ナンダカ久しぶりに物凄く感動。プロモーションビデオのエキストラになった気持ちがします。残念ながらレコーディングは何もできずに終わりました。先日、別のスタジオでトラックダウンした音源が全くシンクロされていなくて使いものにならなかったのです。やはり駄目スタジオはトコトン駄目。何をやっても駄目は駄目なんですね,,選択ミスを悔やむまもなく費用と時間を無駄にしないために怒鳴り込みにいきました。ネガティブな疲労は堪えます。家に戻ると察知した相棒マリオが即効で飛んできました。哀愁ある電車での一時を思い出しながら,,久しぶりにギターを弾いてみました。日本で行っていた弾き語りライブ,,アルゼンチンでためしてみようか。ふとそんなことを思いながらマリオに歌を聴いてもらいました。あまりおきにめさなかったようで..即効で飛んでいってしまったので,,検討中です。
2006.03.27
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ここ数日続いているメモリアムな日々。締めくくりは少し個人的ですが..今日3月26日、今は亡き父の記念日。生きていたら66歳..8年前アルゼンチンに再び旅立った年、大阪で倒れ帰らぬ人に。前日に電話で「おう、元気か」という最後の言葉が未だに耳に残っています。誕生日が本当に好きでケーキを買ってきて毎年恒例の記念撮影、寅さんのような面白い父でした。不思議なもので,,元気だったのが突然いなくなったことで、未だにまだそこにいるような気がします。それは家族の誰もが感じていることですが、多分いるのでしょう。見守ってくれているのでしょう。早朝、追悼の意をこめてブエノスアイレスのラプラタ川のほとりコスタネーラへ行きました。海のような大きな大きな川で、向こう岸は見えません。打ち寄せる川の水の音は波の音そのものです。昔、家族でこの川を渡ってウルグアイに行ったことを思い出していました。灯篭を流すわけにはいきませんが、何故か誰かを思うときは、この川のほとりにきます。三途の川,, 天の川,, 川は亡き人、遠い人を思わせる。合掌..引き続き30年を記憶に刻む..軍事政権発足を振り返るイベントが今日も各地で行われていました。これは3月いっぱい続くようです。親しい友人が「テレビ局すべてが特集を組む、この大きな動きに驚いた。今までにない本当の意味での変化を感じて嬉しい」と話していました。アルゼンチンの未来が期待できるほど..今まで伏せられてたことが公開されているようです。今日購入した新聞に蒸発者の孫達のコメントが取材されていました。驚くべきことに孫達は学校で周囲との感覚の違いから孤独を感じているとのこと,,蒸発した祖父、祖母に対して「エゴイスト」だと怒りを覚えることもあるという,, 彼等いわく祖父、祖母は家族を思うなら当時、蒸発に至らない過ごし方があったのではないか,,両親の悲しむ姿を見て育つことの苦しみを語っていました。3世代に渡る不幸。「見守ってくれている」,,と思えることの幸せと、このような問題が起こらなかった日本に感謝。
2006.03.26
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メモリアムな日々が続いています。昨日から一変、1年前の今日「愛地球博」が開幕しました。出会った多くの方との交流をひとつひとつ振り返りながら、お便りしたところ多くの方から暖かいお返事を頂いて感激しています。記念イベントがアチコチで行われているそうですね。モリゾーさんとキッコロが忙しくされていることでしょう。アルゼンチンで記念イベントを予定しています。詳細が決まりましたらおしらせしますね。 VIVA EXPO AICHI !!!マンモス“再会”に長蛇の列(CHUNICHI)開幕1年 熱気と興奮再び(YOMIURI)万博「モリゾー」「キッコロ」の関連グッズ1000億円突破(YOMIURI)愛知万博 その後(ASAHI)
2006.03.25
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昨夜の記念行事に続いて今日はマサニ「本番」ともいうべき1日でした。30年前の1976年、軍事政権が発足。私服を肥やすばかりのマフィアのような政府によって都合の悪い人々が次々と消され3万人蒸発..その流れは途絶えることがなく、どん底まで国は堕ちてしまいました。そんなアルゼンチン暗黒の時代を今1度ふりかえり、2度とそのようなことが起こらないように、未来に向かって皆で考え集う機会としよう。新しい政府が非常に力を入れているテーマで、この軍事政権の最大のアジトでもあった軍事工場を公開、資料館とする..など様々な大きな試みを行ってきた流れから今日はマサニその成果の偉業ともいうべき盛り上がりでした。アルゼンチンでは事あるごとに人々はデモ行進を行います。公にデモ行進は認められていて、発言の自由ということに非常に重きがおかれているのも、やはり軍事政権時代を倒して勝ち取った大きな遺産なのでしょう。非常に尊重されている自由を常に感じます。その代わり多くの奔放な自由が衝突、何時なにがおこるかわからない不安定さもあって長い意味での信頼を得にくい面もありますが,, 革命における爆発的なパワーと変化多様な状況においての臨機応変さはずば抜けています。そんなアルゼンチンならではのパワーを満喫した1日。なんとブエノスアイレスの五月広場に10万人にのぼる人々が集結しました。五月広場へ接続する道という道が人々で埋まり、ピーク時には身動き一つとれない状況。こんな光景はみたことがない,,ただただ押し寄せる人の波に驚くばかりでした。昨夜はステージ前方に収まっていたため撮影における良い場面は確かに抑えられるのですが、大衆の動きを掴むことができなかったので、今日は五月広場の入り口付近を定位置として、早い時間帯に見つけた頑丈なゴミ箱の上で高い位置からの撮影に徹しました。人々の願いと思いをヒシヒシと感じ、感極まる瞬間が何度もありました。何かと心配されるこの国の未来ですが、イザとなったときは物凄い力で乗り切るのではないか,,とあらためて..というより今日はただただ尊敬.. 誰が何といおうと主役は国民! そんな勢いを体感して、あらためて軍事政権時代の哀しみを思っていました。 今日も主役は五月広場の母。蒸発者の写真で作られた長い長い旗を手にした人々の先頭に立ち、その周辺を自然に人々が手を繋ぎガードしながら五月広場に向かって進んでいきます。周囲の人々は道を開け、大きな拍手で迎えていました。国民の尊敬を集める五月広場の母達。彼女達の登場は常に鳥肌が立ちます。自分の子供達のために闘い勝ち取ってきたことの数々が結果、国民のポジティブな未来を提示するに至ったのです。そして高齢の彼女達は未だ尚、闘い続け若者を導いている。昨日も若者の無礼を容赦なく叱り倒していました。厳しく頼もしい国民の「母」
2006.03.24
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3月24日、軍事政権が発足。30000人にものぼる蒸発者を出した暗黒の時代を2度とおこさないために、今ここでシッカリと歴史をふりかえろうという多くの行事が2月末からアルゼンチン全国で行われています。今日はそのピークともいえる前夜、五月広場で追悼式典ではアルゼンチンを代表するプロテストシンガー、レオンヒエコ、テレサパロディなどが熱唱、5万人にものぼる多くの若者が五月広場に集結しました。音楽と共に抗議の声をあげる,, アルゼンチンではおなじみの流れではありますが、この日は少しガッカリする場面も多々ありました。少し早めに広場に到着して周辺の様子を伺って驚いたのは、まるで通常のロックコンサートのような.. 道端に飲みすぎて転がっている人 etc etc まるでお祭り騒ぎになってしまっている.. コンサート目当てで押し寄せた人々が前方の柵を倒し舞台へ殺到しかねない危険な勢い、観客から舞台に様々なものが飛んできたのですが、その中に靴がありました。そんな状況に、この日の主役・五月広場の母代表、Hede de Bonafiniが立ち上がり若者に注意!「この日の主役は30000人の蒸発者ということを忘れないように!」と叱り倒しました。若者を集めるためか..この日のアーティストに人気ロックバンドの名前が挙がっていたので追悼そっちのけのアーティスト目当ての観客が殺到してしまったようです。あまりの祭り騒ぎに一旦その場を後にしてCooperacion文化センターの追悼映画特集へ。Hijos el alma, en 2 を見てから再び五月広場に戻りました。(蒸発者の子供達が当時の記憶と現在を語るドキュメンタリー)正直、複雑な心境になったお祭り騒ぎでしたが,, その騒ぎをバッサリ切り捨てるように五月広場の母のドキュメンタリーが公開されました。蒸発者の母達は30年に渡って5月広場で抗議を続けました。軍事政権が終わる83年までに母達の中にも消されてしまった方がいます。雨の日も風の日も五月広場に毎週木曜日に集い、子供の名前の入った白いハンカチをかぶり、抗議を続けた,, 軍事政権の問題なけでなく、この国の様々な問題解決のために闘い続けた女性達。舞台左袖に設置された招待席に座る年老いた母達。その多くは70を超えています。人々は静まり返り映像をみつめていました。映像の後に演説が始まりました。「2度とこのようなことがないように、そしてこの国が本当にあなたたちのものになるために闘いましょう」 Madre de la plaza! ! el puebro la abraza !! (五月広場の母!国は彼女達を抱きしめる)広場一同が叫びました。一部の浮かれた若者もいましたが、事実と未来をシッカリ刻みこんだ貴重な機会になったのではないかと思います。
2006.03.23
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名ダンサーSergio Loboのフォルクローレダンスの授業2回目。本当に良い授業を行ってくれます。現役ダンサーならではの迫力と実践に基づくエネルギーの循環、久しぶりに心から学ばせてもらっています。フォルクローレのダンスは女性は女性ならではのもの、男性は男性ならではのダンスにハッキリわかれているのですが、彼の授業では女性に男性のダンスを教えています。本来は男性のダンスを女性が踊ることで探す彼なりの新しい道程。 今日の授業は Boleadores アルゼンチンのカウボーイ、ガウチョが戦いや狩りに使用した投げ玉.. 先に球のついた紐をブンブンと回しながら踊ります。その球が地面に触れる際にガツンという音がするのですが、その音がパーカッションとなり、自らの足も踏み鳴らし音色を奏でながら踊る,,非常に複雑で高度なダンスの一種。手の挙げ下げ、足の挙げ下げ..共にクルンと回す紐の流れ,,始まってまだ2回ですが、まるで鍵をドンドン開いていくようなスピード感あふれる授業。今日は生徒の中に携帯電話をどうしても消してくれない人がいて、一同困りました。事情があったようなので黙認されていましたが、集中が途切れてしまう,, 先生だけに謝っていましたが..クラスメートには全く悪いと思わない感性に疑問。
2006.03.21
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今から丁度30年前に軍事政権が発足、30000人にのぼる人々が蒸発したアルゼンチン暗黒の時代.. 発足の日24日を国民の休日とするか、しないかで国会で決議が行われ、結果休日となることが決定しました。賛否両論,,でしたが、賛成派は常に忘れないためにも休日にするべきといった意見。反対派は休日を利用して人々は楽しんでしまうだけ,,という意見。「休日ではなく、この日に国民全員が反強制的に参加の特別な行事を設定するべきだった」 とノーベル平和賞を受賞した文学者のAdolfo Perez Esquivel氏 今日は24日を目前に控え、各界の著名人による Mesa redondo がCooperacion文化センターで行われていました。Mesa Redondo..直訳で丸い机、初めて聞いた時は参加者全員が意見を求められる会議のおうなものを想像して、足が遠のいていたのですが、実際は会場前方に机が置かれ4-6人ほどのパネリストが様々な意見を披露する機会、機会によっては質問を受け付けることもありますが、参加者は黙って聞いていればいい。それがわかってからは、ほっとして取材も兼ねて時間があればなるべく参加するようにしています。この講演で軍事政権時代の思わぬ裏話を伺うことができました。政治的な背景を追求している方が多く、彼等の話によると軍事政権時代の幹部はアメリカで訓練を受けていたらしい,, 当時の南米での様々な悲惨な出来事の背景に何故か必ずアメリカが絡んでいます。チリでの軍事政権やエルサルバドールでの虐殺..そして現在の諸々の出来事。今更ですが少しずつ大きな疑問に包まれていく今日この頃。当時そんな疑問に抗議を行ったものだけでなく、疑問を持っただけで、ことごとく消されていった。こうして Mesa Redondoを行うことができる現在の自由、それが当たり前でなかったことを肝に命じよう,,と話を聞きながらシミジミ思いました。
2006.03.20
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写真家の友人3人を連れて例のごとく日本映画を見てきました。真田広之の演じる主人公「たそがれ清兵衛」にスッカリ惚れ込んだ友人は写真をパソコンのデスクトップに挿入して入れ込んでいます。(真田広之のラストサムライの写真) 本当に魅力的な人物でした。「誠」を絵に描いたような.. 周囲の方々が極端に俗物なので尚一層、光る主人公。そういった意味で先日の壬武士伝よりもわかりやすい内容だったので、時折かわされるユーモアも含めて人々の反応が凄く良かったように思います。あらゆる欲に流されず、家族との絆を大切に、つつましくも穏やかな生活をおくる生涯。 暖かい家族,, ふと我がいとこを思い出しました。かれこれ半年以上、連絡をとっていない.. 昨年、帰国した際に産まれて間もない子供を連れて会いに来てくれて以来..旦那さんが外国籍なので実家のフランスに出かけたりしているのかもしれません。元気にしているだろうか.. そして、ご無沙汰している母となって頑張っている多くの友人も思い出していました。 我が家は基本的に皆ソレゾレ、干渉もしなければ心配もしない。弟と3年近く一言も話していなかったこともありました。でも会えば何事もなかったように交流、ただ忙しいので、それほど顔を合わせるわけでも、一緒に何かをするわけでもないのですが,, アルゼンチンは家族の絆に非常に重きをおくので、今日の映画は特に好感と共感を持って受け入れられていたようでした。政府から切腹を命じられ、それを拒否した武士を切る役目を受けてしまった清兵衛さん。勝負をする前の、その武士との会話に、今の戦争に送られる兵士のことを思っていました。多くの兵士は戦地に生活のために出かけているのだと思うのですが、なぜソンナ死ぬかもしれない危険な場所に戦地と無縁の上司に送られなくてはけないのか,, 痛い目に合うのは何時の時代も政治に関係のない庶民、そして駒のように動かされる昨日まで庶民だった兵士。無意味な切腹に抗議した武士の言葉「なんで死ななければいけないのか」 この素朴な疑問は現代の世界への提示ともいうべき一言。今アルゼンチンは軍事政権発足から30年を迎える直前、多くの催しが開催されています。市民が闘って勝ち取ったもの、そして当時の出来事をシッカリふりかえり忘れないようにしようという催し。日本の友人から久しぶりにメールをもらい、「南米は元気でいい..」とのコメント。本当に最近の南米はインディオ出身のボリビア新大統領、チリの女性大統領、ベネズエラのチャベス大統領をはじめ革命の大きな波が.. この波紋がどのように広がっていくか見物です。
2006.03.19
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久しぶりにスタジオ入り。引き続き公演「音楽の輪」の新メンバーを探していました。元々のメンバーHenry Vilca Yupanqui君が突然アフリカに移住してしまって以来、メンバーを探して右往左往、新しいメンバーとの模索でおきる問題の数々.. 音楽の輪公演はアンデス、ケルト、東洋の融合という形で成り立っていました。こちらで非常に注目され国営放送テレビ局で特集を組まれ、ブエノスアイレス市主催の音楽家選抜でも、公演はトップで選抜され仕事としても大きな未来を獲得することができたのですが,, まるでスナフキンのような自由奔放なHenry君は「愛」を選びました。アフリカ人の女性と出会いケープタウンへ。つい最近、結婚式を挙げたそうです。その知らせは非常に喜ばしく、彼らしい選択に納得、大いに共感しています。とはいえ,,残されたものは大変でした。全ての音楽を1から練り直し、メンバー交代で右往左往,, 肝心な公演の仕事に向けて土壇場で間に合わせ、何とか文化庁の好評をえることができたものの,, 以前の公演を思うと全くお話にならない出来です。アラタメテ今日、新しいメンバーの可能性を探して以前からコンタクトをとっていた凄いお方とスタジオに入りました。彼は超一流アーティストのサポートを努める管楽器奏者。知り合いの紹介で出会ったのですが,, 交流が非常に難しく、、忙しいこともあってでしょうが連絡もナカナカとれませんでした。ようやく合流にこぎつけたのですが、どうも終始「やってやる」的な立場をとる.. 彼の経歴や仕事も含めて大いに敬意は払いたいと思っているのですが、そういう流れでは「音楽の輪」には至りません。即興的に音色を重ねてみても、話し合いにならないのです。音楽は会話,,語りかけても帰ってこない,,寂しいものを感じつつ終了。しかも何故か攻撃的な姿勢。2時間のスタジオで十分にウンザリしてしまいました。ケーナの音色は確かに美しい,,でも、どこか宙に浮いた綺麗な音.. シミジミ思ったのですがバグパイプ、ケーナ、、トラディショナルな管楽器はテクニック以前に奏者の楽器に対する物語とナミナミと溢れる血のようなものが必要。本当の音色、プロとしての仕事においての重みある音色をは奏でることにおいて、ピアノやバイオリンと違って、「何か」が必要。ペルー出身でアンデス地方を命がけで楽器と共に渡り歩いてきたHenry君の音は特別すぎました。それを体感してしまった私達は比べてはいけないことはわかっていても、物足らなく感じてしまうのです。これ以上、彼の代わりを探すのはやめよう。結婚したアフリカのHenry君と連絡をとっているのですが、アフリカで3人で共演する道を模索しています。そんな何時の日かのために,,それぞれがそれぞれの場所でしばらく過ごすことにしました。 ベネズエラから戻ってサポートにおける様々な話を頂いています。ラプラタの名ギタリストRicardo Zalda氏率いるインストゥルメントグループのサポート、彼は長いことSuna Rochaなどのメンバーとして知られる非常にクリエィティブで素晴らしいギターを奏でる方です。そして尊敬するアーティストEloisa Lopezのゲスト、5月、6月はソンナ公演があがってきました。非常に労力を必要とするプロデュース公演を控え、私ならではの音色で誰かの舞台の一部になる,, そんな仕事をする中で、余裕のできた時間を使って新しいアルバム制作を行う,,そんな1年を過ごしてみようかと思っています。
2006.03.18
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143分の大作。でも長いと感じることはなく,,終始惹き付けられ、あっという間に感じたのは役者さんと音楽の魅力でしょうか。 中井貴一さんが主人公のユニークな武士を演じていて..アカデミー主演男優賞を受賞していらしたのが納得!迫真の演技というものをシミジミ満喫しました。佐藤浩一さん他、全ての役者さんの迫力ある深ーーい演技.. 日本の役者さんて,,凄い!! そしてこの映画に溢れる大和魂の美しさ,, 忠誠、仁義..誰かのために死ねる心意気。ただ、こちらの人には少し濃すぎたようで,,この映画館はサンマルティン劇場の10階にあるのですが、終わってからエレベーターの中で友人同士で来ている方々が映画のコメントなどをエレベーターの中で話し続けている方が多いので、耳をダンボにして反響を伺っています。「基本的にサムライの映画は重すぎるから苦手」と若い女性がキッパリ..。思いやりの深い深い部分を理解するのは少し大変なのかもしれません。翻訳も難しい部分が沢山あって、訳しきれない微妙な方言や言い回しなど、一瞬で読める字幕には置き換えられないものが沢山ありました。「え..そんな訳?」と思った瞬間が何度か,,とはいえ、ではどう訳すのが妥当かといえば..???? サムライ映画は翻訳が非常に難しいとシミジミ思いました。音楽は久石譲さん。場面、場面で見事に音景色を描かれていて..これぞ映画音楽、全てにおいて「プロの仕事」を思い知らされ頭が下がる思いです。壬生義士伝
2006.03.17
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かれこれ5年前に名パーカッショニストFacundo Guevarraと録音したものをデジタル音源に切り替えました。残念ながらチャランゴの音に何故か雑音が沢山録音されていて,,マイクを触って感電したので、嫌な予感はしていたのですが、オハコ入り入りとなっていました。再録音を要求、予約をとりスタジオに向かうものの誰も現れずスタジオ関係者は逃亡..。旧式のADAT方式での音源、ほぼ全てのスタジオがコンピューターに切り替えています。トラックダウンの作業をするためには、テープから音源をパソコンにとりこまなくてはいけません。最寄のスタジオを利用しました。以前問題があって以来でしたが、やはり今回も問題が,, よせばいいのに最寄だからということで利用した私の間違いでした。思わぬ出費もカサミ散々。駄目な場所は何をやっても駄目。しかも失礼きわまりない,,嫌な思いまでさせられてしまう。このスタジオは案の定、既に音楽録音は行っていないようです。ラジオ関係の仕事のみとのことで、この日も素晴らしい大きなスタジオの真ん中に机が置いてあり、ラジオ録音セッティングがドーンとおかれていました。全くメンテナンスをおこなっていない機材の数々、これが唯一できる仕事なのでしょう。調弦をおこなっていないグランドピアノが隅によせられたスタジオ,,寂しいものがありました。(駄目スタジオは本当に数多くありますので要注意)朝から大雨.. 帰り道は尚一層、つよく降ってきてビショヌレで帰宅。1日の始まりがこの不愉快に左右されてしまい、この日の予定が大幅に狂ってしまった。でも止まってはいられない、今年こそ新しいアルバムを仕上げる! 気持ちを切り替え引き続き日本映画へ。今日の映画は「風花」 小泉今日子さんが扮する最悪についていない女性が人生最後の場所に選んだ北海道の雪山。それに何も知らず同行してしまった、これまた最悪についていないエリート街道からまっさかさまの浅野忠信さんが演じる男性。この二人の物語と悲惨な過去と現在が交錯する物語。風俗の世界やエリート社会、これもまた日本の思わぬ一面を公開していていて、こちらの方がどう思ったのか聞いてみたいところ,, 話の流れにマスマス意気消沈してしまいました。ふと多くの厳しい毎日を送っている人々のことを思っていました。日本社会は大変です。ラテン社会は厳しいながら、それでも明るく爽やかに過ごせる土壌と余裕がある。昨日の映画と同じく、再び日本の会社員時代の日々などを思い出していました。上司、部下、責任問題,,etc 間違いは多くの人がとことん責められる。百貨店勤務時代にお歳暮の宛名の間違いを謝りにいく上司の帰りを販売員全員はらはらと待っていた,, 値段の間違いを電話でお伝えして詫び状を書く,, はらはらした時代がありました。時折とんでもないお客様も現れた,,それでもお客様は神様、全てハイハイおおせつかっていた,, 毎日毎日、満員電車に揺られながら,, 借金、サラ金、ピンクサロン,,これでもかと見せられる日本の哀しく寂しい場面。こういった映画を日本映画として見て貰って、はたして伝わるのだろうか,, もっと見てほしい映画があるような,, 例えば優駿、例えば南極物語,, 今回の映画特集は日本の闇を公開しているような気が..。とはいえ素敵な撮影場面にヒントを沢山もらいました。風花,,桜吹雪。 多摩川の川沿いを桜並木を思い出していました。日本ならではの桜吹雪,, もうすぐ4月、桜の季節がソコまできていますね。チャランゴの巨匠ハイメトーレス氏のコンサート、ブエノスアイレス2日目最終日に行ってきました。先日いけなかったので今日こそはとタクシーを飛ばしました。ひさしぶりのハイメ氏の舞台,, 今日は味わいのある歌声とトークに心打たれました。やっぱりハイメ氏は違う。テクニックを超えた往年の味わい,, 本当に特別です。あらためて大きな山を見上げることができました。
2006.03.16
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サンマルティン劇場で日本映画の特集が始まりました。以前イタリア南部の映画特集にはまって以来。23日まで行われるとの事,,見ていなかった映画ばかりなので、できるだけ見てみたいところです。今日の映画は正義感の強い無鉄砲で純情な力持ちのオジイサンの話。日本題は「グランパ」 日本の日常的な問題も数多く描かれている映画なのでアルゼンチンの方々は驚いたみたいです。こちらの友人の記者にお薦めして見に行ってもらったところ、凄く感動されていました。その方もカナリ無鉄砲で正義感の塊なので..(アルゼンチンの記者の多くはソンナ方が多い)とっても共感されたそうです。確かに見てみぬふりをする方が多い今日この頃。心洗われる内容でした。主人公の菅原文太さんがトテモかっこよくて,,役柄にもピッタリ。文太さん扮する主人公のゴダケンさんは友人の敵うちで暴力団事務所になぐりこみ、団員を二人殺害してしまい刑務所に13年。出所して大きくなった孫娘と再会、イジメにあっている孫娘を助けるところから始まる様々な物語。孫娘の通う学校は荒れていて、不良グループがゴダケンさんにたてつくのですが、ばっさり張り倒して教育。こういうよその子供を含めて教育できる街の大人、なかなかいないでしょうね.. 過去なぐりこんだ事務所がゴダケンさんを目の敵にする中で孫娘をさらわれ、とりかえしにいき機関銃をぶっぱなす,,,現実感は薄れたものの、爽やかなアクション映画としても楽しめました。ゴダケンさんの身が最後まで心配でなりませんでした。案の定ゴダケンさんはお亡くなりになるのですが,, 意外な幕引き。そこに沢山のメッセージがあって好きでした。まだ見ていない方がビデオを借りてみたときのお楽しみ。シミジミと今は亡き親しかった多摩川ボートのりばのおじさんを思い出していました。まさにゴダケンさんみたいな人だった。多くの問題児がボートのりばに集っていました。あの日々の出来事は本になりそうなほど..特別だった。決して有名でなくても世の中に英雄は沢山いらっしゃる。
2006.03.15
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何度か舞台で共演している名・ダンサー Sergio Loboの授業に誘われ参加しました。クリエィティブなフォルクローレのダンスを学んでいます。今まで何度か講習を受けたことはあるのですが,,全くアプローチが違って凄く面白かった。彼のダンスの秘密と秘訣を知ることができるのは、とても貴重。彼は授業を通じて女性ダンスグループを結成したいとのことでした。「女性グループ」..女性とか男性とか,,そういった流れの創作は少し苦手かもしれない。1ヶ月参加してから決めようとは思っていますが、彼の情熱とクラスの情熱を邪魔しないためには早いうちに降りるべきなのかもしれません。つくづく、集団活動に向かない体質を反省しつつ..幸せな気持ちの帰り道、ドカンドカンと太鼓の音色が聞こえてきました。深夜11時チャカリータの墓地の横でCamdombeの太鼓が20台前後,,集団で打ち鳴らし、通りかかった人が踊りに参加しています。超エネルギッシュな集団で、それは深夜1時まで続きました。話を聞いてみると毎週火曜日にこの場に集い、別々のグループが交流する場となっているとのこと。それぞれが様々な形で交流を煮詰め、活性化をはかっている,, おもわぬ場所に面白い動きが沢山あります。
2006.03.14
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特別な記念式典がありました。ブエノスアイレス文化大使任命、その授与式がPresidente Alvear劇場で行われました。認定されたのはJuan German氏。アルゼンチンの詩人黄金時代を築いた一人でRaul Gonzales Tun'on氏などと共に偉大な現存する詩人。なんとなく停滞ムードのFernando君と引っ張り出しました。詩人のイベントならアナウンスの勉強にもなるかもしれない。この日は新しいブエノス市長の初日を飾るイベントでもありました。例のライブハウス火災事件の責任問題で揺れに揺れて1年後、とうとう辞任に追い込まれてしまった前市長。決して彼だけの責任ではない,,ちまたでは、もう一人の犠牲者とされていたりもします。文化関係にたけた新しい市長が文化庁責任者と共に会場に姿を現しました。この日は思わぬ座席に座ることになりました。Fernando君は生まれつき足に障害があるのですが、、こういった文化的な場所では特別な手配がされます。まず待つことなく入場できますし、良い席に優先的に通されます。一般客は皆2階席に通されるところ、招待者のみの1階のしかもパルコ席(ボックスシート)に通されました。そこは文化関係者の重鎮でしょうか,,隣のパルコ席の方に市長が直々御挨拶にきていました。招待客の方々は「だれだろう?」といった顔で私達をちらりと見るので,,複雑な気持ちになりながら、この厳粛な一時を満喫しました。つい最近もU2とローリングストーンズのコンサートで通常は通行止めの車道を障害パスポートで通過コンサート会場脇に乗りつけ、前方の席で見ることができてしまった,,とパスポート効果に正直おどろいているとのこと。記念品や認定証授与式の後、詩人Juan German氏による詩の朗読が始まりました。全てを理解するには語学力が足らないのですが,,ブエノスアイレスの哀愁や貧困に対する抗議,,闘う詩人といわれる所以を体感しました。毎日どこかでこのような催しが行われています。本当にアルゼンチンの文化事情は深く重い。毎日少しずつ学んでいますが,,全てを掴むことができるようになるには一生かかりそうです。
2006.03.13
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悪名高き軍事政権の始まりから30年。悲惨な時代を振り返り2度とあのようなことがおこらないように,,という意味合いをこめたイベントが行われています。ブエノスアイレスの誇るレコレタ美術館が館内全てをそのための展示にあてました。美術館関係者とも話したのですが,, 非常に重たい気持ちになり倒れそうなほど落ち込みます。これでもか、と全ての表現を暗黒の時代に向ける,, 絵画、彫刻 etc グサグサと刺されるような思いで見てきました。あまりの重さに全てをジックリみることはできなかったのですが、特に印象に残ったのはフォードファルコン解体彫刻。美術館の中庭に設置されていました。蒸発者の多くは、このフォードファルコンに乗せられ連れ去られたことから、当時この車を見るだけで人々は恐怖に震えていました。その車が真っ二つに割られ見事に解体され宙に浮かんでいます。その時代を暴き一つ一つの部品を見せることで正体を暴く,, そんな抗議のメッセージが満ち溢れる作品。色は白でなくても良かったような気もしないでもありませんが、、最も惹かれた作品でした。あまりに重たい気持ちを癒すがごとく、最寄の国立美術館に逃げ込みました。久しぶりに訪れたナショナルミュージアムではChecaという画家の特別展示が行われていて、その豊かで繊細な表情の数々に癒されました。額が非常に素晴らしくて絵を尚一層ひきたてています。母に額の大切さを写真展を開く際に強くアドバイスされましたが、本当にその通りだと今更ながらシミジミ思い出していました。最上階は彫刻一色で丁度、閉館直前だったため夕暮れ時の光が差し込んでいて、ガラスに反射して彫刻が彫刻に彩られるような特別な景色に感動。時間帯によってまた違った楽しみ方ができるものなのですね,, 心が大きく揺り動かされる1日でした。
2006.03.08
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ベネズエラ交響楽団との出会い以来、クラッシクな機会が気になっています。久しぶりにコロン劇場に行ってきました。全くマイクを使用せず全ての音が素晴らしく響き渡る建築。5階席の最上階が実は値段の割りに響きが1番よしとされています。当日券で最上階立見席しか残っていなかったのですが、予算的にも求めていたのは最上階。ダンサーの友人Alejandraと久しぶりの再会も兼ねて合流。ブエノスアイレス交響楽団、特別公演。演目は今年誕生250年で話題のモーツアルト。招待ソリストはクラリネット奏者 Mariano Ray。やわらかで非常に繊細なクラリネットの音色に心底、感動しました。いつもパーカッション集団に釘付けなのですが,,時折、曲全体をトライアングルだけに徹している方がいます。オーケストラの仕事の細やかさ,, 常に演奏を続けているバイオリン奏者に比べ、他のパートはお休みが多いときがある。とはいえ、出番の一瞬にかけるココゾという音、タイミング、オーケストラの仕事というのは協調性と限りない集中力による賜物。どれだけのリハーサルを重ねたことでしょう,, その練習の場・コロン劇場を予算などの都合で追われそうになっているとのことでした。開演前にオーケストラの関係者による抗議がありました。新しい練習場所はブエノス郊外の高速道路の傍になるとか,, 一体どういうことになっているのかわかりませんが、非常に厳しい状況のようです。コロン劇場にはコロン劇場お抱えの交響楽団が存在するので、その兼ね合いもあるのかもしれません。他、国営放送交響楽団など本当に多くの楽団が存在する競争熾烈なブエノスアイレス楽団事情を思っていました。友人の記者の話によるとどれも本当に素晴らしいとのこと,, 今年は、ひとつひとつをジックリ聞いてみようと思います。
2006.03.07
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音楽祭の取材を通じて本当に多くの地方記者と出会いました。情熱的な多くの素晴らしい地方記者が日々国内を駆け巡り、御当地の文化推進につくしています。その中でも特に親しいリオハの記者の方がブエノスアイレスに来ていました。2004年のコスキン取材でであったのですが、常にリオハの情報などメールで有意義なやりとりが続いています。今回のコスキンの裏話など貴重な話を聞くことができました。初めてコスキンにリオハペーニャを開いたとのこと。とても好評だったようです。それはラジオなどでも紹介されていました。今年のコスキンでは特にリオハとサンルイス、そしてフフイ地方の活躍が目立っていました。地方色の特色ある舞台を特に推進していた年だったのではないかと思います。何年か前から、元々始まった頃にあった故郷推進の流れを取り戻そうという取り組みがなされています。そういった意味で今後も出身地に照準を合わせた強力な地方団体のプッシュでの出演者の活躍が目立っていくことでしょう。どこにも属していないものにとっては厳しい,,フォルクローレの場で感じる孤独。とはいえ、暖かい友人記者のおかげで様々な仲間に入れて頂けてはいるのですが、故郷ならではの歌に触れるたび羨ましくなります。地方出身の誇りと力強さこそ、フォルクローレの魂だから,, そういった意味では永遠に宇宙人です。
2006.03.06
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ベネズエラからの番組への反響が高くて、制作版一同喜んでいます。ベネズエラのテレビ局VIVEから頂いた2周年記念のTシャツを着て頑張りました。今回は、お届けすることが多くてスペイン語中心になってしまったのですが、次回の放送でタンディル音楽祭についてお届けする際に、1時間番組をタンディル、ベネズエラの特別番組を日本語のみで行う予定です。久しぶりに相方アナウンサーのFernando君とユックリ話し合いました。「二人の掛け合いが充実してきたことを今回の放送で感じた」,,とのこと。確かに2004年の8月に放送を開始して以来、様々な放送体験を重ね、現在はAmistad Musical・音楽の輪公演の司会も務めてくれています。Fernando君は昨年、家業の閉店で失業してしまったのですが、このアナウンスの才能を生かして是非、仕事を掴んでほしい。心から思いました。ブエノスアイレスは非常に厳しい仕事事情もあって、多くの若者がネガティブになっています。勉強しても仕事がない,,大学は無料、誰でもが学ぶことができます。日本のように大学に入学する時点での選抜はありません。平等に窓口が開かれている分、競争が尚一層はげしくなっていることも一利あると思います。多くの人々は医師の資格や弁護士の資格を手にしている,,モチロン決して大学の授業が容易なわけではありません。毎日が試験と宿題の闘い,,非常に大学生は苦労してタイトルを煮詰めています。だからこそ自分の足で歩き回って、独自に仕事を開拓していかなければ道は開かれない。そういった意味では「待っている」人が多いような気もします。Fernando君は独自のものを沢山もっている,,もっと本気になって開拓してほしい,, ネガティブは絶対よくない! 道は必ず開ける! ブエノスアイレスやアルゼンチンのせいにしないでほしい。 Aguante Fernando !!!!ラジオ局のディレクターの家族が番組終了後たずねてきました。男の子が産まれた話は聞いていたけれど、こんなに大きくなっていたとは,, ディレクターEduardoさんの愛息子Luca santino君、8ヶ月。非常にシッカリした落ち着いた子供で,,逞しさが漲っていました。以前はキャシャでほっそりした奥様Lisaさんもスッカリ逞しく太られていて,, 家族というのは子供と共にドッシリしていくものなのですね。シミジミと見とれていました。 引き続きコチラで聞いて頂けます。(スペイン語ですが,,)日曜日Jardin Colibri のメガフォンをクリック、ダウンロード http://www.ampaira.com.ar/online/programacion.htm (click boton de megafon y primero down load despues hablir ) 舞台裏でのオーケストラ団員の方へのインタビュー、Jazzシンガー小林はなさん、アーティストPriscaさん、大学を中心に教育事業に関わるSahuさんのインタビュー他、ベネズエラ音楽を中心に紹介しています。4月にはアルゼンチンに放送局関係者が映画祭の取材を兼ねてきてくださる他、HIROSHIMAのドキュメンタリーが完成を見届けること、そしてベネズエラで共演した凄腕ベーシスト・ジョバンニとも共演している素晴らしいパーカッショニストRoberto Castilloが6月にアルゼンチンにくるそうで一緒に公演を煮詰めていけるかもしれません。日本で共演の渡辺亮さんがベネズエラ人になったような,,凄い方です。(いでたちも似てる)今後が凄く楽しみな流れができました。
2006.03.05
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スペイン語主体ですが、、ベネズエラ音楽を中心に紹介しました。インタビューなど盛りだくさんです。Jardin Colibri はちどりの庭こちらからダウンロードで聞いて頂けます!
2006.03.04
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昨夜の関連のごとく..スピルバーグの話題の映画「ミュンヘン」を見てきました。世の中の悲惨を見る機会が続いています。恨みの連鎖,,復讐の連鎖を止めることは非常に難しい。もし家族や大切な友人が犠牲になったら同じく復讐に燃えると思う。それはとても自然なこと。難しいのは、不特定多数に標的を定める流れ、、実は上で操っている権力者はかすり傷一つおわない。左団扇でキッとコーヒーなんか飲みながら画面や情報をチェックしている。メディアと軍事力による誘導と扇動,, この映画は恐怖映画だと思いました。
2006.03.03
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知らないことが沢山あります。南米では過去、多くの虐殺が行われていた。 1981年、800人あまりの市民が殺されたエルサルバドールの El Mozote。1週間後3人のカメラマンが現場をおさえたものの、様々な政治的な事情で伏せられたままでした。1992年、アルゼンチンの考古学チームが現場に入り捜索を始める。そして2001年、アルゼンチンの写真家が考古学チームについてドキュメントを行った。過去1番に現地入りしたカメラマンの一人 Susan Meiselas の教え子でもある写真家 Pedro Linger Gasiglia の仕事がSanmartin劇場のギャラリーで公開された。今日はオープニングセレモニーが7時から行われるというので友人の写真家と駆けつけました。146人にものぼる小さな子供達、そして多くの女性が一気に虐殺された現場を掘り起こしている場面、身元のわかった遺骨を棺にいれ埋葬する場面.. 多くの人々の痛みを目の当たりにしました。fotgraphy of Pedro Linger Gasiglia 夜おおいにうなされました。胸騒ぎがして変な夢ばかりみました。 インターネットで検索、過去をあたっています。昨日も別の機会にボリビアの思わぬ歴史を教えられました。ボリビアの海をチリが奪った..その日3月23日を「海の日」として人々は忘れない。ボリビアは贈り物として貝殻を捧げるという話、チリはU2のBonoに「我らの楽器」としてチャランゴを捧げた、それを聞いたボリビアが怒った,,という話。複雑な事情で溢れています。 雲の上にいたような旅の余韻を一掃。少しずつブエノスアイレスで感性を復帰させています。 帰国してから友人と少し擦れ違ってしまう瞬間がある。事実や結果ばかりが先走って肝心な内容が抜けてしまう流れ,, Sanmartin劇場のギャラリーは素晴らしいし、そこで写真展を行うことは凄いことなのはよくわかっていますが,,大切なのは内容と仕事の背景。わかちあえないなら一人でいく方がいい。大切なのはプロセス。
2006.03.02
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愛地球博での出会いから実現したベネズエラへの旅。長いこと南米大陸で暮らしていますが、アルゼンチンに徹しているので他国のことはあまり知りませんでした。とはいえ目的があってこその旅だったので、ひとつひとつの出会いが非常に有意義でした。偶然はいつも必然ベネズエラの環境大臣の言葉や姿勢に大いに心うたれたあの日.. アンデスアマゾン館の前で撮影を担当していたJulio君と出会い、なぜか広島の話題に至り、共に記念式典に参加しました。全てが自然に流れていった。今回もテレビをつけると環境大臣が気さくなTシャツ姿で海辺を練り歩き、ゴミ袋を市民に配りながら環境破壊の源、ゴミを放棄しない習慣を訴えていて再び感動しました。実際、カラカスの街はトテモきれいでゴミはほとんど落ちていなかった。人々はタバコの吸殻も含めてゴミを道に捨てるようなことはしない。やはりなんだかんだいっても、この国ベネズエラは大きな変化と革命を担って動いている。ベネズエラを訪れることができて本当に良かった。ただ、これは始まりにすぎないのかもしれません。Julio君の制作しているドキュメンタリー完成の道程を見届けること、Julio君の制作してくれた今回の旅の記録ドキュメンタリー Chevere Caracas をアルゼンチンの公演と共に公開すること.. 生まれた種に水をやり、育てていく.. そんな仕事はマダマダ続きそうです。まずは我が番組「はちどりの庭」で音声を通じたベネズエラの紹介を行います。AMPAIRAのディレクターと相談、日取りをきめました。3月12日(日)アルゼンチン時間13時、日本は14日の深夜1時ベネズエラで取材したことをお届けします。オーケストラや多くの音楽家のインタビュー、最新の音楽模様など盛り沢山となっていますのでどうぞお楽しみください。そしてナントJulio君が4月にもアルゼンチンにやってくる可能性が高くなってきました。4月ブエノスアイレスで行われる映画祭にきてくれるかもしれません。アルゼンチンとベネズエラを結んだ虹が深まっていきますように。物語の行方を夢見つつ.. ブエノスアイレスへ向かう機上にいます。
2006.03.01
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