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早朝、アーティストMario Trejoと連絡を取り合い、コスタネーラの自然保護地区へ.. 彼の新しいアルバムの写真撮影を担当することになりました。クリエィティブな撮影なので楽しかった。ついでに新しいチャランゴを持っていき、新しいアルバムに使用できるかもしれない題材を探しつつ、大自然をバックに撮影を行ってきました。今回は彼の指定する場所の選択が良かった。さすがアーティストだけあって直感にすぐれています。しかも彼の撮影してくれた写真が結構いいのです。音楽家&写真家は結構多いと聞いていますが、納得。有意義な一時、有意義なコラボレーションでした。彼との出会いはバラデーロ選抜。彼は創作歌い手部門、私はソリスト部門で優勝して共にバラデーロフェスティバルに出演。同期の桜のような感覚,,その後あらゆるフェスティバルで彼と擦れ違いました。この人は必ず世に出る..そんな確信があった。素晴らしい歌声と詩、ストイックな姿勢に共感、このアルバムで本格的にデビューとなるそうです。 夜は再び撮影。現在授業を受けている舞台写真の講義の実習で、ある芝居の本番直前の本公演に向けての通しリハーサルを劇場のどこからでも撮影してよい.. こんな機会は滅多にない!とばかり生徒は皆おおいに張り切っていました。歌あり、踊りあり,,とにかく本格的な芝居でした。Lisandro この芝居は30年代前半の政治家を描いたもので、内容は少し入り組んでいるのですが、とにかく振り付けが素晴らしかった。なんと..振り付けチェックの場所には大ファンの振付家Cecilia Eliasが座っている,, 彼女のお兄さんMiguel Angel Eliasが振り付けを担当、多分アシスタントで関わっているのでしょう。彼女の制作したコンテンポラリーダンスの舞台Tal ves Viento コチラで紹介しましたが、本当に面白かった。メールでのヤリトリをしたことがあるのですが、まさかこんなところで再会できるとは,,縁というものは巡り巡っているようです。ただ..終わってから挨拶は避けました。なんだか恥ずかしくて..今回の実習、どう考えても迷惑極まりない状況。静かな芝居で15人近くに及ぶ実習生がバチバチと撮影、カメラのシャッター音が響き渡る中での稽古は、きっとやりづらかったことでしょう。貴重な体験ではありましたが,,複雑な気持ちになりました。なんで一眼レフというものはコンナニ大きな音がするのだろう。舞台撮影用に音のしないカメラを制作してください,,とお願いしたい。実習生の中に困りもののオジサンがいます。理屈っぽくて質問癖がひどくて、周囲を気にかける感性を持ち合わせていない,, 今日も舞台にピッタリ張り付いていて彼の大きな頭が邪魔となり、多くの撮影の機会を失いました。なにはともあれ貴重な機会を下さったCarlos Furman先生に感謝。
2006.04.30
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先日、大使館の広報文化センターで共演したEloisa Lopezの新しいバンドは凄い! リハーサルを日々重ねている話は聞いていたのですが、常にソロ活動、映像とオケに身を任せ演じるように歌う彼女のスタイルから一転、フルバンドでの歌声にビックリしました。まだ少しぎこちない部分も素朴な彼女らしい。何よりマサニ今、生まれ変わろうとしている,,そんな思いが衣装に表れていました。毎回、彼女のライブで楽しみなのは衣装。意表をつく衣装で登場して大いに雰囲気を作ってくれます。今日は「さなぎ」みたいだった。スペイン語ではNinfaというそうですが、次回のライブではイヨイヨ「蝶」になるのかも..そういえば前回のMALBAは今おもえばイモムシのようだった気もする。とにかく数少ない女性アーティストの友人Eloisaに感化されています。弦を両手で叩くように奏でるスティックギターの名手Diego Soutoの参加、元Aguante Buenosaires優勝バンドQUEのドラマー、ピアニストと女性パーカッションの参加によるバンド。今年は大いに飛躍の年になりそうな予感。
2006.04.29
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レコーディングしているスタジオから誘われ、彼等が音響を担当する場所での特別コンサートを見てきました。昨年、仕事をしたブエノスアイレス文化庁主催のBares Notables公演の一環で毎月1度、大御所を招いて公演を行っているようです。ギャラも選抜組の4倍以上,, と聞いて少しムムッ.. でも公演を目の当たりにして当然! やはり凄い,,本当に凄かったです。このトリオは噂のトリオで何度も見損なっていたので、余計感激しました。Lito Vitale.. 音響機材の凄さに毎度おどろくのですが、この日もコンナニ素朴な場所にこんなにも??という機材を舞台半分を使用して設置、音響全てを自分で操る彼は、この日も様々な場所に手を伸ばし、微妙な音を調整しながら、繊細な演奏を繰り広げていました。コスキンフェスティバルの音響の悪さは毎度、問題になりますが,,彼が登場する場面は音が急変、まるでどこかの小劇場のように乱れることのない完璧な音が響き渡る,, プロの厳しさというのは、こういう人のことをいうのでしょう。ややいい加減なアルゼンチンでダントツな厳しさ。 一心同体の彼等は個人の活動では、お互いの家族をバンドメンバーに加えているようです。大御所の子供達も皆一目おかれる音楽家で、特に管楽器奏者のBernardo Barajの子供達はパーカッション奏者で親以上に注目を集めています。親と同じ楽器を選ばなかったのは何故だろう,,でも、それが成長の秘訣なのかもしれません。
2006.04.28
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母曰く、「65歳になると美術館などが全て無料となり、多くの手続きを行わなくてはいけない..なんだかシミジミ歳を感じる」 いつになく感慨深げな母に最新の報告を済ませつつ,,100歳を超えて踊る舞踏の大家がいらっしゃる話や65歳になるハイメトーレス氏の頑張りなど..様々な良い手本を紹介、 「まだまだ若い!!」という結論に導いて電話を切りました。その電話を切った直後、思わぬ電話が,, 幼馴染のお母様、ブエノスアイレス幼少時代に父と同じ会社で、親しく過ごした友人の両親がアルゼンチンを久しぶりに訪れていました。再び訪れる感激は子も親も同じ。とにかく日本から遠いのでナカナカ簡単には旅立てない。久しぶりの感激がヒシヒシと伝わってきました。幾つになっても、何年たっても当時の方からは、あの頃のまま..なのでしょう。とはいえ、ここ数年で大きく変化している本人、正直すこし戸惑ってしまいました。旅行者に共通する浮世離れした開放感についていけない,,しかも、未だに数日前に訪れたハーレムVilla31の衝撃が残っている。ブエノスアイレスというところは、過ごせば過ごすほど重たく、暗くなっていく,, 仕事にもよりますが、芸術関係なら尚更。アルゼンチンに絶望して海外に移住する多くの仲間を見送ってきた現在、残って闘う仲間達との絆が深まるかといえば,,むしろ競争から亀裂が走る一方。感性は日々際立っていき、創作には生かされてはいますが協調性は欠けていくのかもしれない。65歳の母に、この先どんな親孝行ができるか..考えていました。
2006.04.27
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新しいチャランゴをレコーディングのために待っていました。 「はちどりチャランゴ」完成! レコーディングを開始、まず以前に録音したものの問題解決から,, 残念ながら録音したチャランゴの音にラジオの雑音が混じっていてミックスダウンできませんでした。録音してから5年の月日を経て3月より復活させています。丁度この録音を始めた頃、、あるジャーナリストからドキュメンタリー映画制作の依頼を受けました。テーマは「蒸発者」,,詳しくは未だお話できない段階なのですが、このテーマは再びドキュメンタリーに提供することになり、ドキュメンタリーには助監督として携わることになりました。既にある楽曲を提供する際、面白いのは映像をイメージしてミックスダウンを行うことができること。 「この場面は白黒の写真が次々と登場する,,モノクロなイメージでエフェクトを控えめに,,」などetc 幸い今のエンジニアが非常にアーティスティックな人なので様々なアイディアも含めて煮詰めることができて凄く楽しい作業です。今日は全4パートのうち3パート完成、残り1パートをミックスダウンしてから4パートを合流させたら楽曲が仕上がります。一歩一歩進めていく中で何かが形になっていく,, 何度くりかえしても新鮮で難しい。
2006.04.26
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昼間から子供達が道端でマリワナを吹かしています。年のころ11歳前後でしょうか,,身なりは小奇麗で鮮やかな色の偽者ブランドTシャツがまぶしい..レンガで覆われた素朴な建物が続いていますが、多くの建物は高価なケーブルテレビのアンテナが立っています。Villa 31.. ハーレム31 人々が恐れる場所が高速バス発着駅レティーロ周辺にあります。いつもバスが一瞬最寄を通過するため、毎回到着直前、旅の余韻が冷める思いで眺めていました。そのVilla 31の中にある家の中から立ち並ぶ高層住宅のビルを眺めていました。佇む場所が変われば..常にみているものが全く別のものに見える。多くの住民はインディオの血を誇りにしている。マプチェ、トバ..アルゼンチン多くの原住民は、ヨーロッパからやってきた人々に殺され、土地を奪われ追いやられてしまった。そんな人々や労働者として連れてこられた多くのボリビアやパラグアイ人、彼等は国の傾きと共に工場閉鎖などで仕事を失い、家を失って同じくこの場所に住んでいる。この場所からブエノス市内へ通い、バスや路上で演奏しながらインディオの広報活動を行っている才能豊かな青年と出会いました。路上の向こうから聞こえてきた彼の音色はダントツに輝いていた。共に何かを煮詰めていこうとリハーサルを重ね準備をしていたのですが,,さあこれから!宣材となる写真撮影の日。思わぬ展開に遭遇しました。「僕は共同体の一員、共同体を知ってほしい...」インディオの名目の下で金儲けに励むインチキ音楽家の数々の悪事を教えられ、本来のインディオとして生きる方針etc そんな一連の話の後、辿りついた場所。この後、この地区の高校で行われたインディオの日のコンサートに参加したのですが、なんだかんだいって彼等はインチキ音楽家(と彼等が呼ぶ)の歌を歌っていて,,彼等のいうメッセージを見失いました。貧しさと嫉妬、そして怠惰,, アイデンティティと将来の模索,,これらを全て受け入れて仕事を煮詰めるのは,, ちょっと、いやカナリ難しい。 そもそも芸術は、ある程度の余裕(金銭面だけでなく)があってこそ高めることのできる非常に個人的なもの。それら全てを支えあって生きている共同体の一員は、幾ら才能があっても飛び出すことのできない世界を背負っている。彼の夢と葛藤、そして混乱に気がつきました。 そして様々な豊かさの上で成り立っているもの,,このまま進むのか、方向転換をするのか,,即、答は出ないけれど、全てを背負って飛べるほど大きな翼は持ち合わせていない。今はただ、これまで築いてきたことを煮詰め新しいものを創りたい。個人的には翼というものは求めるものではなく、鍛えるもの..だと思います。
2006.04.25
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4月上旬、にわかに怪しい法律が浮かび上がっていました。内閣事務所の劇場で説明会が行われたのですが、喧々囂々の怒鳴り合い,,殴りかからんばかりに皆さん怒っていらしゃいました。新しい法律によると,,1.全ての音楽家は試験を受けて免許証を得ること。2.免許証がなければ舞台に上がれない。3.毎年、試験を受けるために96ペソの支払い。4.ステージに上がる度に36ペソを支払うこと。免許証,,?? 誰かを舞台にゲストに迎える際に「免許証ある?」と聞かなければいけない..?? 試験が受からなかったら廃業,,?? 仕事をするのに支払う,,?? そのお金はどこへ、、??? 多くの疑問が沸々と怒りに変わっていきます。詐欺!! ただでさえ皆、仕事がないのに,, その流れは直ちに抗議集会結束となり1000人もの音楽家が集合、どんどんと輪が広がっていき全国規模の運動になりつつあるところでした。が、本日あっさり,,「法律撤去!」無事、怪しい法律は取り下げられました。いざとなったときのアルゼンチン人はガッチリ結束して闘う,,個人主義の音楽家が立ち上ったのは見物でした。なにはともあれ、めでたしめでたし。
2006.04.24
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桟橋や石畳、日本ならではの植木がしこまれ、日本関係のイベントを一手に引き受ける「日本庭園」 日本ファンの多くのアルゼンチン人や東洋に興味を持つ方で連日、多くの人手で賑わっています。そんな日本庭園から演奏で招待を受けました。本人がレコーディングで立て込んでいるため即、実現には至らなかったのですが、7月16日「七夕祭」に出演します。その下見も兼ねて23日(土)に行われた「歌と踊りの祭典」に取材に行ってきました。屋内では様々な展示が行われていました。訪れている子供達の笑顔を追いかけていました。庭園内にある桟橋がステージになっていて、池を挟んで観衆が見守る中、日系アーティストが次々と登場。彼らが幼い頃から見続けているアルゼンチン人のファンの方が「大きくなったなーー」とマルデ親のように喜んでいて微笑ましかった。その感嘆の矛先は11歳の少女。この日、特に輝きを放っていました。歌って踊れる本格派です。以前、こちらで島歌がヒットしていましたが、その島歌に参加した女性歌手の妹さんだとか,,日本庭園のディレクター陣が絶賛していました。同じく暖かくイベントを見つめるディレクター陣。ポカポカとした日差しの下,,今こちらは秋が深まっていますが、この日は小春日和でした。古き良き日本..母国をあらためて発見、なんだか心が洗われた気持ちがする。
2006.04.23
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今日は新しいお友達ができました。友達といってはおこがましいのですが,,束の間の一時で「友達」という感触、周波数一致。翌日、彼女からメールが届きました。「Bienvenido a mi vida ようこそ私の人生へ!」 さすが..偉大な喜劇女優の一言。おらかで繊細、舞台を降りたときの静かで真面目な姿勢、気配りの細やかさに惹かれました。軽快な音楽と共に登場、会場を挨拶をしながら練り歩き、時折お客様を立ち上がらせて踊りだす,,全てが新鮮でした。まるでモンシロチョウがヒラヒラと、会場を訪れたお客様の頭の上を渡り歩いているようだった。舞台が始まると今度は心を渡り歩く,,一身一体。劇場の舞台で行われる芝居をより観衆のもとへ..アルゼンチンにおけるカフェコンサートの先駆者 Edda Diaz 一人芝居で世界を渡り歩く彼女は多くの映画、テレビ番組に出演、アルゼンチンの誇る偉大な喜劇女優です。彼女の旦那様は元・新聞記者でサンタテレシータで行われたコスキン選抜で代表に決まった際に取材を受けました。旦那様とメールのやりとりをしていて度々名前が出ていたのですが,,芝居に疎いので関心を示すことなく時が流れ、今回はじめて招待して頂きました。たった一人で1時間弱..惹き付けてやまない力強いトークと舞台でのアクション。開いた口が塞がりませんでした。笑いで人々を抱きしめる,,なんてパワフルな女性なんだろう。びっくりしました,,場所も凄かった。SODELIA もとソーダ水の工場だったそうですが内装にソンナ名残が見事に取り込まれていました。店長の設計、その店長はナントあのCooperacion文化センターも設計した方。とにかく物凄い方が揃っているのですが、何だろう,,この心地よさ。物凄い才能を抱かえつつ皆さんトッテモ自然。まったく驕り高ぶってない。気配る方ばかり,,その基本、優しい眼差し。誰かのことを一生懸命みられることは芝居の基本なのかもしれません。特に笑いをテーマにしていればなおさらです。人々の悲しみや喜びに敏感だから舞台で笑いを生み出せる。久しぶりにポカポカした気持ち。心に春が訪れました。 Gracias Maripoza Edda Diaz !!
2006.04.22
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今朝ベネズエラから訪れていた友人が帰省しました。出発直前、朝食を一緒にとりながら今後のことを話し合っていました。今回の1週間の滞在で辿りついた答。それぞれの道様々な予定していたことは時として訂正を余儀なくされます。方向性の違いはプロジェクトを進めていく上で非常にネックになってくるものですが、今回の滞在で双方が気がついた大きな壁。実は過去にもそんなことを感じつつあったのですが、ハッキリしたことがわからず複雑な思いを抱えながら交流と創作を続けてきました。彼の拠点Caracasカラカス、そして今回..私の拠点Buenos Airesブエノスアイレスにて。友人との関わりは友人のコミュニティーとの関わり。創作におけるものなら尚一層、深い心の周波数を合わせていくもの.. ところがバッサリ遮断されてしまいました。初日、ブエノスアイレスを案内しながら少しずつ擦れ違っていったようです。大きな壁を感じつつ昨日のイベントに何とか辿りつきました。そして今日、出発直前..壁が何であるのかを明確に確認することができました。友人はオリエンタルな社会、中国、韓国、日本に強い強い尊敬と憧れを持っています。それはラテン社会全般への非常に強い嫌悪感が土台となっている。多くの東洋に憧れるアルゼンチン人にみられる傾向で決して珍しいものではありません。その強い強い憧れ、日本に対する大きな愛情がHIROSHIMAを制作する土台。愛する日本を攻撃した原爆に対する強い怒り,, 良いアーティストは非常に攻撃性を持った尖った刃を心に抱かえている。生い立ちも含めて深くラテン社会に根ざしている、ラテン社会を愛して病まない日本人は彼にとっては許しがたい,,理解できないというよりも理解したくないもの。ラテン社会を嫌悪する彼のアイデンティティを否定されるように感じるのかもしれません,, 強い嫌悪の矛先が向けられる。あらゆる差別への原点は恐怖心からの自己防衛,,何度もそんな流れは体験してきたけれど創作を共にした心を許した友人からのソレはつらいものがあります。昨日、会場からの帰り道に敏感な友人がソンナ流れに気がついて彼を咎める方向に動いてしまった,, 事態が悪化しないようにタクシーを降りてからは即効で別の場所へ、合流を引き離しました。そんな一連の滞っていたものを最後の朝食で明確にすることで、より良い形で別れを迎えることができました。束の間でも交わることができ、創作にまで至ったことを愛おしく思います。そして、それぞれのより良い道を願うことができました。そんなお互いの笑顔を確認することができて良かった..
2006.04.21
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3月末から煮詰めてきた愛地球博報道展を無事終了することができました。この日は天候には恵まれず、朝から大雨..タクシーに荷物を詰め込むのも、音響機器が雨に濡れないようにシバラク待たなければならないほどの大雨でした。ブエノスアイレスでの公演は非常に天候に左右されます。人々は雨の中、なかなか出かけたがりません。ブエノス郊外の方は尚更,,水はけが悪く洪水のように雨水が溢れかえってしまうのです。案の定、朝から予約の取り消しのメールや電話が相次いでしまいました。明日の朝まで雨が降り続くとのこと..仕方のない流れ。カナリ準備に力を入れてきただけに残念。それでも最終的に客席はほどよく埋まっていたようですが..日本大使館の文化センター映画館にて。やや教室的な雰囲気をDaniel Bacchetta氏と共に照明、美術を駆使して雰囲気を一層。真横からスライドで赤の照明を入れ中央の映像とミックス。時間が限られている中で本当に良い仕事をしてくれました。さすがレコレタ美術館主任技師。大感謝です。今回初めて舞台で共演 Eloisa Lopez彼女とは2002年のAguante Buenos Airesというロックフェスティバルで出会いました。非常にストイックでエレクトロニクスの音楽家として一目をおかれるアーティストです。暖かい彼女の人柄にも惹かれました。残念ながら光るアーティストは我の強い方が多くてナカナカ友人にはなれないのですが、彼女の優しさは特別です。お互い忙しくて練習期間が限られていたので少し彼女は戸惑っていたようですが、音響効果も手伝って本当に楽しかった。彼女の相方マルコスさんも手伝ってくださって..本当に皆で作り上げた出会いの一時でした。多くの友人の暖かい眼差しの下,,成し遂げることができました。多くの事が今回の報道展で後回しになっていたので,,ホッとすると共に沸々と今後の予定を練りながら嬉しくなっています。全てを出し尽くして一旦、「空」になることは正直からだに堪えますが、復活した時の力は一気に倍増しているような..多分、多くのエネルギーの循環が行われているのでしょう。既に次の公演の日程があがってきています。明日からの創造にワクワクしています。まず途中になっているレコーディングのミックスダウンから,,,,
2006.04.20
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後3日にせまる報道展。大忙しで目がまわってます。今回ネックになっているのが時間帯,,17時半に閉館する場所柄、16時開演。人々が働いている時間帯に開催する難しさ,,主催者の心配は募るばかり。夜の公演で煮詰めてきたお客様が訪れてくれることは難しいでしょう。最後まで告知を重ねることになるのですが、今日はポスターを印刷してきました。毎回カラーで記念になるものを制作します。メンバーに配り、楽器屋さんに貼らして頂く。終わった後、御礼に伺い、次に備える。絶え間ない作業を睡眠不足でこなし、過労で最後の力を振り絞り舞台を務める。そんなことを繰りかえしてきました。もう少し、舞台の準備に集中したい。少しだけ荷物を降ろすことができたら,,思わぬ出会いがありました。広報全般を一手に引き受ける仕事。こちらではプレンサといいますが、詐欺師の多い世界で距離をとってきました。今おこなわれている映画祭のプレス観覧に招待されたものの,,あまりのつまらなさに途中で出てしまいました。監督のテーマは日本人とアルゼンチン人の許されぬ愛,, 今更そんなテーマ?? しかも音響が最悪に悪くて,,映像もひどい。この手作りな形が監督の持ち味らしい。それにしても日本人を魚にした何とも退屈な映画でした。関係者は日本人の感想を聞きたくて招待してくださったみたいですが、ハッキリ一言,,NGでした。会場を去ろうとする出口で呼び止められ正直な感想を述べるとスッカリ話が盛り上がり、その係りの方が監督の広報を務めていました。仕事ぶりを拝見、今までの仕事や今関わっている仕事など,,お話を聞いてトテモ好感が持てました。今、新しいアルバムを制作しているのですが、発表の機会は誰かに任せもいいのかもしれません。今度のアルバムは全てインストゥルメンタルで繊細な舞台になる。これ以上、抱え込んでの制作は無理がある。新しい道程を探しています。夜、仕事を片付けながらフト気がつくとマリオがパソコンの上から見下ろしていました。優しい眼差しに癒されます。
2006.04.18
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ベネズエラから訪れている友人は大の東洋びいき..日本、そして中国にゾッコン。そもそもアルゼンチンを訪れた目的は国際映画祭で上映される中国、韓国、日本の映画を観るため。アルゼンチンを案内していて終始、複雑な気持ちになるのは、全く興味も関心も見せないアルゼンチン自身のこと。全てにおいて否定的。そもそもラテン諸国が嫌いなんですね,,ベネズエラに滞在中も同じことがありました。せっかくベネズエラにきているのに彼といるとベネズエラが好きになれない。ネガティブを土台にしている生業。それは非常に攻撃的な生き方。人を人としてみない、目的のための道具になってしまう。必要な時は頼み、終われば用なし。肝心な思いやりという感性が欠けてしまいがち。自分自身を「ヒキコモリ」と呼び、それでよしとして全く受け付けない硬い殻を持つ。そんな人が増えているような気もしないでもありませんが,,それでは未来は築くことが難しいでしょう。心あっての交流、心あっての作品。人があってこその国、文化、映画、本,, 人の出会いや交流なしで物や成功、お金だけを探す流れ,, なんだか空しいものを感じてしまいました。それを初めて忠告。角が立たないように気をつけながら,, 夜、友人に「人は皆それぞれ。あなたのようにはなれない」と笑われました。モチロンそれは承知しています。でも大切な事は一つ、とってもシンプル。敬意につきる。残念ながら他のラテン諸国でのアルゼンチン人の評判はアマリよろしくなくて,, ベネズエラのラジオ局で帰りがけに「気をつけて、ブエノスアイレスにはアルゼンチン人が沢山いる」と言われてしまった。小金もちのアルゼンチン人が旅先でカナリ失礼なことを繰り返してしまったらしい。お金持ちというのは時として思いやりを忘れてしまい、自分さえよければよくなってしまう。でないとお金はたまらないのかもしれません。でも..飛行機に乗ったことのないアルゼンチン在住の素敵な方々が沢山いる。そんな感動を持ち帰ってほしい。ベネズエラの方にソンナ感動を語ってもらえるといいのだけれど。昨夜みた愛地球博のドキュメンタリーはソンナ映像で溢れていました。
2006.04.17
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引き続き20日、アルゼンチンで行われる万博報道展に向けて準備を進めています。今日、日本から万博の特集のビデオが届きました。涙が溢れてしまった..決して懐かしさではなく、こんなにも多くの方が心を込めて仕事をしていた,, ゴミ分別担当者、ボランティアの方々、そして一般のリピーターの方々のスタッフとの交流。本当に物凄い地球大交流が行われていた,, 全てを知り尽くすことはできないにしても、アラタメテ知らなかった横顔を見て心から感動しました。こういったことをもっと世界に伝えてほしかった、、アルゼンチンでは知名度”0”、このままでは絶対おわらせない!常日頃、活動を共にしているメンバー、音響担当者、司会者の参加も確定。役者は揃った! 良い出会いと発見の機会になりますように..
2006.04.16
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カラカスのテレビ局に勤めるフリオ君を連れて足早にブエノスアイレスを案内しています。誰かを案内することで知る新しい発見。セマナサンタの関係で多くの店が閉まっていてガラーンとした非常に静かなブエノスアイレスでした。ブエノスアイレスの街並みに驚くフリオ君。確かにココは南米では異色の重たいコロニアル建築で溢れ、近代的なビルを見上げるのとは違った歴史の重さをズシーンと感じる。あらためて感じるブエノスアイレスの魅力に案内しながら魅せられていました。思い切り案内して満足。久しぶりに歩き回って結構、疲れました..。が、ふと我に返る日常の仕事が後回しに,,レコーディングと3つの新しい舞台の立ち上げ、取材に講習の準備,, 一気にハードな日々になりました。フリオ君がベネズエラから紹介したいと持ってきた友人のドキュメンタリーが最高に素晴らしくて感激しています。Gasolina ガソリンと呼ばれるブルースシンガーの物語で何とベネズエラの名楽器クアトロで路上演奏を中心に活動している方。歌が素晴らしく物凄い哲学者でもあるのです。なんとか良い形で紹介したいのですが、現在準備している日本大使館での機会には内容的に難しい,,一方ベネズエラ大使館は施設を持ち合わせていない。アルゼンチンでのベネズエラ情報は全て軍事関係ものばかり..人々のイメージは革命、軍隊..アメリカと衝突など非常にグレーな流れがあります。多彩で色鮮やかな音楽で溢れた明るいベネズエラ日常の素顔..「明暗」バランスのとれた情報に欠けてしまう不思議。本当に素晴らしい映像なので何とか良い形で御紹介したいものです。でも今回そこまでは猫の手を借りなければ難しいかもしれません。
2006.04.15
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元アンデス館のスタッフ、ドキュメンタリー監督フリオ君がブエノスアイレスに到着しました!!なんだか凄く感激です。今,アルゼンチン滑り出しを手伝っているところ。今日はブエノスアイレスはあいにくの雨ですが、さすが旅人、やるきまんまん。お出かけモードでスタンバイしています。連絡を取り合うために以前使用していた携帯電話を復活させました。旧式の重たいものですがメッセージも受け取ることができて十分試用できそうです。なんでもしまっておくものですね。フリオ君のブエノスアイレス物語を追いかけてみたいと思います。ブエノスアイレスは11日から国際映画祭が始まりました。興味深い映画がオンパレード。日本からの出展も数多くかります。韓国と日本の競作 アンニョンさよなら、、が気になっています。
2006.04.14
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先週どなりこんで訂正させた音源を持って再びスタジオへ。今回は無事、なんとか仕事を進めることができました。ホッとしています。今のスタジオは足を運ぶたびに心地よく仕事ができる,,信頼関係といいますか、安心して仕事ができます。2001年に録音したものをデジタル化して再生、復活させ完成へ向かって少しずつ..なんだか新しい命を吹き込むかのようで,,ドキドキしました。あらためて聞いてみると新鮮でマタ違ったイメージがわいてきます。当初は「風の通り道」というタイトルだったのですが、訂正「風花」 桜吹雪のごとく花が風に舞っている様子を音景色・ミックスダウンで練っています。スペイン語のタイトルが Flores y viento フローレス・イ・ビエント..になるのですが、その響きが気に入りました。多難だっただけに愛着が沸きそうです。大好きな写真家「津田洋甫」さんの写真集「花」をみながらミックスダウンしています。
2006.04.07
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レコーディング仕上げに加えて、様々なリハーサルと準備が一気に押し寄せ立て込んでいます。来週20日に開催する報道展に標準をマズ合わせているのですが、セマナサンタという長期休暇が割り込んでくるので告知の手配を1週間早めに組まなくてはいけません。資料の準備でパソコンに向かいヒタスラ訂正を加えています。文章の達人・友人フェルナンド君が訂正役をかってでてくれるのですが、なかなか厳しいチェックが入るので、完成に至るまでは長い道のり。こういうときにハタと我に返ります。決してネィティブにはなれない..語学というのは実に深い。なにはともあれ様々な段階を一歩一歩、クリアーして開催=完成への道程を歩むのは凄く面白い作業です。うまくいくことばかりではないので浮き沈みの激しい日々ですが、こんなとき相棒マリオが程よく付き添ってくれます。パタパタと飛んできては甘えて肩で丸くなる..頭をなでると安心して元の寝床カーテンの上に飛んでいきます。そんなササイなやりとりは非常に心洗われるものです。限りなくツブラな瞳でジッとみつめられると思わずゴメンナサイと謝ってしまうほど,,純粋でシャープなマリオ。
2006.04.06
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新しい毎日が始まりました。ブエノスアイレスの誇る文化施設最高峰、サンマルティン劇場のセミナーが今日から始まりました。人形劇、俳優養成などの舞台分野に加え、舞台撮影、そして舞台プロデュース..3ヶ月から1年に渡ってサンマルティン劇場のメソッドを仕込まれます。多くのセミナーは受講するために選抜が行われ、受講生のレベルと方向性を固め、より深く煮詰めることができるように配慮されています。非常に質の高い講師陣が揃っているので人気も高く、選抜もあるので受講が難しいのですが、幸運にも今回2つの講義を受けることができました。その一つ、プロデューサー講義初日。劇団のディレクターが勢揃い..なんだか場違いな気もするのですが、クリエィティブの最先端にらっしゃる方々の波動がヒシヒシ伝わってきて、講師以上に彼等のコメントや反応が物凄く勉強になります。何より仕事を進めるにあたってスペイン語における交渉、言葉のやりとりを拾うことができる。講義を聞いていてつくづく思うのは結局、本来のプロデュースは自身の創造によるもの..人それぞれの秘訣を経験と人脈によって煮詰めるもの。選抜があっただけあって凄く落ち着いたメンバーが揃っています。多分、講師自身も含めて出会いの機会を演出されているのかもしれません。この講義からドンナ物語が生まれるか..楽しみです。
2006.04.05
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少し更新がおくれていますのは他でもない、、愛地球博開催から1年、、アルゼンチンで報道における愛地球博のご紹介および、舞台裏での様々な出来事などの講演を行うことが決定しました。 只今その準備で走っています。
2006.04.04
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いよいよ時が迫ってきている..ベネズエラの映画監督Julio君到着は14日。彼の滞在1週間以内にドキュメンタリー上映を実現させ「出会いの機会」を演出したい! でも事はナカナカ進まない。1歩進めるのに10歩走らなければ,, アルゼンチンの場合100歩は必要。突撃隊のように走っています。我ながらイノシシ..走りに走って結果..駄目だったとしても、走った先には必ず筋力がついてきます。アルゼンチンでの日々はソンナ繰り返しでした。駄目だったことは1度もない..信じて当たるのみ。多分、信じる気持ちが1番の結果なのかもしれません。「たまに尊敬を超えて怖くなる,,」 病み上がりに走る姿を見た友人に言われてしまいました。多分、今日のパワーは特別だったのかもしれません。というのも昨日、日本からソンナ源となるメールが届いたのです。ずっと連絡がなくてトテモ気になっていた方から,,敢えて匿名としますが、ご無沙汰している間の奮闘の物語が沢山書かれていてトッテモ感動しました。生徒のため走り続ける先生、盛り上げに盛り上げる凄い方で日本人学校滞在時代は一緒に一仕事させて頂きました。いつも一人で走っているので共に走れた日々は凄く思い出深いです。願いを込めて走れば必ずマジックは訪れます。匿名でも写真は公開してしまおう.. すごーく怒られるかもしれないけど,,ご無沙汰のオシオキ。ミクロネシアの酋長さんによろしくお伝えください。
2006.04.03
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久しぶりに高熱を出して寝込んでいました。金曜日、旧友Fabianのコンサートの後、剣道の生徒Mercedesの舞台に駆けつけ、再び感動。彼女が出演しているのかと思えば、なんと監督として舞台を率いていました。剣道においてもやたら飲み込みが早く、応用に長けていた生徒でしたが、ただものではなかった、凄い! その昔、夢イッパイにアルゼンチンへポーランドから訪れた女性の多くは騙され娼婦として働かされてしまった、アルゼンチンの移民溢れる時代の哀しい現実を描いた作品でした。舞台は実にシンプルですが光と影で背景を描いて、他は役者さんの会話に全てがこめられています。ブエノスアイレスの場末の輝き,,タンゴで歌われる哀しい世界は、こういった背景があったのか,,とシミジミ。ウルウルと鼻をすすっていて.. ? なんだか寒気がする.. 周囲の人に「冷え込みますね」と同意を求めるも「今日は実に暖かな夜」と皆さん薄手で心地よさそう。おかしい,,こんなに寒いのに,, 凍えるような寒さに加えて身体中がギシギシ痛い,, ? これはもしや,, 案の定、帰宅して熱を計ると38度を軽く超えていました。薬を飲んでゴロン,, マリオが心配してパタパタと飛んできていましたが、風邪をうつしたくないので追い払い、週末ひたすら寝続け、おきたら日曜の夜。 なんと睡眠48時間,,!? 只今、栄養補給に最寄のレストランでステーキをガンと食べてきたところです。完全復活できました。アルゼンチンは病院は無料なので友人に早く病院に行くようにせきたてられましたが、寝て食べれば大体のことは治ってしまうものです。無料とはいえ膨大な待ち時間の中で別の病気をもらいかねない..子供を産んで翌日退院するのはそういった理由があるからだそうです。自力復活が1番。ベネズエラからドキュメンタリー監督Julio君がブエノスアイレス映画祭を訪れることが本格的に決定しました。日取りも決まり、様々なことを煮詰めています。そのために先週ベネズエラ大使館で打ち合わせをしてきました。偶然にも大使館の文化担当者は有名な映画監督で話はスムーズでした。ブエノスアイレス今年1回目の公演は「報道チャランゴ」 副題はChevere Caacas 今週一気に煮詰めるため忙しくなりそうな直前、ゆっくり静養できて良かった..月曜日から思い切り走れそうです。
2006.04.02
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