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ソニーから、新型の一眼レフが発表されました。 α55とα33
(同時発表された、フルサイズをカバーする85mmF2.8。ちょっと羨ましい・・・)
透過光ミラー(キヤノンで言うところのペリクルミラー。ソニーではそういう名称では呼ばないそうですが)を装備していたり、動画撮影中に位相差AFが使用できたり、シャッターが単体で秒間10コマ切れたりと、初めてづくしの機能がこれでもかというくらい満載ですが、その中でも特に目新しいのは、ファインダーがEVFになっているところです。
(ファインダー接眼部が、アイピースエクステンダーを付けたかのように長い)
両機にはミラーはあるので「ミラーレス」ではありませんが、ペンタプリズムがありません。いかにもペンタプリズムが入っているかのような造形をしていますが、EVFを内蔵しているので一眼レフと言っていいものかどうか微妙です。実際、ソニーはこれらの新型機を一眼レフとは呼んでおらず、あえて「 スピード一眼
」という名称を与えています。
今まで、ミラーレス機に対する一眼レフのメリットと言えば、真っ先に「レンズを通った光をそのまま見ることができるところである」と説明できていたのに、自らそれを放棄したわけで、一眼レフの定義が一気に分からなくなってきました。
このような仕様にするなら、いっそ伝統的な一眼レフの形状にする必要はなかったのではないかとも思えるのですが、その点に関しては、発表会で
「何十年も培われた一眼レフのデザインは完成の域にきており、グリップの形、レンズとファインダーの光軸の一致など、大きく替えるのはどうかと考えた」
という回答が行われています。(たぶんそれで正解だと思います)
ミラーレスがすんなり受け入れられる世の中なので、おそらく今後は同様のモデルも増えてくるのではないかと思われます。銀塩の頃から写真をやっている人間にとっては一抹の寂しさを感じる変化ですが、そんなちっぽけな感傷には関係なく、時代は急激に移り変わって行くのでしょうね・・・。その先鞭を付けたのがソニーだったと言うところが、今回最も印象に残りました。
それにしてもソニー、NEX以降、本当に精力的だなあ。
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