稲刈りの後のはさがけの初体験 | こんにちはニュ－ジ－ランド

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2006年08月26日

刈り取った稲が、「はさ（稲架）」と呼ばれる干しざおに干す作業を手伝う。

機械乾燥が主流になった今、このような天日乾燥は見かけることが少なくなったというが、
私の栽培しているヤーコン畑を貸してくださっている農家の稲刈り作業だ。

　この農家でも、自分の小さな田んぼでできた自家消費分だけをはさがけしている。
あいにくデジカメをもって行くのを忘れたため写真がない。
簡単な作業と思っていたのだが、なんのなんの。
1時間もするとクタクタになった。
初めてのことなので、はさがけだけを３反はしたが、３人で朝から４時ごろまで、

　稲の束を十字のクロスにして、架けていく。乾燥させてから精米して食べるのだが、
日本の主食の収穫に携われたのは実に貴重な体験となった。

　ちょうど真昼ときは、雲が空を被い、日傘を差してくれているようになり
天も私たちの作業を祝福してくれていた。

　誘った人たちが都会からやってこなかったが、こんな体験をすることこそ
人生の旅の意味を深めて、旅の味を十二分に味わえるのに、彼らが失ったものの大きさに
まったく気づいていないと思うが、それが残念で仕方がない。

　私が若い頃、このような体験をするチャンスはなかった。
稲刈り、米の収穫、毎日食べているものがどのようにして出来上がるのか
それを体験することは、精神的に肉体的に大きい意味があると思う。

写真：刈り取る前の稲穂。はさかけの風景は日本の美であるから、ぜひこのところに

イエスの十字架のようでもあった。