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小田実さんのことを偲びながら、私が彼に心酔していた大学生のころを振り返ってあれこれ考えている。 当時は、思春期特有と片付けられてしまうかもしれないが、身近な人に心を閉ざしていた。大学の講義には休まず出席していたものの、サークル活動には参加せず、友だちをつくらず、家庭教師と塾教師のバイトのほかは、自室にひきこもって読書したり音楽を聞いたりしていた。バイト代で月に7万円ぐらい稼いでいて、その大半をレコードと書籍代、中古のエレクトーン(シンセつき3段で70万円ぐらいだった)の月賦にしていた。 ひきこもりながらも、なんとか世界と切り結ぼうとして、そのチャンネルを探していたのかもしれない。 反戦、平和、反原発……いろいろなテーマを追いかけて、最後にたどりついたのが反管理社会というテーマであり、それで卒論を書いた。まことに稚拙ながらも、この執筆作業を通じて、私は私なりに「生きる意味」を見出して、大学を卒業し、胸を張って社会に一歩踏み出して行けたのだと思う。 私は1日も早く家から飛び出し、自立したかった。ひとりで生きていく力を身につけたいと痛切に思った。最初からフリーを志向していたわけじゃなく、会社という組織の毒をまず体験し、いずれ「獅子身中の虫」になって、世の中の毒を制する毒になってやろうと企んでいたのだったが、それほど強い毒にはなれなかったみたいだ。 そんなことを思い出しながら、文化人類学者である上田紀行氏の『生きる意味』(岩波新書)を読んでいる。 文化人類学も、大学生だった私の憧れのジャンルの1つで、レヴィ=ストロースをちょっとかじってみたりした。 この著書で上田氏は日本人の未来を憂い、構造改革を痛烈に批判する。その切れ味は見事だが、私としては少し異論もあり、懐疑もある。だから読んでいて面白いのかも。 ちょっと引用してみると、 グローバル経済システムにおける人間、「構造改革」が目指す人間は、とてつもなく「強い」人間でなければやっていけないことが分かるだろう。 自分が可能なかぎり高い価値を維持できるように常に鍛錬を怠らず、最高に効率的な場所にいるのかどうかを日々チェックして、もしそうなっていなければ転職する。 常に「他人の目」からどのように見えているのか、どのような評価がされているのかを意識し、評価が下がりそうであればその評価を上げるべく努力し、市場における成功を勝ち取り最大の報酬を得るように行動する。 そしてそれを生まれてから死ぬまで何十年にもわたって継続することのできる人間。 それが、私たちがこのシステムの中で勝つための条件である。 上田氏は「他人の目」を繰り返し強調する。その強烈な他人のまなざしによって疲弊し、自分の「かけがえのなさ」を見失っている現代人に対して、救いの手を差し伸べようとする。文化人類学者の得意分野である「世界に対する解釈のしかたを変える」という方法を教えてくれようとしているのだ。 これは、心理学者やカウンセラーが行う「認知を変える」というセラピーに近い。 ただ、上田氏が何度も強調するほど、現代人が「他人の目」に対してセンシティブであり、抑圧されているかどうかは、私にとって疑わしい。私が傍若無人に生きてきたからかもしれないが。そのへんの検証を、若い人のナマの声や、「生きづらさ」を代弁している雨宮処凛氏の著書『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版)などを通じて考えてみたい。 私としては、構造改革の毒を制するためには、もっと人と人とのかかわり、協力、協働、共生、支えあいといったものや、生きる場づくり、根拠地づくりが大切なんじゃないかなあという気がしている。 上田氏が本書の中で紹介している高橋伸彰氏の主張が興味深い。著書『優しい経済学』の中で高橋氏は、構造改革の中で最も気になるのは「協力」の発想が欠如している点だと述べているそうだ。 「人々が求めているのは必ずしも市場の「競争」によって生まれる安いサービスやモノだけではありません。日々の生活には「協力」に基づく人間的な触れ合いや、損得勘定では割り切れない安心や安全も必要なのです」 なるほど。もっと詳しく知りたくなって、この本をamazonに注文した。 本を読み込んでいくと、もっともっと知りたいという思いが強くなり、次の本へと知らぬ間に導かれていく。本が本を呼ぶ。それが楽しい。 このあたりの読書の楽しみというか、麻薬的部分をamazonの戦略家たちは心得ていて、「○○をご購入されたお客様へのお薦め本」というメールを送ってくるので、たまらない。 今日は、先日買ったキャリア論の洋書に関連して、また新たな洋書の購入を勧めてきた。うーん、欲しくなって買い物カゴに入れてしまったぞ。まだ決済はしてないけどさ。 本に呼ばれてるなあ。
2007年07月31日
旬のものは、いいですね。自然の恵みのおいしいところどりという感じがします。少し前から新ショウガが店先に並んでいます。私の住まいの近くでは高知産が手に入りやすい。ひねショウガとの違いは、皮が白くてほんのりピンクがかっていて、身がやわらかいこと。甘酢漬けにするのに、うってつけです。市販のものより数倍美味しくできます。新ショウガは皮をむき、好みの大きさ、薄さに切ります。オーソドックスにいきたいなら、丸い薄切りで。歯ごたえと爽やかな香りをたっぷり楽しみたいなら、ざく切りに。甘酢は、千鳥酢に白出汁を加えて砂糖を足して煮溶かすだけでも美味しくできます。お好みでどうぞ。鍋に湯を沸騰させ、ここに塩ひとつまみ入れてから、切った新ショウガ入れて、薄いスライスならさっと湯にくぐす程度でザルに引き上げ、ざく切りは1~2分かけて少し柔らかくします。熱いまま甘酢に漬けると、漬けたそばからピンク色に染まります。うつくしー!スライスなら冷えればすぐ食べられます。ざく切りは、冷蔵庫にひと晩おいて味をなじませたほうがいい。酢漬けといえば、インド風の辛い酢漬けが夏にはお薦めです。こちらはタマネギを使う。大ぶりの淡路島産がいいでしょう。タマネギは7mm幅ぐらいに切り、保存容器に入れて塩を軽く振って混ぜます。ここに好みの酢、カイエンヌペッパーをたっぷり加えて混ぜ、しばらくおきます。好みでレモン汁、トマトのざく切り、コリアンダー茎と根のみじん切り(葉は酢で変色するので食べるときにトッピング)などを入れてもいいでしょう。本格派のインドカレーを食べるなら、福神漬けもいいけど、このタマネギの辛い酢漬け(アチャール)が最高! 我が家の味を出すなら、クミンシードとか、胡椒とか、色々足してみてください。うちは四色胡椒(グリーン、ホワイト、ブラック、ピンク)をガリゴリ挽いたのも加えます。お試しあれ。アチャールはたぶん、茹でたイカと混ぜてサラダにしても美味しいよ。酢漬けのショウガを細かく切って足してもいいね。暑さにバテたカラダを癒す、爽やかな一品になります。
2007年07月25日
この三連休は、体調が悪くてずっと寝ていました。金曜の午後からなので、約4日間!ひどい頭痛と全身のだるさ……たぶん、風邪ですが、土曜日にかかりつけの医師から処方された薬が効かず、日曜日には熱が39.5℃まで上がってしまいました。もしかすると、風邪ではなくてもっと重篤な病では?と心配になりました。確か白血病の初期症状は風邪に似ていると、何かで読んだような記憶が……。心配でたまらず、日曜日にも応じてくれる、地域の医師会の休日診療をたずねました。「風邪ぐらいでなんでそんなに心配するの?」っていう医師の態度で、逆に安心したというか。血圧も測ってもらって、まったく異常がなかったので、まずは脳血管系は大丈夫だとわかりましたし。母が私ぐらいの年のときに「くも膜下出血」を患い、そのときの初期症状が強烈な頭痛だったもので、ひどく心配されたのです。白血病……なんていいだすと笑われそうなので止めておきました。外形からして、かかりそうに無いしね。でも、わりと貧血体質なんだよな。飲みすぎるとフラフラするし(って、当たり前か!)そのとき処方された薬が効いたのか、月曜の昼から熱が下がり始め、夜にはビールが飲めるほど元気に!仕事の遅れを取り戻すべく、今朝は4時に起きてがんばっています。体重を計ったら……1kgも減っていなかった!まったく惚れ惚れするほど丈夫なカラダだわ。だから、たまには休ませるようにと、軽く病気になるのかもね。とくに今回のひどい頭痛は、頭を使いすぎという警告かしら。うふ。寝ている間、いろいろなことを考え、熱が下がってからは、ふとんの中でよいアイディアも思い浮かびました。mixiで私が主催しているキャリアカウンセリング関係のコミュニティに、いくつかトピックスを立てましたので、mixiに入っていらっしゃる方はぜひ、見てみてください。「ライフキャリア読書会」というタイトルです。こちらの日記にも書いていきます。病気になるとお金がかかり、労働時間の喪失というロスも伴います。だからこそ、タダじゃ済まさないぞ。しっかりモトをとってやる!というわけで、ひどい頭痛に苦しんで4日も寝込んでしまった経験から得た教訓を生かしてやる!と、決意するのでした。最後に、お知らせ。累積アクセス数が30万を超えました! 30万をゲットされた方の名前は、残念ながらわかりません。寝ていた間に通り過ぎちゃいました。ごめんなさい。今後ともよろしくお願いします。
2007年07月17日
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