散歩中に体調を崩す 〜 午後まで寝込む

8 時半起床.

天気がいいので散歩に出かけた.
陽の光に当たって気持ちがいい.
少し長めの距離を歩いたので体もけっこう温まってくる.

ところが, 体が温まってくるのとは反対に, 気分が低調になってきた.
理由はわからないが, 自分に対する罪悪感が出てきて少しずつ強くなる.
そのうちに過去の記憶の端々が頭にぽつりぽつりと浮かび始める.
誰かの言葉だったり表情だったり.
フラッシュバックと言うほどの強烈なものではない.
しかし, こういう小さな記憶の断片から, 自分は多くの人に取り返しの付かない迷惑を与えてきた人間の屑だといった思考に辿り着いて動けなくなるほど苦しくなっていく.
そして死んでお詫びをしなければ, とか一生をかけて償わなければとか追い詰められてしまうのだ.

現実の問題としては, そういうことは確かにあっただろうが実質的に終わったことでもある.
今から当時 (小学生の頃から 2 年程前まで) の関係者に自分が何かをして償うことも不可能だし, そのことで失った人間関係も今ではもうどうにもならない.
それを念頭に置いた上で, これからの自分の在り方に目を向ける以外に自分にはやれることはない.

このような次第で散歩から帰って頓服を飲んで午後まで寝込んだ.

目が覚めて枕元の時計を見ると午後 3 時過ぎだった.
頓服の効き目か気分は落ち着いている.

午前中と比べるとすでに寒くなっている.

読書と絵と数学だけは気力を出してやった.

夕食は納豆とご飯と白菜漬け.
タグ: 鬱病 散歩
posted by 底彦 at 22:08 | Comment(0) | TrackBack(0) |

2016年12月10日

読書・絵・数学: ちょっと良かった

寝込んでしまって, ようやく午後起き上がることができた.

起きて本を読んだ.
読んでいるのは Susan Cain の『Quiet』という本で, 内向的なひとや内向性をテーマに, その可能性や現代という時代の中での意味などを様々な視点から描いた内容になっている.
極端に内向的な人間である自分にとって, 非常に興味が持てる内容で実際に面白い.

この数日読んでいるのはハーバードビジネススクール (以下 HBS) やその周辺に焦点を当てた章.
「話す (talk)」ことのできない人間はすでに HBS では落ちこぼれである.
話すことを通じて, 徹底的に議論を行い, 自分の考えを主張し, 人を惹き付け, そして迅速に的確に決断する.
それができる者が現代の社会におけるリーダーとなる.
内気な人間の入り込む余地は無い.
学力云々以前に, 自分にはその場にいることすら不可能な世界だと思って凹んだ.

ところで, 今日読んだ箇所は...
HBS スタイルの外交的なリーダーが強力であることの一方で, 次のような事実もまた成り立っている.
リーダーに必須なのはカリスマ性や偉大なスピーチを行う能力ではない. 実際に配下の人たちが自ら進んで動けるような構造 (組織・体制・責任の範囲などだろう) を作り上げるための「静かに考える」力が重要な資質である.
これを具体例をいくつか挙げて説明している.

その流れで Rosa Parks という女性が取り上げられる節まで読んだ.
この女性はキング牧師が導いた合衆国公民権運動において極めて重要な役割を担ったことで知られている.
当時のメディアからあまり大きく取り扱われはしなかったし, 公に目立つことも少なかったが, 彼女は静かに闘った.
盛り上がりそうな一歩手前でページを閉じた.
引きが強い場面で中断しておくと, 明日になって多少体調が悪くても本を開きやすいと思う.
(なお, 本書『Quiet』自体, Rosa Parks がバス内で白人に席を譲るのを拒否したエピソードで始まっている.)

次に絵を描いた.
白雪姫の絵.
鉛筆で細部に手を入れていたが, 今日は少し色を付けてみた.
その結果として, 今のところ楳図かずおの描く恐怖に叫ぶ少女のような白雪姫になっている.
予想もしない結果になった.
不気味な絵だ.
しかしまあいい.
これが自分の画力だな.

最後に数学をやる.
『Toposes, Triples and Theories』の練習問題.

射圏 (arrow category) が圏になることの証明が昨日で完成したと思っていたのだが, 実は間違っていた.

$\mathscr{C}$ を任意の圏としたとき, その射の集まり $\text{Ar}(\mathscr{C})$ に圏の構造を入れることができる.
練習問題の記述ではその方法を与えた後, これによって $\text{Ar}(\mathscr{C})$ が実際に圏になることを示せとなっている.
その方法の中の, 射圏における射の定義の理解が不完全だった.

最初におかしいと思った時には, 本書の圏の定義の記述を何回か読み直した.
時間はかかったが, 結局のところ自分の圏の定義に関する理解が足りなかったとわかった.
わかって良かった.
練習問題をやっていると, こういうことに気が付くからいい.
明日, もう一度やり直してみる.

うまく行ったらこのブログに結果を書くつもりだがどうなるか...

今日は散歩中に体調を崩すという予定外の事態で始まった一日だったが, 読書・絵・数学についてはちょっと良かったと思う.
posted by 底彦 at 22:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活
ファン
検索
<< 2016年12月 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
最新コメント
眼科の定期検査 〜 散歩 by コトタマ (02/15)
眼科の定期検査 by 三文字寄れば文殊のヒフミヨ (09/21)
本を読んで過ごす by 底彦 (12/13)
本を読んで過ごす by ねこ (12/12)
数学の計算をする by 底彦 (12/04)
タグクラウド
カテゴリアーカイブ
仕事 (59)
社会復帰 (22)
(44)
コンピューター (211)
(1)
借金 (8)
勉強 (13)
(13)
数学 (97)
運動 (8)
日常生活 (1407)
(204)
健康 (38)
読書 (21)
プロフィール

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ
にほんブログ村
にほんブログ村 科学ブログ 数学へ
にほんブログ村
にほんブログ村 IT技術ブログ プログラム・プログラマーへ
にほんブログ村
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: