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2017年01月03日
'17.01/06.00:00予定ー米国景気指標「ISM非製造業景況指数」分析
前回記事の'17.01/06.00:00予定ー米国景気指標「ISM非製造業景況指数」調査
は、本指標について既に公開されている情報に基づく調査結果です。今回はそれらの情報に基づきどのタイミングでポジションを持つべきかを検討した分析記事となります。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅(始値からヒゲの長い方までのpips)と値幅(始値から終値までのpips)を使います。この分析は最初に行って、十分なpipsが狙えそうな指標か否かを判断します。
中段のグラフは過去の反応平均値を整理したものです。
グラフから、(1) 最近は以前よりも大きな反応をしているように見受けられます。(2) 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きく、両者の差も十分確保できているため、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高く、やり方次第で20pips以上狙うこともできそうです。一方、(3) 20pips(最悪でも30pips)も含損が生じたら、もう挽回できそうにない、ということが読み取れます。
下段の表は、ポジションの取得時期と解消時期とで、どの程度のpipsが狙えるかを一覧したものです。この表については下表でより詳しく分析します。
ここでは詳細を割愛しますが、リスクの割にリターンが大きな行に順番を付け、四段目(最下段)の表で以上の反応性分析結果に基づく結論を得ました。本分析結果と結論を以下に整理しておきます。
反応一致性分析では、指標発表前後のローソク足の向きを調べています。このブログでは、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足の4種類のローソク足を扱っています。これら各ローソク足の向きに偏りがないかと、あるローソク足と別のローソク足との向きが一致する傾向に偏りがないか、を調べています。
下表に前月までの分析結果及び今回分析結論を示します。
反応一致性分析の結果・結論を以下に整理しておきます。
指標一致性分析は、指標の良し悪しが反応(値動き)の向きと一致しているかどうかを分析します。より正確には、指標の「市場予想ー前回結果」が指標発表前の折込みとして反応に現れるかと、「発表結果ー市場予想」と「発表結果ー前回結果」の和が指標発表後の反応として表れているか、を分析しています。
指標一致性分析の結果・結論を纏めておきます。
以上の分析結果に基づき、ここまでに残したシナリオ案を一覧し、タイミングが同じシナリオ案を統合します。
上段の表は、ここまでの分析結果を一覧したものです。この表から、ポジションを持つタイミングが一致するものを統合すると、下段の表のようになります。
結果は事後に報告します。皆さまのご健闘を祈念いたします。
※ 2017年1月6日22時9分追記
この指標の発表結果と取引結果を、 '17.01/06.00:00予定ー米国景気指標「ISM非製造業景況指数」結果 (2017/1/3 23:31投稿)に記載しました。
ご参考までにこちらの記事もどうぞ。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅(始値からヒゲの長い方までのpips)と値幅(始値から終値までのpips)を使います。この分析は最初に行って、十分なpipsが狙えそうな指標か否かを判断します。
中段のグラフは過去の反応平均値を整理したものです。
グラフから、(1) 最近は以前よりも大きな反応をしているように見受けられます。(2) 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きく、両者の差も十分確保できているため、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高く、やり方次第で20pips以上狙うこともできそうです。一方、(3) 20pips(最悪でも30pips)も含損が生じたら、もう挽回できそうにない、ということが読み取れます。
下段の表は、ポジションの取得時期と解消時期とで、どの程度のpipsが狙えるかを一覧したものです。この表については下表でより詳しく分析します。
ここでは詳細を割愛しますが、リスクの割にリターンが大きな行に順番を付け、四段目(最下段)の表で以上の反応性分析結果に基づく結論を得ました。本分析結果と結論を以下に整理しておきます。
- 反応性分析では二つシナリオ案を残すことにしました。
- 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きいので、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高いことがわかりました。
- やり方次第で20pips以上狙うこともできそうな一方、20pips(最悪でも30pips)も含損が生じたらもう挽回できそうにない、ということが読み取れました。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析では、指標発表前後のローソク足の向きを調べています。このブログでは、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足の4種類のローソク足を扱っています。これら各ローソク足の向きに偏りがないかと、あるローソク足と別のローソク足との向きが一致する傾向に偏りがないか、を調べています。
下表に前月までの分析結果及び今回分析結論を示します。
反応一致性分析の結果・結論を以下に整理しておきます。
- 反応一致性分析では三つのシナリオ案を残すことにしました。
- シナリオ案21は、指標発表直前1分足の陰線率が90%というものです。
- シナリオ案22は、直前10-1分足と同1分足との方向一致率が85%というものです。
- シナリオ案23は、指標発表直後1分足と同10分足の方向一致率が86%というものです。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標の良し悪しが反応(値動き)の向きと一致しているかどうかを分析します。より正確には、指標の「市場予想ー前回結果」が指標発表前の折込みとして反応に現れるかと、「発表結果ー市場予想」と「発表結果ー前回結果」の和が指標発表後の反応として表れているか、を分析しています。
指標一致性分析の結果・結論を纏めておきます。
- 指標一致性分析では三つのシナリオ案を残すことにしました。
- シナリオ案31は、事前差異と指標発表直前10-1分足の方向一致率が74%ありました。期待的中率75%には達していませんが、シナリオ案として残すことにします。
- シナリオ案32は、事後差異と発表直後1分足の方向一致率が77%あることがわかりました。このことは、本指標が指標発表結果に素直に反応することを示唆しています。
- シナリオ案33は、事後差異と発表直後10分足の方向一致率が82%あることがわかりました。このことは、本指標が指標発表結果に素直に反応することを示唆しています。
【6. シナリオ作成】
以上の分析結果に基づき、ここまでに残したシナリオ案を一覧し、タイミングが同じシナリオ案を統合します。
上段の表は、ここまでの分析結果を一覧したものです。この表から、ポジションを持つタイミングが一致するものを統合すると、下段の表のようになります。
結果は事後に報告します。皆さまのご健闘を祈念いたします。
※ 2017年1月6日22時9分追記
この指標の発表結果と取引結果を、 '17.01/06.00:00予定ー米国景気指標「ISM非製造業景況指数」結果 (2017/1/3 23:31投稿)に記載しました。
以上
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以上
'17.01/03.18:30発表ー英国景気指標「製造業PMI」結果
'17.01/03.18:30に英国景気指標「製造業PMI」が発表されました。
この指標の事前の調査結果と分析結果は、
に公開しています。宜しければご参照ください。
なお、昨年の勝率53勝9敗(勝率85%)、投資収益率133%(+33%)を踏まえ、今年はポジション1枚で取引を行い、その成績を記録していきます。
指標結果は次の通りでした。
取引結果は次の通りでした。
ポジション保有時間は5分38秒、この指標での収益率は2.75%でした。いずれも 「FXは上達するのか」 に挙げた目標をクリアできました。
今年の成績はこれで1勝0敗です。あと55回のミッションを、3勝1敗ペースでクリアすることを目指しましょう。
本調査の過程詳細は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」調査(2017/1/2 19:48:00投稿) に記載しています。
調査結論と事後反省を次に示します。事後反省では、調査結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
本分析の詳細過程は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿) に記載しています。
分析結論と事後反省を次に示します。事後反省では、分析結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
本分析の詳細過程は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿) に記載しています。
分析結論と事後反省を次に示します。事後反省では、分析結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
本分析の詳細過程は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿) に記載しています。
分析結論と事後反省を次に示します。事後反省では、分析結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
本シナリオ作成の過程は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿) に記載しています。
事後反省は、次回発表時に何らかのシナリオ作成手順の見直しが必要か否か、を中心に行います。
この取引の事前の調査結果と分析結果は、
に公開しています。宜しければご参照ください。
また、分析手法や取引手法については、
に詳述しています。宜しければご覧ください。
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この指標の事前の調査結果と分析結果は、
- '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」調査(2017/1/2 19:48:00投稿)
- '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿)
に公開しています。宜しければご参照ください。
なお、昨年の勝率53勝9敗(勝率85%)、投資収益率133%(+33%)を踏まえ、今年はポジション1枚で取引を行い、その成績を記録していきます。
【7. 結果報告】
指標結果は次の通りでした。
取引結果は次の通りでした。
ポジション保有時間は5分38秒、この指標での収益率は2.75%でした。いずれも 「FXは上達するのか」 に挙げた目標をクリアできました。
今年の成績はこれで1勝0敗です。あと55回のミッションを、3勝1敗ペースでクリアすることを目指しましょう。
【8. 事後検証】
(8.1. 既出情報調査検証)
本調査の過程詳細は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」調査(2017/1/2 19:48:00投稿) に記載しています。
調査結論と事後反省を次に示します。事後反省では、調査結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
- 【調査結果1】本指標の過去反応は、発表前後ともに比較的大きくなることがあるので、ポジションを持つときには注意が必要です。
- 【結果反省1】事実、発表直後10分足は50pipsを超える反応となりました。次回も認識を修正する必要はありません。
- 【調査結果2】本指標の今回市場予想は、前回よりも0.2ポイント悪化となっています。諸般の状況を踏まえると、今回は市場予想以上に悪化する可能性があるため、重ねて注意を喚起しておきます。
- 【結果反省2】 結果は2.9ポイント改善で大きく外しました。これにて本指標は前回の山を上抜けたことになるため、上昇トレンドが明確になったと言えます。次回発表時にはその点を踏まえて調査を行う必要があります。
- 【調査結果3】指標発表の10分前からの9分足(縦軸には10-1分足と表記)で、10pips以上の跳幅となったことが20回あります。そして、指標発表直後10分足は、20pips以上となったことが21回あります。また、調査対象期間中に最も大きく反応したときは110pipsにも達しています。
- 【結果反省3】今回結果を踏まえて数値を改訂すれば、次回も注意喚起が必要なため、このまま修正は必要ありません。
(8.2. 反応性分析検証)
本分析の詳細過程は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿) に記載しています。
分析結論と事後反省を次に示します。事後反省では、分析結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
- 【分析結果1】反応性分析では三つシナリオ案を残すことにしました。
- 【結果反省1】シナリオ案11〜13のうち、11及び12は実際の反応に照らして勝てたシナリオ案と言えます。シナリオ案13はタイミングを掴むのが難しいものの、やはり勝てたシナリオ案だった可能性があります。2勝1不明のため、現在の分析方法を変更する必要はありません。
- 【分析結果2】全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きいので、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高いことがわかりました。
- 【結果反省2】分析通りの結果になりました。
- 【分析結果3】やり方次第で20pips近く狙うこともできそうな一方、10pips(最悪でも20pips)も含損が生じたらもう挽回できそうにない、ということが読み取れました。
- 【結果反省3】幸い、反応性分析が対象とする指標発表後の取引では、当初(発表後1分経過頃)こそ数pipsの含損でしたが、その後は終始含益を持って見ていられました。よって、次回取引での見直しは必要ありません。
(8.3. 反応一致性分析検証)
本分析の詳細過程は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿) に記載しています。
分析結論と事後反省を次に示します。事後反省では、分析結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
- 【分析結果1】反応一致性分析では二つのシナリオ案を残すことにしました。
- 【結果反省1】 二つのシナリオ案は1勝1敗という結果になりました。但し、次回以降の分析手法見直しは必要ない、と考えています 。
- 【分析結果2】指標発表直前1分足の陰線率が74%と偏っていることがわかりました。
- 【結果反省2】実際の結果は、今回陽線で反応しました。
- 【分析結果3】指標発表直後1分足の向きと同10分足の向きの一致率が86%あることがわかりました。
- 【結果反省3】実際の結果も分析結果通りになりました。
(8.4. 指標一致性分析検証)
本分析の詳細過程は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿) に記載しています。
分析結論と事後反省を次に示します。事後反省では、分析結論があたったか否かという点と、次回発表時に何らかの認識修正が必要か、を中心に行います。
- 【分析結果1】指標一致性分析では二つのシナリオ案を残すことにしました。
- 【結果反省1】二つのシナリオ案は2勝という結果になりました。分析手法見直しは必要ありません。
- 【分析結果2】事後差異と発表直後1分足との方向一致率が95%あることがわかりました。
- 【結果反省2】実際の結果も分析通りになりました。
- 【分析結果3】事後差異と発表直後10分足との方向一致率が77%あることがわかりました。
- 【結果反省3】実際の結果も分析通りになりました。
【9. シナリオ検証】
本シナリオ作成の過程は、 '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿) に記載しています。
事後反省は、次回発表時に何らかのシナリオ作成手順の見直しが必要か否か、を中心に行います。
- 【分析結果1】シナリオ1は、指標発表直前1分足始値がつく直前にポジションを取得し、指標発表直前に解消して、7-9pipsを狙うというものでした。
- 【結果反省1】結果は5.55pipsの損切となりました。但しこれは、シナリオ通りにポジションを持った結果であり、シナリオ履行における問題はありません。
- 【分析結果2】シナリオ2は、指標発表直後にポジションを取得し、10分足跳幅の20-38pipsを狙うというものでした。
- 【結果反省2】結果は7.65pipsを利確となりました。但し、実際には最大で40pips程度が狙えたことがわかっており、利確のタイミングが早すぎたかも知れません。
- 【分析結果3】シナリオ3は、指標発表直後1分足終値がつく頃にポジションを取得し、10分足跳幅の20-38pipsを狙うというものでした。
- 【結果反省3】結果は13.83pipsの利確となりました。但し、実際には40pips程度が狙えたことがわかっており、利確のタイミングが早すぎたかも知れません。
以上
この取引の事前の調査結果と分析結果は、
- '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」調査(2017/1/2 19:48:00投稿)
- '17.01/03.18:30予定ー英国景気指標「製造業PMI」分析(2017/1/2 22:05:00投稿)
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
2017年01月02日
'17.01/06.00:00予定ー米国景気指標「ISM非製造業景況指数」調査
'17.01/06.00:00に米国景気指標「ISM非製造業景況指数」が発表されます。今回発表は2016年12月分です。
今回の発表では次のようにポジションを持つ予定です。根拠を以下に示し、結果は事後に報告します。
※ 2017年1月6日22時15分追記
この指標の発表結果と取引結果を、 '17.01/06.00:00予定ー米国景気指標「ISM非製造業景況指数」分析 (2017/1/3 23:31投稿)に記載しました。
本指数は、(1) 米国主要経済指標のなかで毎月早い時期に発表されること(第3営業日)、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 米国の場合は製造業よりも非製造業のGDP貢献比が高いと思われること、から重要度・注目度が高いとされています。
本指数発表の2日前には製造業景況指数が発表されています。過去のデータを見る限り、反応(値動き)はこちらの非製造業景況指数の方が大きくなりがちです。重要度・注目度の高さに見合った大きな反応となることも多いので、ポジションを持つ場合には注意が必要です。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、です。
なお、ISMとはInstitute for Supply Management(米国供給管理組合)の省略形です。同非製造業景況指数は、
非製造業約300社の購買担当役員へのアンケート結果に基づく企業景況感を示した指標です。その内容は、「新規受注」「生産」「雇用」「入荷遅延」「在庫」の項目を、前月比で「良い」「悪い」「同じ」の三択で回答した集計結果に、季節調整を加えたものです。
最初に、本指標の過去及び今回発表情報のうち、既に公開されていることを整理します。以下の調査は2015年1月以降先月発表結果までの23回分のデータに基づき行っています。
まず、今回発表では前回よりも0.7ポイントの悪化が市場予想されています。本指標の過去の市場予想と発表結果を下図に示します。
図から、最近は2016年8月を底とした上昇トレンドへの転換が試されている状況、と言えるでしょう。
但し、今回は前回結果を下回る市場予想となっています。もし今回、市場予想を上回るとともに、前回結果を上回ることになれば、比較的大きな反応(値動き)となる可能性があります。
逆にもし今回、市場予想を下回り、前々回結果並みとなった場合には、最近のトランプ相場とFRB利上げに伴うドル高が是正される可能性もあります。
いずれにせよ、本指標発表日には22:30に雇用統計が発表されるため、その影響がどうなるか予断を許しません。
次に、過去の本指標発表前後ローソク足を一覧整理しておきます。
このブログでは、ローソク足の大きさを比較しやすくするため、同じタイミングを始値とする始値規準ローソク足で表記します。比較は、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足、の四種類について行います。
縦軸の目盛数値を見ると、指標発表の10分前からの9分足(縦軸には10-1分足と表記)で、10pips以上の跳幅となったことが8回あります。しかしながら、指標発表直前1分足では、10pips以上の跳幅となったことが1回しかありません。そして、発表直前1分足では、明らかに陽線よりも陰線が目立っています。
指標発表直後の反応は、20pips以上となったことが、1分足で9回、10分足で12回あります。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは70pips弱となっています。
なお、本日時点でまだ最新の製造業景況指数は発表されていませんが、「ISM製造業景況指数(1/4発表予定)」の過去結果と対比してみましょう。
同発表では、製造業景況指数が2015年12月・2016年1月頃を底とした改善基調にあることが読み取れます。
もし非製造業景況指数が製造業のそれの遅行指標ならば、まだまだ期間的にも程度的にも非製造業景況指数には改善余地があることになります。
以上の既出情報を整理した結果を纏めておきます。
既に公開されている既出情報の調査は以上です。
この続きは、(1) 過去の反応の大きさ、(2) 過去のローソク足の向き、(3) 過去の反応(指標値によってどちらに値動きしたか)を分析し、本指標でどのようにポジションを持てば良いかの検討を行っています。 こちらの'17.01/06.00:00予定ー米国景気指標「ISM非製造業景況指数」分析 へどうぞ。
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今回の発表では次のようにポジションを持つ予定です。根拠を以下に示し、結果は事後に報告します。
※ 2017年1月6日22時15分追記
この指標の発表結果と取引結果を、 '17.01/06.00:00予定ー米国景気指標「ISM非製造業景況指数」分析 (2017/1/3 23:31投稿)に記載しました。
【1. 指標概要】
本指数は、(1) 米国主要経済指標のなかで毎月早い時期に発表されること(第3営業日)、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 米国の場合は製造業よりも非製造業のGDP貢献比が高いと思われること、から重要度・注目度が高いとされています。
本指数発表の2日前には製造業景況指数が発表されています。過去のデータを見る限り、反応(値動き)はこちらの非製造業景況指数の方が大きくなりがちです。重要度・注目度の高さに見合った大きな反応となることも多いので、ポジションを持つ場合には注意が必要です。
指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、です。
なお、ISMとはInstitute for Supply Management(米国供給管理組合)の省略形です。同非製造業景況指数は、
非製造業約300社の購買担当役員へのアンケート結果に基づく企業景況感を示した指標です。その内容は、「新規受注」「生産」「雇用」「入荷遅延」「在庫」の項目を、前月比で「良い」「悪い」「同じ」の三択で回答した集計結果に、季節調整を加えたものです。
【2. 既出情報】
最初に、本指標の過去及び今回発表情報のうち、既に公開されていることを整理します。以下の調査は2015年1月以降先月発表結果までの23回分のデータに基づき行っています。
まず、今回発表では前回よりも0.7ポイントの悪化が市場予想されています。本指標の過去の市場予想と発表結果を下図に示します。
図から、最近は2016年8月を底とした上昇トレンドへの転換が試されている状況、と言えるでしょう。
但し、今回は前回結果を下回る市場予想となっています。もし今回、市場予想を上回るとともに、前回結果を上回ることになれば、比較的大きな反応(値動き)となる可能性があります。
逆にもし今回、市場予想を下回り、前々回結果並みとなった場合には、最近のトランプ相場とFRB利上げに伴うドル高が是正される可能性もあります。
いずれにせよ、本指標発表日には22:30に雇用統計が発表されるため、その影響がどうなるか予断を許しません。
次に、過去の本指標発表前後ローソク足を一覧整理しておきます。
このブログでは、ローソク足の大きさを比較しやすくするため、同じタイミングを始値とする始値規準ローソク足で表記します。比較は、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足、の四種類について行います。
縦軸の目盛数値を見ると、指標発表の10分前からの9分足(縦軸には10-1分足と表記)で、10pips以上の跳幅となったことが8回あります。しかしながら、指標発表直前1分足では、10pips以上の跳幅となったことが1回しかありません。そして、発表直前1分足では、明らかに陽線よりも陰線が目立っています。
指標発表直後の反応は、20pips以上となったことが、1分足で9回、10分足で12回あります。ちなみに、調査対象期間中に最も大きく反応したときは70pips弱となっています。
なお、本日時点でまだ最新の製造業景況指数は発表されていませんが、「ISM製造業景況指数(1/4発表予定)」の過去結果と対比してみましょう。
同発表では、製造業景況指数が2015年12月・2016年1月頃を底とした改善基調にあることが読み取れます。
もし非製造業景況指数が製造業のそれの遅行指標ならば、まだまだ期間的にも程度的にも非製造業景況指数には改善余地があることになります。
以上の既出情報を整理した結果を纏めておきます。
- 本指標の過去反応は、発表前後ともに比較的大きくなることがあるので、ポジションを持つときには注意が必要です。
- 本指標の今回市場予想は、前回よりも0.7ポイント悪化となっています。予想通りに今回も悪化しても、この程度ならば、2016年8月を底とする上昇トレンドは維持されます。がしかし、もし今回、市場予想を上回るとともに前回結果をも上回ることになれば、比較的大きな反応(値動き)となる可能性があります。逆にもし今回、市場予想を下回り前々回結果並みとなった場合には、最近のトランプ相場とFRB利上げに伴うドル高が是正される可能性もあります。いずれにせよ、本指標発表日には22:30に雇用統計が発表されるため、反応の大きさはそれら影響がどうなるかわからないため、予断を許しません。
- 本指標と参考対比した2016年12月分ISM製造業景況指数は、現時点で発表されていません。但し、製造業景況指数は改善基調が続いており、本指標(非製造業)はその遅行指標となっている可能性も高いので、全体的には本指標の改善基調もまだ続く、と予想しています。
既に公開されている既出情報の調査は以上です。
この続きは、(1) 過去の反応の大きさ、(2) 過去のローソク足の向き、(3) 過去の反応(指標値によってどちらに値動きしたか)を分析し、本指標でどのようにポジションを持てば良いかの検討を行っています。 こちらの'17.01/06.00:00予定ー米国景気指標「ISM非製造業景況指数」分析 へどうぞ。
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以上
2017年01月01日
'17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」分析
前回記事の'17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景気指数」調査
は、本指標について既に公開されている情報に基づく調査結果です。今回はそれらの情報に基づきどのタイミングでポジションを持つべきかを検討した分析記事となります。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅(始値からヒゲの長い方までのpips)と値幅(始値から終値までのpips)を使います。この分析は最初に行って、十分なpipsが狙えそうな指標か否かを判断します。
中段のグラフは過去の反応平均値を整理したものです。
グラフから、(1) 最近は以前ほど大きな反応をしていないように見受けられます。がしかし、(2) 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きく、両者の差が確保できているため、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高く、やり方次第で10pips以上狙うこともできそうです。一方、(3) 10pips(最悪でも20pips)も含損が生じたら、もう挽回できそうにない、ということが読み取れます。
下段の表は、ポジションの取得時期と解消時期とで、どの程度のpipsが狙えるかを一覧したものです。
最上段の左右に分かれた表は、指標発表後の反応の速さによるポジションの取得・解消の難度と、ポジションを取得・解消する判断の難しさと、ポジションを取得するタイミングが順張りとなるか逆張りとなるか、を得点付けしたものです。
この得点は昨年の教訓を踏まえて今回から改訂していますが、ここでは詳細を割愛します。
二段目の表は「合計C」列の得点を求めるために作成したものです。Aのタイミングでポジションを取得し、Bのタイミングでポジションを解消した場合、一段目の表の得点配分でどの程度大きさに違いがあるかを評価しています。一段目の得点の意味を踏まえると、「合計C」の値が大きいほど危険なポジションだと言えるでしょう。
この表は、先の表で得点配分を改訂しない限り、どの指標でも同じになります。
三段目の表は、過去平均何pipsが得られたポジションの持ち方かを「D」列で求め、それを二段目の表で求めた「合計C」で割っています。これによって「合理性重視」という表のタイトル通り、リスクの割にリターンが大きな行に順番が付けられるようになります。
そして、四段目(最下段)の表が、以上の反応性分析結果に基づく結論となっています。本分析結果と結論を以下に整理しておきます。
反応一致性分析では、指標発表前後のローソク足の向きを調べています。このブログでは、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足の4種類のローソク足を扱っています。これら各ローソク足の向きに偏りがないかと、あるローソク足と別のローソク足との向きが一致する傾向に偏りがないか、を調べています。
下表に前月までの分析結果及び今回分析結論を示します。
まず一段目(最上段)の表は、対象の4種類のローソク足の向きが陽線か陰線かに偏っていないかを調べています。結果、本指標では、ポジションを持つ根拠とする75%以上の偏りを見出すことができませんでした。
次に、中段の表は作業過程の記録です。
ローソク足実体部(値幅)には陽線/陰線/同値の三種類があります。このうち同値を取り除いて考えるため、陽線と陰線になった回数を求めているのが「判定数算出」です。同値ではポジションを持っても損益が発生しません(引き分けます)。損益が発生しない取引を勝率算出に含まない、という考えですが、これは各位見解が分かれるところでしょう。ともあれ、このブログでは引き分けを勝率に含まないことで勝率を算出しています。
「一致数算出」は説明が要らないでしょう。
下段(最下段)の表が各ローソク足の向きの一致率を算出したものです。
この表での一致率が反応一致性分析での期待的中率であり、75%以上か25%以下のときにシナリオ案を用意します。この表では、どのローソク足が別のローソク足の向きを示唆していたか、を調べたことになります。
結果、この指標は「陽線となるか陰線となるかが指標発表前に当てやすく、反応も素直なものとなりやすい」ことを示唆しています。このことは、次の指標一致性分析で確認してみましょう。
ともあれ、反応一致性分析の結果・結論を以下に整理しておきます。
指標一致性分析は、指標の良し悪しが反応(値動き)の向きと一致しているかどうかを分析します。より正確には、指標の「市場予想ー前回結果」が指標発表前の折込みとして反応に現れるかと、「発表結果ー市場予想」と「発表結果ー前回結果」の和が指標発表後の反応として表れているか、を分析しています。
まず上段の表は、表註の事前差異と事後差異の向きがそれぞれ偏っていないかを調べています。ここではいずれも約50%となっており、偏りはありません。
次に中段の表は、反応一致性分析のローソク足検証結果を再掲したものです。
下段の表は、上段・中段の表から指標の向き(事前差異と事後差異)とがローソク足の向きと一致しているか否かを調べたものとなっています。
表から、発表前後のローソク足の向きと事前差異・事後差異との関係が特に強いとは言えないようです。むしろ、事後差異と発表直後1分足との方向一致率は70%あり、直後10分足とのそれは45%しかないことから、本指標は発表直後こそ素直に反応するものの、10分も経たないうちに反転する可能性が高い、ということがわかります。
以下に指標一致性分析の結果・結論を纏めておきます。
以上の分析結果に基づき、ここまでに残したシナリオ案を一覧し、タイミングが同じシナリオ案を統合します。
上段の表は、ここまでの分析結果を一覧したものです。この表から、ポジションを持つタイミングが一致するものを統合すると、下段の表のようになります。
下段の表で、シナリオ1は期待できるpipsが小さく危険を冒す必要が認められませんでした。ポジションを持つかどうかは、実際の値動きを見て決めようと思います。
最後に、ここまでの調査・分析の結論を再掲しておきます。ポジションを持つ前に頭に入れておく注意点には下線を引いておきました。
既出情報の結果は次の通りです。
反応性分析の結果・結論は次の通りです。
反応一致性分析の結果・結論は次の通りです。
指標一致性分析の結果・結論は次の通りです。
結果は事後に報告します。皆さまのご健闘を祈念いたします。
※ 2017年1月4日21時41分追記
この指標の発表結果と取引結果を、 '17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」結果 に記載しました。
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【3. 反応性分析】
反応性分析では、過去発表直後の1分足と10分足の跳幅(始値からヒゲの長い方までのpips)と値幅(始値から終値までのpips)を使います。この分析は最初に行って、十分なpipsが狙えそうな指標か否かを判断します。
中段のグラフは過去の反応平均値を整理したものです。
グラフから、(1) 最近は以前ほど大きな反応をしていないように見受けられます。がしかし、(2) 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きく、両者の差が確保できているため、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高く、やり方次第で10pips以上狙うこともできそうです。一方、(3) 10pips(最悪でも20pips)も含損が生じたら、もう挽回できそうにない、ということが読み取れます。
下段の表は、ポジションの取得時期と解消時期とで、どの程度のpipsが狙えるかを一覧したものです。
最上段の左右に分かれた表は、指標発表後の反応の速さによるポジションの取得・解消の難度と、ポジションを取得・解消する判断の難しさと、ポジションを取得するタイミングが順張りとなるか逆張りとなるか、を得点付けしたものです。
この得点は昨年の教訓を踏まえて今回から改訂していますが、ここでは詳細を割愛します。
二段目の表は「合計C」列の得点を求めるために作成したものです。Aのタイミングでポジションを取得し、Bのタイミングでポジションを解消した場合、一段目の表の得点配分でどの程度大きさに違いがあるかを評価しています。一段目の得点の意味を踏まえると、「合計C」の値が大きいほど危険なポジションだと言えるでしょう。
この表は、先の表で得点配分を改訂しない限り、どの指標でも同じになります。
三段目の表は、過去平均何pipsが得られたポジションの持ち方かを「D」列で求め、それを二段目の表で求めた「合計C」で割っています。これによって「合理性重視」という表のタイトル通り、リスクの割にリターンが大きな行に順番が付けられるようになります。
そして、四段目(最下段)の表が、以上の反応性分析結果に基づく結論となっています。本分析結果と結論を以下に整理しておきます。
- 反応性分析では二つシナリオ案を残すことにしました。
- 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きいので、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高いことがわかりました。
- やり方次第で10pips以上狙うこともできそうな一方、10pips(最悪でも20pips)も含損が生じたらもう挽回できそうにない、ということが読み取れました。
【4. 反応一致性分析】
反応一致性分析では、指標発表前後のローソク足の向きを調べています。このブログでは、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足の4種類のローソク足を扱っています。これら各ローソク足の向きに偏りがないかと、あるローソク足と別のローソク足との向きが一致する傾向に偏りがないか、を調べています。
下表に前月までの分析結果及び今回分析結論を示します。
まず一段目(最上段)の表は、対象の4種類のローソク足の向きが陽線か陰線かに偏っていないかを調べています。結果、本指標では、ポジションを持つ根拠とする75%以上の偏りを見出すことができませんでした。
次に、中段の表は作業過程の記録です。
ローソク足実体部(値幅)には陽線/陰線/同値の三種類があります。このうち同値を取り除いて考えるため、陽線と陰線になった回数を求めているのが「判定数算出」です。同値ではポジションを持っても損益が発生しません(引き分けます)。損益が発生しない取引を勝率算出に含まない、という考えですが、これは各位見解が分かれるところでしょう。ともあれ、このブログでは引き分けを勝率に含まないことで勝率を算出しています。
「一致数算出」は説明が要らないでしょう。
下段(最下段)の表が各ローソク足の向きの一致率を算出したものです。
この表での一致率が反応一致性分析での期待的中率であり、75%以上か25%以下のときにシナリオ案を用意します。この表では、どのローソク足が別のローソク足の向きを示唆していたか、を調べたことになります。
結果、この指標は「陽線となるか陰線となるかが指標発表前に当てやすく、反応も素直なものとなりやすい」ことを示唆しています。このことは、次の指標一致性分析で確認してみましょう。
ともあれ、反応一致性分析の結果・結論を以下に整理しておきます。
- 反応一致性分析では三つのシナリオ案を残すことにしました。
- 本指標は、陽線となるか陰線となるかが指標発表前に当てやすく、反応も素直なものとなりやすいこと、を示唆しています。
- 期待的中率が75%には達しなかったものの、過去の傾向を見る限り、指標発表直前1分足の陰線率が71%、発表直後10分足の陽線率が70%もありました。
【5. 指標一致性分析】
指標一致性分析は、指標の良し悪しが反応(値動き)の向きと一致しているかどうかを分析します。より正確には、指標の「市場予想ー前回結果」が指標発表前の折込みとして反応に現れるかと、「発表結果ー市場予想」と「発表結果ー前回結果」の和が指標発表後の反応として表れているか、を分析しています。
まず上段の表は、表註の事前差異と事後差異の向きがそれぞれ偏っていないかを調べています。ここではいずれも約50%となっており、偏りはありません。
次に中段の表は、反応一致性分析のローソク足検証結果を再掲したものです。
下段の表は、上段・中段の表から指標の向き(事前差異と事後差異)とがローソク足の向きと一致しているか否かを調べたものとなっています。
表から、発表前後のローソク足の向きと事前差異・事後差異との関係が特に強いとは言えないようです。むしろ、事後差異と発表直後1分足との方向一致率は70%あり、直後10分足とのそれは45%しかないことから、本指標は発表直後こそ素直に反応するものの、10分も経たないうちに反転する可能性が高い、ということがわかります。
以下に指標一致性分析の結果・結論を纏めておきます。
- 指標一致性分析ではシナリオ案を残すことができませんでした(期待的中率75%以上か25%以下の傾向を見出せませんでした)。
- 事前差異と事後差異には偏りが見られません。
- 事後差異と発表直後1分足との方向一致率は70%あり、直後10分足とのそれは45%しかないことから、本指標は発表直後こそ素直に反応するものの、10分も経たないうちに反転する可能性が高い、ということがわかります。
【6. シナリオ作成】
以上の分析結果に基づき、ここまでに残したシナリオ案を一覧し、タイミングが同じシナリオ案を統合します。
上段の表は、ここまでの分析結果を一覧したものです。この表から、ポジションを持つタイミングが一致するものを統合すると、下段の表のようになります。
下段の表で、シナリオ1は期待できるpipsが小さく危険を冒す必要が認められませんでした。ポジションを持つかどうかは、実際の値動きを見て決めようと思います。
最後に、ここまでの調査・分析の結論を再掲しておきます。ポジションを持つ前に頭に入れておく注意点には下線を引いておきました。
既出情報の結果は次の通りです。
- 本指標の過去反応は、発表直前10分間で10pipsを超える可能性は少なく、発表直後10分間で25pips以上となったことも6回(26%)しかありません 。重要度や注目度の割には反応がそれほど大きくありません( 過去最大の反応は40pips )。逆に言えば、 ポジションを取って10pipsも20pipsも含損が発生すると、挽回できる可能性は小さいと言えるでしょう 。
- 本指標の今回市場予想は、前回よりも0.5ポイント改善となっています。予想通りに今回も改善されると、4回連続で前回結果よりも改善されることになります。その場合、2015年12月・2016年1月を底とする上昇トレンドを確認することができます。
- 本指標と参考対比した12/30発表「2016年12月分シカゴ購買部協会景気指数」では、今回発表が前回発表と市場予想よりも低下したものの、2015年12月を底とした上昇トレンドには変化なし、と見受けられます。
反応性分析の結果・結論は次の通りです。
- 反応性分析では二つシナリオ案を残すことにしました。
- 全体的には1分足よりも10分足の跳幅・値幅が大きいので、指標発表後に反応方向を確認してから安全にポジションを取得できる可能性が高いことがわかりました 。
- やり方次第で10pips以上狙うこともできそうな一方、10pips(最悪でも20pips)も含損が生じたらもう挽回できそうにない、ということが読み取れました。
反応一致性分析の結果・結論は次の通りです。
- 反応一致性分析では三つのシナリオ案を残すことにしました。
- 本指標は、陽線となるか陰線となるかが指標発表前に当てやすく、反応も素直なものとなりやすいこと 、を示唆しています。
- 期待的中率が75%には達しなかったものの、過去の傾向を見る限り、指標発表直前1分足の陰線率が71%、発表直後10分足の陽線率が70%もありました。
指標一致性分析の結果・結論は次の通りです。
- 指標一致性分析ではシナリオ案を残すことができませんでした(期待的中率75%以上か25%以下の傾向を見出せませんでした)。
- 事前差異と事後差異には偏りが見られません。
- 事後差異と発表直後1分足との方向一致率は70%あり、直後10分足とのそれは45%しかないことから、本指標は発表直後こそ素直に反応するものの、10分も経たないうちに反転する可能性が高い 、ということがわかります。
結果は事後に報告します。皆さまのご健闘を祈念いたします。
※ 2017年1月4日21時41分追記
この指標の発表結果と取引結果を、 '17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」結果 に記載しました。
以上
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2016年12月31日
'17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」調査
'17.01/04.00:00に米国景気指標「ISM製造業景況指数」が発表されます。今回発表は2016年12月分です。
今回の発表では次のようにポジションを持つ予定です。論拠を以下に示し、結果は事後に報告します。
※ 2017年1月4日21時36分追記
この指標の発表結果と取引結果を、 '17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」結果 に記載しました。
本指数は、(1) 米国主要経済指標で毎月最も早く発表されること(第1営業日)、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 一般論として製造業の景況感は小売・消費・物価関連の他の指標への影響も大きいと考えられること、から重要度・注目度が高いとされています。
がしかし、後述するように過去のデータを見る限り反応(値動き)はそれほど大きくありません。
本指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
本指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、FRBが本指数が50%未満のときに利上げをしたことがないということ、です。
なお、ISMとはInstitute for Supply Management(米国供給管理組合)の省略形です。本指数は、製造業約350社の購買担当役員へのアンケート結果に基づく企業景況感を示した指標です。その内容は、「新規受注」「生産」「雇用」「入荷遅延」「在庫」の項目を、前月比で「良い」「悪い」「同じ」の三択で回答した集計結果に、季節調整を加えたものです。
最初に、本指標の過去及び今回発表情報のうち、既に公開されていることを整理します。以下の調査は2015年1月以降先月発表結果までの23回分のデータに基づき行っています。
まず、今回発表では前回よりも0.5ポイントの改善が市場予想されています。本指標の過去の市場予想と発表結果を下図に示します。
図から、最近の発表値は3回続けて前回発表値を上回っています。それが4回続けてとなるかが、今回発表のポイントと言えるでしょう。本指数は2016年8月に一度大きく落ち込みました。もし今回が市場予想並みの数値になると、前回の山にあたる2016年6月の発表値を上抜けるため、2015年12月・2016年1月を底とする上昇トレンドを確認することができます。
次に、過去の本指標発表前後ローソク足を一覧整理しておきます。
このブログでは、ローソク足の大きさを比較しやすくするため、同じタイミングを始値とする始値規準ローソク足で表記します。比較は、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足、の四種類について行います。
縦軸の目盛数値を見ると、指標発表の10分前からの9分足(縦軸には10-1分足と表記)で、5pips以上の跳幅となったことが13回あり、10pipsを超えたことは2回しかありません。同様に、指標発表直前1分足では、5pips以上の跳幅となったことが8回で、10pips以上となったことは1回しかありません。重要度や注目度が高い割には、発表直前にあまり大きな動きが起きていなかったことがわかります。そして、発表直前1分足では、陽線になったときよりも陰線になったときの方が、明らかに値幅が大きくなる傾向があるようです。
指標発表直後の反応は、25pips以上となったことが、1分足で1回、10分足で6回あります。ちなみに、最も大きく反応したときは40pipsとなっています。やはり、重要度や注目度が高い割には、平素あまり大きく動く指標ではないようです。
なお、参考までに、直近関連指標として「2016年12月分シカゴ購買部協会景気指数(12/30発表)」の結果を調べてみました。
同発表では、前回結果57.5・市場予想56.8・今回結果54.6と、前回結果に対し2.9ポイント・市場予想に対し2.2ポイント低下していました。グラフを見る限りでは、この指標でこの程度の事前差異・事後差異の低下は、とりたてて大きな差異ではありません。むしろ、今回それらが低下しても、2015年12月を底とした上昇トレンドには変化なし、とグラフ全体からは見受けられます。
ちなみに、このときの反応は発表直後10分足が7pipsの陰線でした。
以上の既出情報を整理した結果を纏めておきます。
この続きは、(1) 過去の反応の大きさ、(2) 過去のローソク足の向き、(3) 過去の反応(指標値によってどちらに値動きしたか)を分析し、本指標でどのようにポジションを持てば良いかの検討を行っています。 こちらの'17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」分析 からどうぞ。
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※ 2017年1月4日21時36分追記
この指標の発表結果と取引結果を、 '17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」結果 に記載しました。
【1. 指標概要】
本指数は、(1) 米国主要経済指標で毎月最も早く発表されること(第1営業日)、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 一般論として製造業の景況感は小売・消費・物価関連の他の指標への影響も大きいと考えられること、から重要度・注目度が高いとされています。
がしかし、後述するように過去のデータを見る限り反応(値動き)はそれほど大きくありません。
本指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
本指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、FRBが本指数が50%未満のときに利上げをしたことがないということ、です。
なお、ISMとはInstitute for Supply Management(米国供給管理組合)の省略形です。本指数は、製造業約350社の購買担当役員へのアンケート結果に基づく企業景況感を示した指標です。その内容は、「新規受注」「生産」「雇用」「入荷遅延」「在庫」の項目を、前月比で「良い」「悪い」「同じ」の三択で回答した集計結果に、季節調整を加えたものです。
【2. 既出情報】
最初に、本指標の過去及び今回発表情報のうち、既に公開されていることを整理します。以下の調査は2015年1月以降先月発表結果までの23回分のデータに基づき行っています。
まず、今回発表では前回よりも0.5ポイントの改善が市場予想されています。本指標の過去の市場予想と発表結果を下図に示します。
図から、最近の発表値は3回続けて前回発表値を上回っています。それが4回続けてとなるかが、今回発表のポイントと言えるでしょう。本指数は2016年8月に一度大きく落ち込みました。もし今回が市場予想並みの数値になると、前回の山にあたる2016年6月の発表値を上抜けるため、2015年12月・2016年1月を底とする上昇トレンドを確認することができます。
次に、過去の本指標発表前後ローソク足を一覧整理しておきます。
このブログでは、ローソク足の大きさを比較しやすくするため、同じタイミングを始値とする始値規準ローソク足で表記します。比較は、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足、の四種類について行います。
縦軸の目盛数値を見ると、指標発表の10分前からの9分足(縦軸には10-1分足と表記)で、5pips以上の跳幅となったことが13回あり、10pipsを超えたことは2回しかありません。同様に、指標発表直前1分足では、5pips以上の跳幅となったことが8回で、10pips以上となったことは1回しかありません。重要度や注目度が高い割には、発表直前にあまり大きな動きが起きていなかったことがわかります。そして、発表直前1分足では、陽線になったときよりも陰線になったときの方が、明らかに値幅が大きくなる傾向があるようです。
指標発表直後の反応は、25pips以上となったことが、1分足で1回、10分足で6回あります。ちなみに、最も大きく反応したときは40pipsとなっています。やはり、重要度や注目度が高い割には、平素あまり大きく動く指標ではないようです。
なお、参考までに、直近関連指標として「2016年12月分シカゴ購買部協会景気指数(12/30発表)」の結果を調べてみました。
同発表では、前回結果57.5・市場予想56.8・今回結果54.6と、前回結果に対し2.9ポイント・市場予想に対し2.2ポイント低下していました。グラフを見る限りでは、この指標でこの程度の事前差異・事後差異の低下は、とりたてて大きな差異ではありません。むしろ、今回それらが低下しても、2015年12月を底とした上昇トレンドには変化なし、とグラフ全体からは見受けられます。
ちなみに、このときの反応は発表直後10分足が7pipsの陰線でした。
以上の既出情報を整理した結果を纏めておきます。
- 本指標の過去反応は、発表直前10分間で10pipsを超える可能性は少なく、発表直後10分間で25pips以上となったことも6回(26%)しかありません。重要度や注目度の割には反応がそれほど大きくありません(過去最大の反応は40pips)。逆に言えば、ポジションを取って10pipsも20pipsも含損が発生すると、挽回できる可能性は小さいと言えるでしょう。
- 本指標の今回市場予想は、前回よりも0.5ポイント改善となっています。予想通りに今回も改善されると、4回連続で前回結果よりも改善されることになります。その場合、2015年12月・2016年1月を底とする上昇トレンドを確認することができます。
- 本指標と参考対比した12/30発表「2016年12月分シカゴ購買部協会景気指数」では、今回発表が前回発表と市場予想よりも低下したものの、2015年12月を底とした上昇トレンドには変化なし、と見受けられます。
この続きは、(1) 過去の反応の大きさ、(2) 過去のローソク足の向き、(3) 過去の反応(指標値によってどちらに値動きしたか)を分析し、本指標でどのようにポジションを持てば良いかの検討を行っています。 こちらの'17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」分析 からどうぞ。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者、FX手法研究会、及び、本ブログ運営会社のそれぞれに対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
2016年12月30日
'16.12/30.23:45予定ー米国景気指標「シカゴ購買部協会景気指数」調査
'16.12/30の23:45には米国「シカゴ購買部協会景気指数」の発表が予定されています。
この指標は、シカゴ地区製造業の購買担当者に直接インタビューを行って、景況感を指数化しています。好況・不況の境目は50です。
他にも製造業の景況感を調査した経済指標は、ISM製造業景気指数、ニューヨーク連銀製造業景気指数、及び、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、があります。それらのなかで、この指標は最も影響が小さいと見なされています。がしかし、発表予定日が、重要なISM製造業景気指数の直前(前営業日?)のため、その先行指標として関心を集めるようです。今回も年明け早々1/4にはISM製造業景気指数の発表が予定されています。
今回はこの指標での取引のためでなく、来年中に上記の米国景気指数の関係と取引のしやすさを検討したかったため、調査を行いました。
調査結果を下表に一覧しておきます。下表は、2015年1月分から先月まで、23回の過去のデータの集計結果となります。
この表から、次のことが読み取れます。
本指標での取引は行わない、が結論です。
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他にも製造業の景況感を調査した経済指標は、ISM製造業景気指数、ニューヨーク連銀製造業景気指数、及び、フィラデルフィア連銀製造業景気指数、があります。それらのなかで、この指標は最も影響が小さいと見なされています。がしかし、発表予定日が、重要なISM製造業景気指数の直前(前営業日?)のため、その先行指標として関心を集めるようです。今回も年明け早々1/4にはISM製造業景気指数の発表が予定されています。
今回はこの指標での取引のためでなく、来年中に上記の米国景気指数の関係と取引のしやすさを検討したかったため、調査を行いました。
【調査概要】
調査結果を下表に一覧しておきます。下表は、2015年1月分から先月まで、23回の過去のデータの集計結果となります。
この表から、次のことが読み取れます。
- 反応性分析結果に依れば、本指標発表直後10分足値幅は5pipsと小さい
- 指標一致性分析結果に依れば、同上値幅方向と指標方向とは不一致率が高い(一致率が28%と低い)
- よって、指標発表結果が判明してからポジションを取ってpipsを稼ぐことが難しく、且つ、期待的中率も本ブログにおける取引規準に達していない
本指標での取引は行わない、が結論です。
以上
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2016年12月17日
'16.12/22.22:30予定ー米国「四半期GDP確報値」調査
'16.12/22.22:30に米国「四半期GDP確報値」が発表されます。
今回の発表は確報値ということもあり、速報値や改定値ほどの反応は期待できません。
更に、今回は木曜発表ということもあり、前週の新規失業保険申請件数と同時発表となります。そのため、過去の本指標による反応を分析しても、前週の新規失業保険申請件数の反応と重なり合ってしまい、有効な見通しが立てられません。
よって、今回は取引を行わないことにしました。
ご参考までに、2013年1-3月期以降前回までの14回分について、市場予想と発表結果をグラフ化しておきます。
上図から、今回は四半期GDPが上向くと予想されています。そこで、ポジションを持つ方のために、四半期GDPが前回発表値よりも良くなったときの発表直後1分足と同10分足を、始値規準で一覧しておきます。
ご検討を祈念しています。
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更に、今回は木曜発表ということもあり、前週の新規失業保険申請件数と同時発表となります。そのため、過去の本指標による反応を分析しても、前週の新規失業保険申請件数の反応と重なり合ってしまい、有効な見通しが立てられません。
よって、今回は取引を行わないことにしました。
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ご参考までに、2013年1-3月期以降前回までの14回分について、市場予想と発表結果をグラフ化しておきます。
上図から、今回は四半期GDPが上向くと予想されています。そこで、ポジションを持つ方のために、四半期GDPが前回発表値よりも良くなったときの発表直後1分足と同10分足を、始値規準で一覧しておきます。
ご検討を祈念しています。
以上
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2016年12月10日
'16.12/15.04:00予定ー米国「FOMC政策金利」調査
'16.12/15.04:00には米国「FOMC政策金利」分析が予定されています。
反応性分析では、この指標発表直後の反応(値動き)を調べて、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
上の図表から、10pips以上が狙える組み合わせが4通りあることがわかりました。この4通りのパターンについて、安全性を重視してポジションを取る場合と、合理性を重視してポジションを取る場合と、を検討してみました。
中段が安全性重視の結論であり、下段が合理性重視の結論となりました。上段のふたつの表は、その判断基準となります。判断基準については意見が分かれることもあるかも知れませんね。
ともあれ、反応性分析の結論としては、安全性の点でも合理性の点でも1位となったシナリオ13がベストです。すなわち、発表直後1分足の終値がつく頃に、同1分足と同じ方向(順張り)にポジションを取得し、10分足跳幅の最大値を狙ってポジションを解消します。10分足跳幅がいつ最大となるかはわからないので、過去16回の平均値の19pipsが参考になるでしょう。
反応一致分析は、指標発表前後のローソク足の向きに特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。反応一致分析では、ローソク足の向きに偏りがないかを調べるローソク足分析と、発表前後のローソク足の向きの一致に偏りがないかを調べる一致性分析と、を順に行います。
後述するように、今回は取引を見送ります。
まず、発表直前10-1分足のローソク足を下図に示します。
昨年12月の利上げ時に特徴は見受けられません。
次に、発表直前1分足のローソク足を示します。
少し陰線が目立つように見受けられます。そして、昨年12月の利上げ時にも特徴は見受けられません。
次は、発表直後1分足です。
昨年12月の利上げ時には、跳幅が過去16回の陽線では最大の50pipsに達したことがわかりました。このときは下跳幅が10pipsしかなかったようです。
最後に、発表直後10分足を示します。
昨年12月の利上げ時は、上跳幅が70pips、下跳幅が80pipsに達しており、最終的には陽線となっています。かなり激しい反応があったようです。
以上の結果、今回予想通りに利上げの場合は、先の反応性分析結論通りの取引(シナリオ案13)を実行するにも、一度チャンスを逃すと大きく含損が膨らむ可能性があります。そして、昨年12月の利上げ発表時のように、最終的に発表直後10分足が陽線に戻るという保証はありません。最近のFOMC利上げ事例は1回しかないからです。
これなら、発表直前に買ポジションを取って、同時に確実と思われる25pips程度の指値注文をしておく方が安心だという気がします。がしかし、このシナリオはもしも今回予想に反して利上げが行われなかった場合のダメールが大きすぎるかも知れません。
これらのことを踏まえると、今回のFOMCはかなり利上げの可能性が高いとされているものの、取引を見送った方が良さそうです。「微益であっても着実に利益を積み重ねていく」というブログ趣旨に添っていません。
取引中止を決めた以上、以下は定型の分析シートのみを添付しておきます。
取引中止判断に依り、今回はシナリオがありません。
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【反応性分析】
反応性分析では、この指標発表直後の反応(値動き)を調べて、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。
上の図表から、10pips以上が狙える組み合わせが4通りあることがわかりました。この4通りのパターンについて、安全性を重視してポジションを取る場合と、合理性を重視してポジションを取る場合と、を検討してみました。
中段が安全性重視の結論であり、下段が合理性重視の結論となりました。上段のふたつの表は、その判断基準となります。判断基準については意見が分かれることもあるかも知れませんね。
ともあれ、反応性分析の結論としては、安全性の点でも合理性の点でも1位となったシナリオ13がベストです。すなわち、発表直後1分足の終値がつく頃に、同1分足と同じ方向(順張り)にポジションを取得し、10分足跳幅の最大値を狙ってポジションを解消します。10分足跳幅がいつ最大となるかはわからないので、過去16回の平均値の19pipsが参考になるでしょう。
【反応一致分析】
反応一致分析は、指標発表前後のローソク足の向きに特徴的な偏りがないかを調べ、ポジションが安全に取れそうな傾向がないかを分析します。反応一致分析では、ローソク足の向きに偏りがないかを調べるローソク足分析と、発表前後のローソク足の向きの一致に偏りがないかを調べる一致性分析と、を順に行います。
後述するように、今回は取引を見送ります。
(ローソク足分析)
まず、発表直前10-1分足のローソク足を下図に示します。
昨年12月の利上げ時に特徴は見受けられません。
次に、発表直前1分足のローソク足を示します。
少し陰線が目立つように見受けられます。そして、昨年12月の利上げ時にも特徴は見受けられません。
次は、発表直後1分足です。
昨年12月の利上げ時には、跳幅が過去16回の陽線では最大の50pipsに達したことがわかりました。このときは下跳幅が10pipsしかなかったようです。
最後に、発表直後10分足を示します。
昨年12月の利上げ時は、上跳幅が70pips、下跳幅が80pipsに達しており、最終的には陽線となっています。かなり激しい反応があったようです。
以上の結果、今回予想通りに利上げの場合は、先の反応性分析結論通りの取引(シナリオ案13)を実行するにも、一度チャンスを逃すと大きく含損が膨らむ可能性があります。そして、昨年12月の利上げ発表時のように、最終的に発表直後10分足が陽線に戻るという保証はありません。最近のFOMC利上げ事例は1回しかないからです。
これなら、発表直前に買ポジションを取って、同時に確実と思われる25pips程度の指値注文をしておく方が安心だという気がします。がしかし、このシナリオはもしも今回予想に反して利上げが行われなかった場合のダメールが大きすぎるかも知れません。
これらのことを踏まえると、今回のFOMCはかなり利上げの可能性が高いとされているものの、取引を見送った方が良さそうです。「微益であっても着実に利益を積み重ねていく」というブログ趣旨に添っていません。
(一致性分析)
取引中止を決めた以上、以下は定型の分析シートのみを添付しておきます。
【指標一致分析】
(指標分析)
(一致性分析)
【シナリオ作成】
取引中止判断に依り、今回はシナリオがありません。
以上
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