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2019年08月27日

家族の木 THE FOURTH STORY 真と梨央 <7 預ける>

預ける

rose-petals-3194062_1280[1].jpg

梨央の実家は東京でも指折りの高級住宅街だった。大きな家で夫婦と姉の三人の暮らしだ。夕方の4時ごろ家に着いた。家では義母がびっくりしながらも喜んでくれた。「多分寄ってくれないと思ってたの。浜野さんでも皆さん待ちかねでしょうから。」と言いながら満面の笑みだった。義父が慌てふためいて帰ってきた。「おお、元気そうだな。」とこちらも興奮気味だ。

「まあ、ゆっくりして と言いたいが浜野のお宅は大丈夫か?こちらが先でも問題ないのか?」と聞かれて「実は浜野へは戻らないでこのまま神戸へ帰ろうかと思います。」というと表情が変わって「じゃあ梨央はどうするんだ?梨央が一人で浜野のお宅に行くのか?」と聞いてくる。

「実は梨央さんを土曜日まで預かっていただけないでしょうか?」と言い終わらないうちに義父は立ち上がっていた。「梨央はうちの娘だ。預かってくれなんぞといわれなくてもうちで引き受ける。気に入らなければはっきり言えばいいんだ。いい加減な口の利き方しやがって。」とわめき散らした。

「いや違います。落ち着いてください。」「なんで落ち着けるんだ。」ここに仲裁に入ったのは義母だった。「落ち着いて。あなた落ち着いて。とにかく何がいけなかったのか言っていただかないと。」といった。

梨央が「私ね今別居するなんてできないのよ。」というと、義父と義母はまるでコントのように同時に動作が止まった。

「気に入らないという話ではないんです。梨央さんに神戸に来てもらいたいんです。梨央さんを浜野の家に一人で置くのは酷な話です。あの家では梨央さんの神経が持ちません。神戸の私の部屋の片づけを済ませたら迎えに来ます。神戸の部屋は寝に帰っていた部屋でして、何もありません。少し片づけないと梨央さんが寝るスペースもないんです。夫として妻の梨央を預かってくれませんか?というお話をしています。」というと、義父と義母は座りなおして「どういうことだ?君はご実家と関係が悪いのか?」と聞かれた。

「私ひとりが先妻の子供です。今の母は後妻で妹達はその子供です。お恥ずかしい話ですが私は両親とは不仲です。両親に梨央を預けるわけにはいかないんです。」

「君のご家庭の事情は聞いている。しかし、そんなことは今頃いう話じゃないじゃないか。もっと最初に決めておくことじゃないか。」

「いや、あの、それは私の至らないところでして、その、自分がこういう風に思うことになるとは思ってもいませんでして。」

「君、何を言ってるのかわからん。」

梨央が「パパあのね、私が離れたくないってお願いしたの。」というと、「お前は黙っていなさい!」と一喝した。

「つまり、妻と別れて暮らすのが辛いということが分かっていませんでして。」

「もう少し単刀直入にいえんのかね」

「つまり、梨央と別れて暮らすのが嫌だということです。このまま神戸へ連れて帰りたいが、明日出勤なので梨央を全く知らない場所で一人ぼっちにすることはできないということです。」

「そういってくれるとわかりやすい。確かに全く知らない場所に一人ぼっちにするのは心配だ。気を使ってくれてありがとう。」といわれたときには、汗だくになっていた。

「もう籍が入っていることだし、呼び捨てにすることは、まあ構わんが」と変なコメントもついてきた。隣で義母が泣いていた。梨央を見ると真っ赤な顔をして大汗をかいていた。


続く

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2019年08月26日

家族の木 THE FOURTH STORY 真と梨央 <6 ハネムーン6日目>

ハネムーン6日目

bouquet-1463562_1280[1].jpg

最後の日の朝、洗面所でひげを剃りながら考えた。特典狙いで事故物件と結婚する覚悟だったから単身赴任を決め込んでいた。実家で嫁姑問題が起きようと知ったこっちゃないと思っていた。自分たちの都合で進めた結婚なんだから自分たちで解決すればいいと思っていた。

まさかその妻に自分が夢中になるとは思っていなかった。梨央をあの身勝手で派手好きな母親のそばに置くわけにはいかなかった。きっと梨央の心が壊れてしまうと思った。それに、このまま別れるのがつらかった。

とにかく一旦は俺の実家に入らないとしょうがない。梨央の嫁入り道具はすべて実家に入っていた。家具類はもう配置していた。2階全部を夫婦で使うようにリフォームしていた。3カ月ぐらいは梨央はそこに住んでその間に新たに部屋を借りるかマンションを買うかしよう。と考えをまとめていた。

すると、いつの間にか洗面所に入っ来ていた梨央が俺の背中にもたれかかってきた。背中に顔をうずめたまま、「ねえ、私、なんだか恋をしてしまったようなの。ねえ、このままずっとこうしていたいの。離れたら死んでしまうかもしれない。」といった。心なしか背中が湿ったような気がした。

俺はあまり物事に迷わない。それなのにこの一撃で今までの考えが大きくぐらついた。3ヵ月も放っておけるか?毎週帰るにしても梨央の心が持ちこたえるか?

梨央は急に口数が少なくなった。飛行機の中で「梨央、君このまま3カ月ぐらい別れて暮らせるか?」と聞くと「いや。」と即答だった。

あれやこれやと色々考えた末に「成田に着いたらすぐ君のご実家にいこう。君、実家へ帰れ。」というと梨央は呆気にとられた顔をした。

「神戸のマンションを片付けたら迎えに行く。次の土曜日には行ける。君それまで実家で待っていてくれないか?」というと「直ぐ連れて帰ってくれないの?」といった。「明日出勤だ。あの散らかった部屋に君一人置いていけないじゃないか。」と答えた。

本当は女の気配を消さなければならなかったのだ。何とルーズな話だろう。新婚の妻を来させない前提で部屋は全く片付けていない。加奈が何度か来ている。何があるかわからなかった。梨央は「絶対次の土曜日には迎えに来てね。ううん、いい、私が行く。なんて言う駅で降りるの?」とメモを取ろうとした。

「JRの御影っていうところ。駅から10分だ。全然知らないところなんだから、迎えに行くまで待ってて。心配ないよ。土曜日には絶対行く。」というと「うん。」といって手を強く握った。不安感が伝わってきた。

続く

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2019年08月25日

THE FOURTH STORY 真と梨央  <5 ハネムーン5日目>

ハネムーン5日目

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その日から外に出るときには手をつないだ。お嬢様は手をつなぐと後ろから車が来てもソワソワしなくなった。手は見た目よりも肉厚でふわふわしていた。手をつないでいると、なんだかこの女がとても好きな気がした。お嬢様が俺に頼り切っている気がして気持ちがよかった。

その夜も迷っていた。良くも悪くもない状態でトレーニングをするのは疲れる。今日はもういいだろう、帰ればいつでも機会はあるんだから、とぼんやり思ってから、帰ったらすぐ別居になることを思い出した。

結婚に期待していなかったので新婚旅行の後も神戸への単身赴任を決めていた。ところが、それが納得できなくなっていた。こんなに中途半端じゃダメだろう。きちんと成果を上げとかなくちゃとかなんとか考えていたが、要するに別れたくなくなっていた。

この5日間でいろいろな話をした。性的なこと以外にもいろいろな面で親しくなっていた。辛い経験も打ち明けてくれた。素直で明るい性格で一緒にいるのが心地よくなっていた。それに意外に世話焼きだった。男女関係にはセックスと容姿以外のことがいっぱいあると初めてわかった。

服装もおとなしいし話をしていても損得勘定がなかった。何とはなしにユーモラスで心安らぐ魅力があった。何も知らないところから自分が教えているという優越感も持っていた。

俺がシャワー室から出てくると冷蔵庫の前まで行って「ビール飲みますか?」と聞いてきくる。「あんなことしたのに、いつまでも敬語は変だよ。」というと少しはにかみながら「ビールはいかが?」といった。「それじゃビール売りだ。」と笑ってしまった。

そして気が付いた。俺は何とうかつな男だろう。なぜ、ここに酒があるのか理解していなかった。こんなに便利なリラックスツールがあるじゃないか。

今日はウィスキーにしようかな?というとウィスキーとタンブラーを持ってきてくれた。氷もいりますか?と聞かれたので「いらない」と答えた。「君もこっちで飲もうよ。」と誘うとオレンジジュースとタンブラーをもって隣に腰かけた。こんなお定まりのシチュエーションも知らない様だった。

タイミングを見てウィスキーをあおって、そのままお嬢様の両頬を持ち上げてキスした。少し、せき込んでゴホゴホしたが構わずそのままお嬢さまの口にウィスキーを流し込んだ。口を離してお嬢様を見ると驚きのあまり声が出ないようだった。

「ウィスキーはこうして飲むのが一番おいしいんだよ。」というと少しのけぞったようだがまだ言葉が出なかった。もう一度同じようにしてウィスキーを飲ませた。ちょっと肩の力抜けているように思った。もう一度同じようにして飲ませた。ワンフィンガーを飲ませたことになる。

目が潤んでいた。15分ぐらいその日行った観光地の話をした。「もう遅いし、そろそろ寝るか」と声をかけると、一緒に立ち上がったが大きくよろめいた。何がおかしいのか、ふふふと笑った。そのあともなんとなく笑っている。

そのままベッドにつれて行ってもなんだか楽しそうにニコニコ顔だ。お嬢様は笑い上戸らしかった。多分お嬢様の酒癖を知っているのは自分だけだとうれしかった。親も兄弟もこの楽しい酒癖を知らないだろう。

初めて酒に酔ったのだろう。終わった時には梨央はほほ笑みながら、まだ快感の波に浮いていた。時々鼻にかかった声を出した。

今まで教えているつもりだったのが今夜、完全に逆転してしまった。梨央の身体の奥に眠っていた性の女神が一気に目覚めた夜だった。梨央は快感が長引く体質のようだった。ぼんやり開いた口がなんだかとてもわいせつだった。

翌朝の梨央はなんとなく逃げるようなそぶりで目を合わそうとしなかった。朝食の最中に「昨夜はすごかったよ。」と声をかけると身を縮めて「ごめんなさい。」といった。一瞬なんで謝っているのかわからなかった。昨夜男を悩殺した女は朝になると自信なげにうつむいた。

「なんで謝るの?あんまり色っぽくてもう夢中になっちゃったよ。君は凄い。」「ごめんなさい。」「謝らなくていい。自慢してもいいくらいだよ。まあ、あんまり大っぴらに言うこっちゃないけど。」というとまた「ごめんなさい。」とあやまった。「やられた」と思った。


続く

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2019年08月24日

家族の木 THE FOURTH STORY 真と梨央  <4 ハネムーン3日目〜4日目>

ハネムーン3日目〜4日目

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3日目も同じようにした。慣れてきたらしく抵抗することはなくなって、されるがままになっていた。時々ああっとか、ううんとか声が出るようになっていた。不思議なことにトレーニングを一日でも休むと後退するような気がしていたが、さすがに3日続けると疲れが出た。

4日目はさすがにもう無理だった。いい年なのによく頑張ったと自分をほめてやりたかった。それはお嬢様も同じだろう。毎晩緊張を強いられて大変だっただろう。一旦休戦だった。早々と休戦宣言をするとお嬢様もホッとしたようだった。

ベッドに入ってからもいろいろな話をした。大学では幼児心理学を専攻したらしい。母親の影響だそうだ。母親のように保育士として働きたかったといった。そんな夢も忌まわしい事件に巻き込まれて叶わなかったのだろう。

なんだろう。性格が好きになっていた。いたわってやりたいと思うようになっていた。

「辛かったな。ずっと家にいたのか?」

「ええ、いつも家族と一緒じゃなきゃ怖くて外に出られなかったの。今も後ろから車が来ると、なんだかぞっとしてしまう。だから観光のときもそわそわしちゃって。なんだかご迷惑かけてしまって。」

「迷惑じゃないさ。ただ、なんでだろうと思ってた。車で襲われたのか?知り合いか?」

「そうなの。姉の恋人の友達だったの。なんだか好きになれなくて。」

「あの日、夕方友達と別れて家に帰る途中にあの人が車で通りかかったの。送ってあげるって言われたんだけど断ったわ。なんだか好きじゃなかった。そしたら、その人車から降りてきて何か話そうとしたの。それで急にみぞおちに何か痛みが来たの。息もできないぐらい苦しんでいるのに車に押し込まれたわ。騒いだら殺すって言われたの。

知らないマンションにつれていかれて、真っ暗な小さな部屋に閉じ込められて、ペットボトル2本が部屋に投げ込まれたわ。それからどんなに叫んでもドアを開けてくれなかった。その直後に玄関ドアを閉める音がして、もう何も聞こえなくなったの。何時間も何日もその中でほったらかしにされていたの。叫んで叫んで叫び疲れてウトウトして。また叫んで、のどが渇いて苦しくて。

目が覚めたら何か焦げる匂いがするの。このまま死ぬんだと思ったわ。とても苦しくてパパやママに会いたくて、梨沙ちゃんにも会いたくて、悔しくて悔しくて本当に悔しい時って涙も出ないの。怖くて怖くて、ガタガタ震えていたの。本当に震えているのが自分でもわかるの。

そしたら、ものすごい勢いでガラスが割れる音がして男の人が何人も入ってきたの。もう最後の声を振り絞って助けてって叫んだの。部屋のドアが開いて消防の人が二人で外へ連れて出てくれたわ。犯人は自分の部屋に火をつけてお風呂で自殺したの。

私を殺して死のうとしたのよ。何故だかわからないの。ひどいでしょ。ひどいでしょ。だから男の人なんて絶対嫌いだったの。」といってホントに小学生のように泣いた。

「その消防士に礼をいわなきゃな。おかげで梨央に巡り合えた。これからは俺が守るから大丈夫、一生守るから。」と言っていた。俺はそんな言葉を言う人間が嫌いだった。でも、「俺が守るから安心しろよ。安心して寝たらいい。」とその夜は腕枕をして寝た。

服を着たままの何もしなかった女に一晩中腕枕をした。俺はいつからこんないい人になったんだと思った。

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2019年08月23日

家族の木 THE FOURTH STORY 真と梨央 <3、ハネムーン2日目>

ハネムーン2日目

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翌朝はなかなか起きられなかった。とても疲れていた。お嬢様も同じだった。衝撃の初体験で疲れ果てたようだった。丸くなって眠っていた。そのままにしてシャワーを浴びた。

シャワー室から出たときには、もう起きていて「なんか私朝寝坊しちゃって、ごめん」まで言いかけたので、「謝らなくていいんだ。二人で朝寝坊したんだから謝ることなんてないんだよ。そんなに、いつもいつも謝ることないんだ。」というと、また「すみません。私不器用で。」といった。多分、心の中でめんどくせーとぼやいていたのが分かっていたのだ。可愛そうなことをした。

「君はきれいだ。君と結婚してよかった。」と声をかけると、「ありがとう」と笑った。とろけそうな笑顔だった。「今日は観光はやめよう。ここでゆっくりしよう。それより、大丈夫か?」と聞くと、はにかんだまま「大丈夫です。でも、なんだかちょっと・・・。」とだまってしまった。「ちょっと何?」ときくと「何か挟まってるような気がするの」といわれて爆笑してしまった。卑猥で楽しい会話だった。

その日は一日ホテルにいた。ホテルのショッピングセンターで買い物をした。最初は口数が少なかったが、そのうちにお土産を買い始めた。お母様って何がお好きですか?私の母は好きなものが地味なの。ハンカチで大喜びするわ。ねえあなたのお母様は何が好きかしら?聞かれてもわからなかった。

香水かなあと軽そうなものを答えた。ねえ、どんなブランドがお好きかしら?と聞かれて、もう答えられなかった。わからないと答えると、ローズ系がいいわよね、きっとお母様に似合う。といって自分で買ってしまった。

君はどんな香水が好き?と聞くと「香水は使わないの、オードトワレだけ。」といわれても何かわからなかった。「その、オードトワレを買おう。どれが好きなの?決まって使ってるものがあるの?」と聞くとあまり高くないブランドを答えた。

お嬢様はもっと有名ブランドの高いものを使っているのかと思った。母のために買った香水の5分の一ぐらいの買い物だった。ちゃんとした躾を受けている女は浪費はしないのだとわかった。

夕食を終えて部屋に帰ると微妙な空気が漂ってきた。お互いにそのことしか頭になくなってくる。部屋に戻って、「君シャワーを浴びれば?」というと「どうぞお先に」というので、「今日は君が先に浴びればいいよ。」と奇妙な譲り合いをした。

お嬢様はシャワー室から出て来るときには、もうすっかりパジャマを着こんでいた。普通はこのタイミングならバスローブだろ、と思いながら後ろから抱き寄せて「いい匂いがする。」というと、今日買ってもらったトワレを使ったの。」と答えた。

世間慣れしていないのに男の気持ちを捕まえることはできるんだと意外な感じがした。「じゃあ、今日もしよう。いいね。」と念を押すとうつむいたままうなずいた。昨日のしんどさがよみがえってきた。

しばらくはトレーニングのつもりでがんばろうと思った。性格がいいのは今日一日で分かった。暖かい家庭で育った素直な性格だった。お嬢様は昨日と同じで、所在なげに化粧台の椅子に座っていた。うつむいて一言もしゃべらない。手をつないでベッドまで連れて行った。

「昨日は悪かった。知らなかったんだ。あんなに痛いものだとは分からなかった。今日はもっと優しくするよ。安心してて大丈夫だ。リラックスして。こういうことは練習が大切なんだよ。」と言いながら押し倒した。抵抗しなかった。

今日は普通に単なるお人形だと安心した。されるままになっていた。胸を触ると体を固くしたが抵抗はしなかった。まだ緊張は解けないようだが、恐れおののくようなことも無くなってきた。適度な羞恥心を好ましく思っていた。



続く


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2019年08月22日

THE FOURTH STORY 真と梨央 <2 ハネムーン1日目>

ハネムーン1日目

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最初の夜、初夜というものの経験はなかったが別に普通にヤればいいと思っていた。がこれが普段とは勝手が違った。

「何か飲む?何がいいい? 」
「はい オレンジジュースを」

「もう遅いね。シャワー浴びれば?」 
「いえ、お先にどうぞ。」
「じゃあお先に。」
「君、シャワー浴びないの?」 
「いえ、浴びます。」

心の中で「めんどくせー」と叫んだ。
お嬢様は、言わなければただ座っていた。言えば、言ったことだけした。

シャワーの後、俺はベッドに寝転んで居たがお嬢様は化粧台の椅子に腰かけたまま動かない。新婚旅行だというのに、普通のパジャマ姿だった。確かに薄いピンク色できれいだがセクシーではなかった。こういう時には、もっとひらひらした感じの色っぽいものを着るんじゃないのか、と拍子抜けしてしまった。

とにかく、声をかけなければ動かない。もう放っておいて寝ようかと思った。

「君、寝ないの?」 
「いえ、寝ます。」
「じゃあ、こっちへ来れば? ここが君のスペースだよ。」と俺の隣にスペースを空けた。

お嬢様は躊躇している。「めんどくせー」と思いながら、「ここしかないんだから、ここで寝れば?
嫌なら何にもしないよ。安心して寝れば? 」また、めんどくせーと思った。

「すみません。失礼します。すみません、私めんどくさくて。いい年なのに。ごめんなさい。」

そういわれて、少しかわいそうになった。

男と泊ったことないんだということは分かった。「しょうがないよ。」

「ごめんなさい。ずっと母とツインルームしか泊ったことなくて。」

しょうがないよ。と言いながら、そうだ事故物件だった。だからこんなお嬢様が俺と結婚したんだ。
その代わりに手に入るものも大きいじゃないかと自分を納得させた。

まあ、とにかく今日のミッションを済ませようと覚悟を決めた。帰ったら加奈と会おう、加奈に慰めてもらおうと思った。

お嬢様がベッドの端の方に横になった。
「そんな端にいたら落ちるよ。」といいながら抱き寄せた。

近くで見る素顔は美しかった。肌は白く輝いていた。身体を固めて動かなかった。決まってるだろう。とにかく、ものにしておかなきゃ。と思って無理に抱き寄せてキスをした。

「キスもしたことないのか?」 
「すみません、ごめんなさい。」
また、謝られてしまった。25にもなってキスしたこともない女がいたのかと驚くと同時に、監禁中は何してたんだ?と不思議に思った。

ちょっとした征服欲が襲ってきた。無理にパジャマの前ボタンをはずした。もう泣いている。やられてなかったのか?それとも、それがトラウマになっているのか?少し混乱した。

丁寧に背中や肩や腕を撫でた。「誰でもやってることなんだよ。怖くないから、大丈夫だから」といいながらとにかく優しくした。もう一度キスをした。舌を入れようとしたが歯を食いしばっていた。首も耳の後ろも丁寧にキスをしたけれど緊張は解けないようだった。人形どころではなかった。両腕で必死のガードだ。

これは新婚旅行だよ。なんでこんなに拒否されなきゃならない?だんだん腹が立ってきた。全部ひん剥いてやる、やってしまえばこっちのものだと決心した。それでも、もし、監禁中にひどい目にあわされているんだったら手荒に扱うと大騒ぎになるような気がした。時間をかけて脱がせた。

「力を抜いて、リラックスして、嫌じゃないだろ?ほら、楽しむんだよ。」背中を撫でているうちはおとなしくしているが、少しでも胸を触ろうとすると両腕を前に組んでガードする。

「全然経験ないのか?」と聞くと「すみません。」と謝られてしまった。「経験がなくっても知ってるんだろ?そんなことしてたら前に進めないじゃないか!」というと少し力を緩めた。

わかってるだろ?今すぐにでも強引に俺の思うとおりのことができるんだよ。それをしないのは君にも楽しんでほしいからなんだ。ねえ、今新婚旅行中なんだよ。君だってそのつもりで来たんだろ?」と聞いても返事をしない。

「あの、確認なんだけど、いいのかな?嫌なのかな?はっきりしてくれないかな?」と気色ばんだ。「すみません。大丈夫です。」「大丈夫はいいっていうこと?」「はい。」となんだか問い詰めてしまった。

「じゃあ、せめて力を緩めてくれないかな?普通におとなしく寝ててくれればいいんだよ。そしたら、いい気持ちにさせてあげるから。とにかく、ちょっと力を緩めてくれないかな?」そのあとも、できるだけ優しくした。

「手を、手を気をつけにしてくれる?はい気を付け!まっすぐ寝ててくれればいいんだから。」というと、力を緩めて目をつぶった。片手でシーツをつかんでいた。落ち着いてみると、筋肉質で足が長い、それに胸も大きい。

「なにかスポーツしてた?」と尋ねると「バレーをしてました。」「あ、バレーボール」「いえクラッシックバレーを。」間の抜けた会話になってしまった。
なんとかかんとかミッションを済ませた。と言ってもただ済ませただけだった。動転していた。本当に全くなにも経験がないのだとわかった。自分が初めての男だったんだと実感した。生まれて初めて純潔という言葉を思い浮かべた。

もっと優しくロマンチックにしてやればよかった。甘い言葉をかければよかった。運動クラブのトレーニングのようにしてしまったことを後悔した。

なんだか突然いたわりたいような、可愛がりたいような妹といるような気持が湧いてきた。



続く


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2019年08月21日

THE FOURTH STORY 真(まこと)と梨央

家族の木
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家族の木が豊かに茂る時、連綿と繰り返されていくのが夫婦の出来事。誰にも知られずに静かに夫婦は愛の出来事をくりかえしています。あるときは予想もしない出来事が、ある時はまるでデジャブのように何代も何代も繰り返されてきた出会いと別れ。家族の物語は時がたてば忘れられていくもの。あなたの後ろにも、あなたの知らない愛の物語が繰り広げられてきました。

19歳の時に誘拐事件の被害者になってしまった梨央、そんな梨央と特典付きの「事故物件」として結婚した真、金目当ての結婚は予想もしない方向へ動きます。



THE FOURTH STORY 真と梨央 <1 事故物件>
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お見合いどうだった?と聞かれたので「美人だ。しゃべらないし笑わない。ビールを注ぐとき手が震えてたな。お嬢様だ。ツマンナイ女だよ」と特に気がない返事をした。こんな時、加奈の気持ちを冷静に保つためには見合い相手をこき下ろしておく必要があった。

「なんで事故物件と結婚するの?」

「金のため。事故物件を売りさばくときには何かと特典を付けるだろ。特典目当て。」

「何で?おうちお金持ちやない。」

「家族全員が欲張りなんだよ。どうせ結婚に期待なんかしてないよ。何にもないより金があった方が有意義なんだよ。歴史の浅い会社が老舗との縁でグレードアップしようって算段だよ。」

「社長の息子も大変やね。」

「どうでもいい、どっちにしろ嫁さんは俺の実家で暮らす。人質にとるんだよ。めんどくさいことは家で引き受けてくれるらしい。俺は今まで通りの生活でいいってさ。気楽なもんだよ。」

見合いの席は有名料亭でとてもフォーマルなものだった。今どき見合いに和服というのも珍しいと思った。それもこれも俺の母親の希望だった。先方は業界では名の知れた老舗企業の娘だったが19歳の時に犯罪被害にあっていた。塾の講師に誘拐されて3日間監禁されたらしい。その後その男は自殺していた。

そのせいで大学を卒業してからも自宅でお稽古ごとに明け暮れる毎日だったようだ。親以外の人間とは旅行もしたことがないという話だ。少しメンタルに問題を抱えているらしい。内心、やられまくっているに違いないと思っていた。

縁談はスムーズに進んだ。自分では何一つ意見も文句も言わなかった。決められたとおりにした。先方が俺を気に入ったらしい。

ウェディングドレス姿は美しかった。地味な顔立ちなので目立たなかったが、プロが化粧すればこんなにきれいになるのだとびっくりした。これなら人前に出しても自慢になる。事故物件でも外装を整えればちゃんとした物件として通る。それなりの良さはあると思って納得した。

新婚旅行はハワイだ。ホテルも観光地も整備されていて行程が楽だからだ。可も不可もない平凡な選択だった。新婚旅行から帰ったらすぐに単身赴任だ。口数が少なくて退屈だった。飛行機の中では、一言二言話して寝てしまった。

続く


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2019年08月20日

家族の木 THE THIRD STORY 純一と絵梨 <46 花壇>

花壇

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新田と梨沙は僕たちの親夫婦が住んでいたところに住むことになった。梨沙は今まで通りに会社に勤めて、新田が家で画業に励むことになる。絵梨は自分が梨沙夫婦の世話を焼けることになったので喜んでいる。なんというか、思うつぼという感じが見て取れる。

絵梨は最初梨央の家庭の世話を焼く覚悟を決めていた。ところが、あっさり神戸へ行ってしまった。今となっては大阪の家を預かって夫婦で結構仲良くやっているようだ。これ自体は喜ばしい話だが、絵梨は突然目標をなくしてしまった。絵梨夫婦が近くに住んで、しかも共働きで自分の家事協力が役に立つとなって急に元気になっていた。

その土地には僕たちの両親が住んでいた家があったが今は取り壊していた。家からあるいて5分かかるかかからない場所なので、絵梨がガーデニングに通っていた土地だ。白い薔薇の花壇の横に絵梨が新しくいろんな品種のバラを栽培して今ではなかなかのものに育っていた。

新田はその薔薇の花壇が気に入ってしまったようで、どうしても残してほしいと言い張った。これが絵梨の心をつかんだ。実際、新田は薔薇の絵をよく描いたし、絵梨は薔薇の手入れにかこつけて、しょっちゅう絵梨夫婦の家に出入りした。

家は新田自身の資産で建てた。新田の資産は彼の父親から相続したものだった。浜野はこういうことを調べていた。そして、それとなく提案してくる。長男気質そのものだった。新田は自分よりも若い浜野を頼りにしていた。

とりあえずは娘二人が気に入った男と結婚して、暮らしのめども立っている。多分これからも色々なことが起きるのだろう。この家族は見た目は平凡だ。でも、家族の中では毎日、毎夜ドラマが起きている。そのドラマは次の代には忘れられ、また新しいドラマが起こっていく。家族の木は育ち続けるのだろう。

ー THE FOURTH STORY 真(まこと)と梨央の物語に続きます


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2019年08月19日

家族の木 THE THIRD STORY 純一と絵梨 <45 父の挨拶>

父の挨拶

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ある日業界の会合で浜野興産の社長と会った。同業の会合なので偶然でもないのだが特に待ち合わせもしなかった。向こうから声をかけてくれた。僕よりも11歳上だが、年齢よりも老けて見えた。おとなしい人で見合いの席でもあまりしゃべらなかった。

その人が満面の笑みで声をかけてくれた。「ちょっと一杯いかがですかな?地下にいい店があります。」と誘われたので少し飲むことにした。考えてみれば結婚後2年にもなるのに、まだ一度もこういう機会がなかった。要は疎遠だということだ。

「真がお世話になっております。突然、梨央さんを神戸に連れて行ってしまって怒っておられないかと心配しておるんですが、本人が梨央さんの希望だと言って聞きませんので、ご挨拶が遅くなってしまいまして。」

「いやいや、こちらこそきちんとご挨拶しなければならないのに。本当にわがまま娘で申し訳ございません。」と一応の挨拶をした。内心「何が梨央の希望だ。そっちの息子が離れるのを嫌がったんじゃないか。」と思っていた。

「いや、もし、梨央さんのわがままなら、よくわがままを言ってくださった。感謝いたします。いえね、梨央さんと一緒に暮らし始めてから息子が変わりました。」

「といいますと。」

「息子は、意地悪ではないんです。ただ、なんというかドライというか冷たいというか。
社員にも取引先にも卒がない、ミスがないんですが、家族になると冷淡でしてな。
原因ははっきりしておるんです。うちの娘たちは二人とも真の母親が亡くなる前に生まれておりまして、まあ、私の不徳の致すところです。息子は家内も妹たちも嫌いです。もちろん私が一番嫌われております。ただ、妹たちには罪がないんです。」浜野の父親は家の中の恥ともいえることをあけっぴろげにしゃべった。

「妹たちに意地悪をするわけではありませんが無関心というか冷淡というか。妹の学校の名前もうる覚えのような状態だったんです。それが、この間突然上の妹に向かって、いい男はいないのか?そろそろ考えろよ。って声を掛けましてな。家中びっくり仰天でした。その上、いいやつがいないんだったら自分が探してやるといいました。息子が家族の世話をするなんぞ考えもしないことでした。家内はびっくりして返事もできない様でした。家内にとっては本当に気がねする難しい息子でしたからな。」

「大体の事情は聞いてはおりましたが、そこまで深刻な状況とは知りませんでした。」とこたえたものの少し腹が立った。たまたまうまくいったからいいようなものの、下手をすれば梨央に不幸な結婚をさせてしまうところだった。

「梨央さんが息子にやさしい気持ちを取り戻させてくださったんだと思っています。本当に立派なお嬢さんと結婚出来て息子は幸せ者です。」と結局は梨央のことをずいぶんほめて貰ったので納得することにした。

来週は梨沙の結婚式だ。梨沙の相手の新田の方は気さくな家だが挨拶はしっかりしていた。特に姑さんは梨沙のことが気に入ってくれたようだ。当たり前だろう。17歳も年下の超が付く美人だぞ。その上、共働きで高給取りだ。頭もいいし性格も超が付くほどのお人よしだ。これで文句があれば、その場で離婚だと思っていた。

続く

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2019年08月18日

家族の木 THE THIRD STORY 純一と絵梨 <44 婚約>

婚約

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新田は土曜日の昼前にやってきた。きちんとスーツを着ていたし、挨拶もしっかりしていた。まともな奴だとすぐに分かった。

「初めまして新田詩音と申します。」とあいさつしたのでにらんでやった。「何が初めましてだ。以前、突然訳の分からんことで呼び出したじゃないか。」と思った。しかし、そのおかげで僕たち夫婦は娘たちの婿探しを始めた。梨央はその縁談で結婚していた。

内心、この男は我が家にいい風を送ってくるのかもしれないと感じた。新田は自分の家族の状況も収入の話も、離婚歴も話した。そして、健康の問題も話した。これは頭になかったので驚いてしまった。絵梨も驚いていた。

この時絵梨が口を開いた。「正直におっしゃっていただいてありがとう。こういうこと親の前でいうの、勇気が要ったでしょう?実はね、私は流産の経験があるんです。夫と結婚する前に一度離婚しているんです。貴方と同じバツイチなんです。そのとき、両親や今の夫の協力を得て立ち直ることができました。その最初の結婚で流産したんです。」絵梨は少し涙ぐんでいた。梨沙は驚いて言葉が出ないようだった。離婚歴は知っていたが流産のことは知らなかったのだ。

「夫がプロポーズしてくれたときには、流産がどんな影響が出るかわからなかったんです。ひょっとしたら、もう授かれないかもしれないって思ってました。でも夫はそんなこと問題にもしてなかったんです。わかってるって言ってくれました。子供がいるってとっても幸せなことよ。でもいないから幸せになれないなんてことないのよ。二人が仲良しだったららそれがいいわ。」と僕に言葉を挟ませなかった。

絵梨はこの事情を事前に聞いていたのかもしれない。としたら梨沙の作戦は見事に成功した。そうだったあの時、絵梨が流産したとき、僕は絵梨の老後を引き受ける気持ちになっていた。子供ができるかどうかは問題じゃなかった。

子供ができるかできないかなんて実際わからない。それでも事前にできませんといわれるのは面白くなかった。自分が孫がほしいから面白くないのではない。

梨沙が寂しくないのか?それだけが気になっていた。それでも、絵梨に悲しい思い出をしゃべらせた後で反対することはできなかった。自分がこんなに煮え切らない男だとは思わなかった。

続く

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