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2019年03月27日

『レディ・バード』の瑞々しさは、新・若草物語の女性監督グレタ・ガーウィグ氏!

レディバード.jpg


『ブルックリン』『二人の女王』 はじめ、話題作への主演が続く シアーシャ・ローナン

この 『レディ・バード』 では、第90回アカデミー賞で 5部門にノミネートを果たした作品です。

また、第92回アカデミー賞では 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 (原題『Little Women』)』で、再び 主演女優賞にノミネート!

いずれも、シアーシャ・ローナンと組んだ、瑞々しさの際立つ女性監督グレタ・ガーウィグ氏の作品で、ぜひ見ておきたい映画です。

さて、今作は17歳の女子高校生役という、彼女の持ち味である、溌剌さの似合う役どころで登場。

「レディ・バード」という変わった題名は、女子高生の 本名クリスティン・マクファーソンが自分自身につけたお気に入りの愛称だったのです。

参考記事: 『ブルックリン』






アカデミー賞作品賞『レディ・バード』のあらすじ




自称「レディ・バード」、勉強はあまりしているようには見えません。

とにかく、母親マリオン (ローリー・メトカーフ) と口喧嘩ばかり。

ただ、気持ちの奥ではお互いにつながっているようです。

毎日の学園生活は、一喜一憂しながらも楽しんでいる様子が伺えます。

そして、友達ジュリーを出し抜くために、 恋には積極的に挑戦しているレディ・バードがいます。

そんな彼女の当面の課題。

それは、今住んでいるサクラメントを離れ、なんとかニューヨークの大学に進学することでしたが…。


「レディ・バード」は、みんなの青春時代!

25日レディ・バード.jpg
(引用:facebook公式 https://www.facebook.com/ladybirdmovie/


◇かつての経験に、みんなが共感!

この映画に出てくる レディ・バードの経験は、誰もが青春時代によく似た経験をしているのでは?

これが映画「レディ・バード」が面白くて共感できるところです。

母親マリオンとの ケンカは強烈です!

母親に車で学校に送ってもらう時、車中で言い争います。

自分の進学希望先に賛同してくれない母親に腹を立て、なんとレディ・バードは走行中の車から脱出?


◇初キス成功の、男子の秘密を発見!

学校では、仲の良いジュリーと悪ふざけばかり。

また、彼女とは 恋愛のライバル同士で、いかにしてジュリーを出し抜き初キスをものにするかに一生懸命でした。

放課後のサークル活動で出会ったダニー (ルーカス・ヘッジズ) といい仲になり、レディ・バードは有頂天!

しかし、ある日ダニーが男子トイレで 同性の男の子とキスをしているのを見つけてしまいます。

しばらく立ち直れなかったレディ・バード。

しかし今後は、違うタイプの男の子カイルと付き合い始めることに。

カイルに自分が童貞であることを告白され、同じく 未経験だったレディ・バードも意気投合して、ついに初体験をするのでした。

(実はこの初経験も、あとでとんでもないことが発覚するのです!)

参考記事: ルーカス・ヘッジズ 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』






◇レディ・バードを陰ながら応援してくれる父親

一方、やはり気になるのはレディ・バード自身の今後の進路。

なんとしてもニューヨークの大学に進みたい彼女だけど、 頑として反対する母親

しかし、優しい父親は母親に黙って進学の手続きをしてくれていたのです。

なんとか受験でき、あとは合格発表を待つばかりに。

いろいろあった高校生活。

いよいよ卒業となり、ある学校の前に立つレディ・バードが映ります。


◇希望が叶った進学、そして母親と断絶




母親の反対を押し切った結果、それ以降、母親とは断絶状態。

故郷を離れる時、飛行場には母親は顔さえみせてくれません。

浮かぬまま新入学した時、引っ越し荷物の中に 父親からのメッセージを見つけます。

それは、母親のことについて書かれたもので、 母親の予想外の気持ちを知りこころを震わせるのでした…。


強がりのレディ・バード、最後は!

エンディングは泣けます。

母親のことが気になりながらも、新しい大学のキャンパスに慣れようとするレディ・バード。

同じ新入生の男の子と話す姿が見えます。

男の子の方から自己紹介され、次に レディ・バードが名前を名乗る番

さあ、自分の愛称「レディ・バード」を譲ったことのない彼女は、なんと自己紹介したでしょう?

最後は すっかり成長した彼女をしっかり見届けてあげて下さい!


感想とおすすめ度

たんたんと進むストーリー。

映画の中で出てくるレディ・バードの経験は、自分とは少しずつ違うかもしれません。

でも、 「それ、わかる!という気持ちになれて、鑑賞後に実にホッとする良い映画です。

シアーシャ・ローナンの瑞々しい演技とともに、ぜひおススメです!

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