ニコール・キッドマン 、そしてスピリチュアル映画ファンなら、是非おススメしたい映画です。
原題は、「Strangerland(見知らぬ土地)」。
これが、『虹蛇と眠る女』という、ちょっとオドロオドロしたタイトルになったのは、舞台となるオーストラリアの先住民、アボリジニの「虹蛇信仰」が背景にあります。
夫婦と子供二人の家族が引っ越してきたのは、砂漠に近い見知らぬ土地。
移り住んで間もなく、子どもが謎の失踪をするという事件が起こります…。
オーストラリアの大地に伝わるスピリチュアル伝説
引っ越してきたパーカー家は、キャサリンと夫マシュー(ジョセフ・ファインズ)、そして二人の子供。
仲が良いとも言えない夫婦関係の中で、長女のリリー(マディソン・ブラウン)と、弟のトムが同時に行方不明になります。
15歳のリリーは、街では「ふしだら娘」と噂の立つ存在。パーカー家に出入りするバーティはじめ、彼女をモノにしようとしていた街の若者との関係も疑われます。
また、弟のトムも、夜中に出歩くという彷徨グセも持っていました。
先住民アボリジニの虹蛇伝説とは?
(引用:
https://www.facebook.com/StrangerlandMovie/ )
◇必死の捜索の中で耳にしたことは?
狂ったように二人を探すキャサリンとマシュー。
周辺は、砂漠が延々と広がる地域。砂嵐に巻き込まれながら捜索するも、見つけることができません。
夫婦は地元警察に相談をするのですが、捜索主任のレイ(ヒューゴ・ウィービング)からは、水も持たずに出ると2〜3日の命だと言われます。
焦るキャサリン夫婦。
そんな中、キャサリンはふと地元・先住民アボリジニに伝わるの「虹蛇伝説」を耳にします。
◇砂漠地帯の山と川は虹蛇の這った跡?
それは、オーストラリアの大地を支配する「虹蛇」が呑み込んだかもしれないといっているようです。
ストーリーの間に、時折映し出されるオーストラリアの自然。
砂漠地帯や赤茶けたハゲ山の映像は、伝説で語られるような、夜毎に虹蛇が這った名残なのでしょうか。
ふしだら娘とはいえ、あどけなさの残るリリーの行方が気になります。また、トムとリリーは一緒なのでしょうか。
地元民曰く、彼らが戻ってくるためには、言い伝えの歌を歌えばいいと。
◇追い詰められていくキャサリンの行動
現実的には、この自然の中で一旦さまようと、帰り道を見失ってしまうことを言っているのかもしれません。
しかし、映画はこの辺りから次第にスピリチュアルな様相に。
子どもを必死に探す夫婦。特に、キャサリンは精神的に追い詰められてくるのです。
捜索主任レイに相談したり、娘リリーの行動や交際範囲を辿っていたキャサリン。
その母親自体が、なにやら妖しい雰囲気を持っていることに気付きます。
キャサリンの取った行動に驚くばかり!
リリーと交遊関係にあったとされるバーティは、リリーの行方を知る人物としてキャサリンはいろいろ事情を聞きます。
また、一緒に子どもの捜索に協力をしてくれているレイは、滅入っていくキャサリンのことをなにかと心配してくれます。
しかし、彼らに対してキャサリンが起こした行動は、とんでもない行動だったのです。
まさか、虹蛇がもたらしたものだったのでしょうか?まるで、彼女が虹蛇の化身のようにすら感じてしまいます…。
kazemichiの感想とまとめ
(引用:
https://www.facebook.com/StrangerlandMovie/ )
ニコール・キッドマンがオーストラリア出身の女優というのはよく知られています。エンディングでは、全裸となるなど話題を呼んだ映画です。
子どもの失踪の謎解きに執着するより、むしろ伝説の意図するところに気持ちを泳がせた方が楽しめる映画ではないでしょうか。
オーストラリアの雄大な自然を堪能 ★★★★★
キャサリンは虹蛇の化身? ★★★☆☆
キャサリンはどこで何をしていたの? ★★☆☆☆
虹蛇と眠ったのはキャサリン? ★★☆☆☆
映画のスピリチュアル度 ★★★★★
参考:ニコール・キッドマン出演 『ビガイルド 欲望のめざめ』
『LION/ライオン〜25年目のただいま』
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