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テッセン:キンポウゲ科クレマチス属、原産、中国、花言葉「高潔」「精神的美しさ」今日は昭和の日の休日で救急当番の当直をしている。朝から次から次に患者さんが来て今までに17人きて、下血(肛門から出血)の85歳女性と肝機能のGOTが1000以上の急性肝炎の61歳男性の二人を入院させ、ゴルフボールが顎に当たってけがをしたキャデイさんの傷を二針縫い、胃痛の人の緊急内視鏡も行った。17歳の男女が風邪で受診したので、女性の方に先ほど診た男性は同じ17歳で関係あるのかと尋ねたら、「彼氏です」「4月15日に赤ちゃんを産みました」という。そういえば立派な妊娠線があった。「その子はどうしている?学校は?」とかいろいろ聞きたかったがプライバシーに関係するのであまり聞かなかった。外来中にも病棟の患者さんのことで呼ばれたりして、忙しい一日だった。昼食の途中でも呼ばれて休憩の時間はとれなかった。でも今までは日中だからよかった。これから夜が大変だ。明日の朝まで気を緩めることが出来ない。その明日は病棟と外来勤務で、夜は山梨大学で医師不足と研修医制度について、スモールグループに対して講演することになっている。忙しい内が花と言われるが、残り少なくなってきている人生、有意義に生きたいと思う。
2009.04.29
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4月26日に娘が無事男の赤ちゃんを出産した。これは生後40分後の写真である。日頃病院で、90歳前後の方のお見送りをすることが多く、この世から去っていかれる瞬間に立ち会い、厳粛な気持ちになるが、このように新たにこの世に生を受けた赤ちゃんに接するのもうれしく厳粛なものである。母親は臨月になり、大きなお腹を抱えて2歳の幼児の面倒もあり大変だった。陣痛が始まってから生まれるまでの苦痛苦しみも並大抵ではなかったと思う。母親は偉い。この子を育てていくのもまたまた並大抵のことではない。それを全ての母親はしてきたのである。子供が大きくなって自立するようになるとその恩を忘れてしまうこともある。「自分には感謝したいと思う人はいない」との言葉を聞いたことがあるが、あまりに辛い人生を経験してきた人はそう思ってしまうのかも知れない。しかし人間は知ってる知らないにかかわらず本質的に大恩をうけてこの世に存在しているのである。もし自分には感謝する対象がないと思っている方がいたら、母親の苦痛、苦労に思いを致してもらいたい。そこから色々な感謝の気持が湧いてくるものである。
2009.04.28
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ブタは人や鳥のA型インフルエンザに感染することがあるが、ブタに感染した場合は必ずしも致死的ではない。しかし、そのブタに感染したA型が逆に人間に逆感染すると重症になる。2009年4月24日、メキシコにおいて、人が豚インフルエンザウイルスA型(H1N1型)に感染する事例が相次ぎ、2009年4月25日夜にかけて1300人以上が感染し、80人以上が死亡する事態となっている。同時に、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアでもメキシコから帰国した人達が感染、もしくは感染の疑いがあるとして、世界的に恐怖が広がっている。豚との接触が無いのに、感染する事例が相次いで確認されており、ブタから人にではなく、人から人に感染する事態になっており、A型ウイルスがブタに感染し、それが人に感染する過程で遺伝子変異を起こし、その新型ウイルスに抵抗力のない人類に次から次に感染を引き起こしていることが考えられ、人類史上きわめて危険な状況にあると言えよう。風邪や従来のインフルエンザと症状が似ており、感染経路も気道感染なので、通常の風邪やインフルエンザの予防対策をきちんと実行するしかない。寒さにさらされないこと、湯ざめをしないこと、マスクをすること、外から帰ったら手洗いを必ずすることなど一般的な気道感染対策を心がけてもらいたいと思う。
2009.04.27
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明治9年8月14日札幌農学校は開校し、開拓使長官黒田清隆氏の挨拶の後、教頭であったクラーク氏の挨拶があった。当時全北海道の総人口が10万人、札幌の人口は約2,600人、学校の周囲(今の時計台付近)は草原同然だった。そこにアメリカのマサチュセッツ農科大学学長のまま(留守中の学長代理を置いて)来日し、札幌農学校の教頭として挨拶したのである。内容は、まず長官である黒田清隆の偉業を讃えたあと、「多年暗雲のごとく東洋諸国民を覆っていた、封建制度や因習という暴君の束縛より、諸国民を自由ならしめたこの驚くべき解放は、これより本校において教育を受けんとする学生諸君の胸中に、おのずから高遠なる大望を喚起するであろうことを信じて疑わぬ。」「若き紳士諸君、願わくば、諸君の最も忠実にして、有効なる、奉仕を期待している母国に対して、忠誠と献身努力を積み重ね、それより生ずる栄誉の最高地位を勝ち得んがために大いに奮闘努力せられんことを祈る。」と述べている。入学間もない学生を紳士として扱い、自主自尊の精神を鼓舞しており、当時としては画期的な挨拶だったと思う。クラーク氏の日本での在任期間は8か月であったが、紳士として扱われた学生たちは大奮起して、想像以上の成績をあげてクラーク先生の教えに応えている。教職にあるものの基本精神はここにあると思う。できの悪い生徒もいるかも知れない。たとえどんなにできの悪い生徒がいたとしても、彼らを紳士として扱い、誠心誠意尽くしていく中で、生徒の心に向上心という炎が燃え盛るのだと思う。クラーク氏が日本にいたのは8か月であった、その8か月で不滅の教育的効果を挙げたのは、生徒を心から大切に思い、心から尽くした人間性があったからではなかったのかと思っている。
2009.04.26
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今、逢坂信吾氏の「クラーク先生詳伝」を読んでいる。この写真はその中の写真である。開拓長官黒田清隆は明治8年に、東京芝にあった開拓使仮学校を札幌に移し、札幌農学校と改称し、期間限定で、マサチュ-セッツ農科大学の学長、ウイリアム・S.クラーク氏を講師に招いた。クラーク先生が任期終了して明治10年4月16日に別離の時迫り、いよいよ別れんとする時、教え子一人一人に対し、「必ず手紙(はがき)を書いて、君らの消息を私に伝えてくれ、決して忘れるなかれ」と繰り返し、固い握手をして別れ、再び南部産の駿馬にまたがり、「Boys,be ambitious」と大声で叫んで馬に鞭をくれて坂を上がって行ったとのことである。その意味は色々に解釈されているが、逢坂氏は「野心を抱け」「野心家であれ」という意味ではなく、「青年よ清き大志を抱き、より高く向上し、決して小成に安んずることなく、人間としてなすべき、より大きなことをせよ」という意味であると述べている。金や名誉を求めなさいというものではなかったらしい。クラーク先生の教えを受けた宮部金吾、内村鑑三、新渡戸稲造らはその大志をもって近代日本の精神的支柱として大なる貢献をした。札幌農学校の卒業生は皆大いに活躍したが、その学校の生徒が特別優秀だったのではないと思う。クラークの熱情と教育方針が青年たちの心に熱く響いて彼らを啓発し、日本を代表するような人物に育っていったのだと思う。今日本には沢山の学校がある、それぞれの伝統を有しているが、日本や世界の指導者を陸続と送り出している学校を知らない。時代的背景もあったかも知れないが教育者としてのクラークの影響力は甚大であった。世の中の教職にある先生諸君、先生方の熱と力で日本や世界の指導者を陸続と育てて頂きたいと心から願う。
2009.04.25
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寒い時に腰と背中を曲げてかじかんでいたら、家内から「おじいさんみたい」と言われた。実際におじいさんだからそう言われてもいいわけだが、本心ではあまりい気分ではなかった。勤務先では暖房も入っていることもあり、シャキッとしているのだが、家ではたしかにだらしないかっこうをしていると思った。たかが家内に言われたからと言うわけでもないが、その言葉をきっかけに姿勢に気をつけようと思った。姿勢によってその人の心も決まる。勤めでは姿勢をきちっとしているので心もしっかりしているが、家では寒い時には、腰や背中を縮め、胸を狭めて震えているので、誰が見てもおじいさんになってしまうし、自分の心もおじいさんになってしまう。姿勢は大事だと思う。姿勢をよくすれば心もしっかりするし、健康にもよい。机の上や部屋を片付ける気にもなる。もうだいぶ暖かくなり、朝もそれほど寒くなくなった。勤務先でも、家でも、道を歩く時でも姿勢をよくすることを心掛けたいと思う。
2009.04.24
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エンドウ:マメ科、原産、西アジア、中近東、花言葉「必ず来る幸福」「永遠の悲しみ」オーストリア人であったメンデルの遺伝の法則はすごい。修道士であったメンデルは、修道院の庭で、エンドウを栽培して交配実験を繰り返し、足掛け8年かけて遺伝の法則を発見した(1865年)。当時は染色体やDNAなどの知識は皆無だったのによくあの法則を発見したと讃嘆する。ノーベル賞は1901年からなので間に合わなかったが、時代が合致していたならノーベル賞は間違いなかったし、それをはるかに超えた研究だったかもしれない。進化論で有名なダーウイン(1809-1882)はメンデル(1822-1884)と同時代の人だが遺伝がメンデルの言うような法則によってなされるとは夢にも考えていなかった。メンデル以前は頭の悪い人といい人の子供は悪いと良いが混ざり合って、「中間型」が生まれると考えられていた。しかしそれだと代を重ねるごとに混ざり合ってどんどん中間型になっていきみんな同じ人間になってしまうはずだが、実際にはそうなっていなくて、背の高い親と、背の低い親の子供はその中間の背丈になるのではなく、高いのが優勢で、低いのを劣勢とするとその割合は優劣の法則によって、3対1で生まれてくる。それまで全く信じられていなかったことを発見することはすごいことで直後は誰も信じてくれなかったが1900年になって再発見され脚光をあびることになった。今DNAその他遺伝学は目覚ましい発展を遂げているが、近代遺伝学で様々なツールを使って明らかにされたこともきちんとメンデルの法則に合致しているのだからすごいことだ。エンドウの花ことばには「永遠の悲しみ」もあるが、発見当時は誰も認めてくれず、悲しい思いをしたが、結果的に認められ、後世にその名を残しており、「必ず来る幸福」を掴んだと言えよう。
2009.04.22
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ボタン(牡丹)ボタン科落葉低木、原産 中国、花言葉「王者の風格」「富貴}「恥じらい」「高貴」「壮麗」「頭のよさは遺伝子で決まるのか」の最後の所は一流大学に合格する方法でしめくくられていた。著者の石浦氏は遺伝の研究を主にやっていて東大で学生にも教えている。学生をみていると確かにもともと頭のいい学生といかにも頭の悪い学生がいることはたしかである。しかし研究の成果はその頭の良し悪しには関係しない。実験の時間に比例して成果をあげているとのことである。どんなに頭のいい遺伝子を持っていてもそのスイッチをオンしなければ働かない。オンするには何回もトライしてみることが必要である。つまり何回も繰り返し勉強したり実験を繰り返す必要があるのである。それは一流大学に合格するのも同じで、勉強しないで受かる人もいるかも知れないが、一般的には繰り返し勉強して自分の学習能力をオンにする必要がある。従って要領よく、粘り強く勉強することが必要で、その気力を湧き立たせることが持って生まれた遺伝子よりも重要になる。努力する気力は合格した場合の報酬の大きさに比例すると言われている。合格したらみんなからすごいと言われるとか、卒業後エリートコースに乗れるとか、女(男)にもてるとか、奨学金がもらえるとか、自分の好きな専門が勉強できるとか、合格した場合の自分にたいするご褒美が大きいほど人は努力するものである。このブログの読者で、受験生の方がおられたなら、自分にたいするご褒美を点検してみてもらいたい。確かに生れ付きの頭の良し悪しがあるが、それは合否にはあまり関係しない。最も関係するのは、努力の出所、つまり何のために大学受験しようとしているかの目標が明確で大きいか小さいかにかかっているのである。大学に受かったならアルバイトして金を儲けよう等も自分にたいするご褒美には違いないが、もっと、もっと大きいご褒美を考えた方がよい。そのご褒美の大小によって合否が決まることを銘記してもらいたいと思う。
2009.04.21
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一時数学は男性の方ができると言われたことがある。1960年代までは中学生の調査で数学がよくできるのは男子生徒だったが、2000年を過ぎると小、中学生どちらを調べても男女差はない。かっては男子の方に教育熱心だったことが過去の男女差として現れたことが考えられる。最近の学業成績は小学校から高校まで成績の良いのは女の子で男性の方が劣ることが多い。これも女の方が頭がいいとは決められない。女の方がまじめでよく勉強するためと考えられる。遺伝子は男性にも女性にも均等に伝わるので、遺伝子学的な性差は考えられず、差があるとすれば、男性ホルモン、女性ホルモンの違いによるものが考えられる。一昔前には男尊女卑で、女性は男性より能力的に劣ると考えられていたが、遺伝子の研究が進むにつれて、ほとんど差がないことが明らかになりつつある。差があるとすれば、ホルモンや環境要因によることが多く、学校で、女生徒にはかなわないと思っている男子生徒がいたなら、そんなことは絶対ないので努力して下さいと言いたい。
2009.04.20
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シバザクラ:北アメリカ東部原産、ハナシノブ科フロックス属、花言葉「忍耐」「燃える恋」「華やかな姿」「合意」シバザクラに限らず全ての生物は遺伝子を持っており、その形質を次の世代に伝えている。遺伝の仕組みについて簡単に解説する。私たち生物の体は小さな細胞を無数に積み重ねて出来ている。各細胞全てに遺伝子が入っているが、その場所は細胞の中心にある、細胞核の中である。その核の中に染色体があり、人間では46本の対になった染色体があり、卵子と精子が作られる時に半分に分かれ23本づつになる。受精するとまた対になり46本になる。その染色体上に遺伝子があり、その本体はDNAである。DNAはA、T、C、Gという、たった4種類の核酸塩基からできており、この4文字がアトランダムに並んで鎖を作っており、それが2本あって螺旋構造をなしている。その螺旋構造では必ずペアになっていて、Aの対はT、Cの対はGとなっている。人間の遺伝子は全部で60億個のこの4文字の組み合わせからできている。このDNAを読んでタンパク質を作るが、タンパク質を作る前段階としてRNAが介在する。そのRNAからメッセンジャーRNAが作られ、その遺伝情報を読み取って、体を構成するタンパク質が作られることになる。DNAとか遺伝子などと言うと難しくてさっぱり分からないという人がいるが、基はたったの4文字であり、それの並び方で様々な遺伝情報が伝えられていることを理解して頂ければいいと思う。それらの遺伝子、つまり遺伝情報を持っていてもそれが必ず発現するとは限らない。その発現にはその他のオン、オフの遺伝子や、環境要因が大きく働いている。素質だけでなく、教育や栄養、努力等が必要な所以である。
2009.04.19
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ツバキ:ツバキ科ツバキ属、原産 日本、花言葉「理想の愛」「謙遜」「ひかえめな愛」オバマ大統領が4月5日のプラハでの演説で、核兵器廃絶宣言をした。「核兵器を使ったことのある唯一の核保有国として、アメリカは行動する同義的責任がある。我々はこの努力を単独では成し得ない、しかし我々は先頭に立つことができる」と述べた。北朝鮮の核やミサイルを非難しても自国がその何十倍も保有していたら説得力がない。核保有国の先頭に立って廃絶に努力していくとの宣言は内外に大きな反響をもたらした。アメリカの保守層からは冷ややかな反発があり、被爆国日本からは喝采された。オバマ大統領は就任演説で述べたことを次から次に実行に移している。自国内、民主党内にも当然のことながら反対勢力はある。それにも関らず理想に向かって邁進している姿はまさにツバキの花ことばそのままだと思った。「政治は理想ではなくかけひきだ」に対し、オバマ氏は「両立しないはずはない。かけひきしながら理想を貫いていく」の信念をもっている。アメリカだけでなく世界の指導者として心から期待している。ツバキのような美しい花を咲かせてくれることを願っている。
2009.04.18
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「頭のよさは遺伝子で決まるのか」の本では頭の良さは遺伝子の関与もあるが大部分は努力によって達成できる。しかしマラソンや短距離、筋肉を使うスポーツなどは、体力そのものが遺伝するので、スポーツの成績は遺伝子の関与が大きいと述べている。野球のイチローが日米通算の安打数で日本記録を達成したが、誰でも努力すればイチローみたいになれるかということは遺伝子の研究結果からは否定的だ。反対にモーツアルトとかバッハなどの音楽家やゴッホやミレーなどの画家には5歳以前から音楽や絵画に親しませるとの条件付きで、その後の努力でなれると述べている。体力に関係したことは天分によることが大きいが、頭に関係したことは努力によるものが大きいので、私たちが受け継いでいる遺伝子にかかわらず全ての人は努力すべきで、そうすればきっと結果が得られると考える。
2009.04.18
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今、石浦章一著の「頭の良さは遺伝子で決まるのか?」を読んでいる。アル中など依存症になり易い人は脳内の快楽物質であるドーパミンという物質の受け入れ器官(受容体)が過敏になっていて、簡単に快楽を感じてしまいその依存症になってしまうらしい。依存症とは快楽を与えてくれる対象にはまり易い性格で、ギャンブルやゲーム、あるいは仕事中毒のように仕事していないと不安になるなどの性格も、依存症と言っていいい。その遺伝子が発見されていて日本人の40%は持っているとのことである。だからと言って40%の人がアル中や、ギャンブル、ゲーム中毒者になるわけではない。酒が飲めない遺伝子を持ってる人はアル中にはならない。ギャンブルも一度やって大儲けしていい味を感じなければ依存症にならない。数回して負けてばかりいれば快楽を感じないので依存症にはならない。また意志力も関係する。アル中やギャンブル狂になって家庭をめちゃくちゃにしてはいけないとの理性の力が強ければ依存症にはならない。依存症の遺伝子を持っている人は人口の半数近くいるわけだが、実際には理性その他の遺伝子の関与があって、そのうちの数10%しか依存症にはならない。麻薬とかタバコ(ニコチン中毒)なども依存症によるものだが、いくらその遺伝子があっても教育や環境要素によって依存症にならないで済むので、その性格傾向のある人は留意してもらいたいと思う。
2009.04.17
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私は結婚してから家内の父親が夕食のとき必ずお酒を飲んでいたとのことで、夫というものはお酒を飲むものと信じていたらしく必ず「今夜はビールにする、日本酒にする」と聞かれて何らかのお酒を飲まされてきた。それほど好きというほどではなかったが、習慣として西洋人が食事と共にワインを飲むのと同じ感覚でずっと飲んできた。でもこのころ夕食後眠くなることが多いので、止めて、お客さんが来たときだけにしようかなと思っているが、最終的にどうなるかはまだ分からない。たばこは20歳の誕生日以来ずっと吸ってきた。27~8年吸ったがその後は吸っていない。その当時は禁煙キャンペーンなどなかったのでなぜやめたのかそのはっきりした動機は思い出せないがその時やめていてよかったと思っている。今は敷地内禁煙、列車内禁煙など吸う範囲が狭められてすごい窮屈な状況に置かれている。それでも喫煙する同僚医師は雨が降っても風が吹いても別の敷地で喫煙させてくれている家に煙草を吸いにいっている。大変だなあと思い、すごい意志力だと敬意をもっている。でも健康のために、この機会に止められたらどうかなと思う。
2009.04.17
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だいぶ暖かくなってきて昨日は夏日のようだったが、風邪を引く人はまだ多い。今日外来に風邪が治らないから診てもらいたいと64歳の女性がきた。熱は36度5分でほぼ平熱だ。喉が痛くて咳が出るとのことで風邪だろうと思ったが、体のあちこちの節々が痛いという。まれに熱のないインフルエンザもあるので念のためインフルエンザ検査をしたら、インフルエンザB型が陽性だった。インフルエンザウイルスは低温、乾燥を好み、流行は冬場と相場が決まっているが、今年は春になってかかる人も結構いる。その人達はB型が多い。冬の初めはほとんどA型だったが今は様相が変わっている。そして熱のないインフルエンザも始めて経験した。38度5分以上の発熱と関節痛でふるいにかけてきたが、必ずしも38度以上なくてもインフルエンザのことがあるので注意していきたいと思う。
2009.04.16
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タイツリソウ(ケマンソウ)ケシ科、原産 中国、花言葉「あなたについて行く」庭に咲いていて珍しい花で結構きれいだったので撮影した。花の形が釣られた鯛が並んでいるように見えるところからつけられた名前と思われる。花ことばも花が連なっているところからついて行くとなったのかもしれない。今日は暑い日だったが、タイツリソウは暑いとも言わずさわやかに咲いていた。
2009.04.15
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朝、出勤し、夕方帰ってくるまではそれぞれの職場でベストを尽くしているので、ある意味レールの上の生活で個人差はあまりつかない。問題はアフターファイブで、仕事が終わって帰り道で一杯ひっかけること等も含めて自由時間に何をどうするかによってその人が他の人と違ってどのように成長するかの差が出てくる。人間の個別化はアフターファイブによって決まるといっても過言ではない。5時前の仕事中または学校での授業中も受ける授業内容はみな同じだが仕事ができる人とか学業ができる人とかは5時過ぎに独自の勉強をしているのだと思う。私の場合、この頃、夕食後に本を読んだり勉強しようとしても眠くなって何もする気力がなくなり、うたたねしたりすることがしばしばで、アフターファイブに何もしていないとの思いにさいなまれている。私は自分を能力的にあまり高くないと評価しているし、自覚もしている。能力の低い私が、現在ある程度のキャリアを積んでこれたのは、まさに努力によってだと思う。アフターファイブの時間内に、私の唯一の取り柄である、努力もしていないとすれば、人よりどんどん後れていく。酒を飲むから眠くなるのではないかと考え、昨日から夕食時にお酒を飲まないことにした。そしたらどうすることもできないほどの眠気に襲われなくなった。どれだけ続くか分からないが当分の間お酒は一切飲まないことにした。私の勉強の主なものは語学、医学、国際情勢だが、お酒を止めてもう少しこれらに身を入れて勉強していきたいと思っている。
2009.04.14
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今夜のクローズアップ現代は、世界最高峰のロボット技術を有する日本の技術が世界中の軍需産業から狙われているとの内容であった。日本は最初から平和利用で、介護ロボットや農業関係のロボット、調査ロボットなど、全く戦争には関係しない分野で開発が進められてきた。しかし昨今アメリカをはじめ世界各国で戦争をロボットに戦わせようと、あらゆる研究が すすめられており、世界一のロボット技術を持つ日本に諸外国の軍事工業関係者の視線が注がれているとのことだ。ロボットが軍事に使われるようになると兵隊自身の命は落とさなくていいので、戦争が勃発し易い状況になる。それゆえ外国の軍事産業に日本のロボット技術を売り渡してはならないことは当然だが、その論調のあとで、自衛隊がロボットを導入して、その研究を始めていることも紹介された。これはどう考えたらいいのであろうか?今の時代、殆どの国が性能のよい軍事ロボットの開発にしのぎを削っている。今後の戦争は、ロボット同士の戦争になることが考えられる。日本は絶対戦争をしない立場だが、諸外国が戦争ロボットを次から次に開発している時代なら、防衛の立場からもロボットの研究をしていかなければ、時代に取り残されてしまう。防衛目的のロボットの利用は、やむ負えないことと考える。
2009.04.13
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武田信玄の命日4月12日を中心に山梨県内の各地で、信玄を偲ぶさまざまな「信玄公祭り」が執り行われる。今年は4月10日から今日12日まで信玄公祭りが甲府市を中心に行われている。今年はアメリカのABCテレビもロケに来ていたとのことである。私の家は武田神社に近いので今日の午前中武田の騎馬軍団が武田神社から武田通りを甲府の中心部に向かって進軍しているところを沿道から見学することができた。信玄を支えた武田24将が次から次に進軍して、最後が信玄だった。戦国武将として天下をとるべく京に進軍中、病に倒れたが、戦略家としても、治山治水、国を治める能力も併せ持った稀有な武将だったと思う。その命で、山梨県、日本国を守ってもらいたいと願う。
2009.04.12
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肥満体の人がいびきをかきやすいと言われているが、肥満体ではない私も、50歳を過ぎた頃から家内にいびきをかくと言われていた。ここ数年はそれがひどいらしく朝起きると家内の頭が逆さまになっていて私の足の方を向いていることがしばしばで、知らぬこととはいえ迷惑をかけたのだなという自分自身への責めと、家内だって結構いびきをかくのに自分は我慢して(その我慢の程度が違うのかもしれないが)逆さ向きには寝ないのにけしからんという気持があり、あまりいい気分ではなかった。先日も逆さ向きに寝ていたのでその翌日は試しに左下横向きに寝てみた。それまでうつぶせ寝とか横向き寝がいいと聞いて色々試みていたがあまり効果はなかった。ただ横向き寝は右下横向き寝で、左下横向き寝は心臓が下になり心臓が圧迫される感じがあり、それはしないでいた。でもその日は試しに左下横向きで寝てみたら翌朝家内の頭が逆さ向きでなく、元のままの位置にあった。それからは、上向きで寝ても、右下横向きで寝ても家内の頭はずっと元の位置だった。一回左下横向きで寝ただけでいびきが治ってしまったのだ。そう信じて家内に聞いてみた。「孫が来ていて孫の面倒で疲れているので、ぐっすり眠ってしまうので分からないだけかも知れないがあまりひどくはなくなったのかも知れない」とのことだった。いびきは自分ではまったく分からないところで人に迷惑をかけているところがつらい。でも逆さ向き寝がなくなったのは他人迷惑が少なくなった訳で治ったと判断してもいいのではないかと思っている。左下横向き寝は鼻の通りがよくなり、心臓の打ち方のリズムがしっかりして、心臓は適度に圧迫された方が全身、特に喉への血流もよくなっていびきをかかなくなったのかなと思っている。しかしそれならその左下横向き寝の時だけ、いびきをかかないはずだが、それ以来どういう寝方でもいびきをかかなくなった説明にはならないので、今後研究を重ねていきたいと思う。
2009.04.12
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今日4月10日は天皇、皇后のご成婚50周年記念日である。お二人のインタビュー内容の記事を読んだが、国家と、国民に対する天皇陛下の並々ならぬ献身のお気持、そして美智子妃殿下の天皇を支えるお気持に打たれた。これほど国家国民のことを思い、心から尽くされている日本人を私は知らない。美智子様は心労からお声がでなくなる病気にもなられたが見事に回復なされ天皇と共に公務を行ってくださっている。天皇は本当にいい人をお選びになられたと思う。最近では皇太子ご夫婦との関係で大きな心労を抱えておられ、ずいぶんお痩せになられ、お気の毒だと推察申し上げるが、「次の世代は次の世代の考えでやって頂くべきだ」とお話になられ、皇太子ご夫婦の意思にお任せになることを明言なさっておられる。平成天皇ご夫婦の後の代、またその後の御世がどのようになるのか分からなが、少なくともこの平成天皇ご夫婦は、世界でも類をみない最高に素晴らしいご夫婦だと思う。末永くご健康であらせられるよう心よりお祈り申しあげる。今日テレビを観ながら「今日4月10日が結婚記念日だね」と私が言ったら「もう過ぎちゃった」と家内が言ったので、何を寝ぼけたことを言っているのかなと思ったら「私たちの結婚記念日」と小さな声でいった。言われて初めて気がついたが私たちの記念日3月27日は確かに過ぎてしまった。気がつくどころか夢にも思わなかったことである。結婚記念日を寿ぎ、お二人双方から心からの感謝の言葉をおっしゃられておられた両陛下とはえらい違いだ。天皇ご夫妻を見習い、些細なことで言い争いをして結婚記念日など全く思い出さないような夫婦は即刻卒業して少しでもいい夫婦に近づきたいと思った。
2009.04.10
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4月から新番組がはじまった。6時40分から7時までの英会話番組、月曜はリトルチャロの再放送、火曜が英語での日本紹介、水曜がカリフォルニアの旅、今日の木曜がニュース英語、金、土はコーパス100で動詞等の文例紹介で、月曜から土曜まですごく充実している。それらの番組のほとんどがラジオでもしているし、インターネットでも聞けるスタイルをとっており、勉強の仕方によってはすごく実力がつくと思うのでお勧めする。私はもう何年も前からこの6時40分からのを観ているが、冬の寒い時にはまだ暗いので寝過して聞き洩らすこともあった。これからは6時40分というと明るくなっているので、寝過すことはなくなったので欠かさず観ていこうと思う。長く見ている割には、私はそれほど実力がついていないが、内容が面白く、英語圏の文化にも触れて楽しい。少し早起きしてテレビのスイッチを入れてみて、リトルチャロやお寿司の作り方の英語での説明の仕方などに触れてみてもらいたい。
2009.04.09
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「電柱、電線をなくして並木道に」という政治連盟が出来たとの記事を今朝の朝刊で読んだ。今日の午前中の仕事が早く終わったので車で移動していたら、電線が蜘蛛の糸のように張り巡らされている道と、電柱、電線がなくて、綺麗な街路樹が植わっている道の両方を通ってきた。電線を地下に入れる工事は数年前から行われており、順次電柱、電線が無くなっていくのだと思うが、議員連盟が出来てそれを促進してくれるのはありがたいことだと思った。保守、安全、経常費、耐年性、等様々な観点から、電柱、電線と地下埋蔵のどちらがいいのか検討されていると思うが、その点については不勉強でどちらがいいのか分からない。しかし、少なくとも環境美、ラジオの電波障害などについては圧倒的に地下埋蔵の方がよい。今朝その両方の道を通ってみてつくづく思った。今不況であらゆる業種で新たな注文が少なく、失業者がどんどん増えている。この時代に電線の地下埋蔵を積極的に推進してくれるなら、新たな雇用を生むし、工事用材の受注も増える。国会議員というと外交とか、経済とか、防衛とか、にイメージが行きやすいが、このような生活に密着した問題で議員が活動してくれることはありがたいと思った。今老人を老人が介護や看病するのが問題になっているが、老老介護をなくす議員連盟を作ってくれるとありがたいと思った。
2009.04.08
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4月はフレシッユマン誕生の時である。学校も会社も新人が入ってきて賑わっている。私の勤めている病院にも多くの新人が入ってきた。今日そのうちの数人、入職時の診察を行った。看護師も10人以上いたと思うが中に私に看護学校で教わったという新人看護師がいた。3年前3年制看護学科がスタートした時の一期生であった。その同級生が3人この病院に就職したとのことである。その頃は教師と学生で偉そうなことを言っていたが、今度は同じ職場で同僚として働く訳ですこし恥ずかしい気がする。偉そうなことを言っていたが本当の実力はどうなのかと評価される。今の私たちは新しく入ってきた新人を育てる立場だが、それと同時に新人に育てられる面もある。新人だけが同僚ではないが、この時期なので、主として新人に注意を払いながら共に成長していきたいと思う。
2009.04.06
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北朝鮮が本日弾道弾を発射した。発射角度によって、ミサイルにもなるし、人工衛星にもなるとのことで、韓国の観測では発射角度から人工衛星と認定している。人工衛星は日本でもかなり前から打ち上げており、いまさら驚くことはないが、北朝鮮は核開発しており、それを搭載する兵器に利用しかねないところに問題がある。午前中に書いたブログで、国力の差は歴然なのだから、北朝鮮国民のために文化的、経済的に様々な援助を惜しむべきではないと書いた。それに対し、「お人よしにもほどがある。国力は弱くても武器をもっていれば何をするか分からない。制裁して、武器を取り上げるべきで、脳天気なことを言っていると真っ先にやられるのは日本だ」と非難されるのではないかと思った。実際、無法者または無法者国家に対してそれでも思いやりをもって愛情を注ぎ、困っていたら援助してやるべきだという人と、制裁して徹底的に懲らしめるべきだとの意見の割合を調べれば、その中間も意識の度合いによってどちらかに割り振るとすれば、90%は後者だと思う。後者の立場からみると「愛情を」「援助を」などと言っていると「何を寝ぼけたことを言っているのか?そんなことを言っていると必ず国は滅ぼされる」と怒りまくられるのではないかと思う。しかし、世界平和を考える時、目には目を、歯には歯をの考え方では根本的な解決にはならない。新しい考え方で対処しなければ問題をこじらせるだけでよい解決策は生れてこない。日本は自ら戦争をしないと宣言している国である。だが無法者国家に滅ぼされていいわけがない。アメリカのケネディ大統領が就任演説で、「自らの戦力が疑い無く充分であれば、それを使うことが絶対ないと確信できる」と述べているが、日本も戦争に対する防御が疑い無く充分であれば、絶対戦争をしないことが確信できるのだと思う。国際情勢を常に把握し、あらゆる攻撃を想定して諸外国との連携や自らの防衛体制を整備しておくことは、近隣諸国に馬鹿な考えを起こさせないためにも必要なことである。今の時代、性能の優れた迎撃ミサイルも必要かも知れないが、それよりも強力な武器は外交だと思う。思いやりのある国家、真の友人を沢山もっている国家、常日頃、平和に、国際協調に邁進していて、世界中から尊敬されている国が攻撃されるであろうか?見下したり、卑下したりすることなく、常日頃、誠心、誠意他国と付き合っていくことが、最強の軍備と考えている。
2009.04.05
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[AFP=時事]時事ドットコムより北朝鮮が人工衛星打ち上げを装って長距離弾道ミサイルを打ち上げようとしているとして、政府は迎撃ミサイルの設置や、緊急避難体制など莫大な金をかけ、物々しい準備をしている。もし何かあった時の危機管理能力が問われるという心配と麻生総理の言葉によるメンツにかけて日本の上空を飛ばせないとの気持ちが込められたものだと思われる。北朝鮮の狙いはアメリカ新政権との交渉を有利にしようとするものと、世界から注目され国威を上げようとするもので、それは分かっていながら大騒ぎして我が国の防衛体制を示そうとしている。この機会に迎撃ミサイルの性能を調べたり、防衛体制を確認しようとの意図もあるかも知れないが、今回は対象があまりに小さく、冷静な判断によるものとは思われない。訓練として行うならいいが、攻撃目的ではないものにこのような行動を起こすのは間違いである。このような判断力では、本当の危機に気づかないこともありうる。昨日飛翔体が発射されたとの誤報道があったが、他国の実験に対して一々実況中継する必要はない。北朝鮮は核実験も行い、ミサイルの実験も繰り返す危険な国だが、国民の生活状況を含めた国力から考えると日本の比ではない。その国が核開発や、ミサイル発射、拉致被害者を返さないなど、現在の知的レベルからはかなり遅れた政策を取らざるを得ない原因をよく考えてやり、諸外国は文化的、経済的に様々な援助をしてやるべきだと考える。今度の発射によって制裁がさらに加わるかも知れないが、それによっては何の解決も得られない。北朝鮮は、周りの迷惑などどうでもいい、強がりを言って自己主張して、自己の優位性を示そうとしているが、国際社会では孤立し、国民も窮乏生活を余儀なくされている。窮乏だけならいいが、麻薬生産と輸出、拉致など、良心に恥じることを国策としてやらされていることは気の毒でどうしょうもない。他国に干渉することは、その国にはその国の文化と歴史があり、かえって反発を買う。文化交流を通じて相互理解を深めていくべきだと考える。個人として他人に対する思いやりが大切のように、他国に対する思いやりが大切である。
2009.04.05
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仕事から帰り、一杯やりながら夕食を食べて、プロ野球開幕戦を観ていたら後半はかなり眠くなってしまった。自分の部屋に入って少し勉強しようと思ったが眠くて仕方ないので畳に寝転んでしまった。寒いので畳が冷たかったので体をエビのように曲げて寝たが、うたたねは風邪の最大原因と知っていたので睡魔としばらく戦っていたが、少し眠ったらしく数分後目覚めてやっと頭がすっきりして、今これを書きだしたが、鼻水が出てきて喉も痛い。だからうたたねはだめだと思ったが後の祭りである。昼間は緊張する仕事なのでその疲れなのか、夕食の時一杯やることがいけないのか、この頃夕食後眠くて困る。春だからだろうか?体調管理に気をつけようと思う。
2009.04.03
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一昨日95歳の女性が退院した。1月3日に、呼吸困難、意識混濁で救急車で運ばれてきた患者さんである。肺うっ血著明、胸水、腹水あり、腎不全もあり、年も年だし、回復の見込みはなく、数日中に寿命がくるでしょうと家族に話したし、私もそう思っていた。治療は胸水や複水を取るための利尿剤を投与したが、それほどの効果は望めないと思っていた。ところが、徐々に回復して3月31日に車いすに乗って自宅に退院したのである。信じられない気持だ。看護師や理学療法士がきめ細かにかかわってくれたからだと思うが、3人の娘さんが代わる代わる必ず病室にきており、家族、医療従事者、本人の生命力の3つの相乗効果がこの結果をもたらしたのだと思う。今日は施設に入っていた95歳の男性が嚥下性肺炎で入院した。数日間殆ど何も食べていなかったとのことで、採血しようにも針は刺さっても脱水が強くて血液が引けてこない状況であった。点滴して夕方、診にいったら、顔色が別人のように良くなっていた。この方も全身状態から数日ないし数週間の内にはお亡くなりになるのではないかという印象だったが、点滴した後はかなり元気になられた。3月31日に退院した女性のように、奇跡的に回復するかもしれない。きめ細かく診療していこうと思う。それにしても私の受け持ち患者さんは95歳とか100歳とかお年寄りばかりだ。皆さん長生きになったものだなとつくづく思う。この高齢化社会でお年寄りが一日でも長く、生活機能を保って長生きできるように、リハビリなどの他職種の人と協力しながら、がんばっていきたいと思う。
2009.04.02
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庭のチューリップである。チューリップ:ユリ科、チューリップ属、原産:トルコ、中央アジア、花言葉「博愛」「思いやり」誰でも赤ン坊の時は可愛い。色々な人が「かわいいね」とか「りこうそうだね」とか言ってくれるものである。私の子供の時も色々言ってもらったらしい。中にどこの誰だか知らないが「この子はいい顔をしている。10年に一人生まれるかという子供だ。大事に育てた方がいいですよ」と言われたとのことだ。両親がそれを信じたかどうか分からない。でもそれを子供に言うということは意識していたのかも知れない。それを聞いた子供もどこかで意識したかも知れない。10年に1度は100年に1度に比べスケールが小さくなるが、いずれにしてもそれなりの人間にならなければならないという意識がどこかで働いていた。教育とは親、幼稚園、学校、社会によってなされるが、その子が自分をどのように認識するかにかかっていると思う。「この子はろくな人間にならない」との意識で育てられたらその子も自分はろくな人間にならないかも知れないという意識を持ってしまう。教育は全ての子供に、10年に1度でも100年に1度でもいいから、そのくらい尊く優れた子供なのだという認識を持たせるように育てるべきだと考える。もう残り少ない人生になり、10年に一人のダメ人間で終るのか、博愛、思いやりがきちんと実践できた人間で終るのかの立場に置かれている。今までにも増して色々勉強しているのは両親の「10年に・・」の言葉があったからである。死ぬ最後の時までぎりぎり努力していきたいと思っている。
2009.04.01
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