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病院の窓際の朝顔はずっと見ていても長い期間で2~3個しか咲かなかったが今朝の我が家の朝顔は小さな塔のようにこんもりしていて沢山の花をつけており、毎日何十個もの花が咲いている。この違いについて妻に聞いてみたら病院の朝顔は小さな鉢に植えられており、自宅のは地面に直接植えられているので栄養が違うので花の数が違うのではないかと言っていた。病院の花の咲かない朝顔は大勢の人が廊下を通る度に眺めるが自宅の朝顔は花は沢山つけているが老夫婦が眺めるだけだ。しかし植えられた場所によって花の人生がこうも違うのかと思うと、人間も生まれる場所によってその健康度や幸福度はかなり違うのだなと思った。「ウクライナに生まれる子供はかわいそうだ」と妻が言っていたがウクライナに限らず戦争で爆撃を受けている国に生まれたり、食料が十分得られない国や差別で自由に教育が受けられない国などに生まれた子供はかわいそうだと思う。観賞用の朝顔は植える人がどこに植えるかで運命は決まる。子供がどこに生まれるかは自分では決めることができない。どこに生まれても同じように幸せの人生が歩めるように大人たちは考えなければならない。まず戦争をなくし、食料の均等配布、差別のない平等教育の流布、国と国、人と人とが互いを思いやる世界を築いていかなければならないと強く思う。
2023.08.31
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ピンクと白のアメリカフヨウ抗加齢医学研究の第一人者である同志社大学生命科学研究科教授米井嘉一さんは日本鋼管病院(川崎市)時代から老化度判定ドッグを行ってきた。まず肉体面では筋肉、血管、神経、ホルモン、骨の5項目について老化度を検査し判定している。さらにストレスについては免疫ストレス、酸化ストレス、心身ストレス、生活習慣ストレス、糖化ストレスの5項目について判定している。酸化ストレスは活性酸素の発生状況を調べ、糖化ストレスは終末糖化産物の産生状態で判定している。肉体の5項目でも、ストレスの5項目でも人によって個人差がある。筋肉や血管の老化度はそれほどでもないが神経やホルモンの老化度は進んでいるとか、ストレスでは免疫ストレスは良好だが活性酸素が多くて酸化ストレス度は高いなど項目によって良い成績と悪い成績があるとのことだ。ほとんどの高齢者は齢とったらすべての項目で低レベルの成績になってしまうと思っているが実際は良い成績と悪い成績の項目があるとのことだ。悪い成績の項目に引っ張られて全体の老化度が進んでしまうので、自分の弱点だと思う項目を見つけ出してそれを改善、強化していくことによって全体をレベルアップすることが出来るとのことだ。弱い部分をレベルアップするのに重要なのは、知育、食育、体育である。知育は知識を深めることであり、食育はサプリメントなどを含めて食事で肉体の若返り(アンチエイジング)を図ることであり、体育は運動である。この3つの中で最も重要なのは知育である。齢とったらすべてが老化して死を待つだけだと思っている人と広く学習して知育を高め、齢とっても若さが保てると思っている人を比較すれば老化度の差は歴然である。知育は知識だけでなく、もっと若く元気になりたいというやる気や意欲も含んでいる。学びがなくて高齢になったら廃人になるとしか認識していなくて老化まっしぐらの人が多い現状だが、知育を高めて有意義な若々しい生活を送ってもらいたいものである。
2023.08.30
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ノブドウの花今「健康寿命をのばす脳と食べものの大切な話」という本を読んでいる。その中にファイトケミカルについてちょっといい話が書いてあったので紹介する。私たちの体は食べるものや飲む水によって構成されており、それによって活動もしているので食べるものが私たちの健康ににとって極めて重要である。食べ物には糖質、たんぱく質、脂質の3大栄養素のほかに4番目としてビタミン、5番目にミネラル、6番目に食物繊維も必要とされてきた。最近第7の栄養素としてファイトケミカル(植物由来の化学物質)が注目されている。3大栄養素や6番目までの栄養素が不足するとすぐ病気を引き起こすがこれはすぐ病気にはならないかも知れないが、長期的に見て健康を保つために必要な栄養素である。これは植物からしか得ることができない化学物質でカルチノイド(人参、カボチャ、モロヘイヤ等)ポリフェノール(赤ワイン、ブドウの皮等)硫黄化合物(ニンニク、ニラ、玉ねぎなど)などに分類されているが、通常食べている様々な野菜に含まれている。がんの予防や動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などを予防して老化も防止すると言われている。一種類を多量に摂るより、多種類のファイトケミカルを摂取した方が相乗効果が働き、抗酸化作用や抗がん作用、抗老化作用が強化されるとのことである。できるだけ色々な野菜をたくさん食べるようにしたいと思った。
2023.08.28
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日々草(ニチニチソウ)どの人にも楽しみにしている楽しい時があると思う。その反対にいやな時とか、つらい時もあるかとは思うが、今日はそれは置くとして、至福の時間について書かせていただく。私のそれは土曜日の朝6時35分から6時50分までの15分間である。教育テレビで「基礎英語を学んでみたら世界とつながった」を観ることである。毎週世界中のどこかの国の生活ぶりを紹介してくれる番組で、本日はインドネシアのバリ島に住む家族の紹介であった。インドネシアといえば何万という島から成り立っているイスラム教の国でそれほど文化の進んでいない国かと思っていたらとんでもない思い違いをしていたことを思い知らされた。住んでいる家は裕福な家を選んでいるかもしれずその国の一般的家庭と思ってはいけないかもしれないが、家は広いし、見晴らしの良いベランダはあるし、一般的日本人よりいい暮らしをしているのではないかと思えた。野生の猫が生息しているが彼らがコーヒー豆を食べるのでその糞を集めてコーヒーを作っており、それが世界最高級のコーヒーとして売られていることは初めて知った。各家庭に神社があり、朝夕お祈りをしているが、花や野菜を盛り付けて夜のうちにお供え物を作っておき、朝お供えするとのことだがその美しさ立派さに驚嘆した。朝お祈りしている少年の横顔は真剣そのもので神(おそらくイスラムだと思われるが)を敬い、慕っているのだなと思われ、自分のお祈り姿勢を反省した。世界中の大きな国からバチカンのような小さな国までありとあらゆる国を紹介してくれる番組で自分が知らなかったことを色々教えてくれるので短い時間だが毎週楽しみにしている。
2023.08.26
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タマスダレセリーグの最下位争いをしている中日とヤクルトは今日も負けて中日は7連敗、ヤクルトは4連敗になった。中日はDeNAに18対2で大敗し1イニングに10点も取られている。ヤクルトは広島のマツダ球場で今季まだ一度も勝てずに10連敗になった。両チームともミスが多くボロボロの試合をしている。監督、選手も一生懸命しているのだと思うが勝てない。ヤクルトは昨年優勝したチームなのに12連敗したり6連敗したりしている。他のスポーツでも人生でもこのような時はある。連敗しだすと中々そこから抜け出せない。苦しい。心機一転したくても悪い方に回転してしまう。もがけばもがくほど悪い方向に行ってしまう。こんな時はどうしたらいいのだろうか?スポーツなら弱いから負けるのであり、人生ではそれだけ実力がないから負けるのだと思う。「何故負けるのか分からない」「おかしい」等と言っていないで弱いから、実力がないからとはっきり悟ることが大切だと思う。チームだと誰かに責任をなすりつけたりしがちだが誰のせいでもない。自分が悪いからだと悟って明日から新しい気持ちで挑戦してもらいたいと思う。その時は結果は考えなくてよい。今までは結果を考えすぎたのだ。両チームとも一から出直して貰いたいと思う。
2023.08.25
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マンデビラ今、榊原常緑(さかきばら ときわ)さんが書かれた「脳と食べものの大切な話」という本を読んでいる。人間の体は飲んだ水や食べたものからできているので体を健康に保つには健康に良いものを食べる必要があるということが書いてある本だが、その中で特に興味があったのは23ページの「脳と健康長寿の関係-脳をうまく使うと健康長寿になる」の章だった。今まで私たちは「いったんできた脳細胞は減ることはあっても増えたり再生されたりすることはない」と教えられ、歳と共に脳細胞がどんどん減っていくと信じてきた。これは1913年にスペインのノーベル賞受賞者サンティアゴが発表した研究結果「成熟した脳の神経経路は固定されており、変更不能である。あらゆる脳の神経経路は死ぬことはあっても再生することはない」に基づいており、100年以上にわたってそう信じられてきた。しかし最近になってCTやMRI等機器の進歩によって上記の説は間違いで歳をとっても脳は成長したり再生したりすることが分かってきたとのことである。「年齢と経験を積み重ねることにより、人間の脳は神経細胞から出る神経線維のネットワークを広げ、高齢者ほど外的刺激に対して適切に反応する傾向があることも分かってきた」とのことである。もしそれが本当に科学的に証明されているなら私たちは大変な間違いを犯してきたことになる。歳とれば脳細胞はどんどん死滅して空っぽになっていくので生きていても老害をまき散らすだけで何の役にも立たなくなってしまうのではないかと思っていた人も多いと思う。しかしそれは間違いだと榊原先生は書いていた。歳とっても脳は成長するし、社会の役にも立つのである。これまではどうせどんどん死滅していく脳細胞なのだから脳に対する栄養学的関心は殆どなかったが、上述のように齢とっても脳は成長するとのことで、脳の働きをよくする栄養学を勉強する必要があると述べていた。榊原さんがおっしゃるように、成人して成長が止まった脳細胞や脳神経でも再生、成長することがあるとするなら、脳の働きを良くする食事や読書などにも心を配っていかなくてはと思った。
2023.08.24
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庭のミニトマトの花夏の全国高校野球は慶応高校が昨年の覇者仙台育英高校を8対2で破って1916年来の107年ぶりの優勝を飾った。慶応高校優勝おめでとう。プロ野球はセリーグは優勝はほぼ阪神に決まりでクライマックスシリーズに出られる3位までがクローズアップされており、巨人が昨日今日のヤクルトとの試合で大逆転勝利して3位に浮上した。昨日は8回まで4対3で負けていた巨人が丸の同点ホームラン、続く外人の勝ち越しホームランで結局8対4で逆転勝利。本日も7回まで3対ゼロで負けていたのに7回に新人の門脇が2アウトからヒットを打ち続く代打の長野、梶谷、秋代の連続ヒットで追いつき、延長11回裏には門脇のヒットをきっかけに相手のエラーも重なって、門脇の好走塁で4対3の逆転勝利を飾った。巨人の新人、秋代、門脇の活躍が光った試合展開であった。阪神優勝でクライマックスシリーズはその一位阪神、2位広島、3位巨人で戦うことになる可能性が強く、新人の活躍が目立つ巨人が勝ち抜いてパリーグ勝者と日本一をかけて戦うことになるかもしれない。
2023.08.23
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ペンタス神戸市の甲南医療センターの研修医(専攻医)Tさんが過労のために自殺したとして労災が認められ、家族が病院を相手取って訴訟を起こしている事例が話題になっている。自殺前の2/7~5/17は100日以上休みがなく、極度の長時間労働で精神的に追い詰められて自殺の道を選んでしまった。父母や病院上司に当てた遺書があり、「誰も悪くない。自分が至らないためにこのようなことになってしまった」と書いてあった。来年4月から働き方改革で医師も決められた時間以上の残業(超過勤務)をしてはならないと規制されるが、今まで100日以上とか200日以上休みがないなどということはざらにあった。これは医師に限らずその仕事の新人はその仕事を身に着けるために住み込みで働いたり、厳しいい訓練を課せられ何日間も休みをもらえなかった人も多かったと思う。どんな仕事でも一人前になるためには寝食を犠牲にして数年間は夢中で修業しなければならないという暗黙の決まりがあった。しかし時代が変わり、今では誰もが過労にならないように働き、平等に幸せを享受できる社会を目指すことになった。こんどのTさんの件では休みも全く与えないで働き詰めで働かせたとして病院側に非難が集中しているが、昔では当たり前のことで、Tさん以上の激務をこなして一人前になってきた人は多い。自殺という不幸な結末になってしまったが、そのような激務をこなして一人前の医師になっていたなら、非難が集中しているその病院の立場も少しは違ったかもしれない。時代は変わっている。青年たちの考えも変わってきている。病院側も先輩医師も若者に過酷なことを求めないで貰いたい。来年4月から始まる「働き方改革」の範囲内で、若者を一人前の立派な医師に育ててもらいたいと思う。Tさんの死を無駄にしてはならない。
2023.08.22
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千日紅は長く咲いています日本医師会雑誌8月号には高齢者のかかりやすい病気として認知症について藤田医科大学の武地 一先生が書いていた。加齢とともに発症が増加する認知症は高齢化率の増加につれて年々増えており、2025年には700万人になると推定され、65歳以上の5人に一人が認知症になることになり、それに家族も巻き込まれていくことになる。認知症には二つの症状群があり、一つは記憶や認知機能の障害に伴う一連の症状群でもう一つは行動や心理状態の変化を示す群(BPSD)である。最初の認知機能障害群では、主な症状は新しことを記憶することの障害(昔のことは覚えているが)でその他には段取りをつける能力の低下、視空間認知障害などがある。認知症の進行の目安は長谷川式の簡略なペーパーテストでも評価できるが、生活機能障害の程度でも見極めることができる。初期には買い物や調理、服薬や金銭の管理能力が低下する。中等度以上に進行するとトイレ動作、着衣、入浴動作の低下などが起こってくる。もう一つの群であるBPSDでは必ずしも上記で述べた認知症の進行に伴って出現するものでなく、家族が財布からお金を抜き取ったとかの物盗られ妄想、タンスから服の出し入れを繰り返す行動異常、自宅や行き先を認識できなくなり警察に保護されるケース、レビー小体型認知症の時に現れやすい幻視(ありもしないものがそこにあるように見える)などの症状が現れることがある。認知症には上記二つのタイプがあるのですべての認知症がもの盗られ妄想をもっているとは限らない。治療薬については進行を遅らせる薬がいくつか使われているがケースによっては、良く効くこともあるが、効果があまり見られないことが多い。最近エーザイ製薬とアメリカ企業が共同で開発し第3相試験が終了して間もなく市場に出てくるレカネマブという薬がかなり期待されているが、その効果については未知数だ。家族とかかりつけ医とが連携しながら診療していくことになるが、今では介護保険も充実してきているのでグループホームその他の施設でケアマネなどを介して面倒を見てもらうこともできる。いつかは認知症を治す薬も出現してくると思われるが、それまでは、地域包括支援センターや介護専門職施設などの社会資源を活用しながら患者さんのGOL(生活満足度)を高めていくよう努力していくことが肝要と思われる。
2023.08.21
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日本内科学会誌7月号に国立国際医療研究センターの今井健二郎先生と大杉 満先生が療養指導士制度について書いていた。いわゆる生活習慣病と言われる、高血圧、糖尿病、循環器疾患、腎臓病などについて医師だけでなく多くの医療関係者によるチーム医療が重要であるとしていくつかの予防療法指導士制度ができて活動を開始しているとのことである。その資格が取れる対象職種は看護師、薬剤師、管理栄養士、保健師、臨床検査技師、理学療法士、臨床心理士、歯科衛生士、社会福祉士、など幅広い職種の人が経験を積んで専門的知識を深めて勉強し、試験を受けて各疾患の予防療法指導士の資格をとって専門性を生かした指導を行っていく制度である。歴史的には2001年に糖尿病療養指導士の認定が始まり、2012年から肥満症改善指導士、2016年から循環器病療養指導士、2017年から腎臓病療養指導士、2020年から心不全療養指導士制度が始まり、認定試験に合格した人達が専門知識を生かして病気の予防や治療面で活動を開始している。病気予防には食事や運動、生活法などが深く関係しており、それらの認定指導士の活動の場はこれからどんどん広がっていくと思われる。昔は病気を予防したり、治したりするのは医者と考えらえていたが今ではそれはチームで行われ、医師はそのチームの一員であるという意味のことが書かれていた。日本看護協会には認定看護師制度も出来ており、今までは医師でないと出来なかった医療処置も認定看護師にはできるという時代になりつつあり、慢性疾患についても同じようになっていくのだろうなと思った。これからは認定療養指導士を広く世の中に知らしめ、待遇面でも配慮し、医師が自分でしていたことをチーム内の専門の人にお願いしていくなど、体制も少しずつ変えていく必要があると思う。また患者本人の意識も変えていく必要がある。チームがいくら頑張っても自分で予防したり治す意識がなければ治らない。病気はチームで治していく時代になりつつあるが、患者である自分もそのチームの一員として病気と闘っていこうという気持ちを持つことが大切だと思う。日本にも療養指導士制度ができてチームで病気と対峙していく時代になりつつある。医療関係者だけでなく一般の人達も患者さんもそれを理解しながら治療に当たってもらいたいと思う。また厚労省も各学会のそれ等の制度を生かし発展させてもらいたいと思う。
2023.08.20
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藤城清治(99歳)の影絵:月の砂漠8/8に4階病棟の廊下に一輪の朝顔が咲いたので、それを写真に撮ってブログに載せたが、その後次々に咲くものと思っていたら、以来一つも咲かないのであの花だけかもしれない。自宅の庭の朝顔は次から次に咲いているのに病院の廊下という特殊環境では花を咲かせるのは難しいのかなと思っている。病院にはいろいろな患者さんが入院している。58歳の男性が屋根作業中屋根が抜けて12メートル下のコンクリートに転落した。左側の肋骨のほとんど全て折れて何本か肺に突き刺さり血気胸の状態になっており、左の骨盤骨折、左の脾臓挫滅、胸椎や腰椎は圧迫骨折の状態で救急病院にドクターヘリで搬送された。その病院で手術などの適切な処置を受けて、ほとんど後遺症を残さない状態で、リハビリ目的で当院に転院してきた人がいた。その方が今では自分で歩行もできるしトイレなどの日常生活もできる状態にまで改善して、本日退院していった。ある88歳の女性は脳梗塞で右の手足が動かないのでリハビリ目的で8月上旬に入院してきた。リハビリによって動かなかった手足が少しづつ動くようになる場合もあるが、多くはマヒのない方の手足でマヒ肢をカバーしたり装具をつけて歩く訓練をしたりするが、それは結構つらい訓練である。その方にはそのつらい訓練以上にもっと、もっとつらいことがあった。それは不眠である。当院に移ってくる前の病院で眠剤が処方されていたがそれが効かないのである。眠れないことほどつらいことはない。羊を数えていれば眠れるとか、腹式呼吸を続けて足先が暖かくなってくれば眠れるとか、宗教の題目を唱えていれば眠れるとか色々言われているが、羊を何千匹数えても眠れずますます焦って苦しくなる場合もある。最初から眠ろうと思わないで「ラジオ深夜便」を聞いていれば眠れても眠れなくても心が落ち着いてそのうちに眠れることがある、など様々なアドバイスや工夫があるが、それでも眠れなくて苦しんでいる人は多い。そういう人たちのために睡眠薬が何種類も製薬されており、それで救われている人が何百万人もいる。しかし今回入院してきた患者さんのように前医が眠剤を処方してくれたのにそれを服用しても眠れないという人の悩みは深刻だ。回診の時「全然眠れませんでした」と打ちひしがれて苦しそうな表情で訴えられた。眠剤にも色々な薬があるので、何種類かの薬を順次試してみたがやはり眠れませんでしたと悲しそうに訴えられた。薬を変えて3回目の薬がよく効いてその後は眠れるようになったので見違えるように元気になり、廊下を車椅子で通る時でも私を見つけると嬉しそうに手を振ってくれる。その人の人生経験や性格、年齢などで心に余裕があり、眠れなくても「ラジオ深夜便」などを聞きながら普通の日常生活を送っている人もいるが、多くの人は苦しみが苦しみを呼び、絶望の淵に立たされることもある。今回のケースでは「自分は眠り薬を飲んでも眠れない」と言う不安に押しつぶされそうになっていたが、眠剤は何十種類以上あるのでそのうちのどれかで必ず眠れるものなので安心してもらいたいと思う。
2023.08.17
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オンシジューム本日の新聞に歴史学者の加来耕三さんが長寿だった徳川家康の健康法について書いていた。戦国時代最強と言われた武田信玄は52歳で亡くなり、信長は49歳、秀吉は62歳で亡くなり、家康は75歳まで元気で生きて、今で言うピンピンコロリで健康寿命最長の武将だったと思われる。三方原で家康を木端微塵に打ち破った信玄が生きていれば天下を取っていただろうという人は多いが、死んでしまったら終わりである。戦国武将の中で弱虫、意気地なしと言われていた家康に天下が取れたのはそれなりの理由があったのである。家康は常に己の健康に留意しており、疲労が鬱積すると病気になると考えており、決して無理はしなかった。生水は飲まず、麦飯を食べ、適度の運動が健康に良いということを実感していたみたいだ。70歳を超えても毎日乗馬や射撃、弓を行っており、適度の運動をしていた。鷹狩は彼にとってはあくまでスポーツで獲物がいなくても心身の鍛錬とストレス解消のためにおこなっていたと考えられ、食事についても滋養第一を考え、腹八分目を心がけ食べ過ぎることはなかったとのことで、あらゆる方面から自分の体を護っており、現在にも通ずる健康的生活をしていたとのことで、長命になるべくしてなり、最後の勝者になるべくしてなったのだなと思った。
2023.08.16
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以前から咲いて咲き終わったと思っていたらまた白いバラが咲いていたので思わずまた写真を撮ってしまった。先週の日曜日に孫が山梨に来た時の写真である孫は滋賀県の大学の工学部を卒業して大手家具製造メーカーに就職が決まり、千葉県で研修期間を終了してこれから任地の北九州市に赴任する直前に甲府に寄ってくれたので昇仙峡の仙娥滝に行ってきた時の写真である。方やこれから伸びていく若芽、方やこれから萎びていく老体、好対照と思って載せた。若者にはこれから可能性がいっぱいある。ご老体はそれまでなんらか頑張ってきたのかもしれないがこれからの可能性はほとんどない。今は年老いて役目は終わったように思う。これからの生き方が大切だと思うが明確な羅針盤はない。年老いた先輩達は気力も亡くなり、役目が終わった後の記録はあまり残していない。道なき道を切り開いていくのは記録が残っていない今が一番大変かもしれない。高齢になる直前までの人生は多くの人がその生き方をいっぱい書いていたので参考になったが、高齢になってからの記録は少なく、迫力もない。しかし残された人生、明確な羅針盤はないが、日ごろの勤行、唱題に励み、高齢者としての生き方を確立していきたいと思っている。
2023.08.15
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クレマチス・ウイタルバ?8月11日が山の日で祝日、12日、13日が土日で3連休であった。お盆は13日~15日で少しずれるが13日がお盆と重なっており、里帰りや行楽に行かれた方も多いと思う。病院関係者は連休は好きではない。その間に患者さんが急変したりすることがあるからである。コロナは依然として流行しており、病院に来てみたら理学療法士、作業療法士各3人ずつ合計6人がコロナ陽性で症状は軽いがいつも誰かがコロナに罹っており、気持ちの休まる時がない。幸い私の受け持ち患者さんはコロナを免れており、急に悪くなった患者さんがいなくて助かった。上記職員6人の感染経路は不明だという。コロナは飛沫感染と言われており、人が唾を飛ばしながら話したりすると感染すると言われているが実際にはそのような場合だけでなく、同じ部屋にいただけでも感染することがあり、私は空気を介して感染する空気感染と思っているが、いまだに公式感染経理は飛沫感染となっている。飛沫感染と空気感染では予防法も治療法も対応の仕方もだいぶ違ってくる。大部分の医師は空気感染と思っているのに、公式感染経路の発表がいまだ飛沫感染のままの理由がわからない。感染経路の違いによって、予防法、治療法、隔離法などが違ってくるので、国際間で密接な連携をとって感染経路の意見を統一して、コロナの早期撲滅を目指してもらいたいと思う。
2023.08.14
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盆飾り: キュウリとナスにおがらの足を刺して馬と牛を作った。今日はお盆の入りなのでキュウリで馬を作り、ナスで牛を作ってその背中にうどんを何本か掛けて精霊を運んでくれる動物を作り、自宅にお盆中精霊をお迎えすることにした。その後南アルプス市までお墓参りに行って、家に帰ってきたら迎え火を焚いて先祖の精霊をお迎えした。16日には送り火をして精霊を送り返す予定である。南アルプス市のお墓に墓参りに行った時、7年前に夫を亡くして一人暮らしをしている78歳の妹に逢ってきた。色々話をしてくれてコロナでカラオケは回数は減っているが、毎週ボーリングに行っているし、ハーモニカ教室にも通っている、ヨガ教室にも通っており、合間には農業もして自分で食べるくらいのものは作っており、毎日すごく忙しいとのことだった。表情が生き生きしていた。高齢になってからの生き方は難しいと前回のブログに書いたが、妹の姿を見ていたらどこも難しくないように思えてきた。車の運転ができるので、公民館でのハーモニカ教室やサロン等に気楽に参加できているが運転できないとどうかなと思ったが、運転できないならできないなりに近くの教室に通ったり、別の楽しみを見つけたりして結構楽しく暮らすのではないかと思った。ご高齢の方から「これ以上齢とったらどう暮らしていったらいいのか分からない」という声をよく聞くが、妹の生活ぶりを聞いたら「案ずることなし」だと思った。齢を取ったが毎日が楽しくて、毎日が忙しいとのことだった。
2023.08.13
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沖縄の海今朝の新聞に沖縄のしゅくみね内科院長の祝嶺千明さん(61歳)の健康と病気に関する興味ある記事が掲載されていたので紹介する。沖縄は1985年まで男女とも平均寿命が全国一位だったが、2020年時点では女性が16位、男性が43位まで落ちてしまいました。それまで沖縄では野菜を中心に魚介類や豚肉などをバランスよく食べてきました。戦後アメリカの統治下におかれたこともあって脂質や糖質の多い食事に代わってきたことが影響していると考えられています。また急激な車社会にかわり、運動の機会が減り、アルコールの摂取量が増えたことも平均寿命が低下した原因と分析されています。長生きだけが幸せの条件ではないとよく述べられてきましたが、平均寿命も健康の重要要因として考え、食事内容やアルコール摂取量などに留意してもらいたいと述べていました。祝嶺先生自身が急性進行性糸球体腎炎という国指定の難病に罹患してステロイド剤や免疫抑制剤を服用している状態ですが沖縄の人達の健康のために連日ご健闘なさっておられる姿に感銘を受けました。病気と健康とは一体であるというのが先生の考え方です。体内にがん細胞が出来た時人は癌にかかったと思うかもしれませんが私たちの体内では毎日数千個の単位で癌細胞が発生していますが癌細胞が増殖する前に体内の免疫細胞によってがん細胞は排除されているので問題になりません。がん細胞が増殖するかしないかは体内の免疫細胞の働きのいかんにかかっており、これはその人の生命力の強さに関係すると考えておられました。病気でも生き生きと元気にくらしておられる人がいる一方でどこにも病気がないのにどこかに病気があるのではないかと浮かない顔をしている人もいます。病気か病気でないか微妙で分からない場合もあり、自分で病気と決めないで生命力をつよくしていくことが必要でその生命力の強さで病気を退散させることも出来ると述べていました。人は必ず死ぬし病気にもなる。健康体は病気体でもある。健康は病気と一体であり健病不二で強い心をもって病気と闘うことが必要であると述べていました。無病息災という言葉があるがこの高齢化時代に病気を何も持っていない人はまずいない。何らかの病気を持っているものだが、それをものともせずに健康で生きましょう!一病息災、二病息災、多病息災でいきましょう!とおっしゃっていたがその心意気で頑張りましょう。
2023.08.12
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ラビンドラナート・タゴールインドの詩人・哲学者・教育者 ノーベル文学賞受賞者、1861/5/7生誕、1941/8/7没私の生まれる80年前に生まれ私が生まれた年に無くなった人である。13歳の時最愛の母が他界、その後抑圧的な学校教育に嫌気を感じ詩人としての道を歩むことになったタゴールは、1901年、「学校とは人類の精神的結合を代表するものでなければならないとする理想の教育を目指して後にタゴール国際大学に発展した学園を自ら創立したが、それからわずか6年くらいの間に妻、次女、父、次男が相次いでこの世を去った。悲しみの存底に突き落とされ、なぜ自分だけこのような悲しみや苦しみに遭わなければならないのかという疑問と、自分も皆と同じようにほどなく死ぬのではないかという不安と苦しみの中にいたのではないかと思われる。その時に自分を奮い立たせる言葉として「この痛みや苦しみが無くなりますようにと神に希い願うのでなく、この痛みに打ち勝てる精神力を与えたまえ」と謳い、「人生は失われた愛によって一層豊かになる」と謳っていた。最愛の人達が次から次になくなり、自分だっていつ死ぬか分からない精神的不安のどん底にいた時、その悲しみや苦しみにひきずられるのでなく、前を向いて生きようとしたところが凄いと思う。「人間の最大の力は自分の内にある」と信じぬいたタゴールは、様々な苦難を乗り越えてインド独立のために戦い、80歳で生涯を閉じるが、その6年後インドの独立が実現、その50年後には彼の詩と曲が国歌に採択され、今なおその不屈な精神は世界で語り継がれている。困難に直面している人や悲しみに打ちひしがれている人にとっては真の支えになる人ではないかと思う。
2023.08.11
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マンデブラ昔と比べ最近皆さん長命になったが平均寿命を超える頃にはいよいよ自分もこの世から消える時が近づいてきたと思うようだ。それがいつかは分からないのでその日がいつ来るのか不安を抱えながら生きていることが多い。現在私は103歳女性、脳梗塞の患者さんを受け持っている。女性の平均寿命からすると16年くらい長く生きていることになる。何にも考えないで100歳を超えるまでのんびり生きてきたとは考えられずその1年1年は辛いことも多かったのではなかろうか?脳梗塞を起こすまでは普通に元気に暮らしていたというので歳のことなど考えずにのんびり暮らしていたのかもしれず、それだから長生きができたのかもしれない。脳梗塞後は意識がなくなり、目を閉じていることが多く、考えたり悩んだりすることはなくなったと思われるが、動かない手足のことやしゃべれないことに対するいら立ちはあるかもしれない。しかし表情は平穏でそれほど苦痛があるようには思えない。最近では声をかけると目をぱっちり開けてこちらを見てくれるようになった。セラピストは車いすに乗せて院内を歩いてくれている。周りの景色がどのように見えているのかわからない。栄養は鼻から管をいれて入れているので肉体的にはほぼ健康状態である。こちらに入院してからほぼ半年が経過したが、これからいつまで生きられるかは分からない。命ある限りは褥瘡など作らないで安らかに暮らしていただければと思ってお世話していきたいと思う。
2023.08.10
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サルビアの花に蜂がついているところ(一番下の花)今、自動車運転免許センターに行って認知症テストと実地運転テストを受けて両方とも合格して帰ってきたところである。認知症テストは4つずつ物の図が書いてあるスライド4枚(合計16種)を見せて後に何のイラストかを思い出して書いてもらうテストが主体で、それ以外のテストもあるが基本はその16種のイラストをいくつ覚えているかで36点以上取れれば合格とのことだった。以前も同様テストで刀、アコーデオン、足、包丁、カブトムシ、ノコギリ、カボチャ、ズボンなどをヒントを頼りにして16個思い出せれば満点だが以前は14~15個思い出して76点以上ないと認知症疑いありとされ、48点以下(8個しか思い出せない)は不合格とされて医師の診断が必要とされていた。ところが2022/5/13改定では36点以上(6個以上思い出せる))なら「認知症のおそれがある」基準には該当せず合格となり、判定基準が大幅に緩和されていた。なぜそんなに甘い判定になったのかというと過去25年間この認知症テストを実施してきたが認知症テストの結果と事故の間に大きな相関がなく、認知症テストを厳しくするより、実地運転技術を高めた方が良いとの検討結果によるものだとのことだった。私は認知症と事故があまり関係していないという結果はその問題の出し方に問題があったのではないかと思う。検査方法はほぼ同じで事前に16個位のイラストを見せてそれをどれだけ覚えていたかで点数付けしていたその方法では事故を起こす認知症は発見できなかったということだと思う。単なる記憶だけを調べていた認知症テストでは事故との間に有意差はなかったのかもしれないが、検査方法を工夫して事故を起こす認知症を見つけ出すようにすべきだと思う。今までは76点以上が合格だったのにほぼ同じ試験問題で今度は36点以上あればいいとは検査をしないのと同じようなものである。単なる記憶を調べる今の試験方法を継続して36点以上を合格基準にするなら、認知症テストは直ちに中止した方が良いと思う。事故につながる認知機能は記憶の問題だけではなく、性格や感情の問題もある。今後もこのようなテストを継続するなら、事故を起こす性格、感情、判断力テストとして問題内容を一新する必要があると思う。
2023.08.09
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朝病院に出たら窓際においてある朝顔の鉢に一輪の朝顔が咲いていた。回診前に色々な角度から撮影したが窓から外を写すのだからどうしても逆光になってしまい暗い写真になってしまった。編集の段階で色々調整してみたら逆光でも見事に花が映える写真が作れたのでそれをブログに載せようとしたら月額250円でこのようなこともできるとのことで250円出さないと次に進めないとことで逆光のままで少し暗い写真だがそのまま載せることにした。暗くて少しさえない写真だが、実は私は、毎日そこを通る度に花が咲いていないか見ていたのである。今日初めて一輪の花が咲いているのを見つけてうれしかった。それだけのことが原因ではなかったかもしれないが待ち遠しかった一輪の花がさいたことがうれしくて、回診での態度が違ったと自分でも分かった。患者さんもうれしそうにしてくれたし自分もうれしかった。看護師さんも私を見て何故かほっとしたような顔をしていた。一輪の花にそのような効力があるとは自分でも気が付かなかった。午後の回診の時もみていこうと思う。
2023.08.08
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影絵の森 藤城清治(99歳)月の砂漠影絵の森 藤城清治(99歳) 釣りの少年竹下夢二(1884~1934年)東京行進曲山下清(1922~1971年)ハチの巣仙娥滝前で見知らぬ外人から「3人一緒に撮りましょうか」と言われて撮って頂いた今年滋賀県内の大学建築学科を卒業して九州勤務になり今千葉県で研修を受けている孫が九州(熊本)勤務になる前に甲府を訪ねてくれた。昇仙峡にある藤城清治氏の影絵の森と昇仙峡の仙娥滝に行ってきた。影絵の森には竹下夢二さんの絵と山下清さんの絵も飾ってあったのでその写真も撮ってきた。仙娥滝では見知らぬ外人から「3人一緒に写真撮りましょうか」と言われて撮って頂いた。真ん中の人は随分痩せているのだなという印象を持った。
2023.08.06
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今朝6時35分からのNHK「基礎英語を学んでみたら世界とつながった」の対象国は「ルクセンブルク」だった。名前は聞いたことがあるがどこにあってどのような国か知らなかった。西ヨーロッパにあり、フランス、ベルギー、ドイツに囲まれた国で人口44万4050人、面積2586㎢、で山梨県のそれ88万人、4465.37㎢の約半分の小国で正式にはルクセンブルク大公国といい税金が公平で貿易が盛んで大変豊かな国らしい。NATOに入っており海軍、空軍はなく陸軍だけとのことだった。言語はドイツ語、フランス語、ルクセンブルグ語、英語、スペイン語、日本語などを学んでおり、教科目によって言語が違うとのことだった。山梨県のような山国に住んでいると国の名前だけは知っていても世界の色々な国の実情を知らないものだなと思った。二人の女の子がいるルクセンブルグの4人家族の平均的家庭とビデオカメラがつながったが一人当たりGDPが世界トップの裕福な国で所得格差が小さく失業率が低い国とのことだ。法人税は外国企業が活動しやすいように制定されているので他国の企業が入りやすくなっており、個人所得に対しては収入に応じてきめ細かく税制が敷かれているので各人の生活水準に大きな差がでないようになっているとのことだ。知ればしるほど凄い国だと思ったが長い歴史があり、国が小さいだけに皆で話し合って住みよい国を築いているのだと思った。25分間番組で1っの国を紹介するのは大変だが他国民の生活の一旦を見せて頂き、日本の政治の参考にしていただければよいと思った。ところで「基礎英語を云々・・」などと表題に書いてあるが基礎英語力がないと理解できないということは全くない。翻訳してくれるので英語が全く分からない人でも理解できるようになっている。世界に興味がある人はぜひ観てもらいたいと思う。
2023.08.05
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ビジョザクラ我が国には約4000万人の慢性頭痛患者が存在するとされており、840万人いると推定されている片頭痛の患者さんの約74%の患者さんが日常生活に支障を感じており、多くは市販の頭痛薬で対処していると思われる。市販の解熱鎮痛薬は厚生労働省から許可されたアセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェン、ロキソニンなどの薬で患者自身で薬剤師と相談しながら自由に買うことができるのでかなり助かっている。これらがなかったら頭痛で苦しむ人は世に溢れていたと思う。しかし市販薬で治らない頭痛もあるので用心が肝要である。クモ膜下出血の典型的な症状は今まで経験したことがないような突然の激しい頭痛である。これは市販薬を飲んでも効かないのですぐ救急車を呼ぶべきである。時には最初に少量の出血による警告症状を呈することがあり、突然の頭痛に悪心、嘔吐、めまい、複視、視力障碍、せん妄(震えなど)を伴うばあいは直ちに救急車を呼ぶべきである。頭痛が市販薬で治るときにはそれでよいが今までにないような激しい頭痛やけいれんが起こるような場合には直ちに救急車を呼んでもらいたいと思う。
2023.08.04
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ペチュニア前アメリカ大統領が1)不倫の口止め料の不正処置、2)機密文書不正持ち出し、で既に起訴されていたが今度3つ目の大罪で起訴された。それは3)前回の大統領選で敗戦したのは不正があったからだとして国会議事堂占拠を煽動したとしての疑惑である。これから裁判があるが大罪人の可能性が非常に高い人が来年の大統領選の共和党候補のダントツ一位を走り続けていることに問題がある。トランプ氏は保守、白人の岩盤支持層を持っており、アメリカ第一、自由主義反対、性的少数者優遇反対、中絶反対、銃規制反対など昔のアメリカの良き時代復帰への幻想を持っている人たちに熱烈に支持されている。3つもの大罪で起訴されている大悪人が共和党の大統領候補になることはほぼ間違いなく、民主党の候補が負けたらアメリカ大統領になるかもしれないのである。トランプ氏支持者は自らの代弁者として彼を支持しているが彼がアメリカ大統領になった時の影響力についてはあまり考えていないように思える。アメリカは軍事力は世界一、経済でもトップクラス、文化的判断力をそなている人も多数住んでいてアメリカ大統領の政策や行動は世界に大きな影響力を及ぼすのである。彼がアメリカ大統領だった4年間について考えて見たい。彼は元々は政治家ではなかっった。不動産業の大富豪として有名になった人である。世界平和とか、世界国民、世界人類に対する思いやりがあふれた人のようには思えない。アメリカさえよければよいという考えが根底にある。世界的温熱効果削減の世界的会議パリ会議を自国に不利と見るや脱退してしまった。世界保健機構であるWHOからも脱退し、国連人権理事会からも脱退、TPPからも離脱、ユネスコからも離脱、旧ソ連との中距離核戦力抑制条約からも離脱、イランとの核合意離脱、と世界の平和とか、世界の温暖化防止などを考えているとははとても考えられない自分本位の政策をおこなっており、世界に大きな影響力を与えるアメリカ大統領としては力不足の人物と思われる。その人が次期大統領有力候補というのが現実なのである。他国の人がこの人を大統領にしてくれと運動する性質のものではない。あくまで国民の常識が選ぶよるものである。アメリカ国民の平和への強い関心と国際友好と地球人類の健康への関心が深まることを深く望むものである。それにふさわしい人に大統領になってもらいたいと強く望んでいる。
2023.08.03
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木立ベゴニア1920年ごろロシアのアレクサンドル・オパーリンは「生命の起源」という本を著し様々な物質が様々な変化を繰り返して遂に生命体を生み出したのだという説を発表した。しかしまだどのような物質にどのような変化を加えることで生命が生まれるという明らかな具体的学説は存在しない。むしろ生命については仏教の方が詳しい。生命というものは無死無終であり、三千大千世界という大昔から存在し生死不二だと説明されている。物質が化学反応を起こして生物が生まれるのではなく、元々ある生命が生きたり死んだりしていて生も死も同じなのだと説明されている。オパーリンの唯物論に対して仏教の唯心論とでもいうのかもしれない。高齢になり死が近づいてくると死とは何かと考えることがある。御義口伝などをよく読んで生命とは何か死とは何かをしっかり学んでいきたいと思っている。
2023.08.02
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玄関脇にあるマリーゴールド分子標的薬というとあまり親しみがなく、医療関係者ですらよく理解している人は少ない。今までがんに効く薬が色々研究開発されてきたが、確かにがん細胞はやっつけてくれるがそれと同時に正常細胞も同時にやっつけることから、2週間投与して2週間休むなどの投与法の工夫なども行われていたが、抗がん剤を使うと食欲がなくなり、頭髪が抜けたり、眠れなくなったり副作用で苦しむことが多かった。そこでがん細胞だけに結合してやっつけるが正常細胞には悪さをしない薬の開発研究が進んできて、出来上がった薬が分子標的薬である。知らない人が聞くといかがわしい薬のように聞こえるが、実際には悪者細胞だけ見つけ出してやっつける今までにない薬なのである。今まではがんに効く薬、リュウマチに効く薬、パーキンソン病に効く薬、多発性硬化症に効く薬など効果が重要視され、効きさえすればよいとして体の正常細胞に対する影響はあまり考慮されてこなかったので薬の数はそれほど多くなかった。しかしこんどは分子標的薬になると病気になっているそれぞれの細胞や神経を特別に選んでやっつけるので薬の数が病気細胞の種類に応じて作られるので薬の数が膨大な数になる。しかしその中でその患者さんにピタリのものが見つかれば正常細胞を傷つけずに悪い細胞だけをやっつけてその病気を治してくれることになる。近年はそのような分子標的薬の研究開発が進んでいるので難病も治る時代になると思われるが、道のりはまだ遠い。しかし分子標的薬の考え方を基本とした治療薬の研究は、多くの難病を治してくれる手がかりを作ってくれるスタート台で、今後大いに期待できると思う。
2023.08.01
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