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牧野富太郎と寿衛 その言葉と人生 [ 牧野 一浡 ]価格:1,479円(税込、送料無料) (2023/9/30時点)楽天で購入牧野富太郎をモデルにしたあさどら「らんまん」が終了した。土佐の造り酒屋の跡取り息子として生まれながら草花への並外れた執着心で家業を捨てて東京大学の植物学教室に入れてもらい植物の生態研究と新種の発見に一生をささげた人物の物語だった。お金持ちの家に生まれて何でも買ってもらい自分の好きなように生きた人生だが妻寿衛や酒屋の番頭の息子、東大の研究仲間等に恵まれてついには念願の牧野日本植物図鑑を完成して95歳で亡くなった幸せの人生だったと思う。「雑草というものはない、皆個性があって尊い」という信条で生きてきた。「植物知識」という本のあとがきに「私は草木に愛を持つことによって人間愛を養うことが出来ると確信して疑わないものである。もしも私が日蓮ほどの偉物であったなら、きっと私は草木を本尊とする宗教を樹立して見せることが出来ると思っている」と記しており一つ一つの植物に限りない愛情を注いでいたことがうかがえる。しかし生活能力は低く妻寿衛はじめ周りの人達に支えられながら生きてきたようだ。寿衛との間に子供は13人生まれ7人が成人になったとのことだが子育ては全て寿衛任せであった。当時と今では乳幼児死亡率も違うし子供に対する考え方も違い、避妊法もあまり普及していなかったと思われるが図鑑の自費出版などにお金を使い極めて貧しい家庭の中で次から次に生まれる子供の世話は大変だったと思われるが寿衛は夫の生活費を稼ぐことと子育ての両方に奮闘した。現在少子化が問題になっており、児童手当とか育休制度など生まれてからの援護体制の充実が少子化対策のメインになっているが実際は生まれることが少なくなっておりそこを何とかしなければ少子化は解決できないと思う。まず結婚する人が減っている。その対策は何もなされていない。結婚後も子供を産まないと決めている夫婦もあれば、二人以下と決めている夫婦もある。お金を出すから子供を産んでくださいといっても計画出産ができる現在では自分達の生活第一で子供は二の次になってしまっている。文明が進んだ国は大体同じような傾向でアフリカなど後進国では子供はどんどん生まれている。それは牧野富太郎の時代のように自然に任せているからだと思う。これでは文明が進んだ国は滅びて後進国だけが栄える世界になってしまう。少子化対策はまず結婚を促進し、子供に対する考え方を変える必要がある。そのための教育こそ少子化対策の基本だと思う。
2023.09.30
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家に帰ったら団子や大根、果物、ススキなどが飾ってあった。窓を開けたら空に満月が輝いていた。2021,2022,2023年と3年連続で中秋の名月と満月の日付が一致したが次に日付が一致するのは7年先の2030年9月12日で7年先とのことでそれまで生きていられるか分からず今夜が一致を見れた最後かもしれない。それにしても中秋の名月の日にちを妻は良く知っているものだなと思った。自分は全く関心がなかったし知らなくて昨日、今日の月はやけにまんまるだなと思ったくらいだった。自然や天体の推移にもっと関心をもって人生を豊かにした方がいいかなと思った。
2023.09.29
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インプラント治療とは抜けた歯の代わりに歯槽骨に木ねじをねじ込んでそれを土台にして人工の歯をとりつけて天然の歯のように噛めるようにすることである。その手術や治療期間について書いてみる。まず最初に歯肉を切り開いて歯槽骨を出してそれにドライバーで木ねじをねじ込む手術が行われる。ねじ込んだらそれを覆い隠すように歯肉を縫い合わせて一回目の手術は終了しその後4か月経ったら歯肉を切り開いて4か月前に埋め込んだ木ねじの内筒を抜いてその内筒の代わりに歯肉から木ねじの頭が見えるくらいの高さの金属を最初埋め込んだ木ねじの中心部にねじ込む2回目の手術が行われる。これはその2回目の手術が終了した直後の写真である。左下の白い歯の奥の方に2本の金属棒がみえると思う。歯肉を切り開いてあるので縫い合わせた糸の一部も黒く内側に垂れているのが見えると思う。来週糸を抜いてもらいその後この金属の上に人工歯をつけるための型をとってやっと歯を入れてもらうことになるが随分長い道のりである。5月20日に一回目の手術を行い9/26日に2回目の手術を受けてきたが何時仕上がるのかまだ分からない。歯を抜いた後その部分に取り外しのできる部分入れ歯を作ってもらったがそれがよく合わなくて外している時の方が多く、ものが良く食べられなくておかゆみたいなものを食べていたので栄養が足りず体重が3~4kgくらい減ってしまい体調が悪い。歯を抜いた後の選択肢は部分入れ歯でずっと過ごすか、総入れ歯にするか、インプラントにするかだが、私の両親は40歳代で総入れ歯にして何でもポリポリ食べていた。部分入れ歯でも何度も調整してもらえばきちんと食べられるようになったかも知れないが私はそれを怠ってしまった。私はあまりよく考えないでインプラントを選択してしまったが、インプラントにもメリットとデメリットがあるのでよく検討して決めるべきだったと今になって思っている。またちゃんとした歯が入るまでには約6か月かかるのでその歯が入るまでのその半年間、きちんと栄養がとれるような体制を整えたあとでインプラント治療を受けるべきだったなとも思っている。
2023.09.28
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ムラサキゴテン、花の隣に新芽が備わっていることを先日初めて気付いた一昨日帰宅時車内テレビを聞いていたら順天堂大学の小林弘幸先生が自律神経失調症の治し方について話をしていた。猛暑が続いていること、コロナが相変わらず集団発生していることなどで自律神経失調症の患者さんが多いとのことだった。自律神経失調症というのは上記の環境因子によるストレスや失恋や出世の挫折など内部的ストレスが原因で交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態で頭痛、不眠、食欲不振、動悸、だるい、イライラ、無気力、目がぼやけるなどの様々な体の変調をきたす。そのような自律神経失調状態への対処の仕方について小林先生は3つの対処の仕方と一つの具体的方法を説明していた。神経は脳と脊髄から全身に分布されており、体性神経(動物神経)と自律神経(植物神経)に分けられる。体制神経は痒い所を描いたりする脳の命令を忠実に実行する神経だが、自律神経はこちらの命令によって動いてくれないで暑ければ汗を出し、暗い所では瞳孔を広げるように全て自動調整してくれる神経である。その神経は交感神経と副交感神経があり、反対方向に作用しあって調整している。例えば危険に直面した時などには交感神経は脈拍を早くしたり血圧をあげたりする。副交感神経は反対に脈拍数を減らし、血圧を下げる。その両神経の働きによって体はバランスがとれているが、そのバランスが崩れた状態が失調症で人が苦しむことになる。小林先生のいう解決法の第1は1日の終わりにその日あった最も嫌なことを書きだすとのことである。続いて第2は楽しかったこと良かったことを書き出し、第3は明日は何をするか書き出してから寝るというものであった。なんだ大したことではないなと思ったが実際にしてみたらストレスを貯めない大変良い方法だと思った。そして具体的な方法として顔を両手の指で触るか触らないかくらいの弱い力で何度も叩くとのことだった。顔は人が見ているところでは恥ずかしいという人は手でも大腿部でもよいとのことで、私は大腿部を3分間叩いてみた。効果絶大で血の流れがよくなり今まで食欲不振でだされた食事は必ず残さざるを得なかったが今日の昼食は全部食べられた。体調がよくなり凄いと思った。でも小林先生は2週間以上自律神経失調症状が続く場合は他の病気が隠れていることがあるので病院を受診してくださいとのことだった。
2023.09.27
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朝顔の上にかぶさって咲いていたコスモスプロ野球は昨年セリーグ優勝のヤクルトは中日と最下位争いをしており、18年間優勝から遠ざかっていた阪神が優勝した。常勝を義務ずけられており、金も優秀な選手にも恵まれている巨人はAクラス3位に入れるかどうかの瀬戸際にいる。パリーグは万年最下位争いで低迷していたオリックスが中嶋監督になってから3年連続優勝で、セリーグで18年ぶり優勝の阪神と日本シリーズで対決することになると思う(クライマックスシリーズがあるが両チームは勝ち抜いてくると思われる)。今年良かったチームと悪かったチームに分かれたのは、選手にけが人が出たり、調子の悪い選手がいたり、トレードで主力選手が抜けたりした事情もあったかもしれないが、最終的には監督の采配だと思う。優勝した阪神の岡田監督、オリックスの中嶋監督は立派だったと思う。大相撲ではカド番大関の貴景勝が4度目の優勝を飾った。先場所優勝の豊昇龍は前半負けが込んで負け越してカド番大関になる瀬戸際の昨日の千秋楽で勝利してそれを免れた。ワールドカップ女子バレーでは日本は第5戦までは圧倒的に強くて1セットも落とさず五連勝してきたが、一昨日ののトルコ、昨日のブラジル戦では大熱戦の末、惜しくも連敗してしまった。栄枯盛衰は世の習いと言うが、栄えっぱなし、衰えっぱなしということはないと思う。18年間も優勝から遠ざかっていたチームでも優勝することがある。大相撲のカド番で負け越したら大関から陥落する力士が優勝してしまうこともある。世の中は不思議だと思う。栄華を極めていても没落することもある。今栄えていてもちょっとした油断で没落することもあり、今どん底でも栄冠をいただくこともあるのでおごり高ぶることなく、どん底でも今に見ていろと頑張っていきたいと思う。
2023.09.25
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彼岸花ヒマワリ今日はお彼岸の中日でこれからお墓参りに行くところである。いつもは我が家の庭の2か所でお彼岸が少し過ぎてから彼岸花が咲くのだが今年は2か所ある内の一か所で早くも花を咲かせていた。もう一か所はいつもの通りお彼岸を少し過ぎてから咲いてくれるだろう。夏ころから咲いているヒマワリがまだ咲いていたのでお墓参りに持っていこうと思う。先日ヨドバシカメラから利用明細書が来た。使用した覚えのない英語名の支払いが8/6,8/13,8/20付けで米ドルで1回6千円位で合計1万8千円位支払われていた。不思議に思い今朝ヨドバシカメラに行ってきた。当店では対応できない問題ですのでカードの裏側に書いてあるサービスセンターに電話して下さい。と言われた。電話がつながるまでに恐らく何時間も待たされるだろうと思っていたが、幸いにも数分で繋がって事情を話したら99%が第3者が不正に金を引きだしたものと思います。カードは即座に使用停止して新しいカードを送ります。保障については今回の3件については返金しますが6月頃から同様手口で引き出されていましたがその分は補償対象外になります。と言われた。使用名目が英語で書かれており何で引かれているのか分からないまま経過してしまったのは私の落ち度であった。妻は「これからも知らない間に毎月盗用されることになったかも知れず今回良く気づいてくれましたね。6月と7月分は返金してくれないとのことだけど授業料だと思ってあきらめましょう」と妻は言ってくれた。これからは支払い明細書は毎月きちんと確認しようと思った。
2023.09.23
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御嶽昇仙峡の仙娥滝 流れの中の岩 滝の水が流れている川は長い本日はアメリカのオレゴン州ポートランドに住む友人が訪ねてきてくれたので甲府にある御嶽昇仙峡を案内して仙娥滝を見てきた。滝を見るために石段を少し登ったり降りたりした。それ程長い距離ではないのにかなり息が切れて老化がどんどん進んでいると思った。日医ニュース9/20号「健康ぷらざ」コーナーに杏林大学の石川恭三先生が高齢者の健康法の鍵は食事・運動・楽であると述べていた。高齢になると食欲が低下し、カロリーや栄養素の摂取が不十分になり、その結果、体力、筋力、意欲が低下してくる。朝昼夕の三食をきちんと食べ、減塩食にして、野菜を十分摂取することが必要。合言葉は三、減、菜とのことである。運動については普段からこまめに体を動かし坐位時間を短くすることも大切。30分坐位ごとに1分の軽い歩行をすることで血圧も血糖値も低下する。ラジオ体操や速足などを習慣化すると良い。楽は、残りの人生を明るく豊かにするために楽しいことを優先して実施する。嫌なことは避けたいが、どうしてもしなければならない時はその中に面白みを見出しながら行う。年取ると悲観的になり物事を悪い方に考えがちだが、物事を楽観的にとらえて明るく振舞うようにする。そうすることで自律神経が安定し、体調が良好に保たれる。とのことだった。特に最後の「物事を楽観的にとらえて明るく振舞うようにする。そうすることで自律神経が安定し、体調が良好に保たれる」に感銘を受けたので、残された人生、物事を楽観的にとらえて生きていきたいと思う。
2023.09.20
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オンシジュウム 妻が友人から新株(新芽)を分けてもらって育てた。長く咲いている。今日は敬老の日である。この日を定めた頃は老人は少なく「老人を敬いましょう」という気持ちで制定されたが今は老人が増えすぎて敬いましょうなどと呑気に言っている時代でなく、老人がいかに生きるかを考えなければならない時代になった。65歳以上の高齢者は3623万人、総人口に占める割合は29.1%で過去最高になり約3人に一人が高齢者である。80歳以上は1259万人で10人に一人に達した。高齢者の就業率は25.2%で、就業者全体に高齢者が占める割合は13.6%だった。(総務省調査)この数字を見ると「高齢者は貴重だから大切にしましょう」などという状態ではなく、3人に一人が高齢者なのだから言われる側でなくいう側にも回ってきていると言える。「老人は大切にしましょう」とおんぶにだっこしてもらう存在ではなく、自ら生活を切り開いていかなければならない時代になったと言える。就業者全体に占める高齢者の割合は13.6%で社会を動かしていく側に徐々に回ってきているのである。高齢者も健康に留意し、文化を高め、働けるうちは働いて社会での役割を自覚しながら生活していく必要があると考える。
2023.09.18
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JAFの雑誌ジャフメイト夏号に小説家の羽田圭介さんが「幸せって何だろう」のコーナーに「(幸福の)質の変化と没頭」の文章を書いていた。17歳で文芸賞を受賞して小説家になり、29歳で芥川賞を受賞して多くの人に受け入れられた気がして多大なる幸せを感じて数年間を過ごした。37歳になった今ここ数か月間あまり強めの幸せを感じられない日々が続いている。心躍るような楽しみが減る一方で日常の中で安らぎを覚えやすくなってきている。幸せの質が変化している時期にいるのだと思うがどっちつかずで少し辛い。質の異なる幸福の種類がそれぞれ半分ずつ位、生きる原動力となっているのが今の自分の状態なのだろうと分析していた。最近初めてハワイに行った。2週間くらい前から英語の勉強を始めたが現地で聞き取りが出来ず、無力感を感じた。英語圏では自分は何も持ってない人間に過ぎないのだとの認識は久しぶりにワクワクさせられた。日本語で小説を書き有名になって日本国内では顔や名前を知ってもらっているが、日本語の通じない国に行くだけで安定していたと思っていた自分の力を失う感覚が愉快で仕方なかった。それで今英語の勉強を続けている。あまりにもやらなければならないことが多くて没頭している。没頭できるものがあるというのが最も確かな幸福の種類なのかもしれない。と結んでいた。小説家を目指している人は何万人もいると思われるが、何度応募しても落選で世に出れる人は少ない。羽田さんは若くして芥川賞をとり、脚光を浴びてきた。幸せだったと素直に感想を述べていた。対して何万人という小説家志望者は報われないまま悲しみに暮れ不幸に打ちひしがれている。その違いは実力もさることながら運が大きく作用していると思う。羽田さんは運のいい人だったのだと思う。日本語の通じない外国に行って自分の力が通じなくて有名人でなくなってしまうことが愉快でならなかったとのことだが、生まれながらにしてちやほやされてきたのかもしれない。そういう運を背負ってきた人だから、外国では誰もかまってくれないということが新鮮で痛快に感じられたのかもしれない。英語の勉強に没頭することに幸せを感じているとのことで、もともとどんなことにも幸せを感じられる素質を持っているのではないかと思う。世の中にはどんなことにも不幸を感ずる人もいる。羽田さんを見習いたいと思った。
2023.09.16
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我が家の庭のタマスダレ(昨日撮影)プロ野球はいよいよ大詰めでセリーグは阪神、パリーグはオリックスに優勝マジックが出ていた。阪神はそのマジックが1となり本日の巨人戦で勝てば18年ぶりの優勝になる。岡田監督復帰1年目での優勝で心よりお祝い申し上げる。試合を見つめる岡田監督の顔がよくテレビに映されるが、渋い顔をくちゃくちゃ動かし口元をねじ曲げたりしているが優勝が決まった瞬間はどのような顔になるのか楽しみである。巨人はこれで3年連続優勝を逃すことになる。巨人フアンはさぞかしがっかりしていることと思う。打者では秋広や門脇、投手では戸郷や山崎、横川、赤星などが台頭してきてベテランと若手がかみ合った良いチームになりつつあるが、惜しくも優勝を逃してしまった。高齢の熱烈な巨人フアンと一緒にテレビ見ていた時、私が「秋広は大事なところで打つようになり、すごい選手になりましたね」と言ったら「巨人の選手は背中に名前が書いてないので誰がどうだかわからない」と怒っていた。私もそう思っていたので球団社長に手紙をだして、背中に名前を入れた方がよいと申し上げた。巨人軍のどなたか偉い方が、「野球はチームでやるもの、個人が目立ってはいけない、個々の名前は入れないで巨人軍として戦ってもらう」とでも言って背中の個人名を無くしてしまったのだと思う。フアンにしてみれば個々の選手の活躍を見に来ている。その名前を外されてしまったことに不満があると思う。選手だって背中に名前を付けてアピールしたい気持ちはあると思う。個々の選手の活躍が集まって力を出すのがプロ野球チームだと思う。「自分を消してチームのために」などと言われても選手もフアンも心の中で納得できなくてそれが現在4位という成績になってしまったのかもしれない。巨人軍社長さんからはご返事いただけなかったが、来シーズンからは元通りに背中に選手名をいれたユニホームを着て溌溂とした試合を展開してもらいたいと思う。12球団で背中に名前が入っていないのは巨人軍だけである。来シーズンの躍動を期待している。
2023.09.14
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榊原常緑さんの「脳と食べ物の大切な話」を読んでいたら昔東北大学の近藤正二さんが書かれた「日本の長寿村・短命村」についての記述があった。私も昔読んだことがある本なので本棚を探してみたら出てきた。今でも売っているかと思って楽天で探してみたら中古で14,900円で売っていた。私が買った時は780円だった。近藤先生は昭和10年から40年間日本中の長寿村、短命村について各市町村の労働環境や食生活を調べて歩いた。当時は70歳以上生きる人は少なく、70歳以上の人口は全国平均は男女全体で2.65%で男2.1%、女3.2%だった。短命なのは東北地方で秋田、山形では70歳以上は1%内外と低い部落が多かったが反対に隠岐の島の村では6~7%と高い村が多かった。長寿村、短命村について何日間かそこに留まってその原因を調査していると、様々な要因が考えられたが、最終的には食生活の差が長寿、短命につながっていると思われた。隠岐の島には12ケ町村あり米の足りない村が大部分で何れも長寿村だった。長寿村が多かった隠岐の島の食生活を調べたら、1.魚も大豆も豊富2.野菜(特に人参、カボチャ、長芋等)が豊富3. 米が少ない(麦が主で甘藷も多い)4. 山菜に富む5.胡麻を良く食べる6.海藻(ワカメ)を良く食べている等の項目が上がってきたとのことで、米のご飯はほどほどで、魚や大豆製品を良く食べ、野菜を多く食べることが長寿につながると述べていた。今では70歳以上はざらにいる時代になり、今では80歳、90歳以上まで生きるにはどうしたよいかということになると思われるが基本的には同じだと思う。でんぷん質を少なめにタンパク質や良質の脂質、野菜を多く食べることが長寿につながるのではないかと思う。
2023.09.13
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ニチニチソウ日本の同意年齢は今まで13歳で明治以来ずっと変更されないできたがこの度100年以上ぶりに改正されて令和5年(2023年)7月13日に公布され16歳になった。今までは同意があれば13歳以上なら罰せられなかったが今度は16歳未満は罰せられることになる。ただし年齢が近いものは罰せず年齢が5歳未満しか離れていない場合は罰せず5歳以上離れている場合は年上のものを罰するという規定になった。13歳から15歳の者は年齢が近ければいくらしてもよいという規定である。16歳以上なら年齢が近くても離れていてもOKは分かるが16歳未満は年齢が離れているものは認めないとのことだ。思春期になった者同士は自由にしてくださいといってもその結果として生まれる子供の育児能力はない。今少子高齢化が問題になっている。上記の法律では同意年齢と出産を別に考えているとしか思えない。少子化の原点はここにあると思う。子供を産み育てることを中心に同意年齢を考えるべきだと思う。
2023.09.12
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マンデブラ・ローズ・ジャイアントオレゴン州ポートランドに住むブログで知り合った友人が今までコロナのために日本に帰れず4年ぶりにこの9月に日本に帰ってくるという。仙台の人で仙台育英高校を卒業後6年半位してアメリカに渡り、飲食業店に勤めてもう35年近くになるとのことだ。アメリカ生活が気に入っているのだと思う。私が今の病院に来る前に石和の病院に勤めていた時にも日本に帰国時わざわざ訪ねて来てくれた。その時は病院の売店でコーヒー飲みながら話をしただけだったように思うので、今回は山梨の名勝地昇仙峡に案内して仙娥滝を見せてやろうと思っている。
2023.09.11
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シュウメイギク(秋明菊)文化連情報9月号が届いた。NPO法人カレーズの会理事長(医師)のレシャード・カレッドさんの連載「アフガニスタンからみた世界と日本」を毎号楽しみにしていたが今回が40回目で最終回とのことだった。アフガニスタンは中村哲医師が灌漑用の用水路を何本も造り奮闘していたさなかに凶弾に倒れた所である。レシャード・カレッドさんは中村さんと生前何度も面会しており、その時の模様も連載の中で書いて下さっていた。今回は最終回ということでタリバン政権が発足して間もなく2年になるがアフガニスタンの現状について報告してくれている。国際社会はタリバン政権の女子の教育や就業に対する制限、テロ対策の不備等を問題視して正式な国家として承認せず、様々な経済的制裁を課してきた。その結果、公務員の給与支払いが滞ることで一般国民は飢餓に直面し、日常生活に支障をきたし、国内外に避難した人は550万人、食糧難で苦しんでいる人は国民の約半数の1400万人という深刻な状態である。しかしアヘン生産量世界一で8割のシェアを持っていたが、その原料であるケシの栽培をタリバン政権は禁止して麦畑やその他の農作物に転換するように指令を出した。おかげで食糧難が少し軽減されつつあり、大変良いことである。しかし女性差別は相変わらずで国際憲法においてすべての人間は自由な行動と選択の権利を有し、それが保障されなければならないとされており、アフガニスタン憲法でも第2条でその実行が各自の義務と謳われているだけに男女平等を実現して貰いたいものである。イスラム教においても特に女性の権利制限は認定されていないのでタリバンの指導者層がこの条項に気づいてすべての国民に平等に生きる権利を認めることが出来れば希望のかけ橋が築かれるだろうとの期待で最終回を締めくくっていた。タリバンの徹底した男女差別は因習などに基づいたもので国際法上もイスラム教的にも根拠のないもので、早急に改めてもらいたいと思う。そうすれば国際社会からの制裁はなくなり、国が豊かになり、食糧難で苦しむ人もいなくなると思う。タリバン指導者層の幅広い教学の学習と実践を強く望むものである。
2023.09.10
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蝶豆(チョウマメ)今朝は久しぶりに温度が低く快適だったが朝方ポツリポツリと雨が落ちてきた。でも天気予報では晴れとのことだったが今日来る予定の畳屋さんから電話があり「今日は雨かも知れないので畳替えは明日にします」とのことだった。その電話の後どんどん明るくなり晴れ渡ってきた。昨夜のうちに畳替えする座敷は夜遅くまでかけて綺麗にかたずけておいたのに残念でならなかった。結局朝ちょこっと降っただけで快晴の一日であった。畳屋さんが来ないということで庭に出てキュウリ、ナス、トマト、スイカが成り終わり枯れてきたので、支えの棒を外し野菜は根から抜いて蔓を纏める作業をした。昨日雨が降ったので土は柔らかく野菜を土から引き抜くのはそれほど力はいらなかったが、棒に茎を縛りつけていた紐をほどいたり切ったり、伸びた蔓を引っ張って集める作業が大変だった。若い人なら簡単なことなのに、事実私ももう少し若い時なら簡単に出来たことなのに、モッタリ、モッタリ、ふうふう言いながらただそれだけの作業に1時間半近くかかった。体力の衰えは徐々に感じてはいたが、若い時なら20~30分でできることがゆっくりゆっくりでないとできなくなり、1時間以上もかかるとは我ながら悲しくて泣きたくなった。鍛えればできるという問題ではないだけに切なさに苛まれた。でもこの年でも何とかやっている人もいるのだから散歩とか筋トレに挑戦して少しでも体力アップを心がけていこうと思う。
2023.09.09
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春先に咲いた源平桃(咲分け桃)源平桃を昨日見たら桃の実が成っていた。普通の桃の実より小さい榊原常緑さんの「脳と食べ物の大切な話」の最後の方に、「がんの発生を抑制する食品」の項目があった。がん予防食といえば以前紹介した植物性食品が含んでいる化学物質、ファイトケミカル(カロチノイド、ポリフェノール、硫黄化合物等)がその代表であるが、アメリカのがん研究協会が作成したがん抑制作用ランキング「デザイナーフーズピラミッド」は分かりやすいのでよく引用される。デザイナーフーズ計画は1990年代にアメリカ国立癌研究所 (NCI) によって、2000万ドルの予算を投じて、がんを予防するために、役に立つ可能性のあるフィトケミカルを特定し、それを加工食品に加える目的で開始された計画でそれを重要度順にピラミッド型に図式化したものをデザイナーフーズピラミッドという。1位はニンニクで1日4g(一かけ)で十分とされている。2位は大豆、甘草、セロリ、バースニップ、3位キャベツ、4位ショウガ、人参、5位玉ねぎ、お茶、ターメリック、6位4玄米、全粒小麦、7位オレンジ、レモン、グレープフルーツ、8位トマト、ナス、ピーマン。9位ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、10位マスクメロン、11位ハーブ(バジル、ハッカ、オレガノ、タイム、アサツキ、ローズマリー、セージ、タラゴン、)12位キュウリ、ジャガイモ、13位カラスムギ、大麦、ベリーとなっている。順位を考えなければ殆どの食べ物が13位までに入っており何を食べてもがん予防に有効のようだ。ファイトケミカルの所でも記載したがなるべく多くの野菜を食べるのががん予防には良いみたいだ。この中でトップにランクされたニンニクは一日一かけら(房)でよいとのことなので毎日食べていれば、ニンニクを食べない人より有意にがんにかかりずらくなるとのことである。ニンニクが食べられない人は二位の大豆でも3位のキャベツでもいいのだと思う。
2023.09.08
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庭のアメジストセージが咲き始めた榊原常緑さんの「脳と食べ物の大切な話」にケトン体の有益性が書いてあった。ケトン体というのは脂肪が燃焼されるときに生じる物質で糖質制限食にすることによって糖の代わりに脂肪を燃やすことによって体内にケトン体が増えて以下のようなメリットがあるという。抗酸化作用、抗糖化作用、抗炎症作用、抗老化作用、長寿遺伝子(サーチュイン3)の活性化、心筋の保護作用、などがあり、糖尿病治療に有効で、がん治療効果があり、アルツハイマー型認知症、難治性てんかん治療に有効、ダイエットに極めて有効で、生体内で脂肪から簡単に合成できて、副作用や毒性もない。とのことでいいことずくめである。約2週間積極的な糖質制限食を行うとブドウ糖の代わりに、脂肪が燃焼されてケトン体を生ずる体質をケトン体質という。サッカーの長友佑都選手は食生活を改善して自分の体をケトン体質にしたとのことである。マラソン選手やサッカー選手などはスタミナがなければアウトなので、スタミナをつけてくれるケトン体質を目指したのではないかと思う。かっては食事で十分な糖分が取れない時にはケトン体が増えるので悪者のように考えられてきたが、実はいい奴だったのである。ケトン体を増やしてがんや認知症にならないようにしたいと思う。
2023.09.06
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モンステラモンステラの新しい葉がクルクル巻かれて新生してきた。やがてこのクルクルがほどけて右の写真のような葉を広げていくことになる。原産地は熱帯アメリカでつる性の着生植物で付着根で樹木やヤシ類などに這い上がって伸びていく。葉には深い切れ込みがあるが、最初は左の写真のようにクルクル巻かれた状態で葉がでてくる植物だったのである。サトイモ科とのことでサトイモの葉もこのような出来方をするのかなと思ったが確認できなかった。朝妻に言われて気が付いたがもう何年も玄関に置いてあるこの植物、最初小さな葉がでて次第に大きくなっていくのだろうと思っていたら実際は一つ一つの葉が、最初はこのような巻葉で現れてやがて葉を茂らせていくことを知った。世の中には様々な植物や花があるが、注意してみるとそれぞれの植物は色々面白い特色を持っているものだなと思った。
2023.09.05
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カリブラコア庭に咲いているハンネマニアトルストイの晩年の作品に短編民話『人は何で生きるのか』がある。貧乏な靴職人セミヨンが集金してその金で上着を買おうと出かけたが料金を支払ってくれる人は少なく上着も買えずにやけ酒をのんで帰宅途中お堂にもたれかかって身動きもしない裸の男に気がついた。「かかわりあうと厄介なことになる」と思い急いで通り過ぎようとしたが心の声「困っている人を見捨てて行ってしまうのか?それはいけないよ」が聞こえてきて自分の家に連れて帰った。妻のマトリョーナは激怒し激しい夫婦喧嘩になった。「晩飯なんかありませんよ、裸の酔っぱらいをいちいち賄えるものですか」とまくしたてた。セミヨンは「お前の胸には神様はいないのかね」とやり返した。その男の惨めな様子に同情して結局妻も受け入れて靴屋の見習いとしてその裸の男ミハイルはセミヨンの家で一緒に暮らすことになった。そして6年の歳月が流れた。ある時、裕福そうな婦人が二人の子供をつれて靴の注文にやって来た。一人の子は足を骨折した障害者だった。二人の子供の実の母親は子供が小さい時亡くなってしまい、その騒ぎの時子供が重なり合って下になった子供の足が折れてしまったとのことだ。その後二人の孤児は今のご婦人に育てられたが、差別なく愛情込めて立派に育ててくれた。彼女の中に生きた神を見てミハイルは微笑んだ。裸の男ミハイルは実は天使だったのである。人は何で生きるのかの何でとは「何をもって」という意味で他人との交流であり、愛情であり、慈しみがあるから生きるのだとトルストイは言いたかったのだと思う。それは孤児を温かい愛情で包みながら育てることだけでなく、命と命をつないで苦しんでいる人をたすけるために生きるのだということでもあると思う。人は何のために生きるのかの答えは難しく何通りもの答えがあり、個人によってもその答えは違ってくると思う。しかしトルストイはこの作品を通じて人は人を助け、人のお役に立つために生きるのだということを伝えたかったのだと思う。
2023.09.03
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スパティフィラム今月は卒業大学の同期会が9/29に札幌であり、本日2日午後5時から在籍していた地元大学医局の同窓会が甲府市内である。コロナでしばらく休会していて久しぶりなのでどちらも出席したかったが都合で札幌の方は諦めて甲府の地元大学医局の同窓会に出席することにした。医局同窓会では大体新入医局員の紹介、医局の業績発表、関連病院紹介などの話が続く。大学医局には研修医時代から中堅医師になる頃まで所属してその後は関連病院に出張するか開業するかする人が多く、ずっと大学に残っている人は講師、准教授、教授などになっていく人である。一通り事務的行事が終了したら懇親会を行ってお開きになる。今ではほとんどの人が車で参加するのでお酒を飲む人は少なく、ジュースや麦茶、ノンアルコールビールなどで乾杯して現在自分が働いている病院の状況などを話し合うが、酒がないと盛り上がりに欠ける。自分についていえばもう80歳を過ぎているのにリハビリテーション病院で常勤医として働いていることを話すつもりだ。仕事はそれなりに楽しく無理なくこなせているが、休日に家にいる時などに庭の草取りとか枝切り等をして農器具や取った雑草を運んだりする時、体が辛くて体力の衰えをひしひしと感じて、もう限界点に来てしまったと思ったり、亡くなっていった人たちのことが頻回に思い出されて、死が身近に感じられ、高齢になった時に感ずる人間の心情も話そうと思っている。しかし死を身近に感ずるようになったネガティブ思考を紹介するだけでは発展がないので、こういう老人になっても挑戦することは忘れず、努力の人生を歩んでいこうと思っていると結んでこようと思っている。
2023.09.02
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レタスの花104歳の女性が6か月当院に入院していて昨日退院(転院)していった。左脳梗塞で右片麻痺、言語障害の患者さんである。当院はリハビリの病院なので各関節の屈曲運動、車いす乗車、機械入浴、起立訓練、嚥下訓練などを行ったが結局、立ったり、しゃべったり、食べたりできない状態で転院になった。でもどこにも褥瘡を作らず血液検査も正常でお顔も苦痛状でなく、6か月間それなりにお世話させて頂いた。よくご家族から聞かれるのは「わかっているのでしょうか?」だが、医師だからといって正確なところは分からない。本人に聞くしかないが本人はしゃべれない。私の印象では世話をする看護師とか回診に来る医師などは分かっているのではないかと思う。家族については今まではコロナでだめだったがこれから頻回に面会していけば分かってくるのではないかと思う。病気でない時のように周りのことがクリアカットに認識できないながらも世話する人はおぼろげながら分かっているのではないかと思う。脳出血や脳梗塞の患者さんの障害の程度は様々で部位や病巣の大きさによって認識力や回復のゴールは決まってくる。軽い人なら病気になる前と変わらないくらいまで回復するかもしれない。今回の症例のように重い人なら、大きな回復は期待できず、病悩期間中に苦痛があるかどうかを顔の表情を見ながら判断して対応している。長く生きていれば誰でも最後は意識があるかないかの状態になってあの世に行くが、せめて苦痛を感じないであの世に行けるように配慮していきたいと思っている。
2023.09.01
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