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ブルースター今、朝ドラで牧野富太郎をモデルにした「らんまん」を放映しているので本屋で富太郎が書いた「植物知識」という本を買ってきて読み始めている。前書きにつぎのようなことが書いてあった。「花は植物の生殖器である。花はまことに美麗で、かつ趣味に富んだ生殖器であり、動物の醜い生殖器とは雲泥の差があり比べものにならない。見たところ醜悪な所は一点もなく、まったく美点に充ち満ちている。」動物のそれがそんなに醜悪かどうかはさておくとして花は確かに美しい。この花は種を生ずるために存在している器官で、種を生ずる目的がなければ存在しなかった。美しい花を咲かせ種を作るのは子孫を残し種族が絶えることなく地球が続く限り生き続けるためである。これは動物も同じで人間も同じである。と述べていた。その通りだと思う。人間も年頃の女性が美しいのは花が美しいのと同じだと思う。しかし人間は産児制限法(避妊法)を考案し、堕胎手術法まで考案した。結果として文明が進んだ国では子供が生まれない少子化現象がおこり、未開発国では自然のままで人口はどんどん増えていく。「街頭インタビューで収入が少ないので子供を育てていく自信がない」などの声をよく聞く。それにこたえて政府は少子化対策として児童手当や出産手当を出して出産を奨励するが、殆ど効果はない。それは少子化はお金の問題ではないからである。動植物が自然に子孫を残すように自然の営みを行っていれば自然に人口は増えていく。しかし増えすぎては困るということで上記避妊法や堕胎法が考案されて、人類自ら人口調節を行うようになったのである。未開発国の人口はどんどん増えて文明国の人口は段々減って遂には消滅してしまうかもしれない。「それでは困るので何とかせい」と言われて金を配ったりして、少子化対策は金で解決できると思っている人が多い。しかしそれは全く違うのである。意識の問題なのだ。前述の街頭インタビューの「お金がないから子供は産めない」という人は、子供より重要なことがあるというのであろうか?子供を産むことを第一に考えてその子を育てるために必死で働く。それが当たり前の人生で「お金がもらえるなら産む」というのは本末転倒で、お金を配ることばかり考えている政府は根源的な問題を考えてもらいたいと思う。
2023.05.31
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ペチュニア先ほど高校の同級生から何年ぶりあかで電話がかかってきた。元気でやっているか?の電話だったが、私は彼が30年くらい前から朝ラジオ体操をしていたことを知っていたので私も3年くらい前からしていることを話した。そしたら「それはいいことだ。自分もずっと体操してきたのでみんなから背筋がまっすぐして姿勢がよいといわれる」とのことだった。30年と3年の違いかもしれないが私の方は随分背中が曲がってきた。年をとれば仕方ないことかもしれないが同級生が背筋がまっすぐしているのだから自分だって心がければまっすぐになるかなと思ったが、もうここまできてしまったら無理かなとも思った。無理かもしれないが、いつも知らず知らずの間に猫背の姿勢になっているのに気づくので、その都度姿勢を正していこうと思う。
2023.05.30
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松葉牡丹先週左下奥歯のインプラントの手術を受けて左では噛めないので右で噛むしかないが左下の歯を抜いてかみ合わせが変ったためか右で噛むと右上歯が痛いので噛むことが出来ないのでミキサーでつぶしてもらった流動食を食べている。時々軟かく煮てもらった野菜とか皮をむいてもらったトマトなど食べてみるがその時はよくても後で痛くなるので少しでも形のあるものは食べないことにしている。インプラント手術は先週の土曜日だったので本日縫合糸を抜いてもらいに行ってくるが糸を抜いて貰ったからと言ってすぐ食べられるわけでなく、その上に義歯を載せてたべてみるでまだしばらくは流動食のままである。世の中には色々ご馳走があるが、それらが食べられないのは辛いものだと思っている。右の上の歯が痛いのはブリッジで支えられた真ん中の偽歯の周囲にある歯肉と偽歯の間に食べたものが挟まって炎症を起こして痛いとのことだがどうやらブリッジを作り直さないといけないらしい。そうすると数か月流動食で過ごさなければならないかもしれない。大変だなと思ったが鼻から管を入れて流動食を入れてもらって1年以上経過している人もいるし、口から流動だけの食事を何カ月も続けている人もいるのでお仲間にいれてもらうことにするかなと思っている。
2023.05.29
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ミレーの「種まく人」今年卒業して就職した孫娘が東京研修の合間に我が家に来てくれたので昨日山梨県立美術館に行ってきた。開館45周年企画もしていたが常設展のミレーの絵画を中心に観てきた。同美術館は1978年に開館したがその時ミレーの「種まく人」と「夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い」の2作品を購入して展示した。その後45年間にミレーの作品を次々に購入して現在70作品を所蔵している。ルーブル美術館でもオルセー美術館でも30~40作品なので山梨の同館が世界でも群を抜いており、その購入費用は何百億円なのか分からない。70作品の内昨日は12作品が展示されていたがいずれも本物の絵の迫力に圧倒された。各絵画には説明がついていて「種まく人」についてはサロンに出品した時、当時の農民はこんなにさっそうとしていなかった。これは農民が体制に盾突こうとしている絵だと批判されたとのことだった。ミレーは農家の長男として生まれて、農家を継ぐ宿命にあったが絵画の才能が優れていて絵画の道に進んだが農業を嫌いではなかった。それだけに農夫や農婦を描いた作品は多い。農業にも誇りをもっていた。それだけによぼよぼのみすぼらしい農夫が種を播いている姿でなくさっそうと種を播いている姿を描きたかったのだと思う。いずれの作品にも真心と思想が込められており、素晴らしい作品群だと思った。コロナもようやく厳重規制が解除された。旅行に行く人も増えたと思う。世界一ミレーの絵を所蔵している山梨県立美術館も見学先として大いにお勧めしたい。
2023.05.28
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鉢に植えたばかりのペンタスアメリカ大統領選にフロリダ州知事デサントス氏(44歳)が立候補表明した。共和党候補としては既に前大統領トランプ氏(76歳)が立候補しており、共和党代表戦が白熱を帯びてきた。今迄の世論調査ではトランプ氏が圧倒的に支持率が高く、その次がデサントス氏だがその差は大きくトランプ氏優位は変わらないが今まではデサントス氏はトランプ氏に遠慮して明確な対決姿勢を取ってこなかったが今度立候補を表明して本格的選挙運動を展開していくとトランプ氏に肉薄するかもしれない。来年2024年の大統領選は民主党のバイデン現大統領(80歳)が立候補を表明しており、民主党のバイデン氏と共和党のトランプ氏の一騎打ちになる可能性が高い。世論調査の支持率ではバイデン氏、トランプ氏が拮抗しており、どちらになるか分からない。トランプ氏はバイデン氏の高齢を攻撃しているが、トランプ氏だって若くなく4年勤めると80歳を超えてしまう。そこに若手のデサント氏が割って入ろうとしているが、トランプ氏はデサントス陣営にたいしてとても惨めな結果になるだろうと攻撃している。トランプ氏はアメリカ国内を分断し、世界をも分断した分断大統領だった。アメリカさえ良くなればいいという考えが強く、世界全体を見回す広視野の包容力が欠けているように思われる。バイデンさんはトランプさんよりは視野が広いが、行政力が弱い。デサントス氏は個人の自由や伝統的価値観を極端に重視する人でトランプさんの考えに近く直情径行型の人である。民主党も共和党も人材不足で後継者が育ってきていない。アメリカ大統領は世界の大統領的要素も併せ持っている存在である。心が狭くて幅広く全世界が見れない人だと困る。アメリカ国民の幸せを願いながら全世界の人々の幸せも願いながら指揮をとって貰いたいと切に願うものである。
2023.05.26
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キョウガノコ大相撲5月場所は霧馬山が大関になれるかで注目されていたが、11日目の今日勝って9勝2敗だ。11勝で大関当確とのことで後2勝まで漕ぎ着け可能性が膨らんでいる。4場所続けて休場していた照ノ富士が10勝1敗で、6場所出場停止処分を受けた元大関朝乃山も10勝1敗でトップに並んでいる。二人とも凄い精神力だと思う。今まで横綱が連続休場した後に出場してきても殆どが星が残せず引退につながっていたので照ノ富士もその轍を踏むのではないかと思われていたが、11日目でまだ一敗だけだ。朝乃山は序二段まで番付が下がり、そこから這い上がってきて今トップの10勝1敗だ。優勝争いはこの二人に絞られたと言っている解説者もいる。苦悩を乗り越えてきた2人の優勝争いは最高の見ものだと思う。一方で人気者の遠藤、炎鵬(十両)が途中休場になったのは残念だ。二人ともかなり番付が下がることが予想され、炎鵬は十両を陥落するかもしれない。照ノ富士、朝乃山ががんばっており、関脇陣の頑張りもあり、今場所は特に目が離せない。照ノ富士、朝乃山頑張れ!!
2023.05.24
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ホタルブクロ庭を眺めると昔、妻が植えたであろう花、或いはは植えたこともないような花が芽を出し、花を咲かせていく。そしてやがて枯れていく。人の世もまた同じだと思う。生まれて一花咲かせてそしてやがて死んでいく。ところが近年長命化して、見回してみると一花咲かせ終わって枯れかけているがまだ枯れない人達がいっぱいいる。歯が悪くなったり目や耳が悪くなったり、腰が痛かったり、歩くのも大変な状態になったりしているがそれでも元気に長らえている人達が大勢いるのである。私は今日の午後リハビリ往診に行く。殆どの方が脳卒中後、腰部脊柱管狭窄症、心臓病、パーキンソン病などで体が思うように動かないご高齢の方々である。その方々を往診する私も高齢である。老々介護という言葉があるが、私達の場合は老々訪問リハビリと言ってもいいかも知れない。一生懸命歩く練習している人や手の上げ下げの練習をしている人たちを励ましに行くのである。お互いにその昔一花咲かせたことがある人達である。その昔の想い出や今後の希望等を話して帰ってくる。同じ訪問診療している仲間医師に30歳台半ばの女性医師がいる。声が大きくバイタリティがあり、ご老人患者さん達に活力が注入されるのではないかと思い良い老若訪問リハビリだと思っている。活性化という意味で大変よいと思うが、我が老々リハビリもそれ程捨てたものでないと自認して数分後には町の中に出ていく。人生を花と比べてみたがよくにているところもあれば、最近の長命化であまり似ていない経過も出てきた。花は咲き終わったら枯れて翌年春にまた芽を出してくる。人は咲き終わったら老化して衰弱して死んでいく。その後、草花のように生まれ変わって来るだろうか?生まれ変わると信じている人達は老年になってもじたばたしない。しかし生まれ変わりはなく、死んだら全て終わりと考えている人達は、死期が近づくと、生きてるうちにあれをやっておかなくては、これもやっておかなくてはと焦りまくる。どちらがいいのであろうか?私は後者に近い考えなので焦りまくっている。いつ死ぬか分からないので生きているうちにあれもこれもと思っているがそれが出来るわけがない。完全に信じている訳ではないが生まれ変わるかも知れないと思ってもっと悠々と生きようかなとも思っている。
2023.05.23
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庭の千鳥草毎週日曜日午前6時35分からのNHK俳句を楽しみに観ている。今日のテーマは人生で、兼題は若葉であった。加藤登紀子さんがゲストとして出ていた。愛知県の石山貞さんの句「杖置いて若葉の老樹確と抱く」が入選作品として紹介された時、加藤さんが「素晴らしい句で共感する」と言っていた。杖置いてというからにはご高齢の方が散歩途中に若葉を出している老樹を見かけてしっかり抱きしめている情景が浮かんできた。樹は齢とるが、人間も齢とる。樹は齢とっても若芽をだしているが人間は齢とったら衰えていくだけのように思われている。老木のように芽が出せればいいのだが、それは叶わぬ夢なのだろうか。私は樹も人間も同じではないかと思っている。老木に若葉が出ているのは目で見ることができる。老人に葉が出ることもないし薄くなった頭に髪が生えてくることもないが内面に若葉のような若々しい感情や、大きな夢を持っている人もいるのではないかと思う。老樹だって若葉を出すのだ。人間だって老体になってもフレッシュな気持ちを発散していこうではないか。
2023.05.21
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傷や水虫によく効く蛇イチゴが植えたわけではないのに、庭先に生えてきた。3か月くらい前に前歯の継ぎ歯がとれてしまいとりあえずセメントで再接着してもらった。それから何日もしないのに今度は奥歯の銀歯が取れてしまい、その数日後には別の金歯がとれてしまった。それらはいずれも40年くらい前に治療してもらったものなのでセメントの寿命が来たのだろうと思っていたが、原因は土台となっている歯が老化して支えが効かなくなって取れてしまったのだと言われた。取れた奥歯はセメントで貼り付けても歯の土台がもろくなっているので持たない。抜いてしまった方が良いと言われて抜いてしまった。その後部分入れ歯を作ってくれたがよく合っていなくて痛いし噛みづらい。「それならインプラントの方法がありますよ」と言われて本日その手術を受けてきた。顎の骨に金属のもくねじを打ち込んでそれを土台にしてそれに歯を装着して噛めるようにする方法である。本日は土台を骨にねじ込む手術だったが最初に麻酔してその後機械で金属のもくねじをねじ込む前にやや細めのネジをねじ込んで位置が正しいか確認してその後本体をねじ込む手術が行われ、これで終わりましたと言われほっとしたがその後の方が大変だった。ねじ込んだ金属の上に最初切開した歯肉をかぶせて縫い合わせる手術が行われた。この頃になると麻酔が切れてきてかなり痛かったが2本のインプラント挿入に対して20か所以上針刺しと結紮が行われた。麻酔から結紮終了まで約1時間半かかった。手術を受けたのは午前中で今午後10時半だが今も出血が続いている。明日になったら止まってくれればありがたいが2本も骨の中にもくねじをねじ込んで20か所以上も縫合したので明日以後も出血が続くかもしれない。1週間は酒もたばこもだめ、食べ物は1週間流動食主体でパンとかカステラ、おかゆなど柔らかいものを食べて下さいとのことだった。妻が買ってきたエビを肴に一杯やろうと思っていたが1週間お預けになってしまった。「インプラントは望み通りにいかないこともありますから了承して下さい」との承諾書にサインしてきたがこれだけの痛い思いをしているので良好な経過で何でも食べられるようになってくれることを願っている。
2023.05.20
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カルミア本日広島サミットが開幕した。参加国は先進7か国、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダとEU(欧州連合)で招待国がオーストラリア、ブラジル、アフリカ連合議長国、太平洋諸島議長国、G20議長国、ASEAN議長国、韓国、ベトナム、それ以外に国連機関や世界銀行機関が参加して行われる世界最重要国や機関が参加して行われるサミット「summit 頂上会議」で世界の諸問題について協議する会合である。この中にロシア、中国が含まれていないのは問題だ。ロシアはクリミア半島を武力併合した時に外された。中国は近年凄まじい経済発展を遂げておりこのサミットに入っていないのは均衡を欠いており、いずれ招待国としてか常任メンバー国として入ってもらうべきだと思う。審議する内容は、法の支配に基づく国際秩序の堅持、核軍縮、核不拡散、食料、安全保障、世界経済、国際的な保健問題への対応、人種問題、性的少数者(LGBT)対応問題、AI,チャットGPT問題、等について協議される予定である。現実に世界に大きな影響力を持っている、ロシア、中国が参加していないのでその決定事項の権限範囲はかなり狭められたものになってしまうが、世界のトップ国が集まった会議だと言う自覚をもってサミットを盛り上げてもらいたいと思う。日本は議長国なのでその責任と誇りをもって世界の平和と幸せに貢献する一ページを残して貰いたいと思う。
2023.05.19
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赤いバラ(アルテシモ)勝負事は自分でやる勝負事とサッカー、野球、相撲などのフアンになってその勝負に一喜一憂する場合がある。自分でやる勝負事には囲碁や将棋、スポーツ、バクチなどがある。バクチで身上つぶしたり勝ち負けの争いで殺し合いになることもあり、私の父は勝負事はやってはいけないと常に言っていた。将棋を姉としていて、待ったを認める認めないで喧嘩になると父はこんな勝負事をするからだと怒って板の将棋盤を割ってしまったことがある。父は野球とかサッカーとかは分からなかったからフアンになって一喜一憂することはなかったが相撲は勝った負けたか一目瞭然なのでよくテレビ観ていたが、各取り組みの一戦一戦を楽しんでいたが後腐れはなかった。ところが息子の私はフアン力士が勝てば喜び、負けるとがっかりしてその原因を考えたり、負け数が増えると落ち込んで生活にまで影響する。野球についてはもっと酷い。贔屓チームが負け続けると眠れなくなったり食事も食べられなくなってしまう。父と子でどうしてこんなにも違うのかと思う。「勝負ごとはするな」と子供に言い自分もしなかった父は、野球や相撲で好きな方が負けたら落ち込むなどということは全くなかった。時代の違いもあるかもしれないが、今の時代でも勝敗にこだわらない人はいる。どちらのチームや力士が勝とうが負けようが影響されないのだ。野球、サッカー、バスケ、相撲などのスポーツは楽しむが勝ち負けの結果に心をかきむしられないのである。スポーツに限らず世の中には勝ち負けの場面がたくさんある。その勝負に勝ち抜いていくのが人生だと教える人もいる。人生の勝負に負ける人は落伍者であるとも言われる。父のことを思い出してみた。ただひたすら働いていただけで勝負していた場面は思い出すことが出来ない。それでも父は落伍者ではなかった。「勝負事はしたり観たりするな」の父の教えを思い出し、少なくとも野球や相撲で一喜一憂しないように心に歯止めをかけようと思う。
2023.05.18
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ウズラバタンポポネギの花5月11日朝日新聞一面トップに「食料増産命令の法整備を検討」の記事があった。戦争や災害などの有事に輸入が止まって日本国内で食料が不足する事態に備えて農林水産省が農産物の増産を農家や民間事業者に命令できる制度を作る方向で検討を始めたとのことである。背景にはロシアによるウクライナ侵攻で食料の安全供給への不安が高まったことがあるが、平時でも自分達の食べる物は自分達で賄う基本姿勢が大切だと思う。1999年の世界の食料自給率はカロリーベースで233%のカナダがトップで以下オーストラリア169%、フランス131%、アメリカ121%、ドイツ84%と続き、日本は38%で韓国35%と並び先進国中最低水準である。自給できている農産物を作るのに必要な肥料や燃料の大半も輸入に依存しており、一たび輸入がストップする事態になったら食料が殆ど生産できなくて国民の大半は餓死してしまう。そのような事態を避けるため強制力を伴う新法を整備する方針とのことである。農家や民間事業者に強制的に命令できるようにするとのことだが、命令された農家等がつぶれることがあってはならない。単に命令できる権限だけでなく、それを実行できるような資金援助や人的補充も必要である。また農家に命令するだけでなく国も積極的に農業生産にかかわることも検討すべきだと思われる。
2023.05.15
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今から18年前の2005年7月に発行された上記の本をまだアマゾンで売っていたので購入して読んでみた。ラブラブ思考とはどのような思考法であろうか?本当に世界が変わるのであろうか?ラブラブ思考とは自分を幸せにする思考法である。その当時も今も自分をあまり好きでない人が結構いると思われるが、幸せになる基本はまず自分を好きになることである。人を好きになったり愛したりするのはある日突然理由なくそうなることが多く、他人からあの人を好きになりなさい、愛しなさいと言われても簡単にそうならない。「子供を愛しなさい」、「親を愛しなさい」などは言われなくても自然に愛していることが多いが、たまに児童虐待や、親に反抗事例などが起こり、その愛を見直すことになる。ラブラブ思考とラブを二つ重ねているのはまず自分をラブしてそれと同じように他人もラブすることによって幸せな人生が得られるというのが本書の主旨であった。確かにそうだと思う。自分を愛し、他人も全く同じように愛することが出来れば幸せになれると思う。しかしその前提が難しいように思う。まず自分を愛しなさいというが、器量が悪くて頭が悪く、勇気がなくてこらえ性がなく、安易な方ばかり向いていてゲームなどをしてだらだらと過ごしている、病気がちでいつも腰痛とか歯痛、息切れに苦しめられている。こんな自分を愛することが出来るであろうか。一方他人を愛せというが、利己的で自分のことばかり考えている人や、ホラばかり吹いて得意になっている人や、挨拶も出来ないでいつも下を向いてブツブツ言っている人や、やたらと怒鳴る人など、「愛しなさい」と言われても簡単に愛せそうもない人もいる。ここで愛の本質を考えてみたい。自分は貧しく才能もない。物事の計画を立てても安易な別の方に流れて何の成果もあげることが出来ない。こんんな人物を愛せと言っても所詮無理なのだろうか?たしかに外見的、内面的にみて好ましい人物、尊敬できる人物ではない。しかし自分のことは自分が一番よく知っている。駄目な人間であればあるほど何とかしてやりたいという気持ちが働く。これが同情であり愛なのではないかと思う。自分を幸せにしてやりたいという気持ちが自分を好きになるきっかけを与えてくれるのではないかと思う。問題は他人である。獰猛な他人もいる。自分の席を奪ったり自分に危害を加えようとしている人間もいる。そんな人たちを愛することが出来るであろうか?自分を好きになる段階で自分の欠点や弱点を含めて自分のことをよく知ろうと努めた。その結果あまりに至らなくて可哀そうになり同情して何とかしてやりたいという気持ちが愛情に変わった。それと同じで獰猛でいやらしい他人もよく見ると弱い所もあり可哀そうな所もあるものである。身近な他人だけでなく世界を見渡せば食事が食べられなくて餓死寸前の人達もいる。戦争の真っただ中で親兄弟が殺されて一人になってしまった子供もいる。その人たちの気持ちが伝わってくる。戦争を仕掛けたプーチン氏には自分を愛し、他人を愛する気持ちはなかった。ただあったのは領土拡大という欲望だけだったのだと思う。ラブラブ思考とは自己の欲望に翻弄されることなく、自分の幸せとは何かを考えると同時に他人の幸せも考えることである。為政者も含め、世界中の人がそのような考え方をしてくれれば世界は変るというのが本書の訴えたいところであった。ラブラブの考え方を一人でも多くの人が取り入れてくれたらいいと願っている。
2023.05.13
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玄関の片隅で咲いていたヒメオウギ先月東京で行われた第120回日本内科学会総会に参加してきた。コロナでずっと直接大ホールでの学会は開かれてこなかったが4月に3年ぶりの総会が開催されたので参加してきた。東大循環器内科教授の小室一成先生の心不全に関する会長講演を聴いてきた。超高齢化社会に突入し40年以上がんによる死亡者数がトップだったが後期高齢者では循環器病による死亡者数ががんによる死亡者数より多くなってきた。平均寿命と健康寿命の差が10年位あるがその原因は脳卒中や循環器病などで、麻痺や息切れなどで動けなくなり、健康寿命を短くしている最大要因である。循環器病の中で心筋梗塞による死亡は医学の進歩で20%以上減じているが心不全は患者数も死亡者数も急速に増加している。その心不全というのはどのような病気かといえば、心臓の働きが弱って少し動いただけでも息切れがする病気である。現在の患者数は120万人と言われているが、高齢化に伴ってその数字がどんどん増えている現状である。対策としては一般の人に心不全を良く知ってもらって、患者さんと医者と社会と国で心不全を減らすことに取り組んでいく必要がある。心不全にはAからDまでの4段階がある。ステージAは高血圧や糖尿病、脂質異常症などで将来心臓病を発症するリスクを有する段階である。ステージBは心筋梗塞、心肥大、心房細動などの心臓病に罹っている状態である。ステージCは息切れなどの心不全症状が出ている状態である。入院しても利尿剤などで改善する段階。ステージDは入退院を繰り返し治療薬にだんだん反応しなくなり、全身状態も悪くなってしまった状態。治療薬には利尿剤や血管拡張剤などがあるが、しまいにはそれらの薬に反応しなくなることが多く予防が最も重要な治療法である。心不全予防の第一歩は適度の運動、暴飲暴食を避け、減塩や禁煙に勤めて良い生活習慣を身に着けて高血圧や糖尿病、脂質異常症にならないことである。ステージAになっても生活習慣を改善してステージBに進まないようにする。ステージCになった場合でも生活習慣の改善と適切な治療によって心不全の増悪を繰り返さないようにすることが大切である。治療は誰でもが知っている生活習慣の改善であった。東大教授で内科学会の会長ともなれば何か特別な話をしてくれるのかと思ったら、結局は自分自身の生活習慣の改善が肝要ということで、これは心不全だけでなく他の病気にも言えることだと思った。久しぶりに学会に参加して医学の基本を学ぶことになり有意義であった。
2023.05.12
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白シラン紫シランこのブログの名前は「今が生死」である。万物はこの宇宙空間の中で流転し、死んで生きるを繰り返している。「今が生死」とは今がその生死の瞬間であると言う意味だがそれは自分の生死であると同時に万人、万物の生死であり、今が万物の生死の瞬間であると言う意味である。人間について言えば、その生死の瞬間を如何に生きるかが問題になる。一般的には真善美、つまり、真実で善で、美しく生きなさいと言うのが理想とされてきた。所が教育者の牧口常三郎氏は真善利つまり、真実と善と利益が大切だと唱えた。中でも価値を創造する生き方が大切だと訴えた。価値を創造する生き方とは具体的にはどのような生き方であろうか?自分が利益を得る生き方は他者から利益を奪い取り他者を不幸にする生き方ではないのかだろうか。牧口氏は自分が利益を得て幸せになり、他人も同じように幸せになる道を説いた。自分が人間革命して幸せになり、周りの人も幸せにする。自分が幸せになると言うことは金銭的に恵まれ社会的にも満たされる外面的なことと心つまり、内面的な幸せがある。内面的な幸せは自分がこの宇宙空間で役立っていると感じられることだが、炭酸ガスを発生して地球温暖化に加勢したり、自分より弱い動物を殺して食べていることは心苦しい。しかし100%の幸せを望んでも得られるものではない。次善の幸福行動はある。周りの人、苦しんでいる人のために少しでも役立っていると感じられることは幸せ感につながる。「今が生死」には人々が幸せになるようにとの願いが込められている。瞬間、瞬間に真実とは何か、善とは何か、万人に利をもたらす生き方とは何かを追求しながら生きる道である。人種、性別、年齢、貧富など一切関係ない。男だから女だからとか、幼いからとか老齢だからとか関係なく総ての人が瞬間、瞬間、幸せに生きることを願ったブログがこの「今が生死」である。今の瞬間を大切に生きていきたいと思っている。
2023.05.11
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シラーベルビアナ(オオツルボ)昨日ソウルで日韓首脳会談が行われた。日韓の懸案だった徴用工問題をめぐり、岸田首相は「当時の厳しい環境の下で、多数の方々が大変苦しい、悲しい思いをされたことに心が痛む」と発言し、尹大統領は「過去の歴史問題が完全に整理されなければ未来の協力に向けて一歩も踏み出せないとの認識からは脱するべきだ」と発言して両首脳が歩み寄りの姿勢を示した。韓国には根強い反日感情があり、それを文前大統領は増幅させる政策をとり、日本側は1998/10の日韓共同宣言で補償問題を含め全てが解決されている筈だと主張して対立は深まるばかりであった。尹大統領が未来の協力に向けて踏み出すべきだと文氏と真反対の方向に舵を切ってくれたおかげで、岸田首相も応じて、新しい日韓友好関係関係が生まれてくる可能性が出てきた。尹大統領にもその政策に反対する沢山の韓国人がおり、日本にも韓国に歩み寄ろうとしている岸田首相に反対している人もかなりの数いる。しかしこうして両国のトップが手を握り合ったことは素晴らしいことで新しい時代の幕開けが期待できる。色々な分野で日韓の交流が益々盛んになっていくことを願っている。
2023.05.08
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ビオラプロ野球ヤクルトの4番打者村上は昨年3冠王で頂点を極めたが今年は開幕から絶不調で打率は1割台、エラーは最多でフアンからは村上のおかげで負けたと大バッシングを受けている。昨年は村神様と絶賛されていたが一たび成績が悪くなったら大批判される。勝負の世界では当たり前のことかもしれない。村上が入団して2年目の頃まだ2軍だったが今年と同様不調で、エラーが多く、三振ばかりで悩み、野村元監督に相談したことがあった。「当たらないので何とかボールに当てに行っているがヒットが出ない、どうしたらいいでしょうか?」野村の答えは「ボールをしっかり見ることが基本だ。そうすれば体もついてくる。ボールに当てよう当てようと思ってもボールは逃げてしまうものだよ」だった。その後野村助言の効果か、徐々に村上は打つようになって昨年は三冠王を取ったが、今年また全く打てなくなってしまった。三振が多く、当時と全く同じような状況だが、昔、野村元監督に受けた指導を思い出しているだろうかと思う。村上に助言を送った野村元監督にも栄光と挫折の歴史があった。選手としての野村の活躍は三冠王、ホームラン王、最優秀選手賞など枚挙にいとまがないが、選手を引退してからの指導者としての活躍も素晴らしい。まず南海で選手兼監督を務め一度優勝している。その後ヤクルトの監督を務め、4度優勝してその内3回は日本シリーズで勝って日本一になっている。名監督の名を欲しいままにして古田や高津など後に監督になる人材も輩出している。所がである、ヤクルトで4位になり優勝できなかった翌年、望まれて阪神監督に就任した。そして最下位、翌年は野村さんのことだからやってくれるだろうと期待されたが又もや最下位、そして3年目も最下位だった。失意の野村は責任を取って辞めさせて下さいとオーナーに申し出たが、オーナーは野村の才能を買っており、4年目も監督をさせてもらえることになった。4年目に優勝すれば今までの最下位は忘れ去られる。野村再浮上のチャンスであった。ところがオーナーが続投の決断を下した直後、野村の奥さん佐知代さんの巨額脱税が発覚し、年末に奥さんが逮捕されて野村は監督辞退を発表せざるを得なかった。どん底の心境だったと思う。名監督と謳われた人が阪神で3年連続最下位、そして奥さんの不祥事、これで野村も終わりだと思われた。所が不死鳥のように野村はよみがえった。阪神退団5年目にまだ生まれたばかりの球団、楽天監督に招かれ、4年間監督を務め6位、4位、5位、2位と躍進させた。その間田中将大選手を大投手に育てる手腕も発揮した。阪神を負け犬のごとく、追われるように退団したが、その後楽天で花を咲かせて野村克也は生き返った。恐らく楽天での活躍がなければ、野村はヤクルトでは成功したが阪神ではだめで、結局大したことはなかったのだ思われたかもしれない。賞賛、酷評、賞賛を繰り返し、野村は日本プロ野球に大金字塔を打ち立てたのである。村上も大賞賛後の大酷評の最中にあるが、人の世は浮き沈みが常である。同じ状態がいつまでも続くものではない。一念発起して頑張ってもらいたいと思う。
2023.05.06
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昨日の夕方家に帰ってきたら東方の隣家の上に満月が見えた家の庭のつつじ(躑躅)作日はゴルフに行ってきた。午前はまあまあだったが午後は途中から脱力感で全然力が入らず散々な成績だった。体調最悪、それにつれて心も最悪の状態になってしまい、終了後帰る時、体調、心とも最悪なので交通事故だけは起こさないようにとすごく慎重に運転して帰ってきた。身体の調子は心に影響を及ぼし、心の状態は体に影響を及ぼす。体と心が別々に存在するのではなく、体と心は相互に影響を及ぼしあっている。この関係をある人を例に挙げて考えてみたい。身体の方は歯が抜けてしまって部分入れ歯を作ってもらったがうまく合っていないのか痛くなったり噛みずらくなったりして辛い思いをしている。高齢になり足元がおぼつかず庭木を剪定しようとして位置を変えただけでもすぐ倒れそうになる。階段を上ったりすると直ぐ息が切れる。朝起きる時脱力感でやっとのこと立ち上がれる。朝起きると暫くの間くしゃみと鼻水が頻回に出てつらい、尿漏れが頻回にあり、運転していて家に着くまで我慢できなくて漏らしてしまう。重い病気にも罹っていて体調が悪いと心の方も病んでしまう。逆に心の方では記憶力が落ちてしまい人名など中々思い出せないことが多い。ひいき野球チームやひいき力士が負けてばかりいるとその原因を考えて悔しがる。習い事、読書などが中々順調に進まなくて自分は駄目なのだと気力をなくす。これらのことは体にも影響を及ぼし、体調不良になることが多い。身体と心は互いに影響しあっており、どちらかが悪くなるとその人全体の影が薄くなり、どちらかが良くなると互いに影響しあって活力が出てくる。体も心もそのまま成り行きに任せていたらいい方にはいかない。水は低き方に流れるので安易な方向に流れる。例えば、歯が痛い、胃が痛い→食事が食べられない、痩せてきた→気分が落ち込んでしまう→持病をさらに悪化させてみじめな最期を迎える。というような流れになるかもしれない。そこに登場するのが精神力である。頭のてっぺんにあり全体を統括している精なる神である。身体と心が安易な方向に流れようとするときそれらをキャッチして統括しているのが精神力である。その精神力の強さ弱さでその人間が決まると言っても過言ではない。冒頭のゴルフの話では午後の途中から脱力感で全然力が入らずスコアが最悪の成績になってしまったがそれは自然の成り行きに任せてしまった結果である。精神力が働いていない。甘やかされて育った人にありがちなことだが、成り行きに任せてしまい自分で建て直そうという内的知力がわいてこないのである。心の問題でも自分の失敗やひいきチームの失敗ををいつまでもくよくよしたり、老化現象におびえてずるずると心を萎ませてしまう。精神力が弱い証拠である。人間強く生きるためには精神力を強くする必要がある。そこで精神力を強くする方法として様々な生活法や健康法、宗教がある。宗教ではオウム真理教のように自分や社会を破滅に導くものもある。宗教の自由は憲法で保障されており、誰もがどの宗教を信じてもよいが、宗教とはどういうものか分かっていない人も多い。宗教とはどういうものかについて学校できちんと教えるべきだと思う。
2023.05.05
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エンドウの花ナス、キュウリ、トマト、ピーマン、スイカ本日は憲法記念日の休日なので在宅酸素療法をしている88歳の義兄にコーチに来ていただいて上記、ナス、キュウリ、トマト、ピーマン、スイカの苗を植えた。その上の写真は3月に種をまいたエンドウで種を播くのが遅かったので心配したが見事に芽を出し花を咲かせてくれた晴れ姿である。ある人は病気のご老人にわざわざ来てもらわなくても自分達でできないのかね?!とおっしゃる。義兄は40年くらい前から我が家の片隅にある畑を耕運機で耕して私の妻を助手にして野菜を植えてくれていた。2年前からアスベスト肺で自分でできなくなって私が事前にスコップで畑を耕しておいて義兄に来てもらって指導を受けながら野菜作りをしている。義兄は几帳面な人で我々がいい加減にやるのを許してくれない。畑の脇に座って我々を指導するのが楽しみのようだ。指導が終わったらすぐ長椅子に横たわるが昼食は我が妻が作るので、それも楽しみにしてくれているみたいだ。コーチに来ていただくのは我が方だけでなく先方にとっても一つの楽しみなので、お体を動かすのが大変だが送り迎えしてコーチに来ていただいているのである。昼食を食べながら色々話をしてくれた。今日は休日だがウィークデイは月曜から金曜日まで毎日ホームヘルパーが来てくれて週2回は風呂に入れてくれて昼食も作ってくれる。洗濯もしてくれるとのことだった。リハビリも週1回来てくれる。至れり尽くせりなので「相当お金が高いでしょう」と聞いたら、介護保険で1割負担だから3万円前後とのことだった。3万円でそんなに全部してくれるとは有り難いことだと思った。月6万円位しか国民年金をもらっていない人もいるが、これならなんとかやっていけるかなと思った。自分も訪問診療や訪問リハビリ、リハビリ会議などに参加しているが患者さんが支払う額については知らなかった。介護サービスを目いっぱい使っても3万円以下とは有り難いことだと思った。
2023.05.03
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斑入りアマドコロリハビリ病院の主な患者さんは骨折と脳卒中だが骨折の場合は大体3か月で骨も融合して歩行も出来るようになって退院していく。脳卒中の場合は軽症の場合もあるが多くは食事が食べられなくて鼻管栄養だったり、言葉が喋れなかったリ、歩けなくて車いす生活だったりする。脳梗塞には血栓溶解療法が進歩して発作直後に血栓溶解剤を点滴して溶解に成功してほぼ正常に戻った人もいる。しかし大半は上下肢の麻痺や言語障害などが残り、後遺症で苦しむ人が多い。そのようなことにならないためには脳卒中の発作を起こさないことが大切で予防法について考えてみた。脳卒中は脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血に分類され、クモ膜下出血は脳動脈瘤が破裂しておこり、即死することが多く、後遺症で苦しむことは少ない。予防には高コレステロールを治療すればよいと思われるかもしれないが、脳出血と脳梗塞では違う。脳出血では低コレステロールが発症の危険因子である。高コレステロールが問題になるのは脳梗塞だが、その内アテローム血栓性脳梗塞(血管にアテロームが沈着して管腔が狭くなり血栓が詰まる)は高コレステロールと関係があるが、心原性脳塞栓症やラクナ梗塞(脳の深部にできる小さな脳梗塞)では必ずしも高コレステロールとは関係ない。以上のことを踏まえて脳卒中予防法をまとめてみた。まず血圧の管理が重要である。高血圧を放置しておくと血管に負担がかかり、血管の壁が厚くなり血栓を起しやすくなるので高血圧管理は重要で、その他、禁煙、適切な運動、コレステロールを適切な値に保つこと等が大切である。コレステロールや中性脂肪の値は低すぎないか、高すぎないかチェックすることが必要で、適切な値になるように食事や運動に配慮し、スタチンなどコレステロールをコントロールする薬の服用が必要な人は服用するようにした方が良い。かかりつけ医がいる人は医師に相談しながら脳卒中予防に心掛けて貰いたいと思う。
2023.05.01
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