陽炎の向こう側             浅井 キラリ

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あなたへ  あなたの笑顔


あなたへ  永遠の愛をありがとう


あなたへ  最後まで


あなたへ  あなたの瞳に 


あなたへ  二人だけの記憶


あなたへ  あなたの選んだ道


あなたへ  あなたの胸に


あなたへ  どうして


あなたへ  あの街


あなたへ  幸せ?


あなたへ  久しぶりの声


あなたへ  あなたの名前  


あなたへ  aitai


あなたへ  冬の空


あなたへ  東京の空


2009/02/12
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カテゴリ: カテゴリ未分類


理彩は、その場を中々離れることができなかった。

差すような日差しの中、斜め前のあの老夫婦の家をじっと眺めていた。

たてられてから、三十年、四十年は、とうに経っているような家だった。壁は、塗り替えられているようだったが、窓の枠は、銀色のアルミサッシで、時代を感じる。

しかし、家の周りは、きれいに掃除されており、他の家と同じように玄関の両脇にピンクと白のゼラニュウムやまだ蕾のアジサイの植木鉢が並べられていた。

その家のたたずまいは、夫婦の人柄を表しているように思えた。

理彩は、気がつくと浅草寺前の仲見世通りを歩いていた。

『いつの間に、ここまで戻ってきたのかしら。あれは、本当にあったこと?夢?いえ、本当に見たことだわ。』

今の理彩にとって、二日続けての少し遠目の外出は、体力的に辛いものだった。帰宅して、直ぐにベッドに向かった。

うつうつと薄い眠りの中、今日見た光景を思い出していた。まるで、八ミリビデオを巻き戻して再生しているように。

理彩は、細い道を入り、真っ直ぐ歩く自分の後ろ姿を追っていた。そして、玄関から出て来た女性の顔。

「お母さん。はっ。夢?ここは、どこ?」

一瞬、自分のベッドルームで横になっていることを思い出せなかった。

「そうだった。帰って来てから、寝てしまったのね。夢を見ていたんだわ。でも、あれは、夢じゃない。」

その時、理彩は、玄関の呼び鈴が鳴っていることに気がついた。

「ただいま。お母さん。ただいま。」

「あら、もう、こんな時間。」

理彩は、起き上がり立とうとした。しかし、ふらついてしまい、壁にもたれかかった。

「ただいま。お母さん。」

裕太が、外で大きな声を上げている。

「今、行くわ。ちょっと待って。」

理彩は、ふらつきながらも、壁を伝わって玄関に向かった。

「今、開けるから。ちょっとふらついちゃって。」

「大丈夫?」

「大丈夫よ。」

玄関を開けると裕太が理彩を見上げた。

「本当に大丈夫?」

理彩は、裕太の顔をじっと見つめた。そして、あの角の家に入ってった五歳くらいの男の子を思い出していた。


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最終更新日  2009/02/12 11:55:59 AM
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