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東京では、モスクワ音楽劇場、マールイと、バレエ公演花盛り、といった感じでしょうか。私は結局楽しみにしていたモスクワ音楽劇場の「白鳥」は日程的にどうしても無理ということで諦めました(涙)。けど、今月観たキエフ・バレエの「白鳥」が本当に心に残る公演となりましたので、ま、いっか、仕方が無い、といった程度に受け止めることが出来ています。本当に満足のいく舞台にめぐり合えると、こういう気持ちにもなれるものなんですね。本当にドムラチョワちゃん、素晴らしかった~。キエフといえば今回から招聘元が光藍社さんになったせいでプログラムが立派なものに一新されていましたね。マールイと同じような感じの立派なプログラムになっていてびっくり。「くるみ」の箇所では多分前回来日時の写真だと思うのですがドムラチョワちゃんが本当にキュートで眼がハートです。本当に可愛かったものなぁ。あの可愛らしい印象が強く残っていましたので、果たして「白鳥」やいかに?なんて思ったりしてしまったのですが、本当に素晴らしいオデット/オディールでビックリでした。もしかしたら好みは分かれるかも知れないですけどね。っていうか私自身普通に考えたら彼女の演じたような「白鳥」はどちらかといえばあまり好みではない筈なんですがそんなこと、素晴らしいパフォーマンスを前にしてはほんとど~でもよくなってしまう。彼女の、とにかく「生命一杯の踊り」、を前にしては本当に好みだとかそうじゃないとかほんと、ど~だってよくなってしまう。観ているこちらまで元気をもらえるし、本物の「生命の輝き」というものが観客に与えてくれるパワーというのは凄いものがあるのだな、と感じ入りました。繰り返しになりますが、近いうちにまた是非とも来日して欲しいです。キエフからは何故か人材が流出する傾向がありますがこれは一体どういうことなんでしょうね?来年の「マラーホフの贈り物」公演に出演予定で現在はベルリン国立バレエのプリンシパルであるヤーナ・サレンコ、彼女もキエフ出身なのですね。02年の来日公演プログラムには彼女の名前も載っていて、彼女もキエフ出身なのか~、と驚きました。勿論国内にとどまっているダンサーも多いのでしょうが、国外でこれだけ活躍しているダンサーが多いというのも、どうなんでしょうね?コレーラが常日頃言っているように国内に国立のバレエ団がない、バレエの為にはスペインを出るしかなかった、などというのなら話はわかりますが、キエフの場合はそうではないのですから。地政学的な要因もあるのかも知れないですね。すぐお隣にロシアの大バレエ団があって、また欧州へも行きやすい、近頃のウクライナは欧州をかなり意識しているようでその事は政治・外交上の大問題にもなっていますが、とにかく国内事情は安定しているとは言いがたいようですし、そんな状況ではバレエダンサーが国外に流出してしまうというのも仕方の無いことなのかも知れません。欧州へ行った方が待遇等は全然良いでしょうしね。以前ウクライナの国民の平均年収というものを新聞でだったか読んだ記憶があるのですが、その時はかなりの低さで驚いたような記憶があります(とは言えもう何年も前の話で、今現在はどうなっているのかわかりませんが)。ロシアは今空前の好景気のようですが、ウクライナに関してはそんな話も聞きませんし?ロシアの資源外交のターゲットとなってかなり大変そうです。グルジアとかモルドバとか、旧ソ連諸国は今、ロシアとの間で大変な問題を抱えていますけどウクライナも依然としてそういう状況なんでしょうか?ウクライナなんて、日本にずっと住んで海外旅行も殆どしない私には想像しづらい国なんですけど、ウクライナ出身のダンサーの世界での活躍ぶりを観るにつけ知るにつけ、「ダンサーの流出する国」、というイメージが強いものとなってしまい(勿論国内に留まっているダンサーの方が遥かに多いのでしょうが)これは果たしてどういう事情によるものなんだろう?とどうしても気になってしまいます。日本のプロ野球選手がアメリカへ行きたがるのと同じなら、全然心配ないのですけど、そんな能天気な次元の問題ではなさそうな気がするのは私だけ?ウクライナのことを私が気にしたって仕方がないのですが・・
2007年12月30日
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忙しい日々が続いていて、最近はろくにネットを見てまわることも出来てない状態なんですけど、今日久しぶりにネットを覘いてみて嬉しいニュースを拝見!来年夏のロイヤルバレエ来日公演、なんと大阪でガラ公演が予定されているのですね~。これは予想外の出来事で、嬉しい限りです。「シルヴィア」にはちょっと興味があるけど、このお値段で、わざわざ上京してまで観たい作品とも思えないし、「眠り」は更に興味ない。コジョカルは好きなバレリーナ(と言っても全幕では一度しか観たことないのだけど、そのたった一度の全幕が素晴らしかったし、今年の春にテレビ放送されたルグリとの「ジゼル」は最高に素晴らしかった)なので観てみたいとは思うけど、やっぱり上京してまではちょっとな~、「ロミジュリ」なんかだったら絶対観に行くんだけど。あ、勿論「マノン」でも(笑)。それでも関西公演があったら観に行こうとは思っていましたが、多分無理だろうな・・と9割方諦めていたので、関西でも公演があると知って、本当に嬉しい驚きでした。しかもガラ公演とは二重の喜び。ガラなら、「ロミジュリ」とか「マノン」のパ・ド・ドゥをやってくれるよね、っていうかそれをやらないで何をやるんだ、って感じですが。演目構成によっては2日間とも観に行ってしまうかも。あ~、詳細発表が待ち遠しいです。来年夏といえばABTも来日するそうですが、こちらは多分パスかなぁ。ABTは前々回、前回と関西でも公演してくれているので今回も、と勝手に思っているのですが、どうなんでしょう?というか既に発表されてるのかな?まぁ、そこまでABTの公演に対し熱意をもてないので公演が無ければ無いで全然OKなんですけどね。って、ABTに対して失礼なこと言ってますが、02年の「海賊」「オールスター・ガラ」、05年の「オールスター・ガラ」を私は観に行ってとっても楽しかったですよ。観に行けば楽しめることは事実なんですけどね。けどロイヤルのガラを優先してしまうだろうと思うので、その時点で予算オーバーです、多分(笑)。来年は私にとってはザハロワ・イヤーとなりそうで、春の新国での「バヤデルカ」「白鳥」、秋のボリショイ来日での「白鳥」「ドン・キ」と、ザハロワの為にお金をつぎ込まなければならないので、他にお金を廻してる余裕がないのですわ。正直なところ。先月新国での「椿姫」を観て、あ~、私はやっぱりザハロワが大好き、好き過ぎる~、と心底実感したので。去年ボリショイ来日公演で「バヤデルカ」観た時にも思ったことですが、なんか私観る度ごとにザハロワのことが好きになっていってるような。最初に観たのは03年の「バレエの美神」公演でジュリエットを踊ったのを観た時だったのですが、あの時はそんなにも強い印象を受けた記憶はないんですよね。まぁ、マクミラン版なんかに比べるとかなり、というか相当?地味なラヴロフスキー版だった、というせいもあるとは思うのですが。あの時が私とザハロワの最初の出会いだった訳ですけど、数年後まさかこんなにも彼女の虜になっているとは夢にも思いませんでした。日本では彼女を観られる機会が多いのが、有難い限りです。
2007年12月23日
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さてさて、そんな次第で私はドムラチョワにすっかり魅了されてしまったのですが、最終幕でちょっと白けてしまいました。と言ってもそれはドムラチョワのせいでは全くありません。最終幕を観ている最中に突然思い出してしまったのですよね。あ~、ここのバレエ団の「白鳥」って、ハッピーエンドバージョンだったじゃん!ということを。かねがね私は「白鳥」は悲劇で終わらないと嫌!ということをこちらでもしつこいくらい?書いてきましたが、その気持ちは今でも全く変わっておりませんで、なので最終幕の折角の悲しい雰囲気も、ど~せハッピーエンドで終るんじゃん!みたいな白けた気分になってしまい、どうにも観ごごち(笑)が良くなかったです。っていうか、この版のロットバルトって、かなり踊りが多く魅せ場の多い役になっており、かなり強そうな存在に見えましたので、なんでこのロットバルトに「あの」王子が勝てるのか、理解出来ません。いきなり人が変わったように強くなってロットバルトの羽をもいで勝利!という流れはどうにも納得出来かねるものがあります。まぁ、そんなこといちいち言い出したら限が無いですし、そもそも「おとぎ話」に文句付けてど~する!と頭で理解してはいるのですが、どうにもハッピーエンドバージョンというのは私には受け入れ難いものがあります。こんなしっかり者のオデットなら、潔く崖の上からでもダイブして欲しかったです(笑)。とは言え、悲劇の香りのあまりしないオデットだったから、こういう最後が彼女には相応しいのかな?とも思いましたし、逆にハッピーエンドだから、悲劇の香りがしてはこなかったのか?とも思いました。まぁ、めでたしめでたしで、良かったんですけどね、それはそれで。けど、あまりにもドムラチョワの存在感が強過ぎたのでこの二人がこの後結婚したとしても、王子は完全にオデットの尻に敷かれる存在となることは間違いないでしょう(笑)。それにしても見事な舞台を見せてくれたドムラチョワには、心からありがとう、と言いたいです。前回観た時もとても幸せな気分で劇場を後にすることが出来たのですが、今回も本当に満ち足りた気分で家路につくことが出来ました。ドムラチョワ、次にまた観る機会があったら絶対!観に行きます。オーロラとかも似合いそう。彼女の踊りからは正直「優雅」とか「典雅」、といった言葉は引き出し難いのですが、それでも私は大好きになりました。まさに「生命そのものの輝き」を、肌で感じとることが出来たのですから。ドムラチョワ以外で印象に残ったダンサーがひとりおられます。パ・ド・トロワ、大きな白鳥、花嫁候補、と大活躍だった方で、とにかくプロポーションが素晴らしい(いわゆる白鳥体形)ので、最初に出てこられた時から思わず眼が行ってしまう存在でした。踊りもとても上手で綺麗で、恐ろしく長い腕を惚れ惚れして見てしまっていました。ところがお名前がわからない!キャスト表にはパ・ド・トロワ、大きな白鳥、花嫁候補、4人のお名前が全部載っているんですもの。この4人の中のどなたなのか、判別出来ません・・プログラムのお写真を見ると、ユリア・トランダシルは金髪のようなので、この方ではない、と思うのですが、外国人も髪を染めたりなさいますから絶対にこの人ではない、とも言い切れません。テチヤナ・ロゾワかな?う~ん・・
2007年12月12日
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8日の公演では、何と言っても主役を踊ったナターリア・ドムラチェワが素晴らしかったです。とにもかくにも驚くべきテクニックの持ち主で、驚嘆しました。彼女のことは3年前、前回のキエフ・バレエ来日公演で「くるみ」のマーシャ役でも観ていて、その時にも本当に上手だな~、と感心した記憶があり、今回も彼女で「白鳥」を観られたらいいのにな、と期待はしていたのですが、なにしろ相当小柄な方だったと思うので、またその容貌もマーシャ役がぴたりと嵌るくらい愛くるしく、本当に可愛らしい方でしたので、「白鳥」はちょっとど~なんだろう、と正直想像しづらいものがありました。しかししかし、そんな杞憂は、舞台を観ていて直ぐに忘れてしまいましたね。確かに小さい。こんなに小柄なオデットを観るのは初めてでした。いわゆる「白鳥体形」では全くない。けど、そんなことはどうだっていい、彼女のオデットは白鳥の「女王」ではなく「王女」。気高さとか崇高さとか、普段私がオデット役のダンサーに求めてしまう性質は彼女のなかに見出すことは出来なかったけれど、ほんと、そんなことはどうだっていい、と(くどいようですが)思わせられるだけの「力」を持っていました。というか「力」で漲っていました。ドムラチェワのオデットは実に「意思的な」オデット。明確な意思を持っていて、それをはっきりと表に現してくるタイプです。それを何よりも雄弁に物語っていたのが彼女の驚嘆すべきテクニックでしょう。羽ばたきを模した腕使いは常に力強く生気で漲っており、また踵が床に着いてる時が殆どないんじゃないか、と思ってしまうくらいの強靭なポワント。パ・ド・ブーレも実に素晴らしく、アラベスクも力強く、その後のバランスも見事。「白鳥」を観にいってオデット役のダンサーの「テクニック」にこんなにも眼を見張らされたことって、始めてであるように思います。オデットを観ていてとにかく「テクニック」に驚かされるって、あんまりないような気がするのですが。しかもドムラチェワが素晴らしいのはテクニック「だけが」突出していて、他の要素がおろそかになる、というようなことが全く無かった点にあります。恋に落ちたオデットの感情がひしひしと伝わってくる、ああ、恋に落ちたんだね・・ということがすごくよくわかるオデットでした。気品を保ちつつも、恋する女、というか少女、の切ないような気持ちがよく出ていて、すごく「人間的」なオデットだったように思います。私はどちらかというと「人間的じゃない」オデットの方が好みだったりするので、ドムラチェワの演じたようなオデットは本来あまり好みではない筈なんですが、ドムラチェワみたいな本当に小さくて可愛い子が、外見とは裏腹に実に意思の力に満ちた力強い、人間的なオデットを演じているのを観ると、無条件で応援したくなってしまう、と言うか。素晴らしいテクニックも、「テクニックはそれ自体でひとつの美である」と、ものの本に書かれてあった言葉を思い出し、本当にそのとおりだよね~、とつくづく実感させられました。ドムラチェワの踊りは素晴らしいテクニックの元、ひとつひとつの動きが非常に大きくメリハリがあり、ボリショイっぽい踊り方なのかな?と思いましたね。まぁ彼女の場合、そういう踊り方をしないと目立たない、主役として見せられない、という事情もあるのかも知れないですね~。何しろ本当に小柄な方なので。オデットがこんな風ですから、オディールが素晴らしかったのはこれまた言うまでもありません。ふつう、オデットは静的に、叙情的に、オディールでテクニックを披露!みたいなところがありますが、彼女の場合オデットの段階でもうテクニックの素晴らしさは十二分に印象付けられていたのですよね。なのでオディールもさぞかし、と思っていたのですが、いやはや本当に素晴らしかった。テクニックの素晴らしさは勿論のこと、「オディール」としての魅せ方も十分知り尽くしているのよ!って感じで、小悪魔風のまさに「絵に描いたような」オディールでしたね(良い意味で、です)。オデットもドムラチェワの場合、非常に意思的で、寄る辺ない不幸な身の上ではあるのだけれど、それでも自分の力を信じている、自分の運命が好転することを心のどこかで確信している、そんな「信じる力」を持ったオデットである、という印象を受けましたのである意味オディールと似通うものがある訳ですが。まぁこんな素晴らしいオディールの手に掛かっては王子は一溜まりもありません。オディールに愛を誓ってしまいます。正体をばらし、オディールは王子を思いっきりあざ笑って去って行きます。この去り際のオディールもすごく印象に残りましたね。そうそう、忘れてならないのはやっぱりグラン・フェッテでしょう!いや~、もうもう感嘆するしかありません。とんでもない速さでの回転でした。音楽もものすごく速かったのですがそれに少しも遅れることなくシングル、シングルで回って次にトリプルを挟むという離れ業。後は殆どシングルでもう一回くらいトリプルが入ってたかな?とにかくすごいスピードで、こんなに速いフェッテって、全盛期のアナニアシヴィリに匹敵するんじゃないかな~。ポワントの位置も殆どずれることなかったですし。終盤は流石に疲れたのか、少々速度が落ち、また音楽より若干速めに終わってしまったけれど、それにしても驚嘆すべきグラン・フェッテでした。あ~、本当にドムラチェワちゃん、可愛い顔してやること凄過ぎるよ(笑)。
2007年12月10日
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今日はびわ湖ホールでのキエフ・バレエ「白鳥」を観て来ました。事前の予想を遥かに上回る、素晴らしい舞台でした。疲れてしまったので感想はまた明日にでも書けたら、と思っているのですが、とにかく素晴らしい舞台で、本当に感激でした。観ることが出来て幸せでした。オデット/オディールを演じたナターリア・ドムラチョワがとにかく素晴らしくてビックリでしたし、このバレエ団が採用しているコフトゥン版(でよいのかな?)も私はすごく気に入りました。と言うか、私の初バレエ鑑賞はこのキエフ・バレエの「白鳥」だったんですよね。02年の夏のことです。この初めて観たバレエにカウンターパンチを喰らったような衝撃を受け、以来憑かれたようにバレエに嵌ってしまったのでした。なので、キエフ・バレエの「白鳥」には少なからず思いいれがあったのですが、それにしても今日の公演は予想の100倍くらい良かったです。純クラシック・バレエを観るのが本当に久しぶりだった、というせいもあるとは思うのですが。オケも素晴らしかったです。1軍の演奏って、やっぱり素晴らしいですよね・・ビンビン響いてきて。あ~、今夜は久しぶりに満ち足りた気分で眠りに就けそうです。
2007年12月08日
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