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なんと本日でブログ開設760日だ。 中休みもあったけれど、我ながらよくぞ続けたと思う。 折しも、長姉から手紙が届いた。 パソコンを触らない人だから、もちろん手書きである。 ダイレクトメールやらチラシに混じって、姉の見慣れた文字を見付けたとき、ものすごく嬉しかった。 次女の卒業を祝福する言葉や、あなたもよく頑張ったね、という労いの言葉に、わたしはつい目が潤んでしまった。 ずっと、ずっと誰かに言って欲しかったんだなーと思った。 親として当たり前のことだったかもしれないけれど、踏ん張るしかなかったんだもの。 母が、父が生きていたら、きっと姉と同じように、「よう頑張ったねぇ」と言ってくれただろう。 人はいくつになっても、褒めてもらいたいものなのだ。 頭を撫でて欲しいのだ。 この手紙は、大事に大事にしまっておこう。 わたしは思わず胸に抱きしめた。 365日目
2006年03月13日
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日曜日の朝。 久しぶりの惰眠を貪る気でいたのに、同窓会でオールして行き先がないからと長女の友人達がやってきた。 寝てて良いのよ、と言われても、今更眠れない。 きっと何も食べずに飲んだくれていたのだろうから、わたしは朝からご飯を炊いて、味噌汁と豚肉の生姜焼きに、菜の花のおひたしで歓待。 風が外でうなっている。 関東ではとっくに春一番が吹いたのだから、これは二番なのだろうか? 昨日から外に出したままの洗濯物が、前後左右に大きく揺れて、時折激しく窓を叩いた。 隣の部屋では長女の友人達が寝息を立てている。 彼らを見ていると、遠い昔を思いだす。 母は、今のわたしと同じ気持ちで、わたしの友達を眺めていてくれたのだろうか。 「けいちゃん。彼は諦めた方がいいよ。華やかな都会で暮らしている人に、あなたのような田舎娘は眼中にないと思うよ」 いつまで経っても見合いの話に乗らないわたしに、母は痺れを切らしていた。 「お見合いは嫌よ。結婚は他力本願でしたくないから」 「でも、いい加減彼のことを諦めないと一生独りになっちゃうよ。一度は結婚しないと…」 わたしは、ずっと、ずっと、同級生のM君が好きだった。 どこがどうって言えないけど、長い間好きだった。 M君は、故郷に帰って来たときだけ、わたしを思い出して訪ねてくれたのだった。 そんなM君を見て、母は親として当然のことを言ったのだけれど。 今思うと母は、ある種の望みをわたしに託していたのだろう。 大人の目で見た、安定した普通の暮らしをして欲しい、と。 波乱に満ちた母の結婚生活から、娘にだけは苦労をして欲しくなかったのかもしれない。 わたしの数十倍、母の結婚生活はドラマティックだった。 いわゆる、手鍋提げてもの駆け落ちだったのだから。 頭上を、ものすごい夥しい時間が通り過ぎた。 気持ちはその頃のままのつもりでいるのだけれど、わたしはもう娘の位置にはいない。 目を閉じると、当時の母の思いが手に取るように伝わってくる。 もちろん、長女は友人に恋をしているわけではない。 いつまでも、きっと一生続くはずの、友情を育んでいるのだろう。 ただ、わたしの脳裏には当時のM君やS君の顔が浮かんだ。 今ではすっかり良い友達になってしまったM君が、ちょっとオーバラップしただけ。 春の嵐が、運んでくれた。 懐かしい、わたしの青春の一ページ。
2006年03月12日
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寒い。 身震いするほど寒いのだけれど。 でも、もう三月の声を聞いたのだから、平気。 少しくらいなら、なんとか我慢できるから。 一日、一日、春へ向かっているから。 少々辛くても、峠を越えたら、なんとかなるだろう。
2006年03月01日
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