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ガーデニングと音楽（合唱、声楽、作詞作曲）、刺繍、卓球、観劇の趣味や、小説、詩、短歌など載せてます。ダイエット食事日記も書いてます。良かったら見て下さいね。よろしくお願い致します。
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離婚はしなくていいけど卒婚してみたいなあ。お互いハリネズミの距離じゃないけど、家に２人で籠ってると、イライラ・ピリピリしてしまう。夫へのストレスでこんな自律神経失調症になったのではないかと思ってしまう。
自律神経失調症かもしれないからメンタルクリニックに行った方がいいと言われた。口コミのいい、まりこころのクリニックを予約しました。
この頃、自分が体調不良で卓球が出来なくなってしまったせいか、 試合観戦にも興味が無くなってきた。と言うより、見たくないのかも。 UーNEXT独占の大きな国際試合を観る為に入ってたけど、もう退会します。 ポイントで、何か観ないと勿体ないかなｗ ドラマの録画も溜まってるのにね。
帰宅後、レモンヨーグルト。また、賞味期限に追われてるなあ。
先生の許可も得たので、今度は西武入間病院へ帰りがけに行きインフルエンザの予防接種を受けました。
石心会狭山総合クリニック。３種の心臓検査（ホルター心電図、心エコー、トレッドミル）をしたのですがどれも異常が見受けられない。自律神経失調症みたいなメンタルの病気だろうから、メンタルクリニックに行った方がいいと言われた。
先日の声楽発表会（１１月１９日）にＯ先生からもらった花束。 ガーベラなど、萎れてきてしまったので、Ｏ先生に相談し、ドライフラワーにすることにしました。
離婚はしなくていいけど卒婚してみたいなあ。お互いハリネズミの距離じゃないけど、家に２人で籠ってると、イライラ・ピリピリしてしまう。夫へのストレスでこんな自律神経失調症になったのではないかと思ってしまう。
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この頃、自分が体調不良で卓球が出来なくなってしまったせいか、 試合観戦にも興味が無くなってきた。と言うより、見たくないのかも。 UーNEXT独占の大きな国際試合を観る為に入ってたけど、もう退会します。 ポイントで、何か観ないと勿体ないかなｗ ドラマの録画も溜まってるのにね。
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先生の許可も得たので、今度は西武入間病院へ帰りがけに行きインフルエンザの予防接種を受けました。
石心会狭山総合クリニック。３種の心臓検査（ホルター心電図、心エコー、トレッドミル）をしたのですがどれも異常が見受けられない。自律神経失調症みたいなメンタルの病気だろうから、メンタルクリニックに行った方がいいと言われた。
先日の声楽発表会（１１月１９日）にＯ先生からもらった花束。 ガーベラなど、萎れてきてしまったので、Ｏ先生に相談し、ドライフラワーにすることにしました。
コメント新着
maki5417
@ Re[2]:夫が九州旅行の予約しにJTBへ行ってきました。昨年４月に旅行予定でしたが、 そのまま予定を流用しました。(02/22)
friendly0205さんへ 私は、ページ左側の…
friendly0205
@ Re[1]:増え続けていた体重が、ここにきてやっと少し減りましたｗｗリバウンドですね。まあ、減り過ぎたから少し増えてもいいと油断してたなあｗｗ(02/21)
maki5417さんへ ６０ｋｇ超えは何年も前…
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「メビウスの輪」１６
「メビウスの輪」１７
「メビウスの輪」１８
「メビウスの輪」１９
「メビウスの輪」２０
「メビウスの輪」２１
「メビウスの輪」２２
短編「木霊に導かれて」
童話「ベラのペンダント」１・２
童話「ベラのペンダント」３
童話「ベラのペンダント」４
童話「ベラのペンダント」５
童話「ベラのペンダント」６
童話「ベラのペンダント」７
童話「ベラのペンダント」８
童話「ベラのペンダント」９
童話「ベラのペンダント」１０
童話「ベラのペンダント」１１
童話「ベラのペンダント」１２
童話「ベラのペンダント」１３
童話「ベラのペンダント」１４
童話「ベラのペンダント」１５
童話「ベラのペンダント」１６
童話「ベラのペンダント」１７
童話「ベラのペンダント」１８
童話「ベラのペンダント」１９
童話「ベラのペンダント」２０、２１
童話「ベラのペンダント」２２，２３（完）
おやこ劇場
どんぐりっ子
子どもの人権講座
人形作り
おはなし広場、布芝居
パネルシアター
ハロウィン
夏祭り
おやこキャンプ
春祭り（ハリーポッター）
ケーキ作り
リンゴ狩り、ローラー滑り台
短歌
短歌２
短歌３
喘息発作の短歌
短歌４
俳句
俳句２
俳句３
喘息発作の俳句
俳句４
連句
連句（織姫さんと）
連句（花調べの巻）
付け句、返歌
付け句、返歌１
好きな詩人、作家
永瀬 清子
マーガレット・F・パワーズの「あしあと」
中原中也「汚れつちまつた悲しみに」
「落葉」上田敏ヴェルレーヌ「秋の歌」訳詩
フランス旅行 2013.8.4～11
ドイツ・スイス旅行 2015.8.1～8
次女の結婚式の写真（2015.6.28）
2025年09月24日
テーマ： おすすめ映画(4100)
カテゴリ： 観劇・映画鑑賞
映画「 ファンファーレ！ふたつの音」 劇場公開日：2025年9月19日 103分
を夫と池袋に観に行きました。
待合室で映し出されていた動画です。
アンケート用紙。
観て、最後涙ぐむほど感動したので、パンフレットを買いました。
何ページか、写させていただきました。すみません。内容もいいので、更に感動しました！
あらすじ。
「解説・あらすじ：白血病を宣告されたことをきっかけに、生き別れた弟の存在とその隠れた才能に気づいたスター指揮者。運命の再会を果たした兄弟が、さまざまな音楽とともに未来へと歩き出す姿を描いた人間ドラマ。
世界中を飛び回るスター指揮者ティボ。ある日、白血病と診断されたティポはドナーを探す中で、自分が養子であること、そして生き別れた弟・ジミーがいることを知る。ジミーは、かつて炭鉱で栄えた寂れた町の食堂で働きながら、仲間と結成した吹奏楽団を唯一の楽しみに暮らしていた。育った環境も性格もまったく異なるティボとジミーだったが、ティボはジミーに類まれな音楽の才能を見いだす。兄弟でありながらも異なる運命を歩んできた2人。ティボはその不公平を正そうと、弟のジミーを何がなんでも応援することを決意する。
兄のティボ役をセザール賞に5度ノミネートされたフランスの名優バンジャマン・ラべルネ、弟・ジミー役をピエール・ロタンが演じる。監督は「アプローズ、アプローズ！ 囚人たちの大舞台」のエマニュエル・クールコル」
２か月半前から指揮の練習
弟・ジミー役：ピエール・ロタン
３か月、トロンボーンを練習。
「ひとつの壮大なクレッシェンドへの導いてくれる音楽の可能性」原田慶太楼
簡略、抜粋させてもらいました。
「違う境遇で育った兄弟の共通点は音楽。オーケストラと吹奏楽団とジャンルは違っても、音楽は不変的なな言語として機能しています・・・
また本作は、「音楽」という共通言語が個人的な繋がりだけでなく、コミュニティを再生する力を持っていることも教えてくれます。共通の情熱を抱いたわらんクール炭鉱楽団が、経済的困難と解散の危機に直面する中で、コンクールに向けて努力する姿は美しく、共に音楽を奏でることで、彼らは新たな目的とアイデンティティを見出します。彼らの演奏に対する共通の情熱は、苦境に喘ぐ町に希望の光を照らします。・・・
音楽は、断絶した関係を修復し、忘れられた情熱に火をつけ、離れ離れになった魂を結びつける、人間本来の表現だと思います。・・・」
「ファンファーレ！二つの音」の音楽について 前島秀国
自己流で簡略してます。曲名はYouTubeにリンクしたので聴いてみて下さいね。
「兄ティボが属してる世界、すなわちクラシックのオーケストラやオペラハウスは、もともとヨーロッパの王侯貴族の支援（現代では政府、大企業、あるいは富裕層の援助）によって発展してきた歴史を持つ。それを仮に”ひとつめの音”と呼ぶならば、
”もうひとつの音”すなわちジミーたちが属しているアマチュアの吹奏楽団に関してはフランス特有の歴史的背景を解説する必要があろう。
フランス革命後、新政府は、革命の理念と威信を音楽で国内外にアピールするため、以前からある衛兵音楽隊、すなわち吹奏楽団の維持と音楽教育の拡充を命じた。衛兵音楽隊に所属していた退役軍人たちがアマチュアに楽器を教え始め、楽器も改良されて初心者にも扱いやすくなってことでアマチュア奏者が飛躍的に増加していった。折しも、フランスではオルフェオンと呼ばれるアマチュア合唱運動が盛んになっていたが、この合唱運動が結果的にアマチュア吹奏楽運動を誘発した。１９世紀の産業革命後、炭鉱に労働者が集まったが、彼らのリクレーションのために何らかの音楽が必要だったので、経済的に潤った炭鉱会社は、アマチュア吹奏楽団の活動を援助した。１９８０年代になると廃坑が相次ぎ、炭鉱会社の支援が無くなったにもかかわらず、２０世紀末の時点で、北部地域には、７５０近いアマチュア吹奏楽団、計５万人近いアマチュア音楽家がこの地域に存在していたというのだから、驚くほかない。
（本当に文化水準が高いのだなと感心してしまう。）
前半、団員の誕生日を祝う時に「蚊が刺すよ／チクッチクッチクッ」というユーモラスな歌詞のポップソングを歌う。これは北部の炭鉱労働者出身の歌手エドモン・タニエールのヒット曲「チャ・チャ・ピク」。つまり彼らが炭鉱労働者という自分たちの出自に対して、現在もプライドを持っていることがわかるだろう。
Edmond Tanière, Simon Colliez - Medley: Cha cha pique - Charlotte t'mère alle radote
本当に２人は”別々の音”の世界で生きてるのか？運命の再会を果たした二人は、ジャズ談議に花を咲かせるが、そのきっかけとなる名曲「クリフォードの想い出」でベニー・ゴルソンがサックスを吹いているのは象徴的だ。サックスは吹奏楽団での需要を想定して開発された楽器。やや乱暴な言い方をすれば、サックスという同じ血を引いているという意味で、ジャズと吹奏楽は”兄弟”なのである。ティボとジミーみたい。
I Remember Clifford ベニー・ゴルソン
さらに二人は、ダリダのディスコナンバー「マンディ・チューズディ」を大音量で流して踊り狂う。家庭環境こそ違えど、共通の世代体験を通過して成長してきたことがわかる。二人が共有しているのは、生物学的なＤＮＡだけではないのだ。
DALIDA – Laissez-moi danser (Monday Tuesday) | Disco Hit 1979 – Dalida Official
そして、二人にとって、いや本作の登場人物全員にとって、非常に重要な意味を持っている楽曲が、シャルル・アズナヴールの代表曲のひとつ「世界の果てに」だ。このナンバーは、最初に吹奏楽曲として登場し、ティボが”真実”を告げるシーンで口ずさむ。さらにはジミーの仲間たちが工場閉鎖に抗議するデモのシーンでアズナヴール本人の録音が流れてくる。
「 連れて行ってくれ／世界の果てまで／どこか素晴らしい国へ／きっとこの哀しみも／太陽の下で和らぐから 」（日本語字幕）の歌詞は、それぞれが過酷な状況に置かれた登場人物たち～ティボの病、ジミーと仲間たちの子よの危機～の辛い心の内を見事に代弁している。そこには、もはや音楽ジャンルの違いも、社会の違いも、人間の違いも存在しない。 辛さは、誰もが抱え、共感し、表現しうるものだから 。（本当にそう思う。）
Charles Aznavour - Emmenez-moi (1994)
長谷川きよし 世界の果てに 訳詞シャンソンplus
だからこそ、本作はクラシック音楽史上最大のヒット曲、ラヴェルの「 ボレロ 」の壮大なハーモニーで締め括られる必要が出てくる。
モーリス・ラヴェル：ボレロ｜アロンドラ・デ・ラ・パーラ｜WDR交響楽団
昨年日本公開された 映画『ボレロ永遠の旋律』 で描かれていたように、クラシックの大家だったラヴェルはジャズをこよなく愛し、工場の機械音にインスパイアされて代表曲「ボレロ」を作曲した（かつサックを効果的に用いたクラシックの代表曲のひとつでもある！）。本作で演奏される「ボレロ」は、上に触れた北フランスの吹奏楽の歴史を振り返るように、かつてのオルフェオンの合唱運動のような混声合唱で始まり、そこに管楽器奏者が加わり、オーケストラ全体が加わり、最後に全員で大団円を迎える。まるでフランス音楽２５０年の歴史にエリートと大衆の分断など全く存在しなかったかのように。あるのはすべてが”ひとつの音”に溶け合った「ボレロ」の輝かしいハーモニー、アズナヴールの歌詞を踏まえれば「どこか素晴らしい国」、すなわち素晴らしい”音楽”の存在を高らかに宣言する華やかなファンファーレだけだ。なんと見事な、そして粋なフランス映画なのだろう！」
ボレロの音楽が高揚していくのを見聞きしながら、思わず涙ぐんでしまいました。二人の兄弟の愛憎だけでなく、仲間たちも含めた人間愛というか、素晴らしさを感じて、嬉しくなってしまいました。
ティボの白血病の再発（骨髄液の拒絶反応）や、仲間の労働問題など、問題は山積みで解決されてはいないけど、なぜかハッピーエンドみたいな幸せな感じがしてしまった。
蛇足ですが、チケット代の高いオーケストラのコンサート会場になぜ、失業者の仲間たちが入れたのか不思議だったのです。ティボも知らなかったようだし。なんて、演奏することは知らずに、チケットは融通してたのかなｗ 工場で演奏会をすることが出来なくなったから、ここでの演奏も許可してたのかも。
「ボレロ」は、前の夫と紀伊国屋で待ち合せし、 漫画「AKIRA」 を立ち読みしてた時にＢＧＭで流れていて、なんて世界観が合ってるんだろうと思った記憶があります。思い出深いというか印象的な曲でした。
楽曲。クラシック曲、吹奏楽曲、ジミーが演奏する曲、ティボとジミーの自作曲。
監督・脚本：エマニュエル・クールコル。
「ちょっといい話」を描かせたら右に出る者のいない、愛すべき庶民派監督 佐藤久理子
フランス映画界には伝統的に監督を、作家主義系と大衆主義系に二分する傾向がある。尖って敷居の高い前者は批評家や映画愛好家に支持され、コメディに代表される庶民的な後者は、広く一般に愛されるという認識だ。前者の支持派の中でも、エマニュエル・クールコルは双方に支持される、稀有な監督のひとりと言えるだろう。
もっとも、本来優れた映画とは垣根なしに多くの人の心を掴むものではないだろうか。クールコルにとっても、それは作り手としての自負であり、「自分にとって映画は万民のためのもの。庶民的な映画だからといって質が落ちるわけではない。両方を兼ね備えることが可能です」と語っている。彼のような監督は、映画をいわばエリティスト（エリート主義者）たちから解放する旗手と言えるのだ。
もちろんそれを実践するのは容易なことではないが、彼の作品が多くの人の心に語りかける大きな理由は、そこに息づくヒューマニズムにあるに違いない。その土台には、 彼自身が抱く平等、博愛精神、そして世の中の不公平に対する強い反発がある。「不公平を目にすると声を上げたくなるのです。育った環境か親の教育でしょうか。子供の頃から人を尊重するべきだと教わってきました 」と彼は明かす。・・・
本作がカンヌで披露された時、制作陣は楽団の人々を招待し、みんなでレッドカーペットを歩く姿が見られた。「この映画は地元の人々みんなの誇り」と、彼らが嬉しそうに語ってた姿が忘れられない。
世の中の不平等に目を向けながら、観る者をほろりとさせる「ちょっといい話」を紡ぎ出すクールコルの才にはやはり、魅了されずにはいられない。」
「ちょっといい話」ではなく、すごくいい話でしたね。久しぶりに観て良かった！と思える映画で、読後感ならぬ、観た後感？が気持ちいい映画でした。
ティボがなぜ、養子に出されたのかという事情がよく想像できなかった。夫は「実母が再婚して妊娠し、前の夫の子が邪魔になったから養子に出されたのではないか」と思ってたらしい。
（実際、うちも連れ子で再婚し、息子を妊娠したから、内心そんな風に思っていたのではないかと怖くなったが聞けなかった・・後から聞いたら、自分はそんなこと思ってなかったと言ってくれたけど、そういうこともアルアルですよね。私が再婚する時、職場の先輩の女性達が心配してくれた。連れ子を可愛がってもらえるか、女の子だからかえって可愛がられ過ぎても怖いしとも。実家に娘たちを預けて再婚するのもアリともね。娘たちを養子にしてもらえてよかったのだけど、やはり息子とは差別？区別されたかも。まあ、男だったから、区別ということで言い訳立ったかもしれないけど。義母も孫息子を特別可愛がって、よく泊めてたからね。今では、夫も娘たちを気に掛けてくれてるけど、やはり息子が一番かな。）
実母が亡くなった後、ジミーも一緒に養子に引き取って欲しいと頼まれた養母が、奇跡の子の妹を妊娠してるからと断った。それを後から知ったティボは養母を非難していたけど、それだけジミーと一緒に育ちたかったのでしょうね。同じ境遇だったら、ジミーももっと音楽的才能などを開花できたかもしれないとも思ったのかな。でも絶対音感は二人共持ってるのですよね。遺伝もあるのかな？
私は相対音感はあるけど、絶対音感は無い。あると生活音や声も音として捉え、気になってしまうらしいから、無い方がいいけどねｗ 話が飛んでしまいました。飛ぶのはADHD特有かもしれないので、ご勘弁ください。それにしても、後味がいい映画でしたね。
を夫と池袋に観に行きました。
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観て、最後涙ぐむほど感動したので、パンフレットを買いました。
何ページか、写させていただきました。すみません。内容もいいので、更に感動しました！
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「解説・あらすじ：白血病を宣告されたことをきっかけに、生き別れた弟の存在とその隠れた才能に気づいたスター指揮者。運命の再会を果たした兄弟が、さまざまな音楽とともに未来へと歩き出す姿を描いた人間ドラマ。
世界中を飛び回るスター指揮者ティボ。ある日、白血病と診断されたティポはドナーを探す中で、自分が養子であること、そして生き別れた弟・ジミーがいることを知る。ジミーは、かつて炭鉱で栄えた寂れた町の食堂で働きながら、仲間と結成した吹奏楽団を唯一の楽しみに暮らしていた。育った環境も性格もまったく異なるティボとジミーだったが、ティボはジミーに類まれな音楽の才能を見いだす。兄弟でありながらも異なる運命を歩んできた2人。ティボはその不公平を正そうと、弟のジミーを何がなんでも応援することを決意する。
兄のティボ役をセザール賞に5度ノミネートされたフランスの名優バンジャマン・ラべルネ、弟・ジミー役をピエール・ロタンが演じる。監督は「アプローズ、アプローズ！ 囚人たちの大舞台」のエマニュエル・クールコル」
２か月半前から指揮の練習
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３か月、トロンボーンを練習。
「ひとつの壮大なクレッシェンドへの導いてくれる音楽の可能性」原田慶太楼
簡略、抜粋させてもらいました。
「違う境遇で育った兄弟の共通点は音楽。オーケストラと吹奏楽団とジャンルは違っても、音楽は不変的なな言語として機能しています・・・
また本作は、「音楽」という共通言語が個人的な繋がりだけでなく、コミュニティを再生する力を持っていることも教えてくれます。共通の情熱を抱いたわらんクール炭鉱楽団が、経済的困難と解散の危機に直面する中で、コンクールに向けて努力する姿は美しく、共に音楽を奏でることで、彼らは新たな目的とアイデンティティを見出します。彼らの演奏に対する共通の情熱は、苦境に喘ぐ町に希望の光を照らします。・・・
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「ファンファーレ！二つの音」の音楽について 前島秀国
自己流で簡略してます。曲名はYouTubeにリンクしたので聴いてみて下さいね。
「兄ティボが属してる世界、すなわちクラシックのオーケストラやオペラハウスは、もともとヨーロッパの王侯貴族の支援（現代では政府、大企業、あるいは富裕層の援助）によって発展してきた歴史を持つ。それを仮に”ひとつめの音”と呼ぶならば、
”もうひとつの音”すなわちジミーたちが属しているアマチュアの吹奏楽団に関してはフランス特有の歴史的背景を解説する必要があろう。
フランス革命後、新政府は、革命の理念と威信を音楽で国内外にアピールするため、以前からある衛兵音楽隊、すなわち吹奏楽団の維持と音楽教育の拡充を命じた。衛兵音楽隊に所属していた退役軍人たちがアマチュアに楽器を教え始め、楽器も改良されて初心者にも扱いやすくなってことでアマチュア奏者が飛躍的に増加していった。折しも、フランスではオルフェオンと呼ばれるアマチュア合唱運動が盛んになっていたが、この合唱運動が結果的にアマチュア吹奏楽運動を誘発した。１９世紀の産業革命後、炭鉱に労働者が集まったが、彼らのリクレーションのために何らかの音楽が必要だったので、経済的に潤った炭鉱会社は、アマチュア吹奏楽団の活動を援助した。１９８０年代になると廃坑が相次ぎ、炭鉱会社の支援が無くなったにもかかわらず、２０世紀末の時点で、北部地域には、７５０近いアマチュア吹奏楽団、計５万人近いアマチュア音楽家がこの地域に存在していたというのだから、驚くほかない。
（本当に文化水準が高いのだなと感心してしまう。）
前半、団員の誕生日を祝う時に「蚊が刺すよ／チクッチクッチクッ」というユーモラスな歌詞のポップソングを歌う。これは北部の炭鉱労働者出身の歌手エドモン・タニエールのヒット曲「チャ・チャ・ピク」。つまり彼らが炭鉱労働者という自分たちの出自に対して、現在もプライドを持っていることがわかるだろう。
Edmond Tanière, Simon Colliez - Medley: Cha cha pique - Charlotte t'mère alle radote
本当に２人は”別々の音”の世界で生きてるのか？運命の再会を果たした二人は、ジャズ談議に花を咲かせるが、そのきっかけとなる名曲「クリフォードの想い出」でベニー・ゴルソンがサックスを吹いているのは象徴的だ。サックスは吹奏楽団での需要を想定して開発された楽器。やや乱暴な言い方をすれば、サックスという同じ血を引いているという意味で、ジャズと吹奏楽は”兄弟”なのである。ティボとジミーみたい。
I Remember Clifford ベニー・ゴルソン
さらに二人は、ダリダのディスコナンバー「マンディ・チューズディ」を大音量で流して踊り狂う。家庭環境こそ違えど、共通の世代体験を通過して成長してきたことがわかる。二人が共有しているのは、生物学的なＤＮＡだけではないのだ。
DALIDA – Laissez-moi danser (Monday Tuesday) | Disco Hit 1979 – Dalida Official
そして、二人にとって、いや本作の登場人物全員にとって、非常に重要な意味を持っている楽曲が、シャルル・アズナヴールの代表曲のひとつ「世界の果てに」だ。このナンバーは、最初に吹奏楽曲として登場し、ティボが”真実”を告げるシーンで口ずさむ。さらにはジミーの仲間たちが工場閉鎖に抗議するデモのシーンでアズナヴール本人の録音が流れてくる。
「 連れて行ってくれ／世界の果てまで／どこか素晴らしい国へ／きっとこの哀しみも／太陽の下で和らぐから 」（日本語字幕）の歌詞は、それぞれが過酷な状況に置かれた登場人物たち～ティボの病、ジミーと仲間たちの子よの危機～の辛い心の内を見事に代弁している。そこには、もはや音楽ジャンルの違いも、社会の違いも、人間の違いも存在しない。 辛さは、誰もが抱え、共感し、表現しうるものだから 。（本当にそう思う。）
Charles Aznavour - Emmenez-moi (1994)
長谷川きよし 世界の果てに 訳詞シャンソンplus
だからこそ、本作はクラシック音楽史上最大のヒット曲、ラヴェルの「 ボレロ 」の壮大なハーモニーで締め括られる必要が出てくる。
モーリス・ラヴェル：ボレロ｜アロンドラ・デ・ラ・パーラ｜WDR交響楽団
昨年日本公開された 映画『ボレロ永遠の旋律』 で描かれていたように、クラシックの大家だったラヴェルはジャズをこよなく愛し、工場の機械音にインスパイアされて代表曲「ボレロ」を作曲した（かつサックを効果的に用いたクラシックの代表曲のひとつでもある！）。本作で演奏される「ボレロ」は、上に触れた北フランスの吹奏楽の歴史を振り返るように、かつてのオルフェオンの合唱運動のような混声合唱で始まり、そこに管楽器奏者が加わり、オーケストラ全体が加わり、最後に全員で大団円を迎える。まるでフランス音楽２５０年の歴史にエリートと大衆の分断など全く存在しなかったかのように。あるのはすべてが”ひとつの音”に溶け合った「ボレロ」の輝かしいハーモニー、アズナヴールの歌詞を踏まえれば「どこか素晴らしい国」、すなわち素晴らしい”音楽”の存在を高らかに宣言する華やかなファンファーレだけだ。なんと見事な、そして粋なフランス映画なのだろう！」
ボレロの音楽が高揚していくのを見聞きしながら、思わず涙ぐんでしまいました。二人の兄弟の愛憎だけでなく、仲間たちも含めた人間愛というか、素晴らしさを感じて、嬉しくなってしまいました。
ティボの白血病の再発（骨髄液の拒絶反応）や、仲間の労働問題など、問題は山積みで解決されてはいないけど、なぜかハッピーエンドみたいな幸せな感じがしてしまった。
蛇足ですが、チケット代の高いオーケストラのコンサート会場になぜ、失業者の仲間たちが入れたのか不思議だったのです。ティボも知らなかったようだし。なんて、演奏することは知らずに、チケットは融通してたのかなｗ 工場で演奏会をすることが出来なくなったから、ここでの演奏も許可してたのかも。
「ボレロ」は、前の夫と紀伊国屋で待ち合せし、 漫画「AKIRA」 を立ち読みしてた時にＢＧＭで流れていて、なんて世界観が合ってるんだろうと思った記憶があります。思い出深いというか印象的な曲でした。
楽曲。クラシック曲、吹奏楽曲、ジミーが演奏する曲、ティボとジミーの自作曲。
監督・脚本：エマニュエル・クールコル。
「ちょっといい話」を描かせたら右に出る者のいない、愛すべき庶民派監督 佐藤久理子
フランス映画界には伝統的に監督を、作家主義系と大衆主義系に二分する傾向がある。尖って敷居の高い前者は批評家や映画愛好家に支持され、コメディに代表される庶民的な後者は、広く一般に愛されるという認識だ。前者の支持派の中でも、エマニュエル・クールコルは双方に支持される、稀有な監督のひとりと言えるだろう。
もっとも、本来優れた映画とは垣根なしに多くの人の心を掴むものではないだろうか。クールコルにとっても、それは作り手としての自負であり、「自分にとって映画は万民のためのもの。庶民的な映画だからといって質が落ちるわけではない。両方を兼ね備えることが可能です」と語っている。彼のような監督は、映画をいわばエリティスト（エリート主義者）たちから解放する旗手と言えるのだ。
もちろんそれを実践するのは容易なことではないが、彼の作品が多くの人の心に語りかける大きな理由は、そこに息づくヒューマニズムにあるに違いない。その土台には、 彼自身が抱く平等、博愛精神、そして世の中の不公平に対する強い反発がある。「不公平を目にすると声を上げたくなるのです。育った環境か親の教育でしょうか。子供の頃から人を尊重するべきだと教わってきました 」と彼は明かす。・・・
本作がカンヌで披露された時、制作陣は楽団の人々を招待し、みんなでレッドカーペットを歩く姿が見られた。「この映画は地元の人々みんなの誇り」と、彼らが嬉しそうに語ってた姿が忘れられない。
世の中の不平等に目を向けながら、観る者をほろりとさせる「ちょっといい話」を紡ぎ出すクールコルの才にはやはり、魅了されずにはいられない。」
「ちょっといい話」ではなく、すごくいい話でしたね。久しぶりに観て良かった！と思える映画で、読後感ならぬ、観た後感？が気持ちいい映画でした。
ティボがなぜ、養子に出されたのかという事情がよく想像できなかった。夫は「実母が再婚して妊娠し、前の夫の子が邪魔になったから養子に出されたのではないか」と思ってたらしい。
（実際、うちも連れ子で再婚し、息子を妊娠したから、内心そんな風に思っていたのではないかと怖くなったが聞けなかった・・後から聞いたら、自分はそんなこと思ってなかったと言ってくれたけど、そういうこともアルアルですよね。私が再婚する時、職場の先輩の女性達が心配してくれた。連れ子を可愛がってもらえるか、女の子だからかえって可愛がられ過ぎても怖いしとも。実家に娘たちを預けて再婚するのもアリともね。娘たちを養子にしてもらえてよかったのだけど、やはり息子とは差別？区別されたかも。まあ、男だったから、区別ということで言い訳立ったかもしれないけど。義母も孫息子を特別可愛がって、よく泊めてたからね。今では、夫も娘たちを気に掛けてくれてるけど、やはり息子が一番かな。）
実母が亡くなった後、ジミーも一緒に養子に引き取って欲しいと頼まれた養母が、奇跡の子の妹を妊娠してるからと断った。それを後から知ったティボは養母を非難していたけど、それだけジミーと一緒に育ちたかったのでしょうね。同じ境遇だったら、ジミーももっと音楽的才能などを開花できたかもしれないとも思ったのかな。でも絶対音感は二人共持ってるのですよね。遺伝もあるのかな？
私は相対音感はあるけど、絶対音感は無い。あると生活音や声も音として捉え、気になってしまうらしいから、無い方がいいけどねｗ 話が飛んでしまいました。飛ぶのはADHD特有かもしれないので、ご勘弁ください。それにしても、後味がいい映画でしたね。
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最終更新日
2025年09月24日 21時33分36秒
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