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一応母の入院話はまだ続くのですが、だいぶ良いところまできたので一回お休みしまして。昨日GWに入ったところで、関越自動車道で高速バスが運転手の居眠りで大事故を起こし、7人の死亡者を含む大変痛ましい事故がありましたが、実はうちの嫁の職場の同僚が巻き込まれ、その方は重傷。そしてお母さんがお亡くなりになられたとのこと。加えて、たまたま同乗していた同じ会社所属の方も若いのにお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈りすると共に、怪我された方の一日も早い回復をお祈り致します。 http://mainichi.jp/select/news/20120430k0000m040084000c.html?inb=yt正直、今まではこういったニュースを見ても「あぁ・・・」とは思ってもそれは一時の話で、次のニュースを見ている間に忘れてしまう程度のものでした。ところが、今回はそれだけには止まらず、私自身は会ったことも無いのですけれど、やはり普通のニュースよりは衝撃が大きかったです。嫁はニュースを見て涙していました。最初は同僚の方から「千葉の方に行く」という話だけを聞いていたそうで、事故のニュースを聞いた時に「まさかバスに乗っていないよね」と職場で話し合っていたそうです。そこに家族の方から理由は告げずに「しばらくお休みさせてください」という電話があったとのこと。そして実際にニュースに名前が出て愕然とし、たまたま同乗していた別の方の名前も見てもう一度驚き。早速本日は勤務先に取材が来て、大忙しだったそうです。いつも家族の話ばかりする大変家族思いの方らしく、それだけに突然の悪夢が身体に受けた怪我よりも痛いものであることは、想像に難くありません。京都の自動車暴走事故が2件起こったと思ったら、今度はこういう事故。今回の事故は運転手自身も被害者なのかも知れません。しかし、いずれにせよ皆車を運転するということに慣れすぎて、なめているのではないかと思ったりします。私に言わせれば、車を運転するということは包丁を振り回しながら天下の公道を往来しているものと同義だと思っています。ですから、私はきっちり制限速度を守りながら注意深く運転しています。一度の事故で自分の人生だけでなく、色々な人の人生が狂ってくるのです。この前も私が金沢のバイパスを60kmで走っていましたら、後ろのベンツにパッシングされました。ヤーさんか単なる傲慢なおっさんか誰か知りませんが、別に車線は2車線あるのですから、勝手に抜いていけば宜しいのに。大型トラックも車間距離1mも無い程にピッタリ後ろのくっついて煽ってきたりしますが、お前ら頭おかしいんじゃないか!?そんなに急いでるなら高速使えよ、などと思います。もう少し、その辺りを皆意識すべきです。保険に入っているから大丈夫ということではありません。これら事故を起こした人たちは決して特別ではなく、この前まで普通に生活していて、翌日に自分が世間の人に知れ渡る大事故を起こすなんて夢にも思っていなかった人たちでしょう。また、今回の事故に関してもよりによって何故・・・という気持ちが拭えません。人生本当に何がどう災いするかわかりません。例えばあと0.5秒程度事故発生が遅れれば、せめて防音壁には突っ込まずに済んだのではないか、などと考えると、先日の母のこともあり、人生なんて紙一重の中でギリギリ存在しているんだなぁと痛感させられます。そして、今の世の中本当に余裕が無い世の中だなぁと思ったりします。今回の運行会社も運転手一人で運行させることでコストを徹底的に追及しています。私が昔学生の頃に富山→東京の高速バスは片道8000円でそれでも安いと思っていたのですが、今回のバスはその半額以下の3500円ということだったそうです。時期が時期ならば2000円というのもあるとか。8000円の高速バスはちゃんと乗務員が二人居て、交代で運転していました。ところが今回は一人で往復とのこと。昼に寝れる時間はあったようですが、一人ってどうなの?と思ったりします。もしその運転手に体調不良が発生しても、替わることができないのです。多分私もそのような状況だったら、多少無理してでも出発すると思います。仕事に対する責任感と会社側の自分に対する評価とを天秤にかけ、「今まで大丈夫だったんだから、今回も大丈夫だろう」と考える人がほとんどではないでしょうか。ですから、そういう誤った選択を促す「システム」こそが問題なわけです。そして、バス自体も燃料費を抑えるために軽量化に軽量化を重ねたバスだったようです。その結果、あんなあり得ない感じの壊れ方になって、被害が拡大しました。やはり8000円という金額は、本来これ以上削るべきではない最低限のコストだったのでしょう。そりゃ結果論ですけれど、原発事故にしろなににしろ、起こってからでは遅いのです。そう考えると何でもかんでもコストカットで良いのかな、と思います。消費者の側もやはり色々と考えなければなりません。エネルギーから食べ物まで、もう一度コストと安全性のバランスをきちんと検証してみないといけないのでしょう。「そんなことを言っても、給料も上がらないし、安いものを選ぶしかない」というのは、安易な思考停止の言い訳なだけかも知れません。コストカットをしなければ安い海外の商品・サービスに負けてしまうかも知れません。しかし企業側にそのような選択をさせるのも、安さだけで選んでしまう消費者なのかも知れません。いつまで日本は安全で治安の良い国を保っていられるか。人の命は確か地球よりも重いはずです。
2012年04月30日
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★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です! 「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! ▼下記URLから成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,150円~。 相場が続く限りチャンスは無限大です。 一度お試しいただければと思います。 また今回のようなレポート作成も承ります。 無料リクエストも合わせて下記リンクよりお申込ください。 http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/omousikomi.html 以前のレポートはこちら http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/report.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━12年4月29日現在3ヶ月以内投資判断 「中立」 買いのタイミング 29万円割れ程度の水準で3ヶ月以内値動き予想 28万円~31万円 要点・分配金利回りはREIT平均に比べて1%程度高い。ただし今期はNTT都市開発側から譲り受けた物件6棟が寄与。来期はまた減収減益の見込み。・テクニカル的にはまだ弱さが目立ち、投資タイミングはまだ先。・稼働率が他のファンドに比べて低い。その分、分配金維持には先行き不透明感。・不動産市況改善に依らざるをえないのがREIT全般の悩み。【概要】オフィスと住居(55:45)の複合型上場不動産投信(J-REIT)。投資対象地域は首都圏を中心とした関東。主要スポンサーはNTT都市開発(8933)。4,10月決算。【組入物件】上位5位(建物名 所在地 取得価格 投資比率)アーバンネット三田ビル 港区 103億円 5.2%六番町ビル 千代田区 79億円 4.0%芝浦アイランドエアタワー 港区 76億円 3.9%ランディック第2新橋ビル 港区 70億円 3.6%岩本町ビル 千代田区 67億円 3.4%他計54棟 総額1965億円【業績】前期(18期)は減収減益。震災以降の賃貸市況悪化の影響を強く受け、オフィスビルの稼働率が低迷した。今期(19期)は増収増益を見込む。足下では昨年11月に増資を実施し、NTT都市開発から新たに7棟の物件を取得。保有物件の第4位の大借り主であった明治安田生命が、東陽町ビルから2月に退去したことで大きな減収となるものの、新規取得物件の収入でカバーする。19期予想(KA.Blog)単位:百万円営業収益 6330営業利益 2960経常利益 2120当期純益 2120分配金 10140円三鬼商事発表による毎月のオフィス空室率のうち、東京5区平均空室率は昨年9月以降上昇傾向にある。ただ既存物件の空室率は維持されており、新規物件の空室率上昇が主因。同ファンドのポートフォリオ物件に関しても新規物件は無いため、影響は薄い見込み。会社計画では今期オフィス予想平均稼働率は88.2%、レジデンス(住宅)予想平均稼働率は93.8%。3月までの実績と比較すると、オフィスは90%に迫り計画をやや上回り、レジデンスの方はほぼ計画に沿った形。今期の会社計画は十分達成可能と見られる。有利子負債は917.6億円で前期から5.9億円減少有利子負債比率(有利子負債÷自己資本)は125%現預金は23.3億円流動比率(流動資産÷流動負債 ×100)は20.4%で、前期の20.3%からほぼ横ばい。有利子負債比率は他のREITと比べてもやや高め。流動比率に関しては資産の大半が有形固定資産で、長期借入金の割合が多いJ-REITの特性上、低いのが常。フリーキャッシュフローは21.4億円の黒字前々期は秋葉原UDX所有会社の優先出資証券143億円の取得などがあったため184億円の赤字だったが、前期は投資額が少なかったため黒字転換できた。予想ROAは0.8%で、前期の0.9%からは減少。ファイナンスに関しては昨年11月に実施済み。REITであるが故にファイナンスリスクは常につきまとうが、希薄化よりも分配金利回りをどれだけ維持できるかが重要である。【アナリストの評価】JPモルガン 投資判断「Neutral」 目標410000円シティG 投資判断「1(買い)」 目標350000円SMBC日興 投資判断「2(中立)」 目標365000円それぞれ投資判断では妥当水準となっているものの、目標は現値水準よりも2割程度高いところに置かれている。【基準価格推移】上場後は不動産市況の上昇によってREIT全体が活況。東証REIT指数が07年5月まで上昇するに合わせて上値追いの展開が続いたものの、リーマンショックによって不動産市況が悪化。指数が約1/4となるにつれ、同ファンドも一時高値から1/10以下の水準にまで急落となった。その後は少しずつ持ち直しを見せるものの、不動産市況の回復が鈍い中では戻りも限定的。08年10月に急落した以後は、その10月の値幅の範囲内の推移に止まる。昨年11月には株式市況の反転に歩調を合わせる形でREITも反転。日銀を始めとする世界の金融緩和策による不動産市況の改善期待から、半年で4割以上上昇した。【テクニカル】足下は丁度下落が続く200日線と75日線のゴールデンクロスが示現したものの、まだトレンドはやや弱い印象。まずは200日線が上昇に転じることが、トレンド転換の最低条件。30万円前後で値を保てれば約2ヶ月後には上昇してくる計算になり、当面期待が薄い。一目均衡表では雲の上限に達しつつあるが、MACDやパラボリック、ストキャスの暗転が続いていることから、あまり支持線となりそうな雰囲気が無い。ボリンジャーバンド-2σも拡大傾向にあるため、30万円を割り込んでもう少し下値を探る動きになりそうだ。75日線の手前辺りで何とか下げ止まれるか、というところ。2月の日銀による追加緩和以降のREITの上昇に関しては、上昇波動3波を経て一旦調整の流れに。足下は分配金の権利落ちも過ぎ、日銀によるETF買い入れ枠増大も決定。各イベントを通過してしまったことにより、ここから特に買い上げられる材料も見あたらない。一方で利回りは高いため、無下に下落していく可能性も小さい。目先は翌期分配金の予想が出されるまで、横ばいに近い緩やかな調整局面が続くものと思われる。【需給】昨年11月以降、増資の決定から出来高が膨らんで底打ちの形にもなっているが、あくまでイベントに向けた出来高であるため、底打ちのサインとはなかなか見られない印象。新規に発行された投資口もあり、上値が軽いとは言えない状態。更にREITは特性上増資が常につきまとうため、売りの主体には事欠かない。希薄化を上回る利回りを出せるような環境が整わない限り、REITの買い主体は日銀辺りがせいぜいという状況が続きそう。特に2月の日銀追加金融緩和で上昇となったものの、足下でその効果が薄れてきている格好。世界的な金融緩和、特に日本の不動産の買い主体として存在感を強めつつある中国の緩和が更に出てこないと、買い上げるきっかけに乏しい感じ。【同業他社比較】同ファンドの予想PERは28.4倍。PBRは0.8倍今期予想営業利益率は46.6%分配金利回りは6.7%他のREITと比較すると、それぞれどのような位置付けだろうか。平和不動産リート投資法人(8966)平和不動産(8803)が単独スポンサー。物件は住宅が60%でオフィスが30%。首都圏中心に関東圏で85%。予想PERは32.3倍、PBRは0.5倍今期予想営業利益率は42.9%、予想ROAは0.8%有利子負債比率は87.2%予想配当利回りは6.4%各指標面での比較では、同ファンドに比べて特段大きな有利不利は認められない。ただ月次稼働率は96.2%と、同ファンドに比べて高く安定感があり、その分分配金利回りの維持力は強くなる印象。インヴィンシブル投資法人(8963)東京グロースリート投資法人がエルシーピー投資法人を吸収合併して名称変更。物件は住宅が70%でオフィスは15%。東京中心に関東圏で85%。予想PERは283.6倍、PBRは0.3倍今期予想営業利益率は36.9%、予想ROAは0.05%有利子負債比率は96.3%予想配当利回りは5.9%財政状態が悪い中で、新スポンサーによる増資で立て直しを図っているところ。分配金も利益剰余金を取り崩して実施。利益率などが弱い。一方で月次稼働率は95.5%と高水準維持。いちご不動産投資法人(8975)いちごGHD(2337)がスポンサー。物件はオフィスが70%で住宅が20%。関東圏を中心に70%で、中部・近畿の都市部を含めると90%。予想PERは32.5倍(注:負ののれん除外分にて計算)、PBRは0.5倍今期予想営業利益率は44.1%、予想ROAは3.8%有利子負債比率は60.1%予想配当利回りは6.1%利益率は高く、稼働率も95.7%と高い。新スポンサーの元で立て直しを図る。トップリート投資法人(8982)オフィス中心の総合型REIT。物件はオフィスが74%を占め、住宅は11%。関東圏のみで、うち主要5区で75%を占める。予想PERは35.6倍、PBRは0.8倍今期予想営業利益率は48.5%、予想ROAは1.1%有利子負債比率は111.6%予想配当利回りは5.5%首都圏オフィス中心という強みを生かし、利益率はこれらのファンド内でトップ。同ファンドに比べて利回りで劣るものの、月次稼働率は98.1%と高水準。他のファンドと比較すると、どうしても同ファンドの稼働率の低さが目立つ。それ故分配金の利回りが一時的に高くても、いつまでその水準が保たれるのかどうか不安感が残り、その分他のファンドに比べて相対的な魅力低下に繋がっている。【課題】稼働率の上昇が第一。例えば5区平均で比べて既存ビルのオフィス空室率は3%程高い。まだ上げ余地があるといえ、新規リーシング獲得に力を入れるべき。また、見込めない物件は早期に売却を検討し、高く売れるうちに手放してしまわなければならない。ファンド側はNTT都市開発とのタッグをやたらに有益と強調しているが、新規取得の7物件の入居率がこのまま高い水準で維持できるかどうかはやや疑問。うち半分近くはNTTグループ系列が入っているのは安心だが、それ以外はどうか。NTT都市開発側にしてみれば元々私募ファンドで運営していた物件を、わざわざスポンサーになって有益な物件を安価で払い下げるメリットは小さいのではないか。であれば、今は良いとして将来的に不安の残る(例えば退去されやすい)物件を回してきただけではないかと勘繰りたくもなる。実際にうち5棟は築20年程度のオフィスビルであり、保有物件の平均年齢を上げている。その辺りを注意深く見守っていく必要があるものと思われる。長期的には不動産市況の回復が見通せない中で、施設の老朽化による魅力の低下などがリスクとして残る。利回りの尺度で基準価格が維持されるため、この利回りを保つことが最重要。いかに魅力的な物件を作り上げ、維持していけるかが最大の課題である。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2012年04月29日
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2012年04月28日
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★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です! 「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼HP「じょうしょうダルマ」から成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,150円~。 相場が続く限りチャンスは無限大。一度お試しいただければと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は続伸。前日のNYはバーナンキ議長の発言などを受けてしっかり。好決算を発表したAppleの急反発もあって、各指数共に堅調でした。それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。ただ次は日銀の金融政策決定会合待ちで引き続きの様子見ムード。朝方は民主党小沢氏の無罪判決を受けて10時に一瞬買いが入りましたが、その後は政局の混乱や消費増税論議の後退を嫌気した外国人売りが見られて、そのままジリジリ売られる展開に。後場はマイナス圏に沈むと、抗う買いが入ることもなく。何とかプラス圏で終わるのがやっとでした。商いはようやく1兆円を超えたものの、出来高は15億株台で引き続き低調でした。投資判断は「中立」。とりあえずアメリカの中央銀行トップは、また必殺の「追加緩和をほのめかしつつ現状維持」という一番無難な感じで収めました。次は日本のトップの番ですが、追加緩和ありきで市場が動いているので、こちらは何らかのアクションを起こさないとまずいでしょう。しかしそれはあくまで短期的な話であって、世界的な金融緩和の流れは止んでいませんから、結局最後は金融相場にならざるを得ません。今はその事実を皆敢えて無視している段階で商いも細っていますが、一度相場が反転し出せば、またあの過剰流動性相場が戻ってくると思います。問題はそのきっかけがいつどのタイミングで起きるかですが、そのきっかけが確認された後に全力買い出動でも十分間に合います。今は今の地合にあった攻め方をして、間をつなぐ、というのが正しい選択でしょうか。為替の方は前回「円高の流れがしばらく続きそうです。続くといっても80円割れ程度までの話ですが、期間は大体5月いっぱい、少なくとも5月中旬くらいまでは軽い円高トレンド継続と見ています」とコメントしましたが、引け後には急速に円高が進行し、またドルで80円、ユーロでも106円台に突入。明日は連休前ということもあって、厳しい展開が予想されます。新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。日経JASDAQ平均は年初来高値を更新し、一時1400円に接近。マザーズも上値の節である400ポイントに一瞬到達。しかし双方共に上値を追い続ける程の盛り上がりもなく、跳ね返された格好に。ところで薄商いの中で買われるのは1部市場も新興市場も仕手株ばかり。1部担当は般若の会代表の加藤氏で、新興市場担当はネットでピーエスシー(3649)の急騰から話題のミハイル・ジョウダン氏。共に今の薄商いの間隙を付いて、非常に良いタイミングで仕掛けています。ミハイル氏は昨日はリニカル(2183)、本日はプラネックスHD(6784)の買いを宣言し、それを受けて一気にストップ高に張り付くという始末。全く、お金持ちは自分の持ち株を宣言するだけで益々お金持ちになり、株式市場の非民主主義的な部分を象徴する格好です。我々庶民はそのおこぼれにあずかるのみ。ネットの書き込みで比較すると、ミステリアスに徹する加藤氏VS積極露出のミハイル氏。書き込みに関しても品があるか無いかで対極的な両者というところも面白いですが、いずれにしても凪状態で動かない相場よりは余程その存在は有り難いとも言えます。あくまで一個人の見解としては仕手株も相場の華ですから、私自身は触りませんけれど、こういう存在が増えるのも片方では歓迎。市場を賭場と考えているのであれば触れば良いですし、資産形成の場と考えるなら近寄らなければ良い話で、参加者が自分のスタンスをもとに判断すれば良いだけです。あくまで自己責任で。ただ、あれだけ掲示板などに書き込んで、実際に株価が急変しているわけですから、当局も何らか動かざるを得ないような気もするのですが。実際に当人が買っているのなら「風説の流布」でもないような気もしますし、かなりギリギリのところではあると思いますけれど。さて、最終的にはどんな結末が待ち受けているのやら。【ポートフォリオ銘柄】ソネットエンタテインメント(3789)は軟調。本日引け後に本決算を発表。前期実績は概ね会社計画通りの内容だったものの、売上などはやや下回る着地。本業のネット接続は減収減益ながらも、その他のメディア・エンタテインメント事業は好調で、利益水準では完全に逆転。一方今期は大幅な増益を見込む形に。引き続き子会社のエムスリー(2413)の貢献度合いが大きく、それ以外でもSNSゲームやネット広告の分野で引き続き強気に。これは結構良い決算を出したと思います。明日は買われる形になるのではないでしょうか。最近は決算を受けて売られる銘柄が多いですが、これはちょっと楽しみ。GCAサヴィアンG(2174)は続落。本日引け後に第一四半期決算を発表。中身は売上高進捗率25%の非常に味気ない内容でした。利益面での進捗率は高いものの、これではちょっとパンチ不足。決算説明資料ではまた前向きな書き方になっていますが、正直訴求力に欠ける感じです。明日は相方の日本M&Aセンター(2127)の決算発表。こちらの方に注目でしょう。株価はそれぞれ出遅れ感があるのは確かですから、何とか水準訂正に動いて貰いたいところ。【注目銘柄】セブン銀行(8410)は反落。ただ、寄り付き後間もなく目標株価とした200円に無事到達となりました。有料メルマガで紹介後、上昇率は13.0%と久しぶりの大成功銘柄に。そんなわけで、お約束通り以下に取り上げ根拠を記します。「△セブン銀行(8410) 東証1部 売買単位100株177円 出来高2529700株 4/12買値 174円~177円4/27までの目標株価 200円損切り 171円割れ 【評価】業績 ○テクニカル ○需給 ○同業他社比 △その他ポイント セブンイレブンの強気の出店計画、TOPIX調整係数解除に伴う買い需要セブンイレブンを中心にATMを展開。業績はATMの償却負担で利益はあまり伸びていないものの、台数が増えることによる利便性向上、そして利便性向上による使用頻度の上昇などを期待して、売上は順調に伸びていく公算。月次でもATM総利用件数、一台当たりの利用件数共に前期比より上昇している。 また親会社セブン&iHD(3382)も先日過去最高益の好決算を発表し、今期出店計画も1350店舗と鼻息が荒い。それを受けてセブン&iの株価は下落しているものの、セブンイレブンに食品を卸しているわらべや日洋(2918)など、周辺銘柄に恩恵がある。同社もその一つと言えるだろう。(ちなみに筆者の住む富山にも、現在ものすごい勢いでセブンイレブンが出来はじめています)テクニカル的にはMACD、パラボリックは暗転しているものの、一目均衡表では雲に下値を支えられた格好になっており、遅行線も実線を再度上回ってきた。ストキャスも好転し、ボリンジャーバンドは-2σに達したことで、下値達成感は出ている格好。需給面ではJASDAQの方が4/14に上場廃止となるため、JASDAQでの買い建て玉約130万株が売り決済に回ってくることに。それに対応する形で、東証1部市場での板を見ると175円に昨日から100万株単位の買い板が入っているため、その分の売り圧力は吸収する準備が既に出来ている。両市場総計での信用買い残も1月以降減少してきており、需給は次第に改善している格好。 また、現在東証1部上場が間もないためTOPIXへの組み入れが予定の3/4に止まっている銘柄であり、4/26の引けに残り1/4分の買い需要が入ってくる見込み。同じ事情から足下で買われている銘柄も多く、実需買いのインパクトは上場直後に比べて1/3と薄いものの、現況の相場展開では材料視されやすい。予想PERは12.7倍で、東証の銀行業の平均PER15.3倍に比べると割安。またPBRは1.7倍で、同0.5倍に比べると割高。ただし、同社の業態は他の銀行業と比べると特徴として異なるため、あくまでも参考程度に。目標株価は目先1年ほどの間には08年の高値付近の350円も十分目指せると思われるが、ひとまずは200円を目標に。損切りは9日安値の171円割れで」ひとまず一つのイベントが終了したので一旦は弱含む形になりそうですが、調整後再度200円突破の動きが出れば、今度は上値の節が消えますからかなり大相場を期待できる銘柄になりそうです。引き続き目は離さない方が良いでしょう。クルーズ(2138)は続落で年初来安値更新。こちらは16日に有料メルマガで売りで取り上げ、その後は順調に下落が続いています。前回当欄において「SNS関連銘柄で取り上げている」とした銘柄ですが、ここまでの下落率は9.5%に。こちらはまだ投資期間、目標株価にまだ到達していないので、取り上げ根拠の一部を掲載。全文はまた後日改めて掲載します。「SNSゲーム作成。業績は「くにおくんシリーズ」のヒットもあって順調に伸び、前期実績は会社計画を上回る可能性も。四季報予想などにおいても今期も引き続き伸びが見込まれ、事業環境も良さそう。 しかし09年から昨年まで続いた大幅な株高で、十分その期待感は織り込まれていると見られる。足下ではグリー(3632)やDeNA(2432)の人気が以前に比べて明らかに離散。またSNS業界は仁義無き訴訟合戦に陥っており、同社もKlab(3656)から5500万円の賠償請求を受けている(※四季報の55億円報道は間違いと会社側が否定)。加えて人材の獲得競争も熾烈。高成長の弊害としてのコストがかかることで、利益率は低下していく見込み。 そして、そのライバルであるKlabが先週末出した中間決算は会社計画を上回る内容だったものの、市場の期待値に届かず本日大幅安。これと同じ事が同社にも言えそうで、出尽くしの売りが同社を襲う展開を想定。また、業界を巡る行政的な指導も見込まれる中で環境は悪化しつつある。グリーやDeNAは自主規制ルールで対応を始めているものの、行政側も世論の高まりの前に何も手を打たないわけにはいかないため、何らかの規制は出してくるであろうと思われる。そうなってくると、SNS業界の急成長には大きなブレーキに」加えて日々の出来高に比べて多い信用買い残にも着目。ゴールデンウィーク前ですから、これらの処分売りがまた一段と強まる地合です。下値の目処も見えてきませんから、明日も続落は必至と見ます。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。そして次回はポートフォリオ銘柄の4月の成績です。4月は母の入退院もありましてブログを休みがちだったこともあり、適切なタイミングで入れ替えができませんでした。なので成績は悪いですが、来月以降の巻き返しに向けてしっかりと検証してみたいと思います。お楽しみに。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2012年04月26日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html毎日金沢の病院まで通うのは大変なので、以後は姉、姪、私が順番で母の見舞いに行くことになりました。翌日見舞いに行った姉の報告によれば、母はもう上半身を起こせるようになり、声も出せるようになったとのこと。姪もすっかり安心して、元の元気を取り戻していました。ところが、姪と姉が共に「祖母ちゃん性格変わってしまった。何か怒りっぽくなった」と言うのです。よく手術をして性格が変わる、というのは聞きますが、脳の手術ならまだしも、心臓の手術で、というのは聞いたことがありません。また輸血で性格が変わる、という話もありますが、医学的には根拠の無い話だそうです。なので、その辺りは気のせいやろ、と言っていました。が、私はそれを聞いて母に会うのが少し怖くなりました。本当に変わっていたらショックだな、と。いよいよ私の見舞いの番に。嫁と二人で金沢に向かい、集中治療室に入りました。すると、既に母は上半身を起こして我々を迎え入れました。声はまだかすれたような感じで、どうも腹筋に力が入らないような声でしたが、普通に問題なく会話できる程度ではありました。で、我々が行った時の印象として、母は別に怒りっぽいわけではなかったのですが、何となく「さばさば」と言うか「あっけらかん」としたような、よく言えば憑き物が取れてスッキリした感じ、悪く言えば人間味がやや薄れたような印象になっていました。これが姉たちの言っていた「性格が変わった」ということだろうな、と思いました。「具合はどう?」と尋ねると「これだけの大手術をしたのにどこも痛くない。ただ腕はちょっと石が入っているように重くて上がらないし、胸の辺りは板が入ったように突っ張る感じ」とのこと。それでも、その日から実際にベッドから降りて歩く練習も始まるとのこと。ご飯はまだおかゆで、全体的にペースト状のものが主流でしたが、魚とかも出たりして、普通の食事に近いものでした。半分ほどだけ食べて後は残していましたが、それでも概ね順調に回復しているようで何よりでした。しかし母は変なことを言うのです。「壁に髪の毛がたくさん見える」「隣の部屋に変な男の人がいる」「夜中に老医者がやってきて、ずっと変なスプレーを一缶丸々頭にふりかける」等々。母は元々霊感が強い(らしい)ので、私は「すわっ、この集中治療室で亡くなった数々の怨念が見えるのか!?( ̄Д ̄;;ひょっとして死地から生還したことによって、新たなスピリチュアル的な能力を体得したのでは!?」と思いました。(つづく)
2012年04月25日
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2012年04月24日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html集中治療室に向かう道すがら、姪は笑いながら「私、祖母ちゃん見たら泣いてしまうかも知れん」と言っていました。私も「お前が泣いたらワシも泣くわ」と笑いながら応じました。手を消毒して治療室のエリアに足を踏み入れると、また雰囲気がピンと張りつめます。そうして母のベッドのところまで行くと、母はやはり目を瞑ったままベッドに横たわっていました。看護師さんがまた「ご家族の方が見えられましたよ」と声をかけると、身動きしました。母の状態は6時間くらい経過しただけでは何ら変わるはずもなく、引き続き目は瞑ったまま声は出せずに、指先での筆談で会話をしていました。とりあえず経過も無事な様子。姪が何も言わずにいるな、と思ってふと目線を姪に向けると、既に姪は大粒の涙を流しながら立ちすくんでいました。声も出さずに、ただずっと鼻をすすっていました。元気だった頃の若々しい感じの祖母と術後のシワシワで弱々しい祖母の相違に、安心と驚きと悲しみと、様々な感情が渦を巻いた結果、涙という形に結実して表れている様子。姪に「お前泣き過ぎや」というと「だって涙止まらんもん」と言いながらずっと泣いていました。ほとばしる感情を抑制できない姪。そしてようやく母の両手を握ると「祖母ちゃん、祖母ちゃん」と繰り返しながらわんわん泣いていました。母はその状態で何度も頷いていました。その光景に、周りはもらい泣き。面会時間も程々に切り上げて帰ることにしましたが、姪はまだ泣いていました。名残惜しそうにしていましたが「長居して祖母ちゃんに今これ以上負担かけらん」という言葉に、ようやく傍を離れました。病院から出て「運転危ないから泣くな」と言っても一向に泣きやみません。姉の車と姪の車と二台並んで帰りましたが、結局終始泣きながら運転していたようです。途中で我々は夕飯に丸亀製麺に寄ってうどんを食べて帰ることに。ようやく少し落ち着いていた姪でしたが、うどんを前にしてまた泣き始めました。「何でまだ泣くんよ?」と聞くと「だって祖母ちゃんご飯食べられんもん」と言って、また泣き始める始末。姉が半ば呆れ気味に「私が死んだらあんた泣いてくれるん?」と冗談めかして聞くと、姪は「泣くに決まっとるやろ!何で今そんなこと言うん!?」と大激怒。結局うどんは一すすりしかせずに食べ止めて、彼女の残りは私がいただくことになりました。そんなこんなで、その日は無事皆帰宅することができました。とりあえず皆一様に安心できたので、連日金沢の病院に皆通うのも大変ですから、我々はその日から母が退院するまで交代で通うことにしました。(つづく)
2012年04月23日
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★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です! 「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼HP「じょうしょうダルマ」から成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,150円~。 相場が続く限りチャンスは無限大です。一度お試しいただければと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は金曜続落。前日のNYはフランス国債格下げの噂などが響いて軟調。それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。手掛かり難の中で下値を拾う向きも限定的で、場中に決算を控えたJFEHD(5411)の売りが上値を重くする流れに。そのJFEHDは後場に決算を発表。中期経営計画も発表されたものの、利益計画は良いとして設備投資過剰懸念が強まり、結局は下値に沈んだままでした。週末要因も手伝って、閑散相場の中で売買代金はまた1兆円割れ。一日の値幅も50円程度でした。投資判断は「中立」に。先週末のブログで「来週いっぱいは堅調な相場展開が見られる」としましたが、確かに週足こそ陽線にはなったものの、力強さを感じられるものではありませんでした。来週は週末に日銀金融政策決定会合を控えています。今度こそは追加金融緩和があると見られており、株価の中にはだいぶ織り込まれている可能性があります。この辺りは10日の政策決定会合時にブログでも書いたように、私も27日に追加金融緩和が発表される可能性が高いと見ています。あればあれで規模でサプライズを見せなければなりませんし、万一無かったら株価は急落の恐れがあります。ですから、ちょっと来週は前半引き続き様子見気分を強めつつ、更に個別の決算も見届けたい環境になると思います。また、やはり世界の株式市場は先月などと比べると神経質になっています。「フランス国債が格下げされる」という流言飛語が飛び、そしてそれに「反応してしまう地合になってきた」という部分が問題だと思います。そんな意味合いを込めて投資判断を一段階引き下げて「中立」としました。金曜のNYは個別企業の好決算を受けてダウ、S&Pは上昇。しかしNASDAQは東芝(6502)下落のきっかけとなったサンディスクの悪決算などを受けて軟調とマチマチでした。シカゴ225先物は9600円ということで、月曜の日経平均はさしあたって小高いスタートになることが予想されます。ただ、日経平均のチャート的には引き続き日経平均・TOPIX共に25日線と75日線に挟まれて方向感の出にくい環境になっています。買い先行で始まったとしても上値の重い展開になりそうです。やはり来週末の金融政策決定会合というきっかけ待ちという見方が妥当でしょう。それを過ぎると素敵なゴールデンウィークに入りますが、ここ最近は株式市場にとっては魔のゴールデンウィークとなっています。日本は昨年は震災後ということもあって大きな下落はありませんでしたが、アメリカでは4/29を直近のピークとして6/15まで下落。10年は4/26をピークとして、5/6にフラッシュクラッシュ。やはりヨーロッパの債務問題が懸念され、6月まで下落が続きました。09年は良かったとして、08年は5/2を高値に7/15までの下落。07年も良いとして06年は5/10高値の6/13安値。隔年で5月上旬頃(向こうはゴールデンウィークでも何でもない)から下落しているとアノマリー的に捉えられ、今年は下落となるかも知れません。となると、アメリカ相場の影響を大いに受ける日本株も安穏とはしていられません。特に足下では日本株と連動性が高いとされるNASDAQで、AppleやGoogleの株価がfacebook上場を控えて換金売りに晒されている状態です。特にAppleはここまで過熱気味でしたから、その影響度合いの大きさも気になるところです。時価総額が直接市場に与える影響に合わせて、そのシンボルストック的な意味合いも無視できません。そしてアメリカ企業は比較的好決算を出している割合が大きいのですが、横ばいを保つのがやっとという感じ。「欧州債務危機が再度高まったから仕方ない」というわけではなく、逆に言えば「欧州債務危機による不安が入り込む余地ができてしまった」という点の方が問題と思います。昨年末からアメリカ株が無条件で強かったのはQE3に対する期待感のみではありません。これら企業業績の回復を先んじて織り込んでいた結果と言えるでしょう。その結果が今の決算を受けた株価の反応であります。この先QE3が出ても期待感が織り込まれていることもあって、強含んだとしても上値をガンガン追っていく形には成り辛いと思います。であれば、決算通過後になかなか株価を押し上げる材料が見出し辛く、一旦は水準調整を余儀なくされる可能性が高まりつつあるのではないでしょうか。新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。ここまで比較的しっかりしていたマザーズはやや売られ、JASDAQの方はしっかり。結果双方共に東証1部よりはしっかりしていた印象ですが、マザーズは400ポイントを手前に上値が重くなりつつある感じです。ちなみに金曜はウチヤマホールディングス(6059)がJASDAQに新規上場。初値形成後はしっかりしましたが、初値は公開価格を下回っての船出。流行の介護関連で低PER、PBRなのですがちょっと意外な弱さでした。ちょっと月曜の動きを見て取り組みを考えてみたいIPOです。【ポートフォリオ銘柄】ソネットエンタテインメント(3789)は続伸。とりあえず終値ベースでは今年の高値を更新してきました。子会社のエムスリー(2413)が前日の好決算見通しを受けて堅調。それに連れ高の動きとなりました。エムスリーに関しては前回「上方修正の幅は小さいので、特段大きく買われることはなさそう」としましたが、結構がっちり買われました。案外市場は減益も覚悟していたようですね。いずれにせよ、来週の本決算発表で今期どうなるかが両社にとって重要です。GCAサヴィアンG(2174)は続落。同社はパッとしませんが、前回も書いたように相方の日本M&Aセンター(2127)のチャートが良く、年初来高値を更新してきました。こちらも共に来週後半に決算を控えていますから、特にM&Aセンターの方は今期見通しも出るので重要。命運はこっちに握られていると言えそうです。コンドーテック(7438)は反発で600円回復。ここまで日柄調整が続いていますが、商いもイマイチですし正直反騰にはもう少しという感じ。決算前に高まり過ぎるのも反動が怖いですし、一旦は560円程度までの調整は必要か。【注目銘柄】セブン銀行(8410)は続伸で年初来高値更新。こちらは11日に有料メルマガにて買いとして取り上げ、以後順調に上値追いの展開が続いています。ここまでの上昇率は10%近くに。取り上げ根拠はまだ目標株価を上に見ていますから、また達成時にでも掲載しますが色々あります。親会社セブン&iHD(3382)の好業績、直近欧州危機懸念で売り込まれていた金融株の中で国内特化型で影響が薄いこと、チャート形状、需給に関する重要イベントを控えて、等々。チャート形状に関してはパッと見で新値追いの動きになっていますが、元々JASDAQ銘柄のため、厳密には上場来高値ではありません。ただ金曜高値194円という数字は約2年ぶりの高値水準。もう少し上値を追えば、心理的な節目以外に上値の目処が当分ありませんから、一段の大幅高も期待できそうです。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2012年04月21日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html夜の面会時間には姪と甥の二人も駆けつけてきました。昨晩は結局姉が帰宅するまでずっと家族全員で起きていたらしいですが、それぞれ学校や仕事を終えた後に疲れも見せずに金沢までやってきました。面会時間までもう少し時間があったので、私はここまでの経緯を手短に話ししていました。彼らは落ち着いた様子で聞き入っていました。既に手術も終わって、午前中の面会の段階では問題も無かったので、後は回復を待つばかりの状況です。それにしても、こうして考えてみると母はつくづく「生かされている」んだなぁと思いました。ここに至るまでには様々な「偶然」が重なって、何とか無事に手術を終えることができたのですから。まず最初にもしあの日、嫁が埼玉に帰っていなかったら。私は嫁が埼玉に行った時は実家に帰ってご飯を食べたりすることにしています。逆に言えば、嫁が帰らなかったら母は一人で実家で過ごし、そしてその兆候を見逃して、やがて息を引き取っていたかも知れません。もし地元の病院でカテーテル手術を受けるだけで終わっていたら。地元の病院の医師の説明では当初カテーテルでも対応できるかも知れない、という話でした。しかし結果的には冠動脈の99%が詰まっていた、ということですから、もしカテーテル手術を行ったとしても、再度血管が詰まるリスクが高かった、ということだそうです。ですから、バイパス手術を選択したことは正解でした。しかし私はその選択の段階で「たまたま」緊急バイパス手術による合併症の話を詳しく聞かされていなかったので、多少難易度が上がる程度であれば、いっそのことバイパス手術に、と思いました。それがカテーテル手術に必要な血をサラサラにする薬がバイパス手術では逆効果、その他の合併症リスクが格段に跳ね上がる・・・などという話をその時聞いていたら。バイパス手術という提案は母にしなかったと思います。結果的には、地元の病院の医師の説明不足が、良い方向に我々を導いてくれたのです。結果、母は「生かされている」のです。私と姉は手術の間「もし、これで祖母ちゃんの手術が失敗したら、(超祖母ちゃんっ娘の)姪に怒られるね」と言っていました。しかし、最終的には我々は賭けに勝つことができました。客観的には失敗率は5%ということで、冷静に考えれば勝率の高い賭けですから心配には及ばないのですが、「万一の最悪の事態」という期待値の高さを考慮すると怖いものです。私は職業柄行動経済学を勉強しているので「人間は確率が低くても、その結果が大事になればなるほど、その確率を過大評価する」という心理状態を頭では理解していました。宝くじの当たる確率、大地震が起こる確率、テポドンの落ちてくる確率は極めて小さいものなのに、起こった時の衝撃の大きさのあまり、人は宝くじを買い、大地震や災害に過剰に不安がる、というものです。しかし頭で理解していることと、体感は異なります。何とか理性的に押さえ込もうとしても「もしかして」と悪い想像ばかりしてしまうものです。そうやって心の準備をしておくことで、実際に起こった際の衝撃を和らげようとする防衛本能なのでしょう。実際に起こった時には何の防衛にもならないのですが。そんなことを話している間に夜の面会時間がやってきました。我々は再度集中治療室に足を踏み入れました。(つづく)
2012年04月20日
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★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です! 「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼HP「じょうしょうダルマ」から成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,150円~。 足下の反発局面は投資のチャンス!天与の買い場を逃さないようにしましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は反落。前日のNYは個別企業の決算を受けて総じて軟調。ただIBMの株価下落でダウが60ドル安くなるなど、やや偏った指数形成となっており、指数ほどの弱さは感じられない様子。それを受けた日経平均は、昨日の大幅高の反動もあって朝方から売りが先行。ただ9600円を挟んで一段と売り込む動きもなく一進一退。本日夜にスペインの10年もの国債の入札を控えて様子見ムードが強く、売り買い共に手控えられた格好に。買い主体に乏しい中で大和投信の500億円のファンド設定のみ。引き続き閑散相場となる中で仕手系の株が値上がり率上位に顔を出しました。投資判断は「買い」。本日発表された投資主体別売買動向は前週に引き続いて個人・外国人共に買い越し。大抵これらの投資主体は逆に動くことが多いのですが、珍しく買いで揃っています。私は先週水曜の前場を目先の底とし「日米共に直近の下落幅の半分くらいは戻してもバチがあたらなそうです。水準的な目安は来週以降9800円までの戻りがある、と考えます。つまり25日線くらいまでのリバがあってもおかしくない」としていました。そしてダウ、S&P共に実現できましたが、日本の方はもう一伸び足りません。 それもこれも、為替の戻しが緩慢だからです。今では日本株はすっかり海外の株式指数よりも為替との連動性が高くなっています。特に実体面ではユーロとの連動性が強くなってきています。何故ならドルベースでは企業は十分に為替ヘッジを行っていて、あまり感応度が高くありません。 その顕著な例がソニー(6758)で、ソニーの業績に対するドルの為替感応度は0、すなわちドル円が円高になろうが円安になろうがソニーの業績に関係ありません。もう海外に工場を造って、地場で対応できるからです。ところが、ヨーロッパの方はそれらの対応が遅れていることから、1円ユーロ安になると60億円分の営業利益が吹き飛びます。 これはソニーに限ったことではなく、大概の日本企業がそうなっています。背景には、ユーロには目立った部品供給の中小企業がなく、わざわざユーロ地域に工場を造るメリットが小さかったからです。 なので実体面ではユーロの為替動向こそ気になるのですが、当然ユーロとドルも連動しているため、実情としては結局ユーロ安となれば同時にドル安にもなりますから、共に円高ということになってきます。「実効為替レート」という概念で考えるのが正解でしょう。 そこにユーロはまた新たなヘッジファンドの標的であるスペインが、財政問題に対する不安をかき立てられています。この「かき立てられる」という表現は「掻き立てる」という従来の意味の他に「書き立てる」という意味も併せ持っています。 つまり、マスコミなどによって「書き立てられ」、騒ぎに火を付けられるのです。本来はスペインの国債利回りが6%を越えようが、心配することはありません。まだECBという買い手に支えるだけの余裕がありますから。 ところが「いや、スペインはギリシャと違う。ユーロで第四番目の経済規模だから、今度ばかりは支えきれない」「財政問題の根本は何も解決していない」・・・おや、これはデジャブですか?どこかで聞いたことのあるフレーズです。今までの常套手段であり、イタリアの国債利回りが上昇した時にも同じ事を言っていました。マスコミやアナリストが。 嘘を付く時や物事を誇張しようとする時は、その一カ所だけ嘘を付いて、残りは正しいことを言った方が効果的です。すなわち「今度ばかりは支えきれない」という部分以外は事実です。ある程度株式市場も戻ってきたので「そろそろ良い頃合いに熟れた」と見たヘッジファンドが、様々な流言飛語を用いて、売りで取ってこようとしている感じが見受けられます。 現実的には新興国も含めた各国が金融緩和策を採っていることで、余剰資金は国債に回り、しっかり国債は買い支えられます。実際に懸念されていたスペイン10年もの国債の入札も無事通過しました。それを受けて現段階では日経平均先物も堅調に推移しています。 ただ、問題なのはそういった悪材料に市場が敏感になり出した、という事実の方。つい先日まではヨーロッパの財政懸念は無視した上昇が続いていました。しかし最近は企業決算が良くても、その後売られて陰線が目立つような感じになってきました。 で、また色々と書いたことのまとめ。「目先は為替水準が気になることで上値の重い展開が続く。しかしヨーロッパ債務問題は少なくともあと1,2年は持つから大丈夫」ということです。長期的な上昇トレンドは崩れていません。まだ各国に金融緩和の余地があり、債務問題が出る度にそれらの政策期待が高まることで、財政や景気がどうなるかは別として、株価は高く保たれます。まず株価を高く保っておかないと、そもそも財政問題も一段と悪化するからです。 そんなわけで、目先はゴールデンウィークなどが近づくこともあって、ちょっと売りポジションも備えながら場にあたるべきでしょう。特に足下は急騰や急落の場面では逆張りスタンスが有効だと思います。何故なら出来高が薄いので、上下どちらかに方向性が出ているわけではありませんので。 チャート的には25日線と75日線に挟まれる中で、どちらに方向性が出るかがハッキリするまでにはもう少し時間を要しそうです。具体的には月末に日銀が追加金融緩和策を出すか否か、というところにかかってくるでしょう。 わからないのであれば仕手株に手を出すのも一興ですが、今更新日本理化(4406)や明和産業(8103)には手を出し辛いですし、買えた頃には上値余地も小さくなって妙味が無いでしょう。今回は加藤氏の「総仕上げ」の段階だと思うべきだと思います。無論、向こうも一気に手仕舞えませんから、少しずつ「まだ上がるかも」感を巧みに醸造しながらいくのでしょうが、あまり高望みはせずに大やけどをしない程度に「騙されているフリをしながら乗る感じ」が正解だと思います。 実際に個人投資家の「熱」も11月程では無いようです。何故なら、あの時は私のHPに時々の鐘の音関連で検索してきた人がたくさんいました。問い合わせもたくさんありました。ところが、今回はあまり増えていません。さすがに手垢が付いているので、個人投資家はより慎重になっているようです。 それこそまるで「時々の鐘の音」のHPみたいに、余計なことを書くにしてももっと神秘性を出して程々ぼやかせば、私のHPの人気も増えて会員数ももっと増えるかも知れませんが、私生活までブログで書いている程のガチンコですから、ありがたみも何もありゃしませんね。最後は遂に愚痴になりました。新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。ここにきてマザーズが出遅れ感から買われる動きとなっています。アメリカでネット関連株が弱含んでいる中で意外な感じも。指数的には昨年9/16の高値を始点として、今年2/27の高値を結ぶ上値抵抗線まで到達。400ポイントを上抜いてくるようなら、いよいよ出遅れ物色が一段と強まって、仕手株相場と共に個人投資家の資金を集める素地ができあがります。来週は東証1部銘柄の決算も本格化で動き辛くなりそうですから、上手くいけば幕間繋ぎの市場として期待できそうです。【ポートフォリオ銘柄】ソネットエンタテインメント(3789)は続伸。地味に年初来高値更新が続いてます。引き続きマザーズ指数との連動性も良い方向に作用しています。また本日は引け後に子会社のエムスリー(2413)が相変わらずの好決算見通しを発表。ただ上方修正の幅は小さいので、特段大きく買われることはなさそうです。共に本決算は一週間後の26日ですから、今期決算見通しに対する期待感もあって一週間は堅調推移が続きそうです。その後は決算を見てから、という感じでしょうか。GCAサヴィアンG(2174)は大幅反落。昨日大幅高した分を丸々帳消しする形で、相変わらず不可解な値動きを続けています。とりあえず同社も来週26日に第一四半期決算を発表しますが、実績などの推移を見てもあまり良い内容は期待できなそう。ここはチャートも良くなってきた相方日本M&Aセンター(2127)にすがるしかなさそうです。【注目銘柄】アルデプロ(8925)はストップ高比例配分。東証から特設注意銘柄の指定が解除されたことで、大きく買われる流れとなりました。本日は新興市場ではその他エリアクエスト(8912)や明豊エンタープライズ(8927)、コスモスイニシア(8844)といった「怪しげな」不動産株が堅調。この動きは東証1部で拡がる仕手株相場ともリンクしている動きと言えます。そんな中で15日に有料メルマガで参考銘柄として取り上げた日本エスコン(8892)は商いも薄いですし全然動いていませんが、循環物色の流れで買われるタイミングが近いのではないかと思います。お小遣い稼ぎ程度であれば狙ってみても良いと思いますが。有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2012年04月19日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html翌日。姉と嫁と3人で、再度金沢の病院へと向かいました。姉もやはりあまり眠れなかったということで、車を運転する姉を眠らせないためにも、ずっと車中で話し続けていました。それは互いに母の合併症に対する不安を紛らわしたかったためかも知れません。姉は昨晩帰ってから風呂の中で「母ちゃん頑張れ」とずっとブツブツ言いながら浸かっていたのだとか。やがて病院に到着し、緊張して集中治療室に入ると、母がまだ酸素マスクを付けたまま目を瞑って眠っているようでした。看護師の方は「大丈夫です。今朝一度目を覚まされました」と言い、「ご家族の方が見えられましたよ」と肩を叩くと、母は身動きして何かを言おうとしていました。しかし、口に酸素用のチューブを通されているせいで声が出ません。それでも母に「大丈夫?痛くない?」とか話しかけると、目を瞑ったまま頷いたりして応答がありました。「手とか足とかちゃんと動く?痺れとか無い?」と聞くと、やはり頷いて応じました。どうやら脳梗塞の併発は無かったみたいで、我々はこの瞬間ようやく安心することができました。母は何かを尋ねたいらしく口を動かしていましたが、残念ながら空気の漏れるような音がするだけで、全く声にはなりません。なので母は指を一生懸命動かして、空に文字を書いていました。それを読みとると「なんじ」と書いたので「何時?って聞いているの?」と聞くと、頷き返しました。私が「13時」と言うと「わかった」と言わんばかりに、何度も頷いていました。指で文字をかける程に、問題なくしっかりと動くようです。しかし、血管を取り出された腕や切られた胸には、かなり痛々しい血の筋が走っていました。それらの傷は大手術の結果を雄弁に物語っていました。とにかく無事を確認できて安心できたので、長居は避けて面会時間は10分程度で切り上げ、我々は集中治療室を出ました。熱はまだ39度あるということで昨晩からあまり下がっていませんでしたが、特に大事に至るような話ではないようです。面会時間は昼と夜の各1時間に限られていたので、我々は昼食をとって病院の外を散歩したりして、夜の面会時間が来るまで時間を潰していました。(つづく)
2012年04月18日
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2012年04月17日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html結局家に帰り着いたのが午前2時過ぎ。当時3月も後半でしたが、あまりの寒さにフロントガラスが凍り付いて、出発させるのに苦労しました。それでも車道も空いていて、何とか無事家まで到着しました。家に帰ると嫁が不安そうな顔で起きて帰りを待っていました。私はとりあえずぬるくなってしまった風呂にさっと入って、寝支度を整えてから落ち着いて嫁にここまでの経緯を話しました。それを聞いて嫁は大変驚いていました。やはりその日は色々なことがあったので、布団には入ったものの、簡単には寝付けませんでした。私は寝るまでの間に色々なことを考えていました。実は私の中で一つショックだったのが、手術自体のことではなく、待合室で姉や伯母から聞いた話。一人暮らしの母は最近少しずつ気持ちが滅入ってきて、夕飯を段々作る気力が無くなっていたとのこと。父の施設に行った帰り、イオンの食事処に行って、一人寂しく外食して過ごすことが増えていたのだとか。姉も伯母も「今まであの人は必ず自炊していたのにねぇ」と口々に言っていました。私は母が「一人だと何も作る気力が起きない」と、時々スーパーで総菜を買ってきて済ませているというのは知っていました。また私と嫁が食べに行くと必ず「皆で食べるご飯は美味しいねぇ」と言いました。父が施設に入ってから約6年。時々私や孫がご飯に食べに行くことはありますが、基本は自分一人でテレビを見ながら晩ご飯を食べていました。私は母が一人で外食に行って、店の楽しげな雰囲気で寂しさを紛らわせているという話は今まで一度も聞いたことがありませんでした。多分、私に言って余計な気を遣わせることを我慢していたのだと思います。母はすごく交友関係が広く、街にでかければ必ず知り合いに顔を合わせます。そして日中はほとんど出かけて家を空けていることが多い活動的な人です。なので、私はあまり母が一人暮らしでも、そこまで寂しさを感じているとは思っていませんでした。結局、その分余計に夜一人でご飯を食べるのが寂しく感じるのでしょう。自分が老人のクセして、町内の色々な高齢者の世話をしたり、周りの信望も厚い母。入院中に母を見舞う人は、入れ替わり立ち替わり休まる暇が無い程ひっきりなしに来ていました。私は「もし母ちゃん死んだら、東京ドームで葬式やらんとあかんのじゃないか?」なんて言っていました。そんな母が万一孤独死という結末を迎えるとしたら、何と報われないことか。手術が無事に終了した今、「あぁ、これで母ちゃんが死んでいたら、私はものすごく後悔していたんだろうなぁ」と思った時に初めて涙が出ました。そういった一人で過ごすことの不安が、心理的なストレスなど間接的な病気の遠因になったのかも知れません。母が元気になったら、もう少しかまってやらないといけないなと、つくづく感じました。(つづく)
2012年04月16日
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2012年04月15日
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★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です! 「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼HP「じょうしょうダルマ」から成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,150円~。 足下の反発局面は投資のチャンス!天与の買い場を逃さないようにしましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は金曜反発。前日のNYは朝方の失業保険申請件数が嫌気されたものの、一方でQE3観測の高まりから買い戻しの動きに。結局は大きめの上昇で帰ってきました。それを受けた日経平均は、朝方に北朝鮮のロケット発射が失敗に終わったと見られるとアク抜け感も手伝って買い先行のスタート。SQ値が9638円に決まると、その後はドンドン上値を追う展開。ただ中国GDPの伸び率が市場予想を下回ると、次第に上値が重くなる流れに。伸び悩みましたが、それでも何とか終日9600円を上回って推移できました。日経平均の方が上昇率が大きくなりましたが、前日の決算を受けて大幅高となったファーストリテイリング(9983)が1銘柄で60円以上、つまり上昇幅の半分を稼ぎ出した格好。ちなみに2番手のファナック(6954)は16.5円の寄与で、これら2銘柄のお陰でTOPIXとの差ができ、結果NT倍率は一段と拡大する形になりました。投資判断は「買い」。とりあえず「水曜前場が陰の極」と見た形は、ここまで上手くいっています。また前回「ここで買われるのは今まで買うなと言っていた金融系・不動産系」としたところも、金曜の業種別値上がり率上位の顔ぶれを見れば、やはり正解だったと思います。ただ、金曜の値動きは上述のように日経平均にはやや偏った銘柄のバイアスがかかっており、指数ほどの強さは感じられませんでした。SQに絡んでやや作為的だった印象すらあります。終値がSQ値とほぼ同値で終わったことも、その裏付けかも知れません。TOPIXの値動きの方が全銘柄を対象にしていることからも、より実態に近いのは言うまでもありません。金曜のNYは銀行株の決算が良かったものの、アク抜け感が先行して下落した他、欧州や中国の景気減速感を嫌気して売られる流れに。結局木曜の上昇分を打ち消す形になりました。特にNASDAQの方はやはり決算を受けて下落したGoogleや過熱感の強いAppleの下落が尾を引く形で、下落幅も大きくなりました。アメリカの指標のチャートはやや崩れかかっているものの、ここまで発表された各企業の決算は内75%が市場予想を上回る内容で、企業業績の回復基調は鮮明になってきています。この調子でいけば、決算が進むに連れて様子見気分も徐々に消え、日米共に商いを増やして買い方が優勢になってくる展開が期待できそうです。日本の方もチャート的には75日線手前での反発となっており、少なくとも25日線手前までのリバは見られると思います。このリバウンド相場の目標は9800円程度。ガンガン買われる展開にはならないと思いますが、数十円ずつ値を上げていく形を予想します。大体期間的にも来週いっぱいは堅調な相場展開が見られると思いますから、とりあえず月曜は9550円辺りでのスタートは余儀なくされるとしても、来週は押し目買いが有効ではないかと考えます。その先は日米それぞれの決算次第、というところです。為替はすっかり80円台で固定されてきたので、この水準で来期はどのような会社見通しが立てられるのか。その辺りが注目点になってくると思います。それを基準に、今後投資家にとっての企業の上方修正、下方修正を見極める一里塚となってきます。新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に堅調。ただ東証1部銘柄の方が盛り上がったこともあって、新興市場の物色にはやや方向感の無い感じ。アメリカで上述のようにGoogleやAppleといったネット関連株が弱含んでいることから、ここまで日本株にその好調さが反映されなかったにもかかわらず、日本のネット関連株にも悪影響を及ぼす可能性があります。足下では個人投資家の買いも細ってきていることから、マザーズ指数の出遅れ修正はまた未遂に終わりそうな感じ。ちょっと新興株は来週は相対的な買い妙味を失いそうです。【ポートフォリオ銘柄】ソネットエンタテインメント(3789)は反落。ただ朝方は買われて年初来高値を更新してきました。地合に逆行するような形で今週は買いが優勢な展開となりましたが、親会社のソニー(6758)は中期経営計画を受けて大幅安。親の方はなかなかしっかりしてくれません。一方で同社の方は最悪期を脱したチャート形状になっており、何とか長期的な上放れのチャートに戻りつつあります。週足の方も今週現値水準を維持できれば、一目均衡表の遅行線が実線を上放れる形に。業績は今期も最高益更新見通しで良いのですが、子会社エムスリー(2413)などの依存が強く、もう少し本業ベースでM&Aなどの目立った話題が出ないことには、なかなか数字通りに受け止められません。安定はしているので、何らかの指数に採用されるなど需給的な妙味があれば、上昇トレンドはより安定的なものになりそうです。みずほFG(8411)は堅調。ここまでメガバンクは欧州債務懸念の再燃などでやや調整色を強める状況ともなっていましたが、イタリア国債入札などが波乱無く通過していることで、見直しの動きが進む格好に。地合の好転もあって、銀行株は業種別値上がり率2位。同社も130円を回復してきました。ただ米国でJPモルガンなどの決算が良かったものの、既に金融株は事前に好調が見込まれていたこともあって売られる流れに。月曜は売り先行のスタートとなることは避けられそうにありません。テクニカル的には75日線に下支えられる形で切り返しの動き。来週は再度この線で踏みとどまれるかどうかに注目です。【注目銘柄】シャープ(6753)は反落。こちらは3日に有料メルマガにて売り銘柄として取り上げ、その後は順調な下落が続きました。目標とした500円までもう少し届きませんでしたが、505円まであったのでほぼ目標達成として良いと思います。その間の最大下落率は13.7%。金曜で投資期間終了で、最終的な利益確定下落率も12.1%とバッチリだったのではないかと思います。そんなわけで、前回は一部のみ取り上げ根拠を記しましたが、以下に全文掲載致します。「▼シャープ(6753) 東証1部 売買単位1000株591円 出来高21211000株 4/4売値 580円~590円4/13までの目標株価 500円損切り 608円超え 【評価】業績 悪いテクニカル やや悪い需給 やや悪い同業他社比 どちらともいえないその他ポイント 来期業績回復の道筋が見えない点 家電大手。液晶パネルの価格下落に歯止めがかからず、業績は急速に悪化。モバイル端末向けの中小型液晶に力点を置く戦略転換も不発に終わり、堺工場の減損リスク、増資リスクが上値を抑える恰好で売りが続いてきた。そこに先日台湾メーカーとの資本業務提携が発表され、それぞれの悪材料が解消されると、株価は急騰。一気に600円台を回復してきた。 しかし買い戻しが一巡すると、上値が重い流れに。業績は来期も回復のペースは鈍い。また本日は特に「薄型テレビ用液晶パネルの需要回復が遅れているため、テレビ大手との大口取引価格は5ヶ月連続で前年比横ばい」「太陽電池大手のドイツQセルズの破綻」が伝わり逆風となった。為替の円高も重石に。 ただ本日の値動きを見る限り、引け間際に買い戻しの動きが出ていることから本日の下落は空売りに因る点が強かったと言えそう。またVWAPを見ると引け値よりも下の値になっていることから、買いに向かう投資家も多い印象で、案外簡単に下げていく話でも無さそう。なので、もし明日も寄りから弱い流れで始まるのであれば売りの流れに乗じてみたい。 テクニカル的には急騰以後、75日線に沿った形での下落が継続。高値形成後は3日連続の陰線となっており、先般の急騰で開けた大きな窓(499円~601円)を埋めたがっている感じ。 MACDやパラボリックは好転しているものの、ストキャスは暗転。一目均衡表では雲下限に支えられ、遅行線も実線に支えられた格好になっているが、雲は次第に厚みを薄くして下降の形状のため、あまり抵抗力は無さそう。ボリンジャーバンドは+2σに到達してから下落が続いており、上値達成感が出ている形。 需給面では29日の全株一致商いが600円以上で大きく膨らんでおり、上値のしこりとして横たわっている格好。長期的にも長らく下落トレンドが続いているため、上値には多くのしこりを残したままで需給は悪い。信用買い残は差し引き約700万株で、一気に1月以来の水準まで改善してはいるものの、まだ上値を重くする要因に。 四季報予想では来期まで赤字見込み。PBRは0.7倍ではあるものの、赤字の累積で一段悪化の見込みも強い。 目標株価は窓埋めとなる500円で。損切りは29日終値の608円超えで」来週の月曜はもう一段安ありそうですから、一日遅れで目標株価に到達できるかも知れません。それでも大体良いところまできたので、これで由としたいと思います。ビックカメラ(3048)は小反発。こちらも先週末の決算を受けて8日に有料メルマガにて売り銘柄として取り上げた銘柄です。4万円手前で何とか踏ん張っていますが、4万円割れは必至な流れに。こちらはまだ目標株価は全然下なので、取り上げ根拠は一部掲載のみに止めます。「首都圏地盤の家電量販店で業界4位。駅前に特化した出店で知名度を上げている。金曜に出した今期決算見込みは大幅な減収減益に下方修正。元々月次売上が厳しく、先月末には日経報道で既に大幅な減収減益が報じられていた。それを受けて翌4/2は陰線に。そこから少し戻してきた矢先に、会社側から正式に報道をなぞらえた格好。 空売りが多いこともあって買い戻しの契機になる可能性は否定できないものの、追撃売りのタイミングとして考えたい。業績は結果09年の収益水準に逆戻り。今期はロンドンオリンピックが控えるものの、既に地デジ対応が進んだことで買い換え特需も見込み薄。実際月次でもテレビを含んだ「音響映像製品」の落ち込みが特に厳しい。他社の見込みなどを見ても、特需をアテにして楽観視しているとこは無い。また、来期以降もM&A戦略や海外進出などのビジョンが出せない限り、業績V字回復の余地は小さい。 テクニカル的には2月に45000円辺りでピークを打っている格好。足下は200日線に何とか支えられた形になっていたものの、今回の決算でこれを割り込むことで、下値の節が消えると見たい。 MACD、パラボリックは暗転し、一目均衡表では雲を割り込んだ形。遅行線も雲の中に入り込んでしまい、下限まで距離がある。ストキャスは好転したところで反発に転じかけたが、今回の決算見通しで冷や水を浴びた格好に」その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2012年04月14日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html日付が変わって深夜0時。伯母さんは「私たち安心して帰ったと思われてるから呼びに来ないんじゃない?」と言いました。あまりにも遅すぎます。やがて姉や伯母さんは安心の後の疲れでうつらうつらとしていましたが、私はドンドン不安になってきて、寝ることもできませんでした。待合室の中はシンとしていて、時計の針が30秒毎に動く音だけが響いていました。遠くで扉が開くような音が聞こえる度に「手術が終わって呼びに来たかな?」と思いました。しかし全然待合室の扉が開く気配はありません。待ちきれなくなった私が様子を見に外に出た瞬間、たまたま手術室の方に入っていこうとする看護師さんを見かけたので「すみません、説明を受けてから2時間くらい経っても呼び出されないのですが・・・」と尋ねました。すると「実は集中治療室の方に既に移されたのですが、痛い痛いと言われるので、再度麻酔をかけて眠らせたり、色々処置をしているので、もう少しだけお待ちいただけますか」と言われました。とりあえず事態に何か問題があったわけでもなさそうなので、私は安心してまた待合室に戻りました。それから30分位経過して、ようやく集中治療室で酸素マスクをしている母に面会することができました。無論母は眠らされているので、応答はありません。それでも呼吸はきちんとしているようで、生きている、ことは確認できました。ただ、母の身体からは生気が無くなったような感じで、私がよく知っている母とは随分と異なった人が横たわっていました。手術後ですから顔はむくんだ感じになっているのですが、全体的にしわしわで「50代に間違えられる」と言われていたご自慢の外見は、すっかり71歳相応の身体になっていました。そして医師からは「今40度近い熱が出ているので、ちょっと思わしくない」と言われました。私は「手術したので、熱が出るのは普通なのではないですか?」と聞いたのですが「それとはちょっと違う感じです。ひょっとしたら手術前に風邪気味か何かで、肺炎を併発するかも知れません」と。とりあえず解熱剤を投与して、明日の朝また様子を見る、とのこと。私は正直肺炎くらいならまだ良いやと思いました。最初私は病院に泊まっていこうかと考えていましたが、いずれにしても目を覚ますのは明日の昼になるだろう、ということで、今日は一旦帰ることにしました。(つづく)
2012年04月13日
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★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です! 「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼HP「じょうしょうダルマ」から成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,150円~。 足下の反発局面は投資のチャンス!天与の買い場を逃さないようにしましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は反発。前日のNYは先陣を切ったアルコアの決算が思ったよりしっかりしていたことを受けて堅調。ベージュブックではエネルギー価格の上昇が成長に対する懸念材料と指摘されたものの、足下では天然ガスがアメリカで取れすぎて価格が下がっていることもあって、あまり大きな懸念材料にはならないでしょう。それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。昨日までは09年以来の7連敗となっていた割安感もありました。14時頃までは値幅40円程度という膠着状態が続いていましたが、14時過ぎにアジア株高などを背景に上放れの動きに。結局引けでは9500円台を回復して、明日のSQに繋ぎました。一方、北朝鮮の「衛星」に絡んだ緊張感もあって、商いは低調な一日でした。投資判断は「買い」に。前回「大体私が想定する目処(9500円)は勢い余って突破されることが多いので、実際には9400円前半くらいまでの下値を見ておくべき」とした、イマイチ頼りない自信(?)の通り、9400円で短期的な底を打ったような形になっています。その水準的な達成感や、昨日の寄り付きで大きく売られて窓を開けたことに象徴される売り一巡感から、昨日の前場が陰の極と見ました。それで7日のブログで「売りの投資判断は、その辺りの流れを確認しながら来週後半にも解除できるかと考えています」とした通り、投資判断は買いに引き上げました。やはり明日のSQに向けて9500円というラインでの攻防になりました。逆に言うと、本日は途中までその動きしかなかった、という感じです。 それで今後の相場展開についてですが、悪いと見られていた注目のアルコアの決算が思ったほど悪くなかったので、他の銘柄の決算に関してもとりあえず期待感が出てきています。なので、水準的には日米共に直近の下落幅の半分くらいは戻してもバチがあたらなそうです。あくまで現時点における水準的な目安は来週以降9800円までの戻りがある、と考えます。つまり25日線くらいまでのリバがあってもおかしくないと思います。 それで色々と考えたのですが、ここで買われるのは今まで買うなと言っていた「金融系・不動産系」という、銘柄コード8300番以降の8000番台の銘柄が、やはりリバウンドしやすいかと思います。その中でも、NT倍率は相変わらず高いままですから、225銘柄は外す方向で考えた方が良いでしょう。なお、本日発表された投資主体別売買動向によると、個人・外国人共に買い越しということで、先週の下落局面で相場のメインプレーヤーは共に逆バリに動いた、ということを示しています。一方、3月最終週同様に外国人は先物を売り越しています。結局市場全体の商いが段々と細ってくる中で、先物の売りが相場を冷やしていたともいえ、実質的には外国人は売り越し基調のままということが言えるのかも知れません。ただ、おそらく足下は外国人もきちんと先物も買い越しに転じてきているのではないかと思います。そして、その動きはもうしばらく継続するのではないかと期待しています。新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。商いは東証1部と同様に細り、個人投資家の存在感が薄れている印象を受けます。一方、個人的には引き続き出遅れ感の強い新興市場では、アメリカでAppleが強いことやfacebookの大型買収なども材料視されることで、ネット関連株やSNS系に強みがあるかと思います。この辺りに注目でしょう。【ポートフォリオ銘柄】GCAサヴィアンG(2174)は続落。先月末からずっと売られる展開が続いています。本日は相方の日本M&Aセンター(2127)が決算の上方修正と増配を受けて急騰。それにあやかれるか・・・と思ったのですが、波及効果はさっぱりでした。ただ足下では武田(4502)によるアメリカ中堅製薬会社の8億ドルでの買収、海外でもFacebookによるInstagramの10億ドル買収など、大型M&Aのニュースが目立ち始めてきています。事業環境は改善傾向。引き続き板を見る限りは大口に管理された状態となっており、多分どこかで突然ドカンとくるのでしょうけれど、なかなか我々には見通し辛い動きになっています。動き出すまでは個人投資家の入り込む余地も薄いでしょう。9日の引け値で買いポートフォリオ入れとなっているNEC(6701)は小動き。足下ではソニー(6758)やシャープ(6753)が揃って大幅な下方修正を出しており、電機業界の厳しさが表れています。やはりまだベストタイミングの拾い場とはいかなかったようですが、一方で下値余地も小さそう。地合も好転してきましたから、ここからの戻りに注目です。【注目銘柄】エヌ・ピー・シー(6255)は反落。こちらは9日に有料メルマガで売り銘柄として取り上げた銘柄ですが、順調に下落が続き、本日無事当面の目標株価とした350円に到達してきました。と言うわけで、お約束通り以下に取り上げ根拠を記します。「▼エヌ・ピー・シー(6255) 東証マザーズ 売買単位100株392円 出来高720300株 4/9売値 390円割れ確認後390円以下で4/20までの目標株価 350円損切り 405円超え 【評価】業績 悪いテクニカル 悪い需給 かなり悪いその他ポイント 太陽光パネル業界の構造的欠陥 太陽電池モジュール製造装置で世界首位。先週末に出した中間決算では売上が前年比半減の赤字継続。一方で下期での回復を見越して通期見通しは据え置いており、アク抜け感も出て本日は買い先行のスタートとなった。 しかしドイツでは大手Qセルズが破綻し、同社が10年に買収したドイツマイヤー社も先行きが厳しい。世界的に中国の太陽パネルメーカーが低価格でシェアを奪っている中で、引き続き国内外では苦戦が予想される。同社の通期見通しに関しては今後の下方修正は折り込み済みとしても、下期や来期に向けた回復の根拠に乏しい。恐らく太陽光パネルの製造に関しても、DRAM業界のように事業構造的な欠陥を抱えていると言えるだろう。 今後は下方修正による赤字転落リスク、それに伴う無配転落リスクがのしかかってくるものと思われる。また営業キャッシュフローも赤字が続いており、増資リスクも意識されよう。株価も本日は結局買い一巡後に伸び悩み、陰線を付けてきた。長い株価下落トレンドの反転のきっかけとして今回の決算に期待が高かったものの、不発に終わった格好。これで当面反転上昇のきっかけを喪失したことになり、5日以降の安値となっている上場来安値390円を割り込んでくるようであれば、追撃売りの好機と捉えたい。 テクニカル的にはMACDやパラボリックが暗転し、一目均衡表では三役暗転の流れを継続。ストキャスは安値圏で再暗転し、ボリンジャーバンド-2σに沿う形で下落継続が見込まれる。週足などでも反発のきっかけは見出せない。 需給面では現値が上場来安値水準となっていることから、ほとんど全ての出来高が上値のしこりとなっていると言える。信用買い残も差し引き140万株の買い越しで、過去最高水準にまで積み上がっている。 現状の会社計画通りの数字で計算した場合のPERは18.7倍。ただし今期は赤字継続の見込みが強いものと思われる。PBRは1.0倍で割安感は無く、赤字で資本を削れば一段の悪化も。 売りは390円割れを明確に確認できてからの方がベター。目標株価は週足のボリンジャーバンド-2σの位置する350円辺りをひとまずは想定。基本的には底値に節が無いので、まだまだ下げ余地は大きいものと思われるが、足下では配当が一応は維持されているので、利回りの観点からそれなりの買いも入ってくるだろう。損切りは本日寄値の405円超えで」文末にも記したように、今回の350円という目標株価は通過点に過ぎないと考えています。下値目処が無くなっている今、おそらくは配当利回りを根拠に下値を定められることになりそうですが、その配当も維持されるかどうか微妙。投資家の中で下値目処が消えているのであれば、まだまだ不安心理の高まりは強そうです。近畿車輛(7122)は大幅高。こちらはまず2日の有料メルマガで売り銘柄として以下のような根拠から取り上げました。「鉄道車両製造。国内外の車両受注減少によって、業績は年々減少傾向に。操業度の減少に耐えかねて、29日の日経では約30年ぶりにディーゼル車両の生産に乗り出すと報じられた。国内地方路線向けの更新需要取り込みを目指すことで、業績の底上げを図る方針。ただ、業績に与えるインパクトも乏しく、株価には反応が見られなかった。以前は日本の鉄道を海外に官民共同で売り込むと躍起になっていたが、新興国の成長鈍化もあって、現在はトーンダウンの状態に。 株価は1月に底を打つと、地合の好転に支えられて1.4倍化してきたが、2/24に324円の高値を付けてからは上値が追い切れない状態が続いている。その後3/12、3/19と上抜けをトライしたものの、抜けきることができず三尊天井形成の流れに。 テクニカル的には25日線に下値を支えられる形で3月下旬以降は横ばいを続けてきたが、足下5日線を割り込んできており、4度目の高値トライの動きは無さそうな感じに。パラボリックは好転しているものの、MACDは暗転。一目均衡表は遅行線が実線を下割ったことで、上値に抵抗感。ストキャスも暗転となっている。 需給面では特に高値320円台で出来高が膨らんだわけでは無いものの、3度のトライで上抜けが出来なかったのであれば、上値は相当重い印象。もし4度目のトライで上放れるようならば一転かなり強い相場になるものと思われるが、現在のところ同社を強気に見る材料は見あたらない。 信用買い残は差し引き70万株の買い越しだが、日証金の先週の推移を見る限り一段と悪化している様子であり、恐らく現時点では80万株程度の買い越しと思われるが、そこまで拡大するようだと昨年3月以来の高水準に。日々の出来高が20万株前後であれば、上値の重石要因と成り得るレベル。 予想PERは11.9倍で、同業の日本車輌製造(7102)の12.9倍との比較では割安。ただし翌期の四季報予想比較では同社の21.4倍に対し同12.4倍と割高。またPBRは0.6倍で同1.0倍との比較では割安である」そして目標株価とした280円到達目前の9日のメルマガで、一転「280円割れ後は水準的にはドテン買いで対応しても良い。300円までのリバを狙えると思います」としました。昨日280円を寄り付きの段階で割り込んでくると、そこを安値に一気に買われる動きに。本日300円まで戻してきました。上手く売り買いバシっと決めることができたと思います。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2012年04月12日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html説明を受け終わって時計を見ると22時半でした。我々は口々に「良かった、良かった」と笑顔を見せていました。ところが、待合い室にはもう一組別の家族が待機していました。朝8時半から脳の手術を行っているという患者の家族さん達は、未だ先生から呼び出しがありません。つまり、かれこれ14時間ほども手術が続いているということでした。しばらくして、そんな彼らにもようやく先生から呼び出しがありました。しかし、やがて説明を聞き終えて戻ってきた時には暗い表情でした。伯母さんが「どうでしたか?」と尋ねると、奥さんは「どうもあまり芳しく無いようです」と悄然とした感じ。長い長い手術は難易度の高さの裏返しでもあるわけですが、患者、医者、家族にとてつもない負担をかけながらも、結局はその分の見返りを与えてはくれなかったようでした。我々はそれを聞いて「そうでしたか・・・」と言いながらも、母の手術が上手くいったこともあって、正直皆表情が緩んでいました。何となく同じ境遇の家族で明暗が分かれてしまい、本来そう思う筋合いは全く無いのですが、申し訳ない気持ちになりました。結果を聞いて、彼らは先に帰って行かれました。ここは大病院なので、非常に難易度の高い手術案件がいっぱい持ち寄られるようです。そのため、成功しない、ということも多々あるのでしょう。患者さんが大変なのは勿論ですが、医者側もかなり大変だとつくづく感じました。交代して休憩を取りながらやるのかも知れませんが、何時間も立ちっ放しで集中力を切らすことなく、細かい作業を神経をすり減らしながらやらないといけないのです。先ほど我々に説明くださった執刀医の体格がしっかりしていたのは、そういったバイタリティがないと医師として務まらないことを証明していたようです。それだけベストを尽くしても、今回のように上手くいかないことだってあるわけで、その場合はとてつもなくやるせない気持ちになるのでしょう。待合室に我々だけが残されたのですが、その後1時間経っても2時間経っても、一向に呼び出される気配がありませんでした。手術は成功と聞いたのに、その後何かまた容態が急変してしまったのではないか?縫合だけでこんなに時間のかかるものなのか?またしても急速に不安感が募ってきました。(つづく)
2012年04月11日
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★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です! 「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼HP「じょうしょうダルマ」から成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,150円~。 足下の反発局面は投資のチャンス!天与の買い場を逃さないようにしましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は続落。前日のNYは先週末の雇用統計の数字が悪かったことを反映して急落。ただ売り一巡後は下げ渋りを見せたことで、日本市場に良いパスを繋いだ格好。FRBからQE3に対する言及が無かったことで、為替はやや円安方向に振れていました。それを受けて日経平均は朝方買いが先行。昨日までの急落の反動や、本日の日銀金融政策決定会合の結果に対する期待感から、不動産株や輸出関連株が買われることで指数を押し上げていました。一時100円を超す上げ幅に。しかし昼に日銀の政策が現状維持と伝わると、先物が売られる展開に。あっという間に本日の上げ幅を打ち消して、結局はマイナス転換。何とか9500円を維持するのが精一杯でした。投資判断は「中立」に。5日のブログでも示した「水準的なものとしてはまず3/7の安値9500円が一つの目処」という一つの条件はクリアしてきた格好です。なので、とりあえず投資判断は一段階引き上げて元に戻しておきました。ただ大体私が想定する目処は勢い余って突破されることが多いので、実際には9400円前半くらいまでの下値を見ておくべきだと考えています。なので、イメージ的には「やや売り」というような姿勢だと見てください。また同時に「来週いっぱいまで少なくとも東証1部の大型株は手控える」としたように、調整の期間としても今週いっぱい位見ておく必要があるでしょう。週末のSQが大体9500円辺りを狙っているのであれば、足下の9500円での下げ渋りの動きは合点がいくものと言えます。ところで、どうも先物や為替の動きは素人臭いと言うか何と言うか。前回「株価でいくら催促しても日銀は動かない」としましたが、普通に考えればこの結論に辿り着くはずです。なのに追加緩和があるのではないか、と期待した買いが入ってくること自体、どうも安直だなぁという気がします。そしてその後の反動も。そもそも前回の緩和分すらまだ実質的には実施されていません。3月のマネタリーベースの数字はむしろ前月との比較でも減少に歯止めがかかっていないのですから。そこにまた口約束で緩和する、という意味がそもそもありません。なので、まずは実質的に市中にお金が流れて、そこの影響を見極めてからで無いと、日銀も次の一手を示す気にすらならないでしょう。また、この円高株安タイミングで追加緩和をやってしまうと「日銀は物価ではなく、市場を重視するのか」と、投資家になめられ、今後政策決定会合の前に催促相場が起きやすくなってしまうため、心情的にもやりたくはないはずです。しかし、一方で政府が金融緩和否定派の河野氏を日銀審議委員として入れさせなかったことや、日銀法改正に向けた政治的圧力もあり、日銀としても頑なに緩和拒否もできません。今月は月末にも金融政策決定会合があり、私はその連休前のタイミングで追加金融緩和を実施してくるのではないかと見ています。そうすればとりあえず市場の圧力に屈したようには見えませんから。それにしても、Googleで「日銀」と入れると「日銀 白川 無能」などという検索候補が出てきますが、私はそれはちょっと酷評だと思います。一応は2月14日に緩和する、ということを決めた時点で、ボールは政府側に投げられているのです。よくアメリカのFRBと比較され、バーナンキさんは緩和に積極的でよくやっているように見えますが、それはオバマさんもよくやっているからです。景気への好影響は、金融・財政の両輪がしっかりすることでようやく作用します。金融だけで、すなわち水を流すだけで何とかなると思ったら大間違い。水がどこに流れるかを決めるのは財政政策であり、政府の仕事です。その政府が機能不全に何年も何年も陥っているから、ずっとデフレが続いているのです。確かに緩和に動くのが遅すぎたとは私も思いますけれど、政府が実質無政府状態のままでは、早期にやっていたとしても結果は変わらなかったでしょう。済んだことはともかく、今晩のアメリカではアルミ大手アルコアを皮切りに決算が始まります。事前予測では金融などは好調な決算が見込まれていますが、ほとんどの業種においてあまり良い数字が出てこないと言われています。それを株価は事前に織り込んでいるはずですが、いずれにせよ更に上値を追うような原動力にならない点も確か。まずは今回の決算シーズンを占う上で、明日の決算を受けたアルコアの時間外での値動きに注目です。新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に軟調。主力株に売りが集まったことで、指数としては弱い流れとなりました。共に後場からマイナス圏に転じて、東証1部の値動きに沿った形。足下でなかなか新興市場で核となる銘柄が出てこないところが痛いですが、最近はまたバイオ株に小さな材料がちらほら出てきている印象を受けます。今の相場手詰まり感の中で、バイオ株に火が付けば、マザーズ指数辺りを押し上げてくれそうな感じがします。【ポートフォリオ銘柄】みずほFG(8411)は反発。本日は日銀の追加緩和期待から、金融株や不動産株に朝方から買いが集まりました。しかし後場には結局水を差された格好になりました。やはり125円前後がとりあえずの仕込み場という見方で、少なくとも大けがは無いような感じです。5日線を明確に越えてきたら、130円までの反発は早いでしょう。コンドーテック(7438)は続落。元々買い板が薄い銘柄であったことも影響し、昨日は相場全体が売られる中で急落。ここまで比較的値を保っていたことも災いして、利益確定売りが値を崩した格好になりました。チャート的には今年初めての25日線割れに。こうなってくると一旦は75日線手前辺りまでの下落、具体的には550円辺りまでの下落を余儀なくされそうです。ただし上値に達成感がありませんから、売り一巡後は急速に切り返す展開を予想します。三和HD(5929)は反発。本日はやたら瞬間的に買われる動きが目立ちました。結果、胡散臭いですが包み陽線にはなりました。単純に見れば底打ち反転を期待できそうですが、誰かが玉を仕込んでいる動きがあるので、その人次第の相場展開、ということになるのでしょう。逆に言えば、地合に無関係なので強いという見方もできそうです。【注目銘柄】エヌ・ピー・シー(6255)は大幅安。こちらは昨日有料メルマガで売り銘柄として取り上げた銘柄ですが、ここ3日間の安値390円を割り込んだことで一気に急落。全市場でも値下がり率上位の銘柄となり、上場来安値を大きく更新してきました。とりあえずまだ目標株価は下に見ているので、今回は取り上げ根拠の一部のみ抜粋して掲載します。また目標達成となったら全文掲載します。「太陽電池モジュール製造装置で世界首位。先週末に出した中間決算では売上が前年比半減の赤字継続。一方で下期での回復を見越して通期見通しは据え置いており、アク抜け感も出て本日は買い先行のスタートとなった。 しかしドイツでは大手Qセルズが破綻し、同社が10年に買収したドイツマイヤー社も先行きが厳しい。世界的に中国の太陽パネルメーカーが低価格でシェアを奪っている中で、引き続き国内外では苦戦が予想される。同社の通期見通しに関しては今後の下方修正は折り込み済みとしても、下期や来期に向けた回復の根拠に乏しい。恐らく太陽光パネルの製造に関しても、DRAM業界のように事業構造的な欠陥を抱えていると言えるだろう。 今後は下方修正による赤字転落リスク、それに伴う無配転落リスクがのしかかってくるものと思われる。また営業キャッシュフローも赤字が続いており、増資リスクも意識されよう。株価も本日は結局買い一巡後に伸び悩み、陰線を付けてきた。長い株価下落トレンドの反転のきっかけとして今回の決算に期待が高かったものの、不発に終わった格好。これで当面反転上昇のきっかけを喪失したことになり、5日以降の安値となっている上場来安値390円を割り込んでくるようであれば、追撃売りの好機と捉えたい。 テクニカル的にはMACDやパラボリックが暗転し、一目均衡表では三役暗転の流れを継続。ストキャスは安値圏で再暗転し、ボリンジャーバンド-2σに沿う形で下落継続が見込まれる。週足などでも反発のきっかけは見出せない。 需給面では現値が上場来安値水準となっていることから、ほとんど全ての出来高が上値のしこりとなっていると言える。信用買い残も差し引き140万株の買い越しで、過去最高水準にまで積み上がっている。 現状の会社計画通りの数字で計算した場合のPERは18.7倍。ただし今期は赤字継続の見込みが強いものと思われる。PBRは1.0倍で割安感は無く、赤字で資本を削れば一段の悪化も」シャープ(6753)は続落。先月は買いポートフォリオ銘柄として稼いだ銘柄ですが、今月は一転売り銘柄として認識。3日に有料メルマガにてドテン売り銘柄として推奨し、その後連日下げ続けています。本日は前期最終赤字拡大報道もあって、下落幅が一段と拡大する流れとなり、ここまでの下落率は10%超になりました。こちらもまだ目標株価は下に見ているので、とりあえず取り上げ根拠の一部のみ掲載します。「家電大手。液晶パネルの価格下落に歯止めがかからず、業績は急速に悪化。モバイル端末向けの中小型液晶に力点を置く戦略転換も不発に終わり、堺工場の減損リスク、増資リスクが上値を抑える恰好で売りが続いてきた。そこに先日台湾メーカーとの資本業務提携が発表され、それぞれの悪材料が解消されると、株価は急騰。一気に600円台を回復してきた。 しかし買い戻しが一巡すると、上値が重い流れに。業績は来期も回復のペースは鈍い。また本日は特に「薄型テレビ用液晶パネルの需要回復が遅れているため、テレビ大手との大口取引価格は5ヶ月連続で前年比横ばい」「太陽電池大手のドイツQセルズの破綻」が伝わり逆風となった。為替の円高も重石に」そして本日引け後には報道を裏付けるような形で、会社側も正式に下方修正を発表。これでアク抜けになる・・・とはなかなか単純にはいかないと思います。直近ではやはり売り方に妙味がある地合なので、売り銘柄を中心に積極的に取り上げ。近畿車輛(7122)やビックカメラ(3048)などは、取り上げ以後順調な値下がりが続いて、それぞれベストタイミングで取り上げられたと自負する流れとなっています。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2012年04月10日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html執刀医の先生はホワイトボードにまるで予備校の教師のように、図を描いて手術の流れを説明してくださいました。当初受けた説明の通り心臓バイパス手術を行い、やや血管の接合に手間取り繋ぎ直しなどを行ったため予定より遅れてしまったものの無事成功。ちなみに繋ぐのは手で縫うのだとか。しかし実際に見てみると、母の冠動脈は99%詰まっていたということでした。一番大事な冠動脈の根元が詰まっていたため、もし100%詰まってしまうと心臓に酸素が送られず、心臓の機能が完全に死んでしまい、即死となるところだった、と。我々はその事実を知らされて唖然としました。狭心症と聞いて心筋梗塞では無いからまだ安心だ、と考えていたのですが、それは一番太い血管が100%詰まったわけではないから定義上「狭心症」なのであって、実際には他の部位が詰まる「心筋梗塞」よりも危険な状態だった、というわけです。それまでの母は全く普段通り生活をしていました。自身が入院させられたのを不思議に思う程に。それが、いつ死んでもおかしくない状況だったとは。最初に母が胸を苦しそうに抑えたあの日、たまたま5分後に母は「あぁ苦しかった」と息を吹き返したから良かったものの、そのまま黙って息を引き取っていたのかも知れません。その場合私は今頃喪主として、突然の出来事を信じられないまま受け入れさせられていたのかも知れませんでした。そう考えると、そら恐ろしくなりました。母は「たまたま生きていた」だけなのかも知れません。結局、必要な血管は両足の血管では間に合わず、手の血管も使うことになったため、胸、両足、そして左手も切られたとのこと。それでも何とかなったのであれば、由としなければなりません。「これで手術は無事成功しましたが、まだ安心はできません。明日の朝無事に目を覚まして、手足がちゃんと動くか。そして痺れなどの不都合が無いか、それぞれ確認ができて初めて安心できます。手術の成功と完治はイコールではありません。一番怖いのが脳梗塞です」それでも手術はオフポンプで行われたとのこと。私は待っている間に色々iPhoneで調べていたのですが、人工心肺を使わないオフポンプ手術の方が、脳梗塞のリスクが小さくなるとのこと。その分、執刀医に高い技量が求められるということで、難易度の高い手術ということになります。とにもかくにも、まずは先生にお礼を言いました。今は他のスタッフの方々が傷口を縫い合わせる処置をしているので、術後の母を見届けるにはもう少し時間が必要だとのこと。なので、我々はまた待合室に戻って待つ事になりました。まだ合併症、特に脳梗塞のリスクは残っているものの、一番大きな山場はクリアしたので、ほんの10数分前とは気持ちが全然違います。我々の顔には安心感が漂っていました。しかし、まだまだ長い夜が続くことになりました。(つづく)
2012年04月09日
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★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です! 「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼HP「じょうしょうダルマ」から成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,150円~。 足下の反発局面は投資のチャンス!天与の買い場を逃さないようにしましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は金曜続落。前日のNYはスペインの財政不安高まりから軟調。それを受けた日経平均も朝方から軟化。下値では新年度入りによる機関投資家などの資金流入があったものの、雇用統計を控えた様子見ムードから値動きも重く。金曜のNYがお休みということもあって商いも膨らまず、一日の値動きは80円程度。売買高は16億株台と低調でした。投資判断は「売り」。金曜の夜に発表された雇用統計の数字が予想を大きく下回る伸びで、発表を受けて為替は一気に円高に、そして日経平均先物は一気に急落となりました。個人的には雇用統計を受けて下げるだろうという見通しもあって前回「売り」としましたが、正直ビックリする程悪かったですね。4日に発表されたADP雇用統計の数字の6割ほどに止まりました。確かに以前からADP雇用統計の数字とアメリカ労働省の公式数字とは開きがありましたが、ここまで差が開くとはネガティブサプライズでした。結果、私の想定以上に急ピッチの調整が続いています。やはり「2日新甫は荒れる」。丁度一週間前のブログで「荒れるべくして荒れる要素がある(イベントの)並び」とした通り、イベントの影響力が大きい形になってしまっています。日経平均先物の数字は9560円と、現値から100円超下の水準に。月曜の日経平均もまずはその辺りでのスタートになるものと想定されます。やはりまだこの辺りで手を出すのも時期尚早で、前回示したように「3/7の安値9500円が一つの目処」と思います。ただ思ったよりピッチが早く、大体私が想定する目処は勢い余って突破されることが多いので、実際には来週9400円前半くらいまでの下値はあると思っておきましょう。チャート形状的には、もし大陰線をあと一回作れば、短期筋のふるい落としも終わって底打ちが見られると思います。しかしそれはあくまでチャート的な話であって、今株価に最も影響を与えるのは海外の動向です。現況は昨年秋口頃の「日本の内情はともかくとして、海外の事情に振り回される」という状況に逆戻りしています。足下では海外の株価指数の頭打ち感が気になります。ここまで世界の株価を牽引してきたアメリカのチャートは、上昇ムードに一服感が出ています。リーマンショック前の水準にまで値を戻してきており、ひとまずの達成感が出ている点は否めません。中でも一番大きく影響を与えるのが為替動向。円高が進むことで株も売られる流れとなっており、日本側の国内要因として期待されるのは来週頭の日銀金融政策決定会合の結論です。個人的には株価でいくら催促しても日銀は動かないのではないかと思います。むしろ、日銀の政策によって株価の変動が大きくなることを日銀は望まないでしょう。ですから、過剰な期待を寄せると不発に終わる可能性が高いと思います。であれば、来週も軟調に推移する可能性が強まってきます。それに対抗し得るのは、まず火曜のアルコアを皮切りに始まるアメリカ企業の決算本格スタート。アメリカ企業の決算数字が予想を上回り、指標に切り返しの動きが見られれば、国内外の嫌な流れを断ち切ることができるでしょう。また逆に、一様に悪ければ悪いでQE3に対する期待感がまた性懲りもなく出てきて、株価を下支えする要因になると思います。ですから、引き続き「来週はまだ調整の流れが続きそうだが、長期的な上昇トレンドに変化は無い」との見通しは続けておきます。売りの投資判断は、その辺りの流れを確認しながら来週後半にも解除できるかと考えています。新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に堅調。4日にマザーズにIPOとなったエイチーム(3662)が初日からものすごい人気が続き、上場3日間で公開価格の4倍近い値に上昇しています。それにも触発される形で、新興市場の値動きの軽い銘柄が人気化。東証1部が弱い中で引き続き「個人投資家が買っているので、円高耐性もある新興市場優位」と言ってきた通りの流れにはなっています。アメリカではfacebookの上場先がNASDAQに決まり、Appleが引き続き高値を更新していることで、NASDAQは何とか堅調を維持しています。その流れが日本のネット関連株を刺激している、という面も確かに存在すると思います。やはりマザーズの出遅れ感に特に注目でしょう。【ポートフォリオ銘柄】ソネットエンタテインメント(3789)は反発。マザーズ指数と連動性の強い同社は、地合の流れに抗って堅調推移となっています。IIJ(3774)など同業他社も堅調で、ある種のディフェンシブ性が意識される流れに。チャート的には200日線が315000円辺りに位置しているので、そこから2月の戻り高値325000円程度までのラインが上値の重い部分。そこを何とか今の流れで突破できれば、長期上昇トレンドの継続が確認できると思います。さて、今回は一銘柄買いポートフォリオに入れておきたい銘柄があります。それはNEC(6701)です。まず始めに断っておきますが、多分月曜に買うのがベストタイミングでは無いと思います。ぶっちゃけポートフォリオ銘柄があまりにも数少なくなってきたので、そのご都合的なニュアンスが高い組み入れだと思ってください。以前それで成功したソニー(6758)やシャープ(6753)同様に「長めの投資期間で考えれば、どこかで上がるだろう」程度のものです。ご存じの国内パソコン首位の会社でしたが、今ではパソコン事業も実質的に中国レノボに売却し、中身が随分と変わってしまっています。かつては携帯電話でも国内No.1でしたが、今ではその面影も無く、法人や自治体向けのサービスが中心となってきています。業績はそれらのリストラを受けて、前期は最終利益段階で大幅な赤字見込み。今期はV字回復を狙いますが、世界的な景気減速感から企業の設備投資が大きく回復しないと見られていることで、同社の株価の戻りも鈍いものに止まっています。かつて日本の優良企業と称された電機機器メーカーは軒並み弱い動きが続いていますが、足下では日立(6501)が頭一つ抜け出して、震災前の水準を回復しました。他の電機機器メーカーはまだリストラなどの進捗に手間取っているため、株価の回復にはもう少し時間がかかりそうですが、同社は先日アメリカコンバージズ社の通信事業者向け事業支援システム事業を買収。新しい方向性での攻めの姿勢を示し、未だ方向性が見えてこないパナソニック(6752)やソニーなどの他社とは一線を画します。テクニカル的には震災以後は大体150円を底値に180円までの範囲でボックス圏相場となっており、現状はその中間地点。下値からは1割程度の回復しか見せておらず、指数などと比べると出遅れ感が強いです。週足では一目均衡表の厚い雲の中に入ってきました。13週線と26週線のゴールデンクロスも来週にも示現しそうな場面。ただ一方で上値は昨年3月下旬、7月、そして今年の3月の戻り高値をそれぞれ結んだ抵抗線に抑えられる形で、週足のストキャスも暗転。遅行線も実線を下回り、ボリンジャーバンドも+2σに達していることから、一度小天井を打った場面となっています。為替の円高も重石に。それでも下値は少しずつ切り上がってきていること、需給面では信用倍率が少しずつ改善してきており、差し引き2000万株の買い残は09年11月以来の低水準であること、PBRは0.6倍と東証の電気機器平均の1.0倍との比較では割安なことなど、いつ反発してもおかしくないレベルにはなってきています。ですから「最大で150円程度までの下値余地は覚悟しながらも、持っていればいつか上がる」という程度のやや消極的な姿勢ながら、悪くないと思いました。丁度足下で地合が急速に悪くなっていることからも、陰の極期待もあります。と言うわけで、なるべく引っ張って月曜の引け値で買いポートフォリオ入れとします。目標株価は震災前の水準である220円とします。【注目銘柄】夢真HD(2362)は続伸。こちらは先日来当欄で取り上げている銘柄ですが、地合に関係なく連日高値を更新しています。前回「チャートを見る限り300円を超えたら400円まで節が無い」としましたが、金曜に一時300円を上抜いてきました。こうなってくると、来週の出だしにまず注目です。地合が今の地合のまま悪い状態が続けば、恐らく引き続き高値更新銘柄として短期資金を集める動きが続きそうです。一方で信用買いがドンドン積み上がっていますから、地合が変わった時の下落幅はその分大きくなりそう。売り転換した場合にサッと身を引く構えを取りつつ、割り切りで考えるべき銘柄です。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html大変有り難いことに、日々たくさんのお問い合わせをいただいております。この場を借りてお礼申し上げます。他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2012年04月07日
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なんだかんだで昨日無事退院してきた母の心臓手術の話は、ようやく手術のくだりに入ります。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.htmlやがて18時が近づいた頃、一度手術前の母と面会できる、というので、皆でストレッチャーの上に横たわる母に「大丈夫」と励ましの言葉をかけていました。母は引き続き緊張した面持ちで、未だ事態の展開を上手く把握できていないような表情をしていました。私はまた写メを撮っておきたい誘因に駆られましたが、ここで撮ると不安が現実になりそうで止めました。ごく短時間の面会が終わると、母は大型の寝台用エレベーターに乗せられて手術室まで運ばれていきました。我々はエレベーターの扉が閉まる最後の瞬間まで、それぞれの不安と表情を携えて、並んで黙って見送りました。ただこれから長丁場なので、とりあえず晩ご飯を食べに行こう、と非常に現実的に食堂へと向かいました。その食堂のおばちゃんがやたら愛想が無いので、嫌な印象だったのを覚えています。とりあえず文句も言わずに食べ終わると、我々は手術室前の家族用待合室に入って待っていました。その待合い室には別の手術に立ち会っている家族の方が既に控えていました。そのうちの1組は朝からずっと脳の手術が続いており、夜にまで及んでいるということでした。我々は待っている間、不安を打ち消すようにずっと話し続けていました。「さっきの先生感じ悪かったよね」「あんな怖いことを言わなくても良いじゃない」などと大ブーイング。これは我々患者の家族の勝手な言い分です。母を救ってくれる唯一無二の恩人なのに。ただ、当時の我々の正直な気持ちであり、今となっては大いに反省しております。すみません。1時間経ち、2時間経ち、当初「2~3時間の予定」と言われていた手術時間の3時間が経過し、時計の針は22時を指していました。「ひょっとしたら何かまずいことでもあったのか?」と不安に思い始めた頃、看護師さんが我々を呼びにやってきました。執刀医から説明がある、とのこと。カンファレンスルームのようなところに通されて、手術衣のままの執刀医が我々を出迎えてくれました。その先生は当初我々に説明してくれた先生とは別の先生で、まさか我々の大ブーイングが届いたわけではないでしょうが、アレ?と思いました。どうやら最初に説明してくれた先生は少し若い感じだったので、副執刀医のようなポジションだったのだと思います。そして今回説明をくれるのがリーダー格の主執刀医。それでもまだ40代後半くらいの若い感じで、体格がかなりしっかりしている先生でした。この先生が福井からわざわざ母の手術のために緊急で呼び戻された方のよう。「まず手術は無事成功しました」と告げられて、我々は一様にホッと胸を撫で下ろしました。しかしそこに続く言葉で、大いに驚かされたのでした。(つづく)
2012年04月06日
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2012年04月05日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.htmlそういうリスクがあるのなら、日をズラして事前に十分検査して手術してくれればリスクが減るのではないかと思いましたが、医者側の判断としては一秒でも早く手術しないといけないということでした。私は救急車に同乗してくれた先生が一緒に手術に立ち会ってくれるから、それらのリスクも緩和されるのではないか、と思っていましたが、どうやら状況を一通り説明するとそのまま救急車に乗って帰ってしまわれたようでした。確かに他の病院の手術にしゃしゃり出てくるわけにはいきませんが。我々は色々と質問した上で、最終的には同意書にサインする他ありませんでした。今更リスクの小さいカテーテル手術に戻すこともできませんし、そもそも金沢側の医者の見立てでは、カテーテル手術では無理だという結論に至ったそうです。そういう意味では、結果的に我々には元々選択の余地が無く、結果的に上手く正しい方を選べたようでした。手術自体は18時からの開始となりました。実は執刀医の先生は本日福井の方に出張されていたそうなのですが、母の緊急手術が入ったので急遽呼び出しているのだとか。手術まであと1時間くらいあるのですが、その間にできるだけ母の検査を行うということでした。我々が再び待合室で待っていると、姉の旦那さんが仕事の途中で駆けつけてくれました。たった今医者から受けた説明を私が繰り返し、状況を説明しました。我々は4人で言葉を交わしながら、不安を取り除いていました。その間に私は未だ仕事中の嫁に「こういう事態になって金沢に転院となったけど、特に心配は要らない」とメールを入れておきました。一方、姉の携帯には娘(つまり私の姪)から「祖母ちゃんの手術無事に終わった?」とメールが届きました。姪は超が付く程の祖母ちゃんっ子で、暇さえあれば祖母ちゃんのところに遊びに来ます。毎週一度は一人暮らしの祖母ちゃんと一緒にご飯を食べて、母の相手をしてくれていました。当初地元の病院に入院した時点で、姉は「祖母ちゃん入院した」とだけ伝えて内容を詳しく言わなかったそうなので、余計に不安になって仕事中に号泣していたそうなのです。当時私に「祖母ちゃん死んだりしないよね?」とメールが来たので、私は「死なんよ。今まで祖母ちゃん死んだことあるか?」と返信したりしていました。なので、手術は姪にとってもかなり不安な出来事でした。ですから「金沢に転院した」とでも言おうものなら、動揺して急いで金沢まで来ようとして、車で事故でも起こされたら多重遭難です。それが心配で、姉はメールには返信せずに後でパパから落ち着いて説明してもらう、ということに。そして私の携帯にふと目をやると、姪から「どうやった?」とメールが来ていました。姉からの返信が無いので、私に問い合わせたようです。私も敢えて無視することにしました(つづく)
2012年04月04日
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2012年04月03日
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母の心臓手術話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html金沢の病院に着くと、私はしばらく待合室で一人待っていました。やがて執刀医からの説明があるということで呼び出し。私が説明を聞いている途中で姉と伯母が到着し、一緒に説明を受けることになりました。そこでは母の心臓の状態の再確認、そして具体的な手術の方法を図解で説明してもらいました。心臓バイパス手術に使用される血管は人工だと思っていたのですが、自身の血管を使うということ。人間の身体には何本か不要な血管があるということで、それを利用するのだそうです。それはまず胸に2本、両足、両手にそれぞれ1本ずつ計6本あるそうです。母は3カ所心臓に狭窄部分があるので3本必要だということですが、順番的には胸、足から3本使うことになるとのこと。ただ、実は母は糖尿の気があり、そういう人は胸の血管は1本しか使えないとのこと。そして両足の血管の状態を見て、適正であれば両足の血管を使うし、細かったり弱かったりして使用に耐えられないようであれば腕の血管を摘出するということでした。なので母の身体は胸以外にも色々切られることになるそうです。そして続いてリスクの説明に。これがまた厄介な話でした。まず前提として、本来心臓バイパス手術を受ける人であれば、事前に検査のための入院をしてから行うので、合併症にかかる様々なリスク要因を排除する準備をしてからの手術になるとのこと。それが今回のように緊急に外部の病院から転院となると、我々には患者の十分なデータが無いので、合併症のリスクが通常の場合よりもグンと跳ね上がると言われました。合併症として、まず出血が多量になるリスク、それに伴う輸血リスクが挙げられました。当初はカテーテル手術を前提にしていたので、手術に必要な血液がサラサラになる薬を入院中に飲んでいたのですが、それがバイパス手術では血が止まらなくなることで一転逆効果になるのだとか。その他感染症のリスク、結果的に心筋梗塞や心不全が起こるリスク、脈が止まってペースメーカーを埋め込むリスク、心臓破裂で即死のリスク・・・これなら手術を行わなければ良いのではないかと思うくらいにたくさんのリスクを説明されました。そして何より恐ろしいのが脳梗塞のリスク。現在詰まりかかっている心臓の血管から血の塊などが体中に流れていくことによって、最悪脳の血管が詰まり、そこで障害が起こってしまうリスクとのこと。発生確率は通常でも3%程度という説明でしたが、今回のような緊急手術の場合は5%になると言われました。そのため、術後の翌日目が覚めてから手足がきちんと動いたり、しびれがないことが確認できて、初めて成功と言えるのだと。実際の手術の成功率は98%以上とも言われて安心していたのですが、実は手術そのものよりも合併症のリスクの方が大きな問題であるということに気付かされました。それを聞かされて、我々三人は言葉を失っていました。(つづく)
2012年04月02日
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