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もらいもの スペイン DOトロ コラル・デ・カンパナス2006 Corral de Campanas ボデガス・キンタ・デ・ラ・キエトゥー Bodegas Quinta De La Quietud ティンタ・デ・トロ100% 樽熟成6ヶ月(アメリカンオーク80% フレンチオーク20%) 内、新樽50% 1年目樽50% アルコール度15% 輸入:株式会社オーバーシーズ 参考価格:2400円前後色は濃い紫。香りはプラム、獣臭(田舎の家畜小屋?)、革、ブラックベリー、土、セロリの葉?カカオ? 抜栓30分でプラム、インク、獣臭、革。味は甘味を伴う渋味と塩気が目立つ酸味。 余韻に苦味を伴う酸味と甘味を伴う薄い苦味。 抜栓30分で甘味と苦味を伴う軽い酸味。 余韻に軽い渋味と苦味を伴う甘味。随分ワイルドな香りだな。獣臭とプラムとが目立ち、大分ユニークな様相を呈する(ともすると香りがキツいビオ系ワインにも近い)。味も少々荒っぽいが不思議とバランスは良い。多分、樽が効いてるからなのか香りだけでなく、なかなか味に厚みと複雑さも出せている。色々な味覚が上手くハマリ込んでて、味の濃さを大いに演出しつつも意外に粗さと整然さを両立できてると感じる。果実のエキスの濃さが構成の主役のはずに思うのだが、それがむしろ樽の感覚とユニークな香りを引き立てる脇役として働く不思議な立ち位置に。 抜栓30分で良くも悪くも味と香りが洗練されていく。 香りは不明瞭な要素が合わさって、徐々にだが苦味を連想する方向にクリアーに1本化。 味はまだ多少喉越しの前後で主張を出すが、当初の複雑さがまとまり始め小奇麗に均されていく。香りがカオールワイン的なユニークさ(プラムと獣臭)で、これが飲み易さへの演出を中途半端に阻んでいる。自分には味も香りも大好物な類のワインだが、濃いワインが好きな人でもこの香りに違和感を覚える人はいそう。フランスの南西地方物と違い、悪く言うとどこか味や香りに人工的な印象を持つのを禁じえない。 抜栓150分前後で香りの出方が比較的大人しく。 味も果実感よりアルコール感の余韻が主になり、平坦でつまらない味に。 これだと今度は物足りなさを感じられ、香りはともかく味まで弱ってしまうと 流石にどうでもよくなる。抜栓45~60分前後までを楽しむワイン。90分弱位を越えてくると緩やかに下り坂に流れていく。最初のうちは果実の感覚が明確で樽も効いてる濃い系の味で、抜栓直後からの野性味溢れた感じは万人向けではないが、決して悪くない。香りの臭みに人を選ぶ要素はあるが、フランスの南西地方系ワインにある程度理解があれば個性と受け取れる範囲内。時間経過による変化は先細り傾向だが、そこまで引っ張らずに複数人で60分以内に飲み切れれば大丈夫。まぁ60分以内に一人で味わいながら飲めるほど軽いワインでもないから、流石にこの辺りは好みの問題もあるので、やはり人を選ぶ方向の線上のワインではあるのかも・・。味の好み次第では、まあまあ納得のレベル。値段相応。味は濃さと厚みもあって悪くないし、抜栓1時間以上質を保てるのなら価格を考えればまぁ高価くはないか・・。だが、欲を言えば2100円位にも出来ないだろうか!? 2400円は感覚と経験的に結構上限ギリギリ。新樽代が乗っかってると思えば分からんでもないが。味の強さだけなら以前飲んだブロ・バレロでも対抗できそうにも思える。ワイナリー和泉屋 コラル・デ・カンパナス 2415円楽天では和泉屋のみの扱い。濃いワインが好きな人でも何とも微妙な価格設定かな。
2009/05/30
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チリ コルチャグア・ヴァレー コノスル・ヴィオニエ・ヴァラエタル2008 ConoSur Viognier Varaetal コノスル ヴィオニエ100% ステンレスタンク熟成2~10ヶ月 アルコール度13.8% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:714円色は薄い黄色。香りはアンズ、洋梨、メロン、シトラス、胡桃?味は酸味を伴う甘味と軽く苦味を伴う甘味。余韻に甘味と軽く苦味を伴う酸味。美味い。爽やかな香りに甘いフルーツの風味。スッキリした味でバランスも取れてる。甘味が明確で万人向けの飲み易さ。苦味が絡む味構成ではあるが、この苦味が場合によっては甘ったるくダレそうになる味と余韻を上手く締めてくれる。余韻は有って無い様な軽さだが、この味で変に余韻を持たせてもしつこいだけなのでこれは悪くない。もちろん値段なりに多少は大味な部分が見受けられ、安っぽさは拭えない。口内に入りきってからは味がボヤけて、ジグソーパズルを崩したような乱れを感じることも(対応すべき要素が噛み合わなくなって違和感を生じる感じ)。気になる点はあるが、全体的には気楽に気軽に楽しく飲める白ワイン。 40分強の時間経過で鈍い苦味やのっぺりした香りが出て、 炭酸の抜けた安い酎ハイの様なしょーもない印象を感じる事もあるが 700円台のチリ白なのを考慮すればこれはまだ容認できるレベル。この変化は時間経過よりも温度上昇が原因の部分も大きいと思われるので、なるべく冷温を維持しつつ少量ずつ注いで飲めばそれほど問題は無いはず。或いはコップに氷を入れて注いで飲んでも結構イケると思う。値段以上。この飲み易さと価格の安さには非常に好感を覚える。コノスル・ヴァラエタルの真骨頂の一つ。★楽天検索 コノスル ヴィオニエ★
2009/05/28
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チリ マイポ・ヴァレー コノスル・レゼルヴァ・カベルネソーヴィニヨン2007 ConoSur Reserva CabernetSauvignon コノスル カベルネソーヴィニヨン85% シラー5% マルベック4% カルメネール3% プチヴェルド2% アスピランブーシェ1%(公式サイトテクニカルシートPDF) フレンチオーク樽熟成12ヶ月 ステンレスタンク熟成3ヶ月 アルコール度14.1% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:1150円色は濃い紫。香りはプラム、土、煙草、ブラックベリー、杉、ペパーミント、コーヒー?味は渋味と酸味を伴う甘味。余韻に苦味と薄い酸味。いかにもチリらしい土と杉の香りが目立つ。果実の香りとはバランスが取れてて突出とまではいかないからまだいい。だが、ちょっとした事で出方が変わると急に苦手なタイプに変貌しそうで、不安感が付きまとう。まぁ味は悪くない。時折、杉やモカコーヒーの様な青臭さや酸味を連想する味を引っ張られそうなブレ幅があるが、渋味の軸はしっかりしてて重みもあり、良くも悪くも分かり易いチリカベの部類に収まる。と思ったら、余韻の出力が時間経過毎に弱っていき悪い予感が的中。味のヴォリューム感が薄れた結果、香りの青臭さを抑えきれなくなってきて全体のバランスが崩れ気味。カベルネメインのセパージュだが、やはり多品種を半端に(?)混ぜたことでゴチャゴチャした印象が拭えない。典型的なチリのカベルネワインと言えば確かにその通りだが、これならヴァラエタルの方がまだ安心できるな。チリ(ヨーロッパ以外)のカベルネソーヴィニヨンが好きな人なら問題無く美味しく飲めるだろうが、そうでなければ最初の1杯でもう興味を削がれる普通のチリカベワイン。値段相応。チリのカベルネワインの枠内で考えれば1400円前後もありえそうにも感じたが、ワイン自体の質に注視すると、ちょっとした変化でバランスを崩す様な危うさも見える。あえて言えば、700円台のヴァラエタルの方がコスパと飲み易さと安定感は上と思う。そういう意味では値段以下。★楽天検索 コノスル カベルネ★
2009/05/26
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ボトルはやや重厚で栓も樹脂コルクにしては長め。 アルゼンチン カルチャキ・ヴァレー カファジャテ Calchaqui Valley Cafayate ミッシェル・トリノ・コレクション・マルベック2008 Michel Torino Coleccion Malbec ミッシェル・トリノ マルベック100% 3割をオーク樽6ヶ月熟成 アルコール度13.5% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:718円色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、プラム、チェリー、コーヒー、カカオ?バニラ?味は渋味と酸味。余韻に薄い甘味と軽い苦味。うおおっ!これはキタ!!味の凝縮感が口内の全方位に展開される。香りはちょっと粉っぽくて落ち着きに欠けるが、なかなかの拡がり。濃厚な口当たりと余韻の流れが実に印象的。味自体は渋味基調の結構普通のマルベックの味っぽいが、口当たりの瞬発力で勢いをつけて一気に口内を駆け回っていく。余韻は思ったよりもあっさりしてて深みや奥行きを感じる前に離れていくが、変にしつこさを感じさせるよりは、この位で徐々にフェードアウトさせた方が飲み易さの演出としては成功だと思う。その代わりにか、アルコール感の余韻(?)は意外に伸びて物足りなさを感じる前にいくらか補足が為される。香りにたまに青臭さも出る時があり酸味の出方も少々安っぽいが、実際価格は安いので文句のつけようがない。最初の一口のインパクトが凄い。この価格からは想像を超えた濃厚さを感じさせる。グラス2杯目以降で冷静に味を確かめると、実際はそれほど強い味ではなさそうなんだがw、最初の口当たりの爆発でもう完全に持ってかれた・・。香りはやや値段相応の粗さで酸味の使い方も拙い部分はあるが、それを補って余りあるパワーがある。ただこれは熟成して云々というワインじゃなさそうなので、ドンッと味が迸る若いうちが華のワインかな!?チャカナ・マルベックの時もこの濃厚さに似たような感動を感じたが、流石にあちらよりは値段なりに香りと味の出方のバランスに難が有る。もちろん1000円を大幅に下回って、この味を出したのならもう賞賛の言葉以外に無いが。最近はアルゼンチンもマルベックの濃厚さを活かす方向で動いてる勢力もある様で、自分には楽しみな傾向ww。値段以上。1300円位の変なチリカベでは相手にならない。少なくとも1580円のカルメン・レゼルヴよりは明らかに上。(品種も味構成も違うから比較にはさほど意味は無いけど)最初の口当たりだけなら2600円クラス、最初の1杯の味だけでも1500円クラスと闘える爆発力を感じた。★楽天検索 トリノ マルベック★
2009/05/23
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ボルドー バロン・ド・レスタック・ルージュ2006 Baron De Lestac Rouge カステル社 Castel カベルネソーヴィニヨン、メルロー 割合不明 オーク樽熟成6ヶ月 アルコール度12.5% 輸入:サントリー株式会社 購入価格:944円色は透き通った濃い目の赤紫。香りはカシス、ブラックベリー、アンズ、緑茶(紅茶)?味は渋味と軽く甘味を伴う酸味。余韻は渋味。渋味と甘味の両方を連想させる、バランスのとれたクリアーな香り。味も香りも正統派ボルドー。口当たりはやや軽めに感じたが、香りは綺麗で味もバランス良く飲み易い。味の厚みや特徴には乏しいが、万人向けのこのバランス感覚は悪くない。ボルドー慣れしてる人には渋味のコクの薄さと余韻の弱さが少々気になる部分も。「これはこれで」と理解するにはある程度の好みと慣れが要求されると思われるが、流石にその辺は値段なりの品質。食事時に水代わりに飲むのに最適。コクやら深みやらは有って無い様なレベルだが、良くも悪くも特徴が無いから料理はあまり選ばない。ボルドーファンにしてみれば余計な味がしない分、何も考えずにガブ飲みできる気楽さがうれしい。渋味と酸味の強弱のバランスで成立する味なので、経年耐久は期待も予測も出来ない。なるべく新しいヴィンテージを選んで購入する必要はあるが、保管状態が良ければ7年以上経過しても結構イケるらしい。安ワインは買ってすぐ飲む、すぐ飲めるが目的であり長所と思ってるから自分では試す気は無いけどw。値段相応。1000円ボルドーの基準にして見本。1000円以下の安ボルドーはまずこのワインのレベルを目指すべきw。★楽天検索 バロン レスタック★1000円以下で購入という条件での好評価なので、出しても1150円がイイ所。このワインに1200円以上出すのはオススメしない(少なくとも安ワインファンを自称する自分にはこのワインに1200円以上は意義が見えない)。
2009/05/21
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南西地方 カオールシャトー・サンディディエ-パルナック2005 Chateau Saint-Didier-Parnacリガル家 Franck et Jacoues Rigalマルベック70% メルロー30%アルコール度12.5%輸入:日本リカー株式会社 購入価格:1680円色は透き通った紫。香りはブラックベリー、土、杉、古畳?埃? 抜栓30分で腐葉土、杉、プルーン、唐辛子、パセリ?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に酸味と苦味を伴う渋味。色はさほど濃くない。むしろ薄いとも思える。香りはシンプルで悪い香りではないが、ベリーに土と木の香りで大分ゴチャゴチャしてる。味は渋味基調の普通の赤ワイン。いわゆる“カオールワイン”特有の重さは出さず、サラっとした口当たりで飲み易さを演出。余韻にいくらかクセがあり、香りの個性とも相まってそれらしい存在感を示す。良くも悪くも統一感の無いこの香りが粗雑な印象を生んでいて、下手すると安いACボルドーに感じる事も。カオールにはよく有る余韻の独特のクセも、悪く言えばしつこさと紙一重。カオールワインに理解がある人なら多分問題は無いが。 抜栓30分前後で香りに大きな動きが発生。 果実系の甘い香りが弱まった事で土系統の香りを基準に統一され、落ち着きが生まれる。 正直こうなると、逆にこれは人を選ぶ特殊香りに大きく傾く気はするが シュッド・ウェストワインらしい香りの範疇で収まってるとは思う。 好きな人ならむしろ向上要素にも思えるはず。最初は香りと余韻ががやや半端に騒がしい(忙しい)普通のワインだが、抜栓30分前後辺りで思い出したかの様にシュッド・ウェストのワインとして覚醒wし始める。カオールワインとしてはやはり味の重みが頼りなく感じ、物足りなさも少なくない。だがまぁ、赤ワインとしては飲み易さに地域特有の個性もあって信頼感は確か。比較的万人向けのカオールで、この辺は2004年とあまり変わらず。値段相応。カオールとしての物足りなさと時間経過前の普通さを考慮すると、1800円台が上限だな。高価くても2000円の壁を越える事はない、ある意味正直な価格設定。★楽天検索 カオール ディディエ★
2009/05/20
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ボルドー コート・ド・カスティヨン シャトー・デギュイユ1998 Chateau d'Aiguilhe ステファン・フォン・ナイペルグ伯爵 ステファン・デゥルノンクール氏 Comtes de Neipperg メルロー80% カベルネフラン20%(メルロー80 カベソ10 カベフラ10?) 樽熟成18ヶ月(?)(新樽率45~55%?) アルコール度13% 輸入:豊通食料株式会社 購入価格:2940円色はややくすんだどどめ色。香りはアンズ、プルーン、杉、土、鉄、ミルク?味は渋味と軽い苦味。余韻に酸味と苦味。香りは思ったよりも標準的なカスティヨンで普通。味はまだまだガッチリ(?)だな。口当たりは結構大人しく、口内では渋味と苦味が入り交じりで、あまり10年経過らしい深みや拡がりは感じにくい。でも味の厚みや喉越しの勢いはそこそこあって、意外に飲み応えを残す。このおかげで何とか特徴が出て赤ワインとしての有り難味を感じられる。ただ、苦味が思いの他しつこく、味の構成が汚く感じてしまう。それでなくとも香りは普通で味も渋味が上手くほぐれないし、余韻の出方も想像を下回る。全体を見ると大したことない味とも思えてくる。 デキャンティングでサラっとした飲み口に変化し、苦味もなりを潜めてある程度飲み易さが出る。 これでいくらか美味さが出てくるが、各要素が平らに馴らされたみたいでこのワインの面白みが減る。 抜栓1時間以上で味に滑らかさが出るが、 香りの土臭さが目立ってきて全体の美味さが向上し切れない。 これならまだデキャンティング時の味の方がバランスが取れてて飲み易かった。熟成の谷間の時期なのか?味自体はそんなに悪くはないんだけど、インパクトに欠けてて印象が薄い。むしろ苦味を持て余してる感じもあってバランスに難が生じてる。そんなにドカっとアタックが来るわけでもなく、味が落ち着いてこなれてきてるわけでもない。香りも普通だし変化も中途半端で、今のこのボトル状態だと何も特別な感想が湧かないわ。リリース後3~5年以内に飲むか、15年~20年位放置して余計な要素を抜いてからじっくり飲むのが良いのかも。寿命は結構長そうなんで、目一杯引っ張って古酒状態に持っていった方が結構美味しく飲めるのかもしれない。今飲むならデキャンティングしてからグラスに注いで3分前後落ち着かせてから飲むのを推奨。一応、値段相応。2600~3000円レベルのカスティヨンワイン。3500円以上で買うのはギャンブル状態、それなら1500円前後でセカンドのセニョール・デギュイユを2本買った方が得な気がする。★楽天検索 デギュイユ デギーユ★藤原紀香と陣内孝則の結婚式で供されたというのがウリ文句にしてる店もあるが、別れた現在となっては最早“いわく”の付いたワインでしかないよなぁwww。
2009/05/18
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稲葉のワインを久しぶりに飲んだ気がする。 イタリア アブルッツォ州 モンテプルチアーノ・ダブルッツォ2007 Momtepulciano d'Abruzzo ファルネーゼ家 Farneze モンテプルチアーノ100% アルコール度13.5% 輸入:株式会社 稲葉 購入価格:1050円色は濃い紫。香りはプラム、ブラックベリー、チャービル、ペパーミント? 抜栓60分位で白砂糖、梅干し、紫蘇?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に苦味を伴う渋味に薄い甘味。 抜栓30分で苦味と軽く渋味を伴う甘味。ショップの紹介にあるほど濃さとかは無いな。濃いと思えるのはイタリアワインの割には酸味の感覚が目立たず、その分渋味を強調して感じ取れてるからなのかな?果実の香りにハーブ系の爽やかな香りが追いかける、分かり易い香りの出方。口通りはサラっとしてて軽さも感じるが、渋味も明快にあって飲み応えも出せてる。綺麗な味で飲み易い、万人向けのイタリアワイン。 抜栓30分前後経過で渋味と苦味のバランスが逆転し、少々ボリューム感とクリアー感が減退。 余計な渋味が大人しくなって飲み易くなったと感じる人もいそうだが、 この変化を機にハーブの香りも強まり、それと連動して全体のバランスにも乱れが生じる。 抜栓60分経過で渋味の感覚が希薄で平坦に。香りもかなり単純な感じへ変化。 渋いワインが苦手な人なら、もしかしたら何となく美味しくなったとも思えそうだが、 そうでない人には当初の味と比べて特徴がかなり弱まり、違和感を強く覚えるかもしれない。 この段階だと味の平坦さの割りに、余韻の苦味を伴った渋味感が妙にハッキリ出て ちょっと不思議な印象。抜栓直後がピーク。時間経過でその味のキャラを次々と変えていくが、最終的にはやたらシンプルな軽めの味で落ち着く。料理は選ばないし、単独でもそこそこ飲める汎用性の高さはなかなか。時間による味の印象のブレは小さくないが、値段なりの働きは十分期待できるので事前に把握出来てれば対応可能。値段相応。変化後の味も、好みの問題は有れど悪い所ばかりではないし、約1000円のイタリアワインとしての役割は十分に果たせてる。抜栓直後の味で変化しなければ1400円台も狙えそうなんだが、まぁこの辺は値段なりの限界があるか・・。★楽天検索 ファルネーゼ モンテプルチ★この相場なら1150円辺りまでが上限かな・・。1200円を超えるとお得感が急速に薄れていく。
2009/05/17
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イタリア アブルッツォ州DOC モンテプルチアーノ・ダブルッツォ2007 Momtepulciano D'abruzzo サン・ジョルジョ San Giorgio モンテプルチアーノ100% アルコール度12.5% 輸入:サンリバティー株式会社 購入価格:1039円色は微妙に透き通った紫。香りはカシス、プラム、ブラックベリー、グラニュー糖? 抜栓30分経過で砂糖、ブラックベリー、インク。味は渋味と軽い甘味。余韻に軽く苦味を伴う酸味と薄い甘味。思いのほか良い味。香りは少々安っぽさを感じる部分もあるが、ストレートなベリー系果実の香り。味は渋味を起点とし、それを甘味や酸味が包みこむ中々のバランス。人によっては単純な味とも受け取れそうだが、渋味の軸が結構しっかりとしててコクを感じられる。下手なキアンティとかよりも自分好み。ただ、香りが少々人工的に感じられる印象もある。果実の香りは確かにあるが、人工甘味料に近い無機質な甘味の香りも感じ、安っぽさが抜けない。香りに引っ張られるのか、味も妙に軽薄さが目立つ時がある。 抜栓30~40分程経過するとこの香りの人工感(ケミカル感?)が顕著にでる。 味も当初の渋味の軸がタルんで平べったくなり、のっぺりした締まりの無い味に。 こうなると数百円かそこらのヴィノ・ダ・ターヴォラと大差無いレベル。抜栓直後は香りにやや難は有れど、味はバランスが取れてて万人向けの飲み易さがあった。だが時間経過で元々あった香りの欠点をきっかけに安っぽく劣化が加速していく。抜栓直後ならそこそこの出来と思ったが、やっぱりこれは1000円のワインだった。値段相応。抜栓直後なら値段以上、1300円前後でも納得するレベル。しかし時間経過後だと5~600円位にも感じられそうな大きなブレ幅がある。★楽天検索 サン・ジョルジョ モンテプルチアーノ★
2009/05/16
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スペイン DOアルマンサ D.O. Almansa イゲルエラ2007 Higueruela コオペラティーバ・アグラリア・サンタ・キテリア Cooperativa Agraria Santa Quiteria ガルナッチャ・ティントレラ100% アルコール度13.5% 輸入:株式会社モトックス 購入価格:1039円色は透き通ったやや濃い紫。香りはブラックベリー、アンズジャム、シナモン、チェリーリキュール。味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に苦味と薄い酸味。香りはフルーティーだが甘ったるさとアルコールっぽさが混じって、好みが分かれそうな気配がある。味も香り同様フルーティーだがシンプルというか、単純。口当たりの渋味のアタックは悪くないが、口内では酸味の方が台頭気味にも感じられる。味はバランスに少々ブレがあるが、葡萄の感じを前面に出して飲み易さを演出しようとはしてる。香りの印象で味を引っ張り上げてる感覚もあるので、味がややシンプルなつくりなのは、香りと連動させて統一感(バランス感)をとるのに必要な工夫なのかもしれない。渋味の軸に酸味が付き従う感じで、分かり易くはあるが起伏に乏しく飽きやすい。余韻も苦味が居座る感じでスッキリしない。でもこの苦味感が乏しい起伏を補足しつつ、口内の果実感を引き留める役割を果たしてる部分もあるので、悪い事ばかりでもないか・・。パーカーポイントは価格設定と色の濃さとリキュールっぽい香りで稼いだと思しき印象。味自体の出方は結構標準的で、香りで特徴をつけた様な強引さも気になる。その香りも少々人を選ぶ要素があり、この強引さは万人には向かないんじゃないかな。(90取ったのは2004年ヴィンテージだから今回の2007年を一緒には判断できないが)まぁ全体的にはフルーティーで分かり易い味。パーカー90点経験と言っても味は普通。価格を考えれば、味を整えつつ、さらにユニークな特徴も出した面白いワインとは思える。塩系の味付けの料理が欲しいかな。チキントマト煮込みにパルメザンチーズを振ったものに合いそう。トマトを葡萄の酸味に対応させつつ、鶏とチーズの甘味と塩味の感覚で苦味に対抗する感じで。または新玉ねぎのみじん切りを混ぜたキーマカレーで酸味と苦味に全面対決させてもいい。値段相応。約1000円前後のスペインワインと考えれば、そこそこの出来。価格以上の期待をしなければ、それなりに楽しめるワインだと思う。★楽天検索 イゲルエラ★1150円以上で買うときは覚悟しておこう。
2009/05/13
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カタログギフトのもらいもの シャトー・パタッシュ・ドー2本+ソムリエナイフとフィルハーレヘンとどっちにするか迷ったが、最終的にフィルハーレヘンに 南アフリカ 西ケープ州 ステレンボッシュ地区 フィルハーレヘン・フラッグシップ2000 Vergelegen Flagship フィルハーレヘン Vergelegen カベルネソーヴィニヨン、メルロー、カベルネフラン 割合不明 フレンチオーク新樽熟成20~24ヶ月 アルコール度14.5% 輸入:三国ワイン株式会社 参考価格:7000円前後色はややくすんだ濃いどどめ色。上澄みは微妙に褐色がかった赤紫。香りはアンズ、土、杉、カカオ、プラム、パプリカ?チョコレート?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に酸味と甘味。くっ、香りが汚い・・。土系の香りに青臭い香りが重なってて優雅さを削る。それでも、味は結構良い。落ち着きつつもパワーを秘めた渋味と穏やかな果実感の主張。味だけならサンテミリオンとかのそこそこのワインと張り合えそうな勢いとバランス感。余韻も伸びてくるし、高級感もそれなりにある。喉の入り口あたりと喉の奥とで余韻の感じ方が一貫しないな。喉入口の方でアルコール感の余韻が強くて長く、厚みの感じ方がちょっとバラバラに。せっかくのパワーと勢いが分散されちゃって少々惜しい。アルコール度が高目だから、これは元々こういう仕様なんだろう。 抜栓100分程で渋味が弱まり、酸味が目立ってくる。 抜栓直後の渋味のアタックを好む人には弱体化とも感じてきそうだが こなれた味とも感じられ、熟成ワインが好きな人には悪い変化ではないと思う。やはり問題は香りだな。純粋に好みの問題だが、この土臭さと青臭さは自分には苦手で好意的評価を付けづらい。果実の甘い感じの香りも無くはないが、油粘土みたいな香りの方が勝ってしまってて品に欠ける。味は悪くないのに香りのせいで減点幅が大きく拡大。一応、南アフリカによくある土系の香りに抵抗無い人なら、ちょっと高級なボルドーワインのつもりで飲むことは十分可能。でもこの位の味ならフランスか、もしくはオーストラリアでも4000円台からザラに見つかるだろう。南アフリカワインでなければならない理由が無ければ、自分で6000も7000も出して買う意味が見えない。ただ、賞味期限は長そう。今からでも10年~20年と持ちそうな気配はあった。実際に20年も経過させたら、味は酸味基調の別のワインに変わってしまってそうではあるが。ほぼ同セパージュ、同地域でニール・エリス・カベルネ/メルローを飲んだことがあるが、印象は似たような感じ。味は価格なりに数段上だが、香りの青臭さはこの価格のワインでもあまり変わらず。多分、南アフリカの混醸赤は自分には合わないんだな。(カベルネ/メルローのMy法則にもある程度合致してるし)値段以下。取ってもせめて5000円前後位で頼む。コストパフォーマンスは良ろしくない。高級グレードの品らしいのでコスパ云々言うのは無意味なのかもしれないが、これでボルドーと張り合うには頼りなさが目立つ。★楽天検索 フィルハーレヘン フラッグシップ★
2009/05/10
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ラングドック・ルーション ヴァン・ド・ペイ・ドック ヴァルモン・ルージュ2007 Varmont Rouge ポール・マス・ワイナリー Paul Mas Winery カリニャン50% サンソー20% グルナッシュ20% メルロー10% ステンレスタンクで4ヶ月熟成 アルコール度13% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:660円色はやや濃い紫。香りはカシス、プラム、土、紫蘇、黒砂糖?味は甘味を伴う渋味。余韻に薄い渋味と苦味。うおぉ~ビックリする位の軽薄さ。香りにはフルーティーな印象があり口当たりでも一瞬存在感を出すが、口内ですぐに水の様な無機質な味に変わる。 抜栓10分程でカシス系の甘い香りよりも土の香りの方が目立ってくる。 味の幅は狭く、余韻には苦味が居座ってスッキリしない。味の付いた水みたいで、飲み応えは皆無。 30分位の時間経過でいくらか落ち着きが出てきて、気休め程度だが厚みが出てきて挽回する。 ただ、この味の質でボディーを出しても気休め以上にはならんよな。良くも悪くもこの軽さがウリなのかな?価格は安いし、軽いワインが好きな人ならこれはこれで認める部分はあるのだろう。軽い味を目指すならもうちょっと酸味の感覚を出してくれれば自分にも受け入れやすい味になっただろうが、このままだと味が平坦かつ単調過ぎて粗が目立ち、イソジン2歩手前位の味に。渋味が軽く、余韻も浅くて自分の好みと一致しない部分が大き過ぎる。水代わりのグラスワイン的扱いならまだギリ分かるが、一本通しで飲むにはパワーや特徴に欠ける飽きやすい味。shinakunさんが言うには「ブルゴーニュグラスで飲むのが美味い」とのことなのでブルグラスで飲んでみたが、香りの出方は変わらないが、苦味感が薄まった感じで飲み易さは増したとも思える。でも薄い味の質がさらに薄まったかの様にも受け取れ、「美味くなった」とまではいかないかなぁ。ヌーヴォーのつもりで出荷直後に飲めれば、果実の新鮮さを武器に多少の欠点はそこそこ押し切れたのかもしれない。イタリアワインの感覚で、トマト系の料理があれば足りない酸味感を補強する方向で働き、上手くバランスが取られるようにも期待できるかも。あとはオリーブオイルで香りと甘味を補填すれば何とかなりそう。値段以下。380~500円位で頑張ってくれ。同価格・同傾向の味ならイタリアに勝てない。600円以上出して特にこのワインを選ぶ理由が無い。★楽天検索 ヴァルモン★
2009/05/08
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ラングドック・ルーション ヴァン・ド・ペイ・ドック イル・ラ・フォルジュ・シャルドネ2005 Ile La Forge Chardonnay ドメーヌ・ポール・マス ミシェル・マス Domaine Paul Mas Michel Mas シャルドネ100% 新樽60%、ステンレスタンク40%で発酵 樽熟成6ヶ月 アルコール度13% 輸入:株式会社モトックス 購入価格:735円(1050円の見切り品30%引き)色は綺麗な金色。香りは蜂蜜、アーモンド、ライム、小麦粉?バニラ?味は甘味と苦味。余韻に薄い酸味と苦味。甘味強いなぁコレ。甘味の裏返しでか、苦味も強調されてる感じ。香りは拡がりには欠けるが、価格の割にはかなりしっかりしててシンプルかつ明快。味も甘味基調で万人向け。それはそれでバランス云々抜きにして、この甘味と苦味の強さには賛否両論。分かり易い味なので嫌いな人は少ないだろうが、酸味の感覚が置いてかれてて味が単純な感じに。価格を考えればそんな複雑さを求めるの間違いだろうし、酸味に目をつぶってこの甘味を出したのなら責められない。ただ、甘い味が苦手な人にはススメ辛い。 温度の問題も大きいかもしれない。 冷たいうちに飲めれば、まだここまで甘味ばかりを感じる事は無かったけれど 温度の上昇(グラスが結露しない位)で明らかな甘味感の暴走が始まる。香りは良いし、味も多数派向けの分かり易い味。甘味の強さの点では飲み手を選ぶ要素も無くはないが、この価格と味の安定感は魅力。合わせる料理には悩む所も有るが、素材の味を活かした様な素朴な料理でなければ多分問題無い。キャップシール頭部がコルクと張り付いてたので、噴出があったと思われる。苦味の強調感から察すると過熱変質の傾向が見られるが、ガッチリ冷やして素早く飲めば気にならないレベル。元々こういう味なのかも知れないが、それならそれで悪い事ではない。1050円なら値段以上。味は単純だが分かり易く、この香りは下手なブルゴーニュのシャルドネよりも上。今回品質が不確かとはいえ735円はお買い得だった。400cc残し位で冷蔵庫に保存し次の日(約18時間後)香りはさほど変わらず。でもリンゴみたいな香りもするかな?味は甘味がやや静まり、酸味の感覚も出てきた。温度の影響もありそうだな。やはりしっかり冷やして飲めば味のバランス感は無視して押し切れる。そういう意味で2日目でも味は衰えず。★楽天検索 イル・ラ・フォルジュ シャルドネ★
2009/05/07
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ボルドー シャトー・バビー2005 Chateau Baby シャトー・バビー メルロー40% カベルネソーヴィニヨン30% カベルネフラン30% アルコール度13.5% 輸入:株式会社モトックス 購入価格:1153円色は黒っぽい濃い紫。香りはブラックベリー、インク、プルーン、乾燥バジル?味は渋味と軽い甘味。余韻に渋味と薄い苦味。抜栓直後は甘いフルーティーな香りがしたが、これは1分で消える。その後はよくある安ボルドー的な渋味や苦味を想起させる香りに。香りの割には甘味の印象もあって味は悪くない。渋味もしっかり出せてて安ボルドーなりに主張はある。でもまぁ全体的に浅いかなー。味自体は値段なりにそこそこだが、それだけ。余韻はいくらか伸びようという気配を感じられなくもないが、アルコール感(?)による無機質な余韻であまり有り難味はない。値段以上の力は見せないし、ボルドーファン以外の人が「これはこれで悪くない」と思えるかは不明。 デキャンティングすると、鉛筆や炭の様なよりシンプルな香りに変化。 だが味は渋味が丸く和らいで、弱めの甘味感と上手く調和。 口当たりは少々弱くはなるが、全体のバランスは向上傾向。意外にこれは有り。香りはそれほどでもないが、味はまあまあ。ボルドー好きなら「ま、こんなもんかな」と、ある程度割り切って飲めるレベルの普通のワイン。渋味の抜け方次第では化けそうな部分もありそうだがその辺は期待してない。澱が結構あったので最後は注意しながら注ぎ、60cc位は残していい。値段相応。およそ標準的な1000円ボルドー。気楽に気軽に飲むボルドーワインとしてはこれで良し。十分な出来。★楽天検索 シャトー バビー★該当商品が2件あるけど、1件はヴィンテージ違いか同名の別商品かな?
2009/05/05
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鹿児島麦焼酎 己呂(きろ)28度 小正醸造株式会社 麦、麦麹 100%常圧蒸留 樫樽熟成約3年 アルコール度28% 購入価格:1480円(720ml)ボトルが琥珀色なんでそれっぽく見えるが実際は普通の薄い黄色。香りはメロン、バナナ、檜、レモンティー。【ストレート】口当たりはまったりとしてて、喉越し時で急に攻撃的に。しかし、全体はすごくまろやかで非常に飲み易い。もし余韻の苦味が皆無なら、甘さ控えめのミードのような味。【ロック】第一印象は甘い水。透明感があり、良くも悪くも焼酎って感じがしない。喉越しの薄い苦味でそれと分かる程度。【水割り】(焼酎1:水1~4位)普通の焼酎水割り。非常に飲み易くはなってるが、この焼酎の特徴と長所はあまり活かされてないな。むしろ水の質や種類によっては味を乱しかねない。とにかく味も香りも甘味感が強く出る。この甘味が飲み易さと存在感を演出する要因になってるので、これを活かすには割ったり混ぜたり変に弄らない方が良さそう。ストレートかロックがオススメ。 開栓後数日経過すると開栓直後のまろやかさが薄れ、香りも荒れ気味な気がするので 開栓直後はなるべくストレートで、経過後はロック推奨。 ただ、香りが荒れてくると味も平坦でつまらない印象に少しずつズレてくるので、 そうなった場合は水割りや炭酸水割りも選択肢としてはアリかもしれない。ツマミは素材そのものに甘味を感じる物の素朴な料理が向いてる。冷奴のポン酢がけ、醤油とオリーブオイルがけでもよし。もしくは脂の乗った魚の刺身等。今の時季なら春キャベツ炒めや塩茹でアスパラも悪くない。この甘味感と対応させるイメージで。値段相応。これはなかなか、完成度の高い味。★楽天検索 己呂 きろ★
2009/05/01
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