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もらいもの 熊本県 熊本市 瑞鷹(ずいよう)・純米酒・熊本城 瑞鷹株式会社 神力100%(精米歩合65%) 日本酒度+6 酸度1.1 アルコール度14% 参考価格:500円前後(300ml)分かり易い淡麗辛口。「味の付いた水」みたいにも感じられ、ちょいとあっさりし過ぎな部分もある。でも思ったよりも口当たりで粘性を出し、喉越しもクワッと弾けて“あっさり”なりに飲み応えをアピールしてくる。冷やで飲むよりも多少温度が上がった状態で飲むとこの傾向が顕著。あまり冷た過ぎない位で飲んだ方がもう少し「“酒”を飲む」感覚を楽しめるのかも。軽い苦味と甘味が特徴を付ける正統派純米酒。結構スッキリしてて飲み易さはある。奇をてらわない、高汎用の標準的な日本酒。ツマミは和食全般に合う。特に醤油と味噌の味と相性が良い。酢は微妙かも。むしろ素材そのものや塩のみの淡白な味の料理だと、この酒のあっさり感と平行線で上手く絡んでくれない。貝類の刺身や煮魚なら互いの味を引き立てあうように噛み合ってくれるはず。値段相応。4合瓶(720ml)換算で約1100円位だから、まぁ正直な味と質。悪い印象は無い。 熊本県 熊本市 瑞鷹(ずいよう)爽涼冷酒 瑞鷹株式会社 ニシホマレ、他(精米歩合70%) 日本酒度+6 酸度1 アルコール度13% 参考価格:389円(300ml)味は米の甘味にやや粘っこい酸味を出し、余韻では雑味満載。香りも灰や埃っぽい感じで綺麗じゃない。良くも悪くも値段なりの粗さ。日本酒好きならこれ位粗っぽい方が好感を持つ向きもあるかもしれないが、自分には安っぽさと受け取られる部分が大きい。良く言えば重みがある味とも感じられるので、これはこれで飲み応えは感じられるが、自分の好きなタイプの酒ではない。純米・熊本城とは違って酢の物とも合いそう。枝豆や冷奴の様なシンプル過ぎる味のツマミだと今度は酒がうるさく感じる。生姜を混ぜた天つゆを添えた天麩羅、または丼物など、いくらか大味な料理なら悪くない。だが、肉類とかあんまり強い味のツマミだと今度は味がバラバラになりそう。典型的な安価な本醸造系日本酒。単独ではあまり美味しくない。これを美味しく感じるには日本酒に対する好みと経験が必要と思う。値段相応。やはりこの価格帯で100円の差はデカい。純米酒とは「つくり」も「ウリ」も「役割」も違うから比較にあまり意味は無いが、質は良ろしくないな。自分なら買わない。銘酒くらぶ九州 瑞鷹セット 3150円楽天では2本とも単独の扱いは無く、ギフト用のセット販売のみ。
2009/07/31
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チリ コルチャグアヴァレー コノスル・ピノノワール・コンバージョン2008《2本目》 ConoSur PinotNoir Conversion コノスル ピノノワール100% 4~10ヶ月樽熟成 1ヶ月のステンレスタンク熟成(PDF) アルコール度14.2% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:944円ラベル画像は流用。色は透き通った紫。香りは枯葉、プラム、カシスリキュール、砂糖? 抜栓30分でプラム、グレープフルーツ、キャンディー(小梅ちゃん)、紅茶?ローリエ?味は苦味を伴う渋味と酸味。余韻に軽く酸味を伴う渋味と薄い甘味。おおおっ、美味くなってる!2月時のパワフルさを微妙に抑え、そのまま持ち前のバランスの良さで高い位置のまま維持されてる。香りも少数精鋭に絞り込まれた感じで、無駄が削ぎ落とされた様なニュアンス。口当たりでは苦味がやや目立つが、すぐに果実感がフォローして味に厚みをすら感じられてくる。余韻の粗さも2月と比べると結構大人しくなり、透明感が生まれてきて綺麗な味に。ところが味はバランス良いけど、香りは無駄が削れて“遊び”の部分が狭くなったのか、温度や時間経過等のちょっとした変化で印象が変動し落ち着いてくれない。この辺りの課題は、今後の経年変化を注視して見守っていきたいと思う。とにかくバランスが良く、濃い味でありながらクリアーな飲み口が不思議と高級感を打ち出してる。香りの動向には難点もあるが、価格を考慮すればそれでも十分なクオリティ。何度飲んでも、変なACブルなんか相手にならない高品質なピノノワールワイン。値段以上。香りにブレ幅はあるものの、味だけなら余裕で1500円以上を狙える。やはり2008年は信用できるなw。300cc強残しで冷蔵庫保存し次の日(抜栓約20時間経過)。香りは焙じ茶、甘草、デラウェア?香りは果実的なニュアンスが一線を退き、お茶みたいな葉っぱの香りが浮上。味はさほど変わらず、でも苦味感は弱まったかな?苦味が弱まって味の起伏が平坦に感じられる。その代わりに塩味に近い味が出てきて、初日とは違った味の濃さになってる。ちょっとしつこさも感じられる時もあるが、温度が上がっていくと少しずつ落ち着いてくる。温度が上がれば、甘味もいくらか復活してきてバランスを持ち直す。初日の味の方が自分は好きだが、2日目の味もそれなりに良好。2007ヴィンテージはあらかた在庫が出払ったみたいだから、これからは2008の時代w。★楽天検索 コノスル ピノ コンバージョン★
2009/07/27
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オークション入札によるボーナスポイント目当てで適当に数字入れたら勢い余ってつい落札。 ボルドー ポムロール シャトー・ラ・フルール・ペトリュス2006 Chateau La Fleur Petrus ジャン・ピエール・ムエックス社 Jean-Pierre Moueix メルロー80% カベルネフラン20% アルコール度13.5% 輸入:メルシャン株式会社 購入価格:8400円変な話だが、まさか落札できるとは思わなかったからちょっと困惑した。落札出来なくて良し、出来たら出来たでそれもまた良し、のつもりで高過ぎず安過ぎずの金額を入力したら結構絶妙なところだったようだ。しかし飲み頃が2012年以降とのことでしばらく放置確定。場合によっては人にプレゼントすることも想定しておこう。入札は8000円だが、送料と消費税込みで支払い総額は1本で9400円に。金額的にはそれでも普通に買うよりいくらかお安く購入できたわけだから後悔はしてないが、突然の出費には流石に反省w。 ボルドー サンジュリアン2級格付け シャトー・レオヴィル・バルトン1994 Chateau Leoville Barton シャトー・レオヴィル・バルトン アントニ・バルトン(?) カベルネソーヴィニヨン62% メルロー31% カベルネフラン5% プティヴェルド2% アルコール度12.5% 輸入:ジャパンインポートシステム 購入価格:6510円でもレオヴィル・バルトン1994は6200円で狙って落札。同ワインのオークションの過去の落札金額を調べたら6000円ちょっとの記録があったので、この辺がオークション価格の相場なんだろうとアタリをつけたら見事に的中。出品本数が2本だったのも功を奏したかもしれない。ポイントも使い、総額5000円の出費に抑えた。これは素直にうれしい。owl1925さんイチオシとのことで、機会を見て飲もうと思う。そしてこれら高額品2本の落札を機にダイエットと健康維持も兼ねて、しばらく酒代(というか酒量)を節約する方向に生活をコントロールしたい。正直言うと、右足の親指の根元の横部分に張りと疼きがあるので、症状だけ見れば多分痛風1~2歩手前wwただの足裏の荷重のズレによる関節痛の可能性もあるが、まぁせっかくだから節制に慣れる訓練も兼ねて。この辺である程度は制御できとかないと、最悪病院行きになりかねん。現在ワインを約2~3日に1本のペースで飲んでるが、これを夏の間だけでも3~4日に1本ペースに落として様子を窺うことにする。酒の代わりに水やお茶をガブ飲みする生活にして、代謝能力を確保しておこう。ただ何となく自分の場合つい惰性で栓を抜いてしまいそうで、どこまで実践できるかやる前から不安w
2009/07/24
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ボルドー シシェル・ルージュ2006 Sichel Rouge メゾン・シシェル社 Maison Sichel メルロー60% カベルネソーヴィニヨン40% アルコール度12.5% 輸入:株式会社ジャパンインポートシステム 購入価格:764円色は透き通った紫。香りはコーヒー、ブラックベリー、カカオ、チェリー、ビスケット?土?味は渋味と軽く苦味を伴う酸味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い甘味。面白い香りだな。苦味を連想させつつも果実感を忘れず、シンプルさと複雑さを上手く両立してる。味もバランスが良い。渋味も酸味も突出せず、綺麗に味をつくる。香りとも連動してか、この苦味が上手く働いて味を整えてくれる。ところが、余韻にも苦味が少々しつこく絡み付いて、口内が汚く感じられる。余韻までこの苦味の出方は余計だな。変に味わおうとせず、気軽にゴクゴク飲んでった方がいいのかな!?この苦味をどこまで許容できるかでこのワインへの評価が決まる。ワインの苦味に抵抗がある自分でも大丈夫だったので、多分他の人でも平気だろうと思う。値段なりに深みとかは無いが、それでも飲み易さとボリュームを両立してて完成度が高い。バロン・ド・レスタックよりは味に重みを感じられ、自分好みの味の安ボルドー。値段以上。これは十分1000円以上を狙える力を秘めている。700円台でこの出来ならかなり美味い方。★楽天検索 メゾン・シシェル★
2009/07/23
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スペイン カスティーリャ地方 ヴィノ・デ・ラ・ティエラ カスティーリョ・デ・ラ・ベレーダ・テンプラニーリョ2008 Castillo de la Vereda Tempranillo C.E.X.V.I, S.L. カベルネソーヴィニヨン100% アルコール度12% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:498円色はやや透き通った濃い紫。香りはカシス、プラム、プルーン、ガムシロップ?味は渋味と酸味。余韻に軽く苦味を伴う酸味。あまり惹かれない香りだな。ベリー系果実の香りはメインと分かるが、何かヌベっとした感じ。でも味はそこそこ標準的で悪くはない。でも凄いシンプルな味だなー。味から余韻まで一本調子で、分かり易いけど安っぽい。実際安いんだが、ベレーダ・カベルネと比べて“安っぽさの質”が大分劣る。鼻から抜けていく香りにも、妙な青臭さと甘ったるさが絡まり合って違和感を覚える。飲み応えは有って無い様なもので、余韻がまた軽薄で香りのダメそうな印象をドンドン引っ張りこんでくれる。 40分程度の時間経過で酸味にしつこさが生まれ、味のバランスが乱れまり。 こうなると出来損ないのカクテルに近い。味も香りも人工的でケミカルなニュアンスが強く、価格以下の悪印象が付きまとう。好みの問題も大きかったかもしれないが、せっかくのスペインのテンプラがこのザマなのは残念。一応トータルで判断すれば、まだ何とか値段相応。標準的なワインなりに渋味と酸味は出せていて、飲むのに抵抗を感じる程ではない。だが同じ値段ならバランスと香りの良さの分だけ、まだカベルネの方が上。ドラジェ カスティーリョ・デ・ラ・ベレーダ・テンプラニーリョ 500円自分にはオススメできません。
2009/07/20
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スペイン カスティーリャ地方 ヴィノ・デ・ラ・ティエラ カスティーリョ・デ・ラ・ベレーダ・カベルネソーヴィニヨン2008 Castillo de la Vereda CabernetSauvignon C.E.X.V.I, S.L. カベルネソーヴィニヨン100% アルコール度12% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:498円色は濃い紫。香りはカシス、プラム、ブラックベリー、ミント、胡椒(何か粉っぽい香り)?味は軽い渋味と苦味を伴う薄い甘味。余韻に軽い苦味と穏やかな酸味。いや、特に期待はしてなかったけど、やっぱりこれも軽くて薄い。香りは一般的なカベルネソーヴィニヨンから連想されるものがメイン。軽薄なりの味のバランスの良さはあって、万人向けの飲み易さはある。飲み応えは皆無だが、何も考えずに気楽に飲める味傾向は悪い事ばかりでもないか。安っぽいと言えば確かに安っぽい味だが、不味くは無い。不味くはないが、最初から“酒入り葡萄ジュース”に近いこの違和感はどうしようもない。薄い甘味が妙に後を引き、ケミカルな印象も感じる。口内が薄っぺらい苦味や不自然な甘味で覆われそうにもなり、飲み進める気をガシガシと削られる時も。「フルボディに仕上げられた」とは書いてあるが、実感としてはライト寄りのミディアム。食時時に、水代わりにガブ飲みする類の赤ワイン。スペインらしさは何となく分からんでもないが、カベルネらしさはよく分からない。500円のワインとしてはおよそ標準的な出来。裏の日本語ラベルと輸入元のサイトでは色々相性の良い料理を紹介してくれてるが、この中だと、自分が合うと言い切れるのは野菜とパエリア位かな? 豚肉や羊グリルに合わせるには流石にボリュームが足りないと思うんだが。でも塩胡椒だけの味付けならまだ分からんでもないか・・・。値段相応。「スペイン」の「カベルネ」が「500円」という3つがウリ(というかポイント)のワイン。1:「スペイン」の「カベルネ」2:「500円」の「スペイン」3:「500円」の「カベルネ」この中で2、又は3を求める人ならまぁ多分納得いくであろうボトルと思われる。ドラジェ カスティーリョ・デ・ラ・ベレーダ・カベルネソーヴィニヨン2008 500円値段相応です。500円のガブ飲み用ワインです。
2009/07/17
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スペイン カスティーリャ地方 ヴィノ・デ・ラ・ティエラ カスティーリョ・デ・ラ・ベレーダ・シャルドネ2008 Castillo de la Vereda Chardonnay C.E.X.V.I, S.L. シャルドネ100% アルコール度12% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:498円色は微妙に黄緑がかった薄い黄色。香りはリンゴ、洋梨、薄い蜂蜜、ピーナッツ?味は薄い酸味と苦味を伴う薄い甘味。余韻に薄い苦味と軽い甘味。リンゴっぽい香りから軽い味だろうと思ったら、案の定軽かった。軽いと言うより、薄い。それでもこれはこれで飲み易く、良い意味で軽薄。味はそれなりに綺麗でバランスは良く、酸味や苦味のアクセントもある。 抜栓30分程で甘味がもう少しソフトに、それでいてほんの少しだが強まってくる。 香りの微かな蜂蜜感がここで活きてくる。まぁ飲み応えはほぼ皆無。言ってしまえば水みたいな飲み口。食事時に「何かワインは」という人が、無いよりは良いかという気持ちで飲むレベル。水みたいといっても一応、香りも味も有るし、不味いこともなく悪い印象は特に無い。料理は特に選ぶ様な事も無く、良く言えば安価で高汎用・万人向け。コクやら厚みやらは期待出来ないが、食事時の水代わりとしては一定の役割を望めないことも無い。値段相応。500円弱のシャルドネとしてはおよそ想像通りの(薄い)味と(軽い)ボリューム。「価格以上の期待をしない」という前提なら、まぁまぁ悪くない。ドラジェ カスティーリョ・デ・ラ・ベレーダ・シャルドネ2008 500円楽天ではドラジェのみ。気が向いたら(味ではなく)価格と本数の調整のために選択肢の一つに入れてみようか、とは思える。
2009/07/15
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スペイン DOヴァルデペーニャス カスティージョ・ドン・ダニエル・グラン・レセルヴァ1998 Castillo Don Daniel Gran Reserva ボデガス・フェルナンド・カストロ Bodegas Fernando Castro テンプラニーリョ100% コンクリートタンク発酵 オーク樽(アメリカン70% フレンチ30%)で24ヶ月熟成 アルコール度13% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:1080円色はやや透き通った濃い目の紫。香りは薄いアンズ、白砂糖、プラム、プルーン、白胡椒 レモン?味は軽い渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味と酸味を伴う少々しつこい渋味。あ、ちょっと美味いかも。渋味が穏やかで、軽やかな酸味が飲みやすい。一瞬、南フランスのグルナッシュのイメージがよぎったが、渋味と軽い苦味が出る味構成を感じてスペインと思い直したww余韻が非常にあっさりしてて、口通りが滑らか。喉越しで多少渋味にしつこさを感じる部分はあるが、この位ならアクセントの範囲内。味自体は安目のスペインだが、香りと口当たりとで底上げが為されてて、意外に存在感が感じられる。口当たりには妙な粘っこさを感じるが、この軽やかさを考えるとボリューム感の演出としては悪くない。全体に良くも悪くも薄さが付きまとうので、薄い印象をあまり意識させない様に味を動かしている。 これもいくらか室温に馴染んでくると、味に落ち着きが出てきてバランスが固まっていく。 ちょっと温いかな?って思える位がこのシリーズのワインの適温か・・。時間経過と温度上昇で、余計な味が上手く抜けてきて、「こなれてきた味」に。ワインとしての穏やかさと静かな渋み感に、良い意味での10年熟成の価値を感じられる。同じフェルナンド・カストロのグラン・レセルヴァでも、このボトルの味の方がすごくソフトでエレガント。フィンカ・ロス・アルトスは駄目だなwww値段以上。これならなかなか良いかも。約1000円ちょっとでこのワインが存在する事の意味を理解できる。もう300円前後位は色を付けても自分なら後悔しない。300cc程残して次の日。(抜栓18時間後)香りはあまり変わらず。味は軽やかさが無くなって、ヌベっとした鈍重な感じに。初日の方が美味かったな。★楽天検索 ドン・ダニエル★
2009/07/12
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スペイン DOヴァルデペーニャス フィンカ・ロス・アルトス・グラン・レセルヴァ2000 Finca Los Altos Gran Reserva ボデガス・フェルナンド・カストロ Bodegas Fernando Castro テンプラニーリョ100% コンクリートタンク発酵 オーク樽(アメリカン70% フランス30%)で24ヶ月熟成後 コンクリタンクで最熟成し最低2年以上の瓶熟 アルコール度13% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:1080円色はやや透き通った濃い紫。香りはブラックベリー、インク、アンズ、枯葉、梨?プラム?味は渋味と苦味。余韻に苦味を伴う弱い酸味。最初に飲んだ感じでは、やはりこれも普通のスペインワイン。味や香りの傾向は先日飲んだ1997と大差無し。渋味基調で苦味を絡めた味がメインで、ベリー系果実にインクと葉っぱの香り。これも時間経過による温度上昇でまろやかに変身するのかな?1997よりも苦味の出方が顕著だが、この苦味が味の構成上どんな役目を担ってるのかが分からない。何かただ苦いだけで、下手すると味の薄っぺらさを強調する方向にしか動いてくれてない。葡萄の酸味が苦味の勢いに追いついてなくて、1997ほど綺麗な印象が持てないのが残念。 一応、抜栓30分位で多少は酸味らしき味が盛り返してバランスを取ってくる。 だが全体の印象を好転させる程の変化ではなく、普通の安いスペインワインの範囲内。 渋味との調和も上手くいかず、しつこさを感じる人もいるかもしれない。 90分程度の経過で上手い事温度が上がって、多少は苦味のシャープさが和らぐ。 それによって味はやや向上したが、香りはまだインクっぽい感じが支配的。 悪いニュアンスではないが、“酸っぱいコーヒー”みたいな味(状態)に。これも「熟成ワイン」らしさは特に無い。ただ、寿命の長そうなワインなんだとは思えた。長いと言っても、特別不味くも美味くもならず、底辺で地味な熟成をジワジワ進行させていき、最後には痩せるでも枯れるでもなく香水みたいな葡萄水に行き着くワインって感じ。まぁシンプルな味で平坦な味傾向だが、この味でもう少し果実感を出せればトーレス・サングレ・デ・トロに近い印象があるかな。そういう意味では質は安定してる(いつ飲んでも同じ味を期待出来そう)。個人的な好みの問題込みだが、美味さで言えば1997の方が上。この辺の微妙な違いは、飲んでてちょっと面白かった。それを思うと飲めて良かった、買って良かったと思えるワインにwww値段相応。グラン・レセルヴァ云々抜きにして、1000円レベルの普通のスペイン。フランスの1000円ボルドーに相当。これはこれで“価格なりの手堅さ”みたいなものを感じられなくも無い。★楽天検索 フィンカ・ロス・アルトス 2000★
2009/07/09
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最近、自分の近所でもドウシシャ系のスペインワインが出回ってるみたい。 スペイン DOヴァルデペーニャス フィンカ・ロス・アルトス・グラン・レセルヴァ1997 Finca Los Altos Gran Reserva ボデガス・フェルナンド・カストロ Bodegas Fernando Castro テンプラニーリョ100% コンクリートタンク発酵 オーク樽(アメリカン70% フレンチ30%)で24ヶ月熟成後 コンクリートタンクで最熟成し最低2年以上の瓶熟 アルコール度12.5% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:980円色はややくすんだ濃い紫。香りはブラックベリー、カシス、インク、パセリ、中濃ソース? 温度上昇?でブラックベリー、カシス、オレンジ、カラメル、インク、カカオ?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に軽い酸味と甘味を伴う苦味。う~ん…普通のスペインかな。ヴェンタ・レアルみたいに10年前後熟成のグラン・レセルヴァが1000円位で出回る事は珍しくないが、このワインもその手のよくある在庫放出系(?)スペインワインか!?12年経過の割りには何か大きな変化(違い)を感じられる事は無い。でも味自体は普通だが、余韻の軽めの酸味と甘味が浅く広く拡がり、全体はなかなか優しい味わいになっている。香りはおよそ標準的赤ワインの範疇で、突出する味覚も無くバランスは悪くない。いかにも“葡萄”って感じで分かり易い味のワイン。所々で苦味がジワリと出てきて、せっかくの味の伸びを遮り、美味さを発揮しきれない印象が。香りもどこか青臭さが抜けず、甘い果実の感覚を邪魔する時がある。それでも口当たりまでは滑らかで綺麗な味の出方なんだが、喉越しの寸前でボロが出て質は「への字型」に変動。 30~60分の放置で香りの青臭さは抜け、苦味よりも静かな甘味が強調される方向に変化。 抜栓後にしばらく置いて、室温に馴染ませてから飲んだほうがもう少し落ち着いた味を楽しめる。 最初はイマイチかと思ったが、段々美味さの片鱗を見せてくれる。 室温と言ってもこの季節の日本の室温だから、ワイン温度は最低でも21℃以上はあるかな?抜栓してすぐの赤ワインの一般的飲み頃温度だと、“普通”以上の印象を持ち辛い。苦味を連想する香りが際立ち、味は渋味と酸味に軽い苦味が付いて回る普通のスペインワインに。時間経過(と言うより温度上昇)で味にコクが出てくる感じで、そうなると多少は有り難味も感じられてくる。「熟成ワイン」というよりも「落ち着いた味のスペインワイン」という位置づけで飲めれば、特に不満は無い。値段相応。だが通常よりも高めの温度でゆっくり飲めれば、十分値段以上に楽しめる。97年ヴィンテージという付加価値を考えれば、1200円位までなら、スペインワインが好きな人なら結構気に入るんじゃないかと思う。★楽天検索 フィンカ ロス アルトス 1997★
2009/07/07
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スペイン DOイエクラ ヘクラ・モナストレル2004 Hecula Monastrell ボデガス・カスターニョ Bodegas Catano モナストレル(ムールヴェドル)100% ステンレスタンク50% フレンチオーク樽50%で熟成 アルコール度14.5% 輸入:株式会社アグリ 購入価格:1184円色は濃い紫。香りはブラックベリー、ラムネ、インク、オレンジ、クローブ?八角?味は酸味と苦味を伴う渋味。余韻に苦味と薄い甘味。コルクの染みが長かったので、何かしら乾燥やら高温やらに晒された経験があるかも。苦い感じの香りに甘酸っぱさとユニークな部類のスパイス香が混じった香り。酸味が目立つ味。渋味はさほど出ず、時に苦味が優位に立つことがあるが、結構あっさりした味。高めのアルコール度数だが、余韻の伸びはそこそこで甘味の強調演出に留まる。アルコール度数の特徴というか、役割(意味)がよく分からない。味は普通で香りも普通、となれば余韻をジンジンと主張させるのがこういう高アルコールタイプのワインだと思ったが、これは酸味を主軸とした普通のワイン。苦味も特に出しゃばらず、バランスは悪くないがウリがよく分からない。価格相応の標準的なスペインワイン。“モナストレルのワイン”というちょっとした珍しさを考えれば、それなりに価値を見出せるかもしれない。多少は経年で落ち着いちゃった部分も有ったのかな?値段相応。1200円前後の普通のスペインワイン。パーカー91点云々というのは考えなくて良い。★楽天検索 ヘクラ モナストレル★
2009/07/06
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ボルドー メドック レ・ヴュー・コロンビエ1999 Les Vieux Colombiers レ・ヴィニュロンズ・ドゥニ-メドック(ユニ-メドック) Les Vignerons d'Uni-Medoc カベルネソーヴィニヨン、メルロー、カベルネフラン、割合不明(カベソ50% メルロー50%?) 非樽熟成 アルコール度12.5% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:1280円裏のフランス語ラベルにはCepage:Cabernet-Sauvignon,Mrlot,Cabernet-Franc.と記載されているが、公式サイトでは畑はカベルネソーヴィニヨンとメルローのみ。カベルネフランの出所は何処なんだろう?輸入元のサイトだとカベルネフランではなくプチヴェルドが混じってるしwwwユニ-メドックの組合の生産者同士で葡萄を回しあってるとか、そういうことか?色は透き通った濃いどどめ色。上澄みがやや褐変気味。香りは杉、プラム、インク、湿った土、カカオ、セロリ? 抜栓90~100分強でアンズ、べっこう飴、奈良漬?の様なニュアンスも伴ってくる。味は苦味と薄く渋味を伴う酸味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。経年相応に果実っぽさはかなり弱まり、土や木の香りが主になっている。口通りはスムースで悪くないが、全体に苦味が目立つ様になっているのが気になるかな。渋味はほぼ抜けきって、それなりに飲み易くなっている。香りイメージと味イメージが一致してる感じで、苦味は目立つが、それ程悪い印象にはなってない。その苦味もグレープフルーツの皮の様な「酸味と一体になった苦味」で、葡萄とは違うが何とか果実感は残してる。まあ、一歩間違えればコーヒーっぽい“苦い水”にもなりうる危うさもある。少なくとも温度が低めだと香りや酸味を感じ辛くなり、苦味が過度に出る傾向に。ワイン自体の力も大分弱ってきてるので、周囲の環境にも敏感になってるかもしれない。この価格のボルドー相応の熟成ギリギリのラインか!? 抜栓1時間で余韻の酸味の主張がちょっと強まる。 経年の割りには厚みを出してくるが、全体のバランスを考えると“しつこい”とも感じられるかも。 でも抜栓90分を越えてくると、香りの質が微妙にランクアップ。 甘酸っぱい香りが出始め、それに伴い味も全体の酸味に落ち着きが生まれて、 ここにきて“熟成ワインらしさ”を発揮してくる。 こうなると結構美味しく思えてくるな。結構良いかも。古酒領域ワインにある程度理解があれば、そこそこ納得の味。本来はリリース後2~3年位で飲む類のワインなんだと思うが、今はタンニンも果実感も大部分が抜けて、味よりも色合いとボディの滑らかさを楽しむためのワインに。抜栓90分以降からなら味もいくらか向上してきて、意外に底力を見せてくれる。値段相応。時間経過後なら1500円弱位の力を見せない事も無いが、総合的には10年弱経過の普通のメドックワイン。分かってて飲む分には味はそれなりだが、瓶差による品質のブレ幅が大きく出る恐れも有り。粉の様な澱が発生中なので静かに注ぎ、50cc以上は残してよい。★楽天検索 ヴュー・コロンビエ★
2009/07/05
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もらいもの 今年の1月下旬に母の知人からオーストラリアからの土産で頂いたワイン オーストラリア 西オーストラリア州 マーガレット・リバー マーガレット・リバー・ソーヴィニヨンブラン・セミヨン2006 Margaret River SauvignonBlanc Semillon エヴァンズ・アンド・テイト Evans & Tate ソーヴィニヨンブラン、セミヨン、割合不明 アルコール度12.5% 輸入:----- 参考価格:当時で約1500円前後?(約17オーストラリアドル弱位らしい) 色は薄めの黄緑。香りはレモン、グレープフルーツ、ローリエ? 開栓1時間でグレープフルーツ、メロン、リンゴ。味は酸味と苦味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。 開栓1時間で酸味と苦味を伴う甘味。余韻に苦味と甘味。香りは柑橘系果実にハーブっぽい香りが出る。味はレモンっぽいシンプルさで時に苦味が目立つが、全体的にはスッキリしてる。 開栓1時間で味も香りもノッて膨らみが出てきて、甘味のニュアンスも生まれてくる。 キツめの酸と苦味の中で生まれた甘味感が綺麗に感じられ、バランスが大きく底上げされる。シンプルな味といっても、最初の酸味と苦味が強く少々キツく感じられ気味。人によってはフルーティーでミネラリーと受け取る向きもあるかもしれないが、変に特徴を出そうとして白ワインとしての汎用性を崩してるところがある。 温度上昇で香りにセロリとかキュウリとかみたいな青臭さが強まって、ちょっと汚い。 この香りが苦味を引っ張ってきて、味のバランスも乱れてくる。 10℃弱位の冷温キープ必須。総合的には味がシンプルすぎて面白みに欠けるかな。それでも最初から開栓1時間後の味ならまだそこそこイけそうなんだが、全体を通して味が苦味に大きく偏る時もあって安定感と汎用性には乏しい。17オーストラリアドル弱では値段以下。(1Aドル76円換算で約1300円)これなら地域は違うがデ・ボルトリ・db・セミヨン・シャルドネの方がコスパは明らかに上。値段なりに味の厚みはこちらのワインが上だが、そのためだけに日本円で600円以上も上乗せでは話にならない。★楽天検索 エヴァン アンド テイト★楽天では今回もらったワインの扱いは無し。同メーカーで他のボトルは安くても2500円以上なので、もし自分で買ってたら豪快に自爆するところだった。この質では2000円以上は出せない(赤は知らんが)。土産でもらってよかった。
2009/07/03
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昨日バーボンを飲んだのには理由がある。この酒を飲む為に味覚と心の準備をしておきたかったからだ。 アメリカ ケンタッキー州 クレアモント地区 ノブ・クリーク9年 Knob Creek ノブ・クリーク・ディスティラリー モルト、グレーン アルコール度50% 輸入:野村ユニソン株式会社 購入価格:2560円おお、これは綺麗な香り。今までに感じた事のない香りのバーボン。香りはヒノキ、バニラ、ミント、シナモン、溶かしバター、炭、松ヤニ?【ストレート】微妙にモッタリした口当たり。穏やかな甘味が拡がって余韻にも甘味が残り、非常に優しい味わいに。木やミントの香りのニュアンスが苦味感を演出し、甘味にもアクセントをつけて完成度を高めてくる。一言で言えば、木とバターの香りがするチョイ苦の蜂蜜。【ロック】うわ、【ストレート】時の苦味が豪快に反乱して、甘味がズタズタにされていく。香りも弱まり、焦がし砂糖水のようなシンプルな香りに。バーボン好きにとってはこれ位ヤンチャしてる方が飲み応えを感じる人もいるかもしれないが、自分には長所を殺してるだけで好きな味ではない。【水割り】(酒1:水0.1~3)(氷無し)水10%だと、ちょっと香りが出るが強めの苦味も生まれる。【ロック】時の1歩手前か!?1:1だと香りは薄れるが味は普通。ただ、余韻がキャラメルの様に変わり、味に少しずつ優しさが戻ってきた。1:3ではちょっと味も香りも頼りないな。普通の水割り。そこで氷有りで1:1で水割りをすると、キャラメルティーの様な味ですごく飲み易くなった。香りはやはり分単位で弱ってくるが、【ストレート】時とはまた違った一面を見れて楽しい。氷が過度に溶けた後や割り水の量を増やすと、普通の水割り化。氷無しよりはマシだが魅力が減る。美味いなぁコレ。ボトルから漂うバニラ系の濃厚な香りと蜂蜜の様な味は自分の今までのバーボン観に新しい風を吹かせてくれた。ストレートはかなり良かったが、ロックだと全然駄目で苦いだけのウィスキーに。水割りは氷を入れてトゥワイスアップで飲むと、キャラメル的な味と余韻で面白い。ストレートか氷入りトゥワイスアップがオススメ。氷有りで1:1の水割り特有の現象が非常に興味深いな。温度の問題が大きいのかもしれないが、丁度良い割合というのが正確には酒1:水1強の辺りなのかも。欠点を言えば、ボトルの口(首?)の形状がやや特殊でグラスに注ぎ辛いところか。角度に気をつけて勢いを付ければ何とかなるかな・・。これも開栓後の時間経過で香りが多少荒れてくるのだろうか!?値段相応。バーボンにはこういうのも有るのか。掲示板で薦めて頂いたFourRosesさん、新しい発見を有難うございました。何というか「バーボンが好きです」という人に対して「バーボン苦手」と言う自分もたいがいだが、「バーボン苦手です」という人に「ノブ・クリーク美味しいよ」とバーボンを勧めてくるFourRosesさんも結構なツワモノだなぁと笑ってしまった。自分もタンカレーやゴードンを飲んでジンが苦手になった人にボンベイ・サファイアを薦めることがあるが、多分こういう感覚なんだろうなぁw。★楽天検索 ノブ・クリーク★
2009/07/01
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