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ぼくが医者ならお客様にお話ししたいこと。そのまま書いてくれている本に出会いました。岡本裕著「9割の病気は自分で治せる」身体均整師の立場からは言えないことを、分かりやすく書いて下さっています。では逆に、身体均整師の立場から言えることって?身体均整師は、言い換えれば「重心鑑定士」であり「重力線調律師」です。その人の体の中で、いちばん使う部分に重心が集まります。そのままの状態が長く続くと、重心と重心を支える点(主に足裏のどこか)を結んだライン(重力線)が疲れてしまいます。それを整えるのが仕事。例えば現代人は頭(前頭葉)の使いすぎにより、おでこ側に重心が集まりやすい。長引くとうつむき加減になって、重たい頭をつま先で支えなければなりません。おでことつま先を結ぶライン上、最もがんばったところが凝ったり痛んだり。胃がいちばんがんばっているかもしれませんし、膝や歯かもしれません。内科、整形外科、歯科etc.それぞれのお医者さんで異常がなかったら、一度あなたの重力線を探して、整えてみるとよいかもしれませんよ。身体均整師は別名「ボディ・デザイナー」とも呼ばれます。重力線上にある下がった肩を上げたり、骨盤を閉めたりするからです。「重心マイスター」「重心ソムリエ」でもいいかも。。って、ややこしくなりそうなので、この辺で。
2010年04月30日
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上海万博がもうじきですね。その上海から北西に向かって、列車でちょうど一晩。青年海外協力隊員として、ぼくが2年を過ごした河南省開封市があります。25歳のとき、主に高校生対象の開封市体育運動学校に、レスリングコーチとして赴任しました。学校にはレスリング以外にも陸上、水泳、器械体操、サッカーなど、いろいろな種目のチームがあります。午前は高校生としての授業、午後はそれぞれのチームに分かれて練習。試合成績のよい子は省、そして国の体育学校へと進んでいくシステムなのです。めずらしい日本人コーチのもとへは、競技や男女関係なく、生徒がよく遊びに来ます。彼らのおかげで、徐々に中国語が上達しつつも、着任してまだ2ヶ月ほどしか経っていないある日のこと。親しくなった水泳女子チームの一人が、チームメイトの子を連れてきました。「先生、このヤン・ダン(仮名)が、レスリングのユー・シン・ホワ(仮名)のこと好きなんだけど、彼がこの子のこと、どう思っているか、それとなく訊いてきて下さい」「ポケット中国語会話」を、まさにポケットに忍ばせているレベルのぼくに、なんてハードルの高い頼み事をするんだこいつは。。。でもこの状況、青春学園ドラマみたいでいいかもしれないと、あっさり引き受けてしまいました。ユー・シン・ホワは、「少林寺木人拳」に出ていた二十歳前後のジャッキー・チェンに似て、かっこいい男子。レスリングチーム練習前のひととき、彼に、「ユエン・ダンって知ってるかい?」「…知ってる」「どう思う?」「どうって…まあまあかな」全然‘それとなく’ではなく、直球ポケット中国語会話。そばで聞いていた勘のいい、ちゃかし屋の男子アル・ポン(本名)が「先生、それユエン・ダンじゃなくて、ヤン・ダンじゃないの?」ユエン・ダン(元旦)。ポケット中国語会話、反復練習の成果が裏目に出てしまった。。。中国では春節(旧暦の正月)を盛大に祝うので、1月1日は割と地味。その意味での「まあまあ」だったのでしょう。アル・ポンがいなければ、ヤン・ダンに「彼、まあまあって言ってたから、がんばってみたら」などと、いらぬアドバイスをするところでした。とはいえ、ぼくをネタに笑いをとったアル・ポンは、その後のスパーリングも延々、ぼくと楽しむことに(大人げない)。生徒達の中にはその後、上海で働いている子もいると、風の便りに聞きました。ヤン・ダンも願い叶って、素敵な彼を見つけたはず。二人で万博、観に行けていたらいいな。~中国滞在記「恋はみずいろ編」改め「元旦編」終わり。次回「コップ編」はいずれまた~
2010年04月23日
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NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」、放映中ですね。水木しげるさんの描いた妖怪図鑑を、小学生の頃に3冊持っていました。「妖怪なんでも入門」「妖怪世界編入門」「妖怪100物語」。それぞれ100人(?)くらいずつ載っていた妖怪の名前を、全部言えました。そういう経験、誰にでもあると思います。DD51とかキハ65とか、やたら詳しい鉄道ファンの友達とか、周りにいたし。レスリング技や均整技も、覚えは早いほうです。好きなことなら自然に覚えてしまう。覚えが悪かったベスト1には、20歳の頃アルバイトで経験した窓ガラス清掃が、いつも頭に浮かびます。当時、千代田線赤坂駅の上にある18階建てビル、赤坂ツインタワーを5、6名で担当していました。今日は東側、明日は西側と順番に、ゴンドラで屋上から降りながら、窓ガラスを磨いていくのです。スクイジーと呼ばれるハンドワイパーと、洗剤液を浸したウォッシャーを左右の手にそれぞれ持ち、それこそワイパーのように両手を動かし、ウォッシャーで窓をぬらすと同時にスクイジーでかきとって(かっぱいで)いきます。 窓の構造のせいにするわけではありませんが(いや、しますが)、ツインタワーは、外壁から50cmくらい奥まったところに窓があり、さらにゴンドラは外壁から20cmくらい離れて降りていきます。支給されたSサイズの作業服でさえ袖が余ってしまうぼくのリーチでは、窓に手が届くギリギリいっぱい。つま先立ちでプルプルしながら身を乗り出さないと、スクイジーが窓まで届きません。ゴンドラには4人1列で窓に向かって並びます。降りる速度に合わせて全員で同時にかっぱいで、下まで行くと、今度は上がりながら、やり残したところをちょちょっと手直ししていきます。通常は。他の3人が涼しげな顔で、窓に少し残った水滴をタオルでササッと拭ったり、何もせずに休憩している横で、ぼくだけ手直しというよりは、やり直し。4人のうち1人だけ、必死の形相で磨き直しながら窓の外を上がっていく姿が、内側のオフィスから丸見えだったことでしょう。その後は、よほど人数が足りないとき以外、通行人がゴンドラの真下に入らないようにする、見張り役専門に。。ミケランジェロは、本職が彫刻家でありながら、時の権力者により、礼拝堂の壁画や天井画を描く不本意な仕事を命ぜられました。技法も分からず、体が変形するほど天井を見上げ続けなければならない過酷な状況の中で、後世に残る名作を完成させたそうです。完成後のビジョンを鮮明に描ける能力がすぐれていれば、好きなことではなくても、専門外であっても結果を出せると、齋藤孝さんが解説していました。スクイジーのゴムが減っているせいにしようとしても、うまい先輩は、すり減って角の丸くなったゴムのまま、ピカピカに磨き上げてしまいます。ゴムやリーチに意識を向けず、窓ガラスがピカピカになったビジョンを描いていたら、そこに至るにはどうすればよいか、見えたのかもしれません。妖怪100物語の懸賞で当たった101話目「べとべとさん」サイン入り色紙は、今でも持っています。102話目は、自分で描いてみようかな。齋藤孝著「天才になる瞬間」
2010年04月16日
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おだやかな顔の老犬。人間に換算しなければ、本当は自分よりずっと年下なはずなのに、つい尊敬してしまいそうになります。生きた時間の長さは関係なく、自分の人生(犬生)からどれだけのことを学んだか。おだやか顔以降の均整師なら、もはや無言で握手か何かするだけで、すべて解決かもしれません。それも素敵。今はまだ「ほら、足首がやわらかくなったら、肩が…ねっ!」「骨盤がこうなっているから…ほら!鼻…どうですか?」と、お客様と、人体のしくみについて感動を分かち合いながら、ガツガツいきたいです。ゆったりぐっすり受けたい方や、受けたい気分の日には、静かに、見た目おだやか顔で施術させていただいていますので、念のため。
2010年04月09日
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週1回の古武術稽古会(この日は剣術)が終わった夜、よく地元のジョナサンで晩ごはんを食べています。ここ1年くらいパスタを食べてないかも、と思って先日、セブンイレブンのミートソーススパゲッティを試してみたらけっこうおいしい。ジョナサンでは「キャベツとモッツァレラのトマトスパゲッティ」を注文してみました。案内された禁煙席。となりのテーブルでは、大学生と思われる女の子がひとり、英語のテキストを広げて勉強中。しばらくしてその子の携帯に彼氏から着信あり。ヒソヒソ声で周りに気を遣いながら、「今、ジョナサンで勉強してる。すっごくパスタが食べたくなってきてるけど、ドリンクバーだけで我慢してるよ。」確かにテーブルにはキャロット系野菜ジュースのみ。ピザとかジャンボベイクドポテトとかどっさり並んでいたら、なんとか彼氏に伝えてあげようと思ったのに。指先でテーブル叩いて「トン・トン・ツー…ジ・ャ・ン・ボ・ベ・イ・ク・ド・ポ・テ・ト」。…って、そんなことより、となりでパスタ、食べにくい。。携帯着信後に注文しなくてよかった。当てつけにパスタ頼んだみたいになるところだった。いや、もしそうでもきっと、平成パスタ侍の信念は曲げられない。しっかり大盛り頼みます…いや、頼むでござる。あ、来た来たトマトスパ。グッドです。副流煙ならぬ、副流パスタ湯気が、女子のほうへ行きませんように…いや、行きませぬよう。
2010年04月02日
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