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2013年10月10日

日當山醸造「荒濾過日當山」

カテゴリ：焼酎類感想

昨日に引き続き今日もまた「残暑」って感じの一日。
で、普通に晩飯前の一走りには行ってきたのだが、今日は是非とも新しい焼酎を開けざるを得ない状況なので、その話題をメインに……。

さて、先々月、先月と2本ずつしか開栓しなかった関係で、昨日の時点で開栓中焼酎置き場から開栓中芋焼酎が皆無な状況になった。これはマズい。「よーしパパ、お手軽にビールでも買ってきて飲んじゃうぞー」とばかりに、美味しくて栄養満点でその分お高いビールに手を出したら破滅が待っているぅっ！

これは早急に芋焼酎を用意しなければならないっ！
……つーことで、在庫の中から何本か選定した内の一本を今日は開栓する。

本日の一本は日當山醸造の「荒濾過日當山」。これは最近では頻繁に通っているが、購入当時には散歩と称して気まぐれで行った家から徒歩で30分程度の駅前アーケードにある酒屋で900ml瓶を998円で購入したもの。荒濾過シリーズでは6種類目になる。

「荒濾過日當山」は黄金千貫を白麹で醸した焼酎と、黒麹で仕込んだ焼酎をブレンドしたものらしい。これまで荒濾過シリーズは出来る限り、対応する荒濾過でない通常の品と続け様に試せるように準備してきたが、これは無理……つーことで、単独で味見。もっとも「紅さつま仕込み日當山」や「アサヒ黒」は試したので、後は白麹仕込みの「アサヒ」位は試してみたかったのだが、私の行動範囲ではこれまで入手できていないので諦めた。

さて、初日の今日は何時も通りにまずはロックで……。

グラスを口に近づけると、ねっとり系に近いが比較的軽く甘い芋焼酎らしい香りと香ばし系の香りが入り交じって鼻孔に入ってくる。いかにも標準的な芋焼酎という感じだ。

後味は主に雑味っぽいと言うかスパイシーな何かというか、黒麹仕込みの焼酎で時折感じる類いの味わいが舌に残る印象。これは結構珍しい感覚だ——飲み込むと直ぐに消える感じのものが多いと感じる。

次は6:4のお湯割で一杯。
香りからねっとり感が薄れ、それでも芋焼酎らしい軽く甘く香ばしい感じの香りが感じられる。

口当たりは相変わらず甘く感じるが、お湯割では口に含んだ瞬間から辛口な雰囲気も感じられる。後味はロックで飲んだ時に比べるとあっさりした感じだが、飲み込んだときに喉を中心に体が温まる感じが中々に良い。

最後は6:4で割水しておいた物をレンチンして……。割水したのが晩飯前の一走りの前なので前割っていう程前でもないが、愛さえあれば関係ないよね！

ここまでロック、お湯割と飲んで来た結果か、感覚が色々と鈍くなっている面があることは否めないが、お湯割とレンチンは完全に相似。強いて挙げるなら、レンチンの方が口当たりの甘さが控え目で、より辛口な印象のような気もするが、酔い具合いやこの焼酎の味に対する慣れの影響はかなりあると思う。

同メーカーの「アサヒ黒」は比較的最近まで飲んでいたのでそこそこ印象に残っているが、本日開栓した「荒濾過日當山」はその「アサヒ黒」と似通った雰囲気を持っている。一方、「荒濾過だからこんな風味！」というような特殊な雰囲気はない。つまりこれは普通の芋焼酎だ。複数の酒造メーカーによる共同企画で販売された物なので、価格も統一されていて廉価。私の行動範囲では「アサヒ黒」より安かったことを考慮に入れると、「日當山醸造の焼酎から敢えて選ぶならコレだ」と言っても良い感じだ。