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2014年01月23日

オガタマ酒造「鉄幹黒」

カテゴリ：焼酎類感想

今日は休養日でネタが無い。
つーことで、数日前に開栓した焼酎の感想を記録しておくことにする。

今回取り上げるのはオガタマ酒造の「鉄幹黒」。黄金千貫を黒麹で醸し常圧蒸留で造られる芋焼酎で、伝統的な甕壷仕込みのオーソドックスなもの。先日開けた「鉄幹」とは麹に黒麹を使っていることが主な差異となっている。

開栓するとねっとり系の中にほんのりと香ばしい雰囲気が隠れていて中々良い。

さて、初日の今日は何時も通りに、まずはロックで一杯。

軽快で甘い口当たりに、香ばし系の含み香。喉を通過する時に鼻にやや青く爽やかな感じの不思議な香りを感じる。白麹の鉄幹と比べると甘みもほろ苦さもはっきりとした印象で、ロックで飲むならこの鉄幹黒の方が旨さがわかりやすい印象。
後味はややベタッとした甘さを想起させるような癖(？)的なものが多少あるが、それがすっと引く感じ。言葉にすると微妙だが、全体的には甘い筈の味わいから甘みを仄かに感じる程度まで軽くしたような不思議な印象になっている。

続けて6:4のお湯割で一杯。

漂う香りにはややアルコールっぽい(？)感じがあるが、それはクンカクンカしなければ気付かない程度のもので、全般的にはお湯割らしく非常に軽く甘い香り。口に含むとはっきり甘い口当たりに、少しベタッとした感じのコテコテの旨味。悪くはないが、お湯割で飲むなら白麹の鉄幹の方が好ましいか？　あるいは5:5とか薄めに割るなら、こっちか？

最後は昨日から6:4で割水しておいたものをレンチンして……。

口に含むと仄かに甘い味わいで、お湯割の時よりはあっさりとした旨味。後味には旨味主体の余韻が長めに残る印象。この焼酎の場合、お湯割よりもレンチンしたものの方がバランスが取れているように思える。

追記) 鉄幹シリーズに貼られているラベルに共通して書かれているのが、5:5で前割して燗をつけるのがオススメ！　という文句。なので、5:5で前割しておいてレンチンというのを試してみた。これも中々良い。6:4に比べても覿面に薄くなった印象はなく、芋焼酎らしい旨味をじっくり味わうに丁度良い味わいが楽しめる。鉄幹シリーズは5:5で割った時に楽しめるように色々なバランスが取られているのかも知れない。(2014-01-30)

ロック、お湯割、レンチンという順番で飲んだので、次回はレンチンからで試して、レンチンとお湯割の序列を考えよう。

追記) コテコテの旨さが欲しければお湯割、あっさりした旨さが欲しければレンチンと飲み分けるのが良いようだ。これらに甲乙は付け難く、純粋に気分の問題だが、敢えて選ぶなら私の好みはレンチンした方。
——いずれにせよ白麹版の「鉄幹」よりこの「鉄幹黒」の方が潰しが効く印象で、幅広く楽しめる。(2014-01-25)