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2015年02月26日

中村酒造場「黒こうじ玉露」

カテゴリ：焼酎類感想

今日は雨でお散歩部活動が捗らないので、開栓中焼酎置き場の寂寥感も鑑みつつ、最近新しく開栓した焼酎について記すことにする。

つーことで、本日取り上げる一本は中村酒造場の「黒こうじ玉露」。「なかむら」で有名な中村酒造場のレギュラー酒の内の黒麹仕込みの製品であり、値段的には手頃だが、同蔵らしくこの製品もやはり手造りされているそうだ。これは900ml瓶を8%の消費税込みで1059円で購入しておいたものだ。

開栓時、ねっとり濃厚な甘い芋焼酎の香りが非常に期待できる雰囲気を醸し出している。

さて初日は何時も通りにロックで一杯。

ロックグラスからは軽やかに甘く、微かに香ばしさもある芋焼酎らしい香りが感じられる。

口に含むと柔らかな口当たりでまろやかに甘い。含み香には香ばしさもあり、微かにほろ苦さもあるが、舌で感じる味も口の中に広がる風味も何もかもが全面的に甘い印象。そしてそれが濃い。しかしくどく感じるような甘さではない。また後味には若干の旨味も感じられるが、さっぱりあっさりとした甘みがすっと引くという感覚の方が近い。珍しい印象だが、「この焼酎、良いヤツなんじゃないか？」と共感が得られる飲みやすさだ。

ロックで飲んだのとは日を変えて6:4のお湯割を試してみた。

グラスを口に近づけた時に感じたのは旨み系の甘い香り。

口に含むと柔らかでトロッとした口当たり。味の第一印象ではやはり甘さが目立つが、ロックの時には非常に弱かったほろ苦さが良い感じに主張している。非常にバランスの取れた味わいで旨い。芋焼酎をお湯割りで飲む喜びってのはこうだな！　という正にその感覚が楽しめる。

香りは相当控え目であるように感じられる。

口当たりは非常に軽快で淡い甘さという印象で、「芋焼酎じゃ！　どやぁっ！」という感じが引っ込んでしまったか？　と、一瞬錯覚するが、含み香などにはしっかり芋焼酎らしさが残っている。これはこれで旨いが、個人的にはお湯割の方が味わいがストレートに感じられて好ましい。