リカーの海にちょっと漬かってくる

リカーの海にちょっと漬かってくる

2016年08月09日
XML
カテゴリ: 焼酎類感想
本日はとある人物の一周忌法要ということで、本当は故人と飲みたかった森伊蔵を開け、参加者と一緒に飲むことにした。

森伊蔵は言わずとしれた「プレミア」焼酎である。黄金千貫を白麹で仕込み常圧蒸留で原酒が作られるオーソドックスな芋焼酎だ。仕込には甕を用いるが、標準型森伊蔵原酒の貯蔵にはステンレスタンクを使っていると言われている。

今回開けた物は最寄りの百貨店で定期的に籤引きで定価販売しているものを申し込み、めでたく当選して購入したもので、720ml瓶を2775円で購入したもの。件の故人がいよいよ余命を意識しながら生きている状況になるまでは一升瓶の抽選に申し込んでいたのだが何年もの間当選したことはなかったのだが、何とか一緒に飲んでみたいということで、より当たり易いと言われている720ml瓶に申し込んだら半年も待たずに当選した。が、残念ながら、それは間に合わなかったという経緯がある。

栓を開けて瓶の口から直接確かめると、普通のちゃんと芋焼酎らしい柔らかく甘い香りがしっかりと感じられる。時折見られる「芋焼酎らしくない」というような説を信じて、芋焼酎らしさのない芋焼酎という存在に高い金を払うことに懐疑的だった私だが、ちゃんと芋焼酎らしいものだと判ったので、逆に期待が高まる。

初日なので何時も通りにロックで一杯。

グラスを口に近付けた時に感じる香りも、ちゃんと芋焼酎らしさのある淡い甘い香りで、悪くない。

口に含むとまろやかで味わいの濃い芋焼酎らしい甘みが感じられる。濃い印象の味わいだが、白麹仕込みらしく切れは良く、飲み込んだ後に口の中に長く余韻が残るタイプではないようだ。

ちゃんと旨い芋焼酎だ。

正直に言えば、実際に飲むまで「高い割に残念なやつだった」という結論になるのではないかと斜に構えていたのだが、芋焼酎の王道を行っているタイプのきっちり旨い焼酎であって、値段と入手性の悪さ以外には文句の付けようがなかった。安かったら安いで、更に入手性が悪くなるだろうし、それ以上に転売業者(間違いなく反社会的組織)が美味しく使うことになるだろうし、何より製造元がそれを良い物だと信じて良い値段で売ることに文句を付けるのは筋が違うものな!



ちなみに今回はおみやげとして持って行った先で飲んだので、お湯割他での飲み方は試していない。残念!

追記) この後、何度か抽選で当選して購入できたので、改めて過去の他の焼酎と同じ条件で試してみた。ロックでの感想はこの日の感想から変わりなく、やはり旨い。

6:4のお湯割りでは、ロックの時よりもはっきりとした甘い香り。癖のない素直に甘い香りだ。口に含んだ時の第一印象も、はっきりとした甘さ。そして、軽いほろ苦さが感じられる。含み香にはかすかな香ばしさもあり、お湯割りも旨い。後味はロックの時の印象と同じで、すっと引く印象でくどさはかけらもない。

前日の内に6:4で割水したものをレンチンして試してみた。口に含む前に感じた香りはお湯割りの時よりも淡く、若干の香ばしさが感じられる。口に含んだ時の印象は、淡い甘さ。淡い。お湯割りの時よりも上品な印象だが、これはお湯割りの時と若干濃度が違っているだけの可能性もあるし、この淡さも悪くない。そして、やはり軽いほろ苦さも感じられるし、含み香に微かな香ばしさもある。総じてお湯割りの時の印象と似ている。若干の印象の差は、微妙な濃度差の影響という気がする。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年04月28日 22時14分23秒
コメントを書く
[焼酎類感想] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

カレンダー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

お散歩部

(615)

誰得記録

(828)

DQ

(1293)

自作果実酒

(99)

焼酎類感想

(145)

その他酒類感想

(44)

旬食材

(24)

ドヤ記録

(73)

PC関連

(236)

雑記

(941)

歯歯歯

(163)

Python

(83)

Web

(39)

コメント新着

蒼太郎@ はじめまして。 はじめまして、まるるrさん。 果実酒につ…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: