「卒業」の花嫁略奪が果たせなかった僕は、次に「華麗なるギャツビー」の世界に‘憧憬’の対象を移動します。
‘金持ち’のもとへ去った恋人に、一念発起‘成り上がって’派手な再会をしてみせる。
何かの話に似てますよね。
尾崎紅葉・作「金色夜叉」の続きのような話です。
「金色夜叉」って知ってますか?
「宮さん、今月今夜のこの月を、きっと僕の涙で曇らせてみせる…」って有名な明治時代の流行小説なのですが。
貧乏書生の寛一は、最愛の恋人お宮を金持ちに取られてしまう。
復讐心に燃えた寛一は金貸しになり、成功し、お宮に再会をする。
物語はここで終わってしまいます。
なぜなら、作者の尾崎紅葉がここまで書いて死んでしまったから。
小説家志望だった僕は、この続きを書いてみたいと思ってました。
ところがこの作品を知り、なんだこれでいいじゃん、って思ったわけです。
洋を隔ててまさにこの続きのような話だったからです。
作品自体の評価はこの際おいといて(ちょっとラストがあれじゃあね)、僕の心に残ってしまったのはこの物語の‘シチュエーション’。
金がないという理由で別れた彼女を見返すために、臥薪嘗胆努力してサクセスを奪取。
そして再会…
あとはどうなるのか…
愛を勝ち取るのか、むなしさが残るのか…
恋人に振られたときに思わず食いつきたくなる‘ロマン’ですよね。
結局、現実の僕はサクセスすることもなく(その前に、サクセスのための努力もたいしてしてないのですが)再会も当然果たせませんでした。
過去形で書いちゃってるのはあきらめたってことか?
夢は夢のままセピア色に染まって、いつしかアルバムの端っこに追いやられてしまいました。
「あれから30年!(綾乃小路きみまろ)」
なにも果たせなかった30年…
おっと、現実は忘れましょう。
楽しい思い出に戻らなければ。
ロバート・レッドフォードは大好きな役者です。
この年(’74年)あの「スティング」も公開され、さらに翌年は「華麗なるヒコーキ野郎」と、この時期のアメリカ映画界の稼ぎ頭でした。
すべてがいい作品でないにしろ、ただの二枚目俳優ではない、奥深い主張が常に発せられている役者だと思います。
最近?の「スパイ・ゲーム」でもブラピと渡り合って健在をアピールしてましたっけ。
第100回「E.T.」 2007年01月28日
第99回「愛と青春の旅立ち」 2007年01月26日 コメント(1)
第98回「ライトスタッフ」 2007年01月25日
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