あけましておめでとう。
昨年は、『ショートストーリー』を書いてみようと思い、試運転で童話のパロディに挑戦した。
『昔見た映画日記』(フリーページ参照)を書くにあたり、青春時代を思い浮かべていたら、小説家に憧れていた一時期があったことに気づき、久々に封印された引き出しを開けたくなったのだ。
高校時代後半に、同人誌を主催し、4号ぐらい発行したと思う。
受験勉強そっちのけで、小説家の世界に憧れ、純文学系の作品を書いていた。
もう止まらないぐらい創作三昧に明け暮れていたのが、ある日ある理由でその高揚感が急速に衰えてしまった。
人数集めで誘った同人の、蒲公英氏(同人のペンネームは植物名に統一していた)の作品に打ちのめされたのだ。
才能の差はいかんともしがたく、アマデウスを前にしたサルエリのごとくだった。
彼女(蒲公英氏は女性でした)とは同じクラスメイトであった以外は接点はなかった。
修学旅行の文集で、僕は作家でビューといえるほどの傑作を書いた(ただ長かっただけともいえるが)。
その中で、次に目を引いたのが彼女のものだった。
なんと、古文で書いていたのだ。
その変人ぶりに興味が湧いて、無理やり同人誌に誘った。
そして書いてもらった作品が、僕らの青臭い青春小説とは隔絶した、今昔物語の背景をにおわせる、人間心理をテーマにしたものだった。
僕のガラスの自尊心はこなごなに砕け散った。
勘違いの度合いが大きかった分、立ち直れなくなった。
そのうち受験になり、僕の小説家への夢は消え、以来筆を絶つことになる。
この"ブログ"なるものが、この世に現れなかったら、再び書き物をしようなどとは生涯思わなかったかもしれない。
さて、本音を言うと、童話パロディで筆慣らしをしたら、短編小説にチャレンジしてみようかと思っていたのだが、色んな理由で延期することにした。
時間と労力がかなり必要で、今の生活サイクルだと辛くなるのだ。
それより書き留めておきたいことがたくさんある。
僕が生きたアリバイ作りに、今思っていること、感じたことを残しておきたい。
日々メモリー機能が衰えていく頭脳を実感し、痛切に思う。
昨年、YouTubeで偶然、ランディ・パウシュの「最後の授業」を見た。
ぜひ、見てください、細切れだけどすべて見られます。
ランディは46歳の若さでガンに侵され亡くなった大学教授だ。
がん治療のため療養をしていた彼が、突然最後の授業を行う決断をする。
授業のテーマは、自分の専門分野の講義ではなく、子供の頃の夢をいかにして叶えていったかというもの。
ふんだんにユーモアを交えて講義する。
「今日のテーマは夢の実現、他の人の夢の手助け-
正しく生きれば、人生の歯車が回り、夢は実現します」
講義のまとめでそう言い、そして、最後にランディは告げた。
「この講義は、僕の子供たちに向けたものです」
ランディにはまだ幼い子供が居た。
子供に伝えたい、人生で最も大事なことを、大学の講義の形で伝えた。
講義に集まった彼を慕う仲間や教え子達の万来の拍手と共に、僕も大きな拍手を贈った。
僕には叶えた夢などないけど、子供にとって何か役に立つこと、一つでも残したい。
人生のゴールを考えざるを得ない今日この頃、残された大切な役割でもある。
今年は、そういう方向で日々のこと考えてみたい。
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