【10 月】
51 )JR 横浜線踏切で男性救助の女性が死亡
踏み切りで倒れていた男性(77歳)を助けた女性が、電車に撥ねられ死亡しました。
父親の運転する車の助手席に同乗していた女性は、踏切内で倒れている人を発見すると「助けなきゃ」と言葉を発し、シートベルトを外し車外に出て、「誰か非常ボタンを押してください」と叫びながら踏み切りに入り―。
父親は「だめだ!」と制止したのですが間に合いませんでした。
僕は、目の前で娘が電車に撥ねられ死んでいく姿を見ていた、父親の気持ちに深く同情します。
この一連の行動を躊躇なくこなした娘さんは、素晴らしい人間性を備えた人だったでしょう。
マイケル・サンデル風に、77歳の男性と40歳の女性の、どちらの命を犠牲にすべきかと考えたら、間違った行動だったのではと思う人も多いかもしれません。
安倍晋三首相がこの行動をたたえ、「感謝状」を菅官房長官の手で家族に渡し、人命救助をした人が対象である「紅綬褒章」を授与する決定をしました。
これについて香山リカが「非常に違和感を覚えている。長嶋茂雄さんと松井秀喜さんの国民栄誉賞をはじめ、安倍首相はことさら光の当たる場面に登場しようとする。その延長で、今回はヒューマニズムの感動に自分の姿を刻もうとしている」と批判し、それをまた批判されていました。
あの時は、香山リカがまた余計な事を言っていると思ってましたが(何故か彼女に対して友人のような感覚があるので)、今振り返ると、安倍晋三の思考が幼稚であるということが証明されていた行動でした。
「お前は死んだけど、おじいさんは助かったよと言いたい」という父親の言葉がつらいです。
52 )消費税8 %への引き上げ決定
もしかしたら、消費税引き上げを見送るのではないかと淡い期待も抱かせたのですが、財務省に逆らえず、システム変更も進んでいるということもあり、予定通り上がることになりました。
以前(30年ぐらい前)僕は間接税派で、消費税を10%にして、他の税金を全部廃止すればスッキリしてわかりやすいと思っていました。
あのころGNPが500兆円ぐらいで国家予算が50兆円ぐらいだったのでそれで足りるはずだったからです。
納税の手間も省けるし、徴税の費用も大幅に減るのでいい考えだと思っていました。
稼いだ分に税金をかけるというのは、節税対策やら脱税やらでまともに入らないことになるし、裏社会の大きな資金の流れは徴収できません(本来出来ないことはないのですが裏取引の関係で・・・)。
間接税にすれば、金が動いたぶん必ず課税できますから、抜け道がないと思っていたのですが、実際にはそうならないようなのでよくわからなくなりました。
日本の消費税は、先進国の中では格段に安いと言われていますが、年金と健康保険税を加えれば個人の負担は全然安くないし、直接税を加えたすべての納税額は20%ぐらいにあたるので、これも消費税増税のためのトリックです。
初めに(一般)消費税が導入された時(1988年)は、「直間比率の是正」がテーマでした。
いつの間にか「財政再建」のための手段とされるようになり、そのくせ借金体質にした元凶を正す方策は進みません。
消費税を上げた(始めた)内閣は、ことごとく次の選挙に大敗し崩壊しています。
歴史的にも世界的にもそうなります(イギリスのサッチャー首相でさえ負けました)。
ある意味勇気ある決断なのですが。
53 )体操選手権で白井選手が最年少で金
内村航平選手が現れた時、類まれなる天才の出現と思いましたが、こんなに早く彼を破る選手が登場するとは思いませんでした。
白井選手に限らず、フィギアスケートの羽生結弦選手や水泳の荻野公介、瀬戸大也選手など、今10代の天才がつぎつぎと世に出ています。
「ゆとり世代」もバカにできません。
54 )やなせたかしさん死去
やなせたかしさんについては書きました。
http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201310250000/
55 )「ななつ星in 九州」の運行開始
JR北海道と同様に、国鉄の負の遺産だったJR九州でしたが、こちらは「ゆふいんの森」「あそぼーい!」「A列車で行こう」などの9つの観光列車や、北九州新幹線を開通させるなど、あの手この手でまい進しています(まだ黒字にはならないのですが)。
今回は高級寝台車の「ななつ星」を導入しました。
「デラックススイートA」の3泊4日コースのお値段が、ひとり56万6000円(7月から70万円に値上げ)。
それでも来年6月まで予約がつまっているというのだからすごい人気です。
外国旅行が夢だった世代も、治安やサービスのことを考えると、同じ満足を得られるなら国内旅行で充分だと思う人も増えています。
外国の富裕層も「安全安心」な日本の"お・も・て・な・し"に、満足いただけると思います。
どんな形でも、国内産業を活性化する行動は望まれることです。
56 )伊豆大島で土石流災害、死者35 人
台風26号による土石流災害で、35人の死亡と4人の行方不明者がでました。
気象庁から「伊豆大島で大災害が起こりうる」と警告(「特別警報」ではなかった)を受けていた大島町でしたが、町長は島根県に、副町長は東京都桧原村に出かけ不在でした。
結局防災無線で島民に注意を呼びかけるに留まり、避難までは出来ませんでした。
この大雨は50年に一度の規模で、経験的に予想できない規模のものでした。
仮に町長が村にいたとしても正しい判断が出来たかどうかは疑問です。
心理学用語で「正常性バイアス」というものがあります。
異常事態が起きた時に、それを「正常の範囲内」として捕らえ、心を平静に保とうとする働きのことです。
日々の生活を送る中で生じるさまざまな変化や新しい出来事に、過剰反応し疲弊しないために必要な心の働きなのです。
しかし、この働きの度が過ぎてしまうと、本当に危険な場合にも、それを異常と認識せず、避難などの対応が遅れてしまうということになりかねません。
実際に、避難が必要となった人々や、避難を誘導・先導すべき人たちに「正常性バイアス」が働いたため、被害が拡大してしまったことは多くあります。
その場の人間の判断に疑問があるために、基準を設けてそれに従うルールを作っているわけです。
「特別警報」もそのひとつだったのですが、今回は発せられませんでした。
57 )ホテルなどで食材偽装の発覚相次ぐ
調理を仕事としている僕としては、当事者ではないにしろ、同業者に対する社会問題でした。
やってはいけないことと言う認識を持つものの、割とそこらであるだろうなと言う許容意識も存在します。
阪神阪急ホテルズが発表したことに端を発するのですが、何でばれたのかと言うと「内部調査」だったのです。
調べて見て、偽装があったので、自ら発表して謝って返金もするというのだから、阪神阪急ホテルズは立派な会社だと思うのですが、世間の反応は誉めてはくれませんでした。
マスコミの叩き方は思いのほか強く、社長は辞任を余儀なくさせられました。
「芝海老」と書いていて実は「バナメイエビ」、「車えび」と書いていて実は「ブラックタイガー」、「九条ネギ」と書いていて実は「普通のネギ」・・・
確かに嘘ではあるのですが、最初はちょっとした手違いで代用品を使うきっかけがあり、だんだんと常套化してしまったんだろうなあと想像します。
料理人としてはちゃんとした食材で料理を作りたいのだけど、上層部からコスト削減を迫られ、せめて名前だけでもそれらしくしたいと葛藤したのかもしれません。
食材の偽装表示をしてはいけないという法律を作って、今後はやらないようにすれば良いのではないですか(現段階ではメニューに関して規制する法律はないようなので)。
高級店は偽装がばれればブランド力が落ち致命傷になるという、市場法則があるから普通は出来ません。
安い店ならもともと客も信用してないから、それほど目くじら立てるほどではないし、騙された客はどうせ分らないのだから問題はないです。
初めから嘘の公約で当選する議員の方が、議会制民主主義を危うくする危険がありますので問題です。
58 )川上哲治さん死去
僕が野球をした時は、川上哲治さんは巨人軍の監督でした。
打撃の神様と呼ばれた選手時代を知りません。
巨人V9を成し遂げた監督で、「巨人・大鵬・卵焼き」と呼ばれた頃です。
戦後昭和を支えてきた大御所が、次々と他界する時代になりました。
先人の功績を称え、続く我々も社会に貢献する行動を続けたいと思います。
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