2か月前に「STAP細胞」騒動に、僕の意見を書きました。
http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201406060000/
状況はその後も沈静化することなく、ついにあってはならない事態が起きてしまいました。
8月5日に”STAP細胞”共同研究者の笹井芳樹博士が、追い詰められて自死に至るという悲劇が起こりました。
何に追い詰められたかというと、所属会社である理化学研究所とマスコミでしょう。
小保方晴子博士と若山照彦博士も精神に異常をきたし、心療内科の治療を受けていたのは知られていましたが、笠井博士も3月に心療内科に入院していたことが公表されました。
さようなほど今回の騒動は、STAP細胞共同研究者それぞれに強いストレスをあたえた事件でした。
人は”うつ症状”になると、”死”の誘惑に囚われます。
すべてが悪い方悪い方へと流されていく思いがして、絶望に向かって行くのです。
特に、頼りにしていた仲間と思っていた人に裏切られると、激しいダメージを受けます。
笹井博士が死に場所に選んだのが、理化学研究所という自らの職場だったことが、容易にそれを想像させます。
そして、7月27日にNHKでSTAP細胞騒動の特集が放送されたことは、偶然ではないと思います。
それは、『STAP細胞・不正の深層』という、あたかも悪事を裁くごとき内容のものでした。
これを笹井博士が見たかどうかは解りませんが、この番組の取材で、小保方博士がNHKの人間に追い回され(5時間)、トイレに監禁状態となり、挙句に怪我(全治2週間)をさせられたという暴力事件がありました。
笹井博士と小保方博士はいっさい連絡を取ってないようですが、少なくともこの事件のことは耳に入っていたと思います。
日本の公共放送が、あたかも犯罪者を追うように、居丈だけにカメラを突きつける姿は、真実を追求する姿ではなく、ほぼ”魔女狩り”と映ったでしょう。
この不始末から放送はやめるのかと思ってましたが、NHKは何の信念があるのか平然と全国に電波を流しました。
ただ、サブタイトルは『エリート科学者・問われる責任』とあり、笹井博士にターゲットを変更した内容でした。
番組では笹井博士を、3度も拒否された論文の評価を一変させた、”論文執筆の天才”と紹介しています。
「手練れの論文作成能力、技術はすごい」と。
また、インタビューされた医療産業都市推進本部長は、「街を作り上げたのは笹井氏の貢献が大きい」としながらも、「(研究者としてではなく)、企業のニーズを上手に聞く、マネージャーとしての仕事、コーディネーターの仕事」「そういうマルチタレントがあるのは事実です」と評しています。
たぶん長いインタビューの一部分を切り取ったコメントなのでしょうが、悪口に聞こえる部分しか使われず、きっとこの人も後味の悪い思いをしていることでしょう。
サッカーW杯で、ウルグアイのスアレス選手が相手選手にかみつき、4カ月の活動停止という厳罰を科せられたとき、マラドーナが「スアレスは誰かを殺したのか?」とFIFAを非難しました。
同じように言いたい。
「笹井博士は誰かを殺したのですか?」
笹井氏の能力や実績を認めながらも、このSTAP細胞騒動に関してはリンチを加える。
もしかしたら利害関係があった人もいたかもしれないが(特許で儲けようとしていた人)、マスコミはどんな被害を被ったというのだ。
笹井博士や小保方博士からどんな損害を受けたというのだ。
いったいこの騒動に社会的制裁を加える必要があるのか。
あるとしても本当にこの人たちが悪いのか。
笹井博士が小保方博士にあてた遺書が、本人に渡らず警察が持っているそうです。
それなのに、内容が公表されているというのはどういうことなのだろう。
小保方博士が持ち込んだSTAP細胞は、若山研究所のマウスのものではなかったという報道は大々的に行い、後日その解析が間違っていて、若山研究所のマウスのものだったと証明されたことは報道しないしない(山梨大のホームページで訂正していた)。
その他プライバシー暴露合戦や、発表されてない論文の不正を糾弾したり(内部に情報提供者がいるということです)、学生時代の論文を問題にしたり、何でマスコミが集団いじめをしているのかわかりません。
NHKの番組も、笹井博士と小保方博士の、男女間をにおわせる演出がありました。
もはや公共放送の報道ではありません。
NHKの番組で、僕も好きなものはありますので、すべてを否定するつもりはありませんが、この件は尋常ではない。
糾弾する相手は、もっと他にあるでしょうに。
祝WBC優勝 大谷翔平選手に感謝 2023年03月24日
河野太郎と原発と太陽光パネル 2023年02月21日
2022年を振り返って 2022年12月20日
PR
サイド自由欄
カテゴリ
カレンダー
キーワードサーチ