【2月】
6)川崎市で中1男子殺害
多摩川河川敷で、中学1年生の男子が遺体で見つかった。
1週間後、知り合いの少年3人が殺人容疑で逮捕された。
警察が取り調べるまでもなく、ネット上ではこの3人は特定されており、家族の写真までも公開されていた。
主犯の少年は18歳で、少年法で守られている年齢だ。
これを実名報道した週刊誌が現れ、少年法のあり方がマスコミで騒がれる。
いじめがエスカレートして殺人になってしまった事件は珍しくない。
少年同士の事件なので、少年法の中で刑罰が決定する。
凶悪事件の場合は少年法の改正が叫ばれるようになる。
刑罰の在り方と更生の可能性のせめぎ合いとなる。
今年は(も、というべきか)少年少女の被害者が多かった。
社会性が未発達な少年少女は被害者になりやすい。
それが加害者の方に目を転じた場合、年齢が成人に達しているか否かで、量刑が半分以下に下がってしまうのは、確かに罰を与える目的では納得できかねる。
また更生を目的とする減刑なら、少年犯罪者が更生する比率も公表するべきだろう。
受け入れる側の社会の同意がなければ、本当の更生など望めない。
少年犯罪の量刑については、少年犯罪者のその後と照らし合わせて判断すべきだろう。
罪に対しての罰は、社会の復讐主義に基づくものだ。
やったらやりかえされるという、村の掟が犯罪抑止力に繋がっていると信じられている。
それは一つの考え方だが、いつも冷静に事後のことを判断できる人間は犯罪などしないだろう。
残念ながら、人はみんなうそをつく。
未成年だから正直なんてことはない。
未成年だから許してあげるというのも疑問が残る。
本来、罰を与えるのは神の領域だから、一つに決めるのは難しい。
自分の家族、知り合いには犯罪の被害者にも加害者にもならずにいてほしいと祈るばかりである。
【3月】
7)群馬大病院の術後死で大学側が謝罪
昨年もこの事件を取り上げ、この医師が難易度の高い腹腔鏡手術を行い、8人が3か月以内に死亡したという解説をした。
自分の手術技能力を過信したがため、8人の犠牲をだしたかのような印象だったが、この間この医師は開腹手術でも10人の術後死を招いていたことが判明した。
わざと難しい手術をしたためでもなさそうだ。
昨年も書いたように、死亡者数だけを論じても、他の医師や病院のデータとの比較がなければ何とも言えない。
患者の重篤度によっても違うだろうし、ほとんどダメだけど一か八かでやってみようという患者側の要請があったかもしれない。
ただ、保険適用外の高度な手術を試みて失敗しているようなので、他の医師なら始めから手を出さない成功の可能性の薄い手術だったのかもしれない。
病院はそれで収入が増えていただろうから(手術代は成功報酬ではなく失敗でも取れるから)、経営的には良い医者という判定をしていたかもしれない。
誤診による手術でも請求ができるのだから、ばれなければ何でもありだ。
病院が、ひとたび売り上げを目標に舵を定めたら、医療倫理は崩壊する。
病院はサービス業だなどという講師もいるが(うちの病院で研修を受けたことがある)、馬鹿げている。
8)東洋ゴム、免震ゴムでデータ改ざん
今年はデータ改ざん事件が多発した。
建築業に席を置いていたものとしては、まさかという思いと、あるかもしれないという推測とが両立する。
まさかという思いは、万が一データ改ざんが発覚した時の問題の大きさが、建築では非常に巨額なものになり、失敗で起こした損失などとは比べようもない規模に膨らんでしまうからだ。
こんな数字何の役に立つんだと思いながらも、決められた数値は正しく記載しておいた方が間違いない。
その数字を活用するのは専門家だから、下っ端の人間が勝手に判断するようなものではないからだ。
あるかもしれないという推測は、大概の国の定める基準は、まず大丈夫というものの3倍ぐらい高い数字になっているから、多少低くても問題ないということを関係者がみんな知っていて、やったふりでも見逃してしまう傾向もあるからだ。
それは工期とか手順の問題で、データが出るのを待ってられない現場の事情が優先されてしまうことも考えられる。
担当者も、その辺を上手くやる人間が重宝されることもあり得る。
どこまで会社が知っていたかが問題となるが、東洋ゴムは2007年にもデータ改ざんで社長が引責辞任をしているので、体質的なものがあるのかもしれない。
結果、交換工事などの特別損失は約400億円だそうで、こうなるから決められたことは守った方がいい。
9)北陸新幹線、長野―金沢間が開業
僕はほとんど旅行をしないと前回書いたが、けっして旅行に行きたくないわけではない。
行くのであれば北陸もいいなあ。
新幹線も40年ぐらい乗ってないし。
10)原発計5基の廃炉決定
関西電力の美浜原発1、2号機、日本原子力発電の敦賀原発1号機、中国電力の島根原発1号機、九州電力の玄海原発1号機の廃炉が決まった。
5基と言わず、すべての原発と何故言えぬ。
昨年の原発維持費合計は、1兆4千億円だった。
年が明け3.11をむかえれば震災後の原発稼働停止から5年、7兆円を費やしている計算だ。
2007年の経産省の計算では、54基の原発の廃炉費用の合計は3兆円。
こんなもんじゃ済まないだろうということは専門家から言われているが、倍の費用が掛かったとしてもすでに廃炉費用分はまかなえていた。
この莫大な費用をだれが払っているのか。
我々消費者だ。
脱原発はブームではない。
どう考えても緊急に取り掛かるべきものなのだ。
遅くなればそれだけ莫大な金がかかるのだ。
原子力発電と日本の原発行政に、一番詳しい小出裕章先生の話をもう一度聞いてほしい。
参議院での参考人としての証言場面。
この話を議員の先生たちどれくらい真面目に聞いてくれていたのだろうか。
11)人間国宝の桂米朝さん死去
関西の落語名人、桂米朝師匠が亡くなった、89歳。
僕は40年前落語にはまっていた時期があり、関西では米朝と枝雀が抜きんでていた。
関東では、志ん朝、円鏡、談志、円楽、みんな亡くなってしまった。
12)大塚家具の経営巡り父娘対立
連日ワイドショーを賑わせていた親子喧嘩。
これをCM料で換算するととんでもない金額になるだろう。
婚礼家具中心の会員制家具屋など、時代に取り残された旧態組織の印象しかなかったが、思いがけずリニューアル告知を全国放送で行うことができた、しかもただで。
久美子社長もビジュアル的にTV向きで、ワイドショーとしてもWINWINだっただろう。
これは親子の出来レースだろうと見ていたが、果たしてどうだったか。
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