【3月】
11)パリ同時テロ実行犯をベルギーで逮捕
2015年11月のパリ同時テロ実行犯サラ・アブデスラム(モロッコ系フランス人)容疑者をブリュッセルで逮捕。
8日にこの男を逮捕できたのだが、もう一人の実行犯は、22日にブリュッセルで同時テロを仕掛けた犯人の一人となり、大量の被害者を生む。
12)オバマ米大統領がキューバ訪問
オバマ大統領は2015年に国交回復したキューバに、現職大統領として88年ぶりに訪問した。
8年前に「CHANGE!」と言って、さっそうと世界にあらわれたバラク・オバマだったが、結局何を変えたのだろう。
彼は世界平和を願い、核兵器廃絶を訴えた。
その趣旨に対し「ノーベル平和賞」が授与された(2009年)。
しかし中東問題は泥沼化し、イラク撤退の計画はのびのびになったばかりか、隣国シリア空爆も始まり戦線を拡大してしまった。
核兵器廃絶はどの国も耳を貸さず、逆に北朝鮮が新たな核保有国に加わった。
前任のジョージ・W・ブッシュがイラクのフセインを殺したように、リビアのカダフィーを殺害した。
イラクはもとよりパキスタンもアフガニスタンも撤退できず、事態は悪化している。
内政では「医療保険改革(オバマケア)」を骨抜きにされながらも何とか勝ち取ったが、次期大統領のドラルド・トランプはあっさりこれを廃止すると言っている。
実際に功績として歴史に名を刻む功績は、この「キューバ国交回復」と「広島訪問」ぐらいしかないのでは。
13)ブリュッセルで空港・地下鉄同時テロ
ベルギー首都ブリュッセルで、国際空港と官庁街の地下鉄で大きな爆発が相次ぎ、32人が死亡、約340人が負傷した。
当月上旬にサラ・アブデスラムが逮捕されたことによる報復という見方もあるが、複数の人間の犯行であるころから、捜査の手が近づいているとして計画が早められたとみるべきだろう。
では、なぜブリュッセルが狙われたか。
パリの事件でもブリュッセル出身の犯人が複数いた。
この地には移民街があり、テロリストの温床になっている。
さらに街は観光地で旅行客が多く、厳重な監視が難しいということもあった。
日本人にはチョコレートとワッフルぐらいの認識しかないが、ベルギーはEUの中心でもある。
これらの特徴は、昨年テロ被害に遭ったパリと共通するところだ。
安倍政権は、観光客を倍増させると息巻いているが、こういうリスクも考慮した上の政策なのか。
移民受け入れは拒否しているが、どこかで妥協するのではないか。
少子化対策にこっそり移民を利用していないか。
ヨーロッパはイスラムが首謀者だが、中国人だってスパイになる危険はある。
国家の政策は”性善説”では通用しない。
14)ミャンマー新政権発足。スー・チー氏は事実上トップの国家顧問に就任
1991年にノーベル平和賞を受賞したアウンサンスーチーだが、イスラム系少数民族のロヒンギャの難民問題について、多数派である仏教徒の支持を得るために迫害を黙殺していると人権団体から批判を受けている。
ロヒンギャはミャンマーの西部に居住するイスラム系民族である。
9割が仏教徒のミャンマーにおいては、少数宗教少数民族ということで迫害を受けている。
ロヒンギャはアウンサンスーチー国家顧問に助けを求めたが、黙殺されたというのだ。
とはいえロヒンギャ問題が起きたのは、アウンサンスーチーの責任ではない。
歴史的にもロヒンギャと仏教徒が互いに殺戮し合った抗争は、第2次大戦のさなかにさかのぼるのだ。
イギリスの支配から、ミャンマー(ビルマ)が日本の力を借りて独立を目指す戦いの中で、ロヒンギャはイギリス側について武器を持った(もちろん持たされたと言える)。宗教的対立以前に、敵味方で殺し合った因縁が、民族対立になった。
ロヒンギャは戦争によって生まれた、帝国主義の犠牲民族なのだ。
ミャンマーの独立には、アウンサンスーチーの父親であるアウンサン将軍が活躍する(日本もこの将軍には裏切られた過去がある)。
ミャンマーに関する日本に伝わる情報は断片的で、表層的なものになる。
アウンサンスーチーは政治家であり、慈善家ではない。マザー・テレサではないのだ。
ミャンマーは、戦後のスタートが遅れた国である。インドと中国に挟まれた地域の条件で、権謀術数も必要になるだろう。
今を基準にすべてを判断できない。
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