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大野隆之

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書評1


魂込め(まぶいぐみ)/目取真俊


沖縄文学の情景/岡本恵徳


果報は海から/ 又吉栄喜


反近代の文学/三田英彬


*神様の失敗/勝連繁雄


面影と連れて/目取真俊


98年沖縄文学 回顧


99年 沖縄文学回顧


00年 沖縄文学回顧


海鳴り/長堂英吉


01年 沖縄文学回顧


大城立裕全集発刊・沖縄に生きた文学


夏化粧/池上永一


鯨岩/又吉栄喜


うらそえ文芸8号


干刈あがたの文学世界


新報文芸


*古波蔵信忠『三重城とボーカの間』


*竹本真雄『燠火』


又吉栄喜『陸蟹(おかがに)たちの行進』


目取真俊『署名』


*『うらそえ文芸』第5号


日本平和学会「戦争と文学」分科会


又吉栄喜「海の微まど睡ろみ」


目取真俊「群蝶の木」


大城立裕「水の盛装」


新川明『沖縄・統合と反逆』上


新川明『沖縄・統合と反逆』下


久志芙沙子「滅びゆく琉球女の手記」


*てふてふP「戦い、闘う、蠅」


日本・沖縄・ドイツの国際シンポジウム


「文学」と「映像」再論


全国で売れる沖縄本


又吉栄喜「落とし子」


「現代思想」臨時増刊号


崎山多美「水上揺籃」


大城立裕「クルスと風水井」


目取真俊「希望」


大城立裕全集


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「滅びゆく琉球女の手記」論


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  「ありがとう」

わたしを支えてくれた
すべての人

わたしを
傷つけてくれた
  すべての人




  「ライラ・メビウス」

レイン

くらって飲んで
見上げて叫んで
とって広げて
レイン
退けて存在を認識を
捕らわれて生の妄執
空なるものの
空なるものの
凍てつくほどの数々
肩におちて冷えて
溶けて流れて吸われて

原罪を美徳を
さらわれていけにえの
ののしられさげすまれ
果てを探して逃げて
忘却を闘争を粛正を

しっとりと含んで
ひそやかに触れて
薄味の透明な体と
からからの状態
意識はやみの中
やみのただ中に
くらくつめたい共鳴が
細々と降りしきる
レイン
狂おしく濡れそぼつ
鼓動はいつも鋭敏に
臓器の腐敗と崩壊と
病んだこころの象徴に
かの人は恍惚と泣く
酸でただれた唇のあいだに
かの人はただ泣く
胸で泣く


◎これも短大ゼミの学生の作品。「ありがとう」のほうは当時30歳になったばかりだった私はシニカルな表現だと思っていたのだが、40代も終わりかけると、ようやく理解できるようになった。傷つけてくれた人にもありがとう。人生の先輩であるw

「ライラ・メビウス」のほうは、これも当時意外に多かったグロテスクなイメージを含む作品だが、よくコントロールされている。ちなみに「ライラ・メビウス」というのは何か聞いてみたら、遊戯王というマンガに出てきたカードの種類だという。よくあんな通俗的なマンガをきっかけにこのような作品が生まれたものである。

実は四大ゼミの方は過去、山之口獏賞詩人を二人送り出しているのであるが(エヘン)、昨日今日紹介した二人は彼らに勝るとも劣らない才能を持っていたと思う。両者の決定的な違いは、受賞者二人は倦まずたゆまず書き続けてきたことにある。努力に勝る天才無し。





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Last updated  Jan 11, 2012 12:38:53 AM
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