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カテゴリ: 新しい沖縄文学
 今年の「おきなわ文学賞」小説部門は「二十年の眠りと涙を一粒」久々に学部大学生の一席受賞となった。しかも昨日のべた「クオリティーオブライフ」と同一の作者である。全くタイプの違う二つの小説が、それぞれ第一位になるというのは前代未聞である。実は他のジャンルではセンスのある作者が詩や短歌、随筆などで同時受賞というのはあったが60枚近い短編を二作というのは、全く労力が違う。

 選考は「二十年の眠りと涙を一粒」と「スクラップ-あるベトナム帰還兵の手記-」とに分かれた。一方は義理の父(母の再婚相手)と娘との心のつながり、もう一方は題名の通りベトナム帰還兵の物語である。部分部分のインパクトでは「スクラップ」の方が勝っているように思われた。実作者である田場美津子氏も同様な見解であった。
http://okinawa-bungaku.com/selection.html

 反面「スクラップ」には傷も多いのに対して、「二十年~」は文章、構成、いずれも申し分のない完成度である。結局議論の結果「二十年~」の一席受賞となった。
 「スクラップ」の場合、途中の傷や言葉の誤用はともかく、ラストに不満が残った。これが文学賞にしばしば生じる問題点である。60枚と言えば分類上は「短編」なのであるが、一般の方には相当の分量である。途中まではおもしろいのに最後でスタミナが切れてしまうという例が非常に多い。

 その点「二十年の眠りと涙を一粒」は途中の伏線などを消化しながら、きっちり終わらせた。20歳と少しでこの完成度はたいしたものである。また秋沙美代という少しふざけたペンネームであるが、書き手が女性であることにいささかの疑問を持たないほど、こまやかな「娘」心の表現に成功した。

 まだ学部3年生で多様な引き出しをもち、完成度が高いというのはまさに今後のさらなる飛躍が期待できる。若干の不安は完成度が高いがゆえに小さくまとまってしまうことくらいだが、そんな不安を吹っ飛ばして、中央に進出して貰いたい。






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Last updated  Dec 25, 2014 10:51:10 PM
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Re:「おきなわ文学賞」小説部門一席「二十年の眠りと涙を一粒」について(12/25)  
aki さん


取ってない賞が県内にいくつも残っているので(新報短編と新沖縄)中央の賞を目指すのはそれをクリアしてから、と考えています。
あ、あとは児童文学賞も(前回は最終でダメでした)。
2月の授賞式には児童文学賞受賞作家や県内の賞を総ナメしている実力者が見えるようなので、たくさん勉強させてもらいます。 (Dec 26, 2014 02:24:26 AM)

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