Cedar Walton / Charmed Circle - Live at the Keystone Korner シダー・ウォルトンの79年8月、キーストン・コーナーでの未発表ライブ音源。 70年代のウォルトンは、時代の流れに身をゆだね、エレクトリック・ファンク、また、スピリチュアルなジャズの路線を展開したことでも知られるところです。 本ライヴは、そんな時代のウォルトンの魅力をとらえた名演奏。 オープニングには、エレベにローズを大フィーチャー。 グルーヴしまくるベース・ラインに、時代を思わせるローズの音色が響けば、それは、まさしくクロスオーバーが世の中を席巻した70年代の音空間、スティーヴィー・ワンダーの楽曲を聴かせるところにも、スピリチュアルなソウル・ミュージックが生まれた時代そのものの空気があふれだします。 この辺りの演奏には、同時代、大人気を博していた、ジョー・サンプル、リチャード・ティーあたりと通じるものをも聴かせています。 しかし、時代の流れをしっかりキャッチしながら、軸足はジャズに置いていたことは明らか。 名スタンダード、“For All We Know”のイントロやテーマのメロディは、麗しく、 “I Didn't Know What Time It Was”のピアノは、端正なスウィング感がなんといっても魅力。 一方、オリジナル曲“Charmed Circl e”には、ハード・バップの勢いと、60年代半ばの新主流派を経た歴史を底辺に据え、新しい時代を表現するジャズ・アーティストの気骨が聴こえますし、70年代、教会で演奏していたということから生まれたM4 などは、ゴスペル・フィーリングがあふれる熱い演奏にもなっています。