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ミュシャ鑑賞の機会は意外な興味につながった。 巨大な作品に度肝を抜かれた展覧会だった。ここ十数年これほど圧倒された展覧会も記憶にない。かつてドラクロアのドラマティックな作品を目にしたときの驚きを格段に上回っている。その感動は簡単に言い尽くせない。 一方、ミュシャの行列に勝る同館内の草間彌生の大行列に、ミュシャとは別の意味で興味を持った。どうしてこれほどに、と眺めながら食したフランス料理は、その列に圧倒され折角の味を思い出せない。 ため息の出るようなミュシャの感動を胸に納めて館の外に出たら、草間の象徴である赤の水玉を、そこここの樹木が纏っているではないか。 草間展は五月二十二日には動員数五十二万人を超え終了したという。私より遥かに年長の女性の、どんな作品群が人々を魅了したのだろう。 「この人、私と同じ髪型。おばあちゃんよりも年上なのに、真っ赤っか。自己主張猛烈な人ね」 孫が以前テレビだったか何かで草間彌生を見たとき、言っていた。また、ルイビトンとコラボしたことで、そういえば水玉の財布が若い女性たちの間でブームになったよね、私も欲しいと思った、といった娘。 はて私は彼女の何を知っていたのか。テレビで見た衝撃的な映像すら記憶が薄い。この行列が私を草間彌生にあらためて目を向けさせた。 パソコンは教えてくれた。前衛的な作品の数々。ミロ・ダリなどの超現実とも違う。形を変えて水玉やカボチャのデフォルメ。はては男性器と思しき群列、そして強烈な色彩。印象派に心が和む私には、衝撃的すぎる そしてそこに見つけたのだ。草間の作品が表紙を彩る美術手帳の雑誌の記事を。 「世界が熱狂する草間芸術」というタイトルと並んで、点と点の間の女―草間弥生の文学作品というのが目に入った。文学者でもあるんだ、と今さらのように興味が募り、私は記事をむさぼるようにして読んだ。 前衛芸術家として戦ってきた彼女は、これまで多くの小説や詩を発表してきた事を知る。それら作品を通して、女であることをめぐる社会的な問題に取り組む草間の姿がみえてくる、とは外国の研究者の評だ。 どんな小説なのか読んだことはないが、さわやかさ温かさとは程遠い作品であることは想像できる。 外国の研究者の評は私の想像を遥かに超える強烈で衝撃的な言葉を連ねていた。 「乞食をしても野宿をしてもスーツケース一つ下げて自分の好きなことをして生きるべき」と言い切った草間。 「クリストファ男娼窟」「マンハッタン自殺未遂常習犯」など作品名から受ける彼女の作品は、狂気の世界を想像させる。好奇心に駆られてもあまり読みたいと思わせない。こんな論評を見つけてしまった私は、それでも読むべきなのだろうか、と、迷っている。
2017.05.31
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80歳になった高校の同級会。クラスのメンバーが年ごとに減ってくるので、生きてるうちに毎年遭いましょうと決めて一年後のこの日集った。昨年来られなかった人が4人顔を見せた。去年元気にお会いした人が3人体調が悪くて欠席している。そんな中で、東京から車で来たという彼女、髪の毛は真っ白だが体はたくましくぐんと大きくなった。40数年の運転キャリアを持つ私だが、今やめ時を考え悩んでいる。でもさりげなく「車で来たよ」という彼女を見て、まだ免許返納を少し伸ばそうかなと思った。自分だけで乗って人を乗せないと自分に言い聞かせる。でも、ニュースで病院のロビーを車で走ってしまったニュースにまたどうしようかなと迷う私。でも今日、車の税金が引き落とされた通知を見て、また考えがぐらつく。
2017.05.03
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