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中秋節前に日本語教師の方とお食事した際に、「広州酒家」の月餅をいただいた。広州に長く住んだ経験のあるその先生によると、南のほうでは、「広州酒家」の月餅がとても有名で、特に、ハスの実白あんにアヒルの卵黄がダブルで入った月餅が人気なのだとか。へーーー、と思いながらその場で切り分けたものをいただいたのだが、これ、どこかで食べたことのある味。家に帰って見てみると、「広州酒家」の月餅セットが。これ、毎年夫の取引先さんから送られてきて、毎年食べてたけど、そんなに有名な月餅だったとは知らなかった。別の日本語教師の方の話によると、広州酒家の月餅は、日本人の口にはあまり合わないけど現地では1個1000円もする高級品なのだとか。えーーーーっ、1000円?と驚いて、家にあった広州酒家の月餅の写真を撮ってタオバオで検索してみると、7個入りの月餅セットが398元とか出てきた。1個50元、ってことは、やっぱり日本円にして約1000円かぁ!その昔、有名ホテルのロビーなどに並べられた月餅セットの298元とか398元とかの値段を見て、なんて高いんだと思ったものだが、今はどこもかしこも物価が上がり、その辺のさもない月餅セットだって、似たような値段だったりする。贈答品は特に値上がりしやすいのかもしれないけど、1セット7000円も8000円もする月餅セットが大量に行き交う、中国も豊かになったものだとしみじみ思う。
2023/09/29
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中国の今年のカレンダーは、中秋節休暇と国慶節休暇がつながって9月29日から10月6日までの大型8連休。28日に素晴らしく明るい月を見た翌日、中秋節当日に、私はなぜか発熱してダウン。あれこれのやることや外出計画などもチャラになりましたが、逆に連休はゆっくり休めました。普段は本を読みたい読みたいと思いつつ、つい後回しになって、1冊読むのにすごく時間がかかったりしていたのが、発熱して何もしないで読書だけしたら1日で1冊読破。本を読みたいと思っているのに読めていないっていう状況は、ようするに欲張ってあれこれやりたいと思うせいであれこれのやることが頭の中で混乱し、読書までたどりついていなかっただけだったんだなと気づきました。久しぶりに心おきなく読書して、読書の喜びをかみしめているつばめです。
2023/09/29
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今日の授業。いつもの通り5分前に教室に入ると、いつもの通り学生はもう席に座っています。し・か・も。学生が手に持っているものを見たら、なんと前回の授業PPTをプリントアウトしたものを見直しています。これには驚いた。電子版のまま見てもいいのに、わざわざプリントアウトしているところに心打たれました。ひたむきな姿は人を感動させる。授業PPTをここまで見てくれるならわたし、もっと資料作り頑張ろう。もっともっと頑張ろう。思わずそんな気持ちにさせられた朝でした。(※当たり前ですが、世の中国人学生がみな こんなふうだというわけではありません。 その昔、日本語学校で教えていたやんちゃな中国人学生を 校長室に連れて行ったことなど、なつかしく思い出します。。)
2023/09/27
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前回の授業の終わりに、1人の学生が、「~本悠太が好き」とつぶやいた。最近の日本の若い芸能人をよく知らないつばめ、その日の授業の後、こっそりネットで調べてみた。へーーー。イケメンですね。若くして韓国にわたって活躍して、その後日本でもデビューして、映画やドラマにも出て、って、超有名人なんですね。しらんかったー。で、次の授業で「~が好き」という言い方とともに、悠太くんの話を出すと、学生さんたち、一気にテンションアップ。悠太が好き。悠太はたこ焼きが好き。サッカーが好き。香水が好き。やっぱり本当に好きなものを日本語で言えると楽しいんですね。まだまだ授業のリズムもできていませんが、この日は盛り上がって終わりました。
2023/09/25
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中国の新学期は9月。私も大学の新学期を迎え、新しい0初級の学生たちを教えている。去年と同じようにやろうと思っても、まったく同じようにいかないのが教師業。学生が違うと様子がまったく変わる。また、去年はコロナ諸々もあってオンライン+教室のハイブリッドというややこしい授業形態だったが、今年はオンラインなしの完全教室授業。さて、昨日は、自己紹介のレベルアップということで、学生たちの故郷や学部などの日本語での言い方を教えたが、これにずいぶん時間を取られてしまった。まだ1、2回しか日本語に触れたことのない学生たち。言わせてみた後すぐに、「ああ、これは難しいな」と思ったが、学生たちはあきらめない。何度も言ってみて、もう一度言いたい。「もう一度、言ってください」と覚えたての日本語で頼まれ。。。あまりに真剣な目でこちらを見つめるので、「もうこの程度で~」とは言えなくなってしまい、新しい単語やフレーズを5回も10回も繰り返すはめに。その後は、日本語アクセントのルールを教えた。新出単語にアクセント記号がついているので、早めにルールを教えたほうがよいかと思い、今回導入したのだが、これまた時間がかかった。そんなこんなで、この日は予定したところまでいかずに授業終了。ああ、今日の授業は時間配分(というか提出順序)間違えたな~~、と反省しつつ教室をあとにした私。トイレに行ってから建物の外に出ると、後ろから、「がんばろうねっ!(中国語)」という声。振り返ってみると、クラスメイトに明るい声をかけながら手を振って別れる学生さんの姿が。よーく目を凝らしてみると、それは私がさっきまで教えていた2人の学生さん。今日の授業はいまいちいけてなかった、と反省モードのわたしだったが、学生さんたちのやる気に満ちた明るい声が一気にわたしの心をとかしてくれた。こうした学生さんたちの学びへの態度、物事の捉え方にはいつも感心させられる。この大学の学生さんは頭がいいのは間違いないが、生活態度と心構えが優れている、人生に対する態度が前向きで心優しい、それがこの大学で教えることになって以降、わたしが気づいた大きなことのひとつだ。頭がいい人たちは性格が悪いに違いない、と勝手に思い込んでいたが(笑)、それは自分の勝手なひがみであったことをしみじみと実感。まだまだな自分を感じつつも、かわいい学生たちのために、今学期もがんばろう、と思えた一件だった。
2023/09/21
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週末に雑談についての講演を聞き、雑談は人間関係を構築・維持することに主眼がおかれた「交流会話」にあたるという話に目から鱗だった私。ご講演の後半には、雑談の話題選択についてのお話もありました。関係を構築するための雑談の話題選択のコツとしては、その場の話題…①その場にいる人やその場にあるものを話題にする ➁相手の服装や持ち物について話題にする前にした話の続き…以前相手から聞いた情報等々があるとのこと。そして、その話題を取り上げる際の言語形式についても例を挙げてお示しくださいました。例えば、その場の話題の場合、「あ、(名詞)、~ね。」(あ、おでんのメニュー、増えていますね。)(あ、その髪型、素敵ですね。)「あ」で気が付いたことを示し、相手の注意を引くパターン(笑)、なるほど、そう言われてみれば使ってますねー。前にした話の続きだと、「この前【相手のせりふ】っておっしゃってましたけど、 (結局)どうなりましたか?」うんうん、これもよく使うパターンですね。言われてみればその通りなんだけど、言われてみなければ気づかない言語形式ですね。日本語教育でこのような表現を取り上げて教えるということを提案した教科書は、なかったのではないでしょうか。日本語学習者が、会話の流れのいつ、どういうタイミングでこういう表現パターンを使えばよいかを学ぶことができれば人間関係を構築し、深めていくのに大いに役に立ちそうです。このように、便利な表現を、会話の流れの中で提示し、関係の深化に合わせて各課の話題と技術を配置した教材が「関係づくりの日本語会話 雑談を学ぼう」(今田恵美、高井美穂、吉兼奈津子、藤浦五月、田中麻衣 共著)雑談を教えるといっても、何を、どうやって教えたらいいのかって思いますが、これは画期的な教材ですね。登場人物どうしの関係が深まるにしたがって、出てくる話題、会話の流れ、表現などが順に学べるというのはこれまでの教材にない面白い学習順序じゃないでしょうか。 ただ、教師自身が、そもそも雑談とは何なのか、雑談の重要性や意義を認識し、雑談の話題選択や会話展開(流れ)、言語形式などを教えることが学生にとって役に立つはずだという思いを持っていないと、この教材を使いこなすことは難しいのではないかとも感じました。教師側も、雑談について、そして関係づくりのための雑談を教えるということについて自身の考えを深めていく必要があるのかなと感じました。 質疑応答の中で、雑談は技術じゃなくて心の問題ではないか、といった質問も出ていましたが、相手に関心があり、雑談をして人間関係を構築したい(仲良くなりたい)と思っているけれども、どんなふうに雑談したらいいか分からない日本語学習者にとって、会話分析の研究を通じて分かった雑談でよく使われる技術(話題選択、展開、言語形式など)を学ぶことができれば、周囲の日本人と雑談する際のポイントを意識することができ、雑談によって周囲と人間関係を築いていく助けになるのではないか、また、そもそも相手にあまり関心がないといった日本語学習者にとっても、雑談の話題や展開、言語形式などを学び、それを使う練習をする過程で、相手への関心の向け方が分かってくる、そういったこともあるのではないかと想像したりしながら、ご講演を聞いていました。 日本語教材「関係づくりの日本語会話 雑談を学ぼう」は雑談に困っている学生にすぐに役立ち、困っていない(と思っている)学生も、学ぶうちに「なるほど、そうなんだ」と徐々にはまっていきそうなイメージを持ちました。 学生にとっては、「あ、(名詞)、~ね」など、一見すると難しくない表現が取り上げられているので、学生の中で「何を学ぶのか」についてしっかりした意義づけができるよう教師と学生の意識合わせが必要かもしれませんね。 私が今教えている学生さんたちは0初級なので雑談はちょっと早いかな?(…っていうか、雑談の前に「あいうえお」ですね笑)、とは思いつつ、取り入れられるところはないか考えてみたいと思いました。 つづく。↓
2023/09/18
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雑談を取り入れた日本語会話教育についてのオンライン講演を聞く機会があり、とても刺激を受けたので、自分の学びをメモしておきたいと思います。講師は、今田恵美先生。大阪大学・大学院で留学生と日本人学生のコミュニケーションや対人関係構築プロセス、雑談についてご研究され、博士号(言語文化学)を取得されています。さて、雑談とは何か?というそもそもの疑問について。雑談は、人間関係を構築・維持することに主眼がおかれた「交流会話」にあたるというお話が、目から鱗でした。(そうだったのか~!)日本語教育で「会話」というと、すぐに思い浮かぶのが、「誘う」「依頼する」とか「断る」とか、物事を具体的に処理する目的のある会話だったりしますが、「雑談」とはそのような具体的な目的のない、たわいのないものといったイメージ。それが、「人間関係の構築・維持」という、非常に大きな意味のある会話だったんだ、ということが、私にとって大きな驚きでした。(なんと、雑談超大切じゃん!)そして、日本語を学ぶ多くの人たちにとってとても重要なのではないかと思われる「人間関係を構築・維持」することに着目した会話教育が日本語教育の中でほとんどといっていいほどなされていないことにも思いを致しました。(こ、これは必要なのでは?)日本語の文法や語彙などを覚えていけば、雑談は知らないうちに自然にできるようになると考えられる節もあるようですが、「具体的な目的のない時に 何を話せばいいのか分からない~💦」といった学習者の声もあるようです。雑談、日本人でも難しかったりしますよね。ましてや外国語で雑談、簡単じゃないと感じる学習者がいても不思議ではありません。(しかし教師の側も、何をどう教えたらいいのか分からない~💦)そこで今田先生は「関係構築」という観点に着目して大学の日本人学生と留学生との雑談を時間の経緯を追って分析され、①相手と自分が共有する立場を利用して話題を選択している➁ステレオタイプから逸脱した自分の個性について 自己開示を行っている③以前の会話で知り得た相手についての知識や相手との共有体験を 会話の中に改めて示すことで関係を深めていっていることなどを発見されました。これだけ見てもちょっと分かりにくいかもしれませんが、例えば、①だと、同じ職場どうし、大阪出身どうし、阪神ファンどうし、➁だと、中国人だけど刺身が大好きで魚の名前にすごく詳しい、笑笑③だと、「こないだのあれ、どうなった?」みたいな感じでしょうか。(私の勝手な解釈です笑)どれも言われてみれば、確かに雑談ってそんな感じだと盛り上がるよね~、と思い当たることがありますが、特に③番、過去の会話の積み重ねがあって今がある、相手が過去に言った話に触れることで相手に興味・関心を持っていることを示すことができ、そこからさらに関係を深める会話の糸口になると感じ、なるほどと思いました。雑談、深いですね!今田先生は、関係構築のための雑談を教えるうえで通時的な視点を欠かしてはならないということをおっしゃっています。こういった時間軸の視点も、これまで言われてこなかったことではないかと思います。もっと詳しく知りたい方は『対人関係構築プロセスの会話分析』(今田恵美、2015)をどうぞ(笑)↓↓つづく。
2023/09/17
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真夏日が続いた北京も、8月最終週に入って、秋の気配。昨日は初めて虫の声を聞いたと思ったら、今朝は朝から雨がぱらついてます。季節の変わり目が急にやってくる北京。人の人生の変わり目も急にやってくる。昨日と同じ今日が続くと思ったらある日突然、その日常は失われる。その時になって、ああ、あの時こうしていたらと思うけど、日常が戻ったとたん、そんな気持ちは瞬時に消え失せて漫然と日々を過ごしてしまう。日々をちょっとだけ大切に。季節はめぐり、街路樹も色づきはじめています。
2023/09/08
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