BLUE ODYSSEY

BLUE ODYSSEY

2006/01/07
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カテゴリ: 小説 
 三街道はつかみかけた最後の希望がするりと抜けて行ったような気がした。

三街道「どっ、どうしてこうなる?!!
二階堂!全てヤツのせいだ!」

三街道の脳裏には不意によからぬ考えが浮かんだ。

三街道「はっ!

待てよ………。
そうだ!
二階堂がもし”いなくなれば”どうなるだろうか?
彼女達と今一番メールのやり取りをしているのはこの俺の筈だ!」



三街道「二階堂がいなくなれば、彼女達は悲しむ…………。そこで俺が、彼女達をなぐさめる…………。
すると彼女達は………………」

……と、三街道は考えた。

しかし彼が”いなくなる”にはどうすればよいのか、具体的にはよく分からなかった。
でも今の三街道は、あと1つでも魔が射すような事があれば、犯罪を犯してしまいそうな興奮状態だった。
その後、三街道はちまなこになってキャンパス中のありとあらゆる校舎や講堂を探した。二階堂の姿を求めて………。






 そして……やっとの思いで、キャンパスの裏手の小さな校門から帰る二階堂を発見した。
ここは背の高い木がたくさん植えられている場所で、細いコンクリートの階段以外は、柔らかい土の傾斜面が続いていた。
でも彼を見つけて……、その後どうするかは、まだ思いつかなかった。
とりあえず、木々の隙間から二階堂を見ると、彼は1人ではなかった。隣に女性を連れていた。

それを見て三街道は逆上した。



そして走り出し、大きく土の傾斜路の中を回って、2人の前に踊り出た。

三街道「(連れの女性は静香か?!シンディーか?!千草か?!)」   

それが気になっていた。
すると、二階堂の方が先に三街道を見つけた。

二階堂「おっ!久しぶりだな。三街道じゃないか?!」


三街道は連れの女の顔を見た。

それは…………

静香でもなく………、

シンディーでもなく………、

千草でもなく………、

はたまた、千草の女ともだちでもなく………………、

知らない顔の女の子だった。

三街道は2人の前に回りこむまでは、”もし今、片手にナイフでも持っていたら、二階堂の体に突き刺したかも知れない”というぐらいの勢いだったのだが…………。

その女性がまったく知らない顔だったので、勢いは急速になえた。

三街道「そっ、その女の子は?!!」

驚いたような口調で聞く三街道。それに対して二階堂は静かに答えた。

二階堂「俺の…………、”彼女”だよ。

もっとも、一ヶ月ぐらい前にやっとOKをもらって、ちゃんと付き合い始めたんだけど……。
三街道は初めてだったよな、この子に会うのは。
紹介するよ。

”加藤れみ”さんだ」

れみ「………………、よっ、よろしく!」

れみは大変な美人だった。
それは三街道の好みのタイプだった。
いや、正確に言うと、”好みのタイプが多すぎる三街道”の数ある好みのタイプの内の1つだった。

二階堂「じゃ、悪いけど、これで失礼するよ。今からデートなんだ。予約入れたイタ飯屋に時間までに着かなきゃ。
じゃあな!
またメールでもくれ!こんど会おう!」

二階堂は気を使った言い方をした。
そういえば三街道はここの所、一度も彼にメールを返した事がなかった……。それなのに……。

二階堂の自然でかっこいいふるまい方。
きっと彼はこれでまた株を上げた事だろう。れみは自然と二階堂に寄り添った。
そのまま2人は仲むつまじく三街道の元から去って行った。






三街道「(完敗だ……)」






しかし、別に二階堂は三街道と争ってなどいなかったのだが……。
でも三街道は、自分では戦いにやぶれた気分になっていた。

それから彼は崩れるように、階段の上に膝を着いた。
そしてまるで小学生のように、いつまでもそこで泣いていた。






THE END








あとがき

短編を思いついたので書いてみました。
あんまり深い意味はありません。
第一、私はこの三街道みたいなタイプの人間ではありませんw。(二階堂みたいなタイプでもないけどw)
でも、確かにこの三街道みたいなクラスメートは私の周りに実在しましたw。



それと三街道という変な名前ですが、

二階堂→2枚目
三街道→3枚目

という意味でつけました。







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Last updated  2007/03/11 02:46:08 AM
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