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今年初めての映画館で観た映画。1月5日から上映開始。元旦から能登の地震があり、災害後の人々を描いた映画だったから、タイムリー過ぎて考えたのだけど、観ることにした。フィクションとはいえ、シーンは重なる。早くも、ヤンパさんは鑑賞済みですね。2023年韓国制作主演 イ・ビョンホン パク・ソジュンあらすじソウルで大きな災害が起き、林立した高層マンションが倒壊する中、唯一残ったマンション。その住民たちが自分たちだけは生き残るためにと協議して、代表を決め、必死に取り組んでいくが、、、感想 ネタバレあり。この映画を観たかったのは、イ・ビョンホン主演だったから。彼の演じる狂気はすごいと思っている。韓国映画にはあるあるの暴力や殺人やらは、今回は普通の人々の持つ陰の部分が表れる。国民性もあるけれど、じゃあ、韓国だって、儒教の国だというし、キリスト教信者も多い国だしね。ただ拝金主義や権力主義の怖さがある。では日本は仏教心からというにはおおまかすぎる。でも、日本人て、映画のようにはならないだろうなと思える何かもあるんだよね。JAL羽田空港事故にしても、全員無事脱出できたのもそのひとつかな。映画の最後は、人が救われる形で終わる。人間である以上、どうあるべきかを問われるシーンだった。さて、上映時間は15時台。観客は6人だったよ、、、たぶん上映か早々と終わってしまうな。帰宅してテレビを付けたら、北陸の被災状況を放映している。亡くなられた方は数字が増えていく。早く瓦礫の中から探し出して、家族に返してあげたいと願うけど、何もできず、遠い地から祈るばかり。友人のご主人は消防署勤務の東北地震の時、支援隊で出かけられた。勤務先の館長は、元レスキュー出身で、被災地には必ず支援隊で行かれた方。非難されている方々も、パイプ椅子や冷たい床の上では寝られないでしょう。暖かい部屋で身体を伸ばせるマットでゆっくり寝られる日が早くきますように。
2024.01.11
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まさに、ヒョンビンのために作られた映画だなー。友人に誘われて、久しぶりに映画館に出向いて鑑賞。上映は1週間前からだけど、座席は6名くらいだったよ、、、、コンフィデンシャル(国際共助捜査)2022年 韓国映画 監督 イ・ソクフン北朝鮮の捜査官リム・チョルリョン(ヒョンビン)は、北朝鮮から逃亡した犯罪組織のリーダーと、彼が狙う10億ドルの追跡を命じられ、韓国に降り立つ。かつてチョルリョンとコンビを組んだことのある韓国の刑事カン・ジンテ(ユ・ヘジン)は左遷されていたが、北朝鮮からの国際共助捜査要請があったことを知り、現場復帰を懸けてチョルリョンとの共同捜査を志願する。抜群のコンビネーションを発揮して組織のリーダーを追う彼らだが、その前にFBI捜査官のジャック(ダニエル・ヘニー)が現れる。本編があった続編ではあるが、アクションシーンがほとんどだったから、娯楽映画として楽しめる。ヒョンビンって、もう北の人の役が定着したのね、、、笑顔のシーンがなかったから、特に演じていたのか。反対にダニエル・ヘニーは笑顔、笑顔で。彼は、ホント、歳を取らない感じ。何を着ていても、カッコいいんだよね!しかし、悪役の人(チン・ソンギュ)なんか演技がすごい!今、観ているドラマ「ヒップタッチの女王」に出演している酪農家の役は田舎の呑気なおじさんなんだけど、別人だよー。顔が小さくておかっぱ頭で、あの気迫が出せるのは、やはり目力なのかなー!ヨナちゃんはどこでも相変わらずの役だった。笑すごい闘争シーンで、カーアクションもたくさんあり、でも怪我もなく、みんな不死身なんかー!ヒョンビン、若い頃は無骨な青年役のロマンス、ドラマ「雪の女王」を思い出すんだよねー。ドラマ「私の名前はキムサンスン」で、知名度を上げて、ロマンス系が続いていたけど、本来、アクションもできる俳優だったんだね。韓国映画、派手なアクションシーンは秀でていると思う。もちろんCGもあるだろうけど。(中国映画なら、人をワイヤーで吊り上げているだろうけどね)そういえば、最近、ウォンビンを映画やドラマで見かけない。彼も良い俳優さんだけど、早く登場してほしいな。「アジョッシ」以来かなー。
2023.10.01
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六月は、仕事のない日、または仕事の日の夜は、一生懸命、韓国ドラマを観た。いわゆる韓流ドラマ月間だった。中でもエピソードが長いドラマもあり、徹夜な日もあり、体力はやや失われたかも。笑6月完結したドラマの中でも、独断で面白かった順。1. 私たちのブルースストーリーも人物照射で面白かったのだけど、移動販売車のおじさん役のイ・ビョンホンの突き抜けた演技がツボにはまり、夢かと思った。笑俳優陣がすごい!!美形じゃない主人公達がイキイキしてる。さすが今までの韓国ドラマとは少し違う気がした。2.医師ヨハン原作は日本の小説だけど、ハートフルによくできていた。原作の面白さもあるだろうが、チソンて、やはり良いな。笑医療ドラマにしたら生ぬるいけど、医療ドラマとして見なくても良い。圧倒的にチソンがかっこいい。3.グリーンマザーズクラブ教育熱心なソウルの地域に建つマンション住民のエピソード。それぞれの家庭事情は特殊すぎる。笑殺人事件が起きるとは思わなかったが、ストーリーは予想できず、面白かった。しかし、フランス語で日常を過ごすってあり??4.私の解放日誌遠距離、自宅からソウルの職場に通う姉兄妹のエピソード。最初、取っ付きにくいのだけど、田舎に身を隠すク氏の身の上が明らかになっていく頃から面白くなった。しかし、田舎を卑下する内容には、田舎に住む私には違和感。いかにもソウルの勝ち組発言ぽい。笑5.ある春の夜に長い付き合いの恋人との結婚に向けて迷う36歳の女性の前に新たな恋が。また財閥系家族の横暴さが。笑よくあるストーリーではあるが、ウダウダしていまひとつだった。しかし!チョン・ヘインの笑顔を見たいがために続けた!笑6.結婚白書軽いテンションで観られたドラマ。韓国の結婚もお金かかるんだなーと傍観。もう姑側だからか?テーマも結婚と金銭につきるようだ。ラブコメ好きにはよしかな。特別片思い 中国ドラマ昔懐かしい片思いする女の子の物語。ひたすら一途で可愛い。でも片思いする相手、見違えてませんかねー?笑その女の子を密かに思う男の子が私は好きだな。笑七月はゆっくり行こう!今、環魂 観てます、、
2022.06.30
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コロナ感染を避けて、休日や夜も、うちで過ごすことがほとんどで、ずっと映画、ドラマを観ている。覚書として、一部。 映画「コインロッカーの女」 韓国映画2015年 韓国:ハン・ジュニ 出演:キム・ヘス キム・ゴウン パク・ボゴム あらすじ 韓国の裏社会、闇貸金業を営む女性(オモニ)に育てられたイリョンはコインロッカーに置き去りにされた乳児だった。オモニの下で他の訳あり兄弟と取り立ての仕事をする。 感想 最初、躊躇する内容ではあったが、韓国映画の血みどろ残虐シーンを覚悟して観た作品。 オモニの絶対的な権力に逆らうことなく育てられたイリョンが、自分のハートを優先したがために展開するあらすじ。 イリョンが救われることを祈っていたが、やはり絶望感しかない。登場人物の裏社会の義理や裏切りの繰り返しと、愚かさと狂気。 そんな中で、パク・ボゴムの演じる青年の清らかさには一瞬だけ救われるんだけど。 オモニの君臨模様が凄いし、怖すぎる。 ダーク過ぎて誰も救われなくてゲロゲロだけど、なんか耐性できたかな、私。笑 韓国ドラマ「君は私の春」 2021年 出演:キム・ドンウク ソ・ヒョンジン 幼少期のトラウマを抱えるホテルのコンシェルジュと、精神科医。過去に殺人事件のあったビルに入居。解決していない殺人事件の経過とともに2人の間に、やがて温かなきずなが芽生え始める。 感想 登場人物はみんな、幼い頃に預けられた怪しい教会の出来事からストーリー展開。 孤児を違法に海外の養子として売買する教会も韓国では昔ありがちだったのかも。DVや臓器移植の深い問題もあり、考えさせられたこともある。 健康を願う事と健康でない者が排除されるのは別な問題。寿命ってなんだろうなと思うことがある。 さて、二人のラブストーリーはなかなか展開しないが、相手をどう思いやるかキーポイント。 主演のキム・ドンウク、昔「コーヒープリンス1号店」に出ていたよね。すっかり落ち着いた男性になっていたよ。(髪型のせいか、パク・ユチョンに見える 笑) 韓国ドラマ「ただ愛する仲」 2017年 出演: ジュノ(2PM) ウォン・ジナ イ・ギウ あらすじ 12年前に発生したショッピングモールでの事故で、奇跡的に救出され生き残ったガンドゥとムンス。事故で夢と家族を失ったガンドゥは、頼れる人もおらず、これまでただ苦痛に耐える毎日を生きてきた。 ムンスは事故で妹が犠牲になり1人生き残ったという罪悪感を持ちながら懸命に生きていた。ある日、それぞれの人生を歩んでいた2人が偶然にも再び出会う。 感想 不正な建築のショッピングセンター崩壊で、自らも傷を負い、また家族を失った主人公ばかりのストーリーだが、一瞬の出来事で全ての人生を失うという非常さの中、お互いにお互いを癒しながら寄り添っていくガンドゥとムンスは好感。 ガンドゥは自分の人生を放棄しながらもムンスと出会い変わっていくが、病に侵されていた。 と、韓国ドラマあるある。 でも、ハッピーエンドという後半、足早に展開。 このドラマもトラウマを根底に始まる物語。 でも、憎悪が復讐とならないドラマで韓国ドラマでは珍しい?登場人物、なんやかやあるが、みな優しくいい人揃い。 二人は、地味で、静かで、素朴、ムンスのノーメイクに近い表情がホッとする。笑 韓国ドラマ「マイ ディア フレンズ」 2016年 出演:コ・ヒョンジュン キム・ヘジャ シン・グ チョ・インソン ナ・ムンヒ あらすじ 70代、ナンヒ、ヒジャ、ジョンアは幼い頃からの親友同士。ある日、同窓生チュンナムの店で小学校の同窓会が開かれる。運転手として駆り出されたナニの娘の作家ワンは老人たちにこき使われ、うんざりしている。ワンは海外に恋人を持つが、ある出来事で帰国してしまった。 様々な出来事を乗り越えて、友情を重ねて人生を謳歌していく彼女らのことを、ワンは本にすることにした。 感想 韓国のベテラン俳優勢揃い!! 様々な家庭の事情で悩んでいる同窓生たちを温かな目線で描いていて、ほんわかするドラマだった。 高齢になって直面する身体の不調や認知症、また高齢者に対する社会の無情、それを労りながら過ごしていく姿にはジーン。 もう高齢者に近いから、私も。 またモラハラ、DV、死別、離婚なども、とても現実味がある内容だった。 ワンの恋人ヨンハはチョ・インソンが演じていてラッキー。足の長さと笑顔が大好きだもんね。笑 諍いがあっても優しい方法で解決していく、心温まる人間模様が一押しのドラマとなった。 韓国バラエティ「花よりおじいさん」1〜3 70〜80代のベテラン俳優おじいさん達とイ・ソジンのバックパッカーの旅。 個性の強い年の離れた俳優達に戸惑いながら、ミッションをこなすイ・ソジンを見ているのは楽しい。アクシデントもあり、不仲になりがちな長期の旅も、旅先の景観で癒される。 でも、なぜこのメンバーかと思うことあり。 ちょっとマナー違反なメンバーにはドン引き。笑 ヨーロッパだろうがどこだろうが、韓国同様な振る舞いって、ちょっとマナー違反な部分。それをテレビ番組もOKなんだわ。 第3シリーズには、チェ・ジウ登場。おじいさん達を上手に操るのは、さすがだったよ。 イ・ソジンと仲よかったけど、別な人と結婚したよね。
2021.09.17
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連日の豪雨で緊急避難警告が出た地域がたくさんあったけど、私のうちは迫っている山も川もなく、窓から凄い音で降る雨を眺めるだけ。地域により、浸水被害があったが、数年前の土砂崩れ被害が頭に浮かび、高齢者世帯のみなさんは、早めに地域の集会所、学校に避難した様子。私の近くの避難場所は小学校で、私のうちから見える。ていうか、小学校より高い位置に3階があるので、多分避難場所に学校には行かない。そんな豪雨の時に、私は文化施設に出勤した。膝から下が水溜りでビシャビシャ、靴は水没。仕事場は結構電話が続く。そんな時にお料理サークルがやってきて、材料を広げている。そして案の定、避難勧告発令。みなさんには料理せずに帰宅していただいた。で、避難場所に行くくらいならと私も帰宅したのである。幸い小雨になり、明日は晴れるかな。みなさんご心配を!ありがとうございます。仕事がない日は、午前中に家事を済ませて、Netflixにて韓国ドラマばかり観ていた。若者の恋愛ものは最近退屈なので、いろいろタイトルを眺めて、見始めたら、取り憑かれたように、睡眠もせずに全話一気に観てしまう。『M INE 』2021年〜上流階級の相続、地位狙いの、殺人ありの、展開。なんといっても、ゴージャスな邸宅、インテリア、ファッション、暮らしぶりに、集中してしまったよ。男性陣のクズっぷりも、世の中かけ離れていたからね。笑イ・ボヨン、キム・ソヒョンの財閥奥さま役は見事。どちらかと言うと、決断力ある役のソヒョンの方が好きかも。前に「スカイキャッスル」というドラマ出演者と重なっている人が多いらしいけど、「スカイキャッスル」は私はダメだった。登場人物訳ありクセが強く、謎解きが最後までわからないストーリーは面白かったわ!!しかし、財閥など資産や地位争い、血縁に対するこだわりは、韓国は特別かも。『ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です シーズン1』2021年〜これは、いい人がたくさん出演して、毎回ハートフルなドラマだった。孤独死した人の住居を清掃、遺品整理をする仕事を父と子で始めたが、のちに父が病に倒れ、その後刑期を終えた叔父と仕事を続けることになった、ハンディキャップを持つ純真な青年のストーリー。亡くなった方々の人生ドラマ、死への敬意を表し方など、毎回ジーンと来る。M INEの後に観たので、ギャップが大きかった。シーズン2を楽しみに待っている。チ・ジニが父役、最初気づかなかった。穏やかで優しい良い役だった。『天上の花園』2012年〜江原道の山深い村が舞台、夫に逃げられ仕方なくソウルから父の住む村に二人の娘を連れて帰郷したジェイン。結婚を機に疎遠だった父ブシクとの葛藤、誤解と和解の親子の物語。しかし登場人物がみんな過去訳あり複雑な家庭環境。田舎の人は優しいとか親切とか言われている日本では、ちょっと裏切られた感ある韓国の田舎の人のずる賢さや自分本意さが目についたが、ストーリー的にはまあいいか。笑ジェインが自立していく様子は頼もしかったが、やはりサポートしてくれる人がそばにいるありがたさ。子供役キム・セロンちゃん、ウォンビンと共演した「アジョッシ」の面影が懐かしい!!寡黙な父ブシク役のチェ・ブラムさん、無骨はイメージは当たっているのだけど、ドラマ後半、帰郷した母とのイチャイチャが、なんだか引いた。笑現在視聴中のドラマは二つ。クズ夫ばかりのドラマは、報復劇を期待しながら観ているが、ストーリーが長い。日中は仕事、夕飯後から二日徹夜で何話も観たら、三日目、夜8時にはダウンした。笑
2021.07.09
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韓国ドラマ「100日の郎君様」 GWはうちでNetflixの毎日。 韓国ドラマ16話を四日間で制覇!疲れたー。 何気に観た「100日の郎君様」 世子行方不明事件を発端に、韓国ドラマあるある記憶喪失、歴史ドラマ暗殺計画ありの、純愛物語という重ね重ねなお話。 EXOのギョンスの世子役、童顔でどうだろうと思いながら続けているうちに、なんとしっかりした顔つきになったことか!! 高貴な身分に違和感なし。 韓国ドラマって、背景がすごく美しい。 ロケ地がまた賑わってくるのだろうけど、 自然の中に佇む彼らが魅力的! チョゴリの鮮やかな色彩もあるのだろう。 しかし、悪人は大概高貴な身分、策略家でとことん悪事を重ね、善人はお人好しの搾取される側の苦しい生活の庶民の構図。 ここは定番な韓国ドラマは変わらず。 だけど、ハッピーエンドはよかったな。 両班と世子だけど。玉の輿感はないよね。
2021.05.08
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たまたまか、目についたか、「梨泰院クラス」主演のパク・ソジュンの、 ドラマ「彼女は綺麗だ」を観た。 2015年韓国ドラマ 主演 パク・ソジュン ファン・ジョンウン あらすじ 幼なじみの初恋の相手と離れ離れになって15年後、才色兼備の子供時代から一転して、やっと会社勤めができたヘジンと、冴えない子供時代からイケメン優秀なら副編集長ソンジュンの再会、恋の行方をたどる物語。 感想 主人公へジンに、ずっと共感できずに終わってしまった。 純粋さと真面目さの表現とは違うように思える、へジンの感情の起伏の激しさとガサツさと単純さ。言い過ぎ?笑 韓国ドラマではよく出てくる大声で叫んだり、単刀直入な会話、男女問わない泥酔の姿が、私には受け入れがたい。私は物静かな日本人なんだなと思ったよ。笑 また部内で、くじ引きでランチ代を出すっていうことに狂喜乱舞するのって、誰かにお金を払わせてラッキーと思えるかというと違和感さえある。 会社の仲間とそんなに時間を共有したくない、冷たい自分がいる感じ。笑 自分に自信を持って生きること、なかなか難しいよね。反対にコンプレックスはたくさんあるよ。 ドラマの設定だから仕方ないけど、 韓国ドラマに出てくる、人を見下す人が出てくるあらすじ、なんだか今は気分が下がり、ちょっとこれから避けようかな。でも韓国ドラマは仕方ないかも? 夫はもともと物静かなタイプで、人と話したりするのが好きではない。家でも私と話が盛り上がることはない、普通にいう、愉快な人ではない。 身体は大きいのだが、声が小さいタイプ。笑 人と揉めるのを一番嫌うから、義兄に酷い目にあっても、「唯一の血筋の兄だから〜」とか言う。 夫は新しい職場で、マンツーマンで仕事することがあれば、なるべく相手の話に返事をする努力をしていると言うのだ。 私としたら、話をすることは苦ではないから、 話が盛り上がって大笑いすることが多いけどさ。 今年の賀状に「来年からは賀状失礼します」とか書いていて、どんだけコミュニケーションを遮断するんだー!とか呆れた。 なんだかんだ言っても、もう36年以上も一緒にいるんだよな。不思議〜〜!笑
2021.01.24
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「僕らの先にある道」(後来的我們)2018年製作 監督 レネ・リウ 主演 ジン・ボーラン(井柏然)チョウ・ドンユイ(周冬雨) あらすじ 2007年旧歴正月大晦日、北京から故郷の遙江に向かう長距離列車で出会ったジエンチンとシャオシャオ。毎年大晦日に会っているうちに、友人から恋人となっていった。北京で成功を夢みる地方出身の若者は、貧しくもつつましく生活していたが、ジエンチンは混沌とした日々に前向きな行動のシャオシャオと次第に歯車が合わなくなり、いずれ別れがくる。出会って10年後成功を果たしたジエンチンとシャオシャオは偶然に帰郷の飛行機の中で再会したが、過去の思い出を振り返りながらお互いの現実を知る。 感想 監督レネ・リウの実話を元に製作された映画だという。 久しぶりに中国映画。故郷の冬の雪景色が素晴らしく美しいのと、ジエンチンを一人で育て上げた父親のあたたかな心情が景色に美しく響く。 北京の狭くて汚いアパート一室で、夢を語りながら暮らすジエンチンとシャオシャオ、表情やら心情描写がすごく良い。 久しぶりに心切ないラブストーリーだった。 あ、やはり私は中国映画が好きだったと再確認。 韓国映画によくある、高慢ちきな金持ちが幅をきかした映画じゃなくて、貧しくも美しい若者のラブストーリー、シニアの私でも、キュンと来ましたわ〜。今回はお金持ちが全く登場しなかったのもあるかも。 北京戸籍の彼氏を見つけてどうしても北京で結婚したかった貧しいシャオシャオ、最初はうーんって感じだったけど、見ていくうちに可愛らしさが現れていくんだよね。ラストシーンは切なくてもこれからの彼女の頑張りを応援したくなるよ。 ストーリー中、政府の学生弾圧シーンもあり、知らない現実も描いていた。 女性は、夢や恋愛など思い切りや行動が早くて、最後までずーっと悩んで曖昧にしているのは男性の方みたい。 映画で、ジエンチンもそうだが、再会した時も運命は二人を離すんだよね。貧しいままのシャオシャオが、それでも後悔していないのが、なんだか救われた気持ちになったよ。 韓国映画がマイブームになる前は、中国映画ばかり観ていた。中国の若者が主役のストーリーがいくつになっても胸キュン!!笑
2021.01.22
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タイトルが違和感ありすぎる、、 そのまま和訳したのだろうが、文化風習の違いがあるから、ほかにタイトルなかったのか、、 2018年制作 「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」 主演 チョン・ヘイン ソン・イェジン 人気ドラマ「愛の不時着」でも主演したソン・イェジンのドラマだけど、奇抜な設定の「不時着」より、すんなり観られた。 あらすじ 親友の弟ジュニとジヘの弟も友人で、家庭に恵まれない親友姉弟とはジヘの家族ぐるみで付き合ってきた。30代後半になったジヘは、コーヒーチェーン本社で働いている。 アメリカ赴任から帰国したジュニの会社とジヘの会社が同じビルで、会う機会が増えるにつけ、二人は惹かれ合う。ジヘの元彼のストーカー事件や職場のセクハラ、モラハラ、ジヘの嫁ぎ先は家柄重視だという母親との葛藤を混ぜて、30代の働く女性の生き方を問う。 チョン・ヘインの笑顔は、悩殺的な可愛さだった。まさに年下彼氏のモデルだ。 いつもいつも年上彼女のことばかり考えていて、 本来なら仕事に支障を来たすだろう。笑 韓国ドラマって、勤務中も携帯で話して、突然会いに行っちゃいます。笑 しかし、二人のイチャつき度が大半を占めるストーリー、血みどろ復讐劇では無い分、許そうか。 ストーリー後半、二人の仲を周りに告白する流れになる頃から、重い空気が。 観ていても、こちらも胸が痛い感じ。 やはり私も、だんだんチョン・ヘインの笑顔にやられていたよ。笑 ジヘの母はとにかく手強い。 でも、家柄、学歴、富裕層、見栄の数々 無いものねだりで相手にだけ求めるのもね、、 ジヘ役のソン・イェジン、気の強いタイプには見えないが、それがこの役にハマっていた。 ドラマ中、やけに年上って誇張していたようだけど、私の知り合いで、結構年上奥様が多い。 叔母も叔父より2歳上だ。 夫より5歳上、7歳上の奥様の友人達は、言われないと年上には見えないくらいだ。みんなご夫婦仲良し。 よく会っている友人は、8年前にご主人亡き後、今のボーイフレンドが16歳年下とかでびっくりしたけど。笑 済州島の綺麗な風景のシーンがあり、 コロナがなければ、行ってみたいなあ。
2020.12.02
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高知出張から帰った夜から何気に見始めた韓国ドラマ「椿の花咲く頃」、二日間で全16話見てしまった。疲れた〜〜、疲れすぎ〜! ということで、深夜から全く寝ずに続けて全話、 徹夜で二日間、まるまるドラマ時間。 ちょっと頭が痛い。今日は早く寝よう、、 2019年 韓国ドラマ 「椿の花咲く頃」 主演 コン・ヒョジン カン・ハヌル あらすじ 苦労を重ねてきたシングルマザー、ドンペクが、地方都市オンサン(架空)に移り住み、スナックを開業。地域の人々から好奇心の目と偏見にあいながらも、優しい笑顔と物腰で、だんだんと地域に溶けこんでいく。しかし、連続殺人鬼から狙われてしまうドンペク。警察官ヨンシクとの恋、元恋人の野球選手ジョンニョルとの再会、自分を捨てた母の登場、一人息子のピルグの心情など、非常に胸を打つ会話と共に、一気に観た。 サスペンスと、社会の偏見や差別を混ぜ込んで、 とてもいい作品だったように思う。 ドンペク役のコン・ヒョジン、 最初見たのはドラマ「サンドゥ、学校に行こう」だが、その頃は私はあまり魅力を感じなかったのだけど、今回は年齢を重ねて、すごく印象的に感じた。ドラマも私の心に残る作品に出演している。 「サンドゥ〜」 や「ありがとうございます」など、貧乏で苦労する健気な役が多い。 もともと、どちらかというと寂しそうな顔立ちゆえ、わけありの苦労清純派役が多い。 あまり顔が変わらないと思うけど、40歳なんて! 実母役のイ・ジョンウンさん、映画「パラサイト」のお手伝い役だった人だ。この人の登場で、内容が複雑かつ感動的になるのよね。 母と娘があまりに見た目違うけど。笑 ドラマは、一生懸命な人生を生きていく人達の日常をよく表しているように思った。コメディタッチのもいい。 殺人鬼とのサスペンス部分は、はらはらさせられたが、警察官ヨンシクの一途さには癒される。 バカ真面目な性格の青年は、シングルマザードンペクに恋をする。勢いのある恋愛展開ではないものの、幸せになっていくドンペクを応援したい。 ドンペクとは椿のことらしい。 だからタイトルがそうなのね。 三連休が終わった。コロナは収まるどころか、感染者は増えるばかり。 年末年始も来るって言うのに、不安でしかない。 年末年始も、ドラマ三昧になるかも。
2020.11.24
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今、毎日仕事をしているから、帰宅して夕飯など家事を終えるのは、早くても、夜10時。で、そこからNetflixで観はじめた韓国ドラマは、話題の「梨泰院クラス」日本でもかなり人気だった「愛の不時着」は、一話途中で挫折した。ヒョンビンをずっと見たいのに、ソン・イェジンが私の邪魔をする。どうも私はこの女優さんが、タイプでないらしい。お嬢様感が私のハートに響かないみたいだ。粘い感じより、スッキリな感じが好きだからかも。全話16話、1話70分として、毎日4話観ていたから、1日4時間半観たら、寝る時間は毎夜深夜2時から3時。で、毎朝5〜6時に起きていたから、睡眠時間は3時間くらい。さすがに最終話が終わったら、脱力感。四日間で16話観終わった。こんなところで根性出してもだけど。疲れは知らないままに、風呂の湯船で40分くらい、いつのまにか寝ていたり。笑これで、ゆっくり夜が過ごせる。笑梨泰院クラス、すごく面白かった。若い俳優さんは、あまり知らない人ばかりだった。主人公セロイの復讐劇はいつもの韓国ドラマだけど、脇役や個性の強い仲間がインパクトありすぎで飽きささなかった。笑恋仲になるイソ、回を重ねると、だんだん好感度上げていく。セロイも、カープの若かりし日の新井選手に見えてしまったが、無骨感が新鮮だ。旅の韓国では、梨泰院、ほとんど行ったことがない。旅行中に外国人の多い場所に縁がなかった。若くないのもそうさせるのだろうけど。私的には、新村が好きかも。録画を見ると、BSの「キャンディーズ さよならコンサート」の録画があった。なるほど、夫の録画だろう。キャンディーズのさよならコンサートに行って、号泣した人であった。そんな若い時もすでに私らは知り合っていたから、そんな出来事を夫から聞いて、引いた覚えがある。当時はかなりスレンダーだった私だが、蘭ちゃんでもミキちゃんでもすーちゃんでもなく。
2020.11.14
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引きこもりにつき、久しぶりにテレビBSで韓国ドラマを観ていた。 「ボーイフレンド」2018年 出演 ソン・ヘギョ パク・ボゴム あらすじ 政治家の一人娘スヒョン(ヘギョ)は母親のいいなりに資産家テギョングループの息子に嫁ぐがまもなく離婚。代償にグループのホテルをもらい代表となる。 キューバで知り合った年下の青年ジニョク(ボゴム)がそのスヒョンのホテルに偶然入社して二人は次第に惹かれ合い近づいていく。しかし、様々な障害があり、乗り越えていくラブストーリー。 やはり資産家、政治家などの権力層と、家族愛あふれる庶民層の格差のある背景。 でもドロドロ復讐ものじゃないのはありがたい。 どちらかというと、みんないい人。笑 意地悪も下品じゃない。 ソン・ヘギョ、ドラマ「秋の童話」から見てるけど、風貌があまり変わらず、美容には熱心な国とはいえ、びっくり。38歳か、、、 「フルハウス」頃は明るいキャラクターだったけど、わりとおとなしい暗い役柄のイメージがある。 純愛物語というストーリーだけど、 私的にはパク・ボゴムがなんとなくタイプじゃなかったせいか、キャラクターにダメ出ししながら観ていた。笑 反対にテギョングループの息子ウソク(チャン・スンギョ)の線の細い優しいおぼっちゃまな感じが気になって仕方なかった。笑 ウソクの幸せを祈っているよ〜。 しかし、ソン・ヘギョ、 韓国女優ではバリバリ頑張っている感がすごい! 私は、ハ・ジウォンやシン・セギョンも好きだけど、韓国女優、だいたい整形顔のせいか、どの女優もまとまりすぎた顔が見分けつかなくなり、個性が感じられないのが残念だわ。その中でソン・ヘギョは息の長い女優で、これから年齢があがっても活躍できるタイプと見た。 しかし、男性陣もシミひとつない白い顔で、嫉妬さえするよ。 映画「海雲台」(日本タイトル ツナミ)を観た。 ハ・ジウォン主演 ハ・ジウォン、幸薄い貧乏な役なんだけど、 この人、ムードなのか、こういう役は好演に思ったよ、、 しかし、数年前の大震災の記憶が鮮明に蘇り、 辛い映画となった。昨年訪れた陸前高田を思い出した。気を引き締められるが、復興はまだまだだ。 釜山には何度か行ったから、ロケ地もよく分かった。コロナで、もうなかなか行けなくなったから、夫のカニ食べに韓国・機張に行くのも全くプラン無し。せっかく博多が近くなったというのにね。私はむしろ対馬に行きたいなあ。
2020.08.27
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これは、コン・ユ見たさに。笑 男と女 韓国 2016年製作 監督 イ・ユンギ 出演 コン・ユ チョン・ドヨン あらすじ フィンランド ヘルシンキの冬、 子供の送迎で出会ったギホンとサンミン、名前も知らないまま、一夜を過ごし分かれた。 8カ月後、ソウルで偶然出会った二人はお互いに家族がありながらも、惹かれ合い、逢瀬を重ねるが、家族の知ることとなり、お互いの事情に別れることとなる。 一方、離婚をしたサンミンはひとりヘルシンキにいた。 感想 フィンランドの美しい雪の景色に助けられている感のある背景。 チョン・ドヨンはドロドロ感には抜群。笑 コン・ユも、爽やかさを捨てて、不倫の言い訳がましい男を演じていた。 サンミンもギホンも、ソウルでは充実した暮らし。お互いハンディキャップのある子供を育てていて、その悩みは多い。外国だから成せることか?、不倫ならばアウトだが、他人には難しい男女の恋愛だということ。 チョン・ドヨン、いい女優さんなんだけど、作品がいつも色っぽい難しいタイプ。笑 コン・ユのいやらしさが作品でよく出ていて、 いろんな役ができる、いい俳優さんになったと感じたよ。コン・ユは、いい意味でイケメンじゃないのがいいな。 真夏に真冬のフィンランドの映像は涼しくていい。 そういえば、学生時代、お正月に友人と、 「ビックウェンズデー」というサーファー映画に行ったなあ。
2020.08.14
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日本映画 2018年製作 監督 濱口竜介 原作 柴崎友香 出演 東出昌大 唐田えりか 瀬戸康史 伊藤沙莉 田中美佐子 他 あらすじ 大阪、運命的に出会った麦(ばく)という青年と恋に落ちた朝子だが、麦は突然消えてしまう。 2年後、東京にて、麦にそっくりな亮平と出会い、付き合い始める。亮平の同僚串橋や朝子のルームシェアをしていたマヤと楽しい日々を過ごし、亮平の大阪転勤を機に結婚の準備を始める。大阪時代の友人春代に偶然会って、麦の近況を聞く。それから、また麦が朝子の前に現れて、、 感想 映画とは違う場面で、主演の東出昌大と唐田えりかは話題になってしまい、どうしてもそのイメージの強い恋愛ドラマとなった。 東出昌大が麦と亮平の二役を演じているのだが、 うーん、私には二人の違いが分かりにくい。で、漠然としか受け止められない。でも瀬戸康史の同僚串橋、結構いい位置にいて、最近結婚した瀬戸康史はイメージアップ。 唐田えりかについては、朝子というキャラクターが暗すぎる。原作通り? 意思の強さと暗さは比例しない。 画面では朝子の顔の表情アップが多いが、朝子の一途さは春代が言葉で表現しているが、表情での心情が読めない。 朝子の自分本位の行動が私に理解できず、恋愛のなせる突飛な行動が、まわりに配慮の欠けた若者の特性というにはお粗末。 伊藤沙莉さんは、明るいキャラクターで最近よく画面で見るが、彼女には癒される雰囲気がある。 朝子の暗く笑顔のないキャラクターが唐田えりか本人ではないと思うので、もし次に作品に出るとしたら、明るい笑顔のある女の子を演じてほしい。東出昌大って、奔放な役は向かない気がする。私が好きなオダギリジョーのイメージを追ってしまうからかも。 私が歳を取ったのか、朝子の言動を全く共感できないし、麦のような青年が昔はモテたかもしれないが、今どき、どうよ!ってカツを入れたくなったよ。 恋愛ドラマは原作の映画化もあるが 昔ほどパンチのあるもの(この言葉さえ昔くさい)が見かけなくなった。 この映画、先入観なしでは見られなくなった。 テレビワイドショーであれだけ流されたしね。 杏さんが辛い思いをして、視聴者全員杏さんの味方になっただろう。 引きこもり生活のせいで、GYAOで観た。 私なら映画館までは行かない作品かな。 でも、カンヌ映画祭に行っていたな。笑
2020.08.13
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機内で観た映画。 アメリカ映画2019年 「ザ ピーナツバター ファルコン」 監督 タイラー・ニルソン マイケル・シュワルツ 主演 ザック・ゴンサーゲン シャイア・ラブーフ他 あらすじ プロレスラーになるという夢のために収容されていた老人施設から脱出したダウン症の青年ザックを主人公にならず者の漁師タイラーとの放浪旅。ザックを探して出会えた看護師エレノアも加わり、プロレススクールにザックを送るという目的の旅と変わる。ジョージア州サバンナ郊外を舞台に三人が徐々に深まっていく関係性を暖かな目線で描き出す。 感想 漁師タイラーも、恵まれない人生に反抗して、目的なくならず者として生きてきたが、自分の人生を切り開こうとしているダウン症のザックと旅をするうちに、人間のあたたかさを感じてきて、それに応えていきたい気持ちが生まれる。 他人に影響されることは人生で多々あるけど、 やはり前向きな人、どんな時でも人生を見捨てない人と話をすると、こちらも力や勇気をもらうことがある。あたたかなきもち、これって何歳になってもとても大事なんだと感じるこの頃。 ザックも旅を続けているうちに確実に成長している。タイラーを守るために、全力を尽くすのだ。 この映画、ザック役のザックの夢が俳優になりたいというので、ザックのために無名の監督が制作したという話。 現実にも映画の中にも、ハンディキャップがあるけど夢の後押しをしてもらい、夢を叶えたというハートフルな物語。 17歳になる地元の友人のお嬢さんMちゃんはダウン症。11歳上のお兄ちゃんの用事がある時には、よく我が家で預かっていたのだが、最近、Mちゃんとはよく買い物帰りにバスで一緒になることが多い。通信制時々通学の高校に通うMちゃんは、一人でバス通学ができないから、送迎のサポートの人が付いているが、あくまで仕事としての間柄なのか、バスで隣に座ってはいないみたい。 バスで一緒になると、隣に座って話するのだけど、クリスマスにはサンタさんに可愛い手袋をお願いしたから、楽しみだという。クリスマスケーキはお母さんからプレゼントしてもらうんだと言っていた。 ダウン症の子は純真で天使だと言われることがある。そうも言えるかもしれないが、私はMちゃんと付き合っていく中、つねられたり、意地悪されたことのあるおばちゃんだから(笑)、天使とは言えない。でも、それって成長するのに当たり前。自我もあるし性格もあるし。ゆるやかに成長しているんだよね。 そんなことをふと思い出させたザック。 バスを降りたら、一目散にお母さんの待つうちにダッシュで帰っていくMちゃん。後を追うサポートさんは高齢者だから走れないよね。笑 で、「走らない、走らない!」と叫ぶ私もMちゃんのお宅に寄り道。お母さんからMちゃんの起こしたびっくり事件とか聞いて帰るわけである。 そして「Mちゃん、それは怒られて仕方ないよ」と、トドメを指しておくのだ。笑 サンタさんからの手袋を待つ17歳の女の子、 やはり、天使なのかな。 最近、髪型にうるさいそうだ。
2020.02.02
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機内で観た4本のうち、一番! 「パラサイト 半地下の家族」 韓国2019年製作 監督 ポン・ジュノ 主演 ソン・ガンホ イ・ソンギョン他 あらすじ 家族みんな失業中で貧困なキム一家。息子ギウがひょんなことから家庭教師をすることになった富裕層パク一家に、家族が次々と職を得ていくが、実はそのうちには大きな秘密があり、、 感想 韓国社会の格差差別を如実に表した作品。 お金の威力を見せつけられたキム一家だが、自分たちがパク一家で働いているからと言っても、富裕層の生活を覗くだけなのだ。 ソン・ガンホさん、典型的な韓国人男性として、よくキャスティングされているが、とても味のあるお父さんだ。 この映画を貧困家族側に立てるか、富裕層側で立てるか、いや、どちら側にもならない位置が、一番かもしれない。 大金が舞い込むことを願い、安易に事業を起こし失敗を繰り返す父親、この前ブームだった台湾カステラが出てきてちょっと笑えた。 後半、残酷なシーンが続くが、あちこちに思わぬ展開の付箋があって、面白い映画になった。 手入れされた芝生の庭に置いた外国製のキャンプテントは浸水することなく、多くの半地下家族は濁流浸水で住まいを失う。 キーワードは地下。格差のつれなさ、富裕層の社会への無関心。 ギウの「裕福になる」目標が、少し悲しい。 でも、きっと逞ましく生活していくだろうな。 ピラミッドの頂点にいる富裕層と底辺にいる貧困層、虚構ではない現実は、なかなか壊されることはなさそうだ。韓国社会だけじゃないよね。 昔、韓国の地位もある特権階級の家族と福岡で知り合ったことがあるが、急なお客様に備えて、お母さんはいつもうちの中でもジャケットを欠かせないという。もちろんお手伝いさんがいて家事はしないし、警備員常駐。こういう方々は他人が我が家にいる窮屈さは感じないのだろう。こんなことを思う私は一般人だ。笑 ちょっと今回思い出した。笑
2020.01.17
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地元の近くの映画館たら、タランティーノ監督の話題作が、ブラピにレオ様もタジタジの1日1回夕方からの上映だもんで、夕飯作ってる私にはとても都合が悪かった。たぶん55歳から1100円チケットを売りにしているから、その高齢者層には人気がなく、ターゲットを若者にすると、仕事終わりに寄れる時間の上映だと夕方になるのかも。 夕飯は簡単にローストビーフを買っておしまいにして、自転車で映画館へ。 「ワンスアポンアタイムインハリウッド」 2019年アメリカ映画 タランティーノ監督 主演 レオナルド ディカプリオ ブラッド ピット マーゴット ロビーほか あらすじ 1969年代 一世を風靡したウェスタン映画の俳優リックとそのスタントマンクリフの物語。 落ち目になりつつあるリックは行き先を悩み、マカロニウェスタン映画に出演することとなった。 感想 レオナルドディカプリオって、いい感じなおじさんになってきた。ちょっとコメディタッチにシリアスなんて、私の感想は意味が分からないだろうけど。ブラピは相変わらずブラピでカッコいい部分だけ見せてズルイじゃないか。 1969年、私も子供ながらテレビドラマのウェスタンを観ていたのだよ。アメリカなら舞台はアリゾナ州だよね。「ワンスアポンアタイムインアメリカ」とか、マカロニウェスタンはフランコネロの「荒野の用心棒」とか、レオ様見てると、チャールズブロンソンを彷彿させて。笑 でも私が好きなのは棺桶引きづるジャンゴだった。 アルパチーノも健在でプロデューサー役、豪華な俳優陣。 ブルース リーを倒しちゃうクリフって、ちょっとアジアの者として大いに疑問符だけど、リーに、「カトー」と日本人名と伺わせるところって、当時のアジア人の位置なのか。 映画の後半、展開が早くて、前半のストーリーがぶっ飛ぶ内容で、これも実話があったとしたら、かなりオカルト。 ヒッピーってブームじゃなくて主張だったようだけど、なぜかヒッピーと聞くと、モデルのツィギーを思い出す。ヒッピーファッションのツィギーってなかった?ヤンパさん。 なるほどタランティーノ監督!!という映画ではあったけど、やはりブラピはズルイ。笑 レオ様にはおじさん王道をまっしぐらに進んでもらいたい。ついていくから。笑 また、実際に起きたシャロン テート殺人事件をうかがわせる後半は、ちょっと猟奇的であり、オカルト集団の怖さは、今に至るように思う。 ブラピって、次の映画では宇宙に行ってしまうみたい。笑
2019.09.16
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2019年 9月 蜷川実花監督 主演 小栗旬 宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ 藤原竜也 他 太宰治の「斜陽」から「人間失格」執筆までのエピソードがあらすじ。 太宰治の実話を元に「人間失格」完成までを描いている。 感想 今目立って活躍している豪華な俳優陣。それも演出家蜷川幸雄ゆかりの俳優陣。監督は娘だもん。 しかし、太宰治役の小栗旬は、陰陽でいうと陽なイメージ。私的には津軽育ちの富豪の息子ながら問題の多い太宰治は陰のイメージだ。確かに薬や女性関係は有名な話だし、旅重ねる自殺未遂も本当の話。しかし、蜷川流の華やかな画像と共に軽妙な語り口の主演陣には違和感がある。 ただ、芸術的作品と言われたら、美しい色彩の背景やアレンジ、演出はそうだろう。 しかし、日本の画風って、鮮やかな中華的な色彩だったかな?と思ったり。 体当たり演技の愛人役、二階堂ふみは評価があるが、宮沢りえや沢尻エリカってスタイル良すぎて、時代背景の女性の美しさがなんか違う。笑 私は壇蜜の登場は嬉しいけど。 また、三島由紀夫役の高良健吾が、ハマりすぎてビックリした。坂口安吾役の藤原竜也も悪くはないが、インパクトなかったなあ。 高良健吾は、本当、昭和の人ムードが漂ってきた。 画像は綺麗なので、ストーリーとは別に楽しませてくれた。 私は一応、文学部出身なので、そうそう太宰治関係に高い評価はできないのだ。笑
2019.09.14
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久しぶりに映画の話題をブログで。映画デーでもレディスデーでもないから、通常料金を払ってチケットを買ったが、周りはみーんな60歳70歳は越えて1100円チケットの方ばかり、団体で来ていたり。上映中のおしゃべりはやめて。お耳が遠いからか、声が大きくて。2018年製作「万引き家族」監督 是枝裕和主演 リリーフランキー 安藤サクラ 樹木希林 松岡茉優 他あらすじ都内、万引きを繰り返しながら暮らす家族。社会に弾かれた人々が「家族」という隠れ蓑で一緒に過ごしている。その他あらすじは、割愛。感想この映画には、あたたかな家族の物語じゃない。「家族」って何だろうという問いかけと、人の良心や人生の価値観への疑問がたーくさん入っていた。白い新築の戸建て、都内マンションに住む人々と、古い傾きそうな何もかもが整理できずに大勢住む家族が対比されている。この家族には秘密があるが、体裁は全くない。安藤サクラさんは、安定した演技と、ハートフルなセリフで、泣かせる。子供ながらに自分自身で身を守らなければならない現実は映画の中だけではなくて、気がついてあげられない大人達の罪でもあるように思えた。では、何をしたら?という自分への問いかけだ。息子が小学校入学した時、クラスは違うが、とびきりやせ細って、身体も洗ってなくて、持ち物も準備できない男の子がいた。毎日登校も一人で、登校時間になっても門に入れずたたずんでいたから、小学校そばに住む私は見かけたら、職員室に電話して先生に迎えに来てもらった。声をかけて連れて行こうとしても、逆方向に逃げちゃうから、交通事故にあっても大変。先生も注意しているようだったけど。学校でも口も開かず、誰とも遊ばないし、授業も下を向くだけだったようで、途中から普通クラスを離れていった。後でいろいろ分かったことは、古く狭いアパートで母親と暮らす男の子は、頻繁にうちで行われるイカツイ男達の賭博、麻雀仲間の酒とタバコと怒声の中に乳児から放り投げられていたことだ。母親さえこの子の父親も分からず、もちろん保育園も行ってなくて、市から小学校入学の通知が来て初めてその母が この子の年齢に気づいたというね。高齢で男の子を産んだ母親は働かず、公的な補助をもらっていたようだった。途中で見かけなくなったから、施設に移ったのか、守秘義務があるから、他人の私にはわからないけど、むしろ施設にいるほうが幸せなのかと言う出来事に、当時衝撃だったから、忘れられない。ただ、2年生になって廊下で見かけた時、男の子の声を聞いた。話せるようになったんだ。男の子が母親と歩いているのも見かけたが、相変わらず、下着のようなくしゃくしゃな服をだらしなく着た母親だった。でも男の子は嬉しそうに母親と歩いていたんだよね。「万引き家族」を観て、そんな男の子のことを思い出した。愛情という言葉は難しいよね。正解な家族もないよね。
2018.07.03
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機内で観た映画、「スリービルボード」 2017年イギリス映画監督 マーティン・マクドナー主演 フランシス・マクドーナンド ウッディ・ハレルソンあらすじアメリカの片田舎町で起きた暴行殺人事件は未解決のままで、娘を殺されたミルドレッドは、大きな看板広告を出して、警察を非難した。それから起こる住人の様々な感情が交差して、諍いとなる。感想私的にはすっきりしないまま、最初から最後まで観てしまった感じ。そう、「観てしまった」ので積極的ではないのだ。いまどき人種差別があからさまな田舎町、そこで暮らす弱者と、権限を振りかざす人たちの溝が引き起こす事件。利害関係があからさま。日本人がこの街のムードを理解するのは少々困難に思った。銃社会への警鐘とも取れる。たぶん日本人には映画の中の正義の定義が難しい。アメリカ、悪人がクズすぎるようだ。また主人公のミルドレッドの気持ちに最後まで加担できずにいた。ミルドレッドも正義とほど遠い犯罪を正当化しようとする。となれば、無法地帯じゃないか。しかし、この映画、トランプ大統領に観てもらうのが一番ではないかと思ったよ。笑アカデミー賞取ったよね。ほかもたくさん賞もらったし、前評判もよかったみたい。確かに心理描写は見事だったかも。ただ、中高年俳優陣にはときめかなかった。笑容姿端麗でなくてもいい、ムードある俳優って、私には必要。笑演技派フランシスは、デミ・ムーアの「夢の降る街」に出演しているらしいが、残念ながら覚えてない。でもフランシスは私と同じ世代なのよ、ちょっとメイクしてないとかなり年上に見えるわ。役柄か悲しい顔に見えてしまう。
2018.03.11
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JAL機内で鑑賞した映画。韓国映画「隠された時間」2016年制作 2017年日本公開監督:オム・テファ出演:カン・ドンウォン シン・ウンス ムン・ソリ キム・ヒウォンネタバレあり。あらすじ母を亡くして義父と離島にやってきた小学生の少女スリンは生活に馴染めないでいたが、親を亡くしたソンミン少年と打ち解けていった。ある日ソンミンなど少年達は立ち入り禁止区域の洞窟に探検に行き、中で見つけた不思議な石を割ってしまう。と同時に行方不明になった彼ら。しばらくして、何人かは遺体となり発見されたが、ある日ソンミンは青年となって戻ってきた。彼がソンミンだと分かるのはウンスだけだった。彼がソンミンだと島民に分かってもらおうとしたが、島民から犯罪者扱いされたソンミンは逃げ隠れた生活を強いられた。ウンスはソンミンを助けたいため、もう一度洞窟で石を見つけて割ろうとした。感想ソンミンの役柄は、やはりカン・ドンウォンならではのものに感じた。ラブストーリー、ファンタジーと紹介するも、個人によって、なかなか受け取り方が違うように思う。閉鎖的な離島の人々との孤独、独りぼっちの孤独、自由の元での孤独などの中で、心を通わすものを守る愛情と、子を守る使命感など、いろいろ垣間見れる。カン・ドンウォンは好きな俳優だ。独特な表情は陽気な演技より訳ありの役柄が似合うと思っているので、ソンミンの青年役はピッタリ。韓国映画って、閉鎖的な社会、閉塞感をあらわにするのが上手だと思うが、実は今もリアルな社会なのだろうと思わせる。スリンの義父も血縁のない娘を一生懸命育てようとしているが、自分自身もなかなかうまくいかない。最後、誰にとっても解放されていく結末にはなっているのだが、これからのソンミンとスリンの未来は明るいかといえば、そうでもないように思うので、ファンタジーとかラブストーリーというより、ミステリーかな。久しぶりにムン・ソリを見たが、彼女が出たら引き締まる。演技派で有名な女優さんだけど、年齢が上がるにつれ、よい役柄が回ってきたらいいなと思う人。ヨン様のテレビドラマ「大王四神記」の神役イメージがあるんだけど映画「オアシス」の彼女の演技は素晴らしい。色っぽい演技もできる人なんだけど。笑特にグロテスクな場面もない映像だったのだけど、私には気分スッキリとはならないお話だった.
2018.01.21
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アニメーション映画「この世界の片隅に」原作 こうの史代 全3巻 2008年発行クラウドファンディングで長編アニメ映画制作2016年11月 監督 片淵須直こうの史代さんは広島ではかなり有名な漫画家。以前も「夕凪の街 桜の国」(2004年作品)で映画化された。これも原爆投下後の広島市が舞台だったのだ。麻生久美子さん、田中麗奈さん主演だった。アニメーションはあまり観ないけど、今話題の映画であるのと、舞台が広島市と呉市ということで見逃すわけには行かなかった。私は伯母が呉市に住んでいて小学校卒業までの夏休みは1カ月くらい伯母のうちにいたので呉市は詳しいが、この作品は、やはり広島、呉出身の人でなければわからない描写が多くて、私にとってはとても懐かしくてとても寂しい作品だった。呉市はデルタの広島市とは全く異なる地形で、山、崖が迫り、その斜面に人々は暮らしていることが多い。今だに階段しか手段のない住居もあり、長崎のような坂道の迫り方だ。JRで広島駅から呉線でコトコト1時間、今や過疎化している呉市から広島市に昔から当たり前に通勤、通学している。私の親友も呉市出身で彼女の実家は地域医療を何代も続けている。少し時代は後になるが、伯母も街中ではあるが急な坂道を10分登ったところに伯父と住んでいた。伯母は女学校時代に原爆投下で被爆、ずっと後遺症で苦しんだが、幸いに呉市で海軍工廠(すずの舅が勤めていた)技師だった遠縁にあたる伯父と結婚した。子供はなかったので、初めての姪にあたる私は伯父伯母に可愛がってもらった。すずの嫁ぎ先の長ノ木町は、呉駅や呉港から小さななコミュニティ長ノ木循環バスが出ていて、伯母のうちに行く時は島から船で。循環バスを呉港から利用した。長ノ木町は港のそばではないので、空襲に合う段々畑あたりは違う地域だとは思う。軍港が見える位置ではなかったはずだ。軍港の見えるあたりは青山町、国立病院が小高い丘に建っている。伯母はここのホスピスで72歳、この世を終えた。呉市は海軍の軍港として有名なので空襲があったのは聞いたことがある。だからまさか広島市内に原爆投下は驚きで、もしかして呉市と間違えたかと思われたそうだが。あの軍艦大和は呉市の海軍工廠で作られた。伯父は若かりし時代この大和を作っていたひとりだった。私の祖父は対岸の島から山のような軍艦大和の姿を見に行き、内心「こんなに目立つ軍艦は無駄だ」と感じたと言っていた。海軍の水兵さんたちのユニフォームは、今の海上自衛隊術科学校下級海士のユニフォームとあまり変わらない。懐かしさいっぱい。日本全国から海軍兵学校に進学してきている10代の若者が帰ることのない戦闘機に乗る時には、祖母は島の婦人会で千人針を作って贈ったと言っていたが、あどけない兵隊さんの心には郷里の母の顔があるから、一番の贈り物になっただろう。連絡を受けて遠くから息子にお別れを言いにくる家族のために島の民家は当時から間借りを営業して、精一杯の小魚と畑の野菜を出してあげた。最後に晩餐を。兵学校に進学して亡くなるのは、こういうことだった。 今も島では、防衛大を出たばかりの海上自衛隊幹部候補の全寮生活の息抜きの場所として、間借りをしている民家がある。うちの島の家も貸してもらえないかと聞かれたこともある。描かれた人物の姿形を誰も見落とすことのないように必死で観ているうちに、亡き伯父伯母の人生とシンクロし、かなり辛くなった。私の子供時代も、海軍兵学校資料館に出入りし、その建築物を写生大会として目一杯描いたものだ。絵が好きな私は大賞をもらい、その絵は今だに実家の壁に。笑すずの実家は広島でも私の家とは方向が別で、海岸に向けて伸び、漁業を生業としている地域だ。あの時代でも食べ物にはさほど苦労した地域ではないだろうが、嫁ぎ先は大変。呉市から海岸沿いに行けば、風光明媚な島の香りの音戸の瀬戸がある。まだまだ書ききれない思い出があるが、またの機会に。追記すずの夫は、遊郭のりんさんと恋仲であったそうな。そうなれば、すずの胸中も、もっと違う形で描かれてもよいかも。どの時代にも、なんだかねー、ヤンパさん。笑
2017.01.31
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最近はレンタルDVDで映画しか見ないのだが、久しぶりに韓国ドラマを見ている。長編ゆえ、まだ半分だけど、面白いから最終話までどんどん借りちゃう!笑韓国ドラマ「ミセン」「未生」とは、将棋の言葉らしい。幼い頃から将棋の世界だけで生きてきて挫折したチャン・グレ 26歳。大きな商社にツテを頼り入社したものの、学歴の壁や社会の仕組みに悩みながら成長する青年グレの物語。また同期入社の女子社員アン・ヨンイの女性差別意識にへこたれそうになりながらも前に進む姿、また他の社員たちの様々な立場とその終わらない苦悩を描いている。主人公はグレに限らず、同期社員や中高年管理職オ課長も心惹かれる人物像。ドラマ中の感じの悪い学歴偏重発言は韓国だけでなく日本の企業でもいまだにありそうだけど、最近はどうだろ?うちの子供たちのような「ゆとり世代」社会人にはエリートコースに興味ないみたい。「そこそこで」なんて最初から倦怠感も困るけど。まあね、学歴や資格取得が優秀でも、社会や企業に貢献できる素質が最初からあるわけでないのだから、誰しも働きながら学んでいくことが多いはずだけど。エリート社員の中でグレが素朴にたくましく成長する姿を回を重ねるたびに親心気分で楽しみに見ている。また親の立場からしたら、夫婦の給料から学費や下宿代、留学費用を捻出して子供に学歴つけてきたので、そういう親のひたむきなる努力でつかんだエリート社員の心情も理解できる。女子社員アン・ヨンイの苦悩を含め、結婚、出産と仕事との両立、自分のキャリアの遅れへの悩み、家族との過ごし方など、働く女子社員の悩みは日本も韓国も同じね。そして、企業全体でそれをどうサポートするか、または一緒に働く社員の意識でずいぶんと働く環境に差が出るよね。今や女性も総合職として男女差はなく働く時代にある。一般職という位置があるのは反対に転勤はしない、昇給、昇級も抑えるかわりに、結婚出産しても無理せず働ける一生を想定したもの。娘の同期入社の女子社員はすでにアフリカに転勤しているらしい。転勤承知して受け入れるのが総合職だけどさすがアフリカは。私が独身で会社員だった頃(30年以上も前だが)、当時の会社は社員5000人以上かかえる大手企業なくせに男性偏重社会で、女性は寿退社するもので短大卒業までしか女性の正式採用はなかった。年度初めには女性は振袖を着て出社という今ではありえない時代だった。(私は着るもんですか!)しかし就職難のひどい時代、大卒の私を面接採用して推薦してくれた人事課の課長は、大卒女子も能力があるなら男女同等にチャンスを得るべきという人だった。しかし社内規定は女子採用は短大卒業までという等級でしかないため、給与はそれで譲るしか無かったけどね。入社してすぐ上の係長も私より5つ上のすごく頭の柔らかな人で仕事のやり方、物事の捉え方などとても勉強させてもらった。そういう物事の考え方は今の生活にもじゅうぶん役に立つ。しかし転機はやってきて、課長と係長は続けて転勤し、後任は東京生まれ東京育ちの高圧的な物言いの課長に変わった。今までのように、私が気づきや提案をすれば、「女が提案するなんて生意気な!大卒だから知恵がつきすぎて、使えない奴!」とか言った。「女はバカな方が可愛い」と社内でも大声でいう人だったので私は完全に軽蔑してたわ。今なら大変なことになってるよね!ま、それに合わせて、甘い声と涙で媚びる女子社員もいたから、敵はここにありだったりね。「言われたことだけすればいいんだ」という課長の下で良い部下が生まれるでしょうか。で、その後、私のポジションは後任のらりくり係長のサポートが多くなり、係長はそれを良いことに自分の仕事を私に丸投げし始めた。ま、この係長、のちにあまりに仕事が滞って任せきれなくなり、本社付けとなったらしい。一方、女性の働き方に理解を示してくれた男性社員は採用時の課長係長含め、なぜか地方大卒出身だった。学歴じゃない、男女差でもない、でもチャンスは掴むべきもの、そして本人のモチベーションが大事だとひしひし感じたOL生活だった。今も会社役員としてイケスカナイ名前があるが、さらに大企業になったこの会社がこのイケスカナイ人を認めているとすれば、今も根は変わらないのではないかと思う。自分の思い出も含め、このドラマはとても興味深い。不治の病、愛憎劇がお得意の韓国ドラマも、こういうジャンルのドラマを作れるじゃないか!ゴールデンウィークは、地元へ帰省、留守の自宅の庭の草むしり、島の留守の家の庭の草むしり、墓の周りの草むしりと、毎日草むしりをして過ごした。ドクダミ草の強い臭いが指からなかなか抜けない。私の行くところ、やはり、曇り空のち雨、大雨のち強風というお天気だった。電車も一時ストップしたり。そんなお天気にも負けず、なかなか帰省できないのでこの際、合羽着て柔らかくなった土の草むしり。その合間に地元仲良し友だちとランチへ2時間。パパなんか、わざわざ遠くの芝まで道具を持って出かけたわさ!東京に戻って、自宅マンションの植え込みの雑草が気になって仕方ない。管理人さんはそこまでしないのなら、私が草むしりいたしましょうかねぇ。
2016.05.07
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「ミルカ」2014年インド映画監督:ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ出演:ファルハーン・アクタル、パワン・マルホトラ、プラカーシュ・ラージ等実在のインドのオリンピック陸上選手ミルカ・シンのストーリー。インド・パキスタン分離独立時の悲劇にあった少年ミルカが、オリンピック国家代表となり、一流アスリートとして活躍するまでの出来事を少年時代の辛い経験と交差しながら描く。インド・パキスタン国境の村で、パキスタン軍に両親を殺害され村人も襲撃され、ひとり避難民としてインド・デリーにやってきたミルカ少年は、辛くて酷い生活の中、食べ物がある軍隊に入り、アスリートの道を見出される。しかし過去の辛い思いがよみがえり・・・実在の人物の虚飾のない忠実な物語ということがあり、あまりにミルカの半生が辛くて涙した。インド・パキスタン、バングラデシュの国々も、支配や分立など、大きく国が変わり、日本に住む私にはあまり身近に感じず、ほとんど知識がない。国の紛争は宗教からみの政治的要因が大きいが、どのようなことが行われたか、メディアにも登場することが少なかったインド・パキスタン・そしてバングラディシュ。ミルカの人生をみることで、少しだけ勉強できた。こういうアスリートの映画は、「炎のランナー」もそうだったが、ストレートに胸を打つ。その人物の背景・境遇を垣間見ることで、人間的にひとつ、人生勉強させてもらった気分になった。インド映画お決まりの軽快な歌とダンスも適度に盛り込まれ、それは歓喜のシーンなので、とても心が和んだ。実は今、東京都内のあるボランティアメンバーに参加していて、私はバングラデシュの青年と毎週1回日本語のレッスンをしている。他にも中国、韓国、ブラジル、カナダ、オーストラリア、フランス等さらに様々な学習者がいるけど、私が当たったのはバングラデシュの青年だった。母国で1度も日本語を勉強することなく、突然日本にやってきたバングラディシュの青年は、英語は多少理解する。国では大卒エリート職種ではあったが、今は日本で週4日時給で働く単純作業労働者だ。事情を詳しく書けないけれど、裕福な家庭で育った彼にはハングリー精神がないため、そのことが毎週3日(私はその中の1日だけ)も通うレッスンの日本語習得の向上の妨げになっている。日本語習得したらレベルアップした職種に転職希望があるが、家賃の高い東京で生活できるのか、または国から仕送りしてもらっているのか、私には分からない。安定した母国の生活をやめて日本で一から薄給で働く意味が分からない。30年も前、バングラディシュ人二人、新婚時代同じ2DKのアパートの隣同志で住んでいた。30代後半の彼らはバングラデシュでは医師と歯科医師で日本のスカラシップで日本の大学医学部大学院課程に通い始めていた。最初アパート入居の挨拶に洗剤を持って行った時、素直に「嬉しい」と言ってくれた。彼らの部屋から独特の香辛料のキョーレツな匂いが漂ってきて、窓を開けるわけにはいかなかったが、国に妻子を残して頑張っている彼らに言えるはずはなかった。今彼らも60歳代のはず、国で活躍しているだろうか。そうだといいけど。また最近バングラディシュの首都ダッカのスラム貧困層の子供たちに、わずかながら支援金を送る機会もあり、なんだかバングラデシュも身近になってきた。東京は本当にさまざまな国の人に出会う。以前ソウルから帰国する機内で、隣に座った全く日本語の話せなかったタジキスタンの青年も、すでに留学を終え国に戻っただろうか。彼にとって日本はどうだったのだろう。
2015.11.13
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大韓航空の機上で観た韓国映画「チャンス商会~初恋を探して」監督:カン・ジェギュ(シュリ、ブラザーフッドの監督)出演:パク・クニョン、ユン・ヨジュン、チョ・ジヌン他あらすじチャンスマートで働く老人ソンチルは、ひとり暮らし。ある日、前の家に娘とその母親が引っ越してきた。その老女がソンチルを気にしてくれて、またソンチルも彼女が気になって・・という老人の初恋絡んだほのぼの話と思われたが、実は隠された秘密があった。これは手の込んだ家族愛のストーリー。静かに温かく見守る人々は実は偶然ではなくて、作戦だった。この監督の代表作品から考えたら、こんな作品を作れるなんてと思えるほど、派手さもなく、ほのぼのストーリー。ただ、高齢者を実際抱えた私としたら、あまりにメルヘンチックで現実味がない。もっと面倒くさくて、どうしようもなくて、しんどくて、という老人介護、痴呆への取り組みが、あっさりと家族愛と言うテーマに押され気味。それでもハートフルなお話ととらえられた理想のお話。脇役の印象は、まさしく韓国映画によく出てくるコミカルですっとぼけた人たち。韓国映画を見過ぎたせいか、私はちょっとこういうキャラクターにもう飽きちゃったかも。夫婦って最期までこうありたいという監督の理想の作品なのかも。現実は、痴呆になると、妻や子まですっかり忘れられ別人格になってしまったという話を聞くんだけどね。家族のつながりが濃い韓国では、こういう映画は現実的なのかもしれなくて、うらやましくもある。裏覚えな韓国語で観たので、肝心なセリフも見逃しているかもしれないから、いつか字幕で観たら、また印象が違うかも??
2015.10.24
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「滝を見にいく」2014年日本監督:沖田修一出演:根岸瑤子、荻野百合子、桐原三枝ほか「7人のおばちゃん、山に迷う」紅葉を楽しみ、幻の滝を見て、温泉を楽しむ1泊2日3万円のバスツアー、舞台は妙高高原山中。この出演者はみんなオーデション、40歳以上のおばちゃん募集にて。だからなのか、人物設定が、現実的でとてもリアルなのだ。出演者の素の日常を覗く感じなのだ。バス添乗員のふがいなさから、山中で迷った40代~70代のおばちゃん7人は、それぞれ人生の経験値で、ピンチを乗り切り、夜を過ごし、翌日無事下山する。それも、1夜を楽しく。最初は反発しあっていたメンバーも、お互いを認め、寄り添い、心を合わせられるようになることが、この映画のハートフルなところだと思う。この7人のおばちゃんたち、近所のスーパーで見かけるような人物ばかりで、私がおばちゃんだからこそ、彼女たちの人生に共感したり、異議を唱えたりしながら、鑑賞することとなる。平凡な人生ながらも、上り坂下り坂まさか!の繰り返し、そんなストレス人生も、高原の滝を見ることで、浄化しようとする気持ち、とっても分かる中高年。湯河原の勢いのよい滝を見た自分に置き換えた。小さな滝でさえ、どうして見る者の心を揺さぶるのだろうか、不思議。「滝を見にいく」という小さなバスツアー騒動、とても穏やかな優しい映画だと思った。でも、それはやはり、私が中高年だから。若い人にはもしかして、退屈な映画かもしれないな。秋の落ち葉をお布団にして、7人が並んで寝ているシーンはとてもかわいらしい。まるで、白雪姫のようよ!!
2015.07.11
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「あなたを抱ける日まで」イギリス 2013年製作50年前にアメリカに養子に出された息子との再会を願う女性フィロミナの実話を映画化。イギリスに暮らすクリスチャンの主婦フィロミナは、ある日娘のジェーンに、息子がいた秘密を打ち明ける。50年前のアイルランド、10代で未婚のまま妊娠したフィロミナは父に修道院に入れられ、そこで息子を出産。過酷な労働を強いられながらも、一日わずかな時間でも息子を抱きしめられることを生きがいにしていた。しかし、息子は3歳になり無理やり米国へ養子に出されてしまったのだ。年老いたフィロミナは、ひと目我が子に会いたいと願い、その話をジェーンから持ちかけられた失業中の元エリート記者マーティンは、再起をかけて記事を書くために彼女の息子捜しを手伝うのだった。ネタバレあり。アメリカ、富める大国、自由で希望の国、噂はどの国にも。貧しいアイルランドの子供たちが、正規の手続きの上か、または別のルートか、同じ言語、同じ白人ということで、アメリカ人に気に入られ、養子としてアメリカに渡ったのは事実のようだ。また多くの富めるアメリカ人は、自分の養子を探しにアイルランドに渡った。アイルランドの貧しい母は、富めるアメリカ人に養子に行けば、貧しい自分が育てるより幸せになれるのだと信じていた。産みの母を忘れられても。この映画は、多くのことを語ったように思う。イギリス映画だと見せつけるように、イギリスの階級差のあるふたり、フィロミナとマーティン。最初マーティンは、貧しい労働者階級フィロミナの人生に関心がなさそうだったが、いろいろな事実が分かり始めて、記者としての使命感がよみがえるのだった。そして、日本人には分かりにくい宗教観。修道院の中の闇の部分も照らし出された。この映画は、フィロミナ役のジュディ・デンチの存在が大きい。アップされたジュディの顔は老人そのものだけれど、芯のある青い瞳が、フィロミナの強い生命力を表していたように思う。最近も、映画「マリーゴールドホテルで会いましょう」で見かけたばかりのジュディ・デンチ、素敵な瞳を持つ名優だ。はたしてフィロミナは我が子を抱けたのか。それはホントにアメリカらしい結末と奇跡的な事実。ぜひ、観てほしい映画だ。話は変わり、アメリカで養子縁組と言えば、私の好きな女優ミア・ファロ―を思い出す。映画監督ウッディ・アレンとずっと付き合って、未婚のまま息子をもうけたが、その後は貧しい地域の子供たちを中心に10人もの養子を育てた。しかし、その養子のひとり韓国人スン・イー(韓国の路上で保護された孤児というけど、いつの時代よ!)が10代の時に、最愛のウッディ・アレンが浮気し大騒ぎになり、ミア・ファロ―は心に大きな傷を受けた。やはり、ウッディ・アレンがダメダメだよね!アンジェリーナ・ジョリーもカンボジアの子を養子に迎えているし、アメリカでは、出生の秘密はなくて、養子の子は自分の母国を知っている。この映画のフェロミナの息子も母国はアイルランドだと知らされていて、話は展開するのだけど。でも、最近養子縁組に怪しいムードが漂い、人身売買というニュースにもなるほど、子供が商品化されている。本当に他人の子を愛して育てるという難しさに挑む夫婦が素敵な人でありますように。
2014.11.30
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少し前、新宿の映画館で上映していたけど、都合がつかなくて行けなくて残念に思っていた映画、ふとほかのところで機会をいただき、新宿OLは帰り道に観ることができた。「世界の果ての通学路」フランス製作 2013年 ドキュメンタリー映画文字通り、世界の果てに住む子供たちが、自力で通う通学路を追ったものだ。ケニアの少年は、大地を掘って湧いた水で制服を洗濯し、学校に行けることをとてもうれしく思っている。妹と通う通学路は、象やキリンや大自然の危険がいっぱいのサバンナを2時間近く歩いて通う。両親も無事に学校に通えることを祈るばかりである。モロッコ山岳地帯に住む少女は、険しい山道を4時間歩いて通う。途中の市場で家から持ってきた鶏と食べものを交換しながら。アルゼンチンの少年はロバに妹を乗せて、ロバにも気遣いながら、1時間半、険しい道のりを通う。インドの3兄弟は、身体にハンディのある兄をリヤカーの手作りの車いすに乗せて、小さな身体でいっぱい力を出しながら、1時間半近く、困難に当たっても自分たちで解決しながら通うのだ。どの子の家も、大きな素晴らしい大自然に囲まれている。街からかなり離れている地域の貧しい貧しい家庭がほとんどゆえ、地域には学校に行けず(行かせてもらえず)労働する子供たちもいる。登場する小さな主人公たちは、家族も貧しく、家のお手伝いをしながらも、両親が学ぶことを理解してくれて学校に通わせてもらえる喜びを話す。そして、どの子も勉強をしてのちの自分の大きな夢を語るのだ。日本では当たり前になっている学校で学ぶこと。命の危険も伴う、かけ離れた厳しい日常が彼らにはある。主人公の子供たちは「学べる幸せ」を感謝する。通学路がどんなに困難でも、学校で学び、友達に会いたいという純真な一途な気持ちが、とてもまぶしく感じられた。そして学びの先にある大きな希望と夢、子どもってすごいなと思うのと同時に、あらためて学ぶことの尊さを教えられた感じがした。どこの地で生まれようとも、平等に学ぶチャンスが無ければ、チャンスを掴まなければ、人生ははかない。人としての尊厳とは。息子に観せたい!!
2014.11.21
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大統領執事として多忙なセシルの妻役は、オプラ・ウィンフリー。女優としてあまり知らないので、調べてみたら、なんと、オバマ大統領誕生に大きな影響を与えたアンカーウーマン、テレビ司会者だった。英語が苦手なので、ネットで放映を見かけたことがない。私はいまだアメリカ大陸は上陸せずにいるし、予定もなし。でも、彼女の生い立ちを知ると、この映画に出演するにまさにふさわしい黒人女性だと知る。そして、次に黒人大統領になるのでは??あ、ヒラリー・クリントンさんもいるけど・・・<ウィキペディアより抜粋>オプラ・ゲイル・ウィンフリー(Oprah Gail Winfrey, 1954年1月29日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、テレビ番組の司会者兼プロデューサー、慈善家である。司会を務める番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』はアメリカのトーク番組史上最高の番組であると評価され、多数の賞を受賞している。彼女は20世紀以降のアメリカで最も裕福なアフリカ系アメリカ人。また、アメリカの歴史で最も偉大な黒人の慈善家でもある。2006年にバラク・オバマの初期の支援者になった。生い立ちミシシッピー州、結婚していないティーンエイジャーのカップルの元に生まれたオプラは、ミシシッピ州で生まれミルウォーキーで育った。子供時代を祖母・父親・母親の元を転々として育った。9歳から親戚にごうかんされるなどの性的虐待を受け、14歳で妊娠し、出産している。産まれた子供は1週間後に病院で亡くなっている。このことから、自身の番組で子供への性的虐待をテーマにあげることも多い。子供の頃から頭がよく、奨学金を得てテネシー州立大学(Tennessee State University)で学ぶようになる。高校生の時からラジオに出演していたオプラは、ボルチモアやナッシュヴィルのテレビ局でアンカーマンとして働くようになる。そして、オプラの発言集を読むと、彼女の生きてきた道を想像して、自然と勇気を与えられる。地味な私の人生さえも、まだまだお役に立つこともありそうな気分にさせてくれる、オプラの発言。*「怖いものがあっても、それ自体にわたしたちを支配する力はないわ。 それを怖がる自分の気持ちに支配されてしまうの。真実を見つめれば、 きっと不安から解放されるわ」*「人が最後を迎えるときに神が知りたがるのは、その人がもの持ちだったかどうかじゃないはずよ」*「あなたは、すべてを手に入れられる。ただ、一度には手に入れられないだけ」*「子供時代が不幸だからといって、一生不幸でいてはいけない」*「怒ると、その相手よりも自分を傷つけてしまうものよ」*「私は失敗というものを信じない。その過程を楽しんでいれば、それは失敗ではないから」*「人間の価値は、自分をどう扱うか、他人をどう扱うかによって決まる」あ~~自分への中傷の一言をも許さない人もいるというのに。そして、私が一番オプラを好きにした名言!*「将来のことを考えると、そのあまりの明るさに目がくらみそうになる」なんてポジティブシンキング!!!そう、私も今月誕生日を迎え、お肌のシミと数字の多い年齢にガッカリしている場合ではない!!残り少なくなってはいるが、目がくらみそうな将来を夢見て、まだまだ生きていけることに感謝!!追記女性にはいろいろタイプがあって、在韓ブロガーはんらさんが描いているように、アッパァ~やオッパァ~と媚びてしたたかに生きていく女性も多いのは確かだが、これからの社会では、自分のそれなりの目標を持って、自分の人生は自分のお金と努力で歩まなくてはいけないだろう。。
2014.10.29
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久しぶりに映画のことを書いてみた。仕事で目が疲れて、前より映画を観る時間が減ったが、ほそぼそとコンスタントに観ている。だいたい1か月3~4本のDVD。「大統領の執事の涙」・・・・(ちょっとタイトルがダサくないか??)米国映画2013年監督:リー・ダニエルズ出演:フォレスト・ウィテッカ―、オプラ・ウィンフリー、アラン・リックマンあらすじアメリカの黒人差別問題を扱った忠実な歴史と、歴代大統領アイゼンハワーからレーガンまで、34年間7代の大統領に仕えた黒人執事セシルの人生を描く。過酷な奴隷制度の中、運があって、大統領官邸執事として働くセシルと、公民権運動に関わる息子は対立するが、それは時代と共に分かち合っていく。ネタバレあり。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争、キング牧師暗殺と歴史、アメリカの歴史も複雑。黒人差別問題をテーマにしてきた中で、黒人大統領としてオバマ大統領が登場するところで、かっての黒人差別問題は幕を閉じるように思えるが、現実には映画のようにゴールはない。実際のアメリカでは、色濃い白人主義は消えていない。それは、黒人だけでなくアジア人に対しても同じ。歴代の大統領が登場するので、いったい誰が演じるのだろうと、その演出にもわくわくして観ていた。ケネディとかジャックリーヌ夫人とか、歴史がつづられていくうちに、観ている私もドキドキ。アイゼンハワーは亡きロビン・ウィリアムだったので懐かしくて悲しくもあり、レーガン夫人ナタリーはジェーン・フォンダだったのでちょっと楽しくなったりした。ハリーポッターでお馴染みのアラン・リックマンなんてムードがすっかりレーガンぽい。ケネディ大統領役は映画「魔法にかけられて」のエドワード王子だったけど、そういえばなんとなくムードねと納得。で、セシルの心情描写が浅い分、妻のグロリアの苦悩が描かれるのだけど、執事としてのセシルがメインのせいか、いまひとつ家庭事情描写が弱い。逃避先は隣人のギャンブラーとの不倫とかね・・こう、ドロドロくる?でもなぜかあっさり。もっと政治的に濃い映画はあるけれど、観ている方としては、このくらい、さらっと記述ぽく流れるほうがありがたかったりする。奴隷時代の暴力シーンは苦手。あっさりな部分で助かった^^;(韓国映画のひどい暴力シーンはテーマで必要かもしれないが、なんとかしてほしいと切望。)アメリカって大国すぎて、やはり問題も多過ぎる。憧れの大国アメリカって、いつのこと?でもこうして映画で描いてみると、私としては、苦悩するアメリカに妙に親近感が湧いてしまった。そして我が家はアメリカの会社からお給料をいただいている以上、アメリカに無関心ではいられない。先日のTDSで出会ったのは、この映画で小さな女の子として登場するキャロラインさんであった。そして年月は過ぎていき、キャロラインさんもりっぱな大人になり、まさか日本に。
2014.10.28
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「ウルフ・オブ・ウォールストリート」2013年 アメリカ監督:マーティン・スコセッシ出演」レオナルド・デカプリオ実在人物ウォール街の株ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの人生を映画化。学歴もコネもない男ジョーダン役はレオナルド・ディカプリオ!巧みな話術とひねった発想で成り上がり、若くして証券会社を設立。あっという間に成功を果たし億万長者となる。大金を女、麻薬、車や豪邸など物欲全開。危ないこともうまく乗り切りながらやってきたハチャメチャ人生も、やがてピリオド??ネタバレあり!ホン~ット、この映画はいかにもアメリカな感じで、絶対日本ではこうは撮らないだろうなと思えるほど、チョーおバカな演出!!!今までのディカプリオのイメージ一新!出世欲あり、物欲あり、性欲ありで、お金で買えるものなら全て買うというハチャメチャ起業家をコメディタッチで演じているのだけど、ディカプリオ自身が本当におバカを楽しそうに演じて見えて仕方なかった。陰のある金持ち役というのより、チョー下品でノーテンキなハイな男という役が、実はディカプリオには演じきれないところがあるように思うけど、3時間に及ぶ映画の中で、ガッツガツな仕事ぶりというより、乱チキパーティとドラッグとセックスが大半を占めていそう。時代背景もあるにしても、ギラギラした金融界の狂乱の中、一切の道徳や社会通念など持ち込まずに成功できたのは、アメリカ社会に置いてだから??日本人のバイタリティとは違うハイなテンションのアメリカは、もうドラッグとは離れられない関係なのかもしれない。昨今の飛鳥の事件もあり、絶対拒絶しなければならないドラッグを、こうも楽しく愉快に描けば勘違いする人間が現れるのではないかしらん?、人間失格の危険な気配をひしひしと感じた中年のワタクシ。それにしても、あのレオ様ディカプリオもだんだんと中年ぽくなっていく。もっともっとアクの強い役を演じながら、俳優として生涯頑張ってほしいと思うけど、やはりレオ様は、こういうハイな下劣な役よりも、眉間に皺を寄せながら、わが身を苦悩する一生イケメンであってほしいと、望んでいるファンである^^v。でもおバカなコメディもレオ様はさすがよ(笑)この映画、なぜゴールデン・グローブ映画賞もらえたのだろう?あえて画像は無しにするわ!
2014.06.07
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「クロワッサンで朝食を」2012年 フランス・エストニア・ベルギー製作監督:イルマル・ラーグ出演:ジャンヌ・モロー、ライネ・マギ、パトリック・ピノエストニアで母の介護を終えたアンヌは、パリに住むエストニア出身のフリーダという老女の家政婦をするためにパリにやって来た。フリーダは高級マンションに暮らす孤独な気難しい老女だった。若かりし頃の愛人のステファンが時々様子を伺いにやってくる。フリーダの華やかな頃の人生に触れながら、同じく孤独をかみしめるアンヌ。やがて、フリーダのために行ったことがフリーダの機嫌を損ね解雇されるアンヌだった。ネタバレあり。パリが舞台、エストニアの冬の片田舎で過ごしたアンヌが、憧れのパリに出てきた。しかし、ストーリー中エストニアという国がずいぶんと語られた。もちろん、アンヌもフリーダもエストニア人で、やはりエストニア出身でパリで過ごす人たちの登場が多い。私も、バルト三国のひとつのエストニアの街タリンに訪れたが、エストニアという国には、独特なムードがあるみたいだ。深くて暗いエストニアの冬の情景からストーリーは始まった。始終エストニアの話題が出てきて、パリで暮らすエストニア人は、堅物で生真面目で融通が利かない。それに反発しながら生きてきたフリーダ。さて、老女フリーダは、ジャンヌ・モローが演じる。若くて活発なジャンヌ・モローの姿はないが、オーラはある。この映画でも存在感が半端ない。主張する顔立ちと老いた身体も堂々としている。また、ジャンヌ・モローのファッションもおしゃれで素敵だった。歳をとっても、自然な輝く女性でいるのって、案外、難しいよ。離婚した夫、独立した子供たちのいるアンヌと、夫と死別、カフェを持たせているかっての愛人に世話をさせるフリーダ、老いと直面しながら、家族でない二人が心を通わせるものは、やはり寂しさ。人間ひとり、私は私、孤独を恐れず、前向きに歳を重ねるって難しい。誰かにそばにいてほしい気持ち、最期まで思うだろうな。タイトルからパリが舞台の明るい映画とばかりに観てみたら、とても内容のある映画だった。久しぶりのジャンヌ・モロー、昔の映画を思い出す。さて、楽天ブロガーになって、のんびり気ままに5年が経ち、案外続くものだなと我ながら感心。ブロガーの皆様とのお付き合いや、ストレス解消のつたないブログで、日々楽しくさせていただいているからだろう。ありがとうございます!サンクス!カムサハムニダ!キートス!謝謝!カムオン!!
2014.06.04
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「8月の家族たち」アメリカ映画 2013年監督:ジョン・ウェルズ出演:メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツアメリカ、オクラホマの大田舎、そこに住む(住んでいた)家族の様々な問題を抱えた人生を浮き彫りにする。発端は、父親の失踪、自殺。バラバラに住む三人の娘たちがオクラホマの実家に戻り、薬物依存症(癌患者)の母親とアルコール依存症だった父親との思い出を語りながら、親子や夫婦の苦悩や葛藤を明らかにしていく。アメリカ。オクラホマの大自然は雄大だが、このドラマにはその自然が全く悲しく写る。大平原をバックにして、途方に暮れる娘たちと母親の葛藤が描かれる。「家族はひとつ」この言葉はもはや無し。ラストも、どの人物も前途がない。どうやって前向きに生きていくというんだろうという悲壮感が漂う。長女役のジュリア・ロバーツ、いつもの華やかなムードは全くなく、本当に心理描写に迫力がある人物になりきる。もちろん、メリル・ストリープの普通でないムードもド迫力あるが、孤独と絶望が明らかになるにつれ、母親役のメリルに私は感情移入していく。「途方に暮れる」という言葉がぴったりなラストシーンも未来がないわけではないが、家族としての一体感はなにもなく、家族になにも頼ることなく、結局、「ひとりで自分の人生を歩いてひとりで終わるのだ」と思わせてくれた。アメリカの家族、映画なのだからと分けられない、深い悩みを抱えることが多そうだけど、日本の家族は違うよとは言えない。カーラという二女役のジュリエット・ルイス、昔、ブラピの恋人だった人じゃないか@@私的には、今回、このカーラがとても印象的。登場人物、みんなが孤独と闘いながら生きている。私的には、とてもいい映画だった。
2014.05.30
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「ある愛へと続く旅」2012年 スペイン・イタリア監督:セルジオ・カステリット出演:べネロペ・クルス、エミール・ハーシュ、アドナン・ハスコヴィッチ、ジェーン・バーキンべネロペ・クルス主演作、90年代ボスニア紛争を背景とした男女、親子の愛情を模索する旅の物語。イタリア人ジェンマ(べネロペ)はボスニア・サラエボでアメリカ人カメラマン、ディエゴと恋に落ち結婚。不妊に悩む夫婦はボスニアで親友のゴイゴを通し、アスカに代理母を頼もうとするが。ボスニア紛争の中、ジェンマの夫への愛、そしてその後育てた息子ピエトロへの愛が描かれる。イタリアで息子と暮らすジェンマにボスニアの親友ゴイゴから電話がかかるところから物語は始まる。<大いにネタバレあり!!>私は、久しぶりな「ベネロペ・クルス」のラブストーリーだなという軽い気持ちで、この映画(DVDだけど)を観てしまったのだ。ところが、予想をはるかに超えて、国際情勢や社会に、様々な困難な状況が織り込まれて、特に後半は、女性の人生として悲しい運命の二人(ジェンマとアスカ)に、ただの第三者として観なくては、どちらかの女性にでも感情移入しようものなら、とても辛いストーリーだった。映画の始まりで、べネロペ・クルスは中年役で登場、老け顔のべネロペの表情から、一気にこの物語の真相が暴かれていく。ある意味、サスペンス的な要素がある。しかし、老け顔のべネロペも哀愁があり、いい感じなのだ。(老けていく自分とはかけ離れていて、愕然とする・・・)ボスニア紛争は多少は知識はあるが、あまりに勉強不足。日本から遠い地での出来事として、身近には思えなかったが、こういう映画を観ると、あらためて国籍問わず、こうも人間は残酷になれるものだと思わされる。最初の登場で、ジェンマの息子ピエトロの顔立ちが、父母には似てないなと疑問に思っていたのだけど、こういう結末は想像できずに私の予感は当たってしまい、この物語はハッピーエンドでもない、終わりもない、母にも息子にも、誰にも、生きていく重いテーマを突き付ける。それでもジェンマは前向きに生きていくだろうと思わせているのが救いだ。ただ、ディエゴはジェンマへの愛が消えたのではなくて、自分の責任感や虚無感や人としての使命感から、ジェンマと平和なイタリアから離れざるを得なかったと思わせ、それが自殺につながったものではないかと想像される。誰も悪い人物ではないのに(謎の残るゴイゴではあるが)とても辛い映画となった。しかし、アスカ役のサーデット・アクソイのきれいなまっすぐな目としっかりした輪郭の印象がすごい!!トルコ系女優のようだが、2011年「卵」「ミルク」2010年「ソフィアの夜明け」に出演しているということで、次回は、ぜひ観ておきたい。「ある愛へと続く旅」という少しダサいタイトルではあるが、映画を観る前に参考にしておく知識として、ボスニアは共産圏で初めて1984年冬季オリンピックを行った国。その後ボスニア紛争は1992年~1995年まで続き、「民族浄化」という名のもとに、旧ユーゴスラビアにて、宗教の違う民族で紛争となり、セルビア軍兵士によるムスリム人女性(イスラム教)へのレイプが戦略として実行され、2万人ともいうムスリム人女性がレイプされたという。その後、その女性たちは出産したものもあり、さらに苦悩な人生を送らねばならない。映画のアスカはムスリム人として登場したわけがあったのだ。あ、・・・・今、日本で話題の、アスカといったら、あの人だけど・・・・(@_@;)
2014.05.23
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試写会を当てた娘と神保町のホールにてもうすぐ公開の映画「ラストベガス」鑑賞。58年来の友人である4人組、70歳近くにして、唯一の独身であったビリーが32歳年下の恋人と結婚を決めて、ラスベガスにお祝いにやってくる3人。愛妻に先立たれて引きこもりがちなバディを連れだしたサムとアーチ―にも、それぞれ家族があり様々な背景がある。老人4人、ラスベガスでゴージャスな夜を過ごすうちに、ビリーとバディのわだかまりが明らかになり、そして、波乱万丈な結婚式前夜となる。ネタバレあり超豪華な俳優陣、マイケル・ダグラス(ビリー)、ロバート・デニーロ(バディ)、モーガン・フリーマン(アーチ―)、ケヴィン・クライン(サム)の友情物語。マイケル・ダグラス、米国俳優、映画「氷の微笑」「危険な情事」など、女性に翻弄される知的なイケメン男性の役が印象的だけど、ここでもモテモテの老人男性役。まったく老人臭を感じさせない何たる爽やかさ!!私の知識的には、マイケルは、カーク・ダグラスの息子。カーク・ダグラスって、昔だけど(住人さんやyanpaさんならお分かり?)日本では有名で映画「海底二万哩」とか「OK牧場の決闘」で大佐役とかやった人気俳優。コーヒーマキシムのCMにも出てた大柄な俳優さんだった。(あ~~勉強の大事な事は覚えずに、こんな事は覚えてるわが身が不思議だ・・・)ユル・ブリンナーもこの頃人気のあった俳優さんで、陽気なダグラスの顔と陰気なブリンナーの顔を鮮明に覚えてる50代。ロバート・デニーロは、名前の通り、イタリア系米国人。マフィア物の出演(アルカポネ役とかね)で名を広めたが、派手な演出の映画より、私は、ジェーン・フォンダと共演した「アイリスへの手紙」の非識字者役のデニーロの切なさがとても印象的。すごい名優さんだと思った。あとの二人もすごい俳優さんだけど、長くなるからまた機会があれば。とにかく、往年の名優さんが大活躍のコメディ映画「ラストベガス」は、私のような中高年はペーソスを感じながら、励みになる映画。そして、やはりアメリカの楽しさを味わえる映画だった。ぜひ、ご覧ください。追記帰り道、お腹がすいた食いしん坊母娘は、神保町の通りがかったビストロで少し満たして帰った。
2014.05.13
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「しあわせの帰る場所」原題:Fireflies in the garden米国2013年年制作監督:デニス・リー出演:ライアン・デイノルズ、ジュリア・ロバーツ、エミリー・ワトソン家族、親子関係がテーマ厳格で愛情を示すことの下手な父チャーリーと明るくて子供を愛する母リサ、息子マイケルとリサの妹ジェーン。幼い頃から父に厳しく育てられたマイケルは独立して作家となり、帰郷する。しかしその時悲劇が起こり、家族それぞれが過去をさかのぼって自分を見つめ直し、再生していくと言うストーリー。ネタバレ あり!ジュリア・ロバーツ目当てに観た映画であったけど、登場が少なくて残念だった。彼女に焦点を当てたストーリーではなかったのが残念。だって、厳格な感情的な夫と生涯を共にするはずのリサは、子育てに精いっぱいな仕事を持たない主婦であったが(日本のお母さんのようで共感できた部分)、実は夫に服従な女性でもなかったし、かといって子供を溺愛する風でもなかったから。のちに彼女の秘密はマイケルが遺品整理から知ることとなるが、責めるわけでもなく、母が幸せだった時間に感謝するのだ。今回は夫であり父のチャーリーに焦点が当たり、息子マイケルとの確執が主なストーリー。悲劇が起こり、それから思い出が語られ、元のいつくしみあう家族に戻るという終わり方は、むしろありえないな。だって最初からいつくしみあう家族は作られていなかったじゃないか。そしてその影は、マイケルの人生に大きく関わり、彼は父との確執、叔母ジェーンとの関係を作品に取り上げようとしたが、家族というものを見つめ直したマイケルは作品発表を取りやめた。父という存在は、家族にとってどうなんだろう。確かに家族団らんのムードを仕切るのは、父だ。母も、父に代わり絶対的に子供を見守る役目を果たすものだと思われるのも困る。映画を観ていくうちに、年齢からも人生からも、私はジュリア・ロバーツになっていく。幸いなことに夫は厳格でもなく楽天家、息子も娘もノーテンキで始末に負えない。、私一人が頭を抱え込む生活なので、家長が仕切ってくれれば、どんなに楽かという場面もあるが、各々家族のスタイルは同じでないのが、いいのかもしれない。重苦しい映画であったけど、父と呼ばれている方には観てほしい映画だ。叔母ジェーン役のエミリー・ワトソン、1998年映画「ほんとうのジャクりーヌ・ドュ・ブレ」のジャクリーヌ役だった。この狂気じみた芸術家役の印象が強くて、鮮明に顔を覚えている女優。やはりここでも訳ありな配役であったけど、しっかり鍵を握る役目だった。
2014.05.10
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「タイピスト!」フランス 2012年制作監督:レジス・ロワンサル出演:ロマン・ドゥリス、デボラ・フランソワタイトルの通り、タイピスト早打ち大会世界チャンピオンを目指すフランスの片田舎の女の子のお話。仕事を求めて都会に出てきた女の子ローズの得意はタイプの早打ち。タイプの大会で一度挫折を経験してから、雇い主ルイはローズに大特訓をして、どんどん大きな大会に進出するという、ラブコメディではなく、スポーツ根性物というのががふさわしい。1950年代のフランスが舞台。主人公ローズは、それはそれは、ピュアでかわいい!金髪のかわいさってこういうこと!洋服や髪型や小物使いが、レトロなはずなのに、とても新鮮で、とってもおしゃれなのよ^^バービー人形の着せ替えのようで、日本のリカちゃんじゃありえない!世界チャンピオンという同じ目標を持つルイとローズには愛情が芽生えるが、それも時代なのか、恋はほんわり描かれているなと思いきや、追い込みでやっぱりそうきたねと、思わずにいられないのはおフランスの映画。でも、1950年代は、どこの国もまだまだ女性の社会進出は難しくて、キャリアを付けていくタイピストは世の女性のあこがれの的。でも、「男のようにがむしゃらに邁進!」でなくて、常におしゃれを磨き、注目されていくってのが、素敵で、登場のライバルたちもとてもおしゃれ!生まれた時からネット社会が当たり前に生きてきた現代の若者は「タイピスト」という職業を知らないかもしれないけど、私の若かりし時代、大学の英文科には「英文タイプ」という実習があった気がするし、和文タイプのシルバー精工やブラザー製品のタイプライターは普通に店先に売られていたと記憶する。就職でも私より少し年上世代は、タイプが打てるかどうかっていうのが女性の職業意識に大事なことだったりした。うちの父は英文タイプが打てたので、家にアメリカ製タイプライターが一台あった気がするが、実際に父が打っていたのは見たことがない。米軍基地勤務のアメリカ人にもらったのだと思う。そして私が就職した頃から大きな企業向けの大きなコンピューターシステムが普及し始めて、タイプライターはワープロになった。人間は暑くても寒くても、コンピューター室は一定の室温を保ちコンピューターが何よりも一番大切というね・・・でも、まだたくさんのデーターを本社に流すにはシステムができてなくて、私は職場で古風に「テレックス」を打っていた!この、テレックス、巻のリボンをセットして、カタカタと穴を打って行く。もう今や過去、どれだけの人がテレックスを知ってるだろう?テレックスを知っている最後の世代はもうすぐ定年をしていくのよね・・・こうして時代は移り変わる。「タイピスト!」けなげなローズがかわいいので、ぜひご覧ください!
2014.04.13
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「建築学概論」韓国映画 2012年監督:イ・ヨンジュ出演:オム・テウン、ハン・ガイン、スジ、イ・ジェフンネタバレあり建築設計士事務所で働くスンミンのところに大学で友人だったというソヨンが来て、済州島に家を建ててほしいと言う。15年前にさかのぼって、大学1年の時に「建築学概論」の講座で出会った二人の淡い初恋、行き違いにより、告白することもなく別れてしまったいきさつが明らかになっていく。授業の課題をこなしていくうちに仲良くなった二人の、たわいもない約束はふたつ、初雪の時に待ち合わせをしようということと、家を建ててほしいということ。お互いの行き違いは、15年後もはかなくて、初恋の思い出の切なさが、映画にあふれていた。大学生の頃のソヨンを演じるスジは、済州島出身でソウルの大学にやってきた素朴で純粋な女子学生を好演していた。同じくスンミンも真面目な学生ゆえに、実らなかった初恋が切ない感じ。誰でもが経験したような初恋というイメージだが、もう時代は終わった。昨今の学生は、ケータイの普及で、告白し、付き合う、別れるもあっさりしたものになった。待ち合わせの約束をするドキドキ感、相手の心理、気持ちが読めない不安さ、遠慮、中高年の私たち世代にはうなずける光景ももはや映像の中だけになりそう?スジから大人になった女性をハン・ガイン、イメージが違い過ぎて、もう少し素朴な顔の女優さんがよかったかも?父を亡くしたスンミンは年老いた母を残してアメリカに旅立ち、母を亡くしたソヨンは、父の余命少ない日々を、スンミンの建てた家で父と二人きりで静かに過ごすことを選択した。初恋物語より若者の深刻な老親問題が、実はこの映画のテーマではないかと思えちゃうほど、韓国も日本も悩む親の介護、老後の人生、正解はないよね。気持ちがほっこりと、そしてちょっぴり切なくなるいい映画だった。韓国映画で当たり前になっている、誰も大声を上げてののしったり、泣いたり、わめいたりせず、やたらな暴行シーンもなく、下品なシーンもなくて、静かな優しい映画というのが、私にも高得点だった(笑)
2014.03.15
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羽田空港ーホノルル空港間、日本航空のため、映画も日本人向けに、字幕・吹き替えと充実していて、往復ゆっくり観た。1.映画「そして父になる」日本映画2013年監督:是枝裕和主演:福山雅治、尾野真千子、リリーフランキー、真木よう子小学校入学を控えた男子を持つ二つの家庭、産婦人科で取り違えたという事実を突き付けられて、それぞれの思いが交差し、お互いの家庭に子供を返して試してみようとする。血のつながりとは、何か、子どもとのかかわり方、自分の生い立ちなど、おりまぜながら、父としての家庭の役割に目覚めていく。二つの家庭環境が違うために、戸惑う子供たち、子どもの育ち方というのは、はたして親の育て方が、どう関わるのだろう。何もかも完璧な親なんていなくて、子どもと一緒に育っていくのだろうなと思わせるシーンが多い。福山雅治演じるエリート会社員とリリーフランキー演じる下町の商店主、この映画ではリリーフランキーさんの好演が目立ちます^^2.映画「ダイアナ」イギリス 2013年制作監督:オリヴァ・ヒルシュビーゲル出演:ナオミ・ワッツ、ダグラス・ホッジイギリス王室のダイアナ妃の離婚してから36歳で逝去するまでの人生を語る。ナオミ・ワッツがダイアナ役。しかし、当人のダイアナの輝きと憂いを知っているだけに、ナオミ・ワッツがダイアナに見えなくて困った。人間臭さの強いダイアナを見せるつもりだろうが、なかなか評価は厳しかった。私もダイアナ妃は誰にも演じられないと思わせた映画だったもの。でもダイアナ妃の短い人生の中でも、公の立場で苦労しながら、普通の女性のように恋をして悩んで生きていたことは救われる気持ちになった。日本ではあまり気にすることのない宗教という問題は、かなり影響の大きいものなのだと感じた。3.映画「謝罪の王様」日本映画 2013年脚本:宮藤官九郎監督:水田伸生出演:阿部サダヲ、井上真央、岡田将生、尾野真千子、松雪泰子、竹ノ内豊映画「舞子HAAAAN」の水田監督,阿部サダヲコンビ作品日本のお詫びの仕方「土下座」をテーマにしたコメディ映画謝る形が分からない昨今の若者たちへ、究極の謝罪の仕方を伝授する謝罪アドバイザー役の阿部サダヲとともに、怒る日本人たちを、いかに落ち着かせて解決するかという、土下座に関するストーリー。コメディとしたら楽しい映画ではあったけど、ストーリーに無理があるようにも思えたが。出演者は最近の売れっ子俳優陣。キャッチコピーは「謝るとき、人は誰でも主人公。」もう1本「ゼロ・グラフティ」を観ていたら、機器の不具合で途中中止になってしまって残念だった(TT)JALの機内上映は、とても充実していたように思うので、長いフライトで唯一楽しみは、国内上映より早い映画を観られること!
2014.03.12
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日本映画「舟を編む」2013年制作監督:石井裕也出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー作家、三浦しをんの2011年ベストセラーを映画化。長年に渡り地味に取り組んでいく新しい辞書「大渡海」の編纂に携わることとなった新米編集者の青年を松田龍平が演じる。オダギリジョーなど個性ある編集部の人々とのエピソードと、宮崎あおいの板前を目指す下宿先の孫娘との恋を不器用でユーモラスに、そしてほのぼのと綴る。時代は1995年。電子辞書の普及がまだ浅く、携帯も新しい頃、長いスタンスで取り組む辞書編纂の行方は怪しくなるも、編集者たちの毎日の努力と熱意でとうとう発売されることとなる。華やかなファッション雑誌、週刊誌と違い、辞書つくりとは、果てしなく地味でコツコツで、それに日々没頭して、とびきりの熱意と真摯な態度が必要なのは、気が遠くなるほどでびっくりで。淡々と過ぎていく辞書つくりというストーリーの中、厭きさせないのは、馬締(まじめ)という松田龍平の演じるマニアックな青年の、不器用な恋の話が盛り込まれているからだろう。そして正反対の性格の少し軽めな情報ツウのオダギリジョー演じる西岡が、とてもホッとさせる。渡辺美佐子、加藤剛、小林薫、八千草薫と、名優を揃え、昭和の時代から今にかけて、時代の流れを感じずにはいられない哀愁ある映画だった。私は、オダギリジョーという俳優は好きだ。特に映画「ゆれる」が印象深い。風貌からいつも軽めの行き当たりばったり風若者を設定されてしまうけど、もっと違う役で観てみたい気がする。松田龍平は松田優作の面影を残し、これから楽しみな青年だ。すぐ手に入る情報時代の今がありがたいことは多く、それを毎日利用することが当たり前な今、昔から人が持っている、失くしてはいけないひたむきさを教わったような気がする。本当に地味な地味な映画に派手な展開や大きな事件を期待してはいけない。気持ちのゆとりがあるときに、そっと優しい気持ちで観てもらいたい気がした。
2014.02.18
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「バービー」韓国 2012年制作監督:イ・サンウ主演:キム・セロン、キム・アロン、イ・チョニ韓国、田舎の浜辺の民宿、母を亡くし、知的障害のあるの父と小学生の姉妹のお話。知的障害のある父と病弱な妹と民宿をするスニョンの元へアメリカから父娘がやってくる。娘のバービーは素直なスニョンと友達になる。貧しい生活から抜け出したい妹のスンジャはアメリカに憧れている。どうしようもないチンピラな叔父がスニョンの父を騙して、お金のためにスニョンをアメリカ人の養女にしようとするが、スニョンは行きたくない。スンジャは自分が養子に行きたくて、画策して、とうとうスンジャがアメリカに行くことになった。しかし、アメリカ人父が韓国から養女を迎えるのには、大きな理由があった。憧れのアメリカ、しかしアメリカ、どうなんだろう。韓国の福祉の問題、家族の問題、アメリカの養子縁組、臓器売買、いろいろな思惑がそれぞれにあり、韓国の言う美国(アメリカのこと)は、もはや美しくもない。この映画のアメリカは、ひとりよがりで、サイテーの悪だ。韓国はそれでも美国にすがって生きようとする。迫真の演技が評判のキム・セロンちゃんは、ここでも、はかなくて健気で、一目を置く存在だが、本当の姉妹にあたる、妹役のアロンちゃんもなかなかだ。映画だからと突き放せない韓国の現状がリアルだ。アメリカ人の娘バービーは少なくても正義であったはずだが、子どもだということでなす術もなく父に服従する。韓国映画にみる貧困は、もしかしたら、国や周りがなんとかできるのではないかということが多く、その知識がなかったり、放任だったり、無関心だったりするのだ。日本もそうじゃないとは言えないし、いつも被害者は幼い子どもたちというのがとても悲しい。たまたまだが重いテーマの映画が続き、冬のどんよりとした天気と合わせて、気持ちが沈むので、次回はコメディでも観ようか・・・本日、バレンタインディ、チョコレートケーキでも買いに出かけようと思っていたら、朝から雪が降っていて吹雪いてきた。先週に続き、週末の天気のせいで、またDVDで引きこもりそう・・・
2014.02.14
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「さよなら渓谷」日本映画 2013年制作原作 吉田修一監督 大森立嗣主演 真木よう子、大西信満、大森南朋、鈴木杏私の好きな小説家吉田修一原作ネタバレあり!かなこ(真木よう子)は、夫の尾崎俊介(大西信満)と渓谷の静かな田舎で暮らしていた。ある日隣人の幼児殺害事件が起こり母親が逮捕された。のちに俊介がその母親と不倫関係にあり殺害の共犯者として警察へ。この事件を取材する雑誌記者渡辺(大森南朋)の聞き込みからかなこと俊介の関係が分かっていく。15年前に起きた事件からの出発となる。15年前に起きた事件、被害者かなこと、彼女に全てを捧げる加害者俊介との壮絶な物語。加害者が自分を罰し続けるには、被害者と居ることが条件。愛のない二人の関係に、いつの日か愛が生まれたら?ひっそりと生きる・・・それが二人のすべてだったのに、隣人の事件から、二人がクローズアップされてしまう。とても重い苦しいテーマで、秘密が明らかになっていくと、さらに苦しくなるという展開。ただ被害者の人生はこの事件から、もう幸せを手に入れられないと思わせるので、それも少し考える必要があるが、人生を狂わせるほど、加害者には後悔してほしいことである。真木よう子がとにかく暗いが、好演だ。この役を引き受けるのに、ためらったと聞く。作品の中で笑うシーンなどなかったように思う。過去を背負い、虚無感で生きていく女性、かなこ役の真木よう子の細さとまなざしに、それでも意志が見えた。それは、俊介と分れることだったのだけど。この映画は男性と女性で、見方が変わるように思える。かなり辛いながらもやはり観てよかった作品だった。吉田修一さん、作品に波があるが、この作品は優れていると思う。
2014.02.11
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2014年1月1日映画の日に観た映画。「永遠のゼロ」百田尚樹のベストセラーを映画化2013年日本監督:山崎貴出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央、風吹じゅん零戦搭乗員であった祖父宮部(岡田准一)の出来事を現代の孫(三浦春馬)が追跡していくとう形で、特攻隊員の悲劇とその後を綴っていく。生きることに執着していた宮部の真実、そして特攻で亡くなったエピソード、残された妻と子の運命など、現代と過去が上手に交差されて、悲しい出来事が分かっていく。娘は百田尚樹原作を読んでいた。私は読んでなかった。ただ、勘のいい人なら物語の展開、結末は読めるだろう。導入ですべてが見えるというところ。ただ戦争物語としてはフィクションなので事実として覚えずに、あくまでも作られた物語として思うことだと思う。時は経ち、太平洋戦争を語る人々はとても少なくなってきた。核家族で、戦争体験者から聞くチャンスさえない。そう思うとこういう映画は若い人にたくさん観てもらい、原作を読んでもらい、日本の過去からよりよい将来を考えてもらいたいものだ。戦前日本の海軍と私は結構馴染みがある。海軍ゆかりの地に住んでいた。戦争体験の語り部は一緒に住んでいた祖父だった。大病をして身体の弱かった祖父(明治生まれ)は戦地には行ってないが、戦地に行く人々をいつも送り出した。昔、親戚のいないはずの北海道からくる祖父への年賀状について尋ねたことがあった。軍人の知り合いが戦地で亡くなり食べることも困窮していた遺族の中学生の男の子を一時期家に引き取り、生活の面倒をみていたそうだ。その人が郷土の北海道に戻り、近況を毎年年賀状で知らせてきていたのだ。昔、祖母が言うには、祖父は人が良すぎて、家でご飯を食べさせていたのは、その人だけではなかったらしい。うちは漁業でも農業でもなく、もともと商いでほそぼそとやっていた。優しくて人が良かったという祖父のおかげで、釣った魚をいただいたり、牡蠣の養殖をしていた祖父の幼馴染みが毎年大量の牡蠣を届けてくれていた。祖父も祖母も20年以上前に亡くなり、我が家の語り部はいなくなった。映画のストーリーは、私が住んだ島の情景を思い起こさせた。私も歳を重ねたものだな。
2014.01.02
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「マリーゴールドホテルで会いましょう」イギリス・アメリカ・アラブ首長国連邦合作映画 2011年制作監督:ジョン・マッデン出演:ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、マギー・スミスいろいろ事情を持つシニア世代の英国人男女7人。終の棲家か長期滞在するつもりで、テレビで高級感たっぷりに宣伝していたインドの高級リゾートホテルのあるインドにトラブルありながらなんとかやって来た。しかし着いてみると若い青年がやっている廃墟のボロホテル。インドという異文化の洗礼も受けながら、仲間意識が生まれて、ホテルの部屋や周辺で暮らすうちに馴染んでいくが、このホテルに住むことになった事情はそれぞれあり、出会いあり、別れありの物語。ネタバレあり自分が50代になったせいか、先輩たちの暮らしを描く映画がとても気になりだした。定年した後の暮らしに不安が多いのは日本も他国も同じなんだな~。。それを年齢は関係なく何があっても前向きに生きることって難しい。主人公のひとりイヴリン、実は寄り添ってきた夫が亡くなった時、老後のために積み立てたお金は夫の内緒の借金返済ですっかり消えた。家を売ってインドにやってきたのだ。ほかに、娘に全財産貸したら負債で消えた夫婦、長年メイドで務めた家庭から老齢ということで解雇された孤独な女性、過去を償うためにインドに渡った男性、老齢でも恋を楽しみたい人など。人生何歳でも始められるとはいうが、生きていく気力を保つのは大変。育て上げた子供もあてにならず、自分自身で自分だけの人生を切り開いて生きていく。しかし、絶望の淵でひとり残された者が立ち上がるには、とても時間とまわりの優しさが必要だと思うのだ。コメディ映画と案内があるが、しっとりしたとても良い映画だった。私が共感できる年齢のせいなのか?そして、インドって「これどうよ!!」とか「やっぱりね!」と映画を観ながらびっくりしてしまう事多し。私の同級生(女性)はインドに魅せられ毎年訪問どころか1年滞在した人がいるけど、このエキサイティングな国を好きというには、ものすごくパワーがいるよ~!でも出演する青年たちはみんな現代的で不屈でほほえましい。中高年の皆様、ぜひご覧ください!素敵なシニアを目指しませんか?
2013.12.24
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「超能力者」韓国 2010年制作監督:キム・ミンソク出演:カン・ドンウォン、コ・ス超能力を持つ二人、カン・ドンウォン演じるチェインは目の力で、人を操ったり時間を操ったりできる。偶然出会ってしまったコ・ス演じるギュ・ナムは不死身に近い。最悪の過去を持つチェインは、超能力で悪行の数々、それに気づいたギュ・ナムは、人を死に追いやるチェインを止めようとして身を投じるが。ネタバレあり娯楽作品といえば、よくできていたかもしれない。カン・ドンウォンは、狂気を演じるのも似合うと思った。長身ながら繊細さと容貌のすこし暗い面が、後押しする。コ・スは、生真面目なムードが、まさに悪と戦う正義の超能力者。彼らの背景はとても辛いものがあった。だから悪に走るチェインを形成しているように語っているが、本当はひとりで生きていくには無理がある。危ないアクション、流血、トリックと、息を飲むシーンが多いけど、やくざの多い気持ちの悪いシーンが当たり前な韓国映画にしたら、まだ楽に観られるのかな?でも実際、不死身っってのも、辛い身の上かもしれないなぁ~!カン・ドンウォン、コメディタッチのドラマの主演より、少しハードな社会派ものに出てくれますよう、待ってます^^v
2013.12.11
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「草原の椅子」日本2013年 宮本輝原作映画化監督:成島出出演:佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子、小池栄子佐藤浩市のカメラメーカー管理職会社員、50歳、妻と離婚して大学生の娘と二人暮らしの平凡な日々に西村雅彦の取引会社量販店社長から突然親友になってくれと言われたり、吉瀬の陶器屋女主人に恋したりと様々な出来事があり、さらに展開となるのは、娘がバイト先上司から母親から虐待された4歳の男の子を引き取り、世話を頼まれたこと。 パキスタン・フンザの写真集を元に、クライマックスは、異国の現地を訪れ、それぞれの再出発を誓う。ネタバレありもともと宮本輝の小説は、私と相性がよくないが、原作に忠実であればあるほど、映画もやはりすっきりしないものとなる。でも映画は、どんな作品でもトライできるから気楽でいい。村上春樹の「ノルウェイの森」は、映画より小説のほうが私はよかったりするけど、村上春樹に共感できる部分は多くない。まだ中学生高校生の頃、五木寛之の「青春の門」を読んだり、映画で観たりしたときの感動はこの年齢になり、だんだんと薄くなってきてる。佐藤浩一は大好きな俳優さんなので、やはり哀愁がある中高年にはぴったりな感じはOK。ただ、今回はキャラクターや背負っているものに重みがなく、不自然な登場人物との出会いやら、それを巡る解決策は、はたしてハッピーエンドなのかと先が思いやられる気持ちが強い。パキスタン・フンザは、広大な砂漠で、異郷の地。壮大な自然の中で再生していく様を描いているのだが、映画は描ききれない部分が多いと感じた。登場人物に、虐待した若い母親役を小池栄子が扮するが、無責任な奔放な親を少し変わった視点で演技する小池栄子さんが、とてもいいのだ。吉瀬美智子さんは、見かけのまんまの役なので、いわゆるおじさん好みの女性としての配役みたいに思える。子供ができないからと姑に責められて離婚したバツイチ女性役。震災の辛い思いやらハンディキャップのある人、虐待児の更生、リストラ、自殺、仕事のやりがい、がん闘病、離婚、現代の様々な痛い部分をちょこちょこクローズアップしているが、誰もがすっきり解決できることもなく、今も日常となっていく。その中で私たちはどう生きるのかが問題。4歳の虐待された男の子、やはり演じるには難しいよね。m(__)m子役もね、かわいいだけじゃ、ダメなんだよね。
2013.12.10
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「私は王である」韓国映画 2011年監督:チャン・ギュソン主演:チュ・ジフン13世紀、世宗大王の話としている。気の弱い三男王子が世子に任命され、国王になるのが嫌で、宮殿を脱走、逃亡中に起こるいろいろなピンチを乗り越え国王として成長して戻っていく過程を描く。国王になりたくない三男忠寧は宮殿を脱け出し、ドクチルという貧しい奴婢の青年とぶつかり、服を交換して逃げる。ドクチルは忠寧にそっくりだったため、忠寧を探し出すまで身代わりで過ごすことになった。先ほど観たイ・ビョンホン主演「王になった男」と決して比べてはいけない作品だ。ストーリーは似ているが、脱走した世子のほうに焦点があるように思う。頼りない側近たちとの出来事、二役するチュ・ジフンもコメディタッチで演じるので、ずいぶん軽い映画となった。決してチュ・ジフンが劣るわけではないのだが、ビョンホンの格には、まだ少し届かないような気がした。しかし、歴史を忠実に描いてるとしたら、貧しくてあえぐ国民たちはどうなんだろ・・。チュ・ジフンが軽く双方演じているのが、むしろいいのかもしれない。明るく楽しく愉快という映画ジャンルではないけれど、チュ・ジフンを久しぶりに観たし、肩の凝らない映画だったので、よかった。
2013.11.26
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「王になった男」2012年製作 韓国原題:MASQUERADE監督:チュ・チャンミン主演:イ・ビョンホン、リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ朝鮮王朝15代王とその影武者の一人二役を演じたイ・ビョンホン主演の大ヒット作王の側近の目に留まり、芸人をしていた男が命を狙われている王の影武者となり、次第に自分を王として意志を主張していき、国民のために尽くす王として政治を動かしていく。しかし、その言動がまわりの臣官たちに気づかれていく。俳優イ・ビョンホンは、二役を見事に演じ分け、安定した演技が、さすがだと思った。韓流ブームからずいぶん経つが、この間、この人はずっと映画に出演し続け、いろんな役にチャレンジして、韓国の代表的な俳優としてすごいなと感心する。決してスタイルのいいイケメンとも思わないのだが、スクリーンで見るイ・ビョンホンは、迫力がある。今回初めての歴史もの出演というのも不思議。演技で怒鳴っても笑っても泣いても、イ・ビョンホンの存在感たっぷり。映画としては、王の暴君を影武者が変えていくシーンの面白さ、また偽物と分かってしまい、ドキドキハラハラさせられ、人情もあり笑いもあり、とてもいい映画だと思った。また側近たちがいい味をだしていて、イ・ビョンホンを引き立てている。でもこの側近宦官役の笑みで思い出してよく見たら、映画「トガニ」のあの最悪な校長をしていた人じゃ(--;)今まで観たビョンホン映画では、若い時代の2002年「純愛中毒」が結構好き。変質者気味のビョンホンさんがすごくよかったんで^^;初めて観た韓国映画は「シュリ」それから「チング」「ブラザーフット」など数々の韓国映画を観てきたが、おちゃめな恋愛、叶わぬ恋の恋愛映画より、そうじゃないほうが秀作があるように思う。ウォンビン、カン・ドンウォン、チャン・ドンゴンには、もっともっと活躍してほしいなぁ~!チュ・ジンモも哀愁ある素敵な俳優だと思ってる。あ、ドキドキな俳優は、チョ・インソン!萌え!あ~夢で何度も三越前で待ち合わせをしてるんです、私^^;夢の中でもドキドキしてましたわ~~!
2013.11.21
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フランス映画「大統領の料理人」2012年製作監督:クリスチャン・ヴァンサン出演:カトリーヌ・フロ実話に基づくお話。故フランス大統領ミッテランの官邸専属料理人に選ばれ、大統領と交流しながら様々な料理を作っていく女性シェフの奮闘を描く。突然、有名なレストランシェフ・ジョエル・ロプションの推薦で大統領に料理を作ることになった女性シェフが、自分のやり方を貫いて、素晴らしい料理を提供していく。しかし、健康管理や節約などいろいろ規制をかけられ、自分らしい料理ができなくなっていく。大統領専属シェフをやめたオルタンスが次に求めたのは、南極基地での料理人だった。カトリーヌ・フロが演じるオルタンスは、非常に行動的で潔い性格の持ち主だった。片田舎で祖母、母の伝統の味を守り、料理学校を創設するなど、積極的に活動するオルタンス。あまり家庭の事情が見えないでいるが、オルタンスの背景に焦点は当たってなくて、オルタンスが作り出す料理のすばらしさがこの映画のポイントかな。シェフの世界も女性を認めない環境にあり、屈せず、自分のやり方で進んできたオルタンスには、誇りがある。シェフとしての生き方しか描かれていないけど、母として、女性としての視点からでも、ドラマになるような人だ。娘と品川プリンスシネマでレイトショーで観たのだけれど(一日一回レイトショーの時間しか上映がなかった)夕飯を済ませて出かけたので、もしお腹がすきながら観たら、ひたすら料理に釘付けだったと感じた(笑)舞台はフランスなので、フレンチだけど、すごく美味しそうで、豪華な料理のオンパレード!食材も自然派なもので、トリュフもたくさん、フォアグラもたくさん。国の重鎮とはいえ、なんて贅沢なお食事なんでしょうね!日本人だったら、たまにはお茶漬けとか、おにぎりとか、うどん、そば、餅とか、無性に食べたくなりそうだけど。映画を観る前に、パパと息子へお土産にと、品川駅エキュートで買った、美味しいという評判の「らぽっぽ スィートポテト」が、あまりに素朴すぎて、テンションが下がった。(笑)本当に美味しかったけどね。^^家の近所に、いつかは行ってみたい一軒家のフレンチレストランがある。なにかの記念日に思い切らないと行くことができないお値段と格調高さが、地方からやってきた私を億劫にさせるが、ネットでみたら、広島出身のシェフ兼オーナーだったので、急に勇気がでてきた(笑)広島にもとても素敵な料理を出してくれる小さなフレンチレストランがあり、お値段以上の料理に感嘆することが多い。東京のようなお値段じゃ、地方ではお店が続かないもんね。今年のクリスマスは、家族が東京で揃っているので、「ジョエル・ロプション」のケーキを注文しているので、楽しみにしている。
2013.11.02
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「拝啓、愛してます」(クデル サランハムニダ)韓国 2010年制作監督 チェ・サンミン出演 イ・スンジェ、ユン・ソジョン、ソン・ジェホ、キム・スミ牛乳配達人マンソク、廃品回収人ソン、駐車場管理人クンボン、その妻、主人公は、みんな高齢者だ。妻を亡くし家族と住むマンソクは、毎朝出会う一人暮らしのソンが気になり始め、いろいろと手助けをする。駐車場管理人クンボンには認知症を患う妻がいて、クンボンが共に生きてきた妻のすべての面倒を見ている。それぞれに生きてきた背景があり、家族があり、過去がある。子供を育て上げ二人だけになる老人世帯、私の回りにもよくある光景だ。ソンは行政の援助を知らずに若い頃から貧しくひっそり一人で生きてきた人だ。文盲で、マンソクと出会ったことで字を覚え始め、マンソクは行政の力を借りる手助けをする。死と別れと家族というテーマだろう。登場人物は今を一生懸命生きている。最近の家庭事情は、韓国も日本も変わらないのか、核家族化していて、大家族の住む、または家族で集う韓国家庭の姿が、ここにはなかった。クンボンとその妻の葬儀でその子供たちが、「高齢で長生きしてもらっても困る。このくらいで亡くなってちょうどいい、子供孝行だ」という言葉に憤りを感じるマンソク。ただ、マンソクの孫娘がマンソクのことをいつも気にかけてくれ、一番家族らしいやり取りに微笑む場面が多い。韓国のタイトル「クデル サランハムニダ」には訳がある。マンソクは自分が横暴でも一緒についてきてくれた亡き妻に対して謝罪の気持ちが大きくて、「タンシン」という言葉はもう他の人には使えない。亡き妻だけに捧げる言葉だと言う。妻の私には泣かせるけど、韓国語を知らなければ、翻訳字幕も意味がないように思うシーン。私も若者よりもすでに高齢者に近いせいか、高齢者たちに感情移入できて、とてもいい映画だった。マンソクを演じるイ・スンジェさんは好きな韓国人俳優だ。だいたいわがままな老人、会長役など演じているのを見るが、ユーモアがあり、表情が豊かでかわいらしい老人だと思う。家族、夫婦、年齢を重ねていき、最期の時に愛する者に見守られているということが、どんなに幸せなんだろうと思わせる映画だった。昨年亡くなった義母は82歳だったが、亡くなるのにちょうどいい年齢というのはない。義母が毎年手入れして拾って送ってくれていた栗がもう届かないことがとても寂しい。義母は私が結婚して嫁いだ時に栗の木を増やしたのだ。韓国映画、地味ないい映画を結構作れる監督多いように思う。
2013.10.24
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