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戦いが続く中、ガドロアはアイウールを天に向ける。「封解!異形なる力よ」アイウールがさらに激しく光が強まったと思うと、ガドロアを包み込むように広がっていく。「ふん、開放してきたか」「この十分でケリつける!」成長と呼ばれる光る武器は、開放することで異様な力を手にすることができる。だが、開放時間十分を過ぎると、光は失われ、ナマクラ刀になってしまう。力を取り戻すには一日を要しなければならず、まさに“諸刃の刃”である。「地に沈め、サンダークラッシュ!」雷雲が轟き、幾重もの稲妻が絶え間なく落ち続ける。「範囲さえ抜けりゃ、意味はねぇ」ラーキバイドは稲妻の間をすり抜けていく。しかし、ガドロアもそこは見逃さない。「グレイシャープリズン」氷の塊がラーキバイド目掛けて落下する。「やはり、そうくるか」ラーキバイドは杖をかざし直撃を逃れる。その後もガドロアの攻撃はとどまることなく、襲い続ける。一方でラーキバイドは防御に徹している・・・。「どうした、守るだけか!?」「守ってるだけじゃ不満か?」ラーキバイドは挑発にも乗らず、乱れ始めた呼吸を整えている。「ちっ、狙いはタイムアップか」「わかっても、どうにかなると思うか?」ガドロアには攻めるしかない。ゴリ押しにでもやるしかなかった。それでも解放された力は、確実にラーキバイドの体力を削っている。「攻撃パターンが単調だぞ」「うっせぇ、息切れしてるヤツが言えることか」「ふはは、育て甲斐があると言うものだ」笑う父に対し、ガドロアは「てめぇに教わるモンはねぇ!」「何を言う、反面教師って言葉知らんのか?」「黙れッ、口開くな!」ガドロアの怒涛の攻撃はさらに続いていく・・・。
2010/07/24
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果てしなく広がる暗闇に駆けていく影。不意にその影が止まる。「誰だ、お前ら!?」影から応えが返り、「名乗ったら通してくれるのか?」影の中から六人組が現れると、一瞬にして相手を斬り伏せ、闇へと堕とす。「なんかいたと思えば、こんなヤツかよ。 ガラ空きにも程あんだろ」「愚痴るな。長居は無用だ」再び走り出したが、大した苦労もなく、ついに扉へと辿り着く。その部屋には、目的の男がいた。「遅かったじゃねーか、我が息子よ。 わざわざ迎え入れてやったのによぉ」ガドロアが応える。「今日は戴くモンいただくぞ、 その首をな!!!」「まだ反抗期か・・・、ならお仕置きだな」ガドロアが術を発するも、ラーキバイドも難なくこれを防ぐ。「おい、一人でやる気か?」「これは私戦だ、ケリつけるのはオレだ」「一人で破れると思ってるのか?」ラーキバイドは半透明のドーム壁を出す。これは、マナを使った防御壁だが、完全に防げるものでもないらしい。「うるせぇ、突き破ってやらァ!」ガドロアは言うなり気を高めていくと、それと合わせるように手に持っている杖が光り出し始める・・・。「ほう、成長・アイウールか」「このために用意したからな、覚悟しろ」ガドロアは氷の塊を敵の上に浮かべたあと、その塊が落ちるよりも早く、次の術に移る。さらにその上から雷鳴が轟き、氷の塊に直下する。雷が氷を砕き、その幾多の破片がドーム壁に刺さっていく。破片のつけたヒビが別の破片によって更なるヒビを生み、ついに壁は砕け散る。「ぐわっ」ラーキバイドは低く呻いた。ガドロアは一気に仕掛けていくが、突然、動きが止まる。「母さん・・・?」ガドロアの目の前に母が現れ、醜き父を守っている。ガドロアの脳裏に過去の母の記憶が巡りはじめ、「死んだはずなのに・・・」「ガドロア、こんなことはヤメテ・・・」ガドロアは惑い、後ずさる。頭を抱え、苦しみ、悩む。そんな姿を見ながら、ラーキバイドは、「父とともに参れ」ガドロアは応えを見出すため、微動だにせず、冷静さを呼び戻そうとしていく・・・。(そうだ、これはアイツの幻術だ)その意識をはっきりと持つと、じわじわと視界が開いて、現実が見え始める。「くそ、人の心弄びやがって!」ガドロアは怒りに満ち溢れるが、充分過ぎるほど、隙をつくっていた・・・。周囲を光に覆われ、ガドロアの体を蝕んでいく。声にもならない声が漏れ、ガドロアはひざを着く。「どうだ、懐かしかったか?」「腐った根性しやがって・・・」「まだ仕置きが足らんか・・・」ラーキバイドが杖を構える。そうはさせじと、ガドロアは反抗する。だが、ガドロアの不利は色濃くなっていくばかりだ・・・。
2010/07/17
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四人になったことで、今までの敵との闘いがかなり楽になった。だが、更なる上には上がいる。アイメラの超巨大ワニ“バジリスク”、未開のジャングル‐エンタイス‐に進むと、奇怪な化け物たちがウヨウヨとしていた・・・。腹に口がある“キメラ”、血色の悪さを通り越えた白き“マリド”、上半身が人間、下半身は蛇の“ラミア”・・・。それでも生き残っていた。ドロドロになりながらウーノスへ戻ると、辺りは胸騒ぎのするような静けさになっている。「これは、まさか・・・」しばらく詮索していると、国際ギルド連盟のひとつ、Galaxyが脱退し、総首国・天灯に宣戦布告したという。「総首なら勝てるんじゃ・・・?」「そうとはいえねぇかもしれねー」その理由とは、闇の一味が試練の川に放たれた“悪魔の木”が戦線で暴れているからだ。その討伐に人員を割いているため、準備万端にできるとは限らない。「とにかくオレ達はテラへ戻ろう」「なんとかならないのか?」しかし、その言葉はバズルタに暗い影をもたらすだけだった・・・。「なんともならんな・・・」「え?」バズルタは語りだす。「オレはそもそも大陸がひとつにまとまるべきで、 分割してギルドに任すことを是としない。 これまでうまくいってたのは、 前国王の威厳があったからこそだ」「息子はだめか・・・」「まず生きてるかどうかも不明だ。 生きてても、本物のアホかもしれねぇし・・・」時代は蠢き始めていく。ラグジュイの裏切りは突然だった。確かに、常々危険視していたのは事実だが、本当に事を起こすとは・・・。ギルド“天灯”は防衛策を敷き、作戦を練り続けている。夜明けとともにGalaxyが攻めてくる。汗の流れとともに時間は止まらず、刻々と開戦が迫ってきている。なぜ、急に行動に出たのか、やはりあそことつながっているのだろうか、誰かの思案が駆け巡る。それとは別に、公になっていない闘いが今始まろうとしていた・・・。
2010/07/11
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「これで一旦、解散だな」バズルタが発した言葉に二人は凍りつく。「愛想尽かれた・・・?」「オレたちの仲間になるなら、話はまた別だけどな」バズルタが言いたいのは、二人に元王立防衛軍に入ってくれるかどうかの決断を迫られることになった。「私はいいよ。他に行きたいギルドとかないし」「俺は・・・」リューゴが口を開いたそのとき、「仕方ねぇな、おめぇは特例にしといてやるよ。 許可取れたし」結局、話の筋道は最初からついていたようだ。ただし、ガドロアの行方については積極的な協力はしないというものだった。「んじゃ、今後もよろしく」元王立防衛軍は厳密にはギルドではないが、形式は同じようなものだ。ただ国王亡き今、その指揮権は息子・ルタリアード王子へ自動的に委譲しているが、これも形式上でしかない。「それが重要任務・王子捜索だ」ただ、当の王子は敵の襲撃による逃亡ではなく、フラフラ遊び出ていたから、ということらしい・・・。防衛軍メンバーは十人ほどしか残っておらず、思ったような情報も得られていない。「ま、とりあえずは世界を一人でも周れるように 戦力の底上げだ」バズルタが一通りの説明を終えると、「お、来た来た。こっちだ」誰かを呼んだようだ。「こいつはグリッジ。オレの後輩だ」「よろしくお願いします」声のする方を振り返ると、驚いた。「え?あの時の?」「あれ?あなたは・・・」「覚えててくれてるとは思わなかったよ」リューゴとマイアは顔を見合わせる。「最初から狙ってたとか・・・?」「まじで?」バズルタはなだめるように、「そう言わないでよ、 勧誘は厳選してるんだから」「あそ、なら許してあげるよ」と言うと、マイアはおもむろに弓を引き、あっという間にバズルタの腹を射抜いた。「っっっでぇぇえぇ!!!」転がるバズルタを横目に「よろしくねぇ~」「こちらこそ」「でもさ、職はどうすんの?」「それは、僕が支援で先輩に先導してもらうから」バズルタが傷を押さえて口を挟んでくる。「そう。カイルがいりゃ、俺は楽に・・・」「無茶させたんは、誰だと思ってるの?」再びマイアが弓を引く。「だから、ったいって・・・」バズルタは回復術を掛け続けた・・・。
2010/07/04
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