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「いつになく粘ったが、これで終わりだ」勝敗を決める一撃がエリィウスに突き刺さる。「うぅ”っ」勝利の余韻が残る中、伝令が届けられる。「ウェンリー隊壊滅! 至急本陣にお戻りください!」「なぁにぃ!?しくじりやがったのか、畜生め」ダゴットはひとつ愚痴ると、「すぐさま本陣に戻る。急ぐぞ」「・・・結局は作戦失敗か、くそっ」エンタイスでは戦いが終結していた。Galaxyによる制圧が成功し、勢いそのままにファン城へと乗り込んでいく。Galaxy本陣では、「マスター、準備整いました」「よっしゃ、いよいよ本丸突入すっぞ」ラグジュイがついに動き出す。一方、天灯本陣。「敵がファン城へと乗り込んできています」「ようやく来たか、悪ガキどもに一喝じゃ!」「お待ちください」声がする方を見ると、そこには国際ギルド連盟の統首の面々が揃っている。「なんじゃお前たち、この忙しいときに」「われわれが止めてきます、ご安心を」「寄って集って年寄り扱いするな、くだらん。 それより向こうは片付いたのか?」「問題ありません。 向こうから攻めてくることはありませんから」それを聞くと、老首は鼻を鳴らし、「そんなこと言っとると、 いずれイタイ目見ることになるぞ、グハハッ」「ですかね?そろそろ行きます」「コッチの手伝いなど要らんと言っとろうが、 とっとと帰れ」「まぁまぁ、老体に無理はいけません」話は食い違ったままだが、場は和んでいた。それも長くは続かず、「敵兵、城門前到着!」「では、参ります」「・・・ワシの出番とりおって」「まぁまぁ、連盟の鑑なんですから、見守っててください」次々と部屋を出て行く。そして、更なる伝令が城内を駆け巡る。「ラグジュイ、他五名が城内に侵入! また、バラバラに分かれた模様」激しさを増す戦いに、「では、我々も分かれましょう」五人の統首がそれぞれの道を進んでいく。
2010/08/29
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ぶつかり合った二匹の虎がひとつにまとまり始める。「まさか・・・」ついには巨大な雷虎が姿を現す。「やっとうまくいったか・・・、 今までロクに成功しなかったからな」ボルチェが再び虎を操る。威力の増した虎がウェンリーの動きを止め、雷が容赦なく身体を貫いていく。ウェンリーは声も出せなかったが、命は繋いでいた。「後ろまとめて消え去れ!」今度は広範囲に及ぶも、今度は食い下がる。氷で壁を作ったかと思うと、爆炎で氷もろとも雷を吹き飛ばす。「ぐぅ、強引な女だな」「それ、褒め言葉・・・?」ウェンリーが言い終えるまもなく、短剣が胸を貫いていた・・・。ウェンリーが血を吐いて昏倒する。「ウェンリー様ぁ!」「詰めがあめぇんだよ、さっさと消えな!」ボルチェの言葉がより憤りを生む。「黙って下がれるか! お前たちはウェンリー様を頼む」一人の男が前に出てくる。「隊長とともに犬死か、賢くねぇな」「なんとしても仇を討つ!」「あーそうかい、 なら、さっさと通してもうかな」ボルチェがそう言うと、忍者軍団が一様に変化する。「やるなら徹底敵にだ。 お前、名前は?」「ゲルキオだ、覚悟しろっ」ゲルキオが速攻をかける。「スラッシングウェーブ」幾重にも放たれるが、敵の防御により砕ける音と砂塵に辺りが覆われる。ようやく視界が開けると、「相手がバカだと助かるな」「何だと」ゲルキオが再び剣を構えるが、「回復時間ありがと」「しまっ・・・」ボルチェが一気に攻め立てる。「水龍陣」「雷虎陣」壊滅的なダメージがゲルキオを襲い、ボルチェ隊の勝利が決まった。「ちょっとやりすぎたか・・・? 回復終わり次第、先進むぞ」「隊長、回復は移動しながらでも可能です。 先を急ぎましょう」それを聞いてボルチェは笑う。「頼もしいじゃねぇか。 なら、ファン城にすぐ乗り込もう。 気を引き締めろっ」
2010/08/22
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エウィリスの陽動作戦はうまくいったかのように思えたが・・・「残念だが、あんたの策は失敗だ」策を見抜かれ、エウィリスは必死に平静を装う。「ぼちぼち本隊があぶり出してる頃だろう」タゴットの予想は当たっていた。「あたしの忍術部隊から逃がさないよ?」まもなく地中から現れ始める。「ケッ、てめぇなんかに見つかるとはな。ウェンリー」「なんだ、ボルチェか。 てっきりエウィリスかと思ったのに」ウェンリーは明らかな挑発をする。「てめぇみてぇなハンパ忍者はとっとと帰れよ」「そんなハンパに劣ってるのは どこの誰だろね?」ボルチェの脳裏に過去の負けた記憶が忌々しく蘇る。「てめぇ」ボルチェはたまらず攻撃に出る。「分身、水遁、雷遁」一気に詠唱する。「始めから必死になっちゃって」「てめぇに構ってるヒマねーんだよ」「それもそうだね、賛成」そう言うと、ウェンリーは武器を変え、風を巻き起こす。マジシャンと忍はそれぞれ似たような術を持ってはいるが、それには決定的な違いがある。マジシャンは術そのものの攻撃に対し、忍は基本系の術自体の攻撃力は低いものの、それを武器に付加させることで、直接攻撃によるダメージが増加する。だから、攻撃支援もしくは奇襲が得意分野である。「どうした、来ねぇのか?」ボルチェも挑発する。「挑発には乗らないよ。バカじゃないからね」「いつものこざかしい陣取り合戦じゃねーからな、 煩わしい策は無しだ」ウェンリーは思案し続けていたが、ボルチェは分身とともに同時詠唱する。「雷虎陣」雷が現れたかと思うと、それは次第にトラの姿を象っていく。「二匹も出して大丈夫?」「ヒトの心配してんじゃねーよ、覚悟しろ!」二匹の虎は次々とウェンリーに襲い掛かるが、寸前のところで逃げられる。そんな状態が続く中で、片方の虎がかわされた先でもう片方の虎とぶつかる。雷の激しい轟音とともに青白い光がほとばしり始める。
2010/08/15
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「その血さえあれば、目的が完遂する。 おとなしく寄越すんだな」ガドロアは立ち向かおうとするが、立つことすらままならない。「もう無理すんな」仲間の一人に声を掛けられる。「フリーテレポートで逃げるぞ」「まだ、やれる・・・」「待て、また再生の血を使う気か!? 無茶するな」「・・・」ガドロアたちは一気に消え去る。ムルディはがら空きとなった部屋を見つめ、「まぁいい、コッチも多忙だからな。 世界の狂乱を楽しもうではないか」ついに戦いの口火が開けてしまった。エンタイス各地で戦闘が始まる。「オラァ、誰でもブチのめしてやんぜぇ」「緒戦からあんなのかよ・・・」「貴様か、ディン。覚悟できてんだろうな!」ディンと呼ばれた男はため息をつくと、「うるせぇってんだよ。ヤジ将軍・べザフ」「ほう、誰と思いやレンウィル将軍ではないですか」「随分と馴れ馴れしいじゃねーか、ザージ。 まさか裏切りの罪、忘れたわけじゃねーだろ」「そんなことまだ根に持っているのですか。 あんな弱小ギルドにこだわることもない」「俺の手でみなの無念を晴らす!」一方、天灯の本拠地であるファン城にも厳重な防衛体制が整っている。「さすがに厳しいな、どうする?」「私が敵の注意を引きつける。 その隙に先行って」「わかった、頼むぞ」一軍から小隊が別行動を始め、奇襲に出る。「火遁」「ようやく出てきたか!」火の囲みは一瞬にして鎮火され、激しい肉弾戦に移る。「ダゴット護衛隊長がまさか こんな前線に出てるとはね」「たまには暴れたくてな、 あのジィはそう簡単に堕ちねぇぞ。 左忍・エリィウス」しかし、力勝負はそう長くは続かず、「雷遁」その声に合わせて他の五人も「水遁」水流に乗った雷が辺りを這っていく。だが、その流れは急に止まった・・・というよりは、凍って固まった。両者は顔を見合わせると、静かに笑い合った。
2010/08/08
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「ハァハァ、まだくたばんねぇのかよ・・・」「グフッ、ちとキツイな・・・ だが、もうそろそろだろう」ラーキバイドの予想通り、ガドロアを纏った光がついに輝きを失った。「時間切れだ、さぁどうする?」ガドロアは不敵に笑って応える。「まだ戦える!」その言葉にラーキバイドはむしろ心配しているようだ。「一回で終わったと思ってんのか?」「なんだ?バカ高い成長買っといて、 さらに“成長再生剤”まであるってのか?」ガドロアはあえて応えず自分の左腕を傷つけると、そこにアイウールを寄せる。「なにやってる。まさか・・・」「あんたには見せるつもりなかったが、 冥土の土産だっ」杖の光が再びガドロアを包み込む。なんだか前よりも輝きが増しているようにも見える。「冥土の土産、か・・・ そんな面白いもん見せられたんじゃ、 簡単に死ねねぇな!」ガドロアの怒涛の攻撃が始まる。この十分でケリをつけるために、息つく間もなく攻撃し続けた。そして、再び光のオーラが引いていく。「さ、流石だな。我が息子としてうれしいぞ・・・」ラーキバイドは振り絞って声を出す。「やっぱり、半端な術者だったか」「そもそも俺は医者だからな、 鍛錬してる暇なんかねぇんだよ」すると、何を思ったか、昔を語りだした。「当時は母さんを救いたい、その一心だった」「どういうことだ?」母さんは不明の病だった。治すには今までにない特効薬が必要だ。だからこそ、自らを犠牲に新薬を創り続けていた・・・。そのうち、精神が乱れ始め、一緒には暮らせなくなってしまった。「だから、薬だけでも完成させたかった・・・」「悪に手を染めてもか!?」「そうだ」「・・・」「これやるよ、俺を越えた証だ」そう言うと、ラーキバイドの手からガドロアの手へと渡っていった。「じゃぁ、な」ガドロアは形見をグッと握っている。父は消え、辺りが静かでひんやりとしていく。ガドロアは立ち上がると、異様な空気を察知する。「出て来い!」何者かが現れる。「さすが息子だな、勘が鋭い」現れた男はしたたかに笑う。「誰だ、てめぇ」「俺の名はムルディ=エンディック。 その血、戴こうか」すかさずガドロアの周りを五人が固める。ムルディの放つ異様な圧力は、目の前が歪みそうなほど、邪悪に満ち満ちている。「烏合の衆が何分持つかな?」気味悪い笑い声が広がっていく。
2010/08/01
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